多摩区・麻生区版【10月10日(金)号】
完成した乗降場。奥に見えるのは2月に供用開始したスペース=10月2日、新百合ヶ丘駅方面から撮影

新百合ヶ丘駅北口 一般車乗降場 新たに整備 供用開始 渋滞緩和へ

 新百合ヶ丘駅北口周辺の交通渋滞を緩和するため、市は麻生区役所前に一般車の乗降専用スペースを整備し、10月1日から供用を開始した。今年2月に、対向車線側にある新百合トウェンティワンビルの前に整備し、供用開始した乗降場に続く取り組み。

 新たな乗降場は、麻生区役所と同ビルの間を通る区画街路10号線の区役所側に整備された。車道を2・5m拡幅し、2〜3台程度の車両が進入して一時的に乗降できる延長約18mのスペースを設けた。歩道の植栽を切り詰めることで、幅員約2mの歩行路を確保した。

 同駅周辺では人口増加に伴い駅利用者が増えるとともに一般車の交通量が多くなり、北口駅前広場内の混雑や周辺道路の渋滞が課題となっている。市は、今年3月に策定した新百合ヶ丘駅周辺地区まちづくり方針で駅周辺の交通環境の改善と交通結節機能の強化を目指すとしている。一方、実現には時間を要するため、短期的な取り組みを並行して進めており、第一手として2月に同ビル側へ延長約30mの乗降場を先行整備していた。

 2つの乗降場を設けることで市は、駅に向かう一般車の分散化を図るとともに、駅前広場内はタクシーなどの公共性の高い車両や高齢者・障害者などを優先し、利用スペースの役割分担を図りたい考えだ。

 1つ目の乗降場を整備した後、駅前広場や現地などで市が実施したアンケート調査では197件の回答があり、3割超が「使いやすい」と答えたという。一方、「待合スペースが暗い」などの意見もあったことから、市は今年度中に照明を設置する予定。新設の乗降場についてもアンケート調査の実施を準備中だ。担当者は「引き続き利用者の声を聞きながら、できることを反映させていきたい」と話す。

(問)市地域整備推進課【電話】044・200・3011

川崎市長選 現新6人の争いか 10月12日告示、26日投開票

 任期満了に伴う川崎市長選が10月12日に告示される。本紙の調べでは10月6日の時点で現職と新人の計6人が出馬に向けて準備を進めている。投票は26日に即日開票され、13日から25日まで期日前投票が行われる。

 立候補の意思を示すのは、表明順に会社員の國谷涼太氏(25)、現職の福田紀彦氏(53)、社会福祉法人理事の野末明美氏(60)、出版社CEOの宮部龍彦氏(46)、前市議会議員の山田瑛理氏(42)、清掃員の関口実氏(67)。いずれも無所属での立候補を表明している。

 國谷氏は「若者・子育て世代から選ばれるまち」「ビジネスのまち」「安全・安心のまち」を重点施策に掲げる。子育て世帯向け「アフォーダブル住宅」の供給、市民税の減税、地域活動のデジタル化などを訴える。

 4選を目指す福田氏は、人づくりや健康づくり、住まいなどの「7つの循環」を掲げ、卓越スクール(高専)の設立や子育て支援住宅の実証の開始に取り組む。また、特別市の実現に向けた法改正にも意欲をみせる。

 野末氏は共産党の推薦を受けて挑戦。「市民の子育て・くらし・福祉優先」を掲げ、18歳までの子ども医療費・窓口負担ゼロや中学校給食までの無償化を強調。等々力緑地の緑の保全、公共施設の市の直営化を唱える。

 8月に出馬表明した宮部氏は、事務事業評価で啓発事業を整理し、税金の使い道を正すと強調。SDGsなどの「理念先行」の啓発事業を整理対象に挙げる。最終目的として、ヘイトスピーチ禁止条例の廃止を掲げる。

 山田氏は9月に川崎市議を辞職し、自民党に離党届を提出した。2児の母親目線と庶民感覚をいかした市政運営を掲げる。学校ルールの一斉点検と必要な見直しや、歩道整備などのインフラ対策などに意欲をみせる。

