中区・西区・南区版【10月23日(木)号】
店舗前で大島理事長(左)と販売スペース

石川商店街 チャレンジショップ開店 空き店舗を地域の拠点に

 石川商店街(アイキャナルストリート)内=中区石川町1丁目/JR石川町駅南口3分=に10月19日、空き店舗を活用したチャレンジショップがオープンした。1日単位から借りることができ、個人でも販売やワークショップを開催できる。石川商店街が運営・管理を行い、情報交換や地域の魅力発信などのコミュニティ拠点としても活用していく。

 「i-canal base(アイキャナルベース)」は、起業したい人のチャレンジショップとしてだけでなく、情報を交換できる地域のコミュニティスペースや商店街のインフォメーション機能、地域の魅力発信、イベントスペースも兼ね備えている。

 テーブルやワゴンを使った販売スペースから貸し切り利用まで、多様なスペースを提供。11月4日から本格始動となり、壁面のボックスショップも開始する。個人の販売、開業を検討中の人、ネットショップの運営者、企業のイベントの利用を想定。手作り菓子やパン、アクセサリーなどの販売のほか、ワークショップの開催、地域団体の活動など様々な用途で利用できる。

 同商店街エリアは近年、約10%が空き店舗になっている。店内には、同商店街の理事長や町内会長などを務める大島重信さんの店舗(大島商店)が移転するため、サポート体制も万全だという。商店街離れが危惧されるなか「商店街や地域が出店者をサポートして連携を作り、人と人を繋げる交流の場にしていきたい」と大島さん。

出店者募集中

 利用料はボックスショップが月額3千円(代行販売手数料あり)、テーブルまたはワゴンは1区画1万5千円/日〜。12月末まではプレオープン期間でお試し価格で利用できる。営業時間は11時〜18時。詳細は同商店街HPか【携帯電話】090・3066・7327
説明を聞く外国人住民

南区 外国人住民へ生活説明会 ごみルールなど紹介

 南区で生活している転入間もない外国人住民に日本のルールやマナーなどを知ってもらう「生活ガイダンス」が10月13日にみなみ市民活動・多文化共生ラウンジ=南区浦舟町=で行われた。南区独自の取り組みで、約50人の参加者はごみの出し方や交通ルール、自治会町内会の仕組みなどを学んだ。

 外国人住民を支援する同ラウンジは、南区の委託を受けた横浜市国際交流協会が運営。ガイダンスには転入1年以内の人や日本語教室の生徒ら約50人が参加した。約半数が中国籍で、ほかに台湾、タイ、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、ネパール、オーストラリアからの参加があった。

 市や南警察署の職員から、ごみの分別方法や交通ルールなどの説明があった。区役所職員からは、町内会の仕組みや役割の紹介があり、「加入すると、災害時に助け合える仲間が見つかる」と説明された。日本語が聞き取れない人のための通訳も入り、会場内は各国の言葉が飛び交った。

 マレーシアから来日して1年の男性は、「今まで分からなかったごみの分別方法が理解できた」と感想を話した。

1万4千人が生活

 横浜市には9月末時点で約13万5千人の外国人が暮らしている。区別では中区(約1万9千人)が最も多く、鶴見区(約1万8千人)、南区(約1万4千人)と続く。

 各区で外国人住民向けに生活情報をまとめたリーフレットの配布や動画作成などを行っているが、南区役所によると、講座形式で生活全般の説明を行っているのは南区だけだという。ガイダンスはこれまで、外国人住民が多い区役所周辺などの地区で開催していたが、今回は対象を区全体に広げた。日本語教室の生徒や介護施設で働くスタッフ、小学生の保護者向けにも実施しており、同ラウンジは「外国人と地域住民がともに円滑な日常生活を送れるようにしたい」としている。

昨年の様子=提供

横浜中央YMCA 11月3日にフェスタ 売上は国際・地域協力に

 「ウェルカムフェスタ2025」が、11月3日(月・祝)の午前10時から午後2時まで、横浜中央YMCA=中区常磐町1の7=で開催される。

 日用雑貨、食品、子ども服、おもちゃなどを扱うチャリティーバザーや水餃子、ポップコーンなどの飲食ブース、トランポリンやリトミック体験、ステージなど、家族で楽しめるイベントが盛りだくさん。

 売上は、横浜YMCA国際・地域協力募金として被災地の復興支援やタイの児童保護プロジェクトなど、困難な状況にあり、支援が必要な国や地域のために使われる。

 (問)ウェルカムフェスタ実行委員会【電話】045・661・0080

 

