神奈川区版【9月25日(木)号】
山中市長との会話で笑顔を見せる京谷さん

県内最高齢は区内在住 9月末で112歳の京谷さん

 9月の敬老月間の一環として山中竹春横浜市長は16日、区内在住の京谷(きょうたに)綾子さんのもとを訪れた。京谷さんは1913年(大正2年)生まれの111歳で市内および県内最高齢。今月29日には112歳の誕生日を迎える。

 京谷さんと同じ1913年生まれの著名人は、米国のニクソン元大統領や俳優の森繁久彌さんなど。富山県高岡市生まれで、19歳で船員の夫と結婚。港町を転々としたのち、夫の転勤により1952年ごろから横浜市内へ。現在は菅田町の自宅で長男夫婦と孫の4人で暮らしている。

自力で歩行、食事も

 普段の食事は同居する家族と同じものを食べ、朝食はヨーグルトやプルーンがお気に入り。自宅では歩行器を使って自力で歩いており、95歳頃までは富山へ出向いて茶道や華道の講師をしていた。長寿の秘訣は「あんまり無茶苦茶しないこと」だといい、長男の豊さん(78)は「戦時中には下関で焼夷弾に遭いながら何とか生き延びたそうなので、戦前の人は強いんじゃないかなと思います」と話す。

 この日は山中市長や神奈川区の鈴木茂久区長が自宅を訪れ、記念品や花束を手渡した。山中市長は「お元気な様子を拝見できてうれしく思う。お支えしてこられた家族の皆様方にも敬意を表します」とし、「これから大元気で長生きしてください」と語りかけた。京谷さんは「皆さんに良くしていただいて感謝。ありがとうございます」と何度も答えていた。

 横浜市によると、今年9月15日現在で、市内における100歳以上の高齢者は2187人。このうち神奈川区は143人。
市民生活を記録した貴重な資料が並ぶ

六角橋在住山室さん 戦時下資料を提供 都市発展記念館で28日まで

 六角橋在住の山室宗作さんが所有する戦時下の資料約30点が、9月28日(日)まで横浜都市発展記念館=中区=で開催中の特別展「戦後80年 戦争の記憶 戦中・戦後を生きた横浜の人びと」で展示されている。

 山室家は橘樹郡六角橋村(現在の神奈川区)の名主・戸長を務めた地元の名家。自宅には横浜市の協力で整理された膨大な歴史資料が保管されている。

 中でも連合町内会長などを務めた先々代当主の山室周作氏が残した資料は、配給や金属供出、空襲への対処といった、戦時下の市民生活を克明に伝える。横浜大空襲で周辺地域が大きな被害を受ける中、山室家は焼失を免れ、貴重な資料が現代に残った。

 今回の特別展は戦後80年に合わせて企画され、「市民生活が分かる意義深い資料」と同館からの貸し出し依頼を山室さんが快諾。戦時国債の購入や戦没者遺族の援護を呼びかけるポスター、隣組の回報など約30点の資料が展示の冒頭を飾る。

 あるポスターの裏には、隣組員の年齢別一覧や配給の割り当て表、出征兵士の一覧などの情報が手書きで残されおり、戦時下で町内会長がいかに地域の事務を担っていたのかが分かる資料となっている。

 また、戦争末期に本土決戦に備え結成された「国民義勇隊」の役員名簿も展示。当時60歳だった周作氏をはじめ、40〜50代の地域の人々が男女を問わず編成されており、本土決戦が現実となっていた場合、地域住民が戦闘員として参加を余儀なくされたであろうことが推察される。

 実際に六角橋の町内会でも見学会が開かれ、資料を提供した宗作さんは「あと10年も経つと当時の記憶を語れる方がいなくなってしまう中で、展示を通じて戦争の悲惨さやむごさを実感していただければ」と話す。

 特別展ではこの他、空襲被害の実相や占領期における子どもたちの戦争被害などにも焦点が当てられている。観覧料は一般800円で、毎週土曜日はは小・中・高校、大学生無料。問い合わせは同館【電話】045・663・2424へ。