 関口氏は9月下旬に挑戦を表明した。国籍や性別、障害の有無にかかわらず「差別のない、多様性のある社会」づくりを目指すと明言。ヘイトスピーチの対策強化や、南海トラフ地震への防災力に向けた強化を掲げる。

本紙がアンケート

 タウンニュースは市長選立候補予定者に最も訴えたい政策などのアンケートを実施。回答を政治情報サイト「政治の村」で公開している。(10月6日起稿)

10月25日から始まる第31回KAWASAKIしんゆり映画祭の実行委員長を務める 平松 多一さん 麻生区万福寺在勤 59歳

映画に魅せられ 人生描く

 ○…「地元の皆で作ってきた祭り。ますます愛され注目される映画祭になれば」。第1回の立ち上げスタッフでもあり今年4月に実行委員長に就任。市民スタッフらの力はもちろん、副音声イヤホンガイドや日本語字幕など誰もが楽しめるバリアフリー上映にいち早く取り組んできたことにも誇りを持つ。「10年ひと区切りなら新たな10年の始まりの年。この先どんな夢を描いていけるか、皆で考えていきたい」

 ○…埼玉県出身。少年野球チームでは3年生ながら6年生を「バッタバッタと三振に取り」、将来はプロ野球選手を夢見た。けがで運動ができなくなり、のめり込んだのは小説や映画など物語の世界。映画監督の今村昌平氏が設立した横浜放送映画専門学院(後の日本映画大学)の映像科で学び、劇団民藝の制作部門には17年在籍。現在は母校の職員として高大連携を担当しながら映画祭の主催団体の理事も務め、麻生区内の芸術文化に深く携わってきた。

 ○…芝居や映画に浸かってきた半生。「違う道を考えたりもしたけど、なんか戻ってしまう」。昔から惹かれるのは物語を感じるもの。映画の魅力を「他の人の人生を追体験できること」と語る。何に出会いどう感じ、どう生きるのか。「体は一つだけどたくさんの人生と巡り会える。それって贅沢」と頬が緩む。あの時けがをしてなかったら--頭の隅にあるそんな思いも「惹かれる理由かもしれない」

 ○…休日の楽しみは単線の鉄道に乗り知らない街を歩くこと。海のそばを走り商店街を抜ける江ノ電や大雄山線などのローカル線もお気に入り。「アーケード評論家」を名乗り、赤羽や十条などの下町もこよなく愛する。「いろいろな人生模様が滲んでいる気がしてね」としみじみ笑った。

踊りを披露する菅星ヶ丘長生会

多摩区老連 多様な演芸見せる 練習の成果発揮

 多摩区老人クラブ連合会(楠静子会長)の第47回演芸大会が9月22日、多摩市民館で開かれた。同区内の老人会から37組延べ435人が出演。舞台上で歌や踊り、吟詠、民謡などを披露した。

 楠会長は合唱が国民文化として根付くエストニアを例にあげ、「音楽のまちである川崎に住み、老人クラブに入り、演芸大会で練習の成果を発揮すれば、一人一人の健康寿命延伸にもつながる」と述べた。

区境を巡る旅 多摩区観光協会ツアー

 多摩区観光協会は10月24日(金)、ウオーキングツアー「区境を巡る小さな旅」を開催する。

 午前9時にJR稲田堤駅集合。多摩区と、稲城市および麻生区の境界線付近を歩き、自然や歴史にふれる。正午に小田急読売ランド前駅で解散予定。約5Km、3時間の健脚コース。定員20人。参加費300円(保険代含む)。小雨決行。

 申込みは10月15日(水)午前10時以降に事務局の多摩区地域振興課を訪れるか、【電話】044・935・3132、【FAX】044・935・3391。

 詳細・問い合わせは同課。

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25年度、2回目となる小規模事業者持続化補助金の申請受付へ向け、川崎中小企業診断士会では小規模事業者や個人事業主を対象に10月17日(金)、川崎区富士見にある川... (続きを読む)
ごみを拾う参加者

