中原区版【9月12日(金)号】
8月にニュージーランドで「戦争を語り継ぐ」をテーマに実施=提供

市内NPO団体 戦争の歴史、語り継ぐ 9月19日 上映会で意見交換

 「戦争の歴史から人類は何を学んだのか」をテーマにしたドキュメンタリー作品の上映会などのイベントが、かわさき市民活動センター(新丸子東)で9月19日(金)に開催される。主催は、多摩区を拠点に活動するNPO法人国際協働企画室グッピーズ(金滋英理事長)。8月にニュージーランドで行った展示会の報告も行うほか、参加者による意見交換会も企画。「自由でオープンに、多様な意見が言える場になれば」と期待を込める。

 同団体は、国籍、居住地、年齢に関わらず、すべての人が平等に学び、体験、交流、発展の機会を得られる社会を目指すことを目的に、今年6月に発足。市内在住者だけでなく、沖縄、ニュージーランド、オーストラリア、スペイン国籍の人など10人のメンバーが参加する。今回、かわさき公益活動助成金のスタートアップ助成を受けて市内で初のイベントを企画した。

 8月にニュージーランドのオークランド市立中央図書館で行った原爆を中心とした展示会の報告をはじめ、アメリカのメトロポリタン州立大学の学生が制作した核兵器の歴史や強制収容所に送られた在米日系人の歴史に焦点を当てたドキュメンタリー作品のダイジェスト版などを上映。その後、参加者による意見交換会も行う。金理事長は「学校では平和学習を行っているが、今でも世界各国で戦争が起きている。学んでいる視点が違うのではないか。そういったことも含めて、多様な視点で意見交換ができれば」と呼び掛ける。

 午後6時30分から8時。参加費は500円(資料代、飲み物代)。問い合わせは【メール】info@theguppies.org。

「共に考える機会を」

 不登校の子どもたちの家庭支援や、海外留学等のサポートなど、メンバー一人ひとりが興味のあるテーマをもとにした活動を展開していく予定の同団体。

 発足後、初となったニュージーランドでのイベントでは「戦争の記憶を語り継ぐ」をテーマに、3週間にわたって実施した。同国を会場に選んだのは、非核地帯を宣言している国であり、移民がオークランドの人口の4割を占めるため、多様な意見が聞けると思ったからだという。

 期間中、広島、長崎の原爆の被爆者の証言映像や登戸研究所の映像、映画『火垂るの墓』などを上映し、現地住民らと意見交換を行った。「それぞれの立場からさまざまな意見が聞くことができた」と金理事長。「誰が加害者だったのか」「どちらがより被害が大きかったのか」といった感情や視点の違いが浮き彫りになったという。

 金理事長は「戦争体験の継承は単なる『記録』ではなく、現代の課題や未来の選択とも深く結びついていることを改めて実感した。こうした意見を踏まえながら、戦争のない世界は可能なのかを共に考える場をつくっていきたい」と今後について語った。
等々力で行われたガーデンシアター

宮内自治会 地域の昔話、紙芝居で伝え AI活用、ビデオで上映

 地域に伝わる昔話を残していきたい――。宮内自治会が、宮内こども文化センターと宮内歴史ガイド委員会の協力を得て紙芝居を共同制作。物語に合わせた絵は、子どもたちが描いた。2作品が完成し、9月6、7日には等々力緑地でAIによる音声とスクリーンに映し出した映像によるガーデンシアターを開催した。

 「紙芝居のはじまり、はじまりー」。拍子木のカチンカチンという音が鳴り響くと、子どもや家族連れが集まりだした。横2・6m、縦1・5mの手作りスクリーンに紙芝居の絵が映し出され、AIが読み上げる昔話に多くの人が聞き入った。

 上映した昔話は宮内地区に伝わる『雨乞いの竜』と『金井観音とお魚屋さん』の2つ。子どもでも飽きずに見ていられるように1作品は約15分、物語を12枚程度の絵にまとめた。

 きっかけは宮内自治会が進めてきた地域の歴史を保護する活動。同自治会の歴史ガイド委員会が史跡や旧地名などを伝承していく目的で、案内板を設置する計画を2019年から進め、22年に完了した。多摩川の氾濫や洪水を防ぐために築堤された「横土手」、鎌倉幕府の御家人が戦勝祈願で黄金の太刀を埋めたと言われる「黄金塚」など、石碑の案内板の数は16カ所。「歴史散歩」と題したイベントを子どもたちを集めて実施した際、地域の昔話を紹介すると宮内こども文化センターの職員が「紙芝居にしてみたらどうか」と提案した。