神奈川警察署で産業医兼医務嘱託医を務める 末永 直さん 七島町在住 70歳

目の前の人と向き合う

 ○…「末永クリニック」院長として地域の人々の健康を支えながら、神奈川警察署で産業医兼医務嘱託医として職員や被留置者の健康管理を担い、今年で27年目。関東管区警察局長から長年の貢献に対し感謝状が贈られ、「形になって返ってくるとうれしい」と笑顔をこぼす。当時の神奈川区医師会会長から、外科医としての経験があるということで指名されたのがきっかけ。病院患者以外の被留置者と接するこの仕事について「心を開かない人もおり難しい面もあったが、だからこそ長年向き合ってきて良かった」と話す。

 ○…千葉県銚子市に生まれ、4歳の頃に父親が「末永外科医院」(現在の末永クリニック)を開業して以来、七島町に暮らしている。自宅兼クリニックは大口1番街の目の前。「当時このあたりは今では考えられないほど賑わっていたな」と子ども時代の町の風景を振り返る。神奈川学園精華小学校、聖光学院中学校高等学校に進学した。

 ○…高校卒業後は聖マリアンナ医科大学で6年間学び、研修医として2年間経験を積んだ後、横浜市立大学医学部第一外科へ入局。父が病気を発症したのを機に38歳で院長を引き継いだ。

 ○…中高時代は卓球部、大学時代は山岳部に所属していた。神之木地区センターで卓球を教えている患者のところへ、週一の頻度で卓球をしに行っていた時期も。「経験者同士だと動きで分かるんですよね」。趣味はスキーや登山。スキーは家族や親戚一同で行くことも多く、「これでは満足がいかないんだけれどね」と自身の滑りのフォームを動画で見ながら笑顔。贈られた感謝状について「事務手続きを引き受けてくれる職員や薬剤師の方の力が大きい」と、身近な人への感謝の気持ちを語った。

ミニ四駆の走行会も(写真は過去開催時)

日産横浜工場で祭り 10月5日、シャトルバスも

 宝町の日産自動車株式会社横浜工場で10月5日(日)、「日産YY祭り」が開催される。時間は午前10時から午後3時まで。

親子向け企画多数

 当日は、車体に直接絵を描ける「お絵かきカー」や、先着150人限定の「日産車いろぬり体験」、ミニ四駆の製作体験&走行会など、親子で楽しめる企画が多数用意されている。このほか、日産車の模型や白バイ、パトカーの展示も行われる。

 ステージではジャズオーケストラやスティールパンの生演奏が披露されるほか、チャリティーバザーや各種模擬店も出店する。

 会場に駐車場はなく、新子安駅前ロータリーとオルトヨコハマから無料シャトルバスが午前9時30分から運行される。問い合わせは同工場総務課【電話】045・461・7320(土日を除く午前9時〜午後5時)へ。

石田GM、桜井社長、鈴木区長、板橋選手、小林悦夫副区長(左から)

バスケ・横浜エクセレンス B2開幕で意気込み 区長を表敬訪問

 横浜市を拠点とするバスケットボールB2の「横浜エクセレンス」の選手・スタッフが9月18日、10月からの新シーズン開幕を前に神奈川区の鈴木茂久区長を表敬訪問した。

 昨シーズンB3リーグで優勝し、横浜移転後初のB2昇格を決めた同クラブ。当日は桜井直哉社長と石田剛規ゼネラルマネージャー、板橋真平選手が訪問。鈴木区長との懇談では、平均観客数が4年前に比べ4倍以上増加したことなどを報告。新シーズンへの意気込みと決意を表した。

 そのほか、区民向けの無料招待や優待チケットを販売する「区民デー」の実施についても鈴木区長に提案していた。

「地域を豊かに」

 「地域連携活動に力を入れている。私たちを通じて地域が豊かになるような取り組みを共に実施していきたい」と桜井社長。鈴木区長は「区制100周年に向け、共に地域を盛り上げていけたら」と語った。

