さがみはら南区版【7月24日(木)号】

SC相模原 天皇杯でJ1川崎を撃破 激闘制し初のベスト16

 サッカーJ3・SC相模原は7月16日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(川崎市)で天皇杯3回戦に挑み、J1の川崎フロンターレを0―0(PK3―1)で下した。過去天皇杯で2度優勝、今季のアジアチャンピオンズリーグエリート(ACLE)準優勝の強豪相手に、PK戦にもつれ込む死闘を制しての大金星。海老名市内でのスタジアム整備計画を巡り複雑な状況にある中、水色に染まるスタジアムの一角から声援を送り続けたサガミスタの思いに初の「ベスト16」という結果で応えた。

堅守光る

 1回戦で水戸、2回戦で磐田と2つのJ2クラブを破った勢いそのまま、クラブ初の3回戦に挑んだ。週末のリーグ戦から中3日、スタメンは6人を入れ替えた。序盤から川崎にボールを保持される展開が続いたが、高い集中力で得点を許さず、ボール奪取時には速い攻撃で相手ゴールに迫った。0―0のまま迎えた延長戦でも最後まで執念を見せ、川崎の猛攻をしのぎ切った。PK戦ではGKバウマン選手の高い技術と、キッカーを指名したシュタルフ悠紀リヒャルト監督の采配が光った。

リーグ戦は14位

 現在、SC相模原はJ3リーグで14位。今季は優勝、J2昇格を目標に掲げて始動したものの、勝ち点を思うように積み重ねられていない。

 試合後、シュタルフ監督は「選手たちが『フロンターレに勝つんだ』というミッションに徹し、シナリオ通りの前後半を戦ってくれた。誇りに思っている。リーグ戦で苦しい戦いが続いているので、少しでもサガミスタが喜んでくれる結果が出せてよかった」と総括。その上で、リーグ戦の状況を踏まえ「勝った時に歌う『ファミリア』は家族という意味。今日は大切な家族と勝利の喜びを分かち合えて本当に最高だった。この喜びをまた分かち合うために、苦しいリーグ戦も一緒に戦ってほしい。こんなに大きいスタジアムでこんなに相手サポーターが多くても、我々のチャントは耳に入るし選手にも届いている。今日はみんなの力がうまく組み合わさっての勝利。またみんなで勝利を目指しましょう」と呼びかけた。

 キャプテンのMF島川俊郎選手は「内容は褒められたもんじゃない。けど、勝ったことがすべて」と安堵した表情を見せたものの、「(リーグ戦は)結果が出ていないので難しいが、誰も諦めていない。カップ戦の勝利は自信につながる。最後まで諦めずに戦い続ける」と先を見据えた。

* * *

 チームは直後の20日、アウェイで栃木SCとリーグ戦を戦い、2―1で辛勝。天皇杯で掴んだ自信を結果で示した。次のリーグ戦は7月26日(土)、ホームで宮崎と対戦する。天皇杯4回戦(ラウンド16)は8月6日(水)に行われる予定。

 SC相模原は元サッカー日本代表の望月重良さんが2008年に神奈川県社会人リーグ3部のクラブとして創設。14年にJリーグに参入し、23年に(株)ディー・エヌ・エーの連結子会社となった。現在は相模原市に加え、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町をホームタウンとしている。J2ライセンス交付に向けて6月30日、海老名市内を候補地とする新スタジアム整備計画をJリーグに提出した。

北相チェリッシュ

区内小学生バレー 男女2チーム全国へ 改修工事、閉校の影響も

 区内を拠点に活動する小学生バレーチームの北相チェリッシュと北相ボーイズが8月4日(月)から7日(木)まで東京都などで行われるバレーボール小学生全国大会へ出場する。拠点となる体育館の改修工事や閉校の影響を受けながらも「切符」をつかんだ。

 2チームは6月に行われたスミセイVitalityカップJVA第45回全日本バレーボール小学生大会(公益社団法人日本バレーボール協会などが主催)神奈川県大会で男子の部、女子の部でそれぞれ準優勝し、出場権を獲得した。全国大会は全都道府県51チームが頂点を争う。

