平塚・大磯・二宮・中井版【10月31日(金)号】
同大会の賞状とトロフィーを持つ辻原さん

二宮町出身辻原さん 出雲駅伝で区間新 國學院大2連覇の立役者

 島根県で10月13日に開催された第37回出雲全日本大学選抜駅伝競走で、國學院大學が2年連続3度目の優勝を果たした。昨年に続きこの快挙を支えたのが、4区で出場し、区間新記録を樹立した二宮町出身の辻原輝選手(3年)だ。

 同大は序盤、先行を許すも、3区の野中恒享選手(3年)が5位から2位に浮上。4区(6・2Km)でたすきを受けた辻原選手が、一気にトップへ躍り出た。区間新記録17分20秒という圧巻の走りでリードを奪い、その後、チームは一度も先頭を譲らず、優勝を果たした。

 昨年はチームの優勝に喜びを感じたが、今年は自身の結果に目を向けた辻原選手。「暑さに弱いので調子が良くなかったにも関わらず、初めて区間賞を取れた。3年間で力がついたと感じた」と達成感を滲ませる。

 11月2日(日)に行われる第57回全日本大学駅伝対校選手権大会でも、チーム連覇と区間賞を狙う。「出雲からスパンが短いので、疲労回復に専念して、自分が納得できる走りをしたい」と冷静に話した。

箱根と地元への思い

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走では、「地元を走る往路4区で区間賞と日本人新記録を出すことが目標」と目を輝かせる。

 辻原選手の原動力の一つは、生まれ育った二宮町からの熱い応援だ。今年の箱根駅伝では、復路で二宮町を通過する7区を走った。「一緒に箱根を走りたいね」と話していた二宮中学陸上部の同級生・白阪新さんが、同区の走路員を務めたことが印象深いという。「違った形でも同じコースに入れたことがうれしかった」とほほ笑む。

 家族や恩師、中学陸上部の仲間、そして愛犬までもが応援に駆けつけてくれたという今年の箱根駅伝。「地元に駅伝区間があることの魅力を改めて感じた。次もみんなを喜ばせたい」と更なる活躍を誓った。
ユニフォームを着る大川選手=明治大学提供写真

平塚出身明治大・大川選手 日ハムから1位指名 プロ野球ドラフト会議

 プロ野球ドラフト会議が10月23日、東京都内で行われ、平塚市出身の大川慈英選手(明治大学4年)が北海道日本ハムファイターズから1巡目指名を受けた。期待の新星の誕生に、地元からは喜びの声が上がっている。

 平塚市立なでしこ小、浜岳中出身の大川選手は、小学3年時に少年野球チーム平塚リトルに入団。当時は打順の1、2番を打ち、主に内野手として活躍した。堅実な守備で肩が強く、足も速い走攻守揃った選手としてチームを牽引。中学1年時には同リトルで全国大会優勝も経験した。その後、藤沢市のクラブチーム「湘南ボーイズ」で投手に転向し、茨城県の常総学院高校、明治大学で活躍を続けた。

 9月から始まった大学秋季リーグ戦では、主にリリーフとして登板。ストレートのキレはリーグで一番とも言われており、10月19日には5季ぶり44回目の優勝を決めていた。

 ドラフト会議当日の23日、同大駿河台キャンパスには野球部監督や同部の4年生らが集まったほか、パブリックビューイング会場も設置され、学生、教職員ら約150人がドラフト会議の中継を見守った。大川選手が1位指名で名前を呼ばれると歓声が上がった。

 大川選手は「1巡目の指名に驚きとうれしい気持ちで胸がいっぱい。自分の強みであるストレートで勝利に貢献し、ファンの皆さんに愛される投手を目指したい」と指名の喜びと、プロ入り後の意気込みを語った。

 平塚リトルで大川選手を指導した加藤弘さん(79)は大川選手の1位指名に「感無量です。ここまで成長するとは思いもよらなかった。相当努力したと思います」と教え子の快挙を喜び、「子どもたちに夢を与えられるプロ野球選手になってください」とエールを送った。

