保土ケ谷区版【8月21日(木)号】
賞状とトロフィーを手にする比嘉さん

【横浜市保土ケ谷区】保土ケ谷中学校3年の比嘉盛仁(もりひと)さん 将棋の全国大会で準優勝 2024年の惜敗からの大躍進

 市立保土ケ谷中学校3年の比嘉盛仁さんが、山形県で8月3日と4日に行われた第46回全国中学生選抜将棋選手権大会において準優勝に輝いた。昨年の決勝トーナメント初戦敗退から大きく結果を伸ばした。

 全国一の将棋駒生産地である天童市(山形県)らが主催する同大会は、青少年の健全な育成や将棋人口拡大などを目的に開催されており、大会出場者からプロ棋士を輩出するなど若手棋士の登竜門となっている。

 神奈川県予選大会で優勝し、2年連続の全国大会出場となった比嘉さんは昨年同様、予選リーグで2勝し、決勝トーナメントへ駒を進めた。昨年の決勝トーナメントの初戦で敗退となった比嘉さんは「予選は最低限超えないといけないと思い将棋を指した。予選を突破した時はほっとした気持ちになったけど、すぐに本戦に向けて気持ちを切り替えた」と話す。

 決勝トーナメント初戦の相手は強敵。「頭を使う対局だった」と振り返る通り、20分の持ち時間を使い果たしてヒヤッとする局面も。しかし、終盤に勝ち筋を見つけて辛くも勝利した。その後は苦戦する対局がありながらも勝ちを重ね、決勝まで進んだ。

プロ棋士に見守られ

 決勝はプロ棋士らに見守られる緊張感のある環境の中で行われた。相手は7月に行われた別の全国大会で優勝していることもあり、配信されていた決勝の動画を見て作戦を立てるなど警戒して臨んだ比嘉さんは「全国大会の決勝は大一番。目の前の対局に集中するように心がけた」と話す。対局が始まると、相手は予想していない戦型をとってきたという。相手の戦型に対応しながらの対局が続き、中盤や終盤でチャンスが巡ってくる場面もあったが、惜しくも敗れ準優勝となった。

 「昨年は決勝トーナメント初戦敗退だったので、大きく結果を伸ばすことができた。決勝戦はチャンスがあった分、悔しさが残るけど良い経験になった」と同大会を振り返った。また、「学校の先生や友達、家族からの応援が励みになった。今後、大会に出場する時に今回の経験を生かしたい」と前を向く。

民生委員児童委員 新任の負担減へ新制度 欠員解消へ担い手確保

 地域住民の生活上の困りごとの相談などに対応する「民生委員・児童委員」一斉改選を今年12月に控える中、横浜市では担い手不足を解消しようと、新制度を導入する。新任委員を前任者が一定期間フォローし、負担軽減を図ることで新たな委員のなり手のハードルを下げたい考えだ。

12月に一斉改選

 民生委員・児童委員は3年に一度、全国で一斉改選が行われ、今年12月の新委員委嘱に向けて各地で推薦などの手続きが進められている。担い手不足などの課題がある中、横浜市では対策の一つとして今回の改選から「バトンタッチサポーター」制度を導入する。

 同制度は改選の12月から翌年3月まで、新任者に前任者が同行や助言をするというもの。「一斉改選のタイミングは人の入れ替わりも多く、不安を感じられる人も多い」と市健康福祉局の担当者。新任者の負担を軽減することで委員のなり手を確保したいという。

 市内外で委員を支援するさまざまな取り組み事例がある中、中区で前回改選から取り入れた同制度を市としても導入することにした。

 一方で、すでに他の支援の仕組みがあるなど、必要がないと判断した区では導入しないこともあるという。

「地域全体で体制を」

 民生委員・児童委員は地域の困りごとの相談を受け、包括支援センターや区役所など関係機関につなぐことなどを役割とするボランティア。横浜市では定数4744人に対し、92・8%の4405人が委員となっている(7月1日時点)。

