鎌倉版【7月18日(金)号】
数検の合格証と算数オリンピックの参加票を手にする小松原さん

深沢小3年小松原さん 算数五輪ファイナルへ 金賞目指し初挑戦

 鎌倉市立深沢小学校3年生の小松原悠生さんが7月20日、東京都で行われる算数オリンピックのキッズBEE大会ファイナルに出場する。3度目の挑戦で得た全国大会を目前に控え「金賞を取りたい」と意欲を燃やす。

 パズルが好きな小松原さん。正解にたどり着くまでの過程を楽しむ算数にのめり込み、幼稚園の時から算数の問題を解き始め、小学校入学の頃には中学生向けの問題に取り組んでいたという。

 勉強は独学で、毎日1時間から2時間程、しっかりと集中して問題集に向き合う。中学受験や大学受験の問題を解くこともあり、どうしてもわからない難問にぶつかった時は、自分で回答を確認して理解を深める。

 日々の積み重ねが実力につながり、近隣の塾で行われる公開テストでも数多くの満点を取ってきた。今年4月には中学3年生レベルの数学検定3級に合格。7月12日には高校1年生レベルの準2級も受検し、結果を待っている。

 思考力を競い合う算数オリンピックキッズBEE大会には1年生から参加してきたが、全国大会となるファイナルの進出は叶わなかった。予選の問題は全8問だが、単純な計算のスピードだけではなく、理論的思考なども試されるなど一つひとつの問題が難解。今年6月に大船で行われた予選では、しっかりと落ち着いて臨み、念願のファイナル進出を叶えた。

 受検を前に、過去問題集などもチェックし、万全を期す。目指すは上位の「金賞」。小松原さんは「楽しみ」と笑顔を見せる。

日常生活にも算数

 得意の算数をテストだけでなく生活にも使う小松原さん。母親の和子さんと買い物に行った時も「この商品は何割引き」などを瞬時に計算する。夏の自由研究では、鎌倉市内の鉄塔に注目し、三角関数を使って正確な高さを割り出したり、タワーの頂点から見える範囲を三平方の定理で求めたりするなど得た知識を活用している。

 和子さんは市内で算数教室を開いているが、「ほとんど教えたことがない」と話す。「集中している時は声をかけても返事が無いくらい」という小松原さん。夢は「栄光学園から東大に行って、将来は宇宙飛行士」と瞳を輝かせる。

熱中症の予防や対策を呼び掛ける鎌倉市消防本部警防救急課の大場さん

鎌倉市消防本部 熱中症搬送昨年の3倍 発生は住宅が最多

 全国的に猛暑日が続く今夏。鎌倉市内でも熱中症患者の搬送が急増している。鎌倉市消防本部では「特に高齢者は暑さを感じにくく、熱中症の症状が重くなってから気が付く場合がある。こまめな水分補給やエアコンの適切な利用を」と呼び掛けている。

 同本部管内では、5月1日から7月13日までに熱中症による救急搬送が45件発生。昨年の同時期は14件で、今年は3倍を超える搬送数となっている。なかでも、65歳以上の高齢者の搬送が21件と最多だった。

 特に搬送が多かったのは6月18日と28日の各5件で、同本部では「30度以下の比較的過ごしやすい日が続いたあとに、気温が上昇したことで、体温調整が追い付かなかったことが要因なのでは」と分析している。

 発生場所は住宅14件、道路11件、仕事中4件、その他16件だった。屋内で発生することが多く、80代の女性は吐き気やろれつが回らなくなり家族が通報。意識障害があり重症の診断がされた。

 また、工事現場からの通報も多く、70代の男性は仕事中に手の痺れや頭痛、吐き気を感じ、自ら救急車を要請した。市外から観光地を訪れていた人が、バス停で体調が悪化し搬送されたこともあった。

温度計で確認を

 同本部警防救急課の大場絢友(しゅんすけ)さんは、「一人暮らしの方は、近所への声掛けや家族の見守りが対策になります。また、自分の感覚だけに頼らず、温度計などの確認のほか、エアコンや除湿器の活用、喉が渇く前の水分補給などを心掛けて」と話す。

 通報のタイミングなどを迷ったら、救急相談センター(#7119)に連絡することで医師や看護師に相談することができる。「必要と感じたら躊躇せず、119番通報を」と呼び掛けている。

