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藤沢 スポーツ

公開日:2025.07.18

湘南マリンガールズ
日本一の声出しとダッシュ!
地域唯一の女子硬式野球チーム発足

  • 投球練習で迫力のあるボールを投げるキャプテンの松村選手

  • こぶしを掲げ元気を見せる選手たちと監督・コーチ陣

 「さあ来ーい」。グラウンドに響き渡る、甲高くやる気のみなぎった声--。葛原に専用グラウンドを持つ中学女子硬式野球チーム「湘南マリンガールズ」がこのほど発足した。女子だけの中学硬式野球チームとしては県内で4つ目で、県央・湘南地区では唯一のチームだ。

 全日本女子野球連盟の調査によると、2024年の全国の中学生から社会人までの女子硬式野球の競技人口は約3083人で、2015年の1519人から約2倍に増加。阪神タイガースや読売ジャイアンツといったプロ球団も女子チームを設立するなど、徐々に女子野球の環境が整ってきている。

 1977年に設立された中学硬式野球チーム「大和リトルシニア」所属の女子選手たちからなる同チーム。昨今の女子野球の普及拡大の動きに伴い、早い段階から女子チームで取り組むことで子どもたちがさらに野球に打ち込めるようになるのでは、との思いからチームが誕生した。「力や体格の差が表れはじめる時期に、男子に混じって試合に出ることが難しくなり、野球をやめてしまう人も少なくない。夢を追う子たちを支えていければ」と発起人の一人である大和リトルシニアの瀨川博之監督は語る。

ガッツは負けない

 現在は中学1年生17人が所属し、普段の練習では大和リトルシニアの男子選手とともに日々切磋琢磨している。

 チームのスローガンは「日本一の声出しと日本一のダッシュ」。中学3年次での全国優勝を目標に掲げており、自分たちに今できることを考えた結果、基本からしっかり取り組んでいこうと決めた。練習中は自身やチームメイトたちを鼓舞する声が飛び交う。

 チームについて湘南マリンガールズの市毛靖人監督は「すごくやる気があり、メンタルの強い子たちが集まっている。選手たちの決めた目標に全力で向き合っていきたい」との思いを熱く語った。またチームのキャプテンを務める松村心結選手は「みんな当たり前ができる人たち。気持ちで攻めていく」とまっすぐな目で話した。

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