東海大からも指名

 日本ハムは東海大学の内野手、大塚瑠晏(るあん)選手(4年)を3位指名。

 大塚選手は「小さい頃から夢見ていた舞台だったので、指名されてとてもうれしい」と喜んだ。

11月7日にオープンカンパニーを実施する大磯警察署長の 澁谷 祐司さん 大磯町在住 53歳

細部に光る刑事の眼差し

○…「警察官になったきっかけは子どもの頃に観た『西部警察』ですよ」と照れくさそうに笑う。県外からも参加者が訪れる職業体験会「オープン・カンパニー」(11月7日)では、パトカー乗車体験などのほか、署長や署員に直接質問ができる場も用意する。二宮町内の中学校からも参加するといい、警察に憧れた自身と重ねながら「地元の子どもたちが警察の仕事に興味を持ってくれたならうれしい」と顔をほころばせる。

○…秦野市出身。1996年に神奈川県警に入庁し、今年で30年目となる。「警察官の中でも、特に刑事になりたかった」。交番勤務時代も、非番の時に刑事課の書類整理や身柄逮捕の応援に行くなど、先輩たちに猛アピール。その甲斐あってか、2002年に刑事部捜査一課に配属された。死刑が確定している川崎市幸区で起きた介護付き有料老人ホームでの3人連続殺人事件などの捜査に携わり、「捜査本部を渡り歩いてきた」と話す目は鋭い。

○…趣味を聞かれると「うーん」と考え込む一面も。今年3月に大磯警察署長に就任して以来、休日は管内をひたすら歩いたり、走ったり。「今では事故報告があった場所も地図を見れば『あの通りか』とわかる。より町民目線でまちを見られる」。距離にすれば月100キロほどを巡っているといい、「1年経ったら、述べで何キロくらいか、数えてみるのが楽しみ」と記録をつけた手帳をめくる。

○…大磯、二宮について「事件は少ないけれど、オートバイや高齢者が関係する事故は起きている。スピードが出る大きな通りは特に注意して」と繰り返す。高齢化率の高さも特徴だといい、「特殊詐欺などにも目を光らせていきたい」と地域の安心安全を守る。
過去に行われた花火打ち上げ

二宮町 町制施行90周年記念 11月3日 ラディアンで

 二宮町は11月3日(月)、町制施行90周年記念イベントを生涯学習センターラディアンなどで開催する。

 ラディアンホールで行われる記念式典(午前9時30分)では記念ロゴマーク・キャッチフレーズ表彰式や書道パフォーマンスを実施。式典後、こどもの権利についての講演会、町民が出演するオリジナル劇、映画「二宮金次郎」の上映会(無料)が行われる。

 こどもまんなかイベントとして館内では、書道体験や、留学経験のある大学生と海外の文化に触れられる異文化体験ができる。

 二宮小学校からラディアン花の丘公園を神輿パレード・ダンスパレードが行進し、午後6時からは同公園周辺で花火が打ち上げられる。

 午前8時から11時までは二宮果樹公園で熱気球フライト体験もできる。大人1000円、中学生以下500円。当日午前7時から先着150人に整理券が配られる。

 駐車場とテニスコートではキッチンカーやブースの出店もある。当日は駐車場がないため、公共交通機関の利用を推奨。

 問い合わせは町政策部企画政策課【電話】0463・71・3312。

平塚保健福祉事務所管内 インフルが流行 昨年より2カ月早く

 平塚保健福祉事務所管内(平塚市、大磯町、二宮町)7カ所の定点医療機関で報告されたインフルエンザ患者数が、10月19日までの1週間で54人に上った。定点当たりの患者報告数は「7・71」となり、約1カ月前の第38週(9月15日〜21日)と比較すると約7倍増加し、昨年よりも2カ月ほど早い流行となっている。

 神奈川県によると、第15週(4月7日〜13日)からの定点医療機関の減少等に伴い、「流行開始」「注意報」「警報」について、従前の基準値を当てはめることができなくなったと言うが、「流行開始」について、現状、従前の基準値(1・0以上)で運用している。

 平塚管内では、第38週に定点当たりの患者報告数が「1・0」となり、流行開始。以降、第39週(9月22日〜28日)が28人で「4・0」、第40週(9月29日〜10月5日)が37人で「5・29」、第41週(10月6日〜12日)が50人で「7・14」と徐々に患者数が増加している。

学級閉鎖も発生

 平塚市、大磯町内の小中学校では学級閉鎖も発生しており、10月に入ってから平塚市で17校、大磯町で1校が学級閉鎖となっている(10月28日現在)。

 平塚市医師会副会長の中村小児科医院の中村千里院長によると、「2年前の2023年に続く流行の早さ。感染症は人から人へ移るので、具合が悪いときは出歩かず、安静にしてほしい」と呼びかけている。