世界に一つの作品

 同センターに通う児童ら3〜5人が絵を担当し、1年がかりで制作。『雨乞いの竜』は昨年、その後を継いだ児童らが今年の3月に『金井観音とお魚屋さん』を完成させ、世界に一つの紙芝居が出来上がった。現在制作中の3つ目の作品は、年内の完成を目指しているという。同自治会会長で歴史ガイド委員長を務める田村二三夫さん(77)は「自分たちが暮らす宮内に残されている歴史的財産を守り、伝えていくことで地域の活性化につなげていきたい」と思いを込める。

 父親と見に来た女児(5)は「映画みたいでおもしろかった」と手をたたいた。宮内地区に住む神子喜代子さん(80)は「子どものころに見た紙芝居を思い出し懐かしく感じ、心が温かくなった。地域の物語を語り継いでいく素晴らしい活動だと思う」と話した。

 次回は、10月12日(日)に行われる春日神社の奉納演芸で上演される。午後6時30分から予定。

ボッチャの川崎市代表(ペア)として10月に行われる国体に出場する 柏 久美子さん 上平間在住 74歳

困難乗り越え夢の舞台へ

 ○…重度の脳性まひ者や四肢まひ者のために考案されたスポーツ、ボッチャ。今年、川崎市の大会で準優勝し、横浜市の大会では優勝。その実績が評価された。結果について「運の要素も大きかったからね」と謙遜交じりに話す。「国体の話を聞いた時は『私なんて』と思っていたけれど、今は目標ができてワクワクしている」と照れたように笑う。

 ○…59歳のとき、脳出血で倒れた。一命は取り留めたものの、重度の上下肢運動まひと上下肢感覚まひの後遺症が出て、車いす生活に。今まで当たり前にできていたことが突然できなくなり、周囲への申し訳なさから、気持ちは暗くふさぎ込んだ。しばらくして、簡易車いすから電動車いすに変えてからは、自力で様々なところへ出掛けられるように。そして、4年前に出合ったボッチャが人生を変えた。

 ○…リハビリのために訪れた障害者スポーツセンターの体育館で、ボッチャをする人たちを偶然見掛けた。声を掛けられ参加すると、運動経験が少なくても周りと同じようにボールを投げられたことがうれしかった。一緒に盛り上がれたことも楽しく、自分のペースで少しずつ上達していくのを実感し、次第にボッチャにのめり込んでいった。バスや電車で練習に行き、疲れた体を深い睡眠で癒す毎日。腕を上げたことで自信がつき、当時を知る娘からは「お母さん明るくなったね」と言葉を掛けられた。

 ○…幼いころから心臓が悪く、体育の授業はいつも見学。校庭で遊ぶ同級生をうらやましく見ていた過去の経験から、国体は「夢の舞台」だった。「子どものころ辛かったのがここで帳消しされるよう」と目を輝かせる。今日も国体本場にに向け、練習を続ける。目標は優勝だ。

実証実験で使用する大型バス「ERGA」=提供

川崎市 自動運転バスの試乗受付 羽田連絡線で2種使用  

 川崎市は、9月22日(月)から大師橋駅(川崎区)と天空橋駅(東京都大田区)を結ぶ「羽田連絡線」ルートでの自動運転バスの実証実験を行うにあたり、試乗の予約受付を開始した。

 今回の実証実験で使用するバスは、昨年度導入した中型バス「Minibus2・0」と、将来的に導入を目指す大型バス「ERGA」の2台。

 中型バスは、9月22日から11月14日(金)と、11月24日(月)から26日(水)まで運行。運賃は大人440円(小人320円)で、着席保証料金200円込み。予約制で1便あたりの定員は13人。乗車特典として指定レストランの割引や無料トッピング、全8種類のトレーディングカードが配布される。スタンプカードも配布され、3回乗車で特典への応募が可能となる。

 大型バスは、10月3日(金)、6日(月)、7日(火)、8日(水)に無料で体験運行を行う。予約受付は9月16日(火)から。1便あたり定員は21人で、乗降は大師橋駅のみ。スタンプカードの対象外だが、記念ノベルティは配布される。