NPO法人鎌倉ガイド協会の会長に就任した 坂本 哲夫さん 長谷在住 77歳

史跡案内も時代に合わせて

 ○…昨年は延べ1万5千人に、好評の自主企画「古都鎌倉史跡めぐり」の案内や歴史講演会、団体向けツアーなどを行った鎌倉ガイド協会。130人超という県内最大のガイドボランティアをまとめる新会長に就任し、「個性豊かなメンバーと楽しく活動したい。来年度の会員募集には何人応募があるかな」と期待する。「身を削って奉仕というよりも、『自分自身が楽しむ』という思い」。そう話す顔は満ち足りて見える。

 ○…埼玉県の寺の次男として生まれ、ワンダーフォーゲル部だった高校時代は自然の中で汗を流した。大学では造園学科へ。日本庭園やランドスケープを学び、小田急電鉄入社後は向ヶ丘遊園のフラワーショーの企画に携わり、生花を扱う小田急フローリストの社長となり植物に彩られた人生を歩んだ。

 ○…17年前、長谷に転居。定年退職後に入ったガイド協会でも造園知識を発揮。テレビ東京『新 美の巨人たち』の取材依頼が来た際は、「庭園のことなら坂本さん」と推され、明月院の庭園の解説役を担った。「鎌倉と京都の寺では、植物への手の入れ方が違う」。豆知識を語れば、相手から驚きの声が上がる。ガイド冥利に尽きる瞬間だ。

 ○…史跡めぐりに加え、暑い時期は拝観や講座をメインにしたコースや歴史講演会、外国人向けの企画、現役世代が参加しやすい休日コースも開催する。一方で今年は酷暑のため、8月のガイドを初めて中止にした。デジタル化も喫緊の課題。参加者の大半が70代以上だが、ウェブからの応募は8割を超える。「新しいことは大変だけど、時代に合わせないとね。市や観光協会と連携して日本遺産に関する新企画もできたら」。今は種まきの時。花咲くことを祈って日々邁進する。

鎌倉花火大会、高波と強風で中止 実行委員会「安全を最優先し、苦渋の決断」

 7月18日(金)に開催予定だった「第77回鎌倉花火大会」が、海上の高波と強風の影響により、中止が決定した。

 鎌倉花火大会実行委員会(中村悟会長)が17日、発表した。安全確保を最優先した措置で、予備日の設定がないため、今年の大会は開催されないことになった。

 同会では、今週に入り高波等の天候不良が続く予報があり、今後の見通しを協議するための検討を重ねてきた。花火を打ち上げる台船は 7 月 17 日の午前3時30分頃に東京湾を出港したが、8 時過ぎに観音崎(横須賀市)沖を航行できず引き返すことになった。安全を最優先した結果、開催を見送る判断となった。

 

書で楽しむ夏休み 親子で体験教室

 (公社)日本総合書芸院が7月23日(水)、「夏休み親子で楽しむ書道体験」を鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉・小町)で開催する。午前9時15分から10時45分まで。参加無料。

 小学1年生〜3年生までの子どもとその保護者を対象にした体験教室。書芸院所属の専門家が指導し、手筆で好きな言葉や文字などを書く。

 先着20組。原則子ども1人につき保護者1人まで。ぞうきん持参で、墨が付いても良い服装で参加を。書芸院は「夏休みの思い出に親子で体験してほしい」と話す。申し込みは、日本総合書芸院【電話】0467・23・2100(平日午前10時〜午後4時)。

表示板、左上の球体が測定器=7月1日撮影

暑さ指数28以上は要注意 鎌倉市役所に機器設置中

 鎌倉市役所の敷地内に暑さ指数(WBGT)を測定・掲示する機器が設置されている。

 これは、神奈川県が昨年から始めた取り組みで、気温や湿度などを基に数値を算出し、生活行動の目安にすることで熱中症の予防につなげてもらおうというもの。鎌倉市役所のほか、藤沢市役所、茅ヶ崎市役所、平塚市の県環境科学センターに設置中。

 暑さ指数28以上31未満は、「厳重警戒」。31以上は「運動は原則中止」で日常生活では、高齢者は安静状態でも危険性が大きく、外出はなるべく避け、涼しい室内に移動することを推奨している。機器を撮影した7月1日午前11時は33と表示されていた。

