中区・西区・南区版【10月9日(木)号】
署名を呼びかける古澤さん(右)と梶原支配人

シネマ・ジャック&ベティ 運営改善へ「支援する会」 改善計画に署名呼びかけ

 動画配信が広く普及する中、全国の独立系映画館の運営は厳しさを増している。中区若葉町にあるシネマ・ジャック&ベティも例外ではない。こうした状況を改善しようと9月15日、「シネマ・ジャック&ベティを支援する有志の会」を発足した。持続可能な運営の支援体制を目指す「アップデート計画」を立ち上げ、賛同者の署名を集めている。

 有志の会を発足したのは、映画プロデューサーの古澤敏文さん(67)。古澤さんにとって同館は、前身である「横浜名画座」時代から通った思い出深い映画館の一つ。「こうした映画館は、地域や文化、コミュニティの面から見ても大切な存在。地域として応援できる形になればと思った」と会の設立動機を話す。

 1950年代は、近隣には約30近くの映画館があったがその後、徐々に数を減らしていった。特に痛手だったのは2019年から始まったコロナ禍だ。多くの支援にも関わらず同館の有料入場者数は、約12万人だったコロナ禍前から約7万人台に減少。そんな中、コロナ時期の税金・社会保険料等の未払金や映写機の入れ替え費用のため、2023年から24年にかけてクラウドファンディングを実施した。目標金額を大きく上回る4300万円を達成したものの、予想以上に税金や施設維持に予算がかかり、設備の補修改修にまで十分な金額がまわせなかったという。

 古澤さんはこうした現状に、「これまでのように映画作品を観客が鑑賞する場として存在するだけではなく、観客や地域の市民が主体的に関わる仕組みが必要だと思った」と話す。7月頃から梶原俊幸支配人らと話し始め、これからの時代にふさわしい地域映画館の在り方を検討してきた。

 現在、同会のメンバーは古澤さんを含め5人。計画に賛同する人の署名を募っている。10月中に町内会など地域の人や支援者らと一緒にミーティングを行う予定。「皆のお知恵を借りながら、持続可能な運営をするにはどうしたらいいか考えていきたい」と話す。

75歳以上市内高齢者 免許返納が4割増 敬老パス施策が影響か

 横浜市内における75歳以上の高齢者による運転免許証の自主返納件数が、今年8月末までの暫定値で昨年1年間合計の1・4倍以上に増加していることがわかった。横浜市が今年度から、75歳以上の自主返納者に敬老パスを3年間無料交付する事業を始めた影響があるとみられる。

 神奈川県警察によると、横浜市内における75歳以上の返納件数は2019年の8848件をピークとして、2023年には5424件まで4年連続で減少していた。しかし、2024年は5712件と増加に転じ、今年は8月末までの暫定値で8316件で、統計開始以降最多を更新するのは確実な状況だ。8月末時点返納件数は中区で223件、西区134件、南区407件。市内18区全てで、前年を上回った。

無料申請約6300人

 この背景にあるとみられるのが、横浜市が今年度から始めた敬老パスに関する新制度。今年4月1日以降に75歳以上で運転免許証を自主返納した人に3年間敬老パスを無料交付するもので、制度開始から9月3日までの申請数が約6300人だったことが横浜市への取材で分かった。

 自主返納件数が前年比プラス173件となった南区について南警察署は「南区は高齢者が多いこともあるが、敬老パスが関係しているのではないか」と話す。

 敬老パスは、70歳以上の市民を対象に、市営・民営バスや市営地下鉄などで利用できる乗車証。今年10月からは一部の地域交通も半額程度で利用できるようになった。

 パスは10月1日を基準日として有効期間は1年間。世帯所得等に応じて無料から最大2万500円の負担金がある。昨年度の交付者数は約40万人で、交付率は51%。今年度導入された3年間無償化制度は返納日から次の10月1日を基準として、3年間無料交付となる。

 所管の健康福祉局は過去の返納者数の平均から年間申請者を7千人と想定していた。担当者によると、基準日の10月1日に向けて申請増が見込まれることから「想定よりは多くなっているという認識」だという。一方で申請数の上限は設けず、条件さえ満たせば無償交付の対象と説明した。

 申請が多い状況に、ある市議は「申請者が予想外に多いということは予算切迫にもつながる。今後、財政負担の課題を注視する必要がある」と指摘する。

横浜橋商店街協同組合の理事長を務める 横石 秀明さん 南区高根町在住 68歳

地域と共に活気ある街に

 ○…「下町情緒がありながら、多様な文化を発信し、賑わいある商店街にしていきたい」と横浜橋通商店街の新たな理事長として意気込みを話す。12年前に同商店街で商いを始めたときには「昔から落語の話に出てくるような下町文化が根付き、立派な商店街だと思いました」と振り返る。2年間副理事長を務めた経験を糧に約120店舗のまとめ役を担う。

