神奈川区版【10月2日(木)号】
地震シミュレーターで揺れを体験する参加者=同所提供

市民防災センター 能登半島地震を再現 シミュレーターに追加

 横浜市民防災センター=沢渡=は地震の揺れや初期消火体験、災害発生時の対応などを体験する「地震・火災体験ツアー」内で10月1日から、令和6年能登半島地震の揺れを再現した地震体験を導入した。9月20日に開催されたイベント「ぼうさい縁日‼」では、来場者が先んじて揺れを体験した。

 同ツアーで使用されている「地震シミュレーター」では、三方を覆う巨大モニターの映像とともに各1分間弱、最大震度7までのリアルな揺れを体験することができる。揺れは気象庁が出している過去の地震データをもとに再現されており、他にも戸建住宅や超高層ビルの長周期地震動などを体験できる。

 同所の担当者によると、すでに体験できる関東大震災、阪神・淡路大震災に比べ、能登半島地震は上下左右前後の揺れが激しく、比較的長時間にわたるという。シミュレーターは一度に大人約10人が体験できる。

 同所の安井健太郎所長は「能登半島地震の立っていられないほどの強い揺れを疑似体験し自身のこととして受け止め、備えることの重要性を再認識いただければ」と呼びかける。9月20日に行われた「ぼうさい縁日‼」では約6500人が来場し、先立って能登半島地震の揺れを体験できる機会となった。

 ツアーは事前申込制。申し込み、詳細については同所電話【電話】045・411・0119、またはHPの予約システムへ。
キャンペーンをアピールする(左から)鷲の湯の内田代表、反町浴場の平田代表、親松の湯の堀代表

区内銭湯がスタンプラリー 4湯巡りで景品贈呈

 横浜市浴場業協同組合神奈川支部は、初の試みとして10月1日から「神奈川区銭湯4湯めぐりスタンプラリー」をスタートした。11月30日(日)まで。訪れた最後の銭湯によって、それぞれ異なる商品がもらえる。

 対象は徳の湯(東白楽)、親松の湯(六角橋)、反町浴場(反町)、鷲の湯(大口)の区内4銭湯。参加者は各銭湯でスタンプラリーカード(100円)を購入し、入浴時にスタンプを集める。

 4カ所全てをめぐると、最後の施設で景品を受け取れる仕組み。景品は「下足札」を模したイベント限定キーホルダーや、協賛企業の蔦金商店のきざみのり、横濱馬油商店が提供する馬油・入浴剤など、最後に利用した銭湯で異なる。コンプリートには4周が必要だ。対象は大人料金(中学生以上)の利用者。

「ファン増やしたい」

 最盛期には50軒近くあったという神奈川区内の銭湯だが、現在残っているのはこの4施設。サウナやランニングのブームで遠方から訪れる客も多いが、それ以上に光熱費の高騰や、修理業者の減少に伴い設備の維持管理が困難になるなど、銭湯業界は厳しい環境にさらされている。

 そうした中で今回「気軽にさっぱりできる町の銭湯の魅力を知ってもらい、1人でもお風呂屋さんのファンを増やしたい」と思いから初のイベントを企画した。

 北投石の原石を通した湯を入れる鷲の湯、万葉檜で作ったヒノキ風呂が名物の反町浴場、肌に優しい軟水を使用している親松の湯、男女日替わりで様々な浴槽が楽しめる徳の湯と、一口に銭湯といっても、それぞれの特徴は多種多様。「違いも楽しんでもらえれば」と参加を呼びかけている。

第30期横浜マイスターに選定された楽器製作家の 福田 喬史さん 西神奈川在勤 48歳

演奏者に寄り添った音を

 ○…楽器製作家としてバイオリンやチェロなどの弦楽器の製作や修理を行う。市民の生活・文化に寄与する卓越した技能職者を年に一度選定する横浜市の「第30期 横浜マイスター」に選定され、「大変光栄であると同時に責任感も感じている。ここからが新たなスタート」と意気込む。楽器製造に携わるマイスターの選定は初めて。

