宮前区版【7月25日(金)号】
ごみの分別について学ぶ児童

菅生小 スクール発電所が稼働 4年生 環境の大切さ学ぶ

 川崎市立菅生小学校で7月14日、市が脱炭素社会の実現に向けて取り組む「スクール発電所」が稼働した。これに合わせ、市は同校で4年生を対象に、環境学習「出前ごみスクール」を実施した。

 「スクール発電所」は、市立学校の屋上に太陽光発電設備を設置し、学校で使用する電力を学校でまかなうことを目指すもの。市では、2024年度末までに市立学校26校に太陽光発電設備と蓄電池を導入しており、同日、菅生小学校と橘高校の2校で先行して稼働した。

 スクール発電所のある学校では、市内で排出されたごみの焼却熱を利用して発電される「川崎産グリーン電力」と組み合わせることで、使用電力をすべて再生可能エネルギーでまかなうことが可能となる。

 「出前ごみスクール」では、川崎市環境局の職員が講師を務め、ごみの排出から収集、最終処分までの流れを説明。最終的な埋め立て地が30年で満杯になる見込みであることから、ごみを減らすためのリデュース、リユース、リサイクルの「3R」の大切さを伝えた。また、児童たちはごみ分別ゲームに挑戦し、さまざまなごみの分別方法を実践的に学習。ごみ収集車へ実際にごみを投げ入れる体験なども行い、ごみ処理の仕組みへの理解を深めた。

 また、稼働が始まった「スクール発電所」や廃棄物発電「グリーン電力」の仕組みについても説明を受けた。

 参加した児童からは、「電気を使わないときや誰もいないときはスイッチを消すようにしたい」「ごみの分別の仕方がよく分かった」といった感想が聞かれた。

 川崎市は今後、スクール発電所の設置校を増やしていき、30年度までに設置可能なすべての市立学校の電力を再生可能エネルギーと太陽光発電で賄える体制の実現を目指している。

子ども記者8人 「大師海苔」の謎に迫る 「川崎の歴史の本」企画

 「子ども記者」が川崎市内の歴史に迫るワークショップが7月21日、殿町小学校(川崎区)で開かれ、市内の小学5〜6年生8人が、このエリアの地場産業だった海苔の養殖について取材した。

 川崎市制100周年を記念し、市民に親しまれる新たな「市史」を作る「川崎の歴史の本」プロジェクトの一環。市民参加型の本づくりを進めており、「子ども記者」の取材内容も収録される。

 21日は「子ども記者」が殿町小を訪問。かつてこの地域は、海苔と貝類の養殖場として発展したが、工業化とともに埋め立てが進み、工場排水による海の汚染も追い打ちをかけ、1971年に地域住民が漁業権を放棄。「大師海苔」の生産者が消滅した。小学校には、当時の道具を集めた海苔資料室や生活道具を展示する郷土資料室があり、「子ども記者」たちは二つの資料室を見学。その後、この地域で生まれ育ち資料室開設に尽力した石渡美由喜さん(84)に、一人ずつ質問した。

 「海苔づくりのコツは?」の質問には、「程よい厚さに漉(す)く技術。みなさん努力したと聞く」と石渡さん。「海苔養殖が消えた理由は」の問いには、「海が埋め立てられて工業地帯になり、川崎が公害の街になったから」。記者たちは石渡さんの答えに耳を傾け、懸命にメモしていた。

 稗原小5年の男児は、「焼いたら『いい緑色』になるのがいい海苔と聞いて、なるほどと思った」。西丸子小5年の男児は、「川崎の海苔に関する資料は大切だと思った」と感想を述べた。

7月1日付けで宮前区歯科医師会の会長に就任した 林 壮一さん 鷺沼在住 63歳

対話の力で信頼を

 ○…専務2年、副会長4年を経て、会長に就任した。「伝統は引継ぎながら、これまで培ってきた知見を生かしていきたい」。注力するのは、患者が安心して医療を受けられる環境づくりだ。神奈川県歯科医師会では、12年にわたり医事処理検討部会に所属した。「月に1日は、理不尽な要求や悪質なクレームへの電話対応が務めだった」と苦笑。痛感したのは、コミュニケーションの大切さ。「同じ事柄でも、理解し合っていれば結果は違ってくる」

 ○…野球少年が歯科医を志したのは、大学教授だった父の影響が大きい。一念発起して勉学に励み、鶴見大歯学部に進学した。「父が書いた入れ歯の教科書で講義を受けていた」と懐かしそうに学生時代を振り返る。卒業後は、政財界の有力者も通う都内の歯科医院で修業を積み、約30年前に独立。「父の一番弟子だった院長の下で、技術だけでなく対話の大切さを学んだ」