 県担当者は「熱中症にならないよう、行動の目安としてもらえたら」と呼び掛ける。

アンケートを解説する宮下副会長

鎌倉市医師会 ハラスメント対策で陳情 「在宅医療・介護の従事者守って」

 社会の高齢化によってニーズが高まる在宅医療・介護。その現場で、看護師やヘルパーなどへのハラスメント被害が増加している。これを受けて、鎌倉市医師会など関係8団体が鎌倉市議会6月定例会に陳情を提出。同月27日に総員賛成で採択された。在宅医療・介護でのハラスメント実態調査のアンケートを担当した、鎌倉市医師会の宮下明副会長に話を聞いた。

氷山の一角

 「在宅医療・介護の利用者や家族の多くは暴力やハラスメントとは無縁ですが、心ない人の行為で医療従事者が安心して業務に取り組めない現状は看過できない」と宮下副会長は現状を訴える。

 在宅医療・介護の現場では、2022年に埼玉県で医師が殺害される事件が発生し、従事者の安全確保の重要性を浮き彫りにした。25年には、大阪府で訪問看護師が男性に刃物で切りつけられる事件も発生している。

 このような状況で、鎌倉市内での実態を知るため鎌倉市在宅医療・介護連携相談センターが23年8月に市内訪問系サービス事業者721カ所に対してアンケートを実施。この回答では、叩かれるなどの身体的暴力が22%、暴言などの精神的暴力が44%、性的ハラスメントが43%と高い割合での被害が報告された。宮下副会長は「被害にあっても相談できない人もいる。これらの回答は氷山の一角」とし、「従事者が減少してしまうと、訪問医療・介護が維持できなくなる可能性もある」と警鐘を鳴らす。

 この結果を受けて、市内事業者向けの研修会なども開催してきたが、より踏み込んだ対策の必要性から、市医師会が関係団体と連携し市議会へ陳情を提出した。

相談窓口の強化を

 陳情では、ハラスメントに関する相談窓口の設置、被害を受けた従事者への心的・法的な支援体制の構築、必要に応じた複数名訪問や緊急時の連絡体制強化、情報共有、ハラスメント対策の窓口一本化などを訴える。

 特に相談窓口の強化については、「相談しても上司が『それはハラスメントではなくスキンシップ』『うまくやって』などと被害に向き合わず、従事者が我慢するケースもあり、外部に相談できる窓口が必要」と宮下副会長は訴える。

 また、従事者が1人で訪問することが多いことから、複数人で訪問できる体制強化補助の必要性や、ハラスメント対策マニュアル策定など「他市での先進事例を導入することも重要」だと話す。

行政と連携

 今回の陳情が採択されたことで、鎌倉市もハラスメント対策の強化に取り組む。

 市介護保険課によると、法的・心的な相談を求める声が多いことから、専門人材を確保して市在宅医療・介護連携相談センターの機能強化を図るほか、相談窓口の周知、事業者向けの研修会の拡充などを検討しているという。

山崎小学校裏の谷戸を散策する子どもたち

鎌倉インテル 地域ぐるみで国際交流 ベトナムのサッカー少年来日

 「UNLOCK YOUR BORDERS-世界がひろがる 自分をひろげる ジュニアスクール」をコンセプトに掲げて活動している、鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)のジュニアユーススクール。国際交流プログラムにも力を入れており、同FC創設以前より交流のあったベトナムの少年サッカーチーム「アミティエ・スポーツクラブ・ベトナム」がこのほど来日、子どもたちとの交流を深めた。

 ベトナムからの訪問団は、鎌倉インテルのスクールやジュニアユース生の家庭を中心にホームステイし、日本の暮らしを体験したほか、7月7日には山崎小学校を訪問。同校裏にある谷戸の散策や、七夕に合わせた短冊作り、紙飛行機飛ばしなど、日本の文化を楽しんだ。

 また、同FCトップチームの公式戦観戦や鎌倉ハムによるソーセージ作り、円覚寺での座禅なども体験した。

 交流プログラム担当の岡田祐介さんは、「地域の子どもたちや企業の方々と一緒に国際交流を行うことができ、双方にとっていい時間になったのでは。これからもサッカーを通して、さまざまな経験ができるようチャレンジしていきたい」とコメントした。