 ○…出身は川崎市。母がピアノ講師で、小学生の頃からピアノやギターを弾いており、洋楽ロックからクラシックまで幅広く聞いていた。小学校を卒業し、オーケストラが盛んな神奈川大学附属中・高等学校に進学。部活は水球部、放送部、理科部に入部。「さまざまなことに興味を持つタイプでした」。

 ○…弦楽器との出合いは音楽の授業。音楽部が使用しているビオラを目にし、そのフォルムの美しさに魅了され、弦楽器職人を志す。高校卒業後、東京ヴァイオリン製作学校に入学。授業では楽器製作に加え、演奏の練習も。「『楽器演奏ができなければ演奏者に寄り添えない』という親方の教えから、演奏にも力を入れていました」。卒業後はドイツの工房で2年間修業。帰国後、代官山のバイオリン専門店で働いていた。8年前に独立し自身の店をオープン。「HPの立ち上げや音楽教室への営業など、すべて1人で。独立した頃が1番大変だった」と振り返る。

 ○…現在は青葉区で妻と息子2人と暮らしている。趣味は空港に飛行機を見に行くこと。「飛行機の音からエンジンメーカーの違いがわかります」と、ここでも音へのプロフェッショナルな一面が垣間見える。「演奏者に合った音を提供するのが私の使命」。自分のやり方にこだわらず、常に演奏者に寄り添う姿勢を崩さない。

感謝状を受け取る中村さん(右)

平和交通運転手 交通事故防止に貢献 神奈川署から感謝状

 交通事故を未然に防止したとして、9月24日、平和交通(株)西営業所=西区南浅間町=のタクシー運転手・中村伊吹さん(43)が、神奈川警察署(太田広明署長)から感謝状を贈呈された。

 中村さんは、8月31日の午後11時ごろ、客を乗せて走行中に神奈川区金港町の国道15号線上り車線で道路中央の導流帯に座り込む酒に酔った40代の男性を発見した。後続車にひかれないよう、男性の手前で停車し通報。警察が到着するまで安全を確保した。

 同社で17年運転手を務める中村さんは過去にも同様のケースを経験していた。「少しでも異変を感じたら、ただの障害物ではないと疑うようにしている」と話す。

 今回の事案は乗客の協力も不可欠。中村さんの迅速かつ冷静な判断に太田署長は感謝を述べるとともに、「市民、事業者などいろいろな方の意識が高まらないと事故を減らすことはできない」と交通安全を呼びかけた。

参加者へあいさつする神大生の川村さん

大学生も活動参加 区内で一斉清掃作戦

 清潔なまちづくりとマナー向上を目指す「わが町かながわ マナー違反一掃作戦」が9月24日に区内各所で実施され、区内の自治会町内会や事業者など約2千人が参加した。今年で19回目を迎える神奈川区恒例の清掃キャンペーン。主催は神奈川区連合町内会自治会連絡協議会、神奈川区役所、資源循環局神奈川事務所。

 この取り組みは、参加者がそれぞれの地域からごみを拾いながらゴールとなる会場を目指すもの。今年度は従来の東神奈川・新子安の会場に加え、新たに羽沢横浜国大駅前と神奈川大学横浜キャンパスにも会場が設けられ、横浜国立大学と神奈川大学の学生も運営に協力した。

 神大横浜キャンパス会場には、学生・職員のほか六角橋地域を中心とした自治会町内会役員など約170人が参加。大学周辺を清掃したというサッカー部員は「ゴミが少なくきれいで、逆に地域の方々の日頃の活動のすごさに感謝します」と話した。運営側として参加した同大学学生ボランティア活動支援室の川村すず代表(3年)は「楽しく貴重な経験が出来ました」と笑顔を見せた。

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地域活動の担い手講座 区が参加者を募集

 神奈川区役所などは、地域活動の担い手育成を目的とした連続講座「神奈川区つながりまちづくり学校2025」の受講生を募集している。

 この講座は昨年まで「地域づくり大学校」の名称で実施していたもので、これから地域で活動を始めたいと考えている人や、自治会町内会などでの活動を発展させたい人などが対象。講座は10月から来年2月まで全5回にわたり開催される。