 ○…結婚を機に29歳から鷺沼に暮らす。メディカルモールができることを知り、約20年前に移転。歯科衛生士の担当制を導入するなど、ここでも信頼関係に重きを置くスタイルを貫いてきた。東日本大震災のあった2011年、歯科医師会に入った。「個人でやれることには限界がある。入会してよかった」。宮城県石巻市でボランティアとして働いたことが地域活動の原点だ。

 ○…女性スタッフのまとめ役の妻は心強い存在。息子は医者に、娘は薬剤師になった。「家族三師会って言われる」とほほ笑む。当時70代だった父が、独立間もない医院を支えてくれたくれたことは良い思い出だ。「スタッフからは、小学生の子どもが大人になるまで続けてほしいっていわれる」と満更でもない表情で語った。

参院選 川崎市の投票率は62.19% 前回比6・61ポイント増

 7月20日に投開票された参院選の選挙区における川崎市の投票率は62・19%で2022年の前回を6・61ポイント上回った。宮前区は62・29%で前回比で6・63ポイント上昇した。市内トップは麻生区の65・65%。同区は県内で最も高い投票率となった。

籠島氏が最多得票

 選挙区候補者の得票数のうち、最も多く獲得したのは国民新人・籠島彰宏氏が14万8045票。2位の立民現職・牧山弘惠氏が11万3587票。自民新人・脇雅昭氏が10万9273票、参政新人・初鹿野裕樹氏が9万6899票と続いた。

比例個人トップは北村氏 

 比例で個人別得票数で最多だったのは、日本保守党新人・北村晴男氏の1万3885票で2位が自民現職・山田太郎氏の8286票だった。初の議席を獲得した政治団体「チームみらい」の新人・安野貴博氏が6183票で3位となった。

 政党別では自民、国民、参政、立民、公明、維新、れいわ、共産―の順となった。

夏休み子どもあそびランド 宮前市民館で

 子どもたちが遊びを通じて交流を深める恒例のイベント「夏休み子どもあそびランド」が8月16日(土)と17日(日)、宮前市民館で開かれる。午前9時30分から午後1時。

 今年のテーマは「朝活(朝に勝つ)」。新学期に向けて、早起きの習慣を身に付けてもらおうと、午前9時20分から市民広場でオープニングイベントを実施する。館内では、人気のプラネタリウムのほか、ジャグリング体験、手作りゲームで遊べる「わくわく横丁」、クイズラリーなどさまざまな催しが楽しめる。

 問い合わせは区生涯学習支援課【電話】044・888・3911。

約60人が訪れた測定会

団地住民の健康意識向上へ 高齢者複合施設で測定会

 高齢化が進む団地住民の健康意識を高めてもらおうと、「健康測定会」が6月30日、高齢者複合施設・秋桜の丘の地域交流スペースで行われた。

 測定会は、区地域みまもり支援センターが主催し、地元自治会らが協力。県営有馬団地と市営有馬第1住宅の住民を対象に実施された。この日は約60人が参加し、血圧や握力、血管年齢などの測定を受け。自身の健康状態を確認した。

 会場となった高齢者複合施設は、今年6月に開所し、地域住民が利用できる交流スペースを設けていることから、健康測定会の実施に至った。

 同センターは「健康を意識するきっかけになれば。周辺住民のみなさんと顔の見える関係づくりを進めたい」と話した。
要約筆記者の研修の様子

川崎市登録要約筆記者協会 「聞こえ」文字で支え30年 今秋、記念事業も

 「聞こえない」「聞こえにくい」といった人が会議などの場に参加できるよう、話し手の意図を文字で伝える通訳「要約筆記」。この活動を市内で手掛ける要約筆記者で構成される「川崎市登録要約筆記者協会」が、活動30周年の記念事業を今秋「高津市民館ノクティホール」で行う。

 「要約筆記」とは、話されている内容を要約し、文字で伝える聴覚障害者への情報保障の取り組み。生まれつき聴覚に障害のあるろう者などの言語である「手話」に対して要約筆記は中途失聴者や難聴者などの意思疎通をサポートする手法として役立てられている。

 市内でこの活動を手掛ける川崎市登録要約筆記者協会(三品めぐみ会長)には現在41人の登録要約筆記者が在籍。派遣要請に応じて会議や講演会、病院、学校などさまざまな場所に出向き、手書き、またはパソコンでその場の話の内容を文字にして通訳している。

