藤沢版【7月18日(金)号】
お披露目された碑を紹介する武本さん(左)、山内さん(右奥)、益永さん(右手前)

「なでて、平和憲法の碑」 市民団体が建立

 戦争放棄などを定めた憲法9条のモニュメント「平和憲法の碑」が今月、高齢者向け賃貸住宅「ふじの丘ゆめホーム」(藤沢854の11)の敷地内に建立された。市民団体「湘南 平和憲法の碑を建立する会」による取り組み。碑には数字の「9」や平和の象徴であるハトが隠されており、「いくつあるかな」と探す仕掛けがあったり、なでてもらったりする参加型だ。

 同団体は、プロダイバーで環境活動家の武本匡弘代表(69)が中心となり、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年から活動している。武本さんは「戦争は環境を破壊する」と軍事活動が気候変動にもたらす悪影響を訴え、「まずは若い世代が自分事として平和憲法の大切さを知ってほしい」と碑を作ることを思いついた。自身が運営する「エコストアパパラギ」(鵠沼石上)を拠点に賛同者と話し合いを重ねた後、以前から親交のあった同住宅の関係者から許可をもらい、全国から集まった400万円以上の寄付で碑を建てることができた。

 碑の制作は辻堂東海岸在住の画家、山内若菜さん(48)が手がけた。東日本大震災後、福島県で被ばくした牧場など命の尊さを題材に描き続け、東山魁夷日経日本画大賞で入選した経歴をもつ。

 碑は、猫が人間の赤ちゃんの指をなめているデザイン。山内さんは「弱さや優しさ、慈しむべき存在を形にした」とした上で、「人が平和を守る中、猫やその他の生物たちと共に優しさを進化させているのかもしれない。碑を見て、触れた人が自分なりのインスピレーションを感じ、それぞれの物語を紡いでもらえたら」と願いを込めた。台座には憲法9条の条文も日本語、中国語、ハングルで刻まれた。

 10日と12日には現地でお披露目式が行われた。俳優の平瀬由季奈さんが山内さんの著書を朗読し、それに合わせて武本さんらがギター演奏するなど参加者同士で交流。「碑の前で平和のスピーチをしては」といったアイデアも互いに出し合った。同団体メンバーの中には石川小4年の益永遥花さんもおり、憲法9条の条文を朗読。皆で平和について理解を深めた。

 今後も碑の維持管理やワークショップなどを企画していくという武本さん。「平和憲法は地球を守るための最高法規、世界の宝。全人類の誓いとして、5千年もつとされる碑が輝き続けてくれれば」と話した。

藤沢市ふるさと納税 寄付額が前年度比1.7倍 流出額、初の圧縮も多さ課題

 藤沢市は10日、2024年度のふるさと納税の寄付額が過去最高の6・6億円になったことを発表した。前年度比2・8億円増と1・7倍伸ばし、他自治体への寄付による市税控除額から寄付額を差し引いた流出額も初の減少となった。一方、市税控除額は2・6億円増え、過去最高の24・4億円を記録。流出額の多さは依然、課題だ。

 市では流出額増に歯止めをかけようと、返礼品の量と質の充実や取り扱いポータルサイトを増やす取り組みを行っている。返礼品の量は、23年度の300件から24年度は2倍以上の700件に増やし、質では制度導入当初からある体験型を拡充。加えて、ポータルサイトも23年度の10件から17件に増やした。

 これらの取り組みの一定の成果として市では、流出額が23年度の18億円から24年度は17・8億円になり、初めて減少した。

 一方、制度の普及を背景に、市税控除額自体は増加した。制度を導入した8年前と比べ、市への寄付が0・8億円から8倍になったが、市税控除額は5・5億円から4・4倍に膨らんだ。

 「ふるさと納税を止めるわけにはいかない」と市では引き続き返礼品の魅力向上で対応する。

 今年2月には二次元コードで手軽に寄付ができ、返礼品となる電子クーポンをその場で使える「現地決済型」の仕組みを導入した。また返礼品には、五輪選手とのヨット搭乗や市内の人気パン店のセットなどを加えた。市担当者は「今後も職員自ら動いて藤沢ならではの強みを発掘し、寄付の増額を目指したい」と話した。