 内容は、対話を中心としたワークショップのほか、実際の活動現場の見学や他都市の事例を学ぶ講演会などを予定。参加者は仲間づくりをしながら地域活動に必要なスキルを学び、最終回で自身の活動計画を発表する。対象は区内在住・在学・在勤者で、定員は20人程度(多数の場合選考)。受講は無料。保育サービスもある。

 申し込みは、氏名、住所、連絡先、参加動機(200字程度)などを明記し、横浜市電子申請・届出システム、メール(kg-tiiki@city.yokohama.lg.jp)、FAX(045・314・8890)、郵送のいずれかで区役所区政推進課へ。10月10日(金)必着。問い合わせは同課【電話】045・411・7026へ。

太田広明署長(右端)が感謝状を渡した

特殊詐欺防ぎ感謝状 よこしん反町支店

 神奈川警察署は9月16日、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、横浜信用金庫反町支店に感謝状を贈呈した。

 同署によると8月4日、区内在住の50代男性が同支店を訪問。「10億5千万円を受け取るために10万円を振り込みたい」との依頼を男性から受けた職員が、特殊詐欺を確信し警察に通報、被害を阻止した。男性は携帯電話で見た広告をきっかけに、SNSで知り合った女性から送金を指示されていたという。

 同署管内では今年8月末までに60件、約4億6千万円(暫定値)の特殊詐欺被害が確認されている。同署は「被害者の約半数は59歳以下」と年齢を問わず注意を呼びかけている。

回収した廃食油を見せる斉藤代表

家庭の廃油、航空燃料に 緑道フェスタで初の回収

 東横フラワー緑道の反町駅周辺で定期開催されている「東横フラワー緑道フェスタ」で9月27日、廃食用油の回収が初めて行われた。

 この取り組みは、同フェスタ実行委員会(斉藤隆代表)と、活動を終了した神奈川区民協議会の後継組織「神奈川区地域の活性化の会」などが共催したもの。来場者が持ち寄った廃食用油は、業者を通じて持続可能な航空燃料(SAF)や動物の飼料に再資源化されるという。

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横浜市の補助金事業で防犯ステッカーを作った町内会、太陽光発電装置を公民館に取り付けた話題など、自治会町内会活動に役立つ情報を取り上げています。 (続きを読む)
マフィンやクッキーなどを販売した

福祉作業所製品を新たに販売 神奈川学園中学・高校

 神奈川学園中学・高等学校=沢渡=は文化祭を9月20・21日に開催。各クラスや部活動が展示を行い、生徒の家族らで賑わいを見せた。

 PTAによるバザーでは、岩井の胡麻油や千草庵のどら焼きなど、区内の名産品がずらりと並んだ。加えて今年は、神奈川区内の福祉作業所「おおぐち工房第2」と「青桐茶房」で作られたマフィンやクッキーなどの菓子を初めて販売した。

 このほか、毎年恒例の「パパ参加企画」も健在。校章をモチーフにしたオリジナルデザインのエコバッグ販売も人気を集めていた。

独自商品を開発した生徒たち

大口通商店街とコラボ 横浜創英中学・高校

 横浜創英中学・高等学校=西大口=の文化祭「創英祭」が9月27・28日に行われた。

 実行委員によるブースでは「地域企画」を初実施。高校2・3年生が中心となった有志団体「横浜創英タウンプロジェクト(YSTP)」とともに、大口通商店街の店舗とコラボしたオリジナルメニューを販売した。

 ピザ店の「ボッカグランデ」とは黒豆をトッピングした「黒豆ポテチーピザ」とパニーニ風の「holdingハムチーピザ」、練り物の能登屋とは店頭で限定販売もされた「お好み揚げ」「ピリ辛軟骨ボール」、ベーカリーの日本堂とは人気商品をアレンジした「Wショコらぶ」「和栗コッペ」をそれぞれ開発。ピザメニューの開発にかかわった山本奈穂さん(3年)は「学校外の大人と物事を進めていく工程などを学べたのは良い経験になりました」と話した。

区民の子育てを応援 区が講座を開講

 誰にも相談できず一人で抱え込んでいる母親たちの力になろうと、神奈川区生涯学級運営委員会が連続講座「チアアップ〜ひとむすび〜」を実施する。忙しい毎日だからこそ、自分と向き合い、親として、人として成長するための時間が大切だという考えのもと、全5回の講座が開催される。会場は神奈川地区センター、神之木地区センター、神奈川区役所。

