平塚・大磯・二宮・中井版【8月29日(金)号】

平塚市 ひとり親手当申請電子化 9月補正に4億8830万円

 平塚市は、児童扶養手当等事業として、ひとり親家庭対象の手当の「電子申請化」に向けたシステム改修費165万円を盛り込んだ補正予算4億8830万円を、8月26日から開会した9月市議会定例会に提出した。

 同事業は、ウェブ上で子育て関連の必要な手続きが分かるサービス「手続きナビ」で、ひとり親家庭に向けた手当や助成が可能か判定できるようシステムを改修。スマートフォンやPCからアクセスし、システム上で「ひとり親になった理由」「世帯状況」「収入状況」など10程度の質問項目に回答することで、「児童扶養手当」「医療費助成」の対象か判定。対象と判定されれば、電子申請システム(e-kanagawa)に進み、手当や助成のオンライン申請が可能となる。

 市では現在、窓口での手続きを前提とし、制度の複雑さから電話や窓口で30分ほどかけて説明や聞き取りを実施している。システム導入により自宅などで隙間時間に手続きでき、来庁不要で手続きが完了する。

 市こども家庭課によると、新規申請が全てオンラインで完了するのは県内初。「就労中のひとり親が手続きのために来庁する負担を減らし、利便性を向上につなげていきたい」という。

 システムは2026年2月頃を目途にスタート予定。従来通りの窓口や電話での対応も継続する。現在市内のひとり親世帯は約1800世帯。手当の新規申請は年間230件前後で推移している。(問)同課【電話】0463・21・9844

 このほか補正予算案の主な事業として、公立保育園の保育園業務支援システム(コドモン)アプリ機能の拡張に55万円、シャトルバスの路線再編に819万2千円が盛り込まれている。

 市の補正予算は、6月補正までの既定予算額の2390億6133万1千円と合わせ、2395億4963万2千円となった。

海水浴場140周年 大磯の砂浜が映画館に 8月30日に『ミニオン』上映

 大磯海水浴場で8月30日(土)、大磯海辺の映画館が開催される。砂浜で上映されるのは初めてで、海水浴場開設140周年記念事業のフィナーレとなる。町内の事業者で構成される大磯らしい潤いづくり協議会の主催。

 大磯海水浴場は、1885年、江戸幕府や明治政府の軍医を務めた医者・松本順によって開設された日本初の海水浴場。大磯町では140周年の記念事業を実施してきた。

 今回の上映作品は『怪盗グルーのミニオン超変身』。津波避難タワー付近で、午後7時〜8時30分予定。入場無料。

 9月20日(土)には大磯港芝生広場で『パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー』を上映。両日とも荒天延期。詳細はイソタビホームページ。

5月に湘南電設業協同組合青年部の部会長に就任した 山本 峻也(しゅんや)さん 平塚市めぐみが丘在住 42歳

電気で地域照らしたい

 ○…電気事業の技術で地域活性化を図る「湘南電設業協同組合青年部」には、平塚・茅ヶ崎市、大磯・二宮・寒川町内の電設業従事者が所属する。サザンビーチフェスタでの烏帽子岩ライトアップや、湘南ベルマーレひらつかビーチパークでの竹あかり設置のほか、今年は、平塚市で開催された「市民平和の夕べ」でも竹あかりを初展示した。「大勢の来場者が写真を撮ってくれていたのを見て、うれしかった」とほほ笑む。

 ○…茅ヶ崎市で生まれ、平塚市立松延小学校、金旭中学校、大磯高校を卒業し武蔵工業大学へ。現在は、平塚市徳延にある電気工事業の(有)サンライフの代表取締役を務める。「父親が創業したので、中学生の頃から手伝いをしていた。面白い仕事だなと思った」と継ぐことに迷いはなかった。コンクリートの建物をメインに扱う横浜市の企業で、3年間修行。「父親は木造がメインだったので、会社として工事の幅が広がった」と力強く話す一方で、「35歳で引き継いだ時、お客さんとの交渉や図面作成などが大変で、父親の凄さが分かった」と語る。

