宮前区版【10月31日(金)号】
川崎市全町内会連合会の幹部と市長

全町内会連合会 市へ要望書を提出 新規10件含む46件

 川崎市全町内会連合会(持田和夫会長)は9月30日、来年度の予算編成に対する要望書を福田紀彦市長に提出した。各区の代表者と共に市役所を訪れた持田会長は「大変厳しい財政状況が続いていると聞いているが、当連合会の活動もご理解の上、ご配慮いただきたい」と要望した。

 同連合会は、毎年9月に各区の町内会・自治会の要望をまとめて市長に提出している。今回はそれぞれの区から、新規10件を含む46件の要望を提出した。

 各区の代表者の要望に耳を傾けた福田市長は、「生活者視点の要望はとてもありがたい。市立学校体育館への空調設備の設置については、スピード感を持って取り組んでいく。その他の要望も関係各所と協議しながら進めていきたい」と応じた。

宮前区「防犯力向上へ補助金を」

 宮前区全町内・自治会連合会は、以下の新規7件、継続2件を要望した。

 ▽新規「宮前区役所2階レストランみやまえの営業再開について」「地域の防犯力向上を目的とした緊急的な補助金制度の新設等について」「東急田園都市線宮前平駅に隣接する橋梁(尻手黒川線)の橋梁の騒音低減について」「向丘出張所の機能強化について」「新区役所・市民館・図書館へのアクセス向上について」「坂道のところどころに椅子もしくは軽微な休憩用設備の設置について」「国際的なスフィア基準を目指した快適な避難所について」

 ▽継続「鷺沼駅前の再開発を契機とした宮前区全体の発展について」「昭和医科大学鷺沼キャンパスの整備及び地域活性化の推進について」
だるまに目入れをする福田氏(左)

川崎市長選挙 福田氏が4選果たす 市民「市政継続」 投票率は32%

 任期満了に伴う川崎市長選挙が10月26日に投開票され、無所属で現職の福田紀彦氏(53)が25万票を獲得し4選を果たした。福田氏の3期12年にわたる市政評価などが争点となる中、市民は「市政継続」を選んだ格好だ。投票率は32・93%で衆院選との同時選挙となった前回よりも24・73ポイント下回った。

 午後8時、4期目の当選確実の一報が伝えられると、選挙事務所は支持者らの万雷の拍手に包まれた。あいさつに立った福田氏は「謙虚に市民のみなさんとの対話を重視し、これからも川崎の発展のために未来を作っていくこと。その具体的な政策を実行し、川崎が成長することができるように頑張っていきたい」と意気込みを語った。選挙期間中、市内7区で約130回にわたる「青空集会」と呼ぶ演説集会を行った福田氏。「私の思いや政策をしっかり訴えることができた。最も充実した選挙ができた」と振り返った。公約として掲げた卓越スクール(高専)の設立については、大学関係者からも関心が寄せられるなど期待の高さに驚いたという。喫緊の物価高対策については、「今後、国の政策と連携しながら取り組んでいきたい」と気を引き締めた。政令市を県から独立させる「特別市」制度の実現については浮上する「副首都構想」を意識し、国へしっかり訴えていく考えを示した。

 市長選には、福田氏のほか、川崎市議を辞職して無所属で挑戦した山田瑛理氏(42)、出版社CEOで事務事業評価で税金の使い道を正す党から出馬した宮部龍彦氏(46)、社会福祉法人理事で共産党が推薦した野末明美氏(60)、無所属で会社員の國谷涼太氏(25)、無所属で清掃員の関口実氏(67)の5氏が立候補し、街頭演説などでそれぞれの政策を訴えたが及ばなかった。