110人でまちをきれいに 新百合ヶ丘で美化活動

 市民や行政、企業などが一体となって清掃活動を行う「麻生区美化キャンペーン」が、9月18日に新百合ヶ丘駅周辺で開催された。

 市内統一美化活動の一環として川崎市美化運動実施麻生支部(岡本義雄支部長)らが実施主体となり、重点区域である同駅周辺で年に一度行っている。今年は活動を盛り上げようと、新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムが毎月行っているデッキ清掃と初の合同開催となった。

 同支部や市、区職員、近隣企業や大学などから110人が参加。ペデストリアンデッキと北口歩道のごみ拾いや花壇の手入れ、ロータリー周辺のデッキ清掃などに取り組んだ。ポイ捨て禁止や路上喫煙防止に関するアナウンスも行い、通行人に啓発した。

 岡本支部長は「初めて合同で行ったが、大勢が参加することで取り組みを知ってもらい、環境美化への関心や意識が高まれば」と意義を語った。副支部長の上原幹生さんは「皆さんの協力で美しく清掃ができた。これからもごみのない、花いっぱいの美しいまちづくりを推進していく」と話した。同支部は10月12日(日)のあさお区民まつりで花苗の配布や美化活動の啓発も行う予定。
あさお区民まつりのチラシ

区民の祭典、シーズン到来 麻生は12日、多摩は18日

あさお区民まつり

 第43回「あさお区民まつり」は10月12日(日)、麻生区役所広場、麻生市民館で開催される。午前10時から午後4時。雨天決行、荒天中止。麻生区町会連合会など43団体からなる実行委員会が主催。

 区役所前道路では午前10時から11時まで恒例のパレード。市消防音楽隊や禅寺丸柿キャラクターのかきまるくん、川崎フロンターレふろん太ら18組が通りを練り歩く。区役所広場のステージと麻生市民館大ホールでは市民団体やサークルが歌や踊り、アートなどのパフォーマンスを披露。地域団体やキッチンカーなどによる出店や、ゲーム・昔遊びなどが楽しめるキッズエリア、麻生区特産品販売、地域の医療機関や介護関係団体が健康チェックや展示を行う長寿日本一ブースなど心躍る企画が目白押しだ。

 同日はまちづくり団体の新百合ヶ丘エリアマネジメントコンソーシアムが主催する「しんゆりフェスティバル・マルシェ」も新百合ヶ丘駅南口で開催され、同駅一帯がにぎわう一日となる。

 駅前は交通規制あり。あさお区民まつりの詳細は麻生区ウェブサイト。問い合わせは麻生区地域振興課【電話】044・965・5113。

多摩区民祭

 第48回「多摩区民祭」は10月18日(土)、生田緑地で開かれる。午前9時30分から午後3時。荒天中止。町内会・自治会ほか地元関係諸団体で構成される実行委員会が主催。

 9時30分からのオープニングパレードでは、専修大学吹奏楽研究会がフラッグと演奏で華やかに祭りのスタートを告げる。10時から開会式が行われるとともに、飲食物や野菜、手づくり作品、交流都市物産などの販売、各種団体による展示、パトカー・消防車の乗車体験などが実施される。10時25分から3時まで、中央広場ではキッズダンス、太鼓演奏、フラダンスなどのステージも披露される。

 敷地内の施設も協力。かわさき宙と緑の科学館内プラネタリウムでは、当日限定で観覧無料の区民祭特別プログラムを投影。日本民家園では企画「〜合掌造りのふるさとから〜越中五箇山がやってくる!」を実施する。当日に限り入園無料。岡本太郎美術館では「戦後80年『明日の神話』次世代につなぐ原爆×芸術」展を開催。観覧料300円(中学生以下無料)。

 詳細は多摩区ウェブサイト。問い合わせは多摩区地域振興課【電話】044・935・3133。

AIで生成した空き家のイメージ画像=川崎市提供

「対策計画」改定から1年 川崎市 空き家 52戸に改善指導 予防の啓発チラシも作成

 年々増加する空き家の問題を解消するため、川崎市の「第2期空家等対策計画」の一部が昨年8月に改訂されて1年が過ぎた。行政指導の対象となる「管理不全空家」に52戸が認定されるなど新制度の効果は見られるといい、市は制度に関する啓発チラシを作成して一層の周知を図る構えだ。