 委員には定年制もあることから、担い手確保には難しさがあるが、横浜市民生委員児童委員協議会の石井マサ子会長は「民生委員がいない=欠員で困るのは地域の住民。地域全体で見守りの体制を整えることが委員の負担減にもなる」と指摘する。

和田町駅前にある和田地蔵尊の5代目講元を務めている 柏木 功さん 和田在住 78歳

父の背中追い、郷土愛貫く

 ○…住民から尊敬されている「地蔵様」を守る地元有志のまとめ役で、父も務めた講元を担う。毎年8月に和田町商店街で行われる和田地蔵まつりでは、多くの人が地蔵に手を合わせる。「お地蔵さんがいることで、地域行事に活気が出ていると思う。大切なまちの象徴を次の世代に伝えていきたい」と思いを語る。

 ○…和田で生まれ育ち、実家は和田町商店街でクリーニング店を経営していた。幼少期から店を手伝っていたが、父が経営を退いたため、大学卒業後に約5年間会社員を経験した。しかし、心のどこかに家業に思い入れがあったといい、地元から離れた場所にクリーニング店を開業。30歳のころに実家に戻り、経営に復帰した父と共に再スタートを切った。父から「店を継げ」と言われたことはなかったというが、「自分が店を継いだ時、常連さんに喜びをあらわにしていたことを後で知った。遠回りをしてきた自分を見守ってくれたことに感謝している」としみじみ語る。

 ○…クリーニング店を廃業する際に常連客たちから数々の温かい言葉をもらったといい、「やって良かった」と感極まったとか。商店街協同組合の役員に名を連ねていただけに、今後の商店街の動向が気になるという。「新旧のお店が調和し、まちに新しい風が吹いているように感じる。現役の皆さんがしっかりと地元を盛り上げてくれている」と敬意を表する。

 ○…離れて暮らす2人の娘とは今でも頻繁に会う仲で、和田地蔵まつりやべっぴんマーケットに足を運ぶなど、「和田愛」が感じられる。「2人ともそれぞれの道を歩みながらも、生まれ育ったまちを大切に想ってくれてうれしい」とほほ笑む。「自分もここに長年住んでいるという愛着を持って暮らしていきたい」

献花を行う参列者

保土ケ谷区遺族会 戦後80年、恒久の平和願う 星川神社で慰霊祭・追悼式

 80回目の終戦の日を迎えた8月15日、保土ケ谷区遺族会(福士周子(ちかこ)会長)による戦没者慰霊祭・追悼式が星川杉山神社で行われた。

 同遺族会は戦争の悲惨さを忘れず、平和の尊さを後世に伝えるため、終戦の日に慰霊祭と追悼式を毎年企画。戦争で犠牲になった人々を追悼し、平和を願う。

 慰霊祭は遺族会関係者のみで執り行われ、追悼式には地域住民も参列。神部浩保土ケ谷区長のほか、保土ケ谷区社会福祉協議会の堀功生会長や保土ケ谷区連合町内会長連絡会の金子久夫会長らも訪れ、追悼の辞を述べた。

 献花後、東京都千代田区の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式のテレビ中継に合わせて黙とうを捧げた。27歳でフィリピンで戦死した祖父を持つ福士会長は「戦争で多くの尊い命が奪われたという歴史を繰り返さないよう、私を含めた戦争を経験していない世代が平和な日本を維持しなければ」と力強く話した。

参列者減少も地道に

 長年にわたり執り行われている保土ケ谷区遺族会による慰霊祭・追悼式だが、参列者が年々減少しているという。同遺族会の相談役を務めている湯原弘文さんは「昔は会場に人が入りきれないほどの参列者がいたが、ここ数年は空席が目立つ」と現状を話す。