 平塚市では10月1日〜2026年1月31日(土)まで、高齢者インフルエンザ予防接種を実施している。予防接種を受けてから抵抗力がつくまでには2週間ほどかかり、その効果が持続する期間は5カ月とされている。より効果を高めるためには、12月頃までに接種を受けることが必要という。
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【1】シーテラスの看板とエントランス棟【2】マルシェ棟【3】BBQレストラン棟

「ひらつかシーテラス」きょう開園 「海」身近に感じられる場所

 海辺の総合公園「ひらつかシーテラス」が、10月31日(金)の午前10時にオープンする。

 オープンに先駆け10月24日にはメディア向け内覧会が行われ、落合克宏市長は「同公園は、子ども連れの家族や高齢者、若者、障がいの有無に関わらず、誰もが気軽に平塚市の財産である『海』を身近に感じられる場所」と話した。

 同公園は、海浜植生に触れ合うことができるシーサイドテラスをはじめ、津波発生時には避難施設としても利用できるエントランス棟や地元の食材を生かした飲食やショッピングが楽しめるマルシェ棟、海を眺めながら食事ができるBBQレストラン棟などを設置している。

 10月31日のオープニングイベントでは、平塚市立花水小学校の児童などによるテープカットや、桜の記念植樹が行われる。オープンに合わせ、浜辺のさんぽ道が延伸され、ひらつかシーテラス、湘南ひらつかビーチパーク、平塚新港までの約1・5Kmが園路でつながるという。

 11月1日(土)〜3日(月・祝)の午前10時30分〜午後4時には、市民団体らが出演するオープニングイベントが実施される。

大磯警察署 警察の仕事見て知って オープン・カンパニー開催

 大磯警察署(大磯町国府本郷207の1、澁谷祐司署長=人物風土記で紹介)で11月7日(金)、警察官の仕事を間近で見たり、体験したりできる「オープン・カンパニー」が開催される。午後1時30分〜3時30分。中学生から35歳未満の人が対象。事前予約制。

 当日は、警察官の業務の説明のほか、鑑識体験、サイバー捜査体験、署員とのフリートーク、パトカー・白バイ乗車体験を実施。警察官の採用活動の一環として行われる。

 参加希望者は電話、またはメールで申し込む。

 問い合わせは大磯警察署【電話】︎0463・72・0110【メール】kpp314setumeikai09@police.pref.kanagawa.jp。
学生たちの会議の様子

建学祭で企業コピー募集 東海大生が企画

 東海大学文化社会学部広報メディア学科のメディアプロジェクトチーム「spinach(スピナッチ)‼」が、11月1日(土)〜3日(月)に同大学湘南キャンパス(平塚市北金目4丁目1の1)で開催される建学祭の2日(日)と3日、誰でも参加可能な企業キャッチコピーのコンテストを開催する。実施場所は2号館前(雨天時は14号館302教室)で、午前9時30分〜午後5時。

 同プロジェクトは、学生ならではの視点や発想を生かした企業広報を実践しようと、今年5月から地元不動産業「ユーミーらいふグループ」((株)ユーミーホールディングス=本社・藤沢市)と連携し、行っているもの。学生たちは会議を重ねる中で、「入学予定者や保護者に向けて、部屋探しのサポートができることを早期に伝えたい」という企業側の声などを参考に、物件探しに関する3つのテーマを設け、考えたキャッチコピーを紙に記入してもらう参加型の企画を考えた。

 後日、学生メンバーとユーミーらいふの社員が審査を行い、結果発表はSNSなどを通じて11月18日(火)午後6時に行われる予定。また、優秀作品は同グループが運営するカフェ「you‥and,me」の窓に看板として貼り出されるほか、ユーミーらいふ各店舗にもポスターとして掲示されるという。

 詳細はスピナッチのInstagram「@spinach.kouhou」。
大阪・関西万博の閉幕パレードに参加した子どもたち(提供写真)

大阪万博フィナーレに参加 大磯のダンスチーム16人

 大磯町を拠点に活動するアースダンスカンパニー(井上元映代表)の小学生16人が10月13日、大阪・関西万博の閉幕パレードに出演した。世界的ダンサーのケント・モリさん率いる、全国から集まった「DREAMKIDS」として、ダンスで世界平和を訴えた。