 宮前区の投票率は30・91%で前回比で27・56ポイント下がった。

20周年を迎えた宮前九条の会の事務局長を務める 若原 弘道さん 有馬在住 84歳

憲法の希望の光を灯して

 ○…作家の大江健三郎氏や評論家の加藤周一氏らが呼びかけ2004年6月に設立された「九条の会」。「日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守ろう」という趣旨に賛同し、各地で地域組織が立ち上がる中、宮前区での設立に向け尽力した。翌05年の発足以来、事務局長を務め勉強会や駅頭活動などを続けている。「継続は力なりというが、20周年を迎えられたのは、愚直に続けてきたからこそ」と振り返る。

 ○…北海道で生まれ育った。進学した北海道大学に在学中、60年安保闘争の波が押し寄せ、デモ活動にも加わった体験が原点。大手繊維会社で40年務め、定年後に宮前区に移り住むと、「世の中のために何かできないか」と、市民団体「宮前田園革新懇」に参加。気の合う仲間たちとの出会いもあり、九条の会が立ち上がった。

 ○…「多くの人が参加しやすいゆるやかな会にしたい」。その思いから会員という形をとらず、会費もなくした。活動は仲間たちと手弁当で続け、これまで2カ月ごとの学習会は100回を数え、毎月の会報誌は230号を超える。賛同者も600人に及ぶ。「こんな長く続くとは思っていなかった。今だに改憲がされていないことは成果、活動が一翼を担っていると感じる」。一方で、「憲法への理解が薄れているのが現実」と危機感も口にする。

 ○…趣味は、学生時代に始めた合唱。持ち前の低音ボイスを生かし、大学OB会で結成した合唱クラブで月に2度ほど練習に励んでいる。また、宮前区のまちづくり協議会にも参加し、地域貢献にも熱心だ。「憲法の中には希望がある。今の若者や子どもたちにも知ってほしい。呼びかけ続けたい」と平和への理解の光を灯し続ける。
宮崎第四公園の里山で木々について教わる子ども

宮崎第四公園 里山の木に手作り樹名板 緑大切にする心育む

 宮崎第四公園の豊かな里山について子どもたちに知ってもらおうと、樹名板を手作りするイベントが10月19日、宮前平こども文化センターで初めて開催された。公園の緑の保全を行っている宮崎第四公園・緑の里山の会管理運営協議会、地元で活動するガールスカウト神奈川県第31団、同センターが共催した。

 当日は子ども12人とその保護者が参加。まずゲームを通じて公園の木々について学んだ後、里山を実際に散策して、木々の特徴などを教わった。その後、実際に見た樹木の印象をもとにオリジナルの樹名板を制作。カラフルなものなど個性的な樹名板を取り付けていった。

 参加した子どもたちからは「どんぐりを見つけながら散策することが楽しかった」「絵を描いて木につけられたことが楽しかった」などの声が上がった。

 緑の里山の会の小川清代表は「子どもたちには里山について知り、大切にする気持ちを育むきっかけになったと思う。地域の大人たちにも樹名板を見て保全活動に興味をもってほしい」、ガールスカウトの和泉晃代団委員長は「子どもたちに公園を好きになってほしいと1年ほど準備をしてきた。今後もこうした啓発活動を継続していきたい」と話した。
緊張のスタート直後の様子

中学校駅伝競走大会 男女108チーム、健脚競う 宮崎(男子)、激戦制し県大会へ

 地元中学生にとって毎年、運動系部活動の集大成ともなる「川崎市中学校総合体育大会」(市総体)。その最後を飾る「駅伝競走大会」が、10月24日に等々力陸上競技場および等々力緑地公園周回コースで行われた。

 男子78回、女子40回の歴史を誇るこの大会。今年も川崎市内中学校から計108チーム(男子54校、女子54校)が参加。大会に向け、陸上部を中心に、他の部活に所属する生徒を加えたスペシャルチームを編成する学校も多く、この駅伝はいわば「総力戦」。各校での選抜を勝ち抜いた精鋭たちが女子5区間、男子6区間でタスキをつなぎ、健脚を競い合った。

県大会はあす号砲

 男子は上位9チーム、女子は上位8チームに県大会への出場権が与えられる。区内では宮崎中(男子)が優勝。野川中(女子・6位)とともに、あす11月1日(土)に横浜市で行われる県大会へと駒を進めた。
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ペンキを塗る小学女児