約1年の研修経て養成

 川崎市で要約筆記者になるためには厚生労働省のカリキュラムにのっとって「川崎市聴覚障害者情報文化センター」(井田三舞町)で開催される養成講座の受講が必須(今年度の募集受付は終了)。約1年に及ぶ講座を修了したのち、全国統一の認定試験をクリアして、川崎市に登録、要約筆記者として活動できるようになる。

 登録後は協会に所属して定期的な研修を行い、会員同士が互いに知識や技術の研さんに努めている。また、会報発行を通じた情報共有や例会開催等による会員間の親睦なども深めているという。

10月にトークショー

 設立30周年を前に同協会では高津市民館ホール(ノクティホール)を会場に10月7日(火)午後2時から記念イベントを開催。シンガーソングライター、作詞家として知られる加藤登紀子氏を招きトークショーを行う。

 当日は「マイナスもプラスにひっくり返そう」というテーマの下、同氏による興味深いエピソードなどが披露される予定。また会場では要約筆記や手話通訳も行われ、川崎市登録要約筆記者協会の活動を垣間見ることもできる(定員600人・入場無料)。申込みは二次元コードより(1口2人まで)。申込み締切りは8月31日(日)。

壇上から「トゥギャザーしようぜ」と叫ぶルーさん(中央)

ルー大柴さん 「アーリー終活」呼びかけ 区イベントにゲスト出演

 宮前区在住のタレント・ルー大柴さん(71)が7月17日、40〜50代から始める前向きな人生の終末に向けた活動「アーリー終活」について、宮前区役所2階ロビーで、齋藤正孝宮前区長と飯田康行宮前消防署長と鼎談を行った。

 人生をより楽しく豊かに過ごしてもらおうと、宮前区は早いうちからの前向きな終活を推進。その一環として作成した「プレ・エンディングノート」のお披露目イベントに、ルーさんが招かれた。

 ノートには「これまでの人生の振り返り」や「やりたいことリスト」の欄が設けられた。ルーさんは鼎談で、約20年前から公園でラジオ体操や太極拳をやっているというエピソードを披露。「ダイする(死ぬ)まで、メイビー(きっと)宮前フラット(平)にいる。いつまでも声をかけてもらえるような存在でいたい」と話し、「アーリー終活、トゥギャザーしようぜ!」の掛け声でフィナーレを迎えた。

 ノートは宮前区役所や区内施設で配布中。問い合わせは区まちづくり推進部企画課【電話】044・856・3133。

前回のヘアカット会場

理美容で途上国支援 5日 チャリティーカット

 川崎市内の理美容師らで組織されるNPO法人プリックジャパンビューティー(菅原司郎理事長)は8月5日(火)、チャリティーカットイベントを、川崎市生活文化会館(高津区溝口1の6の10/愛称・てくのかわさき)で開催する。

 「世界の子どもたちに教育と自立、夢と希望を」と、社会貢献活動として年一度開催し、25回目。寄付金で開発途上国の子どもたちの教育を支援しようと、小学校を建設する取り組みを続けている。これまでに、カンボジアに5校、ネパールに1校を建設している。

 当日は理美容師らが無償で協力し、ヘアカットなどのサービスを提供。一般の利用者が寄付として一定の金額以上を支払う仕組みで、ヘアカットやネイルは1千円以上、眉カットは500円以上などのメニューがある。フードドライブも実施。

 午前10時から午後4時(受付3時)まで。イベントの問い合わせは美容室ルカ【電話】044・819・7077。

横浜市民広間演奏会所属のアーティストが出演

プレゼント コンサート5組10人招待 8月21日、関内ホールで

 関内ホール(JR関内駅北口6分)で、恒例の「馬車道 陽だまりコンサート〜晩夏の昼の夢〜」が8月21日(木)に開催される。この観覧券を抽選でタウンニュース読者5組10人にプレゼント。

 ソプラノ歌手やフルート、ピアノ、クラリネット奏者など多彩な音楽家たちが出演。クラシックから童謡唱歌、映画音楽まで全6曲が演奏される。毎回好評の会場全員で歌うコーナーも。「リラックスして気軽に生演奏をお楽しみいただける人気公演です」と同館。

 午後2時開演(90分予定)。全席指定で1000円、4歳以上入場可。チケット購入は【電話】045・662・8411。

 プレゼントの応募は、ハガキに〒住所、氏名、年齢、本紙感想を明記の上、〒231―0033中区長者町2の5の14タウンニュース「関内ホールコンサート」係へ。8月6日(水)必着。