赤、オレンジ、黄のマスキングテープを窓に装飾する園児

清水ケ丘公園 キッズコーナーを改装 井土ケ谷保育園園児が装飾

 南区清水ケ丘にある清水ケ丘公園のキッズコーナーが10月22日にリニューアルオープンされた。これに先立ち、16日には井土ケ谷保育園の年長園児約25人が同公園を訪れ、窓ガラスの装飾を体験した。

 装飾の前に、南図書館の職員が3冊の絵本を読み聞かせ。児童は、その中の1冊に登場した落ち葉の山をマスキングテープで再現することに挑戦した。園児は赤色、オレンジ色、黄色の系統に分けられたマスキングテープの中から好きなものを選んで、窓ガラスに貼っていった。

 完成した窓の装飾は、青と白を基調とした床に改装されたキッズコーナーで見ることができる。同公園の担当者は「ぜひ新しくなったキッズコーナーに遊びに来てください」と呼びかける。

不要園芸用品を募集

 また、同公園はSDGsの取組の一環として、家庭で不要になった園芸用品の寄付を募っている。内容は園芸用プランターや鉢、移殖ごて等(肥料や土は不可)。引き取りは11月28日まで。寄付された品は29日(土)と30日(日)に開催されるリユース・マルシェで販売される。(問)同公園【電話】045・243・4447

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みなとみらいの観光客らにバウムクーヘンを配布しながら防犯を呼びかける振り込まセンジャ―

犯罪「0(ゼロ)」願いバウムクーヘン配布 横浜水上署が防犯キャンペーン

 防犯啓発のため安全・安心まちづくり旬間にあわせて横浜水上警察署が10月10日、よこはまコスモワールドで防犯キャンペーンを実施した。「犯罪が0(ゼロ)」になることを願い、ゼロの形に似たバウムクーヘンを通行人に配布した。

 当日は県警のキャラクター・振り込め詐欺撲滅ヒーロー「『絆』大使 振り込まセンジャー」も参加。港防犯協力会らボランティア団体と共に、バウムクーヘンを手渡しながら、特殊詐欺などに対して注意を呼びかけた。

 横浜水上警察署の渡邊知宏署長は、「県内では『特殊詐欺』や『SNS型投資ロマンス詐欺』をはじめ、自動車の盗難などの乗物盗被害も増加している。治安のバロメーターである刑法犯認知件数は、昨年の同時期と比較して1割増加。厳しい治安情勢にある」と話し、防犯意識の向上を訴えた。

南の丘ウォーキング 南区役所から日本丸まで

 南の丘トレイルウォーキングが11月3日(月・祝)に開催される。参加希望者は当日午前8時30分〜9時に南区役所(中村川側エントランス)で受付を。小学生以上で先着300人(小学生は保護者同伴)。参加費100円(中学生以下無料)。コースは南区役所を出発し、港の見える丘公園、象の鼻パーク、日本丸メモリアルパークを巡る約10Km(3時間程度)。参加賞としてオリジナルタオルをプレゼント。雨天決行、荒天中止。問い合わせは南区地域振興課【電話】045・341・1237へ。

友好都市交流事業 「上海大好き」 11月3日、本牧市民公園で

 横浜上海友好都市交流事業「上海大好き!2025」が11月3日(月・祝)、本牧市民公園内の上海横浜友好園=中区本牧三之谷)で開かれる。午前10時から午後4時。主催は横浜上海友好委員会。

 ステージでは中国の民族音楽や舞踊、フラダンスなどが披露される。また、飲茶コーナーやマルシェなども。

 同日は例年通り、本牧市民公園秋祭りと陶芸祭の同時開催。

俳優・森次晃嗣さんに聞く 「ウルトラセブンは分身」 シニアに熱いメッセージ

 ウルトラマンシリーズは来年、放送開始から60周年の節目を迎える。数ある名作の中でも誉れ高いのが「ウルトラセブン」だ。主役のモロボシ・ダンを演じた俳優、森次晃嗣さん(82)=藤沢市在住=に、当時の思い出や年齢を重ねても元気に過ごす秘訣を聞いた。

 --「セブン」撮影当時の思い出は。

 「高校卒業と同時に、文字通りかばん一つで北海道から上京し、ジャズ喫茶などで住み込みで働いた。オーディションを勝ち抜いてモロボシ・ダン役を射止めたのは24歳の時。撮影には毎日始発で藤沢の自宅を出て、成城学園前のスタジオまで通った。40度の熱があっても撮影したことも。過酷なスケジュールで、よく1年やれたと思う。特に心に残っているのは、海底人が人間の海底開発に抗議して攻撃してくる『ノンマルトの使者』。実はもともと地球に住んでいたのは海底人の方で、ダンも地球人がしたことに苦悩する。ウルトラセブンは戦争もテーマに置く、社会派ドラマだった。怪獣もエレキングやキングジョーなど魅力があったから、人気があるんじゃないかな」