川崎市子ども夢パーク 「ゆめ横丁」準備進む 子どもの権利を体感

 川崎市子ども夢パーク(高津区)の秋恒例のイベント「こどもゆめ横丁」が11月3日(月・祝)に開催される。企画立案から売上金管理までを子ども自身が担う「子どもの権利」体感イベント。参加予定の31組が当日に向け、懸命に店舗設営に取り組んでいる。

 毎年11月20日は川崎市子どもの権利条例が定める「かわさき子どもの権利の日」。この日に合わせ、子ども夢パークでは企画づくりからすべてを子どもたちだけで完結する「こどもゆめ横丁」を、2006年から開催している。

 10月4日には「第一回横丁会議」があり、出店者で「子どもが買い物を楽しめる工夫」などを協議。18日からは廃材とくぎ、金づちなどを使った模擬店作りが始まった。

 本番を1週間後に控えた27日、高津区内の小学校に通う女児3人は自力で建てた模擬店にペンキを塗っていた。3人は入学前から客として「ゆめ横丁」を訪れてきたといい、「いつか自分も」という希望が叶い、今回初めて「雑貨店」を出店するという。手をペンキだらけにして、「楽しみ!」と声を弾ませた。

 3日は午前11時から午後3時までで、午前11時45分までは高校生年齢以下の子どものみ入場可能。問い合わせは子ども夢パーク【電話】044・811・2001。

「Colorsかわさき展」 200人以上の作品が集結 「怪獣画」の八木さん「集大成」

 障がいの有無に関係なく文化芸術活動を楽しむ人々のための「Colorsかわさき2025展」が、11月13日(木)〜24日(月・祝)、ミューザ川崎シンフォニーホール(幸区)で開催される。200人以上の日頃の創作活動の成果が集結する「パラアート」の祭典だ。

 川崎市文化財団では、障がいの有無に関係なく文化芸術活動に親しめる環境づくり「パラアート推進事業」を2017年から続けている。その一環として同年から毎年11月に「Colors展」を開催。9回目の今回は、市内40以上の障がい者福祉施設のアーティスト約150人の作品と、市内の特別支援学校の子どもたち約60人の作品を展示し、パラアート作品の魅力を幅広く発信する。

 文化財団の担当者によると、「Colors展」開始時にはまだアート作品に取り組む施設も少なく、財団側が声掛けして2施設が参加したのみだった。希望する施設に講師を派遣する「出張絵画制作指導」を続けた結果、取り組みが広がり、今では公募時に「1施設3作品まで」という条件が必要なほど、創作活動は盛んになった。

 そんな機運の中、確かな芸術性で注目されるアーティストも川崎で生まれている。昨年の「Colors展」出展者の半澤真人さんは、今年の大阪万博でのグループ展に参加。今回出展の八木志基さん(22)は、ボールペン1本で精密に描き上げる「怪獣画」で知られるアーティストだ。

テレビ番組でも紹介

 市内在住の八木さんは、言葉の発達が遅く4歳の時に医師から自閉症と診断されたが、幼少期から絵を描く集中力がずば抜けていた。「特撮ヒーロー好き」の父親の影響もあり、小学低学年のころ「ウルトラマン」の怪獣に夢中になり、1枚の紙を怪獣で埋め尽くす作風が定着した。

 12歳のころ、通っていた都内のアートスクールを訪れた美術関係者の目に留まった。専門誌「美術手帖」やNHKのアート番組などで作品と創作活動が紹介され、「絵を描いてほしい」という依頼も寄せられた。

 だが今春まで3年間、都内のアート系専門学校に通学したことで「精神的に疲れてしまい、一時期、創作意欲が落ちていた」と母・裕美さん。約半年の休息を経て、今回の出品に向け本格的な創作を再開。約23cm四方のキャンバスに、中学時代に編み出した怪獣たちをよみがえらせた。タイトルは「魔神獣大集結」という。八木さんは「怪獣の絵としては、ある意味、自分の集大成」と胸を張った。