「成果実る」

 女子チームの北相チェリッシュは2年ぶり3回目の出場。監督の松嶋富士江さんは今年のチームについて「ストレートで勝てる時もあれば、違うチームみたいにプレーが崩れる時もあり、波がある」と分析する。気持ちを集中させるため、持久力に重点を置き、体育館を5分間で20周走るトレーニングを行っている。キャプテンの中澤莉乃さん(上溝南小学校6年)は「周れる回数が増えて、段々慣れてきた。ラリーが続くと粘れていると感じる」とトレーニングの成果を話す。

 スタメン6人は全員が6年生。中澤さんは全国大会出場の経験者として「一昨年のベスト8を超えたい」と意気込んだ。

 男子チームの北相ボーイズは7年ぶり2回目の出場。北相チェリッシュとは昨年まで同じチームだったが、今年から分かれて活動している。6年前から指導をしている監督の佐藤佳一さんは「自分が指導するようになって初めて全国が決まって嬉しい」と喜びを話す。

 「努力に勝る天才なし」と掲げる同チーム。飛び抜けて背の高い選手がいないため、ひとりひとりの技術を高めている。キャプテンの佐藤藍斗さん(大和市立緑野小学校6年)が「キツかった」と話すのが、3人でひたすらボールをつなぐ練習。15分間でレシーブを失敗するたびに腕立てやランニングをする。ほかにも20分間で100本のサーブを打つ練習などを行っている。佐藤監督は「試合でもボールが落ちなくなり、練習の成果が出ている」と話す。

 佐藤さんは「目標は決勝まで残って県の決勝で負けたライバルの岡本アックス(小田原)と戦うこと。向こうのキャプテンと『全国で会おう』と約束しました」と意気込んだ。

練習場所少なく

 北相チェリッシュはもえぎ台小学校、北相ボーイズは緑台小学校の体育館を拠点としている。もえぎ台小は来年度の閉校が決定。松嶋さんは「あと3年は使えるが、その後は分からない。きれいな体育館なので、そのまま使えれば」と願った。

 一方で、緑台小学校の体育館は9月まで改修工事を行っており、北相ボーイズはメンバーの在籍校を転々とするなど、練習場所の確保に苦労。更にボールや横断幕の新調も物価の高騰が影響しており、費用捻出のためクラウドファンディングを試みている。「練習環境が整わない中でも全国が決まって良かった」と保護者の一人は話した。

東京地方税理士会相模原支部の支部長に就任した 東元 勇樹さん 町田市在住 51歳

信頼第一、日々研鑽

 ○…相模原に拠点を置く税理士約300人からなる組織。「唯一の税の専門家。我々にしかできないことがある」。確定申告や税に関する無料相談、子どもたちへ向けた租税教室、相続税セミナーなど、地域に根差した活動を続けてきた組織は、昨年創立50周年を迎えた。「『信頼と貢献』『融和と団結』の活動指針を受け継ぎ、先輩方が築いてきた地域との信頼関係を継承していきたい」。思いを繋いでいく決意は固い。

 ○…高校卒業後、10年以上民間企業で経理を務めた。税理士の義父からの勧めが一つのきっかけとなり、20代後半で転身を決断。「人生で一番勉強しましたね」。6年間かかり合格を手にした。顧客の多くは中小企業。資金繰りや銀行との折衝など、会社員時代に現場で経験したことが税理士業務にも生きている。「会計業務や税務に関することに限らず、何かと頼りにしていただくことが多い。やりがいのある仕事です」。現在は事務所の代表社員として基盤を維持しながら、後進の育成も見据えている。

 ○…大阪生まれの「阪神ファン」。横浜で育ち、結婚を機に相模原へ移住した今も、家族や友人たちとスタジアムに足を運ぶ。「月に一回は確実に行きますね、節目には甲子園も行きます」。野球の話になると、真剣な表情がふっと和らぐ。

 ○…業界として、デジタル化への対応は喫緊の課題。会務の効率化や支部会員への支援を進めるため、今年度は「デジタル化推進部」を支部内に新設した。インボイス制度や電子帳簿保存法の改正など、税を取り巻く状況は毎年のように変わる。常に信頼される「一番相談しやすい相手」として顧客や納税者に正しい情報を伝える責任を果たすため、日々の研鑽の積み重ねを心に誓う。

イベント盛りだくさん 8月3日、南新町で納涼まつり

 「南新町納涼ふるさとまつり」が8月3日(日)、南新町公園(相模大野8の9)で開催される。主催は南新町自治会。

 やきとりやフランクフルト、模擬店や谷口鼓笛隊や相州太鼓などのライブステージが楽しめる。模擬店は飲食部門のみPayPayの使用が可能。子ども神輿・山車もあり、子どもたちが賽銭箱と共に公園から商店街入口を練り歩く。盆踊りやお楽しみ抽選会もあり、盛りだくさんの内容となっている。

