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足柄 社会

公開日:2025.08.16

福祉教育推進へ
社協と教員らが研修会

 足柄上地域1市5町の小・中学校の教員と社協職員を対象にした「福祉教育研修会」が8月1日、南足柄市のりんどう会館で開かれた。

 こども、高齢者、障害者など全ての人が生きがいを持ち、地域をともに創る「地域共生社会」の実現には、成長段階における福祉教育が不可欠だとして、学校と社協の連携を深めるために、初めて企画されたもの。小・中学校の教諭18人、社会福祉協議会の職員26人の計44人が参加した。

 この日は、山梨県立大学人間福祉学部の高木寛之教授の「学校における福祉教育の充実に向けた取り組み」と題した講演=写真=や、開成町、南足柄市の各社協の実践発表などが行われた。

 高木教授は、福祉教育の質を高める一例として、高齢者や障害者の疑似体験などで終わるのではなく、「疑似体験を通した気づきを豊かにしていくことが重要。日常生活では世界がどのように見え、何に参加し、何を思っているのかといった視点の活用を」などと話した。

 参加した教員は「社会福祉協議会や地域と連携しながら、子どもたちの将来へとつなげたい」などと話していた。南足柄市社会福祉協議会の玉野真永会長は「地域の福祉教育充実に向けて、こうして第一歩を踏み出せたことが重要」と話した。

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