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保土ケ谷区 コラム

公開日:2025.08.21

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載52
法話箋 〜鹿苑〜
「いのりの心構え」

 皆さんは神社やお寺でご祈祷を受けたことがありますでしょうか。ご祈祷を受ける心構えについて、「自分の願い事を一方的にお願いするのではなく、普段の感謝の気持ちを神仏に伝えるべき」等ということがよく言われます。確かに日頃の感謝を神仏の前で念ずることは大切なことですが、願いや祈りを叶えるために大事なことがあります。そもそも、私たちはなぜ幸せや健康を祈るのでしょうか。きっと、自分だけの利益のために祈る人はほとんどいないでしょう。仏教では、ただ単に自分一人が幸せになり、健康になっても意味がない、と説きます。というのは、仏教では自分と周囲との調和を重んずるからです。自分が幸せで健康であれば、そこに他者へ手を差し伸べる余裕が生まれます。実は、ご祈祷を受けるにあたり、この点が重要なことなのです。自らの祈りの成就は、他者への奉仕のため、社会の役に立つため、と念じてご祈祷を受ける時、その祈りは必ず叶うでしょう。

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