 ○…長崎県佐世保市の出身。両親は魚屋を営んでいた。大学卒業後に入社した大手の食品流通会社から独立し、韓国や中国の食品をメーカーや問屋に卸す会社を立ち上げた。当時の取引先から店を継がないかと声がかかり、2013年にキムチ店「福美」を引き継ぐことに。「商売を始めるときは、両親の商いを見てきたので、すぐやろうと決心がつきました」

 ○…店を継いだ半年間は、夫婦で一緒に練馬から通勤する日々を過ごしたが、忙しさに限界を感じ商店街の近くに転居。「朝から晩まで店舗に立ち続け、商品をさばくことが大変でした」と話すが、韓国人の妻と力を合わせ、次第に店舗を大きくしていった。2年前には、川崎に店舗を増やすなど経営の手腕を発揮。「キムチの味と種類はどこにも負けない」と誇らしげだ。現在は娘夫婦に店を任せ、食品を卸す自身の会社に注力する。

 ○…外国人の経営者が増えている商店街。多様な店が並ぶ一方、文化が違うからこそのすれ違いが課題となっている。「商店街の秩序やルールをどう伝えていくか。商店街の中だけじゃなく、近くにある小学校や地域の皆さんと一緒に考えていければ」と地域との連携を進める。27年の国際園芸博覧会に合わせ、花をテーマにし、商店街を彩る企画も構想中。活気ある商店街づくりに奔走していく。

元町百段公園

小泉八雲の足跡巡る 10月25日、まち歩き企画

 NHK朝の連続テレビドラマ「ばけばけ」で注目が集まる小泉八雲と妻セツ。NPO法人横浜シティガイド協会は10月25日(土)、「横浜の小泉八雲とセツ」と題したまち歩きツアーを実施する。

 当日はJR関内駅南口に午前9時15分に集合。横浜公園や弁天通り、中華街、元町百段公園などを巡る約3Kmの行程。八雲が訪れたであろう明治中頃の横浜の面影を感じることができる。さらに、八雲文学に妻セツが果たした役割も併せて紹介する。

 参加費は700円(保険料など)。ホームページhttps://www.ycga.com/から申し込みを。

一度は着てみたい重厚感

横浜で「きものフェス」 初の甲冑体験も

 きものを気軽に楽しんでもらおうと「きものフェス」が11月22日(土)〜24日(月)、横浜・山下公園前のシルクセンターで行われる。入場無料。

 七五三や家族の記念に人気の「きもの撮影会」では、初の甲冑体験も開催。伊達政宗と真田幸村の甲冑(大人用・子ども用120cm〜あり)を着ることができる。体験料はレンタル・着付込み3万円のところ1万5千円。甲冑着付師やカメラマンは現役の役者が協力するなど、衣装や刀の型付けも本格的だ。予約は11月17日まで。(問)【電話】03・5875・8812

抽選で招待

 読者1人を11月23日(日)10時〜の体験会に招待。件名に「甲冑体験」、氏名、住所、年齢、連絡先を明記の上、メール(naka-nishi@townnews.co.jp)で申し込む。10月31日(金)締め切り。

グループに分かれて意見交換を行った

山下ふ頭再開発 市民検討会が開始 無作為抽出、31人が参加

 横浜市が進める山下ふ頭の再開発に関して、無作為抽出で選ばれた市民が議論する初の検討会が9月27日に行われた。計31人が現場を見学し、感想や意見を交わした。

 検討会のメンバーは、16歳以上の市民を対象に住民基本台帳から無作為抽出。各区から男女1人ずつ(計36人/18〜87歳)が選ばれた。無作為抽出での市民検討会は市として初の試み。世代を超えた多様な意見交換を目的とする。参加者からは、「身近な地域の将来像に関して参加できる貴重な機会だと思った」「高校生ならではの意見を出していきたい」など、様々な参加動機が聞かれた。

 年内に残り4回の検討会を行う予定で、出された意見は2025年度中にまとめる事業計画案に反映させる方針だ。

 検討会当日は、マリンタワーの展望台から広さおよそ47ヘクタールの山下ふ頭の全景を眺めた後、実際に現地を見学。さらに横浜市役所に場所を移し、再開発の基本的な方向性や新たなまちの将来像に向けた取り組みの考え方などが説明された。また、6つグループに分かれてのワークでは、現地見学の感想から始まり、10年後の山下ふ頭についてなどの意見を共有した。

 山下ふ頭再開発を巡っては市は当初、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を計画。だが2021年に初当選した山中市長が撤回した。市はこれを受けて、2回の市民意見の募集や有識者による検討委員会の答申を踏まえ、今年6月に再開発の基本的な方向性を取りまとめていた。