 講座は、子育てで自信を持つ方法から、親子関係を深めるコミュニケーション術、野菜を好きになる食育、ストレスを解消するスポーツリズムトレーニングまで、多岐にわたるテーマが用意されている。講師陣には、子育て支援の専門家から管理栄養士、スポーツトレーナーまで、各分野のプロフェッショナルが集結する。

 最終回には受講者全員での振り返り会を実施する。カフェのようなリラックスした雰囲気の中で、これまでの学びを振り返る。

 対象は神奈川区在住で子育て中の親25人。参加費用は全5回で1000円。保育が必要な場合は1人につき500円で預けることも可能(0歳は同室受講のため無料)。申し込み締め切りは10月5日(日)。(問)区役所地域振興課【電話】045・411・7093
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ハープを演奏する松本さん(昨年の様子)=マルニカフェ提供

ハープの音色楽しむ午後 マルニカフェで10月11日

 横浜マルニカフェダイニング=二ツ谷町=で10月11日(土)、ハープの生演奏を聴きながらカフェタイムを過ごす特別企画が開催される。午後3時から1時間。

 この企画は、カフェダイニングで食事をしながら、ケルティックハープの生演奏を楽しむことができるというもの。

 演奏を行うのは国立音楽大学を卒業し、アイルランドやアメリカへ留学経験を持つケルティックハープ奏者の松本真里子さん。会場のマル二カフェ河西元店長は「1年ぶりの開催。松本さんの奏でる澄んだ音色をお楽しみください」と呼び掛ける。

 料金はカフェ・デザートセット、演奏料込みで2000円。参加希望者は、タイトルを「マルニカフェコンサート希望」とし、氏名、人数、連絡先を明記の上、【メール】ujharp@icloud.comへ申し込みを。

福田さんと自身の作品の数々

横浜マイスターに選定 楽器製作家・福田さん

 横浜市は9月18日、今年度の「横浜マイスター」を発表した。今年度は神奈川区でバイオリンショップを営む楽器製作家の福田喬史さん(48)=人物風土記で紹介=が選定された。福田さんは25歳でチャイコフスキー国際コンクールの製作者部門で音響第1位、総合3位を受賞。8年前に西神奈川に開業した自身の店「弦楽器工房 フミズヴァイオリンショップ」で、弦楽器の製作、修理を手掛ける。

 横浜マイスターは、1996年度から始まった制度で、市民の生活・文化に寄与する技能職者が選ばれる。選ばれた後は学校やイベントなどで技能の魅力を伝える他、後進育成や技能継承などの活動に取り組む。

 福田さんは製造する弦楽器の板の厚みを指で叩いて聴き分ける独自の「タップトーン」技法や弓に使われている馬の毛を濡らさずに張りかえる技術などが評価されている。毛を濡らさないというアイデアは、読売交響楽団のプロのビオラ奏者の要望がきっかけ。

 福田さんは「現場の声がもとになったやり方。演奏者に寄り添いながら楽器の製作、修理を行っていきたい」と話した。

昨年の囃子の様子=提供

松見町 西寺尾 八幡神社で例大祭 先着200人へ割引も

 松見町西寺尾八幡神社で、10月4日(土)を宵宮、5日(日)を例祭・式典とする例大祭が実施される。

 横越社中による神楽は5日の午前11時30分と午後5時30分からで、岸根囃子連による囃子は4日午後1時30分と5日午前9時30分から。

 イベントも充実しており、両日とも午後3時からは、マルシェとキッチンカーを出店。また初めての企画として、スマホ教室や困りごと相談室、ソラーナ12によるダンスや、ソーラン節の発表も行われる。

 また、今回初の祭礼限定御朱印100枚のほか、神楽鑑賞の事前申込みで割引が受けられるサービスも先着200人限定で用意されている。同神社宮総代の岡谷博さんは「さまざまなイベントや新企画を用意しています。今までにないような八幡神社へ是非来てください」と呼びかけた。