神奈川県社会保険労務士会藤沢支部長に就任した 古田 雪美さん 弥勒寺在住 53歳

働き手、陰で支える味方

 ○…政府主導の「働き方改革」が叫ばれるようになって久しい。多様な雇用形態の導入やワークライフバランスの重視など労働環境が目まぐるしく変化する今、ニーズが高まっているのが社会保険労務士だ。人事・労務管理全般の問題を指摘し、改善策をアドバイス、企業の発展に寄与する。藤沢、茅ヶ崎、鎌倉、寒川3市1町の社労士約300人が名を連ねる藤沢支部の舵を取る。「半世紀の歴史がある支部。先人が築いた伝統を守りつつ、時代に沿った提案をしていきたい」

 ○…横浜市栄区で生まれ育った。就職氷河期で、面接官から「結婚したら辞めるの」と質問されたことも。大学卒業後は生保などの営業職に携わった。仕事に不満はなかったが、「私の人生このままでいいのか」という漠然とした疑念が渦巻いた。「何か武器になる資格がほしい」と宅建を取得。その後、たまたま書店で社労士について知った。結婚、出産を経て、子育てしながらようやく手にした国家資格。その頃から約20年働く広瀬事務所の代表からは、全幅の信頼を寄せられるほどの存在になった。

 ○…かつて書類代行がメインだった業務も現在は経営コンサルなど、より専門的に企業運営を陰で支える。行政から委託を受け、労働相談会も開く。子育て中の母親や高齢者など対象はさまざま。「正解はない。でも相談者が何を求めているのか、気持ちを汲む必要がある」。一人一人の声に真摯に耳を傾け、常に味方であり続ける。

 ○…趣味は推し活。韓国の男性アイドルグループ「SHINee」のライブに行くのが息抜きだ。2人の娘から最新情報もゲットする。「法律や制度、手続きは変わる。仕事もプライベートもアップデートが肝心」といい、柔和に笑った。

動画のワンシーン(上/北島令司さん)、動画がまとめられた市HPの二次元コード(下)

戦争体験動画で公開 市が11人分収録

 戦後80年の節目を迎えるにあたり、藤沢市は10日、市内に住む11人の戦争体験をまとめた動画を市HP内で公開した。

 戦時下のさまざまな体験を動画や音声、文書などで記録・保存し、次世代に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝えていくことを目的とした戦争体験アーカイブ事業の一環。

 パイロットとしての出征経験の他、東京・横浜・佐賀・仙台空襲、満州・サイパン島・広島・藤沢市内の記憶など、4時間におよぶ映像を収録した。3分28秒のダイジェスト版もある。市は今後、平和学習などに役立てていくという。

 問い合わせは人権男女共同平和国際課【電話】0466・50・3501

パーク競技のコンテストをプロデュースする四十住さくら選手=写真提供

6年ぶり「湘南オープン」 20日・21日鵠沼で

 サーフィン発祥の地とされる鵠沼からスポーツカルチャーを発信しようと、2012年から開催されてきたMURASAKI SHONAN OPEN。20日(日)と21日(月)に鵠沼海岸を舞台にサーフィンやスケートボード、BMX、ブレイキンが行われる。

 コロナ過を経て、6年ぶりに開催。パーク競技では、東京五輪金メダリストのプロスケーター、四十住さくら選手がコンテストをプロデュースするなどさまざまな企画が用意されている。

 (問)イベント事務局【携帯電話】080・2376・4499

夏到来、躍動する黄金 長久保公園でヒマワリ見頃

 梅雨明けを前に、ヒマワリの花が長久保公園(辻堂太平台)で満開となり、来園者の目を楽しませている=写真(7月14日撮影)。

 植えられているのは1株から複数の花を咲かせる品種「サンフィニティ」。同園担当者によると、見頃は8月いっぱいまで続くという。

デジタルを楽しく安全に 子ども向け企画、市が受付中

 スマートフォンなどを通してSNSの利用が増える夏休みを前に、藤沢市では「デジタル世界を安全に楽しもう!」と題した子ども向け講座を7月29日(火)、開催する。会場はロボテラス(辻堂神台2の2の1・3階)。