マストの説明をする白石さん

みなとみらい本町小児童 世界一周のヨットを見学 海洋冒険家・白石さん来浜

 世界1周ヨットレース「ヴァンデ・グローブ」で2度目の完走を果たした海洋冒険家の白石康次郎さん(58)=鎌倉市在住=が10月1日、西区の臨港パークを訪れ、みなとみらい本町小学校の児童と交流した。

 4年に一度開催され、無寄港・無補給の世界一過酷と言われるヨットレース。同校の小正和彦校長が白石さんと知り合いだったことから2020年の前大会に続き、全校をあげて応援。白石さんは今大会を90日間(24年11月10日〜25年2月9日)で完走した。その後応援のお礼に同校を訪問し、世界を1周したヨット「グローバルワン号」を見せることを約束した。レース中も衛星通信を使って繋がり、白石さんが児童に南氷洋の景色を見せたり、児童がクリスマスに歌のプレゼントを贈ったりしながら交流を深めたという。

 当日白石さんは「皆さんの応援を風に走りました」と述べ、フランスから持ってきたヨットを紹介。児童たちは28mもあるマストや船内の設備などの説明を聞きながら学年ごとにぷかり桟橋から見学したほか、6年生は特別に乗船した。

 井上航陽さん(6年)は「想像以上の大きさ」と実物を前に驚いた様子。3カ月もの間1人で過ごすレースの過酷さを改めて実感したといい「1人でどうやって動かすのか疑問だったけれど聞けてよかった」と笑顔を見せた。小正校長は「90日間応援してきた子どもたちだからこそ感じるものがあったと思う。良い体験になった」と話した。

白井支部長(左)と永井区長

商工会議所が要望提出 中部、南部支部が区長へ

 横浜商工会議所の中部支部と南部支部はこのほど、中区、西区、南区に市政に関する要望書を提出した。

 中部支部は9月30日、白井崇雄支部長と荒木康之副支部長が中区役所と西区役所を訪れ、区長へ要望書を手渡した。

 中区の内容は「『関内・関外地区活性化ビジョン』実現に向けた着実な推進」「GREEN×EXPO2027への来場者の山下公園・元町・中華街地区への誘致施策づくり」など8項目。永井由香区長は「中長期的な課題に、区役所の立場で進めていきたい」と話した。

 西区へは「エキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)の着実な推進」「区内商店街活性化等総合的な商業振興策への取組」など9項目を菊地健次区長に要望した。

 南部支部は10月3日、菊嶋秀生支部長と山本耕司副支部長が南区役所を訪れ、高澤和義区長へ要望書を手渡した。内容は「回遊性のある大岡川プロムナードの再整備の一層の促進」「商店街活性化条例にもとづく地元商店街の振興策の展開と積極的な情報開示」など9項目。高澤区長は「区政にとっても重要な視点を盛り込んでいただいた」と話した。

読み聞かせをした絵本を手に戸田恵子さん(中央)

「アンパンマン読み継いで」 戸田さんがMM(みなとみらい)でイベント

 「アンパンマンの日」である10月3日、アンパンマン役の声を務める俳優・戸田恵子さんによる絵本の読み聞かせイベントが「横浜アンパンマンこどもミュージアム」=西区=で開催された。

 同イベントは、テレビアニメ『それいけ!アンパンマン』の放送が開始された日(1988年10月3日)を記念して行われたもの。戸田さんがお馴染みの声で「みなさんこんにちは。ぼく、アンパンマンです」とあいさつすると、会場に集まった800人を超える親子から歓声があがった。

 読み聞かせたのは、1973年に初めて絵本で登場した『あんぱんまん』。困っている人やお腹を空かせた人に顔を食べさせてくれる正義のヒーローの原点が描かれた不朽の名作だ。戸田さんは「この絵本は100年、200年と読み継いでほしい」と話し、子どもたちにゆっくりとした口調で読み聞かせを行った後、保護者に向けて著者・やなせたかしさんの思いが綴られたあとがきも読んだ。アニメ開始から37年間アンパンマンを演じ続けている戸田さんは「できる限り長くやっていきたい。世代交代があってもテーマは永遠」と話した。

抽選でプレゼント

 同施設招待券を5組10人に。10月31日までにハガキに〒住所、氏名、年齢を明記の上、〒231―0033中区長者町2の5の14タウンニュース「アンパンマン」係へ。

文化祭で行われたeスポーツ体験会

みなと総合高校 来年度からeスポーツ授業 文化祭で体験会を実施

 市立みなと総合高校(津田武校長)=中区山下町=は9月12日、2026年度からeスポーツ授業を開始すると発表した。全国の公立高校で初の取り組み。eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略でコンピューターゲームを使って対戦するスポーツ競技を指す。