あいさつする持田さん

叙勲祝賀会、盛大に 瑞宝双光章 持田進吾さん

 学校法人持田学園理事長の持田進吾さん(73)の瑞宝双光章受章を祝う会が7月6日、高津区のホテルARU KSPで開かれた。来賓、関係者ら約200人が出席し最大に祝った。

 持田さんは1997年に、父の後を継ぐ形で保護司の活動を開始した。以来、宮前区保護司会会長や川崎市保護司会協議会副会長、神奈川県横浜保護観察所理事などを歴任するなど、27年にわたり保護司活動に尽力してきた。保護司活動の他にも、「社会を明るくする運動」宮前地区推進委員長や宮前区社会福祉協議会常任委員などの役職も務めた。

来賓に福田市長ら

 祝う会には、福田紀彦川崎市長をはじめ、中臣裕之横浜保護観察所所長や地元選出の衆議院議員、県議会議員、市議会議員らが来賓として出席し、持田氏のこれまでの功績を称えた。

 持田さんは謝辞の中で、「日々支えてくださった皆様のおかげ。感謝の言葉しか思いつきません」とあいさつ。苦楽を共にしてきた妻には、「いろいろと我慢して耐えてくれたと思います。ありがとうございます」と深く感謝の意を伝えた。

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宮前区まちづくり協議会 チューリップ球根を提供

 宮前区まちづくり協議会は、「花とみどりのまちづくり事業」の一環として、区内で緑化活動に取り組む団体に対し、チューリップの球根を無償で提供する。

 申請は、8月1日(金)から22日(金)までに申請書と花壇の案内図、図面、花壇の写真を直接、区地域振興課に持参するか、郵送で送る。申請書は同会のウェブサイトからダウンロードができる。

 対象は、区内の公有地などに花壇を管理している緑化活動団体。10月7日(火)の花苗支援説明会に参加すること、提供を受けてから20日以内に花植え後の花壇の写真を添付した報告書を提出することが条件。提供時期は、11月4日(火)から28日(金)。

 申請・問い合わせは区地域振興課【電話】044・856・3125。

時代衣装を着用して練り歩く参加者=昨年

東海道川崎宿場まつり 仮装行列の参加者募集 8月15日まで

 「東海道川崎宿場まつり」が10月5日(日)に開催されるのにあわせ、同まつり実行委員会が「和のハロウィン」をテーマに、仮装行列の参加者を募集している。

 殿や姫、旅人、武士、妖怪など、和を感じる衣装を身にまとって練り歩く。銀座街をスタートし、銀柳街、東海道(砂子〜本町)を経て六郷の渡し場跡までの約1・4Km。時間は午前11時から午後0時30分まで。

 募集人数は先着1000人。参加費は500円で近隣商店で買い物できる商品券や参加賞がもらえる。衣装の貸し出しは行われない。

 申し込みは8月15日(金)まで二次元コードの専用フォームで受付。

「登戸研究所」を探険 謎解きで歴史学ぶ

 多摩区にある明治大学平和教育登戸研究所資料館で8月16日(土)、「ひみつの登戸研究所を調査せよ」と題したイベントが開催される。主催はたちばなのくに歴史探求の会。参加は無料。

 イベントでは、参加者がガイドやスタッフと一緒に、施設内を巡りながら謎解きに挑戦。夏休みの自由研究にも活用できる内容となっている。

 時間は午前10時20分から正午。対象は小学生以上。現地集合、現地解散。希望者は専用フォーム(https://forms.gle/uvEnGbDnJ9Zo5q4t7)から申し込む。

 問い合わせはメール(tachibanarekitan@gmail.com)。

呉市の吉浦町(現・若葉町)の海軍工廠砲煩実験部から見た広島原爆のきのこ雲 撮影者:尾木正己 写真カラー化:渡邉英徳(東京大学大学院)

川崎市平和館 原爆写真をカラー化 終戦の日に合わせ特別展

 川崎市平和館(中原区木月住吉町)は7月26日(土)から、特別展「天然色で見る広島・長崎と80年後の世界」を開催する。8月24日(日)まで。午前9時から午後5時。8月11日を除く毎週月曜、12日(火)、19日(火)は休館。

 同館では、市民に戦争の悲惨さを伝え、平和に対する理解を深めてもらうことを目的に、毎年終戦の日である8月15日前後に特別展を企画している。戦後80年となる今年、東京大学大学院の渡邉英徳研究室の協力で、広島、長崎の原爆写真をカラー化したものを展示。同館の担当者は「モノクロ写真は遠い昔の風景と捉えがち。カラー化されることで、より最近のこと、自分事として感じる機会にしてほしい」と企画の意図を語る。