 17日(月)は休館。「Colors展」の問い合わせは市文化財団【電話】044・272・7366。

認知症家族の介護者教室

 認知症家族介護者教室が12月11日(木)、蔵敷こども文化センターで開かれる。午前10時から正午。先着15人。参加無料で申し込み制。鷲ヶ峯地域包括支援センターが主催。

申し込みは【電話】044・978・2724。
事故現場の歩道

工事中の歩道で児童ケガ 請負業者が安全対策怠り

 川崎市は10月20日、宮前区鷺沼3丁目の歩道で、小学5年生の男児が、横断防止柵を設置するたの穴に足が挟まり、全治1カ月のけがを負う事故が発生したと発表した。請負業者が立ち入り禁止のバリケードを設置するなど安全対策を行わなかったことが原因だという。

 事故は19日午後9時ごろに発生。男児が歩道上を歩行中に、コンクリートブロック穴(縦横20cm・深さ30cm)に足を取られ転倒した。男児は右足を8針縫うなどの傷を負った。

 市は今後の方針として、請負業者に対し、現場作業員に対する安全対策の再教育を指示し、全事業者に対しても、安全対策の指導を徹底するとしている。

川崎市職員の給与勧告 4年連続で引き上げ 人材・管理職不足にも対応

 川崎市人事委員会は10月6日、月給とボーナスのいずれも4年連続の増額となる市職員の給与勧告を、市長と市議会に対して行った。民間給与との月給の較差1万2694円を解消し、ボーナスについても、民間支給額に近づくよう引き上げを求めている。

 人事委員会では毎年、市職員と民間の4月分の月例給(給与)や期末・勤勉手当(ボーナス)を調査し、較差を埋めるための勧告を行う。

 今年4月時点で、市職員の月例給は民間給与43万9511円に対して42万6817円(平均年齢42・3歳)で、勧告では較差分の1万2694円の引き上げを求めている。またボーナスにあたる期末・勤勉手当は、民間支給割合の4・66月分に対し、市職員の支給月数は4・60月分。公的な引き上げ単位として定められている0・05月分引き上げ、計4・65月分にするよう求めた。

管理職への意欲を

 勧告が目指すものは大枠で3つある。民間との差額是正のほか、管理職の「なり手不足」の解消、そして人材確保だ。

 管理職の「なり手不足」回避策として、係長級から課長級の給与体系を見直し、若手社員が昇格する際の給与の「上がり幅」を増額するしくみを提案。また部長級や局長級については、いま最大70段階以上ある昇給ランクを15段階まで圧縮して昇給幅を増やす一方、昇給は「成績優秀者」のみとするなど、年功序列型からの脱却を図る。

 人事委員会事務局の担当者は「若手職員は『係長級』でも遠慮したいという傾向が強い。処遇をセットにして意欲につなげたい」とした。

東京と横浜の間で

 公務員の人材確保は全国的な課題であり、今夏の人事院勧告では国家公務員の初任給を5%超引き上げるよう求めている。市の勧告でも人事管理に関する「意見」として、多様な人材確保に向けた初任給引き上げを提言している。担当者は「横浜市と東京都に挟まれ、人材の争奪戦が激化している。川崎市という組織の魅力が伝わるよう、ブランディングに力を入れる必要がある」と話している。

(株)タウンニュース 終節に向け、応援の一助に 川崎Fの特別号を配布

 タウンニュース川崎支社では「川崎フロンターレ」特別号を発行。10月18日(土)の清水エスパルス戦の当日、武蔵中原駅、武蔵小杉駅周辺で会場に向かう同チームのサポーターらに配布しました。

 紙面には、ジュニーニョ選手のインタビューや、弊社が1998年から2006年まで取材してきた同チームの歴史を知ることができる懐かしい記事を掲載。また「組織マネジメント」をテーマにしたキャプテンの脇坂泰斗選手らの新たにインタビュー記事も載せています。