免許返納が増加 市施策など影響か

 神奈川警察署によると、今年1月から8月25日までに神奈川区内で運転免許を返納した人は616人。緊急事態宣言で来署できなかった人がまとめて申請に来た2021年を除くと、直近5年では今年が最多となる勢いだ。横浜市では75歳以上で新たに免許返納した人に敬老パスを3年間無料交付する制度を今年度から始めており、その影響とみられる。(数字はいずれも暫定値)

チラシや物品を配布した

乗り物盗に用心を 神奈川署などが啓発活動

 神奈川警察署は9月18日、イオンスタイル東神奈川前の広場で防犯キャンペーンを実施した。これは、管内で増加傾向にある自転車やオートバイなどの乗り物盗被害の防止を呼びかけるために行われたもの。

 当日は、同署の生活安全課員のほか、神奈川区防犯協会や防犯指導員、女性防犯隊、少年補導員など関係団体のメンバー計16人が参加した。

 参加者らは、施設の利用者や通行人に対し、オートバイ盗や特殊詐欺の被害防止を訴えるチラシ計400部と、防犯グッズの自転車用ワイヤー錠200個を配布し、防犯意識の向上を訴えた。

感謝状を持つ末永院長

警察嘱託医として27年 末永院長に感謝状

 七島町にある末永クリニックの末永直院長=人物風土記で紹介=にこのほど、関東管区警察局から感謝状が贈られた。産業医兼医務嘱託医として被留置者の健康管理などに長年務めたことに対するもの。末永院長が嘱託医を務めてから今年で27年目。当時の神奈川区医師会会長から、外科医としての経験があるということで指名されたのがきっかけだという。末永院長は賞状を手に「見ていてくれた人がいたと思うと嬉しい」と話した。

特殊詐欺から身を守る 参加無料、スマホ講座も

 特殊詐欺被害の防止講座が2回にわたり実施される。10月20日(月)は老人福祉センター横浜市うらしま荘=立町=、11月26日(水)は神奈川地区センター=神奈川本町=で午前10時から11時30分まで。反町地域ケアプラザと新子安地域ケアプラザが主催。

 地域住民から「巧妙な手口で増え続けている詐欺被害への防止講座を開催してほしい」と要望を受け、開催が決定した。第1部は神奈川警察署による講義、第2部では大神商店会と学校法人岩崎学園情報科学専門学校の学生によるスマホ講座が実施される。講座は2回とも同じ内容。

 持ち物はスマートフォン、筆記用具。当日の水分は各自で持参を。各回先着25人。参加無料。

 10月20日への申し込みは反町地域ケアプラザ【電話】045・321・8004、11月26日への申し込みは新子安地域ケアプラザ【電話】045・423・1701へ。

二輪車・自転車事故が多発 30日まで「秋の全国交通安全運動」

 9月21日〜30日は、秋の全国交通安全運動。最終日の9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」となっている。

 8月末までのデータによると、神奈川区内で今年発生した交通事故は278件。前年同時期と比べ38件増えており、特にバイクや自転車が関係する事故が増加傾向にある。構成率では二輪車が関係する事故がおよそ4割、高齢者が関わる事故が約3割で、今月14日には羽沢町でバイクを運転していた74歳の男性が死亡する事故も発生している。鶴見や保土ケ谷といった周辺警察署管内では過去5年平均より減少傾向にある中、神奈川警察署管内は20%近い増加率となっている。

右左折、出会い頭

 事故のケースとして多いのが、右左折や出会い頭のもの(図参照)。

 交通課の担当者は「二輪車は小さいため実際の距離より遠くに見えることがあり、右左折時に事故につながることが多い。それぞれがルールを守り、余裕と譲り合いの精神を持つことが大切」と話す。特に歩行者は右折してくる車両、ドライバーは右折先の横断歩道によく注意してほしいと呼びかける。

「薄暮」以外も注意

 また神奈川区内で起きる事故の特徴として「発生時間がバラバラ」と指摘する。

 日が暮れるのが早くなるこれからの時期は、日没前後の「薄暮」と呼ばれる時間帯に事故が増えるのが一般的とされている。しかし神奈川区の場合、区内に工場が多いこともあり、配送などで国道1号や15号を中心に交通量が多いことから朝や昼の時間も関係なく交通事故が起きている。

