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平塚・大磯・二宮・中井 文化

公開日:2025.10.31

与一の郷づくり協議会
詩吟で生き様伝える
石橋山の合戦描く

  • 詩吟の歌詞を見せる陶山さん

 平塚市真田に城を築き、源頼朝の挙兵に応え25歳の若さで散った武将・真田与一の歴史を語り継いでいる「与一の郷づくり協議会」が10月23日、詩吟「佐奈田与一義忠」(詩文=後藤憲一さん)を制作し、与一が討ち死にした石橋山(小田原市)にある佐奈田霊社で報告会を実施した。

 真田与一は現在の岡崎地区を領した岡崎義実の長男。源頼朝が伊豆で挙兵した際に駆けつけ、石橋山の戦いで命を落とした。与一らの奮闘のおかげで千葉への逃亡に成功した頼朝は、後に与一の墓を訪れ涙したという逸話が残っている。

 与一に関連する詩吟の演目には戦いの後の様子を吟じた『石橋懐古』がすでにあるものの、今回の新作詩吟ではより与一の生き様にフォーカスをあてた。『天は吼え 地は鳴動す 風雨 暗夜 戦場を覆う』という詩から始まり、嵐の中を戦う合戦の情景を臨場感たっぷりに表現している。

 詩吟の詩文は、同協議会の陶山豊彦さんが南金目在住で詩吟経験者の後藤さんから提供してもらったもの。節調は地元の流派「吟道清泉流 心泉会」の家元・井上泉水さんがつけ、23日の報告会の際にも吟じたという。

 陶山さんは「与一のことを後世にも伝えるため、今後もイベントなどの時には披露していく。次は子ども向けの紙芝居を作りたい」と話していた。11月24日(月)の平塚市観光協会主催のツアーでも披露する予定。申し込みは同協会【電話】0463・20・5110。

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