伊勢原版【9月5日(金)号】

伊勢原観光道灌まつり 芸能人配役が決定 人気お笑い芸人が扮する

 伊勢原市内で最も大きい祭り「第58回伊勢原観光道灌まつり」が今年も10月4日(土)と5日(日)の2日間にわたり、伊勢原駅周辺で開催される。祭りのメインイベントである「太田道灌公鷹狩り行列・北条政子日向薬師参詣行列」の芸能人配役がこのほど決定した。

 この祭りは、江戸城を築城し伊勢原で生涯を終えた戦国武将「太田道灌」にちなんで名付けられた伊勢原市の一大イベントだ。太田道灌が鷹狩りに出かける様子を再現する「太田道灌公鷹狩り行列」と、北条政子が日向薬師へ参詣する様子を再現する「北条政子日向薬師参詣行列」が見どころとなっており、毎年、人気の俳優や芸能人が太田道灌と北条政子に扮し、伊勢原駅周辺の沿道を練り歩く。昨年は、2日間で約28万人が来場した。

 今回の配役では、お笑いトリオ「パンサー」の尾形貴弘さんが太田道灌公役を、お笑いトリオ「3時のヒロイン」の福田麻貴さんが北条政子役を務める。

 尾形さんは1977年生まれで宮城県出身。2008年にお笑いトリオ「パンサー」を結成した。現在は「有吉の壁」や「水曜日のダウンタウン」などに出演し、体を張ったパワフルな芸風で人気を集めている。

 一方、福田さんは1988年生まれで大阪府出身だ。2017年に「3時のヒロイン」を結成し、2019年には「女芸人No.1決定戦THE W」で優勝した。以降、バラエティやドラマ、脚本など多岐にわたる分野で活動し、2024年1月にはフジテレビのドラマ「婚活1000本ノック」で初主演を務めた。

「太田道灌公鷹狩り行列・北条政子日向薬師参詣行列」は、10月5日午後0時20分から桜台交差点を出発する。また、同日午後4時30分からは、おまつり広場の特設ステージ(駅北口臨時駐車場内)で芸能人トークショーも開催される予定だ。行列ルートの詳細等については、9月下旬より配付するまつりプログラムに掲載される予定。また、恒例の3×3プロバスケットボールチーム「SPINNERS」によるエキシビションマッチなど、多彩な催し物が行われる。

 問い合わせは、伊勢原観光道灌まつり実行委員会(伊勢原市商工観光課内)【電話】0463・94・4729へ。

モンゴルの墓地で戦没者を供養する塚越住職

戦後80年特別講演 モンゴル抑留の事実 現地博物館館長を招く

 浄発願寺(伊勢原市日向)の塚越慈徳住職(74)が、モンゴルで日本人抑留者の歴史を伝える活動を行っているウルジートグトフさんを日本に招き、伊勢原市民文化会館で10月28日(火)に講演会を開催する。入場無料。

 塚越住職は昨年、全国強制抑留者協会から声を掛けられたことをきっかけに、訪問団と共にモンゴルを訪問。首都ウランバートルから約70Km離れた場所にある慰霊碑や日本兵が強制就労させられていた石切り場など、遺骨が埋葬されている7カ所で供養を行った。

 この訪問を機にウルジートグトフさんと交流を深め、「ぜひ日本で話してほしい」と講演を依頼。塚越住職が自費でウルジートグトフさんと通訳、アシスタントを含めた4人を日本に招待。伊勢原のほか新宿や北海道で講演会を企画した。

 ウルジートグトフさんは塚越住職が慰霊に訪れた石切り場に、私財を投入して日本人抑留者の博物館「さくら」を建設した人物。知らずに購入した土地が、かつて日本人抑留者が強制労働を強いられた石切り場で、日本人の強制労働の裏に今のモンゴルがあることを知り、独自に調査を実施、2022年に「さくら」を建設した。