 そのほかにも、広島の高校生が被爆者の証言をもとに共同制作した「原爆の絵」、核実験の歴史、現在の核兵器の分布、核軍拡・軍縮の年表などのパネル展示を行う。6日(水)、9日(土)午前11時からと、午後1時からの2回、9歳以上の小学生を対象に、空襲や原爆などの戦争をテーマにしたアニメーション映画を上映する。定員30人(当日先着順)。

 問い合わせは同館【電話】044・433・0171、FAX044・433・0232。

ガッツポーズをする麻田さん(右)と有村さん

女子学童野球 区内から2人 県代表に 麻田さん、有村さん活躍誓う

 女子学童野球の神奈川県選抜チーム「YAMAYURI」に、宮前区で活動する麻田志歩さん(神木マーキュリーズ・平小6年)と有村悠唯さん(向丘サンダース・犬蔵小6年)が選出された。現在、8月の全国大会へ向け練習に励む2人。「目標は優勝」と意気込んでいる。

 麻田さんと有村さんは、それぞれ所属する地元チームに加え、少女野球チーム「宮前クイーンズ」でもプレー。4月に行われた代表選手を決めるセレクションでは、約60人の中から選ばれた18人の合格者の中に名を連ねた。

「0点に抑えたい」

 麻田さんは、幼い頃に近所にある神社の祭りに出店していた神木マーキュリーズの女子選手と遊んだことが楽しく、「チームに入りたい」と小学校1年生から野球を始めた。当初は野球の知識が全くなく、「ルールを覚えるのが難しかった」というほど。

 それでも、入会してからは、毎晩バットを振り、2年生からはシャドーピッチングも欠かすことなく努力を重ねてきた。今年1年間は特に選抜入りを目標にしてきたという。

 162cmの長身を生かしたピッチングは、最速100キロを超える速球が武器。「マウンドに立つ機会があれば、0点に抑えたい」と勝利への貢献を誓った。

全力プレーで貢献

 有村さんは、2歳上の兄が通っていた向丘サンダースの練習を見ているうちに興味が沸き、小学2年生からチームに参加。その頃から、選抜で活躍した女子選手に憧れを持ち、「いつか自分も代表になりたい」と目標にしていただけに、今回の代表選出に喜びもひとしおだ。

 持ち味はミスを恐れない積極的なプレー。昨年5月の大会では、8点差をつけられた試合で、流れを引き寄せる3ランホームランを放ちチームを勝利に導いた。チャンスに強いバッティングにも期待がかかる。

 代表の練習に参加してからは、レベルの高さを肌で感じているものの、「学ぶことが多い」と、新たな挑戦を楽しんでいるようす。「チームに貢献できるように、全力で戦いたい」と全国大会での活躍を誓った。

 代表チームは、8月14日に岡山県の倉敷マスカットスタジアムで開幕する「NPBガールズトーナメント2025全日本女子学童軟式野球大会」で優勝を目指す。

高齢者講習のイメージ

丸子橋河川敷の利活用 川崎市 高齢者講習を開催 一部駐車場の無料開放も

 多摩川にかかる丸子橋河川敷(中原区)の利活用事業に取り組む川崎市は、新たな事業として河川敷の駐車場を利用した自動車の高齢者講習を7月14日から始めた。

 丸子橋河川敷ではバーベキュー利用者によるゴミ投棄などの問題が深刻化したため、2012年から河川管理者の国と川崎市、地域住民による連絡会で検討を重ねてきた。協議内容を踏まえ、一般のバーベキューを禁止のうえ実証実験を経て、2024年度からは市が公募で選定した業者がキャンプやバーベキューを事業として運営する方式を導入。季節ごとに河川敷での映画上映会や水上サイクリングの体験会なども開催した。

 新たにスタートした高齢者講習は、70歳以上の高齢者が免許更新の際に道路交通法で義務化されているもので、平日は閉鎖されてきた河川敷の約300台の駐車場スペース、約1万3千平方メートルを活用する。75歳以上の免許更新に必要な「認知機能検査」も受講できる。

 講習は平日のみで、料金は1時間で4千円、2時間で8千円。認知機能検査は1500円。申し込みや問い合わせは「たまがわ高齢者講習専門校」【電話】044・866・2665。