事故多発地点は

 神奈川警察署が区内の一般道を対象に実施したデータ分析では、東神奈川駅周辺や金港町交差点付近、子安ランプ入口といった車線合流地点や高速道路の出入り口付近などでの事故が多い傾向が見受けられる。

 このほか国道1号の入江町交差点は信号の間隔が短いことや、中央分離帯が狭いなどの事情から事故が多いという。

表彰台に上る久保田さん(左端/本人提供)

新子安の久保田さん 亡き好敵手への思い胸に 重量挙げ国際大会で銀

 新子安在住の久保田秀敏さん(50)が、9月13日まで米国ラスベガスで開催された世界マスターズウエイトリフティング選手権に出場し、M50(満50〜54歳)71kg級で銀メダルを獲得した。

 同大会は35歳以上の年代別で世界最高峰の大会。35歳から出場を続けている久保田さんにとって、通算12個目の国際大会メダルとなった。

 今大会は特別な意味を持っていた。昨年の大会で5kg差の接戦の末に敗れたギリシャのアレクサンドロス選手が、昨年12月に交通事故で急逝。訃報に接し「ショックだった。だが、彼が成功した記録を超えなければ、真のチャンピオンとは言えない」。久保田さんは雪辱を胸に練習に励んできた。

 しかし、道のりは平坦ではなかった。階級制度の変更で2kgの減量を強いられ、4カ月間の厳しい体重管理を敢行。さらに大会日程変更の影響もあり、深夜の現地到着から十分な調整時間もないまま、過酷な本番を迎えることになった。

 試合当日は減量の影響もあってか足の痙攣が起きるなど、体は本調子ではなかった。記録は国内大会を大きく下回ったが、米国やフランスのライバル選手が失格となる大混戦の中、精神力で試技を成功させ、スナッチとジャークの合計188kgを記録。2年連続となる銀メダルを手にした。

 「記録には満足していない。故人への弔い合戦とも思っていたから、余計に自分の力不足を感じた」と久保田さん。来年の開催地は奇しくも亡きライバルの母国・ギリシャだ。「来年こそ真の戦いを見せる」と雪辱を誓っている。

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神奈川区内特殊詐欺 被害4億超え、件数も激増中 県下ワーストクラスの緊急事態

 神奈川警察署によると、今年8月末までに区内で発生した特殊詐欺の件数は60件で、前年同期比プラス37件と倍以上に激増している。被害額は約4億6千万円で、昨年1年間の被害額約4億7900万円を超えるのも時間の問題だ。「県下でもワーストに近い状況」と同署員も頭を抱えている(数字はいずれも暫定値)。

 同署によると、「あと2時間であなたの電話が使えなくなる」「あなたは捜査対象になっている」などと不安を煽り、金銭や個人情報をだまし取ろうとする手口が相次いでいるという。

警察騙る詐欺に注意

 特に最近多いというのが、「ニセ警察官」による手口。自動音声ガイダンスやショートメッセージに反応してしまうと、LINEなどSNSのビデオ通話へと誘導され、生年月日が入るなど精巧に作られた逮捕状や守秘義務契約の書類、警察手帳の写真などが送られてくる。

 逮捕をちらつかせるなど相手を不安にさせ、言葉巧みに現金を振り込ませるというものだ。中には1カ月以上にわたり、やり取りをさせられたケースもあるという。

 同署は「警察官や区役所職員などを名乗る電話で、お金や個人情報の話が出たら迷わずすぐに電話を切ってください」と強く注意を呼びかけている。

高齢者以外も被害に

 今までは高齢者の被害が目立つ特殊詐欺だが、最近では被害者のおよそ半数近くが59歳以下だという。前述のニセ警官による手口のほか、投資詐欺やロマンス詐欺といった被害が高齢者に限らず起きている。

