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中区・西区・南区 社会

公開日:2025.10.09

山下ふ頭再開発
市民検討会が開始
無作為抽出、31人が参加

  • グループに分かれて意見交換を行った

 横浜市が進める山下ふ頭の再開発に関して、無作為抽出で選ばれた市民が議論する初の検討会が9月27日に行われた。計31人が現場を見学し、感想や意見を交わした。

 検討会のメンバーは、16歳以上の市民を対象に住民基本台帳から無作為抽出。各区から男女1人ずつ(計36人/18〜87歳)が選ばれた。無作為抽出での市民検討会は市として初の試み。世代を超えた多様な意見交換を目的とする。参加者からは、「身近な地域の将来像に関して参加できる貴重な機会だと思った」「高校生ならではの意見を出していきたい」など、様々な参加動機が聞かれた。

 年内に残り4回の検討会を行う予定で、出された意見は2025年度中にまとめる事業計画案に反映させる方針だ。

 検討会当日は、マリンタワーの展望台から広さおよそ47ヘクタールの山下ふ頭の全景を眺めた後、実際に現地を見学。さらに横浜市役所に場所を移し、再開発の基本的な方向性や新たなまちの将来像に向けた取り組みの考え方などが説明された。また、6つグループに分かれてのワークでは、現地見学の感想から始まり、10年後の山下ふ頭についてなどの意見を共有した。

 山下ふ頭再開発を巡っては市は当初、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を計画。だが2021年に初当選した山中市長が撤回した。市はこれを受けて、2回の市民意見の募集や有識者による検討委員会の答申を踏まえ、今年6月に再開発の基本的な方向性を取りまとめていた。

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