 さくらは、モンゴルの移動式住居である「ゲル」に建設されたもの。館内には当時の日本人抑留者の労働の様子をおさめた写真や、市内に建設した図書館など、さまざまな建物建設に携わった資料などを展示している。

400の遺骨いまだ帰国せず

 塚越住職によれば、戦時中1万4千人が強制労働を強いられ、約1700人が亡くなり、約400の遺骨はまだ帰国に至っていない。「抑留者の事実を日本の皆に知ってもらい、平和の大切さを改めて実感してほしい。最後の御霊が帰ってくるまで戦争は終わらない」と住職。

 さらに「ここまで生かしてもらい、困っている人をどうやって救えるかが、私に課せられた使命だと思う。亡くなった方の『慈徳頼むよ』の声が聞こえなくなるのは私があちらへ行く時」と思いを話す。

市民文化会館で10月28日に

 戦後80年特別講演「日本とモンゴルとの永遠の友好のために」は伊勢原市民文化会館小ホールで10月28日、午後6時から8時。申込み不要。モンゴルに強制抑留された日本兵約1万4千人が帰国するまでの約2年に及ぶ飢餓との戦いと残された功績を語る。

 問い合わせは浄発願寺【電話】0463・94・3954塚越住職へ。

伊勢原市食生活改善推進団体「かつらグループ」のリーダーをつとめる 越水 敦子さん 桜台在住 79歳

「ありがとう」が大事

 ○…「私たちの健康は私たちの手で」をスローガンに地域で食育を通じた健康づくりを推進していくボランティア。地域の公民館などで料理講習会を開催し、健康づくりの知恵や工夫を広めている。南公民館を拠点に活動する「かつらグループ」は現在12人の食生活改善推進員(ヘルスメイト)が活動。申し込みは定員に達しているが、9月6日(土)には缶詰などの備蓄品を使った防災料理教室を開講する。

 ○…伊勢原市比々多の出身。25歳で結婚。地元の青年団体など地域活動に積極的に参加してきた経緯から、結婚後に地域婦人団体に参加。50歳を迎えた頃、保健所で推進員養成講座などの講習を受け食改に。正月のおもてなし料理教室や、節分の恵方巻きづくり教室などで講師としてメンバーをまとめる。「思った事を言い合える雰囲気がうちの良い所。皆が協力して動いてくれるので安心して任せられる。あとは次の世代への引継ぎ」とほほ笑む。

 ○…料理好きは母親譲り。地域活動に熱心だった母の背中を見て育ったことから自身もいつしか同じ道を歩むことに。母が当時料理のレシピを書き記していた手帳が宝物。「今でも時々見返すけれど、分量が昔の単位なので分からない」と目を細める。教室の参加者から「美味しかった、また来たい」と声を聞くのがやりがい。「家の事を放っておいても食改の活動は楽しい」

 ○…結婚を機に勤めていた会社を退職。復職の機会を逃したことが心残りだが今、会の活動などで外出することが元気の源。「夫は本当は私の薄味より味の濃い料理が好きで、私がいない時に料理している。ケチをつけることもあるが、日々『ありがとう』は欠かさない。それが大事よ」と笑顔で語る。

スマホでかわいく ママカメラマンに学ぶ撮影術

 伊勢原市子育て支援センターは、市内在住のママカメラマン、Yukiさん(poko.piyo.camera)を講師に迎えたスマートフォン向け写真ワークショップを9月24日(水)にこどもみらいプラザ2階の「すくすくルーム」で開催する。親子で遊びながら、子どもの愛らしい瞬間を写真に収めるヒントを学ぶ。

 ワークショップは予約制で参加無料。子どもの発達段階に合わせ2部構成となる。第1部は午前10時から11時で生後3カ月からハイハイ期までの赤ちゃん、第2部は午前11時から正午で一人歩きから未就学児が対象。

