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保土ケ谷区 社会

公開日:2025.08.21

区遺族会
戦後80年、恒久の平和願う
星川神社で慰霊祭・追悼式

  • 献花を行う参列者

  • 全国戦没者追悼式に合わせて黙とうを捧げた

 80回目の終戦の日を迎えた8月15日、保土ケ谷区遺族会(福士周子(ちかこ)会長)による戦没者慰霊祭・追悼式が星川杉山神社で行われた。

 同遺族会は戦争の悲惨さを忘れず、平和の尊さを後世に伝えるため、終戦の日に慰霊祭と追悼式を毎年企画。戦争で犠牲になった人々を追悼し、平和を願う。

 慰霊祭は遺族会関係者のみで執り行われ、追悼式には地域住民も参列。神部浩保土ケ谷区長のほか、保土ケ谷区社会福祉協議会の堀功生会長や保土ケ谷区連合町内会長連絡会の金子久夫会長らも訪れ、追悼の辞を述べた。

 献花後、東京都千代田区の日本武道館で開かれた全国戦没者追悼式のテレビ中継に合わせて黙とうを捧げた。27歳でフィリピンで戦死した祖父を持つ福士会長は「戦争で多くの尊い命が奪われたという歴史を繰り返さないよう、私を含めた戦争を経験していない世代が平和な日本を維持しなければ」と力強く話した。

参列者減少も地道に

 長年にわたり執り行われている保土ケ谷区遺族会による慰霊祭・追悼式だが、参列者が年々減少しているという。同遺族会の相談役を務めている湯原弘文さんは「昔は会場に人が入りきれないほどの参列者がいたが、ここ数年は空席が目立つ」と現状を話す。

 同遺族会には約45人が所属し、横浜市戦没者追悼式などにも参列。しかし、会員のほとんどが高齢者のため、体調不良や連日の猛暑などにより、参列を見送る人も少なくない。また、コロナ禍も重なり、会員同士の交流も以前に比べて希薄化しているという。

 福士会長は「戦争を風化させないためにも、遺族会の役割や責任は大きいと思う。各地で行われる戦没者追悼式に参列するなど、既存のメンバーで活動を活発化させて平和の輪を広げていきたい」と意気込みを語る。

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