 有名アーティストのダンサーとして活動してきた井上代表とケントさんとの縁で、出演依頼があったのが本番4日前。急いで予定を調整し、保護者たちはミャクミャクカラーの衣装を調達した。井上代表は「20万人の前で踊る経験を通じて、ダンスは世界共通言語なんだと実感してくれたらうれしい」と目を細めた。

 今後、大磯まつり(11月8日(土))、大磯町主催の万博国際交流プログラム報告会(11月15日(土))にも出演する。
(左から)柳田素子さん、山本智弘さん、和田照雄さん

大磯町ゴルフ協会 町民熱戦 スポーツの秋 160人が参加

 大磯町ゴルフ協会主催の秋季町民ゴルフ大会が10月20日、平塚富士見ccで開催された。88歳〜22歳の老若男女160人が、大磯コースと平塚コースに分かれ、熱戦を繰り広げた。

 女子の部は、柳田素子さんがグロス(G)87、ネット(N)70・2で優勝。男子シニアの部は、和田照雄さんがG88、N68・8、年齢制限なしの一般男子の部は、山本智弘さんがG87、N70・2でそれぞれ栄冠を獲得した。
イベントチラシ

明治記念大磯邸園 園内で文化の秋 番傘アートなど展示

 旧大隈重信別邸・旧古河別邸と陸奥宗光別邸跡・旧古河別邸の2邸宅が無料公開中の明治記念大磯邸園(大磯町東小磯295ほか)で11月3日(月)〜16日(日)、展示企画「大磯絵を楽しむ」が開催される。

 同企画展示は、おおいそ文化芸術祭の一環として行われる。番傘アートや大隈重信、陸奥宗光などゆかりある人物の似顔絵などを展示する。

 そのほか、湘南邸園文化祭2025の一環として、11月14日(金)まで園内でざる菊を展示中。11月15日(土)・16日(日)には、抽選でざる菊が進呈される「邸園クイズラリー」を実施する。

 問い合わせは、明治記念大磯邸園【電話】︎0463・61・0101。
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詩吟の歌詞を見せる陶山さん

与一の郷づくり協議会 詩吟で生き様伝える 石橋山の合戦描く

 平塚市真田に城を築き、源頼朝の挙兵に応え25歳の若さで散った武将・真田与一の歴史を語り継いでいる「与一の郷づくり協議会」が10月23日、詩吟「佐奈田与一義忠」(詩文=後藤憲一さん)を制作し、与一が討ち死にした石橋山(小田原市)にある佐奈田霊社で報告会を実施した。

 真田与一は現在の岡崎地区を領した岡崎義実の長男。源頼朝が伊豆で挙兵した際に駆けつけ、石橋山の戦いで命を落とした。与一らの奮闘のおかげで千葉への逃亡に成功した頼朝は、後に与一の墓を訪れ涙したという逸話が残っている。

 与一に関連する詩吟の演目には戦いの後の様子を吟じた『石橋懐古』がすでにあるものの、今回の新作詩吟ではより与一の生き様にフォーカスをあてた。『天は吼え 地は鳴動す 風雨 暗夜 戦場を覆う』という詩から始まり、嵐の中を戦う合戦の情景を臨場感たっぷりに表現している。

 詩吟の詩文は、同協議会の陶山豊彦さんが南金目在住で詩吟経験者の後藤さんから提供してもらったもの。節調は地元の流派「吟道清泉流 心泉会」の家元・井上泉水さんがつけ、23日の報告会の際にも吟じたという。

 陶山さんは「与一のことを後世にも伝えるため、今後もイベントなどの時には披露していく。次は子ども向けの紙芝居を作りたい」と話していた。11月24日(月)の平塚市観光協会主催のツアーでも披露する予定。申し込みは同協会【電話】0463・20・5110。
平塚ボーイズに硬球を寄贈した吉川会長(中央)=同社提供

平塚ボーイズに硬球寄贈 (株)三興が今年も、交流続く

 各種リフォームや給排水・空調、公共工事などを手がける(株)三興(平塚市平塚)が10月5日、中学生硬式野球チーム「平塚ボーイズ」に硬球12ダースを寄贈した。

 同チームの前身「平塚ラビッツ」時代に同社の吉川裕之社長も選手として全国大会などで活躍し、その後、吉川正行会長が監督として選手を指導。全国大会出場や神奈川選抜チームの監督として海外遠征も経験してきた縁で数年前からボール寄贈など交流を続け、今では平塚ボーイズ出身者も同社に就職し社員として活躍している。