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神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)
署名活動を行う(左から)青栁さん、原田さん、浅井さん、小野木さん(8月30日、桜木町駅前)

高校生が核廃絶署名集め 国連に提出、「今しかない」

 核兵器廃絶や平和な世界の実現を目指して活動する神奈川県内の高校生が集めた署名が9月2日、スイス・ジュネーブの国連軍縮本部に届けられた。代表として署名を届けた「高校生平和大使」の青栁潤さん=逗子開成高校1年=は、「高校生が声をあげないといけない」と危機感をあらわにしている。

 高校生平和大使は、全国の平和活動団体が1998年から国連に派遣しているもの。神奈川県では、県立高校の教職員らによる派遣委員会が2005年から生徒を送り、署名集めなどを通して核廃絶を訴える。今年度は5月に選考があり、約20人の中から青栁さんが大使に選ばれた。全国では18都道府県から24人の大使が選ばれている。

「声をあげないと」

 青栁さんや大使選考に応募した生徒は平和活動を行う「Peace Peace Peace」のメンバーとして、県内の駅頭で署名活動を行ってきた。8月30日に桜木町駅前で行った活動で青栁さんは「核による平和は成り立たない。高校生が声をあげないといけない状況になっている。今しかタイミングはない」と力強くマイクで訴えた。この日は原田咲希さん=フェリス女学院高校2年=、小野木七海さん=聖セシリア女子高校2年=、浅井柊香さん=自修館中等教育学校5年=も参加し、署名を集めた。

 青栁さんは全国の大使とともに9月2日、神奈川県からの2007筆を含む、11万1071筆の署名を国連軍縮本部に提出。10日に県庁で行われた記者会見で青栁さんは「現地ではジェンダーの視点から核廃絶を訴える人もいて、広い視野を持つことが大切だと感じた」と振り返った。

「平和教育」の差を痛感

 「Peace―」のメンバーは8月上旬に長崎を訪れ、現地の高校生と対話した。その中で学校に「平和学習部」があったり、原爆の日である8月9日は学校登校日で、平和について学んでいることを知った。日常的に平和学習が行われている状況に、メンバーは「神奈川とは大きな差がある」と感じたという。小野木さんは「先生にも働きかけていくことが大事」と話した。青栁さんは「学校で平和教育を行う出前授業を行いたい」と今後の目標を掲げる。

 核兵器を持つロシアのウクライナ侵攻は依然として終結が見通せない。青栁さんは「日本ではウクライナの報道が減り、関心が薄くなっている」と懸念する。核兵器禁止条約に署名・批准しない方針の日本政府には「難しい立場ではあるが、核兵器禁止条約の締約国会議にオブザーバー参加さえしなければ、日本は世界の中で孤立してしまう」と指摘。今後も平和を目指す活動を続ける。

初日は450セット以上を販売(同会提供)

お得な商品券に行列 片倉町商和会が発行、4日間で完売

 片倉町商和会は9月27日、20%のプレミアム付き商品券の販売を開始した。昨年に続き2回目。

 1セット1万円で500円券が24枚、合計1万2千円分の買い物ができる商品券で、商店街に加盟する飲食店や理容室など22店舗で11月30日(日)まで利用できる。計800セットを用意し、1人3セットまで購入可能。

 初日は地域のイベント「かたくらマルシェ」に合わせて販売され、開始時には約70人が列を作った。同会によると、初日で半数以上が売れたといい、上限数まで買い求める人の姿も見られた。

 翌日以降はたぬきち商会前、横浜片倉郵便局前、佐藤テレビ音響社前で販売会が行われ、9月30日までに用意した800セットが完売した。

神奈川図書館 司書のおすすめBOOK 第63話

 今月のおすすめ本は、『新版 魂(ソウル)のゆくえ』(ピーター・バラカン/著、アルテスパブリッシング、2019年)。

 

 この本の初版は、ソウルミュージックをあまりよく知らない人のための入門書という位置づけで、1989年に出版されました。入門書の枠を超えたボリューム感であり、音楽ガイドという要素を多分に含みつつも、個々のミュージシャンの生涯や、素晴らしい音楽が作られた数十年前のアメリカの歴史的背景まで、著者独自の鋭い視点でわかりやすく書かれています。