 当日は2部構成。午前の部が市内在住・在学の小学1〜4年生と保護者(20組)、午後の部は同小学5年生〜中学生(20人)となる。

 午前10時からの午前の部では、「デジタル機器との付き合い方」をテーマに、一般的な日常生活を例に、ワークショップ形式で安全な使い方を分かりやすく紹介。ワークショップ後には、さまざまなロボットに触れることができるロボテラスの体験会も行われる。

 午後2時からの午後の部は、デジタルの世界を安全に楽しむための「パスワード」を題材に、プログラミングのワークショップを開く。ハッカーのようにプログラミングを使ってパスワードを解析。安易な設定の危険性や、適切なパスワード設定の重要性を学ぶ。

 参加費は無料。応募者多数の場合は抽選。希望者は、市HPから申し込む(イベント名で検索)。7月21日(月)締切。

初めてのプログラミング

 子どもと一緒にプログラミングについて学ぶ体験会が8月5日(火)、ロボテラスで行われる。

 対象は藤沢市在住・在学の小中学生。参加費は1000円。

 内容はプログラミングを学ぶ理由や、始めるための方法といった解説から、マウスでできるスクラッチプログラミングの体験、ごみ問題に関わる実際のゲーム作りなど。

 午前10時〜正午が小学1〜3年生(保護者と2人1組・15組)、午後2時〜4時が小学4年生〜中学生(15人)。

 貸出もあるが、パソコン、タブレット持参で、続きが家庭でできる。

 申込は藤沢市のHPから(藤沢市 イベント名で検索)を。

 問い合わせはロボテラス【電話】0466・52・5622。

ドリルを受け取り笑顔の児童(中央)

湘南ベルマーレ 算数、楽しめてるか 富士見台小にドリル寄贈

 湘南ベルマーレが11日、富士見台小学校にオリジナル算数ドリルを寄贈した。「スポーツをたのしめてるか」をクラブスローガンに掲げる同チームは、スポンサーの荒井商事(株)(平塚市)と協力してドリルを作成。県内の小学校教諭が協力し考えられた問題では、選手の身長を絡めるなど、児童が楽しく学べるよう工夫されている。

 受け取った6年生131人を代表し、本間稟祥さんは「小学校最後の夏休みなので勉強も遊びも両立したい」と話し、關山史都さんは「ドリルで勉強してテストでいい点を取りたい」と語った。

 また、同日には長後地区交通安全対策協議会から1年生117人に、交通安全を啓発する反射キーホルダーも寄贈。竹重三八男会長は「小学校1年生の飛び出し事故が多いので、気を付けましょう」と注意を呼びかけた。

片瀬西浜・鵠沼海水浴場 夏夜彩る花火やサーフスクールも!

 あこがれを抱く人も多い「湘南の海」。全国屈指の知名度と人気を誇る片瀬西浜・鵠沼海水浴場では、海をこよなく愛する人たちがこの夏を最高の思い出にするお手伝いをしくれる。

 江の島や富士山を望む雄大な景観のもと、年間を通してマリンスポーツを楽しむ人でにぎわうリゾート地。7月から海の家がずらりと軒を連ね、家族連れや若者が楽しむ姿が見られる。遠浅で孤状の形をした海、長さ約1Kmにおよぶ砂浜は、子どもたちにとって自然と触れ合える格好のスポット。また、サーフィンやビーチバレーの発祥の地とも言われ、バリアフリービーチにはたくさんの人が足を運ぶ。

 今年もマリンスポーツを手軽に体験してもらうためのサーフスクールエリアや恒例の夏花火など、盛りだくさんの企画を用意。地元の海へ、さあ出かけてみよう!