 授業では、前期(4月〜9月)の中で3年次を対象に展開。単なるゲーム競技として捉えるのではなく、その周辺産業や関連職種についても理解を深め、卒業後のキャリアについて知識を身に着けることを狙いとする。津田校長は「わが校は総合高校なので、特色ある選択科目として世界で盛り上がるeスポーツに着目した」と話す。

 横浜を拠点に置くプロeスポーツチーム「VARREL」を運営する(株)CELLORB=西区浅間町=が授業のカリキュラム作りに協力。ソニーマーケティング(株)が最新鋭のモニターとヘッドセットを5台ずつ同校に寄贈した。

 来年度の授業に先駆け同校では、eスポーツ部が発足された。9月20日の同校の文化祭「みなと総祭」で、同部の部員とプロチームのスタッフがeスポーツ体験会を開催した。寄贈されたモニターを使用し、格闘技のゲームで対戦。勝つための戦略を話し合うなど、会話しながら競技を楽しんでいた。

優勝したDOLPHIN STARSのメンバーら

DOLPHINSTARS 国際大会で優勝 全274チーム中最高得点も

 中区本牧を拠点とするチアチーム「横浜オールスターズ/DOLPHIN STARS」が9月10日から16日までタイのバンコクで開催された国際大会「International Cheer Challenge 2025」のチアリーディング部門に出場。4人1組のチームで競う8歳〜12歳までのPrimary編成LV2(18チームが参加)と12歳〜14歳までのYouth編成LV3(7チームが参加)の両LVで優勝した。同大会はアジアの国を対象とした国際大会で、全274チームが出場した。

 LV2のチームは、チアトスの高さにこだわったほか、難易度の高い技も取り入れた。本番はノーミスの演技を披露。全274の全出場チームの中での最高得点を記録した。阿部理音さん(本牧小6年)は「目標に掲げてきた優勝ができて嬉しかった」と話す。

 30分後に行われたLV3のチームはアップ演技でミスが続出。2人がLV2との掛け持ちで、「体が疲れてしまった」と振り返る。それでも、シミュレーションをし直して修正。見事優勝した。今大会、上に乗るポジションに挑戦した加藤結寧さん(間門小6年)は「プレッシャーだったが、練習の成果がだせてよかった」と話した。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
今野さん(左)と飯塚署長

セコム社員が詐欺防止 今年、県内で4件目

 警備サービス会社のセコム(株)の社員が9月、特殊詐欺を立て続けに阻止した。神奈川県内で今年、同社社員が防いだ詐欺事案は4件となった。

ATMで声かけ

 武藤勝美さんは1日、横浜駅付近の無人ATMでの作業後、電話をしながら操作をする70代の男性を見つけ、コントロールセンターの管制員・荒木裕馬さんに報告した。荒木さんの指示で声をかけたが「銀行本店の人と話しているから大丈夫」という返事に違和感を覚え、銀行のコールセンターに電話。男性が使用しているATM備え付けのオートフォンを数回鳴らしてもらい、武藤さんがオートフォンを男性に渡すと被疑者は電話を切った。連携で被害を防いだ2人は日頃から「いつか現場に遭遇するかもしれない」とシミュレーションしていたという。

 今野和寛さんは12日、巡回中の桜木町駅前の無人ATMコーナーで、電話で確認しながら作業している70代の女性に気付いた。「最初は操作が分からないのかと思ったが、話している内容で怪しいと思い、『お困りですか』と声をかけた」と話す。気分を害さないように話をし、被害を未然に食い止めた。

 25日には伊勢佐木署の飯塚博史署長から今野さんに、30日には戸部警察署の重岡康二署長から武藤さんと荒木さんに、それぞれ感謝状が贈られた。飯塚署長は「日頃の警備員教育のたまものだと思う。警備業の方々と連携をとりながら抑止していきたい」、重岡署長は「詐欺の手口などの知識はあっても行動に移すのは勇気がいること。未然に防いでいただき感謝している」と話した。

社員の意識向上を

 同社神奈川本部は2022年10月に神奈川県、神奈川県警察と「地域安全に関する協定」を締結した。以来、詐欺発覚時の連携や啓発活動、日々の情報共有など社員の意識向上に取り組む。今野さんは、「バックアップ体制が整っているので、安心して声がけができた」と振り返った。