 全国的に空き家は増え続けており、総務省によると2023年の時点で約900万戸という。このため国は23年12月に「空家法」の一部を改正し、市区町村が空き家の持ち主などに改善を促しやすいしくみを整えた。

 川崎市内の空き家も増加しており、23年時点で戸建て住宅約6千戸が空き家の状態だ。市は「空家法」の改正に伴い、昨年8月に「第2期空家等対策計画」を改定。保安上の危険が生じる可能性のある空き家などを「管理不全空家」と認定して指導・改善を促し、対応が見られない場合には「勧告・命令」の上、固定資産税の軽減措置を解除する制度となった。

 市によると、昨年9月の新制度開始から今年3月までに「管理不全空家」と認定されたのは52戸。所有者に対して文書で適切な管理を求めた結果、解体を始めたり、更地に戻したりしたケースが確認された。一方で対応が確認されないため「勧告」に至ったケースは13件で、このうち市が裁判所に清算の申し立てを行ったケースも2件あった。いずれも清算人による解体などの作業が進められているという。

 市の担当者は、「新制度により、少しずつ空き家の解消につながっている」と語る。より広く制度を周知する必要があるとして、このほど啓発チラシを作成し、区役所などで配布する。市ではまた、地域活動などに空き家を利用したいと考える希望者と、空き家の所有者を市がつなぐ「マッチング制度」も試行実施中だ。

 空き家に関する相談窓口は所有者向けが市住宅供給公社【電話】044・244・7590、空き家の近隣住民は市住宅整備推進課【電話】044・200・2253。各区の地域振興課でも受け付ける。

生演奏でリズム遊び 10月19日 親子向け企画

 乳幼児の親子が対象の音楽イベント「ぴよぴよミュージック」が、10月19日(日)に白山こども文化センター(麻生区)で開催される。

 生の演奏に合わせて鈴やタンバリン、カウベル、マラカスなどを自由に使ってリズムを楽しむことができる。講師はプロの演奏家による出張講座などを行っている音楽工房座MARU。小学生の兄弟の参加も可。人数把握のため、参加希望者は事前申し込みに協力を。時間は午前10時30分から11時30分まで。

 申し込み、問い合わせは同センター【電話】044・988・4931。

ヒートアップ 新百合でプロレス 10月18日 15組30人招待も

 多摩区菅北浦に道場を構えるプロレス団体・ヒートアップの大会「紅葉ファイトフェスティバル2025」が10月18日(土)、新百合トウェンティワンホール(麻生区万福寺)で開催される。午後6時30分試合開始(5時30分開場)。

 多摩区出身で、同団体の代表兼レスラー・TAMURA☆GENE☆選手や、中野島小学校6年生の助川蓮選手らがリングに上がる。現在、ヒートアップにある3つのベルトなどをかけた、熱い戦いが繰り広げられる予定だ。

 チケットの料金など、詳細は同団体のサイトを参照。障害者手帳の所持者、および18歳以下の人は観戦無料。問い合わせはヒートアップ【電話】044・712・4312。

読者プレゼント

 この大会に、読者15組30人を招待(指定席5千円)する。応募はメールで、件名を「ヒートアップ観戦希望」とし、住所、氏名、年齢、電話番号、本紙の感想を記してkawasaki@townnews.jpへ。10月13日(月)必着。当選の発表はチケット発送をもって。

詳細が記載されたパンフレット

しんゆり映画祭 「みんなが文化の送り手に」 25日から 19作品上映

 KAWASAKIしんゆり映画祭が10月25日(土)から、川崎市アートセンターで開催される。

 「市民(みんな)がつくる映画のお祭り」として市民スタッフが企画、運営の中心を担い、地域住民や企業らの協力を得て発展してきた映画祭。1995年に川崎市の「芸術のまち構想」の一環として始まり、今回で31回目を迎える。

 今年は「#キミと観たい映画」や「戦後80年。平和を考える」などさまざまなテーマに沿ってスタッフが厳選した19作品を上映。岡本太郎に関するドキュメンタリー「太陽の塔」や、映画祭創設者の武重邦夫氏、元実行委員長の白鳥あかね氏(いずれも故人)ゆかりの作品のほか、日本映画大学の学生による卒業制作作品も。実行委員長を務める平松多一さん=人物風土記で紹介=は「市民参加型でみんなが文化の送り手になれるのが映画祭の魅力。一緒に笑ったり泣いたり、スクリーンで映画を観る楽しみを味わってもらえたら」と来場を呼びかける。

