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公開日:2025.07.18

鎌倉市消防本部
熱中症搬送昨年の3倍
発生は住宅が最多

  • 熱中症の予防や対策を呼び掛ける鎌倉市消防本部警防救急課の大場さん

 全国的に猛暑日が続く今夏。鎌倉市内でも熱中症患者の搬送が急増している。鎌倉市消防本部では「特に高齢者は暑さを感じにくく、熱中症の症状が重くなってから気が付く場合がある。こまめな水分補給やエアコンの適切な利用を」と呼び掛けている。

 同本部管内では、5月1日から7月13日までに熱中症による救急搬送が45件発生。昨年の同時期は14件で、今年は3倍を超える搬送数となっている。なかでも、65歳以上の高齢者の搬送が21件と最多だった。

 特に搬送が多かったのは6月18日と28日の各5件で、同本部では「30度以下の比較的過ごしやすい日が続いたあとに、気温が上昇したことで、体温調整が追い付かなかったことが要因なのでは」と分析している。

 発生場所は住宅14件、道路11件、仕事中4件、その他16件だった。屋内で発生することが多く、80代の女性は吐き気やろれつが回らなくなり家族が通報。意識障害があり重症の診断がされた。

 また、工事現場からの通報も多く、70代の男性は仕事中に手の痺れや頭痛、吐き気を感じ、自ら救急車を要請した。市外から観光地を訪れていた人が、バス停で体調が悪化し搬送されたこともあった。

温度計で確認を

 同本部警防救急課の大場絢友(しゅんすけ)さんは、「一人暮らしの方は、近所への声掛けや家族の見守りが対策になります。また、自分の感覚だけに頼らず、温度計などの確認のほか、エアコンや除湿器の活用、喉が渇く前の水分補給などを心掛けて」と話す。

 通報のタイミングなどを迷ったら、救急相談センター(#7119)に連絡することで医師や看護師に相談することができる。「必要と感じたら躊躇せず、119番通報を」と呼び掛けている。

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