 次回は11月8日(土)のホームゲームの当日、近隣の駅などで配布予定。

 また富士通スタジアム川崎やフロンタウンさぎぬま、Anker フロンタウン生田、川崎市民プラザなど試合当日以外も入手できます。無くなり次第終了。お早めに。
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俳優・森次晃嗣さんに聞く 「ウルトラセブンは分身」 シニアに熱いメッセージ

 ウルトラマンシリーズは来年、放送開始から60周年の節目を迎える。数ある名作の中でも誉れ高いのが「ウルトラセブン」だ。主役のモロボシ・ダンを演じた俳優、森次晃嗣さん(82)=藤沢市在住=に、当時の思い出や年齢を重ねても元気に過ごす秘訣を聞いた。

 --「セブン」撮影当時の思い出は。

 「高校卒業と同時に、文字通りかばん一つで北海道から上京し、ジャズ喫茶などで住み込みで働いた。オーディションを勝ち抜いてモロボシ・ダン役を射止めたのは24歳の時。撮影には毎日始発で藤沢の自宅を出て、成城学園前のスタジオまで通った。40度の熱があっても撮影したことも。過酷なスケジュールで、よく1年やれたと思う。特に心に残っているのは、海底人が人間の海底開発に抗議して攻撃してくる『ノンマルトの使者』。実はもともと地球に住んでいたのは海底人の方で、ダンも地球人がしたことに苦悩する。ウルトラセブンは戦争もテーマに置く、社会派ドラマだった。怪獣もエレキングやキングジョーなど魅力があったから、人気があるんじゃないかな」

 --ウルトラセブン=モロボシ・ダンは、森次さんにとってどのような存在ですか。

 「もはや分身と言える存在だと思う。色んな役を演じてきたけれど、やっぱりモロボシ・ダンなんだ」

 --他のウルトラマン役を演じた俳優とも交流があるとか。

 「昨年、同じ藤沢に住む、つるの剛士さん(ウルトラマンダイナ役)から『今日暇ですか』と電話があってね。彼の自宅に行ったら高野八誠さん(『ウルトラマンガイア』ウルトラマンアグル=藤宮博也役)とか若いウルトラマンも何人かいて。お酒を飲んで、話をして、元気をもらったよ」

 --「セブン」の後も、時代劇から現代劇までさまざまな役を演じてきました。長く活躍できた秘訣は。

 「60代に入ってからは、若くはないけれどおじいちゃんでもない、難しい役どころが多くなった。でも挑戦することを大事にしていたので、もらった役は全力で取り組んできた。70代に入り、流石に体力の衰えを感じるようになって、海までの散歩を日課にしていた。振り返ると好きなことをやってこられたと思う。でも、まだまだファンのみんなに元気な所を見せていかないとね」

 --現在は藤沢で飲食店「ジョリー・シャポー」を経営されています。

 「以前は店でシャンソンを歌ったりもしていた。今はほとんど娘に任せているけれど、今も年に数回はファンミーティングを開いている。ファンの皆さんが、こんなに長くセブンを大切に思ってくれてありがたい」

 --ファンからサインを求められた際、色紙には必ず「正義」「勇気」「希望」と書くとか。

 「正義を貫くには勇気がいる。勇気があれば希望が生まれる。この言葉を生涯大事にしている」

 --最後に読者にメッセージをお願いします。

 「いつ何が起きるか分からないからね。若い人に力をもらって、一緒に楽しくいきいきと生きていきましょう」
写真は過去のクラフトマーケットの様子

溝の口駅前「ポレポレ通り」 「商店街の魅力発信」今年も 11月9日(日)は「クラフトマーケット」 賑わい創出図る

 「溝ノ口駅前商店街振興組合」(持田知介理事長)が主催する「ポレポレウィンターフェスタ2025」が開幕した。商店街に愛着を持ってもらい、まちの魅力を地域住民に広く発信しようと企画されたもので、クラフトマーケットの開催などで賑わい創出を図る。