 ○…コロナ禍を機に趣味となったのは、釣りだ。休日は大磯港や平塚新港などに赴き、釣った魚は自分で捌いて家族と一緒に味わう。「新鮮でおいしいと言ってくれます」と家族からの評判は上々だという。市内のららぽーとやジアウトレットは、妻と2人の子ども達と過ごせる、とっておきの場所になっている。

 ○…20人以上の会員を束ねる部会長としての抱負は「地域貢献すること」。コロナ禍前は、平塚市の渋田川や二宮町の葛川のライトアップにも協力していたことを例に挙げ、「依頼をもらったら、ライトアップイベントに積極的に協力していきます」と意気込んだ。

和歌を募集

 中井町は11月2日(日)に表彰式が行われる「第24回中井町短歌・俳句大会」に出品する作品を募集している。

 対象は町内在住、在学、在勤の人。応募規定は【1】題は自由【2】本人が創作した未発表作品【3】応募点数は短歌1首、俳句1句まで。

 9月4日(木)までに町生涯学習課窓口などで配布している応募用紙に記入の上、同課窓口、郵送、FAXなどで提出。

(問)同課【電話】0465・81・3907

避難所運営の訓練をする様子(大磯町提供)

大磯町 「避難所運営」を訓練 町民主体で資機材運用

 大磯町では、6月と11月に総合防災訓練を実施。梅雨前の6月は風水害、津波防災の日に近い11月は地震・津波を想定したもので、今年は「避難所生活環境の改善」をテーマに訓練している。

 訓練テーマは例年、行政職員や自治会の自主防災組織、民生委員などの防災関係者と意見交換し設定。能登半島地震以降、避難所環境の整備に関心が向いているといい、昨年度は避難所となっている町内4小中学校と大磯高校に給水タンクを配備したほか、衛生環境整備の観点からマウスウォッシュ、乳児用の使い捨て哺乳瓶なども備蓄に加えた。

 訓練のたびに町民が主体となって資機材の設置などができるようレクチャーしているといい、担当課職員は「改善点などをその都度共有して生かしている。皆さん熱心でありがたい。より多くの人に携わってもらえれば」と話していた。

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中井町 防災無線をスマホで 改修で外国語対応も

 中井町では、災害情報の入手のため、スマートフォンから防災無線の放送を聞くことができる「防災無線自動転送放送システム」の利用を推奨している。

 同システムは、防災無線の放送を自動的にスマートフォンへ転送させるもので、居場所に関係なく情報を確認することができる。

 今後、同町に多い外国からの移住者に対応するため、外国語にも対応できるよう、システムを改修する予定。

ボランティアが土砂を撤去する様子(提供写真)

ひらつか災害ボラネットワーク 「ハザードマップの確認を」 台風10号の教訓

 2024年の台風10号に伴う豪雨で大きな被害を受けた平塚市。台風発生後の9月4日には、市社会福祉協議会にボランティアセンターを設置し、延べ172人のボランティアが活動した。平塚市のボランティアセンター開設は初めて。

 災害時の活動・拠点や情報伝達手段の整備、体制づくりなどを行っている「ひらつか災害ボランティアネットワーク」の斎藤明良会長は、被災者にボラティアが必要かを確認するニーズ調査を実施。ボランティアセンターに寄せられた相談に対し、被害状況を確認したほか、どのくらいのボランティアが必要かなどを聞き取りした。

 寄せられた相談は14件。床上浸水が5件、床下浸水が2件、土砂崩れが4件だった。床上浸水では「畳、マットレス等を撤去したい」や「床下を乾かしたい」などがあり、ボランティアが作業にあたった。

 斎藤会長は「がけ崩れは町中の擁壁でも起きる可能性があるので注意が必要。水害に関しては、日ごろからハザードマップを確認しておくことが大切」と呼びかけた。

訓練を行う同隊=提供写真

女性目線で見る防災 地域団体が啓発

 二宮町の女性8人で構成される「二宮町女性防災隊」(磯部和美隊長)が、生活に根差した「女性目線」の防災活動で、地域住民の安全意識向上に貢献している。

 同隊は1998年の結成以来、地域での防災訓練や小学校での授業などを通して、災害時に役立つ知識を伝えている。

 大規模災害時の避難所では、多くの人が共同生活を送るため、着替えやトイレといったプライベートな問題が課題となる。磯部隊長は、周囲に配慮した具体的な対策の必要性を訴える。「状況によるが、着替えの際は2人組になり、1人が布などで目隠しをするなどの工夫が有効」と話す。