音楽に合わせてのどピコ体操を行う参加者

体操で喉のフレイル予防 中区本牧原で35人が参加

 中区本牧原地域ケアプラザで9月16日、喉のフレイルを予防する「のどピコ体操」が行われた。当日は、近隣に住む高齢者など35人が参加した。

 口や舌、喉の筋肉が低下することは、誤嚥の原因になる。喉からの健康づくりをはじめようと同ケアプラザが企画した。講師は、特定非営利活動法人東京ベルズ理事長の高牧康さんが務めた。高牧さんは、国立音楽大学音楽学部声楽科を卒業後、ヴォイスティチャーとして「はなまるマーケット」など多くのメディアに出演する。

 「のどピコ体操」は、歌を歌いながら、口や体を動かし、喉の筋肉を鍛える体操。高牧さんが開発した。参加者は椅子に座りながら、高牧さんのピアノ演奏で進んでいくアルプスの少女ハイジの物語に合わせて、歌を歌い、リズムに合わせて口や手を動かした。

 体操を実践する前には、高牧さんが高い声や低い声を出したときの喉の筋肉の動きを写真や動画を用いて、解説する場面などもあった。

 参加者は「楽しくのどのフレイル予防ができる体操を知ることができてよかった。喉を鍛える大切さがわかった」と感想を話した。
講師の浅井俊弥医師

参加無料 帯状疱疹ワクチンとは 10月16日、市役所で講演会

 横浜市医師会が10月16日(木)10時〜11時、県民を対象にした「帯状疱疹予防接種講演会」を開催する。会場は横浜市役所1階アトリウム。

 当日は、神奈川県皮膚科医会副会長の浅井俊弥さんが講師を務め、帯状疱疹の病気の概要、ワクチンの副反応、発症後の接種の必要性、ワクチンの選び方などをわかりやすく伝えてくれる。

 帯状疱疹は、過去に水ぼうそうにかかった際に体内に潜伏していたウイルスが再活性化し、神経に沿って痛みを伴う水ぶくれが現れる病気。70歳代での発症が最も多く、皮膚症状が治った後も痛みが残る「帯状疱疹後神経痛」などの合併症が、日常生活に支障をきたすことがある。今年度から定期接種が開始された。

 参加無料、事前申し込み不要。(問)【電話】045・680・0073

<PR>
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
神奈川の企業Web集客に タウンニュースのネット版「タイアップ広告」でPR強化
1人1台のスマホ時代。企業広告・商品サービスPRにおいて「デジタル化」は避けては通れないテーマといわれている。「日本の広告費」(電通調べ)によると、2024年の... (続きを読む)
練習に励むメンバーら

横浜少年少女合唱団 現役・卒団生、心一つに 19日に60周年演奏会

 横浜開港記念式典や海外公演など幅広く活動する「横浜少年少女合唱団」(島田桂子代表)が10月19日(日)、創立60周年記念演奏会を横浜みなとみらいホールで開く。現役団員に加えて、約130人の卒団生もステージに立ち、一体となった歌声を披露する。

 同合唱団は1965年、当時の市教育委員会や小・中学校音楽教育研究会の有志によって結成された。市内の各行事に出演し、中国やカナダなど海外でも公演。これまでに横浜文化賞(2017年)などを受賞し、約1700人の卒団生を輩出してきた。

 「子どもたちの人格形成の場でもあります」と島田代表。礼儀作法の習得や仲間との絆づくりなど教育的な側面も重視しているという。9期生で6年間在籍していた大塚裕子さんも「先輩の行動を見て、自分たちがすべきことを学ぶ場所でもありました」と振り返る。

 現在は小学生から高校生まで約50人が在籍。コロナ禍によって日本郵船氷川丸のホールが利用できなくなったため、市内各地の公会堂などで練習している。

歴史をたどる

 記念演奏会は、同合唱団の過去から現在までの歩みを辿るようなステージ構成になっている。演奏曲目は海外公演地ゆかりの曲、同合唱団で長年歌い継がれてきた組曲「水のいのち」、定期演奏会の思い出の曲など。また、1期生から60期生まで約180人による合同演奏も行われる。

 「さまざまな世代の人が心一つに、作品を作り上げようとしています」と演奏会の醍醐味を説明するのは14期生の滝川裕史さん。島田代表は「コロナ禍で歌えない時期もありましたが、その分団結力や集中力が身に付きました」と振り返り、「感謝の思いや謙虚な気持ちを大事に歌い続けます。ぜひ60周年記念演奏会に来てください」と呼びかける。高校2年生で現団長の西脇伶さんは「OG・OBの方たちの力も借りて、全員一丸となって素晴らしい歌を届けます」と意気込む。