 同遺族会には約45人が所属し、横浜市戦没者追悼式などにも参列。しかし、会員のほとんどが高齢者のため、体調不良や連日の猛暑などにより、参列を見送る人も少なくない。また、コロナ禍も重なり、会員同士の交流も以前に比べて希薄化しているという。

 福士会長は「戦争を風化させないためにも、遺族会の役割や責任は大きいと思う。各地で行われる戦没者追悼式に参列するなど、既存のメンバーで活動を活発化させて平和の輪を広げていきたい」と意気込みを語る。

講師の山田氏=同センター提供

「側弯症」の無料講演会 9月6日、南公会堂

 横浜市立脳卒中・神経脊椎センター=磯子区=は9月6日(土)、市民講演会「いま知っておきたい小児と成人の側弯」を開催する。会場は南公会堂(阪東橋駅徒歩約8分)で、午前10時から正午まで。入場無料。

 講演は3部制。第1部は同センター副病院長・整形外科部長・手術部長の山田勝崇氏が、小児から成人・高齢期まで幅広い年齢層の人が発症する「側弯症」について解説する。

 続く第2部は、南消防署警防課の救急救命士・中山哲司氏が「救急隊からみた家庭内の事故予防」を、第3部は理学療法士の駒場佳世子氏が「ロコモティブシンドローム予防」をテーマに話す。

 定員500人。事前申し込みは不要、当日直接会場へ。

 講演会に関する詳細・問い合わせは同センター地域連携総合相談室【電話】045・753・2500。

かながわアートホール 人気のDVD鑑賞会 8月24日 午前10時開演

 花見台の県立保土ケ谷公園内にある音楽ホール「かながわアートホール」(馬場洋一館長)で人気のDVD鑑賞会が8月24日(日)に実施される。午前10時開演(9時45分開場)で入場無料、入退場自由。定員先着200人。今回上映される映画は『TOMORROW 明日』(1988年・日本/105分)。映画解説と指影絵も行われる。

 DVD鑑賞会に関する問い合わせは、かながわアートホール【電話】045・341・7657へ。

「牧選手の豪快なバッティングが好き」と香月さん

ジェイコム湘南・神奈川 始球式に中学生を招待 横浜ベイの冠試合で

 横浜DeNAベイスターズのオフィシャルスポンサー・(株)ジェイコム湘南・神奈川=中区本町=(京克樹代表取締役社長)は、7月29日から31日までの3日間、「キッズSTAR☆NIGHT」のイベントスポンサーを務めた。

2016年から

 同イベントは、野球を通して子どもたちの心身ともに健全な未来に貢献したいという思いで2016年から開催している。30日には、第10回J:COMCUP学童軟式野球大会2024の優勝チーム「鎌倉レッドサン」に所属していた香月優成さん(中1)=藤沢市在住=を招待し、始球式が行われた。

 香月さんの投げた力強いボールがミットに収まると、観客からは大きな歓声が上がった。

 投球後、香月さんは「横浜スタジアムのマウンドに立つのは初めてで緊張したけど、いい球が投げられたと思う」と表情を緩めた。現在は湘南クラブに所属する。「まずはクラブで日本一になって、甲子園に出場して、ベイスターズでプロ野球選手になりたい」と話す香月さんにとって、夢への第一歩の日となった。

 京社長は「ジェイコムは地域とともにある。少年野球含め、これからも地域の人たちを応援していきたい」と話した。

意見交換を行う参加者

ほどがや市民活動センターアワーズ より良い活動場所に 住民らが本音で語り合う

 ほどがや市民活動センターアワーズ(北川有紀センター長)=星川=の今後について語り合う「ホンネの座談会」が8月8日と9日に同所で行われた。

 音楽や演劇、歴史や文学などの市民グループがアワーズを活動拠点としている。アワーズは、こうした保土ケ谷区民と共により良い施設を目指そうと、協働運営会議を設置。定例茶話会などを通じ、施設の職員と住民らが交流を図ってきた。