 例えば、「ファンク」というジャンルで活躍したスライ&ザ・ファミリーストーンについては、「歴史に残るような大傑作」と評している作品もあれば、「ぱっとしない」と辛らつな評価をしている作品もあり、一つのミュージシャンを評するにしても、かなりフラットな目線で著者は書いています。

 

おすすめの理由

 

 時代の変化の中で、絶え間なく新しい音楽がどんどん生み出されます。現在当たり前に耳にする音楽も、ずっと昔、世界のどこかで作られた素晴らしい音楽が、その創作の源流にあるのかもしれませんね。秋の夜長に、知らない音楽の扉をこの本から開いてみませんか。※本の中の2次元コードから聞くことができます。

横浜市会議員の専用駐車場 運用方法を明確化

 横浜市会議員が使用する市庁舎地下の専用駐車場の運用方法が10月から新たに定められた。

 駐車場の利用をめぐっては、一部の議員が長期間駐車を続けていたり、複数の車を同時に駐車していたことが問題視され、市会で運用方法が議論されていた。

 10月からは利用登録を行った議員に1台分の駐車スペースを割り当てる。日をまたぐ利用はできず、宿泊を伴う視察などのために日をまたぐ場合は、議会局に届け出ることなどが決定した。

山中竹春市長(資料写真)

横浜F・マリノス売却報道で山中市長「必要な対応を行う」

 サッカーJリーグの横浜F・マリノスを運営する日産自動車が株式売却を検討しているとの報道を受け、横浜市の山中竹春市長が9月29日にコメントを発表した。

 コメントの中でF・マリノスについて「小学校でのサッカー教室や地域の清掃活動など、地域と連携した取組も多く進めていただいている」と評価し、「クラブのホームタウン活動やスタジアム活用、地域との連携が継続・発展することを最優先に、必要な対応を行っていく」とした。

 F・マリノスの本拠地である日産スタジアム=港北区=の命名権について、日産は来年3月から1年間で5千万円での契約更新を市に打診し、一度はその方向で進むことになったが、9月26日に山中市長が担当局に見直しの指示を出したことが明らかになっている。

1グループ貸切でゆったり過ごせる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに招待 10月〜12月の応募受付中

 ウインズ横浜内に10月〜12月の土日限定で「プライベートエリア」がオープン。「UMACA会員」限定で1日1組を招待する。UMACA会員(当日入会OK※入会金・年会費永年無料)が対象。現在10月18日〜11月2日(GI開催週)全6日間の応募を10月6日まで受け付けている。

 広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター、馬券購入機を完備。アルコールなど飲食の持ち込みも自由で、グループみんなでわいわい楽しめる。冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。

 4〜6人のグループ(参加者全員20歳以上)で参加。応募は専用サイトで。希望者多数の場合、月ごとに抽選。

定例会見に臨む山中市長

山中市長「地方自治のあり方、国会で議論を」 「特別市」関連法案準備に期待感

 横浜市の山中竹春市長は9月26日の定例記者会見で、国民民主党が「特別自治市(特別市)」の関連法案提出へ向けた準備を始めたことを受け、「地方自治のあり方を国会で議論してほしい」と期待感を示した。

 「特別市」は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を都道府県から市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、横浜市は他の政令市と連携し、実現を目指している。

市民の理解「広がっている」

 特別市について山中市長は「市民や国会議員の理解が広がっていると思う」と述べた。また、9月22日に大阪・関西万博を訪れた際に大阪市の横山英幸市長と面会し、大阪府と大阪市が目指す「副首都構想」に関する話をしたことも明らかにした。大阪では過去に2度、「都構想」の是非が住民投票で問われ、いずれも否決されたが、副首都構想とセットで都構想が再び議論になりつつある。

 山中市長は「東京一極集中を是正し、多極分散の社会を作ることは、日本の成長や安心につながる」とし、「都構想にしても特別市にしても、どの市が実現するかということではなく、日本全体の地方自治のあり方をぜひ国会で議論してほしい」と述べた。