 開催期間は25日、26日(日)、31日(金)から11月3日(月祝)まで。チケットは前売り1300円ほか。チケットサイト「teket」(テケト)、アートセンター2階窓口「しんゆりチケットセンター」で上映2日前まで購入可。当日券(1600円)は会場で販売。なお、中学生対象のジュニア映画制作ワークショップも参加者募集中(10月15日(水)締切)。詳細・問合せは主催のNPO法人KAWASAKIアーツ・映画祭事務局【電話】︎044・953・7652。

あの日の川崎を映像で

 40年前のフィルムが、修復された16ミリ映写機でよみがえる--。初日の25日、川崎市市民文化局主催の映像アーカイブ上映会として、2本の記録映画が上映される。1本は昨年、市制100周年記念事業として麻生区役所と日本映画大学が企画・制作した「あさお誕生ものがたり」。そしてもう1本は、同作の制作にあたり、麻生区役所から発見された記録映画「かわさき-あの日あの時-」だ。40年前、川崎市が企画し神奈川ニュース映画協会が製作した市のニュース映像の総集編で、柿生のトロリーバスや川崎駅前の高架線開通など、市制60周年までの歩みが収められている。麻生市民館で眠っており今回修復された16ミリの映写機が特別に移設され、オリジナルフィルムでの上映となる。企画の実現に奔走した映像のまち・かわさき推進フォーラムの芦澤浩明さんは「記憶は薄れていくが記録は必ず残る。過去を踏まえてこれからのまちを考えるきっかけになれば」と話している。

 この上映会は午前10時30分から正午。関係者のトークもあり。入場無料。定員150人で応募者多数の場合は抽選。申込みはメール【hello@nokuchikichi.com】で、10月20日(月)締切。問い合わせはノクチ基地【電話】︎044・400・0410。

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屋根や外壁塗装などについて、様々な不安や悩みを解消することができる

本紙連載コーナー筆者 「池田塗装」が無料の勉強会 10月18日(土) 麻生市民館 参加者を募集中

 本紙・高津区版などで掲載している人気連載コーナー「教えて!職人さん」の講師・池田聡氏が代表を務める「株式会社池田塗装」。同社は10月18日(土)午前10時から「麻生市民館・第3会議室」で参加費無料の講座を開催。現在、参加者を募集している(要事前予約、定員制、申込み先着順にて受付)。

プロの有資格者が講演

 「外壁・屋根『塗装勉強会』」と銘打たれたこの企画。当日は、これからマイホームの塗装工事を検討する人や、既に見積もり中の人などを対象に、池田代表をはじめ同社の一級塗装技能士が講師として登壇。有資格者のプロの視点から「外壁や屋根の塗装工事における適正な価格」や「工事を依頼する適正なタイミング」などを丁寧にレクチャーする。

「売込み」ナシ

 また地域に住む人たちの生活や、建物に関する諸問題を解消することを目的とした講座となるため、自社の売り込みや勧誘、特定の商品や業者の推奨は一切なし。それどころか「施工トラブルを引き起こす『塗装業界の間違った常識』とは?」や「信頼できる業者かどうかを見抜くための判断基準4項目」など、参加者目線からの、本当に知りたい情報が詰まった勉強会となる予定。参加者には塗装業者を選定する際に役に立つガイドブックも進呈される。池田代表は「勉強会の中で疑問が生じても、その場で自由に質問できる雰囲気の催しなので、ぜひ気軽に参加してもらえれば」と話している。

 詳細問合せや予約申込みは【フリーダイヤル】0120・711・056(受付時間午前9時〜午後6時)へ。

左から佐藤さん、金子署長、片平さん

麻生消防署 火災被害軽減に感謝状 迅速かつ適切な初期消火

 迅速かつ適切な活動で火災による被害を軽減したとして麻生消防署は9月19日、麻生区高石に住む片平直哉さん(51)と佐藤幸宏さん(55)に感謝状を贈った。

 6月3日午後9時54分ごろ、高石の共同住宅一室から警報音らしき音を聞いた片平さんが隣室の火災を発見。その部屋の住人を避難させ、隣人の佐藤さんに119番通報を依頼し、出火元に戻り初期消火を行った。佐藤さんは通報後に部屋に入り消火を行った。金子正和署長は「お二人の勇敢な行動がなければ火災被害はもっと大きくなっていた」と謝辞を述べた。