◆以下の画像をクリックかタップするとPDFが開きます。

赤白フラッグで避難呼びかけ 組合初の津波対策訓練

 海水浴場利用者や関係者らを対象とした津波対策訓練が10日、片瀬西浜・鵠沼海水浴場などで実施された。江の島海水浴場協同組合(片瀬西浜・鵠沼海水浴場)の主催では初めて。訓練は午前9時に震度6の地震が観測され、その4分後に気象庁が相模湾に大津波警報を発表した想定で行われた。

 (株)湘南なぎさパーク(サーフビレッジ)や(株)新江ノ島水族館、NPO法人西浜サーフライフセービングクラブ、藤沢市サーフィン協会、鵠沼サーフショップ組合などの協力のもと、同海水浴場組合の場内スピーカーで避難を呼びかけるとともに、視覚的な合図として海の家事業者らが赤白の「津波フラッグ」を掲出した=写真。それに気づいた海浜利用者が護岸、またはサイクリングロードまで避難した時点で訓練は終了となった。

 訓練を踏まえ、同海水浴場組合の栗原義忠理事長は「営業時間にもかかわらず、協力団体の皆さんはできる範囲で取り組んでくれた。日頃からの連携が大切。有事の際に迅速に対応できる関係性を今後も築いていきたい」とコメントした。

空き地で思い出づくり 19日 ユーミー辻フェス

 市内を拠点に建築不動産業を展開するユーミーらいふグループ主催の「ユーミー辻フェス」が19日(土)、サーファー通り沿いの空き地(辻堂東海岸3の1)で開かれる。時間は正午から午後4時まで。参加無料。

 キッチンカーがずらり。福井県産いちほまれを使用した握りたておにぎりが自慢の「おにぎりMUSUBI」、玉ねぎをじっくり炒めたスパーシーなコク旨カレーが人気の「スパイシーチキンカリーOnion」、豆乳を使ったモチモチ食感の生地が売りの「ちょんまげクレープ」、美味しさと健康を追求した豆乳使用のスムージーを提供する「メディプラ スムージー」が出店する。

 じゃんけん大会(午後0時30分/1時30分/2時30分)や子ども向けミニゲームも企画されている。また当日は、近隣の県立辻堂海浜公園では盆踊りイベント「辻の盆」も行われる他、同グループが辻堂で完成見学会を同時開催。「まちづくりに携わる企業として、にぎわいを創出することでまちが発展し、地域の皆さまの身近にあるイベントを通じ、夏の一日を存分に楽しんでいただければ」と主催者。

 雨天の場合は内容変更または縮小開催、荒天中止。駐車場はないため、主催者は徒歩での来場を呼びかけている。

 問い合わせは同グループ【電話】0467・81・3878。

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本町の「クラジャ」 ライブハウスで落語 20日午後1時半から

 本町のライブカフェバー「CLAJA」で7月20日(日)、「藤澤宿台町クラジャ寄席」が開催される。主催は藤沢宿・全日本素人落語フェスティバル実行委員会。

 当日は同実行委員長の「笑風亭酒楽」の他、実力ある社会人落語家がそろい、話芸を披露する。「涼しい店内で、生の落語を肌で感じていただければ」と同店。

 定員40人。開場午後1時半。4時頃終演予定。木戸銭500円(1ドリンク付)。問い合わせは同店【電話】0466・24・3019。

戦時下の写真募集 藤沢編集室より

 タウンニュース藤沢編集室では戦後80年に合わせ、戦時下や戦後の藤沢市内の様子が分かる写真(1935〜55年頃)を募集しています。自宅に眠る「家の前の通りで撮影した写真」や「先祖が趣味で撮った写真」などをお送りください。応募締め切りは8月4日(月)まで。

 また、藤沢市以外でも「空襲後の焼け野原」や「先祖が戦地で撮影した写真」など戦争を語り継ぐ上で、重要資料となりそうな写真をお持ちの場合もぜひ問い合わせを。

 ご応募いただいた写真はタウンニュース藤沢版8月15日号で紹介予定。また、今後も戦後80年企画などで紹介する可能性もあります。

 送付先は〒251-0021藤沢市鵠沼神明5の13の19第3森谷ビル2階タウンニュース藤沢編集室。【1】住所【2】年齢【3】氏名【4】電話番号【5】撮影年【6】詳しい撮影場所を添えてご応募を。提供写真は過去を語り継ぐ資料として、コピーなどして藤沢編集室内で保管します。

 (問)【電話】0466・55・4777

ルワンダに義足を NGOが活動報告会

 東アフリカのルワンダ共和国で障害者へ義肢装具の製作や無償提供などを行っているNGOムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトが27日(日)、Fプレイス・藤沢市民センター(本町1の12の17)で活動報告を行う。

