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公開日:2025.07.25

菅生小
スクール発電所が稼働
4年生 環境の大切さ学ぶ

  • ごみの分別について学ぶ児童

  • 菅生小の屋上にある太陽光パネル

 川崎市立菅生小学校で7月14日、市が脱炭素社会の実現に向けて取り組む「スクール発電所」が稼働した。これに合わせ、市は同校で4年生を対象に、環境学習「出前ごみスクール」を実施した。

 「スクール発電所」は、市立学校の屋上に太陽光発電設備を設置し、学校で使用する電力を学校でまかなうことを目指すもの。市では、2024年度末までに市立学校26校に太陽光発電設備と蓄電池を導入しており、同日、菅生小学校と橘高校の2校で先行して稼働した。

 スクール発電所のある学校では、市内で排出されたごみの焼却熱を利用して発電される「川崎産グリーン電力」と組み合わせることで、使用電力をすべて再生可能エネルギーでまかなうことが可能となる。

 「出前ごみスクール」では、川崎市環境局の職員が講師を務め、ごみの排出から収集、最終処分までの流れを説明。最終的な埋め立て地が30年で満杯になる見込みであることから、ごみを減らすためのリデュース、リユース、リサイクルの「3R」の大切さを伝えた。また、児童たちはごみ分別ゲームに挑戦し、さまざまなごみの分別方法を実践的に学習。ごみ収集車へ実際にごみを投げ入れる体験なども行い、ごみ処理の仕組みへの理解を深めた。

 また、稼働が始まった「スクール発電所」や廃棄物発電「グリーン電力」の仕組みについても説明を受けた。

 参加した児童からは、「電気を使わないときや誰もいないときはスイッチを消すようにしたい」「ごみの分別の仕方がよく分かった」といった感想が聞かれた。

 川崎市は今後、スクール発電所の設置校を増やしていき、30年度までに設置可能なすべての市立学校の電力を再生可能エネルギーと太陽光発電で賄える体制の実現を目指している。

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