2025年度・持続化補助金 診断士会 セミナー開催

 2025年度、2回目となる小規模事業者持続化補助金の申請受付へ向け、川崎中小企業診断士会では小規模事業者や個人事業主を対象に10月17日(金)、川崎区富士見にある川崎市教育文化会館でセミナーを開催する。

 時間は午後3時から。質疑応答も入れ約2時間程度、要予約、無料(協力・タウンニュース)。

 セミナーでは、決算書や事業計画書など、申請に関する書類の説明、直近の採択事例などを参考にポイントなどを解説するほか、専門家による相談会も行う。

 診断士会では「申請については、先々の見通しも含めた事業の計画が非常に大切」と話し、「書類の形式要件を満たすことは最低条件だが、事業の強みを活かした計画が重要」と説明。「興味のある事業者はぜひ、参加を」と呼びかけている。

 希望者は、10月15日(水)午後6時までにタウンニュース社営業推進部【電話】045・913・4141へ申し込みを。

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麻生東地区社協 弦楽四重奏が響く 10月21日 コンサート

 麻生東地区社会福祉協議会障がい者児福祉部会による「バリアフリーオータムコンサート」が10月21日(火)、麻生市民館大会議室で開かれる。午後2時開演。入場無料。

 障害の有無、年齢、性別などを問わず音楽を鑑賞しようという趣旨のもと19回目を迎える。演奏はアコルディ弦楽四重奏団。クラシック、映画音楽など幅広い楽曲を予定。先着150人。(問)044・952・5500

次期会頭に窪田氏 川崎商議所

 川崎商工会議所は9月26日、常議員会を開き、次期会頭に窪田雅己副会頭(66)=富士通アドバイザー=の就任を内定したと発表した。11月4日に開催される臨時議員総会で正式に選任される。また、草壁悟朗会頭は10月末で任期満了となり、退任する。

 窪田氏は1958年生まれ。横浜国立大学を卒業後、81年に富士通入社。同社執行役員常務、専務などを経て2022年富士通Japan代表取締役会長CEOに就任。24年には取締役会長を務め、今年4月から現職。11月1日からは同社相談役となる。

(上)2017年の川崎フロンターレの始球式(下)フロンターレの観客席で応援する3人=いずれも©KAWASAKI FRONTALE

川崎ゆかりのバンド SHISHAMO「終了」 フロンターレ「大切な存在」

 3ピースロックバンド「SHISHAMO」が9月27日、来年6月のライブを最後に活動終了することを発表した。川崎市制100周年記念イベントや川崎フロンターレのイベントに出演するなど、川崎との縁が深いアーティストの「終了」を惜しむ声が各方面から上がっている。

 9月27日、SHISHAMOの公式ホームページに「大切なお知らせ」がアップされた。「2026年6月13日・14日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(等々力陸上競技場)でワンマンライブを開催します。そして、そのライブをもって、SHISHAMOは活動を終了します」

 メンバー3人で「これからのSHISHAMO」について話し合った結果、「完結に向かおう」という結論に至ったことを知らせる内容だった。

 SHISHAMOは10年に川崎市立川崎総合科学高校の軽音部で結成され、卒業後に本格的な活動を始め、13年にデビューした。日本武道館などでの大型ライブやNHK紅白歌合戦出場なども果たす一方で、川崎フロンターレの始球式やハーフタイムショーを務めたり、昨年6月の川崎市制100周年記念イベント「かわさき飛躍祭」にも出演した。

 3人の発表をうけ、川崎フロンターレは「ともに川崎を盛り上げていく同志のような存在であり、音楽の力で後押ししてくれる大切な存在。数多くの活動に協力していただいた」とコメントを発表した。フロンターレ後援会の会員向けにSHISHAMOのラストライブチケットの先行発売を始め、コラボグッズもJリーグの試合会場で販売。第1弾は「SHISHAMOコラボキーホルダー」計400個を完売し、10月18日の清水戦で追加販売する。