 特殊詐欺全般の対策として、同署は「何よりまずは電話に出ないのが一番。固定電話は留守番電話に設定しましょう。また『+(プラス)』から始まる番号も詐欺の可能性が高いので注意が必要です」としている。

 不審な電話の相談は神奈川警察署【電話】045・441・0110へ。

横浜市会議事堂(左)(資料写真)

横浜市会 委員会資料を開会と同時にネット公開

 横浜市会は9月9日に始まった第3回定例会から、常任委員会や特別委員会などで使用される資料を委員会開会と同時に市会ホームページで公開することにした。

 委員会資料は市側が市議への説明用として作成している。これまで傍聴席には紙の資料が配布されていたが、ホームページへの資料公開は早くても委員会の翌日となっており、インターネット生中継の視聴者は審議中に資料を確認することができなかった。資料には写真や図が掲載されることもあり、ネット視聴者からは「資料が手元にないと議論の内容が理解しづらい」との声が上がっていた。

 今後は原則として委員会の開会時刻に市会ホームページで資料が公開される。当面の間、傍聴席への紙資料の配布は継続されるという。

揃いの半纏で神輿を担ぐ住民ら(町会提供)

大口仲町池下町会 秋風の中、神輿渡御 酷暑鑑み1カ月後ろに

 大口仲町池下町会(石渡祥男会長)は9月14日、町内で神輿渡御を行った。

 同会では例年8月第4週の横浜一之宮神社の大祭に合わせて神輿を出していたが、近年の酷暑を鑑み、今年から9月に変更した。実際に昨年は熱中症とみられるけいれんで体調不良になる神輿の担ぎ手がいたという。

 例年の祭礼同様に宮司による御霊入れも行われ、担ぎ手たちは3連休の中日に元気よく町内を一周した。石渡会長は「途中薄曇りになるなど、真夏と比べてとても良かった。来年以降も継続していきたい」と話した。

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講師の話を聞く参加者(9月17日、保土ケ谷区公会堂)

「防災をツールに人材スカウトを」 横浜市が町内会担い手確保へ講座

 横浜市は、町内会活動の新たな担い手確保につなげてもらうことを目的にした「自治会町内会担い手発掘・仲間づくり講座」を行っている。

 講座はこれまでに3回実施。9月17日に保土ケ谷公会堂で行った3回目には町内会長ら約90人が参加。東京都三鷹市の町内会長で、住民同士の交流で防災力向上を進めている竹上恭子さんと子育て世代に響く防災企画を行うNPO法人「M―plug」理事の冨川万美さんが実例を語った。

 竹上さんは「防災をツールに活動できそうな人をスカウトしてほしい」と述べ、町内会に加入していない人へのアピール策として、「お茶会に誘うこともある」と自らの取り組みを語った。

 最終の4回目は9月30日(火)午前10時から正午まで、市役所1階の市民協働推進センターで開催。参加無料。申込受付中。問い合わせは市市民局地域活動推進課【電話】045・671・3624。

講師の伊藤院長

在宅医療の公開講座 参加無料、10月12日

 神奈川区医師会は10月12日(日)、市民公開講座「在宅医療のあれこれ〜自分らしく暮らすために知っておきたいこと〜」を開催する。区民まつりと同日実施。会場は神奈川区医師会大会議室(はーと友神奈川3階)で、午後1時から2時まで行われる。

 講師はつよし在宅クリニックの伊藤剛院長が務め、在宅医療に関する多角的な情報を聞くことができる。「病院へ通院することが難しい方にとって、自分らしく日常を送りながら医療を受けることは大切なこと。今すぐ必要な方、これから必要となる方、在宅医療とはどんな医療なのか知っておきましょう」と同会の担当者。

 参加費無料。申し込みは同会事務局【電話】045・317・5475。定員に達し次第締切。

鶴見区の「BARDUHN ドイツ デリカテッセン」が販売するソーセージ

横浜市内の商店街12店舗が高島屋に出店 9月24日〜30日「LOVE YOKOHAMA」

 横浜市内の商店街で販売されている菓子や惣菜が販売される企画「LOVE YOKOHAMA」が9月24日(水)から30日(火)まで、横浜高島屋で行われる。

 市経済局が行う「繁盛店づくり支援事業」の一環で、商店街の活性化と販路拡大を目的にしている。24日から27日までの前半は5店舗、28日から30日の後半は7店舗が参加する。