鎌倉葛原岡ライオンズクラブ 小島 信行会長

 昨年12月に発足し、源氏山にある葛原岡神社の支援を中心に奉仕する。メンバーは21人。地域に開かれた神社として、近隣団体のイベント会場にもなることから、昨年は神社会議室にエアコンを寄贈、今年も5月に大型テントやベンチを寄贈した。「皆様に愛されている神社を、もっと良くしていきたい。それが地域の活性化にもつながるはず」と笑顔をみせる。

 3年後には、神社にとって大きな節目となる150年祭が控えている。「これからメンバーでいろいろなアイデアを出し合って、計画を練っていく。何ができるか今からワクワクしてるよ」と瞳を輝かせる。

 長く奉仕活動に参加してもらおうと、会費を抑えるなどメンバーへの負担軽減も図る。活動での食事は地元の店舗を利用し、地域活性化につなげる。「一歩ずつ、まちを良くしていけたら」

「戦争と平和」の映画祭 川喜多映画記念館で開催

 鎌倉市川喜多映画記念館では、戦後80年に合わせ、平和祈念の「鎌倉へいわ映画祭」を開催する。8月14日(木)から17日(日)まで、終戦直後に製作された日本映画の名作を上映する。

 同館では鎌倉市の平和都市宣言に基づいて、毎年夏に「戦争と平和」をテーマにした特集上映を行っている。今年は、『安城家の舞踏会』(1947年)=写真、『帰郷』(50年)、『わが青春に悔なし』(46年)、『戦争と平和』(47年)の4本を上映する。チケット販売中で一般500円。

 終戦の日である15日午後1時30分からは、『戦争と平和』の上映と、湘南ビーチFMのラジオDJ・志田一穂さんをゲストに迎えアフタートーク「映画とともに考える8・15」を開催する。

子ども向け無料映画

 8月9日(土)には、親子向け企画として、『北極のムーシカミーシカ』(79年)を無料上映。午前10時30分と午後2時の2回。定員各51人。子ども無料。保護者は入館料300円が必要だが、鎌倉市民は証明書提示で無料。申し込みは、7月19日(土)午前9時から電話で受付。

 映画祭のチケットは窓口で販売。午前9時から午後5時まで。月曜休館(8月11日は開館、翌日休館)。(問)【電話】0467・23・2500

鎌倉西ライオンズクラブ 池田 実会長

 今年は創立40周年。記念の年になる今期のテーマを「奉仕で元気」とした。メンバーが高齢化していることに触れ、「奉仕活動とともに、社会参加する機会にもつながっている。できることを、できる範囲でやっていきたい」とほほ笑む。

 創立以来、地域との交流を大切にしてきた。7月に実施していた深沢高校の生徒と一緒に行う新川清掃は、今年20回目の節目を迎えた。残念ながら天候不良で中止となってしまったが、「他に何ができるか検討したい」と前向きだ。加えて、秋には子ども会を招いてさつまいも掘りを予定。さらには、湘南モノレール沿線のごみ拾い、盲導犬の啓発活動も計画している。「地域の皆さんとのふれあいが楽しい」

 正会員・賛助会員など合わせ14人でのスタート。「クラブの活動は元気の源」と語る新会長が、今期はリードする。

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鎌倉ライオンズクラブ 島本 栄太郎会長

 鎌倉LCに入会し、7年目。初めての会長に就任。「子どもの未来に夢と安心を」をテーマに掲げる。「やりたいことを見つけたり、興味を持って進んだりできるような機会を提供していけたら」と襟を正す。

 6月には新事業「盲導犬キャラバン」を小坂小学校で行ったばかり。「子どもたちが積極的に質問する姿を見て、やってよかったと感じた。各校の許可が得られれば、順に回っていきたい」と意欲を見せる。

 恒例の鎌倉LC旗争奪少年野球リーグは間もなく開幕。盲導犬育成のための募金活動は鎌倉駅前で、献血活動は10月・3月に芸術館通りで予定。

 若い会員の入会が増えてきている。上は80代、下は30代と幅広い。ベテランの経験に若い世代のアイデアや行動力を合わせて、来年の60周年に向けた新たな風を巻き起こしていく。