11月9日クラフトマーケット

 11月9日(日)に行われる「クラフト・マーケット」は10時30分から16時まで。雨天の場合は11月16日(日)に順延となる。当日は、ポレポレ通り全域(約250m)を歩行者天国にし、90店ほどが出店。洋服や小物、雑貨などのハンドメイド品がずらりと並ぶ。溝の口駅前とあり多くの通行量があるため地元の注目度も高く、例年大勢の人でにぎわいを見せていた人気企画。関係者は「楽しい溝口での休日を満喫してほしい」と話している。

共催イベントも充実

 クラフトマーケット当日、中央広場では恒例の共催イベント「ベンツ認定中古車展示会」を実施。運転席に座っての写真撮影もできるので、子どもにも大人気の企画となっており「ぜひご家族でお越しください」と来場を呼び掛けている。

11月7日からはイルミネーションも点灯

 「暮らしに役立ち、見て楽しい、来て楽しい街ポレポレタウンの魅力」を発信しようと企画されたウィンターフェスタ。11月7日(金)から来年2月1日(日)までは「イルミネーション」が点灯し、街並みに花を添える。イベントの問合せは同組合事務局【電話】044・822・6277(午前10時〜午後4時受付)へ。

有馬つつじ公園で「こどもまつり」

 有馬つつじ公園で11月9日(日)、「こどもまつり&バザー」が開催されるる 。午前10時30分から午後1時30分まで。

 地域で放課後児童健全育成事業を担う「花の台学童保育ホール」が主催。やきそば、フランクフルト、ワッフルといった食べ物の販売 や、子ども服、おもちゃ、日用品などを提供するバザー、こどものお店コーナーなどを実施する。

 今年で40周年を迎える同ホール。担当者は「子どもたちの元気な姿を見てください」と呼びかけている。
JR武蔵小杉駅から中原区役所への経路の交差点

視覚障がい者目線で歩く  川崎は「バリアー」だらけ 協会の要望、実現に壁

 川崎市視覚障害者福祉協会では毎年、川崎市長に要望書を提出している。その内容は交通機関の安全確保や高齢者問題など多岐にわたるが、大半が実現に至っていない。だが要望の「現場」を訪ねると、川崎の街は決してバリアフリーではないことが実感される。

 JR武蔵小杉駅から中原区役所に向かうルートを歩くと、頻繁に人と車が行きかう交差点にぶつかる。協会ではこの交差点に「音響式信号」を設置するよう、数年前から要望してきた。だが協会関係者によれば、「行政から『近隣住民に許可を得る必要があり、難しい』と聞いた」という。

 音響式信号の設置の可否を決めるのは神奈川県警だ。要望の扱いを記者が尋ねたところ、「今回の要望を受け、中原警察と共有の上、現場の交通実態を把握して整備に向けた作業を進める方針」と答えた。この県警の回答に、協会副会長の舩橋光俊さんは「予算の都合などで難しいものも多いことは承知している。実現してもらえるならありがたい」と語った。

画一的な線引き

 要望の中でも協会が「通りにくい」との印象を持つのが、鉄道各社への要望だ。今回の要望では、視覚障がい者が頻繁に利用する「川崎市視覚障害者情報文化センター」の最寄り駅であるJR八丁畷駅と、同駅に向かう乗り換え地点であるJR南武線浜川崎支線尻手駅の「3番線」のホームドア設置も求めた。

 この要望は、川崎市から神奈川県の「鉄道輸送力増強促進会議」を経由して鉄道事業者に伝えられる。JR東日本横浜支社に問い合わせたところ、「ホームドア設置に関しては、乗降者数10万人以上の駅等を優先している。2031年度末までの整備目標である330駅の中に、南武線浜川崎支線は含まれていない」とのことだった。