 ホンネの座談会には、区民や区役所の職員ら約50人が参加。2026年4月にアワーズが区役所別館に移転することが共有され、どのような施設運営ができるかを議論した。参加者が「協働とは何か」と再度問い直すような場面もあり、施設のコンセプトなどについて確認をした。

 今回の座談会の続編が9月25日(木)に行われる。アワーズの担当者は「まだまだ話し足りないこと、議論しないといけない課題も少しずつ見えてきた。今後も開かれた場を皆さんと共につくっていきたい」と話した。

エコカーで発電などの仕組みを学ぶ子ども(提供)

電気の仕組み学ぶ 小学生がエコカー作成

 保土ケ谷公会堂で8月4日と8日、「夏休みこどもエコチャレンジ」が実施された。

 保土ケ谷区内在住・在学の小学生を対象に電気や自然エネルギーの大切さを学び、エコカー作成を通して発電や蓄電の仕組みを学べる同企画は保土ケ谷区役所区政推進課の主催(古河電池株式会社の協力)。

 教室では、区の職員が昨年の7月と8月の2カ月間に横浜市内で最高気温30度以上の真夏日を観測した日数が55日あり、2019年と比較をすると真夏日日数、平均気温、猛暑日日数、熱帯夜日数のいずれも増加していることなどが子どもたちに伝えた。また、市が取り組む「YOKOHAMA GO GREEN」などが紹介された。

 古河電池(株)の社員は、「電池にまつわる電気のおはなし」と題し、地球温暖化を防ぐためには温室効果ガスを削減することが必要であり、温室効果ガス削減のためには省エネ行動を実施することが大事であると話した。また、「自然エネルギーは発電量が天候に左右されることをデメリットとし、蓄電池に貯めた電気は使用したい時に使用できる」と説明した。その後はエコカーを作成。完成したエコカーを一斉に走らせるなどして蓄電池の仕組みなどを学んだ。

 妹の瑚々音さん、弟の龍之介さんと参加した近藤瑚夏さんは「電球が光ったのが楽しかった」と感想を話し、地球温暖化防止のために「普段から電気をつけっぱなしにしないようにこまめに消している。節電にもなるのでこれからも続けたい」と話した。

山中氏再選 市政の先頭で語る姿を デスク・レポート

 ▼横浜市長選挙は現職の山中竹春氏が約66万票を得て再選された。得票率は52%で、ほかの新人5人を大きく引き離しただけに、圧勝と言っていいだろう。市民は山中市政の継続を選択した。

 ▼選挙戦で山中氏は、就任以降進めてきた子育て支援策などにより、転入者が増えて人口増につながったことを成果として強調。それを次の4年間でさらに進めたいと訴えた。街頭で山中氏が配るビラを受け取った子育て世代から、支援策に感謝する言葉も出ていたという。全国で人口減少と少子化が進む中、定住や移住を目的にした自治体間の子育て支援策競争は激しさを増している。山中氏が公約に掲げていた18歳までの小児医療費無償化は、すでに周辺自治体の多くで実施されているが、横浜での実施には財政面の課題がある。今回も争点となった中学校給食は、来年度から工場で作られた弁当を学校に運ぶ形式を全員実施する予定。ただ、選択制の現時点でも温かさの課題や異物混入が相次ぐ衛生面の懸念がある。

 ▼掲げた公約を進めるには、市の財政基盤を整え、安定的な財源を確保することが求められるだろう。今年度は過去最高の市税収入を見込むが、約半数は個人市民税。その割合はほかの政令市に比べて高く、将来の人口減少に不安を残す。山中氏の就任前から市が進めてきた企業誘致だけではなく、中小企業をはじめとした足元の経済を支える努力も必要だ。