普段からの備え

 防災グッズがなくても、家庭にあるものを活用できる防災術を伝えているのも同隊の活動の特徴だ。段ボール箱を組み立てて簡易トイレを作り、中にビニール袋と、ちぎった新聞紙を入れることで水分を吸収させることができる。

 9月22日(月)に同隊は、こうした知識を広めるため、元町北防災コミュニティーセンター(二宮1428)で防災講話を実施する。

「防災ひらつかチャンネル」で情報発信

平塚市 避難に備え多様な発信 「混雑」わかるサービスも

 平塚市では、台風10号により150件の道路冠水や住宅浸水、全壊などの被害があった。

 これらを踏まえ、避難体制の拡充を図ろうと今年4月から市内25の地区公民館を風水害に備えた「指定緊急避難場所」に追加した。これにより開館時間外でも避難利用が可能となる。

 また、避難所の混雑状況をリアルタイムで確認できる「VACAN Maps」を導入しており避難者はより適切な行動を選択できる。アプリのダウンロードは不要。

 情報発信として、X(旧ツイッター)や、ユーチューブの「防災ひらつかチャンネル」を通じて、市民にわかりやすい形で防災情報を随時配信している。

 市災害対策課職員は「これらの情報を参考に、避難を想定して活用してほしい」と話した。

現在は通常営業している清水肉店

台風乗り越えて営業 二宮・肉の清水の奮闘

 二宮町にある、肉の清水(清水卓二代表)は葛川のそばにあり、昨年の台風10号の影響で店内まで浸水。店前の道路にある車は車体の半分ほどまで水が及び、店舗内も浸水。清水さんは「水の勢いが止まらなくてびっくりした」と振り返る。

 ショーケースの商品などは廃棄。失意の営業停止に「商店にとっては命取り」と焦りが募った。4日間かけて店内の掃除をし、保健所と相談しながら3カ月ほどかけて準備を重ね営業再開となった。

 水害対策として商品棚を30cmほど上げたほか、土のうの準備も検討しているという。清水さんは「自然災害には抗えないけれど、準備できることはして店を守っていきたい」と話した。

タンク導入例=二宮町提供

二宮町 自助に補助金利用を 止水板や貯留槽に

 二宮町は、台風10号による記録的な大雨と葛川の溢水で、土砂崩落が発生したほか、個人宅や商店で浸水被害が出るなど、甚大な被害に見舞われた。町内全域に初の警戒レベル5「緊急安全確保」が発令された。

 この教訓を踏まえ、町は被害軽減を図るための自助対策に力を入れ、町民を対象とした補助金制度を設定している。

 自宅や店舗への浸水を防ぐ止水板、降雨時に雨水を貯留し生活用水として利用できる貯留槽の設置費用を助成する。

 町都市部下水道課職員は積極的な利用を推奨。「日頃からの小さな備えが安心につながるのでご活用下さい」と話した。

出前講座で啓発

 地域住民への防災意識の啓発活動も進めている。町内各地域で定期的に開催されている「地域の通いの場」では、出前講座を開催し、日頃からの備蓄食料や携帯トイレの準備、ハザードマップの確認などの災害に備えることへの重要性を継続的に訴えかけている。