 時間は午後3時から8時40分まで。子ども神輿・山車は4時から。荒天中止。

幼稚園・保育園・認定こども園 8月3日 合同就活フェス

 「相模原 幼稚園・保育園・認定こども園就活フェス」が8月3日(日)、相模女子大学で開かれる。教職・保育に興味のある高校生、幼稚園教諭や保育士として働きたい学生・既卒者など誰でも参加できる。入場無料。事前申し込み不要。

 主催は相模原市幼稚園・認定こども園協会と相模原市私立保育園・認定こども園園長会。合同で開くことで職員の話を直接聞ける場を設け、学生や就活中の人の利便性を高めてミスマッチを防ぐ狙いがある。

 午前10時〜午後4時。会場は同大学内の「夢をかなえるセンター」2階学食・カフェテリアと4階ガーデンホール(相模大野駅から徒歩10分)。詳細は同協会HPやインスタグラムから。各園の情報や職員募集状況などが定期的に発信される公式LINEもある。

相模原市 マイクラ大会 小中参加者募集

 相模原市とアリオ橋本(緑区大山町)が主催して8月17日(日)、同施設でブロックゲーム「マインクラフト」(マイクラ)を使ったイベントを開催する。

 マイクラで月の世界を再現した「ルナクラフト」を特別仕様にしたもので、タイムアタックに挑戦する。対象は小3から中3でキーボードとマウスでマイクラの操作ができる人。優勝者には豪華景品がある。

 定員30人。開催時間は午後2時20分から4時。当日の見学は自由。(問)市シティプロモーション戦略課【電話】042・707・7045

当時の写真を手に話す野口さん

「黒いゴマ」が降ってきた 相模原市南区在住 野口悦子さん

 「幼かったけれど、あの時のことはよく覚えている」。そう話すのは南区在住の野口悦子さん(86)。あの時とは1945年5月29日に起きた横浜大空襲だ。

 北海道に生まれ、5歳の時に横浜市に引っ越してきた。当時、横浜外国人墓地のそばに住んでいた。丘の上に建っていたため、3月10日の東京大空襲で、街が真っ赤に染まった様子がよく見えたという。

 父は仕事、兄は学童疎開で家に母と二人きりだった。「とても明るい空だったから辺りが良く見えて、『黒いゴマが降ってきたよ』と母に言ったら母が慌ててモンペを履きました」。その直後、何かが屋根を突き破り、母の足元に刺さった。「黒いゴマ」だと思ったのは焼夷弾だった。慌てて玄関から出ようとしたところ、火柱が立っていたため、父の部屋の窓から外へ出た。「早く逃げないと」と思ったことを強烈に覚えているという。予め掘っていた防空壕ではなく、家のそばにあった外国人墓地へ隠れた。母は荷物を取りに家に戻ってしまい、「行かないで」と叫んだ―。

 小一時間後、母は無事に戻ってきた。近所の燃えていない家家に集まり、みんなで豆を食べた。

 その後、母と兄の3人で北海道へ。青函連絡船で北へ向かっていたが、光が漏れないように夜は暗幕を下げていた。「自分たちの次の連絡船が沈んだと聞いたときは怖かったです」と振り返った。

「伝えないと」使命感

 横浜大空襲での恐怖体験を2人の娘や孫たちに話してきたが、「聞いた側がどんな風に受け取っているのか不安だった」という。しかし日々、ニュースを見る中で世界でなぜ戦争が起きるのかについて疑問を感じていた。「戦争は怖い。自分がした恐ろしい体験を娘や孫に味わって欲しくない。ここで自分がしっかり伝えていかないと戦争が怖いことをみんな忘れてしまう」と訴えかけた。

洗濯機を運ぶ大谷さん=本人提供

日電社 地道な活動実れば 松下政経塾生受け入れ

 市内を中心に電化製品の販売を行う株式会社日電社(田所文男代表取締役)では、毎年松下政経塾生の研修を行っている。

 今回研修に来たのは、同塾46期生で長崎県出身の大谷真輝さん(22)。6月23日から7月18日までの約3週間、家電設置の同行や訪問活動などを行っていた。

 訪問活動では自分でチラシを作成。初めての経験で、伝え方が難しかったという。暑い中でも1件1件回った。大谷さんは「インターホンを押しても出てこない人が多く、世間的にもその気持ちは分かる」としながらも「何かあったときに思い出してくれるよう、今回のことが種まきになれば」と話した。