「特徴を知って」

 今回の実証実験は、車両走行中にハンドル操作や加減速操作を乗車する運転手が操作する「レベル2」で行う。乗客を乗せ、車両側で信号情報を取得しながら走行し信号連携を検証する。市は、2027年度の特定条件下でシステムが運転操作を行う「レベル4」での自動運転バスの実装を目指す。市の担当者は「実際に乗車し、自動運転バスの特徴を知ってもらえれば」と話している。

 予約、実験の詳細は市のウェブサイト。

親子で楽しむダンス

 乳幼児と一緒に楽しむ「ベビーダンス」が9月29日(月)、地域子育て支援センターとも(下新城)で行われる。時間は午前10時から11時。

 首がしっかり据わった3カ月以上の乳幼児と保護者が対象。初めにストレッチを行い、子どもを抱っこひもに入れた状態でダンスを行う。講師はベビーダンス協会インストラクター・小宮真美さん。「凝り固まった筋肉を楽しみながらほぐしましょう」と参加を呼び掛ける。予約制で、募集は10組。申し込み、問い合わせは【電話】044・751・9000。

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会話楽しむ文化サロン 市民活動センター

 文化パートナーズかわさき主催の文化サロンが、かわさき市民活動センター(新丸子東)で9月17日(水)に開催される。午後2時から3時30分。

 ゲストの話を聞き、参加者同士でお茶を飲みながら対話を楽しむ。今回のゲストは、音楽と絵と語りの活動を行う「おと絵がたり」の加藤妙子代表。参加費は500円。(問)【メール】keiko.o@mbh.nifty.com

優勝した丸子通り一丁目=中子連提供

中子連夏季野球大会 丸子通り一丁目がV 準優勝は下小田中第一

 中原区子ども会連合会(小笠原茂春会長)主催の第73回夏季学童野球大会の決勝が8月31日、多摩川河川敷の天神グラウンド(上丸子天神町)で行われた。

 中原区内23チームによる学童野球の頂上決戦として、7月6日から開催された同大会。決勝は丸子通り一丁目と下小田中第一の両チームが対戦し、丸子通り一丁目が勝利し、頂点に立った。

 優勝した丸子通り一丁目、準優勝の下小田中第一、3位の井田つくし第四の3チームは、9月27日(土)から始まる川崎市学童軟式野球大会の中原区代表(単独の部)に推薦で出場する。

 同連合会副会長で学童野球を担当する沢谷博道さんは「連日猛暑の中、熱中症に配慮しながらの運営に協力していただいた各チームの選手、関係者のおかげで無事に開催できた」と感謝した。

東京で受けた空襲の記憶を辿る曽武川さん

戦後80年 戦禍の記憶【11】 麻生区王禅寺西在住 曽武川(そぶかわ) 重春さん(94) 積まれては運ばれる遺体 まひした恐怖心

 東京都文京区、東京大学赤門の並びの長屋で、5人きょうだいの末っ子として生まれた。10歳のときに真珠湾攻撃が起き、開戦。「いつも日本が勝っていると聞いていたから、戦争がそんなに恐ろしいものと最初は思わなかった」

 だが戦局が悪化すると状況は一変。東京大空襲の半月ほど前、板金工を営む父の工場がある下谷地区(現在の台東区)が空襲を受けた。数日後、父と共に現地へ行くと橋から見下ろした隅田川は遺体で埋め尽くされていた。「あの広い隅田川が人の死体でいっぱいだった。水なんか見えやしない」

 そして3月10日未明、米軍爆撃機B29の空襲で東京・下町は死者約10万人、負傷者4万人という大被害を受けた。焼夷弾による火の海の中、夜中にもかかわらず戦闘機を操縦する米兵の顔は「はっきりと見えた」。近くの東大に逃げ込むと、幸いにも焼夷弾は落ちてこなかった。「もし別の方向に逃げていたら、今、生きていない」

 東京が焼け野原になり茨城県へ一時避難。ひと月ほどして東京・青山へ転居した。青山でも空襲を受け青山霊園へ逃げた。空襲後、辺りに火がくすぶる中、表参道へ行くと石灯籠付近にどこからともなく遺体が運ばれてきた。トラックで運び出されるとまた次の遺体が山となる。その様子を繰り返し見た。「真っ黒に焦げていた。人の形のまま」。感覚がまひして恐怖心がない。ただ赤ん坊を抱えたまま真っ黒になった母親の遺体を見て「可哀そう」と思った。