戦没者慰霊碑を守り続ける「明照会」のメンバー

御霊の帰る場所 いつまでも 戦没者慰霊碑を守る「明照会」

 腰越にある霊光無盡(むじん)塔(腰越戦没者慰霊碑)で定期的な清掃を行うなど戦争の記憶を伝え続ける「明照会」(坂巻克美会長)が8月13日(水)、近年中止が続いていた慰霊祭のバザーを再開する。同会では「ご遺族や関係者はもちろん、地域の方々にもご参加いただけたら御霊の供養になる。ぜひ足を運んでいただけたら」と話す。

 腰越の戦没者慰霊碑は、かつて腰越小学校にあったものを1950年に地域の遺族や住民が協力して現在地(腰越5の11)に移したという。日清戦争や日露戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争等の戦没者を合祀し、慰霊碑に並ぶ石板には300人を超える名前が刻まれている。

 この慰霊碑を守り、後世に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝え続けるのが「明照会」だ。会員は遺族や有志など約50人。慰霊碑への献花や草刈りなどのほか、春や夏に慰霊祭も開催してきた。

 お盆の慰霊祭では、多くの人に参加してもらおうと、会員の持ち寄りでバザーを行うのが恒例となっていた。売り上げは花代にあてられ、活動の支援にもつながる。

 しかし、新型コロナの流行があり、ここ数年は中止が続いていた。

 「このまま中止が続くと活動がしぼんでしまう。今やらないと」と、戦後80年という節目にあわせ、会員たちで夏のバザーを再開することに。役員を務める亀井則子さんは「地域の皆さんが来てにぎやかだった。あの光景を戻したい」とほほ笑み、「戦争では遠く国外で亡くなった方も多い。慰霊碑は、御霊が地元に帰って来る場所でもある。いつまでも守っていきたい」と話す。

 バザーは8月13日(水)の午前9時から午後2時。雨天決行、荒天中止。なお、慰霊碑周辺には駐車場が無いため公共交通機関または近隣のコインパーキングの利用を。

腰越にも残る戦禍

 同会の坂巻会長は、父親を戦争で亡くしただけでなく、戦時中に戦闘機の機銃掃射を受けた。

 「小学校からの帰りに、突然空から『バリバリバリ』と凄い音がしたのは今も忘れられない」と話す。この時は、近くの家で屋根を貫いた弾によって亡くなった人もいた。「社会から戦争の記憶が薄れていくのは、平和であるからと考えれば良い事なのかも知れない。でも、戦争で亡くなった人を悼む気持ちは、いつまでも忘れてはいけないと思う」と、坂巻会長は石板を眺める。

小泉八雲と明治の鎌倉 9月 鎌倉史跡めぐり 

 NPO法人鎌倉ガイド協会は、古都鎌倉史跡めぐり「小泉八雲が見た『明治の鎌倉』を訪ねる」を9月19日(金)に開催する。予約制。先着100人。

 10月からのNHK連続テレビ小説でも注目される小説家・随筆家の小泉八雲。1890年の来日直後、鎌倉を訪れたことを著書『日本の面影』の中でつづっている。今回のコースでは、建長寺応真閣で八雲研究の大家・池田雅之さん(早稲田大学名誉教授)の講演を聞き、建長寺、円応寺を拝観する。

 建長寺総門前集合。午前9時から9時30分まで受け付け。建長寺バス停解散(午後1時頃)。高低差なし、徒歩距離約1Km。参加費800円、講演料800円、拝観料800円の計2400円。荒天時、熱中症特別警戒アラート発令時は中止。

 詳細・申し込みは、協会ホームページへ。問い合わせは【電話】0467・24・6548へ。

U18起業家を発掘 市がビジネスコンテスト

 鎌倉市は、13歳以上18歳以下の鎌倉市在住・在学者、鎌倉に根差した事業をしたい人(地域問わず)を対象にした「U18起業家発掘ビジネスプランコンテスト」を開催する。現在、エントリーを受け付けている。

 起業の機会創出で新たな夢や希望を持ってもらい、将来的に鎌倉市で起業する人材や鎌倉を軸に新たな価値を創造できる人材を育成したいと開催される。

 エントリーは、個人またはグループで、期間は9月30日(火)まで。プランの概要や意気込み、説明動画を用意し、コンテストのウェブサイトから応募する。書類選考、二次審査を経て、1月17日(土)に最終審査を行う。グランプリには、賞金5万円を贈呈し、アドバイス等の伴走支援が行われる。応募者全員に起業について学べるオンライン動画の提供、専門家によるフィードバックを行う。