 講習実施日には80台分の駐車場を無料開放し、休憩所も開設する。駐車場の無料開放は10月までで、実績を踏まえて活用方法を決めるという。

自分だけの自然空間を作成可能

アップコン株式会社 作ろう「ミニチュアの自然」 テラリウム講座、参加募集

 川崎市に本社を置くアップコン株式会社が7月26日(土)と27日(日)の2日間、カワスイ川崎水族館(川崎ルフロン10階)で「テラリウム制作ワークショップ」を開催する。

 「テラリウム」とは、ガラス容器などの透明な器の中に陸上の生物を飼育・栽培する技術のひとつ。今回のワークショップでは同社が独自に開発したウレタン製の基盤材「テラタン」を用いて、自分だけのミニチュアの自然空間を制作し、持ち帰ることができる。

 開催時間は両日ともに午前11時〜、午後1時30分〜、午後3時〜の3回で各回約60分。体験料は3000円(税込)で、小学生以下の参加者には高校生以上の保護者同伴が必要。また参加に際し別途、カワスイ川崎水族館の入館チケットまたは年間パスポートが必要となる。詳細問合せはアップコン株式会社(【電話】044・820・8120)。

27種類の科学・ものづくりが楽しめる総合イベント(写真は過去の会場風景)

科学・ものづくりに挑戦 「KSP」(高津区)で体験企画

 「かながわサイエンスパーク」(KSP/高津区)で8月2日(土)、子どもたちに科学やものづくりへの好奇心を持ってもらうことを目的に、身近な材料や珍しい機械、道具を使った科学やものづくりの体験イベント「かわさきサイエンスチャレンジ」が行われる。午前10時から午後4時までで入場無料。主に小学生を対象に開催されており、今回で20回目となる。

 当日は22の企業や大学、団体、自治体などが27種類の科学・ものづくりのプログラムを提供。今回は新たに高津区役所と高津消防署が参加し、災害時のトイレ対策や、起震車による大地震の揺れ、火災時の煙を体感して身を守る方法を学ぶ体験など、科学の視点から「地域」「防災」を考える新しいプログラムも登場する。

 事前予約は不要で、当日会場で配布されるパンフレットに記載されている二次元コードをスマートフォンで読み取り、専用サイトから整理券を取得する。整理券は午前の部は9時から、午後の部は12時から取得可能。一部、整理券を取得せずに参加できるプログラムもある。詳細は左記からイベント公式サイトを参照。詳細問い合わせなども同サイト内から可能。

北部市場 「さかなの日」イベント 触れる展示や新キャラも

 川崎市中央卸売市場北部市場で、「さかなの日」にあわせたイベントが8月2日(土)に開催される。午前8時から10時。

 「さかなの日」は毎月3日〜7日を「水産物の消費拡大」を目的に定められたもの。これに賛同する北部市場では、子どもたちの夏休みの自由研究に役立ててもらおうと、「触れるおさかなの実物展示」を実施。その他、水産物の販売、オリジナルキャラクターのお披露目も行われる。さらに、先着300人に、「いわしのスナック」をプレゼントする。問合せは北部市場業務課【電話】044・975・2220。

4選を果たした牧山氏(20日、横浜市中区)

参院選 立民・牧山氏トップで4選 国民・籠島氏、自民・脇氏、参政・初鹿野氏が初議席

 第27回参議院選挙は7月20日に投開票が行われた。改選議席4に対して16人が立候補した神奈川県選挙区では、立憲民主党の現職・牧山弘惠氏(60)が73万1605票を獲得し、4選を果たした。国民民主党新人・籠島彰宏氏(36)、自民党新人・脇雅昭氏(43)、参政党新人・初鹿野裕樹氏(48)が初当選を決めた。3選を目指した公明党現職・佐々木さやか氏(44)は議席を失った。

立民・牧山氏 食料品消費税0%を

 トップ当選した牧山氏は「多くの方が物価高に苦しんでいることをまちを歩いて実感した。食料品の消費税を0%へ引き下げ、ガソリンコストの25円値下げを実現したい。生活に寄り添える政治を全うしたい」とあいさつ。選挙戦を通じ、排外主義的な主張が大きくなってきたことに対しては憂慮を示し、「世界情勢を鑑みると自由を重んじるあらゆる国と手を携えなければならないこの時期に間違ったメッセージを与えてしまってはいないか危機を感じている」と語った。

国民・籠島氏 手取り増への期待感じる

 籠島氏は元農水官僚。選挙戦では玉木雄一郎代表が何度も応援に入っていた。国民民主党は参院神奈川では初の当選。籠島氏は「『手取りを増やす』と訴え、多くの有権者からの期待を感じた。若い世代や年配者からの政治を変えてもらいたいとの思いが票になったのだと思う」と述べ、「海外にいた経験から日本と海外の賃金格差を感じる。これを埋めていくための持続的な賃上げを実行していかなければならない。農水省出身の経験を生かし、コメ政策の改革にも取り組みたい」と意欲を示した。