参加者と解析スタッフ(過去開催時)

健康長寿へ身体チェック 8月19・20日 ギオンアリーナ

 自身の健康状態を知ることができる65歳以上対象の「健康長寿のための身体年齢チェック(体力測定)」が8月19日(火)と20日(水)の2日間、相模原ギオンアリーナ(市立総合体育館/南区麻溝台)で開催される。現在参加者を募集中。

 同館と北里大学介護予防研究チームとの協同事業で、2016年から延べ3000人以上が参加している恒例の企画。

 参加者はグループに分かれ、運動指導員のもと、認知機能の診断を兼ねた歩行測定や呼吸機能の測定、骨密度測定などを行う。測定結果は数値化され参加者にフィードバックされる。「人間ドックでは分からない健康長寿に必要な筋力・筋量・歩行をチェックし、科学的な知識を持った専門家のアドバイスを受けることができます」と担当者。

 午前8時30分〜午後5時の間で各日6部制。定員各部18人。参加費1500円。参加希望者は往復ハガキに必要事項を記入し同館へ申込み(8月3日(日)必着/応募多数の場合抽選)を。問い合わせは同館【電話】080・3519・1472へ。

4選を果たした牧山氏(20日、横浜市中区)

参院選 立民・牧山氏トップで4選 国民・籠島氏、自民・脇氏、参政・初鹿野氏が初議席

 第27回参議院選挙は7月20日に投開票が行われた。改選議席4に対して16人が立候補した神奈川県選挙区では、立憲民主党の現職・牧山弘惠氏(60)が73万1605票を獲得し、4選を果たした。国民民主党新人・籠島彰宏氏(36)、自民党新人・脇雅昭氏(43)、参政党新人・初鹿野裕樹氏(48)が初当選を決めた。3選を目指した公明党現職・佐々木さやか氏(44)は議席を失った。

立民・牧山氏 食料品消費税0%を

 トップ当選した牧山氏は「多くの方が物価高に苦しんでいることをまちを歩いて実感した。食料品の消費税を0%へ引き下げ、ガソリンコストの25円値下げを実現したい。生活に寄り添える政治を全うしたい」とあいさつ。選挙戦を通じ、排外主義的な主張が大きくなってきたことに対しては憂慮を示し、「世界情勢を鑑みると自由を重んじるあらゆる国と手を携えなければならないこの時期に間違ったメッセージを与えてしまってはいないか危機を感じている」と語った。

国民・籠島氏 手取り増への期待感じる

 籠島氏は元農水官僚。選挙戦では玉木雄一郎代表が何度も応援に入っていた。国民民主党は参院神奈川では初の当選。籠島氏は「『手取りを増やす』と訴え、多くの有権者からの期待を感じた。若い世代や年配者からの政治を変えてもらいたいとの思いが票になったのだと思う」と述べ、「海外にいた経験から日本と海外の賃金格差を感じる。これを埋めていくための持続的な賃上げを実行していかなければならない。農水省出身の経験を生かし、コメ政策の改革にも取り組みたい」と意欲を示した。

自民・脇氏 党への信頼取り戻す

 脇氏は神奈川県の元局長。選挙戦では小泉進次郎農水相や菅義偉元首相らが精力的に応援。18日には石破茂首相が横浜市緑区へ応援に駆け付けた。脇氏は「県庁を辞めてからの11カ月間、多くの人と話をして、この国を動かしているのは、それぞれの方の力と思いなのだと実感した」と感想を語り、「私に信頼を託していただいた県民に感謝したい。政治への信頼、自民党への信頼を取り戻せるよう、私にできることは成果で、結果で返す。それしかない」と決意を述べた。

参政・初鹿野氏 薄かった反応、次第に大きく

 初鹿野氏は元警察官。参政党への注目が集まる中、最終日の19日は、公示日に続いて神谷宗幣代表が2度目の応援に入り、横浜市港北区での応援演説に多くの支援者らが集まった。大接戦となった4議席目の当確が報じられたのは午前4時ごろ。関係者と抱き合って喜んだ初鹿野氏は「最初は街頭で話していても反応は薄かったが、次第に数十人、数百人と集まるようになった。(有権者は)減税などの経済政策や外国人政策に共感したのでは」と述べ、「愚直にやるべきことを一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。