 ▼選挙期間中には民間企業などが主催した討論会が2回行われた。いずれもネットで生配信され、それぞれ、リアルタイムで数千人が視聴。しかし、候補者6人のうち、山中氏だけが不参加だった。その理由を「市民と直接ふれあうため」と説明したが、堂々と議論してほしかった。山中氏は告示日の第一声で「横浜の力を結集し、今生まれている好循環をさらに発展させていく。その先頭に山中竹春を立たせてください」と勇ましく語った。2期目の市政の先頭に立つならば、批判の矢面に立ってでも、自らの言葉で議論する姿を見せてほしい。

教員(左奥)の話を聞く学生ら

教員と教員志望学生が語り合う 横浜市が対話企画

 横浜市立学校に勤務している教員と教員志望の学生らが語り合う企画が8月19日、市役所で開催された。

 市教育委員会は、学校現場で働く教員を「地上の星」と例え、参加者に横浜市の教員として働くことを具体的にイメージしてもらうことを期待して、この場を設けた。

 イベントには、会場とオンラインを合わせて大学生と高校生24人が参加。旭区の若葉台小学校と若葉台特別支援学校の教員4人が、両校で取り組むインクルーシブ教育について説明したほか、教員の一日のスケジュールを紹介した。その後、学生たちは4グループに分かれ、教員に直接質問するなどして交流を深めた。

 参加者から「子どもとどのようにコミュニケーションをとれば良いか」といった、より現場に即した質問が出た。これに対し、教員からは「子どもと同じ目線で話すこと」「子どもと全力で遊ぶこと」などの実践的なアドバイスがあった。

 すでに横浜市の教員採用試験に合格しているという大学4年生は「子どもの前に立つことに不安があったが、教員がチームとしてクラスを支えていることを知り、安心できた」と感想を述べた。若葉台小学校の教員は、「学生の『先生になりたい』という強い意欲が伝わってきて、私たちも刺激を受けた」と語った。

 市教委の担当者は、「今後も学生に『横浜市で働きたい』と思ってもらえるような企画を続け、同時に教員にも活力を与えられるような取り組みを進めたい」と話した。

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ペットの防災学ぶ 参加費無料 定員30人

 「ペット防災講座」が行われる。ペット防災運営委員会、保土ケ谷区役所共催。10月4日(区役所地下会議室)と18日(ほどがや市民活動センターアワーズ)は、「災害時のペットの現状と備えを学ぶ」をテーマに特定非営利活動法人ペット災害危機管理士会の古川圭紀氏(ペット災害危機管理士1級講師)が講師を務める。11月15日(区役所本館駐車場)は、「実践編 災害時を想定してペットと一緒に体験しよう!」を実施。講師は区生活衛生課環境衛生係の加藤綾子氏。各日程午後2時から4時まで。定員30人。参加費無料。申し込みは横浜市電子申請・届出システムから。9月25日(木)締め切り。

電気工事士体験をする子ども(左)

児童にプロ体験を提供 図書館と県商工がコラボ

 「未来へのスイッチ!高校生と挑む3つのプロ体験」が保土ケ谷公会堂で8月5日に実施され、児童ら約30人が参加した。保土ケ谷図書館(近和行館長)の主催。

 このイベントは、「今後は体験をプレゼンツする事が大切」と考える保土ケ谷図書館が企画したもの。同館の担当者が、全国プラモデル選手権大会で日本一に輝くなどの実績がある保土ケ谷区内の神奈川県立商工高等学校に相談を持ち掛けたことで開催が実現した。

 当日の講師は、同校総合技術科の電気系や化学系で日頃から専門的な知識を学んでいる約15人の生徒。参加者は「花や植物を使ったレジン体験(箸置き)」「WIND CAR&WIND CARレース『HY CUP』」「電気工事士体験&テーブルタップづくり」の中から事前に選択した工作体験にチャレンジした。