自民・脇氏 党への信頼取り戻す

 脇氏は神奈川県の元局長。選挙戦では小泉進次郎農水相や菅義偉元首相らが精力的に応援。18日には石破茂首相が横浜市緑区へ応援に駆け付けた。脇氏は「県庁を辞めてからの11カ月間、多くの人と話をして、この国を動かしているのは、それぞれの方の力と思いなのだと実感した」と感想を語り、「私に信頼を託していただいた県民に感謝したい。政治への信頼、自民党への信頼を取り戻せるよう、私にできることは成果で、結果で返す。それしかない」と決意を述べた。

参政・初鹿野氏 薄かった反応、次第に大きく

 初鹿野氏は元警察官。参政党への注目が集まる中、最終日の19日は、公示日に続いて神谷宗幣代表が2度目の応援に入り、横浜市港北区での応援演説に多くの支援者らが集まった。大接戦となった4議席目の当確が報じられたのは午前4時ごろ。関係者と抱き合って喜んだ初鹿野氏は「最初は街頭で話していても反応は薄かったが、次第に数十人、数百人と集まるようになった。(有権者は)減税などの経済政策や外国人政策に共感したのでは」と述べ、「愚直にやるべきことを一生懸命やっていきたい」と抱負を語った。

公明・佐々木氏 逆風で接戦に敗れる

 佐々木氏は初鹿野氏との接戦に敗れて議席を失った。落選の報を受け、「大変厳しい、逆風の中の戦いだった。私の力不足でこの接戦を制することができなかったことを心からお詫び申し上げたい」と支援者に陳謝。「国内外の課題、主に物価高を中心とした多くの国民が感じている不安を公明党はしっかりと受け止めて、もう一度原点に立ち返って、寄り添っていく必要がある」と前を向いた。

共産・浅賀氏 4度目挑戦も届かず

 共産党新人の浅賀由香氏(45)は4度目の参院選挑戦となったが、今回も及ばなかった。浅賀氏は選挙戦を振り返り、「消費税減税の財源を明確に示したり、外国籍の人のせいで生活が苦しくなっているわけではないことを、根拠を示しながら戦うことができた唯一の候補者だったと思う」とし、「自民党の裏金問題への反省のなさや物価高対策の遅れを指摘し、自公が議席を減らすことに貢献できた」と述べた。

 神奈川県選挙管理委員会によると、選挙区の投票率は60・30%で前回の2022年を5・79ポイント上回った。

「夢パまつり」にぎわう 子どもも大人も泥んこ 市内外から1500人

 多様な子どもたちが集える社会教育施設「川崎市子ども夢パーク」(高津区)で7月21日、夏の恒例行事「夢パまつり2025 泥でつながる〜遊びのまっどぐち〜」が開かれ、子どもも大人も泥んこ遊びを楽しんだ。

 「子ども夢パーク」は2003年7月23日にオープンしたことから、その祝賀イベントとして毎年7月下旬に「夢パまつり」を開いている。

 今年も子どもたちが存分に泥んこになって遊べるよう、常設と特設の2本のウォータースライダーのほか、「泥遊びエリア」や「シャワーエリア」、紙製の魚を釣るコーナーなどを開設。最高気温が35度近い猛暑となったが、川崎市内外から親子連れなど約1500人が次々と来場し、子どもたちは我先にとウォータースライダーや「泥遊びエリア」で泥にまみれて大はしゃぎ。率先して泥んこになり歓声を上げる大人の姿も見られ、「夢パーク」を運営する認定NPO法人「フリースペースたまりば」の理事長・西野博之さんも泥の池に転がり、「気持ちいい」と堪能した。

 幸区から家族4人で来場した中山理子さんも、2歳の長男と一緒に泥遊びに興じたという。「大人になっても子どもと一緒なら、思いっきり泥んこになれる。このお祭りが毎年楽しみ」と話していた。

東高根で工作教室 8月16日 ワークショップ

 夏休み工作教室「宮前アップサイクル・ワークショップ」が8月16日(土)

、県立東高根森林公園パークセンターで行われる。主催はNPO法人ファンズアスリートクラブ。時間は午後1時から4時まで。

 「パークスポーツ&地域サークルでつくる公園を活用した地域コミュニティ創生プロジェクト」の第2弾。参加者は、ハンドメイド作家と一緒に森林公園内の樹木板やレンタルグッズのケースづくりなどに挑戦。夏休みの工作に取り組むこともできる。