 講師は茅ヶ崎市出身の義肢装具士、ルダシングワ(吉田)真美さんと、自身も右足に障害のあるガテラ・ルダシングワ・エマニュエルさんの2人。1994年に起こったルワンダ虐殺後に病気や医療不足、国の発展とともに増えた車両による交通事故で手足を失う人が多い同国で、約29年間でのべ1万2千人の人々を支援してきた。

 当日はこれまでの活動やルワンダの状況、活動を続ける理由などを報告する。また、アフリカの民芸品やルワンダコーヒー、オリジナルTシャツなども展示。

 午後3時から5時(受付開始は2時50分から)。参加費は500円。参加費は経費を除き同プロジェクトの活動費に寄付される。定員は先着38人。申し込みは主催の国際交流湘南I.E.S.のメール(iesfujisawa@gmail.com)。

 問い合わせは同主催団体【電話】0466・83・1811。

投球練習で迫力のあるボールを投げるキャプテンの松村選手

湘南マリンガールズ 日本一の声出しとダッシュ! 地域唯一の女子硬式野球チーム発足

 「さあ来ーい」。グラウンドに響き渡る、甲高くやる気のみなぎった声--。葛原に専用グラウンドを持つ中学女子硬式野球チーム「湘南マリンガールズ」がこのほど発足した。女子だけの中学硬式野球チームとしては県内で4つ目で、県央・湘南地区では唯一のチームだ。

 全日本女子野球連盟の調査によると、2024年の全国の中学生から社会人までの女子硬式野球の競技人口は約3083人で、2015年の1519人から約2倍に増加。阪神タイガースや読売ジャイアンツといったプロ球団も女子チームを設立するなど、徐々に女子野球の環境が整ってきている。

 1977年に設立された中学硬式野球チーム「大和リトルシニア」所属の女子選手たちからなる同チーム。昨今の女子野球の普及拡大の動きに伴い、早い段階から女子チームで取り組むことで子どもたちがさらに野球に打ち込めるようになるのでは、との思いからチームが誕生した。「力や体格の差が表れはじめる時期に、男子に混じって試合に出ることが難しくなり、野球をやめてしまう人も少なくない。夢を追う子たちを支えていければ」と発起人の一人である大和リトルシニアの瀨川博之監督は語る。

ガッツは負けない

 現在は中学1年生17人が所属し、普段の練習では大和リトルシニアの男子選手とともに日々切磋琢磨している。

 チームのスローガンは「日本一の声出しと日本一のダッシュ」。中学3年次での全国優勝を目標に掲げており、自分たちに今できることを考えた結果、基本からしっかり取り組んでいこうと決めた。練習中は自身やチームメイトたちを鼓舞する声が飛び交う。

 チームについて湘南マリンガールズの市毛靖人監督は「すごくやる気があり、メンタルの強い子たちが集まっている。選手たちの決めた目標に全力で向き合っていきたい」との思いを熱く語った。またチームのキャプテンを務める松村心結選手は「みんな当たり前ができる人たち。気持ちで攻めていく」とまっすぐな目で話した。

左から滝沢選手、滝選手、杉山選手

全日本高校ボウリング 期待の3選手意気込み語る 片瀬海岸を拠点に活動

 愛知県稲沢市で7月31日(木)から8月2日(土)まで開催される「全日本高校ボウリング選手権大会」。江の島ボウリングセンター(片瀬海岸)を拠点とする選手からは6人が出場する。

 注目選手の一人、滝沢樹選手(高1)は昨年、全中出場の他「宮様チャリティーボウリング大会」で優勝するなどの実力。今年春に湘南工科大学附属高校に入学したばかりだが、5月に行われた同選手権県予選を1位通過。6月に開催された「関東地区高等学校対抗ボウリング競技大会」でも湘工大附属高チームとして優勝するなど、早くも頭角を現している。