 舩橋さんは「乗降者数など画一的なデータで線引きされては、両駅の設置は絶望的。視覚障がい者が多く乗降している特性も踏まえて欲しい」と悔しそうだ。

踏切は特に「怖い」

 要望の内容以外にも、障がい当事者が「怖い」と声を上げる場所は、市内各所にある。川崎区の京急大師線と国道409号線が斜めに交差する「大師第一踏切」がその典型だ。歩道の幅が広いこともあり、視覚障がい者がカーブに気づかず車道にはみ出たり、直進して線路に落ちたりするトラブルが後を絶たないという。舩橋さんは「踏切から出られずに電車にひかれてしまったら、一発で命を落としてしまう。点字ブロックを整備するなど、対策を講じて欲しい」と訴えている。

川崎野菜で腕競う C級グルメ レシピ募集

川崎市産の農産物を使った料理を競う「C級グルメコンテスト」が開催される。

「かわさき・食と農のコミュニティ」が主催。 応募条件は市内でとれた野菜や果物を使ったオリジナル料理であること。市在住・在勤・在学の人であれば、個人・グループ、年齢は問わない 。製作時間が1時間以内、材料費が2人分で1500円前後、一つの器に盛ることなどが求められる。

募集はジュニア部門(高校生以下)とおとな部門の2部門。書類審査を経て 、通過者は1月25日(日)にセレサモス宮前店(宮前区)で行われる二次審査(調理・実食)に進む。ジュニアグランプリ(1作品)やおとな部門別優秀賞(2作品)には、市内農産物や特製グッズが贈呈される。

応募締切は12月8日(月)必着 。【メール】BZA06517@nifty.com)で、件名を「かわさきC級グルメコンテスト応募」として送信すると応募用紙が送付される 。(問)11月1日から清水さん080・5682・1706

宮前文化協会 祭典、26日から

 宮前区文化協会(中村布佐子会長)が主催する「文化祭」が、10月26日(日)から宮前市民館で順次開催される。舞踊や茶道、バレエ、絵画など、多岐にわたるジャンルの発表と展示が予定されている。

 幕開けとなる「芸能部会」の発表は、26日午前11時(10時30分開場)から市民館大ホールで開催。舞踊や民謡などが披露される。また、「茶道部会」による茶席は、11月1日(土)に裏千家、翌2日(日)に表千家が行う。会場は市民館4階和室で、いずれも午前10時30分から午後3時まで。

 「バレエ部会」の舞台発表は、2日の午後3時30分から同館大ホールで行われる。最終となる「展示部会」の華道や絵画などの展示会は、11月28日(金)から12月2日(火)まで、午前10時から午後5時、同館ギャラリーで開催される。

 問い合わせは宮前区文化協会 【電話】044・888・3911(金曜日午前10時から午後3時)

選手が練習するグラウンドでシュート!

GO!GO!!フロンターレ

選手と触れ合う「青玄まつり」開催!

 川崎フロンターレの練習拠点である麻生グラウンドを舞台に、恒例の地域交流イベント「第13回あさお青玄まつり」が11月9日(日)に開催される。主催は川崎フロンターレ麻生アシストクラブ。午前11時30分から午後3時30分。入場無料。小雨決行。

 麻生区の和太鼓グループ・夏蒐太鼓(なつかりだいこ)の演奏や、麻生高校チアリーディング部によるステージパフォーマンスのほか、キックターゲットなどのアトラクションや、U等々力で人気のキッチンカーが並ぶ飲食コーナーが楽しめる。憧れの選手に会えるサイン会には、大関友翔選手、神橋良汰選手などが登場(変更になる可能性あり)。写真撮影や握手を通して選手と触れ合い、フロンターレをもっと身近に感じる一日になりそうだ。

 ほかにも、こどもサッカー教室や、若手選手が生活する青玄寮とクラブハウスの見学ツアーも開催(既に募集締切)。

 当日は小田急多摩線・栗平駅から無料送迎バスが運行される。(問)同クラブ【電話】0570・000・565

画像はいずれも川崎フロンターレ