神奈川区 スポーツ
公開日:2025.09.25
新子安の久保田さん
亡き好敵手への思い胸に
重量挙げ国際大会で銀
新子安在住の久保田秀敏さん(50)が、9月13日まで米国ラスベガスで開催された世界マスターズウエイトリフティング選手権に出場し、M50(満50〜54歳)71kg級で銀メダルを獲得した。
同大会は35歳以上の年代別で世界最高峰の大会。35歳から出場を続けている久保田さんにとって、通算12個目の国際大会メダルとなった。
今大会は特別な意味を持っていた。昨年の大会で5kg差の接戦の末に敗れたギリシャのアレクサンドロス選手が、昨年12月に交通事故で急逝。訃報に接し「ショックだった。だが、彼が成功した記録を超えなければ、真のチャンピオンとは言えない」。久保田さんは雪辱を胸に練習に励んできた。
しかし、道のりは平坦ではなかった。階級制度の変更で2kgの減量を強いられ、4カ月間の厳しい体重管理を敢行。さらに大会日程変更の影響もあり、深夜の現地到着から十分な調整時間もないまま、過酷な本番を迎えることになった。
試合当日は減量の影響もあってか足の痙攣が起きるなど、体は本調子ではなかった。記録は国内大会を大きく下回ったが、米国やフランスのライバル選手が失格となる大混戦の中、精神力で試技を成功させ、スナッチとジャークの合計188kgを記録。2年連続となる銀メダルを手にした。
「記録には満足していない。故人への弔い合戦とも思っていたから、余計に自分の力不足を感じた」と久保田さん。来年の開催地は奇しくも亡きライバルの母国・ギリシャだ。「来年こそ真の戦いを見せる」と雪辱を誓っている。
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