 投げ方は右片手投げ。今回の目標は「入賞」。昨年の全中では入賞を逃しており「スペアミスが多かった。今年は良いスコアを出していきたい」と意気込む。

 同じく湘工大附属高で、6月に滝沢選手と共に優勝した滝聖也選手(高2)は、県予選を2位で通過した。昨年にも同選手権に出場し、8位に入賞した実力者だ。

 投げ方は回転数の多くかかる両手投げ。今回は「3位以上」が目標。「昨年は1日目の順位が低かった。今年は1日目から攻めていく」としている。

 横浜高校の杉山くるみ選手(高1)は県を3位で通過した。昨年の宮様チャリティーボウリング大会女子の部で優勝した他、小学生の頃から全国出場経験が多数ある。

 投げ方はレーン変化がしにくい左片手投げ。「ストライクよりスペアの課題を乗り越え、力を入れ過ぎないようにする。全国で入賞したことがなく、今回は入賞したい」と抱負を語った。

 同センターの大石和弘支配人は「自分の力を出し切ってプレイしてほしい」と期待を込めた。

チームの絆さらに高めて 湘南UBCが初練習

 藤沢、茅ヶ崎、寒川の2市1町を拠点に活動する男子プロバスケットボールチーム「湘南ユナイテッドBC」が、B3リーグ参入から4年目を迎える。9月末から始まる新シーズンに向けて、選手たちは9日、日産工機体育館(寒川町)で初練習を行った。昨季はリーグ17チーム中11位という結果に終わった湘南UBC。約3時間にわたり、熱のこもったプレーに汗を流した=写真。

 昨季キャプテンを務めた内田旦人選手の他、副キャプテンだった中野広大選手、星野零志選手などが現時点で契約(継続)合意に至っている。また、堀田剛司ヘッドコーチがゼネラルマネージャー兼アソシエイトコーチに、鈴木友貴アシスタントコーチがヘッドコーチに就任した。

 練習後、鈴木ヘッドコーチは「昨シーズンを経験した日本人選手が多いので、チームケミストリーを高めていきます。たくさんの人に感動を与えられる試合ができるように頑張ります。応援よろしくお願いします」とコメントした。

目撃されたコウノトリ(写真左)とアオサギ(永田さん提供)

大庭で目撃「コウノトリ」 どこから来て、どこへ行く 専門家「エサのある場所へ行く」

 大庭の引地川親水公園付近の田んぼで15日早朝、国の特別天然記念物に指定されているコウノトリが目撃された。

 目撃したのは大庭在住の永田真大さん。藤沢厚木線のトンネル付近、印象的な2羽の鳥を見つけた。「田んぼの上を飛び回り、エサを食べている様子だった」。鳥が好きだという永田さん。一匹の灰色の鳥はアオサギだと分かったが、もう一匹は「羽の色で、コウノトリではないかと思った」という。

 神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員で鳥類学専門の加藤ゆきさんは、「コウノトリで間違いない」とする。くちばしの太さや赤い足、羽根の色合いが特徴的で「足の色の濃さからまだ若い個体ではないか」という。13日にも小田原市の酒匂川で目撃されており、「同一の個体である可能性もある」と予想する。

 保護や野生復帰の実践を行う兵庫県立コウノトリの郷公園は8日、全国で個体数が500羽を超えたことを発表した。

 藤沢の目撃情報に関して同園は、「生まれた際に自治体が足に付ける足環が黒く、2、3年以内に生まれた個体ではないか」という。「どこに移動するのか具体的な方向はわからないが、エサであるカエルやドジョウなどのいる田んぼに渡っていく」と解説していた。

 永田さんは「生で初めて見られて感動した。いいことあるかな」と喜びを語った。

天体衝突から地球を守る 20日 善行雑学大学

 善行雑学大学の第314回目の講座が20日(日)、善行市民センター3階バイオクロマトホールで開かれる。

 テーマは「スペースガード〜天体衝突から地球を守る」。日本スペースガード協会理事長の奥村真一郎氏が講師を務め、地球への衝突確率の高さが注目された小惑星「2024YR4」などについて紹介する。

 午後2時から4時(受付開始は1時30分)。定員100人。参加費は一般500円、会員無料。参加希望者は同大HP内にある専用フォーム、またはメール(kataoka9@gmail.com)から申し込む。問い合わせは【携帯電話】090・7251・3232(片岡さん)

