藤沢 社会
公開日:2025.07.18
大庭で目撃「コウノトリ」
どこから来て、どこへ行く
専門家「エサのある場所へ行く」
大庭の引地川親水公園付近の田んぼで15日早朝、国の特別天然記念物に指定されているコウノトリが目撃された。
目撃したのは大庭在住の永田真大さん。藤沢厚木線のトンネル付近、印象的な2羽の鳥を見つけた。「田んぼの上を飛び回り、エサを食べている様子だった」。鳥が好きだという永田さん。一匹の灰色の鳥はアオサギだと分かったが、もう一匹は「羽の色で、コウノトリではないかと思った」という。
神奈川県立生命の星・地球博物館の学芸員で鳥類学専門の加藤ゆきさんは、「コウノトリで間違いない」とする。くちばしの太さや赤い足、羽根の色合いが特徴的で「足の色の濃さからまだ若い個体ではないか」という。13日にも小田原市の酒匂川で目撃されており、「同一の個体である可能性もある」と予想する。
保護や野生復帰の実践を行う兵庫県立コウノトリの郷公園は8日、全国で個体数が500羽を超えたことを発表した。
藤沢の目撃情報に関して同園は、「生まれた際に自治体が足に付ける足環が黒く、2、3年以内に生まれた個体ではないか」という。「どこに移動するのか具体的な方向はわからないが、エサであるカエルやドジョウなどのいる田んぼに渡っていく」と解説していた。
永田さんは「生で初めて見られて感動した。いいことあるかな」と喜びを語った。
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