足柄版【8月16日(土)号】
「目標はA決勝進出」と話す今村さん

川村小今村さん 4度目の全国 決勝目指す JOC水泳100背に出場

 山北町立川村小学校に通う今村愛梨さん(6年生)が、8月22日(金)に開幕の「第48回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」(東京都)で「11―12歳女子100m背泳ぎ」に出場する。

 この大会は次世代のオリンピック選手などの育成を目的としている。毎年春と夏に開催され、公式・公認競技会で日本水泳連盟が定める標準記録を突破した選手に参加資格が与えられる。

 今村さんが同大会に出場するのは今回で4回目。昨年夏の大会では3種目に出場。200m個人メドレーでは予選を突破し、上位9〜16位の選手で競う「B決勝」を経験した。

 小学校生活最後となる今シーズンは「100m背泳ぎ」で4月の記録会(25mプール/短水路)で自己ベストを1秒近く更新する1分08秒38を記録。また7月の県大会(50mプール/長水路)でも1分10秒62を出し、どちらも標準記録を突破した。今村さんは「緊張もしたが、『無』の気持ちで臨んだ。記録が出ると思わなかったのでうれしかった」と振り返る。

 スポーツプラザ報徳小田原校に所属し週6日、1回の練習で3000m以上を泳ぎ、技術を磨いている今村さん。指導する二田周士(しゅうと)コーチは「身体が大きく、ストロークの長さが持ち味。指先からしっかり水をつかめば、効率的に進むことができるのが強み」と評価する。

 背泳ぎは今村さんにとって最も好きな泳法。「水中キックのときに肺の空気が失われる感じが”泳いでる”と実感する」と魅力を話す。全国大会に向けて「上位8人に残り、A決勝に出たい」と目標を掲げた。

南足柄市 キャッシュレス決済導入 8月20日から 住民票等

 南足柄市は、住民票や印鑑登録証明書などの交付手数料の支払いに、8月20日(水)からキャッシュレス決済を導入する。利用可能となるのは、市役所1階の市民課カウンター。ただしキャッシュレス決済と現金支払いの併用はできない。また、大雄山駅前の女性センターは対象外。

 現金持ち運びの手間軽減や会計時間の短縮等、消費者、企業双方にメリットがあるキャッシュレス決済。経済産業省が導入を推奨したことにより急速に普及し、決済全体の比率は2024年には約136・6兆円、42・8%となっている。

 市企画課の担当者によると、21年度から導入に向けた話し合いを行ってきた。「全国的な流れに比べ導入は遅れたが、多くの人に利用してもらいたい」と話す。市役所を訪れていた市内在住の30代女性は「現金を持ち歩く機会があまりないので便利になる」と歓迎の声を示した。

 足柄上地域は、開成町が22年6月、中井町が同10月、大井町が23年2月、山北町が24年12月に導入。松田町は11月に導入予定となっている。

開成町戦没者遺族会の会長を務める 遠藤 成雄(せいお)さん 開成町岡野在住 85歳

平和の大切さを次世代に

 ○…毎年8月15日に慰霊祭や平和のつどいを開く「開成町戦没者遺族会」。地元住民向けの講演会、劇、紙芝居、朗読劇などを通し、戦争の悲惨さや平和の大切さを訴える活動を行っている。かつては100人を超えていた会員も現在は半減。「ほとんどの人が戦争を知らない時代になりました。風化させないためにも、使命感を持って活動を」と力強く話す言葉が印象的。

 ○…遺族会には母を引継ぐ形で27年前に入会した。父親を戦争中、満州で亡くし、母親に女手一つで育てられた。「父と母の苦労に報いたい」という思いが自身の背中を押している。7年前に会長に就任し「戦争はみんなを不幸にするもの。過去の過ちから、平和の大切さを広く伝えていきたい」と、その思いは一層強くなった。

 ○…1955年、合併し開成町となった旧酒田村の農家に生まれた。「食べ物はあったが衛生面は劣悪で、満足な医療も受けられなかった」と振り返る。姉と妹を幼少期に亡くし、厳しい環境ながらも、周囲の協力と奨学金で当時の吉田島農林高に進学し、卒業後は国鉄に入社した。分割民営化を経験する中、運行管理業務、旅行センターなどを経験し、最後は駅長も務めた。鉄道OB会の開成支部の支部長も務め、「当時の仲間とも定期的に会っています」と顔をほころばす。