 日揮ユニバーサル(株)の野球場(四之宮)での練習試合の激励に行き、硬球を直接手渡した吉川会長は「監督・コーチの指導の下技術習得と勉学に励みこの先の高校野球での君達の活躍を楽しみにしています」と話した。
色づいた柿に目を細める鈴木さん

大磯の大玉柿 今年も甘く最盛期 富有や太秋など

 大磯特産の大玉柿が収穫期を迎えている。大磯町落葉果樹研究会に所属する鈴木教夫さん(81)の畑では、富有や太秋、麗玉などが大きな実を色づかせている。

 大磯で大玉柿づくりが始まったのは50年ほど前。日本古来から親しまれ、海外輸入品とも競合しにくいと目をつけた大磯の農家たちが研究会を立ち上げた。摘蕾・摘果により厳選した果実に養分を集中させることで、通常の1・5〜2倍近くの大きさに育てている。

 鈴木さんが「柿の王様」として太鼓判を押すのが、10月下旬〜11月中旬に出回る「富有」。甘く、サクサクとした歯応えは旬だからこそ味わえるという。「先代たちが残してくれた大磯の大玉柿をもっと広めたい」と話していた。11月22日(土)には、JA湘南大磯支店で「大磯ふれあい農産物まつり」を実施。町内の柿農家の柿を販売する。

チケットプレゼント 「第九」を平塚で 12月14日 ひらしんホール

 ひらしん平塚文化芸術ホール大ホール(見附町16の1)で12月14日(日)、「第31回湘南ひらつか第九のつどい」が開催される。午後2時開演(1時15分開場)。この公演チケットを本紙読者5組10人にプレゼント。

 平塚フィルハーモニー管弦楽団と湘南ひらつか第九のつどい合唱団、プロのソリストである盛田麻央/ソプラノ、相田麻純/メゾソプラノ、高柳圭/テノール、小林啓倫/バリトンが出演する。指揮者は田部井剛氏。

 演目は、交響曲第9番変ホ長調作品70(ショスタコーヴィチ)、交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付」(ベートーヴェン)。

 チケット希望者はメールの件名を「第九」とし、氏名、〒、住所、年齢、電話番号、本紙の感想を明記の上、【メール】hiratsuka@townnews.jpへ。11月7日(金)締め切り。(問)平塚市まちづくり財団【電話】0463・32・2237
銀メダルと賞状を持つ杉山さん

平塚市在住杉山さん 跳び箱で県2位 ジュニア体操大会で

 平塚市立なでしこ小学校2年の杉山春凪(はな)さん(とらい体操クラブ/小田原市)が9月13日に県立スポーツセンターで行われた「第37回神奈川県ジュニア体操競技選手権大会」(県体操協会・県ジュニア体操連盟主催)に出場し、跳び箱で2位入賞を果たした。

 昨年の3位から順位を上げた杉山さん。「クラブで厳しく指導してもらった。練習では振り上げた足が曲がってしまっていたけれど、大会ではいつもよりきれいにできた」と笑顔で話した。

 杉山さんは跳び箱のほかに、段違い平行棒で6位、平均台とダンブリングで8位入賞となった。「新しい技を教えてもらっている。来年も大会を目指して練習をがんばりたい」と前を向いた。

俳優・森次晃嗣さんに聞く 「ウルトラセブンは分身」 シニアに熱いメッセージ

 ウルトラマンシリーズは来年、放送開始から60周年の節目を迎える。数ある名作の中でも誉れ高いのが「ウルトラセブン」だ。主役のモロボシ・ダンを演じた俳優、森次晃嗣さん(82)=藤沢市在住=に、当時の思い出や年齢を重ねても元気に過ごす秘訣を聞いた。

 --「セブン」撮影当時の思い出は。

 「高校卒業と同時に、文字通りかばん一つで北海道から上京し、ジャズ喫茶などで住み込みで働いた。オーディションを勝ち抜いてモロボシ・ダン役を射止めたのは24歳の時。撮影には毎日始発で藤沢の自宅を出て、成城学園前のスタジオまで通った。40度の熱があっても撮影したことも。過酷なスケジュールで、よく1年やれたと思う。特に心に残っているのは、海底人が人間の海底開発に抗議して攻撃してくる『ノンマルトの使者』。実はもともと地球に住んでいたのは海底人の方で、ダンも地球人がしたことに苦悩する。ウルトラセブンは戦争もテーマに置く、社会派ドラマだった。怪獣もエレキングやキングジョーなど魅力があったから、人気があるんじゃないかな」