サバの2枚おろしに挑戦する山本さん

イオンで魚のおろし体験 初開催で親子7組参加

 イオンリテール(株)南関東カンパニーは9月23日、調理実習を通して魚に親しんでもらう取り組み「おさかな教室」を実施した。小中学生の親子を対象に、魚のおろし方や見栄えの良いお造りの盛り方などについて指導した。イオンスタイル東神奈川の上階にある東神奈川研修センターで初めて実施された。

「調理苦手」に応え

 この取り組みは、顧客から募った意見をもとに課題を改善するための社内アイデアコンテストから生まれたもの。「魚は好きだが調理が苦手」といった声を受け、実現に至った。

 当日は親子7組が参加し、魚の資源保護に関する座学を受けた後、サバの2枚おろし、アジの3枚おろしを体験。子どもたちはフライのパン粉つけ、親たちは刺身のお造り実習などを経て、最後は自分たちがおろした魚料理を試食し、感想を述べ合った。神大寺から参加した山本紡久さん(9)はアジの3枚おろしを体験し「簡単だった。食べるのが楽しみ」と満足気に話していた。

 実習は社内資格の「イオン鮮魚士1級」を持つ同社の社員の解説とともに進められた。「イオン鮮魚士」とは、小売り企業内の生鮮技能検定として唯一の厚生労働省認定資格。安全かつ衛生的に効率よく作業ができ、規定内の時間、基準通りの出来栄えで商品製造できるかが資格の基準。

 同社の広報担当者は「お客様の声を直接聞くことができる貴重な機会。魚食文化や魚調理に親しんでもらう機会を提供することができて良かった」と話した。

イベントを知らせるチラシ

里親制度知って 横浜市が10月5日に啓発イベント

 里親制度を知ってもらうイベントが10月5日(日)午前11時から午後3時まで、市役所1階アトリウムで開催される。横浜市が主催し、NPO法人「さくらみらい横浜」が共催する。

 横浜市内には、約160人の子どもが虐待や経済的な理由などで家族と暮らせず、里親の家庭や資格を持つ養育者と一緒に生活する「ファミリーホーム」で暮らしている。市は里親制度を知ってもらい、担い手を増やそうと、イベントを企画した。

 イベントは「出逢い〜ココからはじまる里親家庭の物語〜」をテーマに、トークセッションなどを行う。午後1時45分からは、里親家庭出身の学生や里親夫婦などが体験談を語る。ほかにも、里親家庭の日常風景を収めた写真展や聖光学院グリークラブと横浜女学院コーラス部の合唱(午後1時から1時30分)などがある。

 入場無料。問い合わせは、さくらみらい横浜【電話】045・334・8720。

里親登録数増加が課題

 市こども青少年局によると、家族と暮らせない子どものうち、里親などの家庭で生活する子どもの割合を示す「里親等委託率」は2024年度末時点で24.8%。全国でもほぼ同等の割合で、上昇傾向にあるが、国は2029年度までに乳幼児は75%以上、学童期以降は50%以上の委託率を目標にしている。

 市には23年度末時点で、養子縁組を前提としない「養育里親」が203組登録されており、このうち87組が里親の委託を受けていた。一般的に里親を希望しても、子どもの年齢や委託期間などの状況によってマッチングしないケースもある。

 市は委託率向上のためには、養育里親の登録数増が重要と考え、説明会などを通して制度の周知を図っている。さらに、ファミリーホームのリフォーム時に代金を補助する制度を行うなどして環境を整備している。23年9月からは、市の委託を受けた「さくらみらい横浜」が里親制度の普及啓発から支援までを担う「フォスタリング機関」として取り組みを推進。さくらみらい横浜には、里親経験者や児童相談所OBが複数在籍しており、子育て支援団体や慈善団体とのつながりを広げている。

日産スタジアム

日産スタジアム命名権、横浜市が契約更新方針を再検討 山中市長「見通し甘かった」 年間5千万円に「安すぎる」の批判も

 港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)に関し、横浜市と命名権(ネーミングライツ)を保有する日産自動車が来年3月から1年間限定で年間5千万円で契約更新する方針を市が再検討することになった。9月26日の定例会見で山中竹春市長が「担当局の見通しが甘かった」として、担当のみどり環境局に再検討するように指示したことを明らかにした。

