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多摩区・麻生区 人物風土記

公開日:2025.10.10

10月25日から始まる第31回KAWASAKIしんゆり映画祭の実行委員長を務める
平松 多一さん
麻生区万福寺在勤 59歳

映画に魅せられ 人生描く

 ○…「地元の皆で作ってきた祭り。ますます愛され注目される映画祭になれば」。第1回の立ち上げスタッフでもあり今年4月に実行委員長に就任。市民スタッフらの力はもちろん、副音声イヤホンガイドや日本語字幕など誰もが楽しめるバリアフリー上映にいち早く取り組んできたことにも誇りを持つ。「10年ひと区切りなら新たな10年の始まりの年。この先どんな夢を描いていけるか、皆で考えていきたい」

 ○…埼玉県出身。少年野球チームでは3年生ながら6年生を「バッタバッタと三振に取り」、将来はプロ野球選手を夢見た。けがで運動ができなくなり、のめり込んだのは小説や映画など物語の世界。映画監督の今村昌平氏が設立した横浜放送映画専門学院(後の日本映画大学)の映像科で学び、劇団民藝の制作部門には17年在籍。現在は母校の職員として高大連携を担当しながら映画祭の主催団体の理事も務め、麻生区内の芸術文化に深く携わってきた。

 ○…芝居や映画に浸かってきた半生。「違う道を考えたりもしたけど、なんか戻ってしまう」。昔から惹かれるのは物語を感じるもの。映画の魅力を「他の人の人生を追体験できること」と語る。何に出会いどう感じ、どう生きるのか。「体は一つだけどたくさんの人生と巡り会える。それって贅沢」と頬が緩む。あの時けがをしてなかったら--頭の隅にあるそんな思いも「惹かれる理由かもしれない」

 ○…休日の楽しみは単線の鉄道に乗り知らない街を歩くこと。海のそばを走り商店街を抜ける江ノ電や大雄山線などのローカル線もお気に入り。「アーケード評論家」を名乗り、赤羽や十条などの下町もこよなく愛する。「いろいろな人生模様が滲んでいる気がしてね」としみじみ笑った。

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