 --ウルトラセブン=モロボシ・ダンは、森次さんにとってどのような存在ですか。

 「もはや分身と言える存在だと思う。色んな役を演じてきたけれど、やっぱりモロボシ・ダンなんだ」

 --他のウルトラマン役を演じた俳優とも交流があるとか。

 「昨年、同じ藤沢に住む、つるの剛士さん(ウルトラマンダイナ役)から『今日暇ですか』と電話があってね。彼の自宅に行ったら高野八誠さん(『ウルトラマンガイア』ウルトラマンアグル=藤宮博也役)とか若いウルトラマンも何人かいて。お酒を飲んで、話をして、元気をもらったよ」

 --「セブン」の後も、時代劇から現代劇までさまざまな役を演じてきました。長く活躍できた秘訣は。

 「60代に入ってからは、若くはないけれどおじいちゃんでもない、難しい役どころが多くなった。でも挑戦することを大事にしていたので、もらった役は全力で取り組んできた。70代に入り、流石に体力の衰えを感じるようになって、海までの散歩を日課にしていた。振り返ると好きなことをやってこられたと思う。でも、まだまだファンのみんなに元気な所を見せていかないとね」

 --現在は藤沢で飲食店「ジョリー・シャポー」を経営されています。

 「以前は店でシャンソンを歌ったりもしていた。今はほとんど娘に任せているけれど、今も年に数回はファンミーティングを開いている。ファンの皆さんが、こんなに長くセブンを大切に思ってくれてありがたい」

 --ファンからサインを求められた際、色紙には必ず「正義」「勇気」「希望」と書くとか。

 「正義を貫くには勇気がいる。勇気があれば希望が生まれる。この言葉を生涯大事にしている」

 --最後に読者にメッセージをお願いします。

 「いつ何が起きるか分からないからね。若い人に力をもらって、一緒に楽しくいきいきと生きていきましょう」
サポーターにあいさつする選手ら(C)SHONAN BELLMARE

湘南ベルマーレ 9年ぶりに降格 19戦勝利無し泥沼脱せず

 サッカーJ1の湘南ベルマーレは、10月26日のリーグ戦でアビスパ福岡とアウェーで対戦し、0対1で敗れ、J2降格が決定した。

 勝利のみが残留条件だったチームはチャンスを作るも決めきれず、同点のまま試合終盤にPKで失点し、敗北した。

 山口智監督就任5年目の今季は、開幕3連勝を飾るも直近19試合勝利無しの泥沼を抜けきれず、来シーズンからは9年ぶりのJ2で戦うこととなった。

 試合後、山口監督は「結果を出さなければいけない試合で出せず、たくさんの方が支えてくれている中で本当に申し訳ないです」と話した。

 ジ アウトレット湘南平塚ではパブリックビューイングが行われ、大勢のサポーターが声援を送ったが、試合終了の笛が鳴ると会場にため息が漏れ、肩を落とし泣いている人もいた。

 サポーターの中には「今はなにも言えない」と落胆する人がいる一方で、藤沢市から訪れたサポーター歴12年の藤田尚吾さん(36)は「残念ですけど、ベルマーレが終わったわけではない。またJ1に戻ってきてほしい」と前を向いていた。

平塚市 コミバスルート、運賃公表 12月1日運行開始予定

 平塚市は10月8日、現在のシャトルバスを再編し、12月1日(月)運行開始予定のコミュニティバスのルートや時刻表、運賃を公表した。1日5ルート6便で運賃は距離に応じ中学生以上が片道210円〜550円となる。

 バスの名称は「平塚市コミュニティバスbetWEen liner(ビトウィーンライナー)」。拠点間移動をイメージする「between」を用いた。東西の移動手段として「West(西)」「East(東)」と、市民に「We(私たち)」のバスとして愛着を持ってもらおうとWとEを大文字で強調している。

 同事業は、神田地区と市民病院を結ぶシャトルバスが運行開始20年を経過し、東西の交通課題に対応するためコミバスに再編し運行開始する。

 現行のシャトルバスは11月28日(金)に運行終了予定。大神、真芳寺、寄木神社前、柳の内、農協神田支所前、相模神田のバス停は再編により停車終了(路線バスは停車)。 (問)市交通政策課【電話】0463・21・9840