 レジン体験では、用意された型にドライフラワーやラメを配置し、レジンを流し込みUVライトで固める作業を体験しながら完成を目指した。

 WIND CARづくりの参加者は、キットを順番に組み立て、風の力で走る風力自動車を完成させた。その後は、扇風機が置かれたコース上を走らせた。

 また、電気工事士体験では、高校生に指導を受けながら工具を使用してテーブルタップづくりを体験していた。ラジコン作りが得意という川原拓真さん(常盤台小5年)は「物作りが好き。分かりやすく教えてくれて良かった」と振り返った。

特撮ヒーローが登場した

宇宙刑事が横浜で緊急通報の適正利用を呼び掛け

 神奈川県警察、海上保安庁、横浜市消防局は8月7日、緊急通報の適正利用を呼び掛ける合同キャンペーンをそごう横浜店地下2階正面入口前で行った。

 市によると、2024年の緊急通報は、県警の110番が約107万件、海上保安庁第三管区の118番が約17万件、市消防局の119番が約37万件。だが、そのうち緊急性の低い通報は県警が約30%、海上保安庁第三管区が約99%、市消防局が約20%だった。無言電話やいたずら電話のほか、「お弁当を買ってきて」などの常識を逸脱した要求もあったという。

 県警はこうした不適切な緊急通報を減らそうと、同じ悩みを持つ海上保安庁と市消防局に啓発活動を提案。特撮ヒーローと共に緊急通報の適正利用を呼び掛ける合同キャンペーンを実施することにした。

 当日は、特撮ヒーローの宇宙刑事シリーズに登場するキャラクターの「ギャバン」「シャリバン」「シャイダー」が一日緊急通報アドバイザーとして登場。ヒーローポーズを決め、警察官らと共にボードなどを用いて緊急通報の適正利用を通行人に訴え掛けた。

 キャンペーンを見学した男性は「より多くの人命を救うためには、一人ひとりの思いやりのある行動が大切だと改めて実感した。身近な人に呼び掛けたい」と話した。

祭りでにぎわう商店街(昨年)

和田町商店街 「地蔵様」に祈りを 23、24日に恒例祭り

 和田町商店街で8月23日(土)と24日(日)、さまざまな模擬店が並ぶ「和田地蔵まつり」が行われる。

 和田町駅北口の和田橋を渡り、川に沿い伸びる道を左折してすぐにある和田地蔵尊。地元住民から「地蔵様」の愛称で崇められている和田地蔵は元禄2(1689)年に建立され、現在は地元有志や世話人会が花をいけたり、酒を手向けたりしている。

 まちの象徴を冠とした祭りを主催するのは和田町商店街協同組合で、和田地蔵尊や和田西部町内会などが協賛。44回目の開催となる今年は猿まわしのほか、ベリーダンスなどのステージ発表が予定される。中国料理やタイ料理、光る容器に入ったタピオカ乳酸菌飲料などの販売も。

 和田地蔵尊の講元を務めている柏木功さん=人物風土記で紹介=は「多くの模擬店が出店し、子どもから高齢者までが楽しめる」と呼び掛ける。祭りは両日ともに午後4時30分から9時まで。

星稜中戦を終えてスタンドにあいさつする横浜クラブの選手やコーチら

「中学生の甲子園」 横浜クラブは準々決勝敗退 横浜スタジアムで全日本少年軟式野球大会

 中学校の軟式野球日本一を決める「第42回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」が8月11日から15日まで横浜スタジアムで行われ、開催地代表の「横浜クラブ」は1回戦を突破したが、13日の準々決勝で石川県の星稜中学校に敗れた。

 大会は全国12ブロックの予選を勝ち抜いた16チームによるトーナメント戦で争われ、「中学生の甲子園」とも呼ばれている。「横浜クラブ」は市内150校の中学野球部から選抜された選手20人で構成されている。昨年秋に選考があり、そこから練習を重ねてきた。

 12日の1回戦は静岡県の東海大学付属静岡翔洋高校中等部と対戦し、2―0で勝利。先発の青木佑真選手(丸山台中3年)が5回無失点の好投を見せ、捕手の渡部海翔選手(市場中3年)が連続で盗塁を阻止するなどして守り勝った。

