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伊勢原 文化

公開日:2025.09.05

大山阿夫利神社秋季例大祭
急斜面、互いに息合わせ
神輿が「お下り」

 夏山の無事を感謝し、秋の訪れを告げる大山阿夫利神社の「秋季例大祭」が、8月27日から29日の3日間で開催された。江戸時代から続くというこの例大祭は、大山6町をあげて行い、昔から盛大な祭りとして知られている。

 祭りの初日である27日、大山の中腹にある下社から阿夫利大神を神輿に移し、町方の社務局まで運ぶ神事「お下り」が行われた。白い装束や法被を身につけた約40人の氏子たちが太鼓を打ち鳴らし、神輿とともに下社を出発した。一行は急斜面となる男坂の石段を互いに息を合わせながら慎重に下山した。追分社を過ぎたあたりから行列が整えられ、大山の全町内を巡り、神輿は社務局まで渡御した。

 今年7月の総会で同例大祭の保存会「阿夫利睦」の会長に就任したばかりの三橋朗氏(66歳)も、今回の行事に会長として初めて参加した。三橋氏は、「前会長から引き継いで初めての行事だったので、無事に終えられたのは本当に良かった」と安堵の表情を見せた。また、今後の活動については「どんどん後継者を育てて、若い子たちに引き継いでいきたい」と語った。

 28日には祭典が行われ、県指定重要有形民俗文化財に指定されている倭舞、巫子舞が披露された。29日は、社務局から行列が仕立てられた。「お上り」といわれており、町内を通って神輿は下社まで還った。

 また、27日早朝に大山ケーブル駅付近でツキノワグマの出没情報があったことから、周囲の安全が確認されるまで行列が一時中断される場面もあったが、その後は出没はなく、無事3日間を終えた。

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