 赤坂御所の脇道を歩いていたとき。止まっている黒焦げの車の横を通り過ぎようとして何かを踏みそうになった。下敷きになった人の頭だった。「危うく踏んでしまうところだった。ぞっとした」

 玉音放送は家で母と聞いた。「負けたというのはよくわからない。でも、戦争が終わったんだと思った」。戦後も食料難は続いた。あるとき米軍支給のコンビーフを口にし、「米兵はこんなうまいもの食べていたのか、これじゃ勝てるわけがねえやと思った」。

 こうして思い出すと今の日本は平和だとつくづく思う。「戦争をする国のリーダーは、自分の家族が犠牲者になったらどんな気持ちになるか、考えないのだろうか」と語気を強める。「もう二度とあの苦しみは味わいたくないよ」

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今年で戦後80年。体験者が年々減少し、戦争の記憶が風化しつつある。当事者の記憶を後世に残すとともに平和の意義について考える。不定期で連載。

前回実施の様子

着物で伝統を体感 9月21日 中原市民館

 特定非営利法人日本きものと文化歴史研究会と川崎市文化協会は「きものと文化歴史展」を9月21日(日)午後1時30分から、中原市民館で開催する。入場無料。

 着物文化の普及と振興に寄与することを目的に活動する同研究会。「かわさき市文化祭」に参加する形で実施する。

 かわさきマイスター・小林伸光氏による和服洗い張りの講演や、中原区の花・パンジーを含む5種類の花結びの実演、中高生による浴衣の着付けコンクールなどが予定されている。同研究会の原修一理事長は「特別な日に着るイメージが強い着物をより身近に感じ、関心を持ってもらう機会になれば」と参加を呼び掛けている。問い合わせは相崎さん【電話】090・4017・5950。

「地元に愛される店に」と中村さん

親子3代受け継ぐ宮城ラーメン 下小田中「ラーメンまるみ」

 「宮城ラーメン 創業70年」―。そう記された赤い看板が目印の『ラーメンまるみ』(下小田中2の33の28、11時〜14時・17時30分〜21時、水曜定休)。「いなげや川崎下小田中店」近くの道路沿いに今年2月にオープンし、ラーメン激戦区として注目される中原区で奮闘を続けている。

 「うまいラーメンを早く提供する」をモットーに、店主の中村直志さん(53)が一人で切り盛りする同店。宮城県栗原市で祖父母が経営していた食堂の人気メニューのラーメンを母親から教わり、その味を再現。1年かけて今風にアレンジして提供している。

 そのラーメンは、豚や鶏のガラをふんだんに使った出汁に、特製醤油を合わせた「中華そば」。やや甘みを感じるこってり系で、神奈川新聞の寄稿コーナーで「フレイル予防、美容に良いコラーゲン豊富な特製スープ」と称されるほど。チャーシューの代わりに脂身の少ないロース肉を使っているのも特徴だ。

 8月から新メニューも続々登場。その一つ「餃子」(17時30分〜21時のみ)は早くも好評だ。中村さんは「祖父母、母と受け継いできた味のラーメン。これからも地元で愛される店を目指して精進していきたい。ぜひお立ち寄りください」と話している。

武蔵小杉キャンパス完成イメージ=提供

日医大 小杉に「看護学科」設置 26年4月 大学院も開設

 日本医科大学は9月1日、同大学武蔵小杉病院隣接地に開設を進めていた武蔵小杉キャンパスの「医療健康科学部 看護学科」「大学院看護学研究科 看護学専攻修士課程」が文部科学省より設置認可を受けたことを発表した。私立大学の看護系学科、大学院の設置は市内で初。

 今回、同大が設置するのは、4年制の看護学科(入学定員120人)、大学院の看護学研究科(入学定員12人)で、開設時期は来年4月。全国的に少子高齢化が進む一方で、看護師が不足する中、質の高い看護教育を通じて次世代の看護師・保健師を育成することを目指すという。武蔵小杉エリアでの開設は、交通利便性と、緑豊かな公園などの自然環境が共存している点が学びや研究に適し、地域社会との連携や産学官連携の可能性を広げられることに加え、医療機関や福祉施設が多くあり、連携することで地域に根差した実践的な学びが得られることから決めたという。