フレイルを学ぼう 中井町で11月13日と18日

中井町は「知れば納得!フレイル予防教室」を井ノ口公民館(井ノ口1843の1)で11月13日(木)、保健福祉センター(比奈窪104の1)で18日(火)に開催する。午前9時30分から11時30分まで(受付9時10分)。参加無料。

年齢を重ねて心や体の活力が低下した状態のことを「フレイル」という。この教室ではフレイルサポーター(町民ボランティア)と一緒にフレイルチェックを体験、学ぶことができる。

参加対象は町内在住の概ね65歳以上の人。各日先着20人。持参物は筆記用具、室内履き(井ノ口公民館のみ)、水分補給用の飲み物。

申込みは町健康課高齢介護班の窓口のほか、電話または町ホームページ申込フォームから。

(問)同班【電話】0465・81・5546
うまいもんフェアのチラシ

しまむらストアー 友好都市の「うまいもん」80点が集合 11月4日から9日まで

 平塚市の友好都市である岐阜県高山市と岩手県花巻市、静岡県伊豆市の物産を広く紹介するため、しまむらストアーを会場に「ひらつか友好都市うまいもんフェア」が11月4日(火)から9日(日)まで開催される。主催はしまむらストアーと平塚市都市提携委員会。

 高山市の栃の実せんべいや朴葉味噌のほか、花巻市のアンニョンキムチ、佐々長のつゆ、伊豆市の乾しいたけや生しいたけなど、約80点を数量限定で販売する。

 会場はしまむらストアー長持店、中里店、田村店、旭店、中原御殿店、徳延店、駅前店、すみれ平店、大神店、大磯店、たちばな店の全11店舗。問い合わせは平塚市都市提携委員会(市文化・交流課内)【電話】0463・25・2520。

大磯町商工会女性部 異業種交流でまち活性 11月11日(火)に大磯町商工会館で

 大磯町商工会女性部の異業種交流会が11月11日(火)、大磯町商工会館2階で開催される。午後5時30分〜7時。参加費1500円(軽食あり)。仕事着や普段着で可。

 業種や職種を問わず、大磯町内で働く女性を対象に実施する。事業内容などのPRを含む参加者の自己紹介のほか、フリートークで交流を深める。

 参加希望者は氏名、会社名、業種、連絡先を10月27日(月)までに女性部役員または大磯町商工会事務局【電話】0463・61・0871に知らせる。

過去の開催の様子

平塚市本宿 地元有志がハロウィーン 「子どもが駆け込める場」確認も

 平塚市本宿地域の有志が毎年開催している「本宿ハロウィン」が10月31日(金)、平塚市平塚(神奈川銀行平塚支店付近)で開催される。午後3時〜4時30分。子ども対象、誰でも参加可。

 「本宿ハロウィン」は、地域の店を知ってもらうだけでなく、「いざという時に地域の子どもが安心して駆け込める場所」を確認するのを目的に開催している。

 当日は仮装した子どもたちが旧国道1号沿いの店舗を「トリックオアトリート!」の掛け声とともにまわる。

 参加店舗は以下の通り▽わかば/三興/山口葬儀社/ステップぱーとなー湘南/アルベリ/森永牛乳/稲元薬局

 問い合わせは、アルベリアールホーム【電話】0463・31・7211へ。

ベルマガ通信 19試合未勝利で降格 変える勇気も必要だった 10月26日アウェー 湘南0-1福岡

 試合終了の笛が鳴った時に感じたのは、虚しさだった。選手たち一人一人は闘っていた。ところどころではいいプレーも見られる。だがそれがうまくかみ合っていないと感じてしまうのは何故なのだろう。

 夏には主力選手の海外移籍もあったが、その前から勝てていない。それだけが降格の理由ではないはずだ。チームとしての約束事が徹底されているのか疑問を感じる時もあった。

 それは監督やコーチ、選手だけの責任ではなくクラブとして変わらなければならなかったことを怠ったツケが今来ているのではないだろうか。

 ターニングポイントは今までに何度かあったはず。「湘南スタイル」とは何なのか。もう一度振り返って、これからクラブがどうあるべきかをサポーターも共に考えることが必要だ。

 そんな事を思いながらも、やっぱり湘南が好きだから、来年のシーズンチケット代を捻出する算段を今日も考えている。

(ベルマガ記者:浜地泰子)