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中井町短歌・俳句大会の和歌を募集 9月4日まで

 中井町は11月2日(日)に表彰式が行われる「第24回中井町短歌・俳句大会」に出品する作品を募集している。

 対象は町内在住、在学、在勤の人。応募規定は【1】題は自由【2】本人が創作した未発表作品【3】応募点数は短歌1首、俳句1句まで。

 9月4日(木)までに町生涯学習課窓口などで配布している応募用紙に記入の上、同課窓口、郵送、FAXなどで提出。

(問)同課【電話】0465・81・3907

意見を交わす参加者ら

二宮町 子どもの未来を議論 30人がワークショップ

 参加・対話型ワークショップ「二宮で育つこどもの未来」が8月6日、二宮町町民センターで開催された。

 二宮の現状や子どもの未来について話す場として1月に初めて開催され、2回目となった今回は約30人が参加した。

 大人と子どもを交えたグループトークでは「二宮町にあったらいいな」、「こどもの権利」などをテーマに話し合われた。「まちづくり会社や劇団を作ってほしい」や「道の駅や温泉が欲しい」などの意見が飛び交った。

 二宮町にある劇団ひだまりによるショートコント「こどもバイアス」も披露。劇中で、ジュースではなくお茶を選んだシーンで「子どもなのに」と、子どもはジュースが好きという先入観があることに気付くといった演技が行われた。

 主催したにのみや子どもの権利フォーラムの橋本由恵代表は、「いろいろな人が世代立場を超えたところで対話が盛り上がっていたことが良かった」と話した。

昭和スターの宝物ずらり 9月2日まで市民プラザ

 文化と心のふれあい会代表の奥山晴治さん(82)が、昭和の名優のコレクションを展示する「昭和のスター宝物展」を8月28日(木)〜9月2日(火)までひらつか市民プラザ(紅谷町18の8)で開催する。午前10時〜午後5時(最終日は3時)。

 石原裕次郎や加山雄三、美空ひばりが大写しになった映画ポスターなど35枚や、ブロマイド300枚のほか、日本映画スター人気名鑑などが多数展示される。希望者には展示物の販売にも応じる。(問)奥山さん【携帯電話】080・5030・9841

花火を見上げる観客ら

夜空に咲く3千発の大輪 湘南ひらつか花火大会

 「第73回湘南ひらつか花火大会」が8月22日、平塚市相模川河口の湘南潮来で開催された。

 午後7時から8時までの1時間、青や赤など色とりどりの約3千発の花火が打ち上げられた。終盤には、流行りの音楽に合わせてリズミカルに打ち上げられた花火に、観客は歓声を上げた。

 茅ヶ崎から親子で来場した男児(5歳)は、「花火がきれいで楽しかった」と喜んだ。

防災を考える講演会 8月30日 中井町農村環境改善センターで

 防災に関する興味や関心を高めようと「防災のつどい」が8月30日(土)、中井町農村環境改善センターで開催される。午前10時〜正午。参加費無料。

 気象キャスターの岩谷忠幸さんが講師を務め「甚大な気象災害に備える」をテーマに講演する。同時開催で自衛隊車両展示も行う。

 申し込み、問い合わせは町地域防災課【電話】0465・81・1110。

地元の岡山にJ1リーグ初凱旋となった、石井久継選手。ベルマガのXに掲載した地元愛に溢れる試合後コメントにも、ファジアーノサポから多くの賞賛が寄せられた

ベルマガ通信 決断の時は、いつなのか 8月23日 アウェー 湘南 0-1 岡山

 未勝利が続く中、終了間際の同点ゴールでわずかな光明が見えたように思えた、前節FC東京戦。

 続くアウェーのファジアーノ岡山戦。ベルマガも現地取材を行いました。J1初挑戦の岡山はスタジアムの雰囲気も良く、町全てが後押ししている空気感があります。

 引いて守る湘南ベルマーレに対し、連勝中の岡山に圧倒された前半。何本ものシュートを凌ぎ無失点で折り返します。

 後半、ボールが持てる奥埜博亮選手と茨田陽生選手の投入、鈴木章斗選手のワントップへの変更で攻撃に厚みが出たところで、岡山の重戦車ルカオ選手にボールを集められ失点。そのまま敗戦となりました。

 これでリーグ戦11戦勝利なし。とうとう降格圏の18位に順位を下げてしまいました。もし降格すると来年はシーズン移行もあるため、1年半もJ2にいることになります。いよいよ決断の時期ではないでしょうか。

(ベルマガ編集長 有坂玲)