 同大学の担当者は「未来の健康を支えるための新たな学問領域を開拓し、医療・健康・保険分野における教育と研究のさらなる発展を目指していく」と話している。

 なお、9月14日(日)に高校3年生など今年度の受験生、その保護者を対象としたオープンキャンパスを川崎市コンベンションホールで開催する。事前予約制。詳細は同大ウェブサイト。

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中原区 「みどり」テーマに地域活動 9月22日から申込み受付

 中原区主催の「みどり」をテーマにした講座「なかはらはじめの一歩×みどりでつながるコミュニティ」が12月22日(月)に区役所5階の会議室で開催される。午後6時から午後8時。申し込み期間は9月22日(月)から11月14日(金)まで。

 「新しい何かを始めたい」「地元とのつながりがほしい」など、地域活動に興味がありながら、きっかけがなくて参加していなかった人向けの講座。1部は講師を招いて、みどりに関わるコミュニティづくりについて話を聞く座学形式で実施する。2部は参加者同士の交流を目的とし、サポート役にファシリテーターを招くワークショップ。地域活動団体の紹介なども行う。担当者は「動機は何でも大丈夫。この講座が地域活動に参加するきっかけになってもらいたい」と参加を呼び掛ける。

 参加費無料で定員30人(応募者多数の場合は抽選で、区内在住・在学・在勤者優先)。申し込みは区ウェブサイトにある専用フォームから。結果は11月25日(火)までにメールで連絡する。

 問い合わせは区地域振興課【電話】044・744・3324。

ゴルフ場でスポーツ満喫 9月23日 子どもイベント

 多摩川河川敷のゴルフコースが遊び場に大変身---。「第3回多摩川スポーツフェス」が多摩川ゴルフ倶楽部(上丸子山王町)で9月23日(火・祝)に開催される。午後1時から4時。同実行委員会主催。

 天然芝の広場で、パターゴルフやサッカー、フットゴルフなどのスポーツが体験できる。地域のこども文化センターとのコラボ企画も用意されるほか、キッチンカーの出店、木工品や整備機械の展示も行われる。

 対象は小学生以下の子ども。参加費は事前申込みの場合は無料。当日は500円。保護者は無料で入場可だが、キッチンカー以外のゲームやイベントの参加は不可。

 事前申込み、詳細は多摩川ゴルフ倶楽部ウェブサイト。

観測史上最も暑い夏 市内気温も約40年で上昇 熱中症救急搬送は減少

 気象庁は9月1日、今年6月から8月の全国の平均気温は平年より2・36度高く、統計を取り始めた1898年以降で最高だったと発表した。神奈川県内の観測地点5カ所でも軒並み最高気温を更新したが、川崎市内で8月末までに救急搬送された熱中症患者の数は昨年より少ないという。

 横浜気象台によると、横浜市や海老名市など神奈川県内5カ所の観測地点すべてで8月に最高気温が更新された。気象庁の観測地点ではないものの、川崎市でも市環境総合研究所が市内3地点(大師、中原、麻生)で大気情報を観測している。同研究所が今年3月に発表した「気候変動レポート」によれば、1985年から2023年までの39年間で、3地点とも年平均気温が上昇しており、全地点で真夏日、猛暑日、熱帯夜とも増加傾向にあることが分かった。同研究所では今夏のデータも分析中だ。

9月も熱中症搬送

 また同研究所が13年から22年の市内熱中症救急搬送データを分析した結果、最高気温が30度を超えると熱中症リスクがぐんと上がり、気温が上がるごとに急増することが実証済みだ。しかし市消防局の速報値によれば、今年5月1日から8月31日までの熱中症患者の救急搬送件数は597件で、昨年同時期より94件少なかったという。

 現時点では速報値のため要因は不明だが、消防局の担当者は「毎年、梅雨が明けてから気温が上がり、熱中症患者の救急搬送が増えるが、今年は梅雨時も暑かった。6月から搬送件数が増えて『昨年を超えるだろう』というペースだったが、徐々に落ち着いてきた」と語る。