 予約受付は、9月10日(水)午前9時スタート。予約はLINE(LINEを利用していない人に限り、【電話】0463・74・5558)でも受け付ける。問い合わせは、こどもみらい課子育て支援センター【電話】0463・74・5558へ。

大山阿夫利神社秋季例大祭 急斜面、互いに息合わせ 神輿が「お下り」

 夏山の無事を感謝し、秋の訪れを告げる大山阿夫利神社の「秋季例大祭」が、8月27日から29日の3日間で開催された。江戸時代から続くというこの例大祭は、大山6町をあげて行い、昔から盛大な祭りとして知られている。

 祭りの初日である27日、大山の中腹にある下社から阿夫利大神を神輿に移し、町方の社務局まで運ぶ神事「お下り」が行われた。白い装束や法被を身につけた約40人の氏子たちが太鼓を打ち鳴らし、神輿とともに下社を出発した。一行は急斜面となる男坂の石段を互いに息を合わせながら慎重に下山した。追分社を過ぎたあたりから行列が整えられ、大山の全町内を巡り、神輿は社務局まで渡御した。

 今年7月の総会で同例大祭の保存会「阿夫利睦」の会長に就任したばかりの三橋朗氏(66歳)も、今回の行事に会長として初めて参加した。三橋氏は、「前会長から引き継いで初めての行事だったので、無事に終えられたのは本当に良かった」と安堵の表情を見せた。また、今後の活動については「どんどん後継者を育てて、若い子たちに引き継いでいきたい」と語った。

 28日には祭典が行われ、県指定重要有形民俗文化財に指定されている倭舞、巫子舞が披露された。29日は、社務局から行列が仕立てられた。「お上り」といわれており、町内を通って神輿は下社まで還った。

 また、27日早朝に大山ケーブル駅付近でツキノワグマの出没情報があったことから、周囲の安全が確認されるまで行列が一時中断される場面もあったが、その後は出没はなく、無事3日間を終えた。

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蒔田知美施設長

伊勢原市内で5人目 ほほえみの丘蒔田施設長 認知症サポート医に

 伊勢原協同病院 介護老人保健施設 ほほえみの丘の蒔田知美施設長が、厚生労働省が定める認知症サポート医養成研修を修了した。これにより、伊勢原市内で5人目の認知症サポート医となる。

 認知症サポート医とは認知症の診断や治療、ケアに関する専門知識を持ち、地域の医療機関や関係機関と連携して認知症患者とその家族を支援する医師のこと。

 同施設は1999年に開設され、施設理念の「ほほえみと思いやり・責任と誇りを持って地域に貢献します」に基づき、「その人らしい」生活の実現に向け、リハビリや日常生活能力の維持・回復を支援している。蒔田施設長は「今後も関係機関と連携し、地域高齢者が住み慣れた地元で安心して暮らせるよう、職員一同努めてまいります」と話した。

 伊勢原市内には、蒔田施設長ほか、以下の医療機関に認知症サポート医が在籍している。JA神奈川県厚生連伊勢原協同病院・大久保芳彦氏、須藤医院・須藤宣弘氏、東海大学医学部総合診療学系精神科学・渡邉己弦氏、湯浅クリニック・湯浅直樹氏。

市内保育所で働く 6日に就職説明会

 伊勢原市内の私立保育所が一堂に集う就職説明会が9月6日(土)、市立中央公民館1階展示ホールで開催される。

 午後1時30分から4時。参加無料、申込不要、履歴書不要、入退場自由。キッズスペースあり。保育所の仕事に興味があれば誰でも参加できる(資格の有無は問わない)。さまざまな園の仕事の様子を聞いて希望の就職先を探すことができる同説明会。保育士のほか、給食調理員、栄養士、看護師についても相談可能。