 川崎総合科学高校教諭で軽音部顧問の菊田直史さん(52)は、練習熱心な教え子たちが成長する姿をファンとしても見守ってきた。「(発表には)驚いたが『長い間よく頑張った。本当にお疲れ様』という思い。彼女たちの今後がどんな形であれ応援していく」とねぎらった。

 高津区のとんかつ店「華家」はファンの間で「聖地」として知られ、全国からファンが訪れる。常連客の菊田さんが「教え子自慢」をしたところ音楽関係者の耳に入り、SHISHAMOのデビューへとつながった現場だ。店主の天谷信元さん(52)は「全国からファンがここに来て音楽でつながり、自分も多くの出会いに恵まれてきた。心からありがとうと伝えたい」と、満面の笑顔で感謝を述べた。

制作中のミューラルアートの前に立つDragon76

聖地ミゾノクチの象徴 「ブレイキン」が壁画に 世界的アーティストが制作

 世界的なダンサーたちが巣立った「ブレイキンの聖地」として知られる「ミゾノクチ」を象徴する壁画制作が、JR南武線武蔵溝ノ口駅の南北自由通路で進んでいる。世界で活躍する日本人ミューラル(壁画)アーティスト、Dragon76が来日し、10月11日(土)までの完成を目指して制作中だ。

 JR武蔵溝ノ口駅の改札前通路はブレイキンのダンサーが集まることで国内外に知られ、パリ五輪の金メダリスト・AMI(本名・湯浅亜実さん)や世界で活躍するSHIGEKIX(本名・半井重幸さん)もここで技を磨いた場所だ。

 そんな特別な空間を地域のプライドとして形にしようと、高津区内の団体や学校、ダンス関係者が「高津区ブレイキン・モニュメント制作委員会」を結成。中心メンバーで川崎市出身のダンサー「KATSU ONE」こと石川勝之さんが、友人のミューラルアーティストであるDragon76をニューヨークから招聘し、ブレイキンをイメージした壁画の制作を依頼。9月下旬から制作が始まった。

 Dragon76は2019年と20年に、市役所本庁舎の工事現場の仮囲いに巨大なミューラルアートを制作した実績があり、川崎での壁画制作は3度目。今回のテーマは「ニューヨークで生まれたブレイキンの文化が日本独自の発展を遂げ、再び世界に広がるイメージ」という。

 完成する11日には、午後5時から壁画前で完成記念セレモニーがある。

ピンク色に照らし出された川崎市役所(川崎市提供)

10月はピンクリボン月間 がん検診の受診率向上 市役所をライトアップ

 乳がんの早期発見・早期治療を目指して普及啓発を行う10月の「ピンクリボン月間」に伴い、川崎市では2日から9日までの8日間、市役所本庁舎(川崎区)をピンク色にライトアップした。

 国はがん予防の指針となる「第4期がん対策推進基本計画」を改定し、全国のがん検診受診率の目標値を50%から60%に引き上げた。これを受けて市でも目標値を60%に引き上げ、啓発活動を続けている。

 市によると、全体的に市民のがん検診受診率は上がっており、市が40歳以上の女性を対象に実施する乳がん検診の受診率は2023年度の実績で19%と2割以下だが、職場などで受診可能な市民も含めた全体の受診率をまとめた22年度の「国民生活基礎調査」によれば、乳がん検診の受診率は前回の19年度より2・9%プラスの51・4%だった。

 ほかのがん検診も、肺がん54・8%(4・3%増)、大腸がん51・3%(4%増)、胃がん53・8%(0・3%増)、子宮がん49・1%(0・6%増)と、受診率は軒並みアップしている。

 市は肺がんや胃がんなど各種のがん検診を実施しており、70歳以上や住民税非課税世帯などの市民は無料で受診できる。問い合わせは【電話】044・982・0491。

ずらりと並ぶコラボメニューの数々

GO!GO!!フロンターレ

マルコメとのコラボメニュー販売

 川崎フロンターレオフィシャルカフェ「FRO CAFE」で、オフィシャルパートナーのマルコメ(株)とコラボしたメニューの発売が始まった。10月31日(金)までの期間限定。