 ○…2人の子どもを育て、妻と長男夫婦と暮らしている。「4人の孫の成長を見られるのはとても幸せなこと。それぞれが信ずる道を進んでくれたら」と。現在は米を中心に農作業に勤しむ日々を送っている。小さいころから、農作業で体を鍛えられてきたと言い、「この歳になっても元気に動けるのは、きっとそうした土台があったからですね」

よさこい踊りコンテスト定点部門大賞の「聯」

真夏の夜に44チーム乱舞 よさこいひょうたん祭

 大井よさこいひょうたん祭が8月2日、おおい中央公園で行われた。

 「よさこい踊り&フラフコンテスト」(22チーム)の定点部門はひょうたん大賞に「聯」、金賞に「ど〜んとCocode踊らん会」、銀賞に「よさこい魂和」、銅賞に「南風連」が受賞した。

流し踊り部門は町民最優秀賞に「メドレー響」、町民優秀賞に「河原おどらん会」、大井町長特別賞に「根岸下笑舞連」、同議会議長賞に「新宿よさこい連」が受賞した。新設のフラフ大賞は「ど〜んとCocode踊らん会」が輝いた。

 「ジュニア&キッズダンスフェスティバル」(20チーム)は大賞に「P─nuts」、金賞に「さふぁウド」、銀賞に「ACE翔爆」、銅賞に「笑爆」が受賞した。

充実経営で奉仕に尽力

 ▼「おのおのの経営と暮らしが充実してこその奉仕活動です。無理なく活動できるクラブにしていきたいですね」とにこやか。昨年度は新たに7人が入会した。「若い世代が仲間になり、とても活気が出てきています」と続ける。

 ▼山北町生まれ。3代続く薬局を経営し、現在は南足柄市と山北町に2店舗ある。「医師の尽力の上に、足柄地区の地域医療は成り立っています。特に山間部では、今後、訪問医療の重要性が増していくでしょう」と、地域一体となった医療体制を整えることが必要だと考える。

 ▼これまでの献血、献眼活動、川村小の新入学児童への黄色い傘の寄贈のほか、河村城址公園駐車場の整備などを行う。「環境・教育・観光などの奉仕活動は、地域活性につながり、その恩恵は最終的には自分たちに帰ってきます。会員と協力して積極的に活動していきたいですね」と話した。

福祉教育推進へ 社協と教員らが研修会

 足柄上地域1市5町の小・中学校の教員と社協職員を対象にした「福祉教育研修会」が8月1日、南足柄市のりんどう会館で開かれた。

 こども、高齢者、障害者など全ての人が生きがいを持ち、地域をともに創る「地域共生社会」の実現には、成長段階における福祉教育が不可欠だとして、学校と社協の連携を深めるために、初めて企画されたもの。小・中学校の教諭18人、社会福祉協議会の職員26人の計44人が参加した。

 この日は、山梨県立大学人間福祉学部の高木寛之教授の「学校における福祉教育の充実に向けた取り組み」と題した講演=写真=や、開成町、南足柄市の各社協の実践発表などが行われた。

 高木教授は、福祉教育の質を高める一例として、高齢者や障害者の疑似体験などで終わるのではなく、「疑似体験を通した気づきを豊かにしていくことが重要。日常生活では世界がどのように見え、何に参加し、何を思っているのかといった視点の活用を」などと話した。

 参加した教員は「社会福祉協議会や地域と連携しながら、子どもたちの将来へとつなげたい」などと話していた。南足柄市社会福祉協議会の玉野真永会長は「地域の福祉教育充実に向けて、こうして第一歩を踏み出せたことが重要」と話した。

会員増強で地域奉仕

 ▼5年前にも会長を務めたが当時はコロナ禍、思うような活動ができず、再チャレンジへの思いは強い。今年度のテーマに『未来に繋げる、思いやりの奉仕』を掲げる。「奉仕はライオンズクラブの原点。会員は奉仕の心を持った尊敬できる仲間ばかり。積極的に意見を言える雰囲気を作っていきたいですね」