 問い合わせは市保育・幼稚園課【電話】0463・94・4638へ。

展示や乗車体験 7日 救急フェス

 伊勢原市消防本部が9月7日(日)、市内板戸のヨークマート伊勢原店店舗前で「救急フェス」を開催する。午後1時から4時30分。

 救急業務や救急医療に対する市民の正しい理解と認識を深めることが目的の同イベント。当日は救急車の展示や乗車体験、救急服の着装体験、救急車の積載品の説明、AEDの使用体験などができる。

 問い合わせは市消防管理課【電話】0463・95・0119へ。

まつりに参加した支え隊のメンバー(現在は1年生から3年生まで約20人が所属する)/同大学HPより

東海大学伊勢原 「地域の絆を支えたい」 看護学生が自治会と交流

 東海大学医学部看護学科の学生が立ち上げたサークル「地域の絆を支え隊」がこのほど、伊勢原市のあかね台自治会で行われた夏祭りの運営にはじめて協力、実際に模擬店も出店した。

 「地域の絆を支え隊」は、同大学伊勢原キャンパスの学園祭などを企画する「学生会」の一員として活動していた看護学科の2年生だった藤川遥菜さん、新井来望さん、浅川結実さん、山本愛佳さんの4人で昨年立ち上げたもの。講師である島本さと子さんが、あかね台自治会の会員と交流があり、「学生と地域で何か一緒にできることはないか」といった相談を受けて始まった。

 島本講師から提案を受けた4人は、自治会の役員から地区の現状やニーズなどをヒアリングする中で、地域の若者とシニアの世代間で距離があることを知り、世代を超えて絆を深められるような存在になろうと「地域の絆を支え隊」とした。

 隊はオンラインミーティングなどを通じて自治会への理解を深めていき、今年度に入り、同自治会が発行する回覧板やSNSによるデジタル回覧板に熱中症対策やAEDの取り扱い方などの健康に関する情報をチラシを作成して掲載した。

たくさんの学びがあった

 保健師を目指している藤川さんは「保健師は地域と関りが大きいので、多くを学べるのではないかと思った。祭りに参加して、いろいろな世代が楽しそうで良い地域だと感じた。自分が暮らす地域でも関われたら」と話す。浅川さんは「大学に入ってボランティア活動に参加していなかったが、自治会が活性化に向けて頑張っていることを知り興味があった」と動機を語る。さらに「最初は不安だったが、皆さんが温かく受け入れてくれた。学校の授業ではできない学びがたくさんあった」とし、「次の世代に引き継ぎ、今後も出来る範囲で地域の活性化に貢献できれば」と語った。

 夏祭りではフルーツポンチの模擬店を出店した同隊。現在は1年生を含む約20人が所属し、祭りには1年生8人も参加、「健康の事や大学病院に通院していたことなど色々な話ができた」と浅川さん。島本講師は「授業で学んだことをチラシに活かしていたところが素晴らしいと感じた。参加した学生は皆それぞれの学びがあったと思う」と学生を称えた。

クルリンが子どもに好評 防災ボトルを配布 八幡台二区自治会

 伊勢原市八幡台の八幡台二区自治会(細屋和雄自治会長)がこのほど、地域住民らに防災ボトル約300個を加入世帯に配布した。

 防災ボトルとは、外出中に災害に見舞われた際に役立つ最低限の防災グッズを、ウォーターボトルにコンパクトに詰めた携帯用キット。ボトルに入れることで中身が潰れるのを防ぎ、水濡れからも保護され、手軽に持ち運べるという利点がある。万が一の災害発生時に会員世帯の役に立てばと昨年度に導入を検討。今年度の新役員体制のもとで配布した。

 細屋自治会長は「何も起きないことに越したことはない」とした上で「クルリンのイラストが癒される。評判は良く、特に子どもたちに受けが良かった」と話す。副会長の星孝さんは「いつ何が起こるか分からない中、皆の防災意識の啓発にも役立つ」と感想を話す。他にも「マイボトルを持つような感覚で、軽いのも良い」といった意見も上がっていた。

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