 市は2016年度から同事業を行っており、過去の参加店舗からは「普段とは違う客層にアピールできた」「商品開発の経験値が上がった」などの声が出ている。

 営業時間は午前10時から午後9時。同局は「身近な商店街の店舗の味を楽しんでほしい」と呼びかける。参加店舗と主な販売商品は次の通り。

 ▼24日〜27日▽BARDUHN(バルドゥーン)ドイツ デリカテッセン(鶴見区・鶴見銀座商店街)…無添加ソーセージ食べ比べセット▽黒滝洋菓子店(保土ケ谷区・和田町商店街)…レーズンサンド▽横浜大飯店(中区・横浜中華街発展会)…エッグタルト、中華胡麻団子、マーラーカオ(中華風カステラ)▽スカイキング(保土ケ谷区・天王町商店街)…カツサンド▽南粤(なんえつ)美食(中区・横浜中華街発展会)…南粤翡翠雲呑冷麺▼28日〜30日▽メリハリベイク(保土ケ谷区・星川商店会)…バスクチーズケーキ▽ブランケットドーナツ横浜元町(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…ドーナツ▽炭火焼とりあえず(保土ケ谷区・星川商店会)…熊本あか牛トモサンカク重▽横浜 反町 ダ・ホーリー(神奈川区・反町駅前通り商店街)…ポルチーニ茸のクリームラザーニャ▽la colline factory(ラ コリーン ファクトリー)(磯子区・洋光台駅前商店街サンモール)…シューラスク▽MAGICAL RELEASE(マジカル リリース)(中区・元町クラフトマンシップ・ストリート)…オーガニックローズ・ハニー▽こまちカフェ(戸塚区・戸塚宿ほのぼの商和会)…こまちカフェのクッキー缶

子育て応援コラム27 「国語力」の高め方 その5

ご家庭を、最高の"国語教室"に。

 私たち親は、慌ただしい毎日の中で、ついお子さんに「あれ、取って」「それ、お願い」と言ってしまいがちです。家族だからこそ通じる便利な言葉ですが、実は親の一言に、お子さんの「思考力や表現力」を大きく伸ばすチャンスが隠されていることはごぞんじですか。

 例えば、お子さんに「そのお茶、ちょうだい」と頼む場面を想像してください。お子さんは「どのお茶かな?」と、親の意図を一生懸命に"察して"くれます。では、「キッチンにある、ガラスのコップに入った冷たい麦茶をもらえますか?」と伝えたら、どうなるでしょうか。お子さんの頭の中では、単に察する行為ではなく、「キッチン」「ガラスのコップ」といった言葉を手がかりに情報を整理し、行動するという高度な知的活動へと変わります。

"察する力"から、"言葉で表現する力"へ

 もし、お子さんが、「あれ」「それ」という指示語ばかりの環境で過ごすと、物事を「なんとなく」で大まかに捉える癖がついてしまうかもしれません。また、自分の考えや気持ちを的確な言葉で伝えたり、物事を筋道立てて考えたりすることが苦手になってしまうことにも繋がりかねないのです。読解力やコミュニケーション能力の土台は、まさにこうした日々の会話によって築かれています。


簡単に、気軽に。

 日常生活で、目に見えたものや感じたことを、ほんの少しだけ具体的な言葉で表し始めると、あら不思議。お子さんの目が輝き出します。 例えば、「その服、素敵ね」ではなく「その青いチェック柄のシャツ、素敵ね」。 夕日を見て「きれいね」を「空がオレンジと紫に混ざって、きれいね」へと―。

 私たち親が紡ぐ具体的な言葉の一つひとつが、お子さんの言葉の世界を白黒から、彩豊かな美しい風景へと導いていくのです。ご参考になれば幸いです。