 --ウルトラセブン=モロボシ・ダンは、森次さんにとってどのような存在ですか。

 「もはや分身と言える存在だと思う。色んな役を演じてきたけれど、やっぱりモロボシ・ダンなんだ」

 --他のウルトラマン役を演じた俳優とも交流があるとか。

 「昨年、同じ藤沢に住む、つるの剛士さん(ウルトラマンダイナ役)から『今日暇ですか』と電話があってね。彼の自宅に行ったら高野八誠さん(『ウルトラマンガイア』ウルトラマンアグル=藤宮博也役)とか若いウルトラマンも何人かいて。お酒を飲んで、話をして、元気をもらったよ」

 --「セブン」の後も、時代劇から現代劇までさまざまな役を演じてきました。長く活躍できた秘訣は。

 「60代に入ってからは、若くはないけれどおじいちゃんでもない、難しい役どころが多くなった。でも挑戦することを大事にしていたので、もらった役は全力で取り組んできた。70代に入り、流石に体力の衰えを感じるようになって、海までの散歩を日課にしていた。振り返ると好きなことをやってこられたと思う。でも、まだまだファンのみんなに元気な所を見せていかないとね」

 --現在は藤沢で飲食店「ジョリー・シャポー」を経営されています。

 「以前は店でシャンソンを歌ったりもしていた。今はほとんど娘に任せているけれど、今も年に数回はファンミーティングを開いている。ファンの皆さんが、こんなに長くセブンを大切に思ってくれてありがたい」

 --ファンからサインを求められた際、色紙には必ず「正義」「勇気」「希望」と書くとか。

 「正義を貫くには勇気がいる。勇気があれば希望が生まれる。この言葉を生涯大事にしている」

 --最後に読者にメッセージをお願いします。

 「いつ何が起きるか分からないからね。若い人に力をもらって、一緒に楽しくいきいきと生きていきましょう」

「戦国時代の関東【3】戦国時代の終わり」 11月1日、横浜市南区蒔田で講演会

 蒔田に関係する吉良家の調査を行っている「蒔田の吉良歴史研究会」は11月1日(土)、講演会「戦国時代の関東【3】戦国の終わり」を旅館松島=南区蒔田町=で開催する。講師は青山学院大学准教授の谷口雄太さん。後北条氏の滅亡、秀吉の襲来、徳川氏の江戸入部とその背景などを解説する。午前10時30分から。参加費3千円。講演会後の懇親会(午後12時30分〜、食事、飲み物付)に参加する場合は合わせて8千円。懇親会終了後、蒔田城跡や勝国寺、森公園を歴史散歩する。

 問い合わせは同会事務局(旅館松島)【電話】045・731・2720へ。

山中市長、高市内閣に物価高対策や子育て支援策を期待 新政権発足でコメント

 横浜市の山中竹春市長は10月21日、高市内閣の発足を受けてコメントを発表した。

 山中市長は、日本が直面する課題の解決に迅速に取り組むという高市首相の決意が打ち出された内閣だと評価し、期待感を示した。また、自民党と連立を組むことになった日本維新の会が主張する「副首都構想」に関連し、「多様な大都市制度に関する国民的議論の推進を期待している」とした。

 山中市長のコメントは次の通り。

 「日本が直面する課題の解決に迅速に取り組むという、高市総理の決意が打ち出された内閣だと期待しています。高市総理におかれましては、「暮らしの安全安心の確保」と「強い経済の実現」に向けて、物価高対策やさらなる子育て支援施策の充実など、地方の声を踏まえた実効性ある取組を進めていただくことを期待しています。また、副首都構想を含む多様な大都市制度に関する国民的議論の推進を期待しています。横浜市では、1年半後に「GREEN×EXPO 2027」の開催を控えています。大阪・関西万博に続く我が国の万博の成功に向け、国とホストシティの横浜市との一層強固な連携をお願いいたします。

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横浜市役所(資料写真)

元水道局職員 工事で撤去の廃材を転売 在職時の行為で退職金不支給

 横浜市水道局は在職中に窃盗行為を行った元職員を免職相当として、退職手当を全額不支給にしたことを10月17日に発表した。

 元職員は技能職員として三ツ境水道事務所=瀬谷区=に在籍していたが、昨年10月から今年3月の定年退職までの間に計6回、水道工事で撤去した廃材を無断で持ち出した。知人を通じて廃材をリサイクル業者に転売し、合計8万1650円を得ていたという。

