伊勢原 社会
公開日:2025.09.05
東海大学伊勢原
「地域の絆を支えたい」
看護学生が自治会と交流
東海大学医学部看護学科の学生が立ち上げたサークル「地域の絆を支え隊」がこのほど、伊勢原市のあかね台自治会で行われた夏祭りの運営にはじめて協力、実際に模擬店も出店した。
「地域の絆を支え隊」は、同大学伊勢原キャンパスの学園祭などを企画する「学生会」の一員として活動していた看護学科の2年生だった藤川遥菜さん、新井来望さん、浅川結実さん、山本愛佳さんの4人で昨年立ち上げたもの。講師である島本さと子さんが、あかね台自治会の会員と交流があり、「学生と地域で何か一緒にできることはないか」といった相談を受けて始まった。
島本講師から提案を受けた4人は、自治会の役員から地区の現状やニーズなどをヒアリングする中で、地域の若者とシニアの世代間で距離があることを知り、世代を超えて絆を深められるような存在になろうと「地域の絆を支え隊」とした。
隊はオンラインミーティングなどを通じて自治会への理解を深めていき、今年度に入り、同自治会が発行する回覧板やSNSによるデジタル回覧板に熱中症対策やAEDの取り扱い方などの健康に関する情報をチラシを作成して掲載した。
たくさんの学びがあった
保健師を目指している藤川さんは「保健師は地域と関りが大きいので、多くを学べるのではないかと思った。祭りに参加して、いろいろな世代が楽しそうで良い地域だと感じた。自分が暮らす地域でも関われたら」と話す。浅川さんは「大学に入ってボランティア活動に参加していなかったが、自治会が活性化に向けて頑張っていることを知り興味があった」と動機を語る。さらに「最初は不安だったが、皆さんが温かく受け入れてくれた。学校の授業ではできない学びがたくさんあった」とし、「次の世代に引き継ぎ、今後も出来る範囲で地域の活性化に貢献できれば」と語った。
夏祭りではフルーツポンチの模擬店を出店した同隊。現在は1年生を含む約20人が所属し、祭りには1年生8人も参加、「健康の事や大学病院に通院していたことなど色々な話ができた」と浅川さん。島本講師は「授業で学んだことをチラシに活かしていたところが素晴らしいと感じた。参加した学生は皆それぞれの学びがあったと思う」と学生を称えた。
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