 演奏会は午後1時30分開演(0時50分開場)で、チケット1500円(全席自由)。問い合わせは島田代表【携帯電話】090・2411・8458。

足利ゆかりの地巡る バス日帰り旅行、参加者募集

 南区蒔田に関係する吉良家の調査を行っている「蒔田の吉良歴史研究会」は10月13日(月・祝)、バス貸し切り日帰り旅行「足利ゆかりの地めぐり」を実施する。

 蒔田を午前7時30分に出発し、栃木県足利市へ。足利累代の供養塔・浄土庭園の光得寺や鑁阿寺(関東八十八ヵ所霊場第十六番)、日本最古の学校といわれる史跡足利学校、長林寺(織姫公園)、心通院、樺崎寺跡・浄土庭園を巡る。昼食は「日本料理蝶や」。午後6時帰着予定。

 先着最大20人。参加費は1万5千円

 申し込みや問い合わせは蒔田の吉良事務局【電話】045・731・2720へ。

定例会見に臨む山中市長

「国会で地方自治の議論を」 山中市長 法案提出方針に期待感

 横浜市の山中竹春市長は9月26日の定例記者会見で、国民民主党が「特別自治市(特別市)」の関連法案提出へ向けた準備を始めたことを受け、「地方自治のあり方を国会で議論してほしい」と期待感を示した。

 「特別市」は原則として市が市域の地方事務の全てを担い、権限や財源を都道府県から市に一本化する制度。実現には法制化が必要で、横浜市は他の政令市と連携し、実現を目指している。

市民理解「広がっている」

 特別市について山中市長は「市民や国会議員の理解が広がっていると思う」と述べた。また、9月22日に大阪・関西万博を訪れた際に大阪市の横山英幸市長と面会し、大阪府と大阪市が目指す「副首都構想」に関する話をしたことも明らかにした。大阪では過去に2度、「都構想」の是非が住民投票で問われ、いずれも僅差で否決されたが、副首都構想とセットで都構想が再び議論になりつつある。

 山中市長は「東京一極集中を是正し、多極分散の社会を作ることは、日本の成長や安心につながる」とし、「都構想にしても特別市にしても、どの市が実現するかということではなく、日本全体の地方自治のあり方をぜひ国会で議論してほしい」と述べた。

グリーンライン=市交通局提供

市交通局 地下鉄のダイヤを改正 混雑緩和へ、11月から

 横浜市交通局は、11月1日から市営地下鉄のダイヤを改正する。

 改正は朝のラッシュ時間帯の混雑緩和や利便性向上を図ることが目的。ブルーラインでは平日午前7時30分頃〜8時30分頃で、普通列車の運転間隔を4分40秒から4分30秒に10秒短縮する。また、同時間帯の戸塚駅、上大岡駅、桜木町駅で上下線同時到着を解消することで、駅構内の混雑緩和を図る。

 グリーンラインでは平日午前7時30分頃〜8時頃の上り日吉本町駅発に、輸送力の高い6両編成車両を8本集中投入することで混雑を緩和。さらに、日吉駅発センター北駅行きの終列車の行先を中山駅まで延長し、利便性を向上させる。

 また、ダイヤ改正とあわせ、11月から各駅ホーム上の時刻表を二次元コードによる案内に切り替える。改正ダイヤは10月上旬にホームページなどで公開予定。

会場を盛り上げた「変面」

横浜中華街 お月見鑑賞会に300人 「中秋節」に合わせ開催

 横浜中華街で10月6日、月を眺めながら一家団らんを楽しむ中華三大節句の「中秋節」にあわせ、「お月見鑑賞会」が開催された。

 秋の夜長に中国の伝統文化を鑑賞しながら月餅を味わう人気のイベント。ステージに設置されたオブジェの幻想的な光に包まれながら、4団体が中国舞踊や楽器の演奏、変面のパフォーマンスを披露し、集まった約300人の来場客を楽しませた。

 横浜中華街の各店舗では中秋節にあわせ、限定の月餅を販売している。横浜中華街発展会協同組合の常務理事・竹本理華さんは「大切な人と月餅を分け合い、団らんの時間を楽しんでもらえたら」と話した。

11月は美食節

 11月1日から30日までは、食にスポットを当てた「美食節」を開催。

 横浜中華街グルメ大使のはっしー(橋本陽)さんがセレクトした中華の代表料理が一堂に会する「中華一周ガストロノミー会」(11月6日(木)開催)ほか、様々な企画で街を盛り上げる。

「まちかどギャラリー」と運営管理する3社のメンバー

旧第一銀行横浜支店 にぎわい生む文化交流拠点に 10月4日にグランドオープン

 ​横浜市認定歴史的建造物「旧第一銀行横浜支店」=中区本町=が、10月4日、文化交流拠点「BankPark YOKOHAMA」としてグランドオープンした。

 さまざまな人・もの・文化が交差する明るい公園のような「出会い、学び、育つ」場所を目指す。(株)竹中工務店、(株)CRAFTINGJAPAN、グッドルーム(株)が運営管理を行う。