 13日の準々決勝は2024年大会で敗れている星稜中との対戦。星稜中は春の全国大会を制しており、優勝候補と見られていた。試合は横浜クラブが3回に集中打を浴びて5点を失い、主導権を奪われた。打線も相手エースの服部成選手の速球に苦しんで得点できず、0―7で敗れた。

 主将としてチームをまとめた岸凛太郎選手(本牧中3年)は「1勝できたが、もっとできたかなという思いもある。チームでは人間的にも成長することができた」と話し、高校でも野球を続けたいとした。横浜クラブの福元博紀監督(上永谷中教諭)は星稜中戦を「微妙なズレで守り切れなかった」と振り返った。チームに関しては「戦いの中で一歩ずつ成長につなげられた」と評価し、横浜の中学野球全体のレベルアップを図りたいとした。

 大会は栃木県の作新学院中等部が星稜中との決勝戦を制し、初優勝を飾った。

全国学力調査 横浜市の児童生徒 算数・数学 全国正答率上回る ICT機器使用との関連性も

 横浜市はこのほど、4月に行った「全国学力・学習状況調査」の結果を公表した。この中で算数・数学の正答率が全国平均に比べて高いことが分かった。

 調査は市内の小学6年生(約2万7千人)と中学3年生(約2万3千人)を対象に、国語、算数・数学、理科の3科目で実施。小学生の算数は、全国平均の正答率が58%だったのに対し、横浜市は60%だった。中学生の数学は、全国平均が48%だったのに対し、横浜市は52%と4ポイント上回った。国語と理科の正答率も全国平均と同等か、やや上回った。

 調査では、タブレットなどのICT機器の授業での使用頻度と学力の関連性も分析された。その結果、機器の使用頻度が高い児童生徒ほど、算数・数学の正答率が高い傾向が明らかになった。

小学生の使用頻度高く

 市では小学生はiPad、中学生はノートパソコン(クロームブック)を使っている。特に小学生で「ほぼ毎日」使用している児童は半数を超えており、全国平均に比べて約28ポイントも高い。市教育委員会は「ICT機器の使用頻度と算数・数学の正答率には関連性がある」とみている。

 市は児童生徒が持つICT機器を通して学習状況を把握する試みを続けている。また、機器で見られる学習に役立つ動画も増えており、市教委は「教員の時間確保にもつながっている」と利点を強調する。調査結果から「ICT機器の有効活用によって、多様化する児童生徒の課題に寄り添った授業改善を進めることが大切だと分かった」としている。

「核兵器や戦争のない世界の実現へ」 戦後80年で山中市長がコメント

 終戦から80年の節目となる8月15日に合わせ、横浜市の山中竹春市長がコメントを発表した。コメントは次の通り。

 本日、戦後80年の節目となる終戦の日を迎えました。私たちは、先人の方々が経験してこられた苦難と私たちが享受している平和の尊さを心に刻み、核兵器や戦争のない世界の実現に向けて取り組んでいかなければなりません。

 分断や対立が深まる国際情勢において、戦争の悲惨さ、平和の尊さを次世代に語り継ぎ、平和の実現に向けて行動していくことは、今を生きる私たちに課せられた責務です。

 国連に認定されたピースメッセンジャー都市である横浜市はこれからも、あらゆる核実験への抗議を行うとともに、子どもたちが国際平和について考えるプログラムなどを通じて、平和の尊さを若い世代へと受け継いでまいります。そして、姉妹都市をはじめとする国際交流、新興国への国際協力、国際機関との連携、多文化共生など多岐にわたる取組を進め、誰もが心豊かに暮らせる平和な世界の実現に向けて、力を尽くしてまいります。