 日産は2005年に同競技場の命名権を取得し、「日産スタジアム」と命名。21年から5年間は、ほかの2施設と合わせて総額6億円で契約していた。

 経営再建中の日産は、来年3月以降の契約に関し、年間5千万円の1年契約を市に求め、市はこれに応じる方針を示していた。この方針を9月19日の市会常任委員会で報告したが、市議から「年間5千万円は安すぎる」などの批判的な意見が出ていた。

 会見で山中市長は名称変更後に案内看板の付け替えや地域への説明が生じることを踏まえ、「もっと早い対応をしなければならなかった」と手続きに問題があったとの認識を示した。その上で「ネーミングライツは市民の財産。市民にとって一番良い方法が何なのかを再検討したい」と述べた。会見時点では、再検討の意向を日産に伝えていないという。

 市会で方針が示されてから1週間での「再検討」に、市議からは「まずは議会に説明すべき」、「市長が部下である職員に責任を押し付けるのは良くない」などの声が出ている。

ガチャガチャを持つ岡地代表と御朱印を持つ社員の細川さん

会社が御朱印スポットに 株式会社岡地建工社「地域との間にご縁を」

 神社や寺に参拝した証として押してもらえる「御朱印」。御朱印を集めるために神社を巡る「御朱印巡り」の動きが数年前からブームとなっている。

 (株)岡地建工社=松見町=は9月25日から、同社独自の「御朱印」の販売を始めた。

「会社でもできる」

 御朱印帳を約50冊コレクションをしているほど神社好きな同社の岡地俊明代表の発案。神社巡りで滋賀に旅行に行った際、乗車したフェリーが御船印を販売していたのを見て「『会社でもできるのでは』とひらめき、すぐに実現に向け動き出した。「実際に足を運ばないと得られないところが魅力。御朱印をきっかけに、気軽に会社に足を運んでいただきたい」と岡地代表。

 御朱印には中心に社名、背景に社判やコーポレートカラーであるホライゾングリーンの龍がデザインされている。全9案の中から議論の末選ばれたもの。「背景に薄く図案を描き、建築会社らしさを出しました」と、デザインを担当した同社職員の細川未歩さん。

 御朱印は300円で「授与」しており、平日午前10時から午後5時に、同社入口付近のスタッフに声をかけるともらえる。御朱印により集まった金額は寄付を検討している。

 また同日から、同社入口手前に独自のカプセルトイの機械も置いている。中のグッズは社内の3Dプリンターで作成したもの。岡地代表は「『こんなことをやっている会社があったんだ』と知ってもらうことで、地域の方や学生さんとの間に良いご縁が生まれれば」と話した。

サービスを提供する事業者のブースが並んだ

市役所で町内会向けデジタルツール展示・相談会

 自治会町内会の活動に役立つデジタルツールの展示・相談会が9月21日、横浜市役所で行われた。市が主催し、町内会関係者など約230人が集まった。

 市と連携協定を結んでいる13事業者が出展。ホームページ作成や回覧板機能を備えたアプリを提供している企業や団体がサービス内容を説明し、その後は参加者の相談に応じた。

 青葉区から参加した町内会役員の男性は「町内会長がデジタルに詳しくないため、ツール導入を検討する参考として参加した」と述べ、事業者の説明を聞いていた。

参加した皆さんと集合写真

No.37 区長の人・まち探訪

トンボで学ぶ環境変化

 生物多様性の保全を目指して、京浜臨海部の企業緑地や池で捕獲したトンボの羽に目印をつけて追跡調査する「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の活動が先日、白幡池公園で行われました。

 今年で20年を迎えるこちらの取り組み。この日は地域の子どもたち約30人が参加。私も童心に返って虫取り網を手に公園を回り、何とか1匹を捕まえました。

 童謡「赤とんぼ」で歌われるアキアカネは、水田の減少や農薬の影響などで数が減っています。現在、横浜などでよく見かける赤いトンボは、主にウスバキトンボだそうです。身近な生き物の景色が変わってきている、という環境変化を学ぶ機会にもなりました。