 期間中は、同社の発酵食品や大豆ミートなどを使った、体に優しく美味しいメニューが楽しめる。ピリ辛の味付けが食欲をそそる「大豆ミートの台湾混ぜ飯」や、西京焼き用みそのマヨネーズソースが決め手の「塩糀ローストポークのピタパンサンド」、「濃厚味噌の鶏団子汁定食」などが並ぶ。いずれも1100円(税込)。

 ドリンクには同クラブの練習拠点、麻生グラウンドで選手にも提供されているスムージーを、カフェ風にアレンジした「米糀ミルクのベリーバナナスムージー」も登場。トップチームの選手も愛飲する一杯を味わうことができる。

 担当者は「マルコメさんの商品を使った、こだわりのメニューがそろいました。ぜひこの機会にご賞味ください」と来店を呼びかけている。問い合わせは併設のアズーロ・ネロ【電話】044・767・6111。

画像はいずれも川崎フロンターレ

検証 福田市政㊦ まちづくり、輸送力強化に課題 特別市は市民理解不可欠

 10月12日告示、26日投開票の川崎市長選挙。3期目・4年間の福田市政検証の2回目のテーマは防災対策やまちづくり、特別市などについて。

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 2024年1月1日に発生した能登半島地震を受け、福田紀彦市長は「被災直後から衛生面で重要な課題となる」との認識を示し、川崎市の災害時におけるトイレ対策を転換する方針を決めた。長期の断水により、災害時のトイレ対応の重要性が浮き彫りになったことを受け、川崎市は下水道管に接続して利用できるマンホールトイレを市内156カ所に整備、携帯トイレの備蓄も推進した。加えて、市内のコンビニエンスストア208店舗へAEDの設置を進める。一方で市民救命士の養成は課題だ。

 まちづくりの取り組みでは、京急川崎駅や武蔵小杉駅をはじめ、市内各地で整備計画を進めてきた。福田市長は「50年先を見据えた都市整備」を行うとしている。登戸、鷺沼、新百合ヶ丘などの駅周辺での再開発は、人口増加につながることも期待されている。交通インフラでは、川崎の南北を縦断するJR南武線で連続立体交差事業が進められているが、ラッシュ時の混雑問題はいまだ解消されていない。JR東日本は今春、南武線のワンマン運転を開始。ただ、遅延問題は度々発生している。輸送力増強に向けた市としての働きかけは、いっそう求められている。

 ふるさと納税で福田市長は「本格的に取り組み、流出分を取り返したい」との決意のもと、ポータルサイトを3サイトから14サイトに増やし、返礼品も24年度の約400品から倍以上の約850品目へと増やすなど、力を入れてきた。こうした取り組みが功を奏し、寄付受入額は、過去最大の約26億円に達した。もっとも、2024年度における同制度経由の市税減収額は、過去最大の約138億円に上り、歯止めがかからないのが現状だ。川崎市は市の税収で財政をまかない、国から地方交付税の交付を受ける必要がない「地方交付税不交付団体」であるがゆえ、ふるさと納税による住民税の減収分が補填されず、市民サービスの低下の懸念が生じている。

 福田市長が主張し続けているのが「特別市」の実現だ。政令市を都道府県から独立し、行政サービスを一括して担う制度。実現により、都道府県との連携強化に加え、市町村との水平連携が推進・強化され、「行政サービスの充実などの成果を市民、近隣自治体を含めた圏域、日本全体に還元できる」と福田市長は力を込める。「東京一極集中」の打開にもつなげたい考えでもある。法制化に向けて福田市長は音頭を取り推進する一方で、市民に「分かりづらい」との声はつきまとう。こうした中、福田市長は地方自治制度を「スマホの本体」、まちづくりや福祉、防災など個々の政策を携帯電話内の「アプリ」と例えてしきりに説明を行う。「いくら良いアプリ(政策)だとしても、携帯電話が古ければ使うことはできない」と抜本的改革の必要性を訴える。特別市実現に向けては市民の理解度を上げていくことは欠かせない。