 4月に同事務所から瀬谷警察署に被害届が提出され、元職員は7月25日に送検された。転売で得た金額は全額、水道局に返納されている。

 市は元職員について、免職相当と判断し、退職手当を全額不支給とした。

 水道局は17日付で、居酒屋に職員を呼び出し、暴言などのパワハラを行った50代の職員を停職3カ月、職場の女性トイレに侵入し、スマートフォンで動画を撮影した20代の職員を停職6カ月の懲戒処分にしたことを同時に発表した。

 これらの不祥事に水道局は「公務員としてあるまじき行為であり、市民の信頼回復に向けて再発防止に取り組む」とコメントしている。

華麗なパフォーマンスと共に、特殊詐欺被害防止を訴えた

伊勢佐木警察署が特殊詐欺防止を呼びかけ 横浜エクセレンスの試合会場で

 伊勢佐木警察署は10月15日、横浜武道館で行われたプロバスケットボールクラブ「横浜エクセレンス」の試合会場で、特殊詐欺被害防止の啓発活動を行った。同クラブの専属チアリーダーズ「ELEGANCE(エレガンス)」と警察署員が扮する「ボウハンジャー」が連携し、華麗なパフォーマンスと共に、本物の警察官はビデオ通話をしたり、スマートフォンで警察手帳画像を見せたりすることはないと訴えた。また、特設ブースを設け、啓発物を配布した。

 なお、この催しは、安全・安心まちづくり旬間(10月11日〜20日)の一環として行われた。

チアリーダーのパフォーマンス

県赤十字血液センター 若者献血離れに歯止めを マリノスとコラボイベント

 神奈川県赤十字血液センター=港北区=は、10月13日に新都市プラザで横浜F・マリノスとコラボした献血啓発イベントを開催した。

 日本国内の10代から30代の献血者数は、2015年が約203万人で、24年が約159万人と、この10年間で約21%減少している。若年層の献血離れが大きな課題となっている。

 イベントは、若年層にも献血に関心を持ってもらいたいとの思いで企画された。神奈川県献血広報大使である横浜F・マリノス公式キャラクター「マリノスケ」や、オフィシャルチアリーダーズ「トリコロールマーメイズ」が登場し、パフォーマンスで会場を盛り上げた。

 また、クイズ大会やクイズラリーを行った。オリジナルのシールやキーホルダーがもらえるクイズラリーには、264人が参加した。

 神奈川区から訪れた鈴木国悦さん(49)は、高校生の時に学校に来た献血バスで初めて献血をしてからこれまで270回ほど参加してきた。「健康だからこそできること。今後も続けたいし、息子にも知ってもらいたい」と、イベントに参加したという。息子の龍馬さん(8)は 「クイズで16歳からできると知った。その歳になったら献血したい」と話した。

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稽古の様子

11月1日 神奈川県音楽堂 児童合唱団がオペラに挑む ヘンゼルとグレーテルを上演

 NPO法人横浜シティオペラの公演『ヘンゼルとグレーテル』が11月1日(土)、神奈川県立音楽堂=西区紅葉ケ丘=で行われる。

 この舞台に、小学1年生から大学1年生の14人が「横浜シティオペラ児童合唱団」として挑む。夢の世界に出てくる天使とお菓子にされてしまった街の子どもを演じる。

 練習は今年7月から始まった。10月9日には、フォーラム南太田で出演者と立ち稽古を行った。感情を込めた手の動かし方など動作の一つ一つや歌い方を確認していた。

 出演する高校3年生の宮邊桃花さんは「本番は舞台監督の指示は出ない。自分たちでタイミングを覚えて本番を成功させたい」と意気込む。小学4年生の角天晴さんは「絶対ミスなくできる。当日が楽しみ」と目を輝かせた。

 今回の演目は日本語上演で、オペラ初心者でも楽しめる。また、プロジェクションマッピングを用いた幻想的な演出も見どころ。理事長の柳澤涼子さんは「生の舞台は臨場感が違う。オペラを観たことがない方にもぜひ足を運んでほしい」と話す。

 午後2時開演。全席指定でS席7000円、A席6000円、学生券4000円。入場は4歳以上。親子席あり。予約・(問)同法人事務局【電話】045・316・5153(火曜日を除く平日の午前10時から午後3時)