 1階の「CRAFT.」では、世界の工芸品を展示・販売し、ダイニングレストランやフラワーショップも併設する。地下1階と2・3階には、シェアオフィス「goodroom lounge横浜馬車道」が入る。

 通りに面した施設を象徴する半円形のバルコニーは「まちかどギャラリー」として活用。環境問題や工芸などをテーマに作品を展示していく。

新たな体験を

 開業記念として1階のギャラリースペースでは、10月19日(日)まで、明治時代に横浜港から海を渡り欧米で人気を博した陶磁器・オールドノリタケの展示と販売を行う。

 その後も、工芸や文化を身近に楽しめる参加型イベントを企画するほか、「横浜北仲フェス2025」に参加するなど、地域との連携も進める。

 市民も観光客も、子どもから大人まで、多様な人々がつながる空間として、横浜市の新たな文化の共創や交流を促す。

 同施設の運営統括責任者の鍵野壮宏さんは「ここに来れば、新しい体験や発見ができる場所にしていきたい」と話した。

山中竹春市長(資料写真)

山中市長、高市氏に「地方の声を汲み取って」 自民党総裁選出でコメント

 横浜市の山中竹春市長は10月6日、自民党の新総裁に高市早苗氏が選ばれたことについてコメントを発表した。コメントは次の通り。

 「このたび、高市早苗衆議院議員が自由民主党総裁に選出されましたこと、心からお祝い申し上げます。高市新総裁におかれましては、これまで総務大臣や経済安全保障担当大臣をはじめ数々の要職を歴任してこられた御経験のもと、国民・市民の皆様の安心・安全な暮らしを守るために、物価高対応をはじめ、地方の声を汲み取っていただくことを期待しております。そして、1年半後に迫った『GREEN×EXPO 2027』の成功に向けて、開催都市として一体となって取り組んでまいりたいと思います」

活動に参加したクラブメンバー=提供

横浜寿ライオンズクラブ 特別支援学校で奉仕 ゲームブースを出展

 南区にある奉仕団体「横浜寿ライオンズクラブ」は9月27日、横浜市立港南台ひの特別支援学校で開催された「ひのフェス」に参加した。

 同クラブは体育館にBIGダーツ、BIG迷路、動物ピンボールの大型ゲーム機器を設営した。また、菓子の配布を行った。

 今年度から地域に開放して行われた同イベント。会場には多くの子どもたちや地域住民が集まり、ゲームを楽しむ様子が見られた。

昨年の講演会(市提供)

犯罪被害者支援 遺族の弁護士講演から考える 市が11月14日、鶴見区で

 犯罪被害について、当事者が語る講演会が11月14日(金)午後1時から4時まで、鶴見公会堂で行われる。講演会は横浜市が犯罪被害者週間(11月25日〜12月1日)に合わせて毎年行っている。

 講師は犯罪被害者の遺族で弁護士の伊東秀彦さん。伊東さんは1994年に米国留学中の兄が銃殺され、この経験から司法の道を志し、2005年に弁護士になった。以来、多くの犯罪被害者の裁判を担当し、支援活動を続けている。

 伊東さんの講演の後は、白梅学園大学の尾崎万帆子准教授がコーディネーターを務め、伊東さんと神奈川県警察、横浜市の職員がパネルディスカッションを行う。

 参加無料。定員400人。申し込みは10月14日(火)から電話、インターネットなどで受け付ける。伊東さんの講演のみ、オンライン視聴が可能。市は「犯罪被害にあったとき、どのような支援が必要なのか、一緒に考えてみませんか」と呼びかける。申し込み、問い合わせは市市民局人権課【電話】045・671・3117。

■インフルエンザの9月22日から28日までの区別の定点あたり患者報告数

横浜市内 インフルエンザの流行始まる

 横浜市は10月3日、市内でインフルエンザが流行期に入ったことを発表した。

 市の感染症発生動向調査によると、9月22日から28日までの1週間で、市内の定点医療機関あたりの患者報告数が1・64人となり、流行開始の目安となる1・00人を超えた。患者報告数は9月上旬から3週連続で増加しているが、伸び幅が大きくなっている。

15歳未満が約8割

 年齢別では15歳未満が全体の78%を占めており、子どもを中心に感染が広がっている。すでに小学校や中学校など7校で学級閉鎖があった。区別では、緑区が最多の6・25人で以下、都筑区と港南区が3・20人。

 市は予防のポイントとして、流水と石けんによるこまめな手洗いや「咳エチケット」の徹底、室内のこまめな換気などを挙げている。重症化予防のためのワクチン接種も推奨し、高齢者向けの予防接種は10月から始まっている。

