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公開日:2025.07.18

深沢小3年小松原さん
算数五輪ファイナルへ
金賞目指し初挑戦

  • 数検の合格証と算数オリンピックの参加票を手にする小松原さん

 鎌倉市立深沢小学校3年生の小松原悠生さんが7月20日、東京都で行われる算数オリンピックのキッズBEE大会ファイナルに出場する。3度目の挑戦で得た全国大会を目前に控え「金賞を取りたい」と意欲を燃やす。

 パズルが好きな小松原さん。正解にたどり着くまでの過程を楽しむ算数にのめり込み、幼稚園の時から算数の問題を解き始め、小学校入学の頃には中学生向けの問題に取り組んでいたという。

 勉強は独学で、毎日1時間から2時間程、しっかりと集中して問題集に向き合う。中学受験や大学受験の問題を解くこともあり、どうしてもわからない難問にぶつかった時は、自分で回答を確認して理解を深める。

 日々の積み重ねが実力につながり、近隣の塾で行われる公開テストでも数多くの満点を取ってきた。今年4月には中学3年生レベルの数学検定3級に合格。7月12日には高校1年生レベルの準2級も受検し、結果を待っている。

 思考力を競い合う算数オリンピックキッズBEE大会には1年生から参加してきたが、全国大会となるファイナルの進出は叶わなかった。予選の問題は全8問だが、単純な計算のスピードだけではなく、理論的思考なども試されるなど一つひとつの問題が難解。今年6月に大船で行われた予選では、しっかりと落ち着いて臨み、念願のファイナル進出を叶えた。

 受検を前に、過去問題集などもチェックし、万全を期す。目指すは上位の「金賞」。小松原さんは「楽しみ」と笑顔を見せる。

日常生活にも算数

 得意の算数をテストだけでなく生活にも使う小松原さん。母親の和子さんと買い物に行った時も「この商品は何割引き」などを瞬時に計算する。夏の自由研究では、鎌倉市内の鉄塔に注目し、三角関数を使って正確な高さを割り出したり、タワーの頂点から見える範囲を三平方の定理で求めたりするなど得た知識を活用している。

 和子さんは市内で算数教室を開いているが、「ほとんど教えたことがない」と話す。「集中している時は声をかけても返事が無いくらい」という小松原さん。夢は「栄光学園から東大に行って、将来は宇宙飛行士」と瞳を輝かせる。

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