 詳細は、コンテストのウェブサイトへ。

募集のチラシ

鎌倉市の小学5・6年対象 「能登えんそく」参加者募集

 2025年東アジア文化都市の鎌倉市は、昨年の同都市だった石川県との文化交流の促進と震災からの早期復興、平和への祈りを広く発信するため、「能登えんそく」を企画、参加する小学生を募集している。

 日程は、8月20日(水)から22日(金)の2泊3日。石川県能登半島を訪問し、輪島市や珠洲市、能登町の視察のほか、現地の小学生との交流を予定。

 対象者は、鎌倉市内在住・在学の小学5年、6年生の8人(課題作文による選考あり)。選考者は、8月10日(日)の午前10時から2時間程度、鎌倉市役所で行われるオリエンテーションに本人と保護者が参加できること。参加費は無料。

 希望者は7月28日(月)午後1時までにe-kanagawa電子システム(https://dshinsei.e-kanagawa.lg.jp/142042-u/offer/offerList_detail?tempSeq=103370)で申し込みを。

(問)東アジア文化都市2025鎌倉市実行委員会事務局【電話】0467・23・3000

小町通り夏の風物詩 7月22日に縁日

 鎌倉小町商店会(今雅史会長)主催の「小町縁日」が7月22日(火)、鎌倉聖ミカエル教会(小町2の7の24)で午後6時から行われる。小雨決行。

 小町通りの夏の風物詩としておなじみとなったこのイベント。当日はゲームコーナーのほか、焼き鳥、フランクフルト、焼きそば、ドリンク類などの販売が行われる。「ぜひこの機会に小町通りに遊びに来てください」と主催者。問い合わせは【携帯電話】080・6536・1096今会長へ。

救助者に浮き輪を投げる警察職員(訓練・提供)

水難事故に備え 散在ヶ池で訓練

 夏のレジャーでの事故や大雨による水害に備え大船警察署が7月9日、管内の散在ヶ池で水難救助訓練を行った。

 この日は、同署職員ら15人が参加。水難救助に対応する神奈川県警の即応対策チームが指導にあたり、同署に配備された新しいゴムボートを実際に運用。対岸に人が取り残された状況を想定し、救助の流れを確認した。また、浮き輪を使って溺れている人を救助する訓練なども行われた。

 同署管内では、2014年に台風による冠水被害が大船駅周辺で発生したことがある。水害時にはゴムボートで避難の支援を行うことなども想定され、同署では「ボートを漕いだ経験がない職員もおり、訓練が良い経験になった」と話した。

 

コンクール最高位入賞者が出演するコンサート

鎌倉音楽クラブ主催 学生音楽コンクール最高位入賞者による演奏会 8月3日 きらら鎌倉で開催

 第70回(2024年度)鎌倉市小・中・高 学生音楽コンクール最高位入賞者による「フレッシュコンサート」が8月3日(日)、鎌倉総合学習センターきらら鎌倉で開催される。午後1時開場、1時30分開演。主催は鎌倉音楽クラブ(鎌倉音楽家協会)。

 当日の出演者は、五十嵐一華さん、小島杏紗さん、重岡凛さん、藤浦結奈さん、平塚珠礼さん、押山結愛さん、近藤慶定さん、畠山咲菜さん。

 予約不要。全席自由500円。問い合わせは、齋藤さん【携帯電話】080・6382・9410へ。

こども記者になろう 25・26日 玉縄青少年会館

 小学4年生〜中学3年生を対象とした「夏休みバイリンガル新聞づくりワークショップ」が7月25日(金)・26日(土)に玉縄青少年会館で開催される。

 毎年好評の夏休み企画。こども記者となって、鎌倉などで英字ミニコミ紙を発行する「The Shonan Post」のメンバーと共に取材をし、バイリンガルこども新聞を作成する。

 今年は、1日目にアマチュア落語家が日本語と英語で披露する落語を聞き、インタビューやしぐさの体験もする。2日目は記事を作成。その後、メンバーが記事を整え、新聞にして郵送・ウェブで公開する。

 英語ができない人も参加可能。2日間参加できる人限定。参加無料で先着15人。午後1時から4時まで。持ち物は筆記用具、飲み物、落語体験用の手ぬぐいまたはハンカチ。

 申し込みは、同会館【電話】0467・44・0480(午前9時〜午後5時)。