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載52 法話箋 ~鹿苑~ 「いのりの心構え」

 皆さんは神社やお寺でご祈祷を受けたことがありますでしょうか。ご祈祷を受ける心構えについて、「自分の願い事を一方的にお願いするのではなく、普段の感謝の気持ちを神仏に伝えるべき」等ということがよく言われます。確かに日頃の感謝を神仏の前で念ずることは大切なことですが、願いや祈りを叶えるために大事なことがあります。そもそも、私たちはなぜ幸せや健康を祈るのでしょうか。きっと、自分だけの利益のために祈る人はほとんどいないでしょう。仏教では、ただ単に自分一人が幸せになり、健康になっても意味がない、と説きます。というのは、仏教では自分と周囲との調和を重んずるからです。自分が幸せで健康であれば、そこに他者へ手を差し伸べる余裕が生まれます。実は、ご祈祷を受けるにあたり、この点が重要なことなのです。自らの祈りの成就は、他者への奉仕のため、社会の役に立つため、と念じてご祈祷を受ける時、その祈りは必ず叶うでしょう。

たまプラーザ駅前での合同演説会に参加した(左から)田中氏、福山氏、小山氏、斉藤氏(7月20日)

2025横浜市長選・回顧〈中〉 山中市政2期目へ 候補者並ぶ 異例の演説会

 市長選が告示された7月20日の午後、青葉区のたまプラーザ駅前には候補者4人が車上に並び立ち、「合同演説会」が開かれた。真夏の日差しが照りつける中、小山正武氏、田中康夫氏、福山敦士氏、斉藤直明氏の順にマイクを握り、主張を聴衆に訴えかけた。その後は横浜駅前でも同じメンバーで演説会が行われた。当選者が1人だけの首長選で、ライバルとなる候補者同士が合同演説会を開くのは極めて珍しい。

参院選投開票日で演説場所制限

 この状況は、市長選告示日が参議院議員選挙の投開票日という異例の日程によって生まれたものだった。公職選挙法では、2つ以上の選挙が行われる場合、投票所が開いている時間帯には、投票所を設けた場所の入口から300m以内で街頭演説を行うことが禁止されている。投票に影響を与えないための制限だが、事前に各陣営からは「どこが禁止区域なのか分からない」との声が出ていた。そこで、陣営が協議し、「安全地帯」での合同演説会を企画。賛同した4人が参加し、高橋徳美氏と現職の山中竹春氏は不参加だった。参加した陣営は「有権者が候補者の政策を聞く機会を提供したかった」と口をそろえ、演説を聞いていた人からは「複数の候補者の話が聞けて比較がしやすい」との感想が聞かれた。

ネット討論会「投票の参考になった」

 選挙期間中、討論会が2回開かれた。7月24日、ビジネス動画メディア「リハック」の運営会社が行ったネット討論会には山中氏を除く5人が参加。それぞれが主張を述べた後、候補者同士で質問をぶつけ合った。この様子はユーチューブで生配信され、約5千人が視聴。録画も見られ、30万回以上再生された。視聴者からは「こういう討論会が見たかった」「投票の参考になった」などのコメントが寄せられた。2日後にも中区で合同個人演説会・公開討論会が開かれ、リハックの時と同じ5人が出席。約100人の来場者の前で議論した。

 合同演説会、討論会ともに当選した山中氏は参加しなかった。山中氏はその理由を「市民と直接ふれあう時間を作るため」と説明したが、他の5人からは「ともに討議をしながら(政策を)伝えてほしかったので残念」(斉藤氏)との声が相次いだ。

 市長選の投票率は41・64%で前回を7・41ポイント下回った。ネット上では「直前にあった参院選に比べて市長選の情報が少なすぎる」という意見も多く見られた。愛知県新城市は、2020年に市長選立候補予定者による公設の政策討論会を制度化する条例を設けるなど、新しい動きもある。横浜市の有権者は300万人を超える。今後も情報を届ける工夫が求められる。