公明・佐々木氏 逆風で接戦に敗れる

 佐々木氏は初鹿野氏との接戦に敗れて議席を失った。落選の報を受け、「大変厳しい、逆風の中の戦いだった。私の力不足でこの接戦を制することができなかったことを心からお詫び申し上げたい」と支援者に陳謝。「国内外の課題、主に物価高を中心とした多くの国民が感じている不安を公明党はしっかりと受け止めて、もう一度原点に立ち返って、寄り添っていく必要がある」と前を向いた。

共産・浅賀氏 4度目挑戦も届かず

 共産党新人の浅賀由香氏(45)は4度目の参院選挑戦となったが、今回も及ばなかった。浅賀氏は選挙戦を振り返り、「消費税減税の財源を明確に示したり、外国籍の人のせいで生活が苦しくなっているわけではないことを、根拠を示しながら戦うことができた唯一の候補者だったと思う」とし、「自民党の裏金問題への反省のなさや物価高対策の遅れを指摘し、自公が議席を減らすことに貢献できた」と述べた。

 神奈川県選挙管理委員会によると、選挙区の投票率は60・30%で前回の2022年を5・79ポイント上回った。

坂井選手(左)と小堀選手(右)

相模原市出身の日本代表選手を激励 世界水泳選手権2025シンガポール大会壮行会

 相模原市は7月15日、世界水泳選手権2025シンガポール大会に出場する日本代表選手3人の壮行会を市役所本庁舎で開催した。

 壮行会に出席したのは市のホームタウンアスリートである飛込の坂井丞(しょう)選手(ミキハウス)、競泳の小堀(こぼり)倭加(わか)選手(あいおいニッセイ同和損害保険株式会社/相模原市水泳協会)。同じく競泳の小方(おがた)颯(そう)選手(イトマンスイミングスクール港北校/日本大学)はスケジュールの都合により欠席し、ビデオでメッセージを寄せた。会場には石井賢之副市長のほか市議会代表として西家克己副議長、相模原スポーツを応援する議員連盟会長の古内明議員らも応援に駆け付けた。

 坂井選手はオリンピック3大会連続出場、小堀選手はオリンピック2大会連続出場と、国際舞台での豊富な経験を持つ。小方選手は世界水泳選手権2023の200m個人メドレーで8位入賞を果たすなど、今後の活躍が期待される若手選手。

 坂井選手にとって世界水泳は9回目の出場となり、「自分が得意なのはノースプラッシュ(水面への入水時に水しぶきをほぼ立てない技術)。空中での技もですが、水しぶきにも注目して見てほしい」と話し、小堀選手は「決勝の舞台で結果を残したい。相模原の子どもたちにその姿を見てもらいたい」と語った。

 飛込は7月26日(土)〜8月3日(日)、競泳は7月27日(日)〜8月3日(日)に行われる。

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リチウムイオン電池からの出火、過去5年で倍増 相模原市消防局が注意を呼び掛け

 全国的にリチウムイオン電池からの出火が増える中、相模原市内でもリチウムイオン電池に起因する火災が急増している。市消防局が7月に発表した2024年中の火災概要によると、市内の火災件数は153件。出火原因としては「こんろ」が19件で最も多く、次いで「電気機器」が15件と続く。

 発表によると、リチウムイオン電池が出火原因となった火災件数は20年には6件だったが、24年には2倍の12件に増加した。

 市消防局はリチウムイオン電池からの出火原因を「管理の不適」(落下、高温放置、誤った廃棄方法など)と「構造の不適」(初期不良品など)、「不明」に分けて発表しており、「市内の傾向としては管理の不適から構造の不適に原因が推移している」と分析している。

身近な電気製品に使用されている

 リチウムイオン電池は高いエネルギー密度、軽量性、長寿命といった特徴から昨今、様々な製品に広く使用されるようになっている。スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、ハンディファン、電子タバコ、携帯ゲーム機、電気自動車(EV)、電動アシスト自転車、コードレス掃除機、電動ドリルなど、リチウムイオン電池の使用製品は多岐にわたる。

安すぎる製品には要注意。PSEマークの確認を

 担当者は「著しく安価な製品では安全装置が不十分な場合があり、注意が必要」と話し、購入する際は、電気用品安全法に基づいて安全基準を満たしていることを示すPSEマークが付いているものを選ぶよう推奨している。