神社でJAZZ 10月19日、お三の宮で

 南区山王町のお三の宮日枝神社境内で10月19日(日)、音楽イベント「神JAZZ」が開かれる。正午から16時で入場無料。

 5回目となる今回は歌手の日野美歌さんをメインゲストに迎えるほか、実力派のジャズミュージシャンが揃い、多彩なステージが披露される。

 当日は音楽だけでなく、マルシェやグルメも(午前11時〜)。主催する神社周辺の活性化を目指す市民団体「アクティブお三の宮エリア」の担当者は、「”お酒と音楽”をテーマに、来場者と共に楽しく過ごせる時間を持ち、地域の賑わい創出や住民たちの交流の場になれば」と話す。

 同日10時からはまち歩き企画「吉田新田の謎を歩く」も。参加希望者は「アクティブお三の宮エリア」のホームページから。(問)info@osannomiya.org

 

自民党総裁選 小泉進次郎氏 決選投票で高市早苗氏に敗れる 県内党員票は最多

 石破茂首相(総裁)の後任を決める自民党総裁選挙が10月4日に行われ、高市早苗前経済安全保障担当大臣が当選した。昨年に続き2度目の挑戦となった小泉進次郎農林水産大臣(衆院11区=横須賀市・三浦市)は決選投票で高市氏に敗れた。

 神奈川県内の党員票では、小泉氏が得票数の約48%となる1万8650票でトップだった。2位が高市氏の1万3782票だった。

 高市氏、小泉氏を含めて5人の争いとなった総裁選。1回目の投票で小泉氏は国会議員票では最多の80票を獲得したが、党員票では高市氏の119票に次ぐ2位の84票にとどまった。高市氏と小泉氏の決選投票では、国会議員票では高市氏が149票、小泉氏は145票とほぼ互角だったが、都道府県連票は高市氏が36票で、小泉氏は11票と大きく差が付いた。

締結式に参加した(左から)WPROのピウカラ地域事務局長、黒岩知事、ME-BYOグローバル戦略センターの松本代表理事

神奈川県、WHO西太平洋地域事務局と覚書 アジアの健康課題解決へ

 神奈川県はアジアの健康課題解決へ向けて、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局(WPRO)と9月30日に覚書を締結した。今後、両者は高齢化や生活習慣病の増加などの課題に研究支援や政策開発を通して取り組んでいく。

 WPROはWHOの6つの地域事務局の一つ。フィリピン・マニラに本部を置き、日本を含む38の国と地域の公衆衛生向上を支援している。

 県とWPROは、ヘルスケア関連企業などで構成される一般社団法人「ME-BYOグローバル戦略センター」と連携し、企業が持つ技術やサービスを生かしながら、課題解決につなげていく。

 黒岩祐治知事は9月30日の覚書締結式で「西太平洋地域の健康な高齢化を目指したい」と語り、WPROのサイア・マウ・ピウカラ地域事務局長は「日本は高齢化の課題に最も直面している国。日本や神奈川には課題解決への経験や実績があり、ともに歩んでいきたい」と述べた。同センターの松本洋一郎代表理事(東京大学名誉教授)は「産官学の連携で重要な任務を果たしていきたい」と抱負を語った。

絵が出来上がっていく過程を体感できる=写真は昨年

大さん橋客船ターミナルでライブペイント 10月11日、入場無料

 横浜にゆかりのあるアーティストらが出演するライブペイントが10月11日(土)、横浜港大さん橋国際客船ターミナル=中区海岸通=の2階出入国ロビーで開催される。入場無料。正午〜午後8時。

 4回目となる今回のテーマは「Bon Voyage(良い旅を)」。長年、海の玄関口で多くの船出を見送ってきた約14m×約7mのターミナル内の歓送バナー(横断幕)を、KIRARINさんら3人のアーティストが描き上げる。

 会場では3人のDJが音楽で演出し、MCが会場を盛り上げる。カフェも出店し、ドリンクを片手にアート制作の臨場感を味わうことができる。詳細はホームページで確認を。

音声訳入門講座の受講生を募集 横浜市南区のボランティアセンターで

 南区ボランティアセンターは音声訳入門講座の受講生を募集している。

 音声訳ボランティアとは、視覚障がい者が必要とする本や雑誌の情報を録音し、CDやテープで提供している。簡単なパソコン操作有。講座では音訳の基礎から学ぶことができる。講座は10月7日から11月25日までの毎週火曜日で全8回。午前10時から午後12時30分までで、場所は南区福祉保健活動拠点(南区浦舟町3の46、8階)の多目的研修室。受講費用は2000円。定員は20人(応募多数は抽選)。

 申し込みは、電話またはファクス【電話】【FAX】045・260・2531で。