 ▼市役所職員として奉職し、2012年から市議会議員を務める。市に必要なのは、企業誘致と全国的に著名な箱根と一体となった観光・地域振興だと考える。「戦後は企業城下町として発展し、豊かな自然や誇れる文化歴史があるので、そうした強みを生かしたい」と力強い。

 ▼これまでの献血活動、薬物乱用防止教室や各種イベントへの参加に加え、会員増加と組織の増強に力を入れていく方針。「1年半で6人が入会し、計31人になりました。特に若い世代が入会し、活躍できるような環境を整えたい」

コミュニケーション第一

 ▼21〜22年度に続く再登板。会員減少に悩むクラブが多い中、足柄RCは昨年の年初に20人だったメンバーが現在30人にまで大きく増えた。気づけば中規模クラブの仲間入り。クラブの存在感や可能性が広がる一歩だとして、今年、自身は会長テーマとして「飛躍」を掲げている。

 ▼人数が増えても、クラブ満足度を上げなければ出席率は上がらないと考える。「参加したい」と思えるクラブにするのに大切なのは相互のコミュニケーション。自身も積極的にメンバーらに話しかけ、同じように「みんなと話そう」と呼び掛けている。

 ▼すぐに結果を求めるせっかちなタイプと自己分析。先の楽しみよりも今日明日のことの方が心が躍るという。周囲からはいつも冷静だと言われるが「内心ではもちろん、演じている部分もありますよ」と苦笑い。休みはサウナでリフレッシュし、妻の買い物に付き合うのが楽しみだ。

山北でこどもコンサート

 「こどもコンサート2025」が8月23日(土)、山北町立生涯学習センター多目的ホールで開催される。午後1時半から5時。入場無料。

 参加団体は、川村囃子山北保存会、山北ジュニアコーラス、洒水太鼓を守る会、スマイリーキッズ、スポーツプラザホウトクPIXIES、L0ve lines、開成ジュニアアンサンブル

ブルーバーズの7団体。観客と出演者全員の抽選会あり。申込不要で直接会場へ。

 問い合わせは、田代一男さん【電話】0465・76・3111。

 

開成子どもゆめパーク

 プレイパークで遊ぼう「開成子どもゆめパーク」が8月24日(日)、中家村公園で開催される。参加無料。時間は午前10時から午後3時。雨天決行。雷、強風など荒天の場合は中止。

 水浸し、泥だらけに汚しまくって遊べる内容になっている。予約不要。小学校2年生以下の子どもは保護者の同伴が必要。主催者は「夏休みの最後に遊びつくして、新学期を迎えましょう」と話す。

 問合せは、開成子どもゆめパークの小田猛さん【電話】090・8438・7515。

認知症について学ぶ

 大井町は8月29日(金)、認知症サポーター養成講座「認知症について学ぼう」を保健福祉センターで開催する。時間は午前10時から11時半。

 認知症の症状や予防、治療のほか、認知症の人への対応の仕方などが学べる内容になっている。対象は大井町民先着15人。参加者にはオレンジリングとテキスト「認知症を学び地域で支えよう」がプレゼントされる。希望者は8月21日(木)まで電話で申込が必要。

 申込、問い合わせは、大井町地域包括支援センター【電話】0465・83・8024。

 

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ゼログフィー技術を学ぶ

 工場見学ツアー「おうちでできるゼログラフィー」が8月21日(木)、富士フイルムビジネスイノベーション竹松事業所で開催。南足柄市は参加者を募集している。

 講義と実験が行われるツアー。静電気で絵を描き、絵を熱で固め、いろいろな色をつくる。参加対象は市内在住の小学3年生から中学生、先着20人。時間は午前9時45分から正午。市役所正面玄関に9時40分集合し、送迎には「ふくし号」が利用される。

 申込、問い合わせは、市生涯学習課【電話】0465・73・8036。

SING続編を上映 8月24日に山北町で

 「やまきたシアター夏休み上映会」が8月24日(日)、山北町立生涯学習センターで開催される。午後1時半から3時20分。

 上映されるのは、「SINGネクストステージ」。ミニオンズのイルミネーションが手がけ、名曲やヒットソングを満載して描いたミュージカルコメディアニメ「シング」の続編だ。入場無料で事前申し込みも不要。定員は288人。詳細は山北町ホームページ。