 とはいえ9月に入っても暑さは続き、熱中症患者の救急搬送は続いている。担当者は「例年だと8月末で熱中症に関する注意喚起を終えるが、今年はしばらく続くだろう」と話す。全体の救急要請の件数は最高だった昨年を超えるペースで増えているといい、市消防局では「救急車を呼ぶべきか迷ったら『かながわ救急相談センター(♯7119)』に相談するなどして、適時適切な利用をお願いしたい」と呼びかけている。

川崎市役所

小児医療費助成制度 川崎市 対象年齢18歳まで拡充 一部負担金も廃止へ

 川崎市は小児医療費助成制度の対象を18歳まで拡充する制度案をまとめ、8月28日からパブリックコメント(市民意見募集)を開始した。福田紀彦市長はこれまで「国の責任で行うべきもの」として制度拡充を保留してきたが、「他都市と均衡をはかる」と転換を図った形だ。

 市がまとめた「小児医療費助成制度の拡充(案)」では、現行制度で0歳から中学3年生までを対象としている助成対象年齢を、18歳まで引き上げる。さらに小学4年生以上の通院費用に関し、1回あたり最大500円を利用者の「一部負担金」としてきたが、これも全額公費で負担する。いずれも来年9月1日から開始する予定だ。

 現行制度の対象者数は今年3月末の時点で17万9409人だが、拡充後は高校生世代3万3874人が加わり、計21万3283人となる。一時負担金の廃止分も含めた事業費の増加分は概算で約13億円となる見通しだ。

 福田市長は「国の責任で全国一律の制度を整備すべき」と国に訴えてきたが、市内の年少人口が2021年から減少傾向が続いていることに加え、「中学3年まで」としていた横浜市でも山中竹春市長が市長選の公約で「対象拡充」を掲げて再選した。福田市長は8月25日の会見で制度の拡充に踏み切る理由を「都市経営上の判断。他都市と均衡を図る」と述べた。国への働きかけは今後も続けていくという。

 拡充案は市の公式サイトのほか各区の区役所や図書館などで閲覧可能。パブコメは9月26日(金)まで、ネット経由か郵送、ファクスのほか市こども未来局児童家庭支援・虐待対策室(本庁舎15階)でも受け付ける。問い合わせは同対策室【電話】044・200・2671。

世界の文化体験  国際交流センター

 インターナショナルフェスティバルinカワサキ2025が11月9日(日)、川崎市国際交流センター(木月祗園町2の2)で行われる。午前10時から午後4時。主催は実行委員会。入場無料(一部有料あり)。世界の料理と音楽や物産・フリーマーケットなど、子どもから大人まで楽しめ、様々な国や地域の文化を知ることができるイベント。星野ルネさんのトークショー、留学生と交流できるコーナーも。問い合わせは(公財)市国際交流協会【電話】044・435・7000。

「認知症」の特集展示 中原図書館 9月17日から

 中原図書館は「認知症にやさしいまち 中原〜心のバリアフリーでその人らしく最期まで〜」と題した特集展示を9月17日(水)から10月19日(日)まで行う。市内の高齢者6人に1人が認知症と言われ、今後も増えることが予想される病。原因や対策、予防について学べる本を並べ、市の認知症施策のチラシなどを配架する。(問)地域支援課【電話】044・744・3268

GO!GO!!フロンターレ

FRO CAFEで旬の夏野菜を味わう

 川崎フロンターレの公式カフェ「FRO CAFE」で、地元の新鮮な農産物を供給するJAセレサ川崎と連携したコラボメニューの販売がスタートした。9月30日(火)までの期間限定。

 メニューは、「揚げナスと金山寺味噌のコク旨ボロネーゼ」、「きゅうりの豚バラシソ巻き定食」、「多摩川梨とそば粉のガレット」の3品。夏野菜等を使用し、旬の味覚を届ける。

 期間中は豪華景品が当たるキャンペーンも実施。コラボメニューを1品注文するごとに応募用紙が1枚もらえ、抽選で11人に、9月20日(土)のJ1リーグ FC東京戦(JAセレサ川崎エキサイトマッチ)で、選手が着用したサイン入り入場Tシャツが当たる。30日(火)午後9時締切、用紙は店内ボックスに投函する。

 担当者は「地元の新鮮な食材をふんだんに使った自信作です。この機会にぜひ味わってください」と来店を呼びかけている。(問)FRO CAFE【電話】044・767・6111。