暑さや衝撃が異常の原因にも

 担当者は使用上の注意として、密閉した車内やダッシュボード、直射日光の当たる場所に置かない、熱がこもりやすい場所(布団やカバンの中など)での使用・充電を避ける、衝撃・圧力・変形に注意する、推奨されている充電器を使用する、水濡れを避けるなどを挙げている。

 「リチウムイオン電池は高熱や膨張といった異常な症状が出てから実際に出火するまで時間差があり、タイミングが読みづらい」ため、異常を発見した際は、速やかに使用を中止し消防局に相談してほしいとしている。

 詳しくは同局予防課【電話】042・751・9117。

生地伸ばしに真剣なまなざし

初のうどん作りに「大興奮」 米軍配偶者と異文化交流

 市内で異文化交流などを行う市民団体すみれ会とフレンドシップ相模原、キャンプ座間の軍人軍属の配偶者団体ZaCSAが6月30日、麻溝公民館で手作りうどんの会を行った。

 交流会は2回目。昨年は藍染めと石垣団子づくりを行った。主催者の一人である宮原紀子さんは「軍人の中には2、3年でアメリカに戻ってしまう人もいる。そんな短い期間でも交流をして互いの理解を深めることができれば」と話す。

 英訳したうどんのレシピも用意され、4グループに分かれて作業。ZaCSAのメンバーは「生地を伸ばすのに力がいる」と苦戦しながらも、初めての体験を楽しみ、写真撮影なども行っていた。「日本の伝統に触れられて大興奮。レストランでは味わえない」と感動した様子を見せた。

 参加したフレンドシップ相模原の一人は「日本の文化を知ってもらえた。自分にとっても良い体験になった」と話した。

おださがロードフェスタ フェスタに出演しよう 8月16日まで募集

 小田急相模原駅北口周辺で10月4日(土)と5日(日)に行われる「おださがロードフェスタ」の出演者を募集している。

 ステージイベントやサウザンロードでのパレードへの出演。歌、ダンス楽器演奏などジャンルは不問となっている。出演時間は準備と入退場を含む10分から30分程度。

 申し込みは8月16日(土)の午後5時までに公式HPへ。(問)同実行委員会事務局(総合企画エクセルシオ内)【携帯電話】080・2298・3001(月曜から金曜までの午前9時から午後5時)。

8月2日は若沼まつり 模擬店、フリマも

 フリマや模擬店、音楽などが楽しめる「若沼まつり」が8月2日(土)、あいロード若松商店会通り(若松3の8の12)で開催される。主催は同商店会と若沼自治会。

 午後3時30分の祭り開始に伴い、同商店会通りは9時30分まで通行止めとなる。

 夕方から地元和太鼓グループやシンガーソングライター・フジマキリエさんによるピアノ弾き語り、プロ演奏家によるジャズ演奏が行われる。

 通り沿いに出店される模擬店は焼きそば、生ビール、金魚すくいなど盛り沢山。フリーマーケットは4時から開催。小雨決行。強雨、台風接近時は翌日に順延。問合せは同商店会のおはなやさん【電話】042・747・0238。

地元クリニックの院長が解説 医学の迷信「常識と非常識」

◆一般的なマナーとして「鼻毛の手入れは引き抜けばOK」と聞いたことがあるのですが…?

これはとても危険です。鼻毛を抜くと鼻腔粘膜から細菌感染を起こし「丹毒(たんどく)」(いわゆる面丁、正式な学名ではありませんが)という、高熱を伴う疾病の要因になってしまいます。

 当院にも年に数人、この症状で来られる方がおり、程度によっては入院してもらうことも珍しくありません。鼻毛のお手入れは「抜く」ではなく「切る」です。

 また、これと同様に耳のお手入れにも注意が必要です。例えば入浴後、耳の中の皮膚がふやけている時の耳掃除は危険です。特に竹製の耳かきはおすすめできません。鼻毛ケアと同じく、耳の中を傷つけ、丹毒を発症します。綿棒での優しいケアをするようにしてください。

 相模原市南区松が枝町にある「相模皮膚科」の院長・栄枝 隆成氏(日本専門医機構認定/皮膚科専門医)が、自身の見識を基に健康に関する様々な情報を本紙読者に分かりやすく教えてくれるコーナーです(不定期連載)