ゲームでリアルな闇バイトへの勧誘を体験

「闇バイト」から身を守れ 翔陵高校で特別授業

 相次ぐ強盗など社会問題として浮き彫りになった「闇バイト」。SNSなどを使って仕事内容を明らかにせずに、著しく高額な報酬の支払いを示唆するなどして犯罪の実行者を募る。その共犯者の約8割が10代から20代の若者だ。市内でも「募集を見て応募したが、実際には特殊詐欺の受け子だった」といった相談が藤沢北警察署に寄せられているという。

 藤沢市は11日、藤沢翔陵高校(善行)で学生たちに啓発活動をするため特別授業を実施した。スマートフォンなどで闇バイトを追体験するゲームを用いて2年生30人がプレイした他、詐欺電話やネット詐欺から身を守る防犯アプリを紹介した。

 ゲームは、突如音信不通になった友人を探すため、SNSなどで手がかりを探る内容で、友人を闇バイトに勧誘した犯人から電話がかかってくるなど、リアルな描写が出てくる。

 ゲームを体験した生徒の一人は「ゲームとしてはおもしろかったが、電話の怒鳴り声がリアルで怖かった」と話し、闇バイトに加担する恐ろしさを学んだという。ゲームを運営する(株)クラスルームアドベンチャーの今井善太郎さんは「闇バイトは身近に潜んでいる。自分だけで自分を守ろうとせず、普段から誰かに相談できる体制を築いてほしい」と語った。

ドリルを受け取り笑顔の児童(中央)

湘南ベルマーレ 算数、楽しめてるか 富士見台小にドリル寄贈

 湘南ベルマーレが11日、富士見台小学校にオリジナル算数ドリルを寄贈した。「スポーツをたのしめてるか」をクラブスローガンに掲げる同チームは、スポンサーの荒井商事(株)(平塚市)と協力してドリルを作成。県内の小学校教諭が協力し考えられた問題では、選手の身長を絡めるなど、児童が楽しく学べるよう工夫されている。

 受け取った6年生131人を代表し、本間稟祥さんは「小学校最後の夏休みなので勉強も遊びも両立したい」と話し、關山史都さんは「ドリルで勉強してテストでいい点を取りたい」と語った。

 また、同日には長後地区交通安全対策協議会から1年生117人に、交通安全を啓発する反射キーホルダーも寄贈。竹重三八男会長は「小学校1年生の飛び出し事故が多いので、気を付けましょう」と注意を呼びかけた。

ふじさわ宿交流館 クラシックを楽しもう 26日に親子コンサート

 ふじさわ宿交流館(西富1の3の3)で26日(土)、親子向けイベント「夏休み!藤沢宿で親子クラシックコンサート」が開かれる。午後2時から3時30分。参加無料。

 身近な施設で上質な音楽に触れてもらおうと、イベント当日はソロや室内楽、オーケストラ、声楽、オペラなど幅広いジャンルのパフォーマンスを見せる実力派プロ集団「湘南エールアンサンブル」が出演。本郷海音さん(クラリネット)、小田切一惠さん(ソプラノ)、青木三木栄さん(フルート)、渡辺久仁子さん(ピアノ)、坪田亮子さん(ヴィオラ)による本格的なクラシック音楽を楽しめるほか、子どもに人気の音楽劇「ピーターとオオカミ」も披露される。

 対象は5歳以上の子どもとその保護者40人。参加希望者は直接同館へ電話(【電話】0466・55・2255)で申し込む。先着順で、定員に達し次第締め切り。

 

家族で楽しむ健康フェス 19日、南保健センター

 藤沢市保健所・南保健センターで19日(土)、「健康フェス inふじさわ」が行われる。時間は午前10時から午後1時。

 骨密度測定や触診モデルで乳がんを知る体験、医師・歯科医師なりきり体験など大人から子どもまで楽しめる健康にまつわる内容の他、野菜はかり体験や、デンタルフロス作りなどもある。参加申し込みは不要。

 また、ラジオ体操講習会も同時開催。講師は全国ラジオ体操連盟指導委員の藤元直美さん。時間は午前11時から正午。先着50人。申し込みは【電話】0466・88・7311まで。

 同フェスに関する問い合わせは、藤沢市健康づくり課【電話】0466・50・8430。