藤沢 トップニュース社会
公開日:2025.07.18
藤沢市ふるさと納税
寄付額が前年度比1.7倍
流出額、初の圧縮も多さ課題
藤沢市は10日、2024年度のふるさと納税の寄付額が過去最高の6・6億円になったことを発表した。前年度比2・8億円増と1・7倍伸ばし、他自治体への寄付による市税控除額から寄付額を差し引いた流出額も初の減少となった。一方、市税控除額は2・6億円増え、過去最高の24・4億円を記録。流出額の多さは依然、課題だ。
市では流出額増に歯止めをかけようと、返礼品の量と質の充実や取り扱いポータルサイトを増やす取り組みを行っている。返礼品の量は、23年度の300件から24年度は2倍以上の700件に増やし、質では制度導入当初からある体験型を拡充。加えて、ポータルサイトも23年度の10件から17件に増やした。
これらの取り組みの一定の成果として市では、流出額が23年度の18億円から24年度は17・8億円になり、初めて減少した。
一方、制度の普及を背景に、市税控除額自体は増加した。制度を導入した8年前と比べ、市への寄付が0・8億円から8倍になったが、市税控除額は5・5億円から4・4倍に膨らんだ。
「ふるさと納税を止めるわけにはいかない」と市では引き続き返礼品の魅力向上で対応する。
今年2月には二次元コードで手軽に寄付ができ、返礼品となる電子クーポンをその場で使える「現地決済型」の仕組みを導入した。また返礼品には、五輪選手とのヨット搭乗や市内の人気パン店のセットなどを加えた。市担当者は「今後も職員自ら動いて藤沢ならではの強みを発掘し、寄付の増額を目指したい」と話した。
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