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八王子 文化

公開日:2025.07.10

八王子まつり
活気や伝統 デザインに込め
ポスター制作者らを表彰

  • (左から)松本さん、初宿市長、宮崎さん、高橋さん

  • (左から)手拭い、公式ポスター、観光誘致ポスターのデザイン

 8月1日(金)から3日(日)にかけて開催される「八王子まつり」の公式ポスターと観光誘致ポスター、手ぬぐいのデザインコンペで最優秀賞に選ばれた学生を称える表彰式が、7月3日に八王子市役所で行われた。

 公式ポスターの最優秀賞に選ばれたのは、日本工学院八王子専門学校の宮崎陽菜さん(デザイン科3年)。山車や神輿、民謡流しなど八王子まつりを構成する要素を盛り込み、絵の具で大胆に描いた鮮やかな色の波で、まつりの賑やかさや盛り上がりを表現した。宮崎さんは「現実と夢の境がぼやけるまつりのイメージをデザインした。このポスターが、八王子の夏を彩る一枚になればうれしい」と笑顔で語った。

 首都圏の駅などに掲出される観光誘致ポスターをデザインした同校の高橋ひなさん(同)は、一枚の写真にこだわり、山車の彫刻や光がより美しく見えるように試行錯誤を重ねたという。「まつりの魅力が海外の人にも伝わり、一緒に輪に入って盛り上がってもらえれば」と願いを込める。

 手ぬぐいの中央に綱の輪を力強くあしらうことで、まつりがたくさんの人々の思いによって紡がれていることを表現したのは、町田市にあるサレジオ工業高等専門学校の松本昊士さん(デザイン学科4年)。色や文様にもこだわり、市の花の山百合を盛り込んだ。「自分がデザインした手ぬぐいをまつりだけでなく、日常でも使ってもらえたら」と期待する。

 八王子まつりの会長を務める初宿和夫市長は受賞者に賞状を手渡し、「八王子で学ぶ皆さんがまつりに興味を持ち、調べ、力を尽くしてデザインしてくれたことがありがたい。多くの人に足を運んでいただけるよう、盛り上げていきたい」と感謝を述べた。

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 ポスターと手ぬぐいは毎年、両専門学校が授業の一環として制作。公式ポスターは32作品、観光誘致ポスターは32作品、手ぬぐいは23作品の中から八王子まつり実行委員会が選考した。公式ポスターは5200枚印刷し、公共施設や町会・自治会の掲示板などに掲出。観光誘致ポスターは99駅に170枚掲出される。手ぬぐいは2600枚製作し、関係団体への配布やまつり会場で販売する。

 同実行委員会の尾川朋治実行委員長は「今年も力作が多く、選考には悩ませていただいた。皆様のこれからの活躍に期待している」と学生たちを労い、「まつりの準備も着々と進んでいる。安全で事故のないまつりをお届けしたい」と意気込みを語った。

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