「相手との駆け引きが面白い」と黒川さん

戸部警察署・黒川さん 剣道で全日本出場 「執念」で優勝目指す

 戸部警察署に所属する神奈川県警察の剣道特別訓練員・黒川雄大さん(24)が、11月3日(月)に日本武道館で行われる全日本剣道選手権大会に県の代表として出場する。

 大会は、各都道府県の予選を勝ち抜いた64人が出場し、トーナメントで個人の日本一を決める。

 黒川さんは今年、右手の親指と右足の小指の骨折を経験した。1月から6カ月ほど剣道ができない日々が続き、「毎日仲間が練習している姿に焦りはあった」と話す。リハビリを経て、9月7日に行われた神奈川県予選で優勝。全日本への切符を手にした。

 全日本に出場するのは3回目。1回目は大学3年生だった4年前でベスト16、2回目は大学の非常勤講師をしていた2年前で一回戦で涙をのんだ。「先を見ず、一戦一戦に臨む」と意気込む。

 167cmと他の選手に比べると小柄な黒川さんは、スピードを生かした飛び込み面を得意とする。自分から仕掛けていく攻めの試合運びで優勝を目指す。

 福岡県出身の黒川さんは、両親と3歳上の兄も剣士の剣道一家に生まれた。小学校1年生から始め、名門である長崎県の島原高校、筑波大学で心技体を磨き、去年から神奈川県警に所属する。

 多くの選手が活躍する神奈川県警。同じく全日本出場を決めた戸塚警察署の野村洋介さんも「ずっと動画で見ていた憧れの選手」だという。「結果を求められるプレッシャーをプラスに考えて、県警を背負って戦う」と語る。

 「最後は諦めない方が勝負に勝つ」と大事にしている「執念」の言葉を胸に全国の舞台に挑む。
横浜市役所(資料写真)

横浜市職員 月給1.3万円引き上げへ 人事委員会が勧告

 横浜市人事委員会は10月15日、2025年度の市職員給与について、月例給を平均1万3469円引き上げる勧告を行った。

 今年4月時点で規模100人以上の民間企業の給与は41万8549円で市職員は40万5080円だった。差額の1万3469円(3.33%)を埋めるために引き上げを勧告した。差額が3%を超えたのは、1991年以来34年ぶり。

 30歳代までの職員を中心に、全体を引き上げる。特別給(ボーナス)は0.05カ月分引き上げ、4.65カ月とする。

 勧告通りに改定されると、職員の平均年収(平均41.1歳)は現行の665万7千円から690万1千円へ24万4千円増加する。行政、消防、教育、医療職員を合わせた影響額は約80億3千万円に上る見込みだ。

イベントの始まりは「とりあえず乾杯」

横浜名物「シュウマイ」と「クラフトビール」が競演 一夜限りのペアリングイベントで斬新なシュウマイアイデアも

 横浜の名物であるシュウマイとクラフトビールに焦点を当てた一夜限りの特別イベント「シュウマイ×クラフトビールを楽しみつくす晩酌ナイト」が10月4日、ニュウマン横浜6階の2416MARKET内にあるクラフトビアバー「800°DEGREES CRAFT BREW STAND」で開催された。

 当日会場では神奈川県内のブルワリー6社8種のクラフトビールが飲み放題となり、乾杯のかけ声とともにイベントがスタート。トークショーでは、シュウマイジャーナリストのシュウマイ潤(本名:種藤潤)さんが登壇し、シュウマイの歴史やトレンド、自身が代表理事を務める日本シュウマイ協会の活動などについて話した。また横浜ビール=中区=の田尻和彦さんがクラフトビールと料理のペアリングについて解説。会場店舗のシェフがこの日のために作った特製シュウマイや、シュウマイ潤さんがセレクトした「毎週シュウマイ」=港北区=のシュウマイを相性の良いビールとあわせて堪能した。

 参加者たちの盛り上がりも最高潮に達したイベント終盤では、グループに分かれて「クラフトビールに合う最高のシュウマイ」を考案するワークショップを実施。カレーやイチジクのシュウマイ、あん肝を包んだ「痛風シュウマイ」など様々な食材を使った斬新なアイデアが飛び出した。シュウマイのプロたちも参加する中、堀内淳子さん=都筑区=と坪谷綾子さん=港北区=の2人が考案した、出汁で味わう「茶わん蒸しシュウマイ」が、最も優れたアイデアとしてグランプリに選ばれた。

 同イベントを運営する横浜ファンカンパニーの横内勇人さんは「今回は一般のビール好きの方からシュウマイやビールのプロまで幅広い方にご参加いただき、交流が深められてよかった。これからも神奈川県の良いものを発信できたら」と話した。