 みんなでクラフトワーク(無料・予約不良)では、「樹木板を作ろう」「パークスポーツギアケースを作ろう」「手形足形アートでウエルカムフラッグを作ろう」を企画。スペシャルワークショップ(有料・要予約)では、使わなくなった制服やリボン、花や木などを活用した「アップサイクル」を体験できる内容となっている。

 申し込みは同クラブ【電話】070・6401・9223。先着順。

 

昨年10月に春日台公園で開かれたイベント

バスケゴールの利用調査 小田7丁目公園で実施 10月に川崎BT教室も

 2023年度に取りまとめた「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」に基づき、川崎市は小田7丁目公園(川崎区)にバスケットゴールを設置し、来年2月まで実証実験を続ける。

 市は地域の子どもや若者が日常的にスポーツに触れることができる街づくりを目指し、22年度から御幸公園(幸区)や鷺沼公園(宮前区)などで実証実験を実施のうえ、「公園等における若者文化施設等と連携した施設整備の考え方」をまとめた。

 以後はこの「考え方」をもとに、春日台公園(高津区)や虹ヶ丘公園(麻生区)など6カ所で仮設のバスケットゴールを設置のうえ利用状況を調査する実証実験を重ね、結果をふまえて順次、バスケットゴールを常設化してきた。

 小田7丁目公園は7カ所目の実証実験会場で、7月22日に移動式バスケットゴールが設置された。10月12日(日)には実験の一環として、川崎ブレイブサンダースアカデミーのコーチによる小学生向けバスケットボール教室を開催する予定だ。希望者は9月30日までに申し込みが必要(応募者多数の場合は抽選)。

 問い合わせは川崎市みどりの保全整備課【電話】044・200・2389。

お蕎麦屋DEライブ 7月27日てらさわで

 しばたまいことmarvelousが7月27日(日)、お蕎麦屋DEライブを鷺沼駅前の蕎麦店「てらさわ」(鷺沼1の2の1)で開催する。

 ボーカルは、昨年歌手デビューした宮前区在住のしばたさん。新曲の『YOKOHAMA MIDNIGHT LOVE』 や『夢ひとつ』など16曲を披露する。

 午後6時開演(5時開場)。料金は2000円。しばたさんは「2024年7月27日が発売日で、ちょうど一年経ちました。さらに多くの方たちに感動と癒しをお届けしたい」と抱負を話す。問い合わせは【電話】090・4707・9781。

バザー開催、献品募る 10月18日 川崎愛児園 

 児童養護施設川崎愛児園(馬絹1の24の5)は、10月18日(土)に開催する「愛児園祭り」のバザー品の提供を受け付け中。10月10日(金)まで。

 募集するのは、家庭にある、食品(賞味期限2026年2月以降のもの)のほか、新品・未使用の日用品、消耗品、衣類など。 担当者は「調味料や食料品、タオル、洗剤、食器、オムツ、文具など何でも大丈夫です。ぜひご協力をお願いします」と献品を呼びかけている。 問い合わせは、同園【電話】044・855・2591。 

コーチの指導でレースに挑戦する参加者

GO!GO!!フロンターレ

富士通スタで真夏のトレーニング!

 富士通スタジアム川崎で8月2日(土)、過酷なトレーニングイベント「Spartan SGX 真夏のガチンコWorkout2025」が開催される。世界最高峰の障害物競技、スパルタンレースのオフィシャルコーチが直接指導を行う。小雨決行。

 4歳から13歳対象の「キッズ部門」(40人、午後3時20分〜)と、14歳以上対象の「一般部門」(100人、午後4時30分〜)に分かれて実施。キッズ部門では、走る、跳ぶ、運ぶなどの多様な動きを取り入れたプログラムを用意。一般部門では、ランニングと10種のエクササイズを組み合わせたレース形式のユニークな競技に挑戦する。体力レベルに応じて、初級から上級まで3つのカテゴリーから選べるため、自分の限界に挑戦したい人から、レースの雰囲気を味わいたい人まで楽しめる。

 また、今回は初の試みとして、筋肉量や体脂肪量を詳細に測定できる「InBody測定会」も行われる。

 参加費はキッズ部門が1000円、一般部門は3500円〜4500円(川崎市民は割引制度あり)。申し込みは専用フォームから、8月1日(金)午後9時まで受け付け。(問)同所【電話】044・276・9133

画像は川崎フロンターレ