さがみはら南区版【11月13日(木)号】
あいさつをする杉岡会頭

杉岡会頭再任 5期目に 相模原商工会議所

 相模原商工会議所の臨時議員総会が10月31日に市立産業会館で開催され、杉岡芳樹会頭(75歳・相模ガス(株)代表取締役)が再任した。杉岡氏は2013年に会頭に選出され今回で5期目。任期は25年11月1日から28年10月31日まで。所信表明では「コロナを経て培った経験を土台にDX、組織改革を進めながら、商工会館再整備を含めた『進化する商工会議所』を目指す」などと決意を語った。

 同会議所では会頭推薦の委員会を立ち上げ協議を重ねてきた。3人の候補に絞り、委員会はそれぞれから提出された運営に関する考え方、今後のビジョンなどから判断し、杉岡氏を推薦した。臨時議員総会で異論はなく、杉岡氏が選任された。

会館再整備、DXに重点

 あいさつに立った杉岡氏はこれまで重点を置いてきたことについて、企業の成長支援、行政との連携によるまちづくり・交流拠点化、商工会議所自体の組織力強化の3点を挙げた。また、最も大きな出来事として新型コロナウイルスの感染が拡大し経済活動が止まる中、「職員が1万件を超える相談対応を行い、地域事業者を支えたこと」と述べた。

 一方、今後について7つの重点方針を掲げ中期行動計画の策定、商工会館の再整備、DXの推進などに取り組むとし、「社会が変化する中、商工会議所も変わり続けなければならない。会員・関係者と協力しながら、地域経済の発展と組織の信頼向上に全力を尽くす」と語った。

 なお、杉岡会頭を支える副会頭には秋森三男氏((株)秋森鉄筋)、原幹朗氏(北辰企業(株))、㝡住悦子氏((株)広和産業)、唐橋和男氏((株)サーティーフォー)、入江功氏((株)入江建設)が選任された。専務理事は長谷川伸氏が再任した。

相模原市 今季初のインフル休校  昨年より6週間早い

 相模原市は11月4日、インフルエンザによる休校が南区内の小学校で発生したことを発表した。市内では今季初で昨季より約6週間早い。学級閉鎖は今季、140学級を超え、昨年同時期と比べて35倍以上となっている。

 11月5日から8日まで休校とした谷口台小学校(文京)では、4日時点でインフルエンザ(症状含む)による欠席者が112人に上った。インフルエンザ蔓延を受け、同校は1日に予定していた同校吹奏楽団による地域向けコンサートを中止している。

 相模原市学校保健課によると、インフルエンザによる学級閉鎖の措置をとった市立小・中学校は9月1日から11月5日時点(6日から開始分も含む)で38校、142学級に上る。昨年同時期より138学級多い。

患者数、前週倍増

 相模原市感染症情報センターによると、インフルエンザの定点医療機関から報告された患者数が10月20日から26日までの間で1医療機関当たり10・06人となり、「注意報レベル」となる10人を超えた。直近の10月27日から11月2日までの1医療機関当たりの患者報告数は19・56人となり、倍増に近い。

 同センターは「流行が始まると短期間に多くの人へ感染が広がることがある。手洗い、うがい、咳エチケット(マスク着用)により、予防と広げないようにしてほしい」と呼びかけている。

相模原市民文化祭合同展でパッチワークキルトを展示した 間藤 玲子さん 相武台団地在住 71歳

発想のその先へ

 ○…平和に願いを込めパッチワークキルトを作成して40年以上。三部作の最後となる今回の作品は実質3、4年で制作したが、構想からは約20年が経っていた。上手く材料が集まらず忙しさから中断し、作品をしまっていた時期があった。コロナ禍を「好機」とばかりに寝る間も惜しみ夢中で取り組んだ。その行動力の秘訣は「何かを思いつくと、どうなるかやってみたくなる好奇心」

 ○…母になったのをきっかけに「次の世代に対して平和な世界をつないでいきたい」と思うようになった。知人から勧められた中国の文化大革命をテーマにした「ワイルド・スワン」を読み、争いの恐怖を実感。当時、天安門事件が起きたばかりで、何か自分にできないかとパッチワークキルトで釈迦を表現してそれを飾ってもらおうと思い立った。「『自分に何かできるのでは』という『勘違い』から始まって作るのは大変。ただ、キルトには平和への色んな思いが込められる」と熱く語る。贈呈先である現地の人と文化交流をし、つながりができたことでキルトに手応えを感じた。

 ○…相武台団地の芝生や花壇を気に入ったことをきっかけに40年以上住んでいる。趣味は「エコアート」。プレゼントの包装紙を切り絵やポチ袋にしたり、水道会社のマグネットをしおりに変身させたりしている。「勿体ないからつい取っておいてしまう」と笑う。

 ○…団地内の仲間と「無限にお金があったら」の話になったとき、「アニメーションの平和大賞が作りたい」と思いついた。周りからは驚かれたというが、「日本のアニメ文化を生かし、若い人が平和について考えるきっかけになれば」という。好奇心を生かした平和についての発信は尽きそうにない。
熱心に聞く参加者

江戸庶民の学びに触れる 相模女子大と大野南公民館

 学校法人相模女子大学と大野南公民館による文化講演会「江戸の戯作と『学び』―『べらぼう』な世界を支えたもの」が10月18日、相模女子大学で行われた。

 講演会では、相模女子大学名誉教授で学校法人理事長である風間誠史さんが登壇し、NHK大河ドラマで注目される「江戸戯作」をテーマに講演。江戸の出版文化の特色と展開を解説した。さらに、同大学が所蔵する蔦屋重三郎が出版した黄表紙や洒落本などの貴重な古典籍の実物が展示された。

 参加した80代の女性は「すごく学びになった。大河ドラマの作中の本がどのような本なのかが分かり、今後もドラマを見るのが楽しみになった」と感想を語った。同館の島田欣一館長は「この地域は学ぶ意欲のある方が多い。公民館がその意欲を引き出す役割として、今後も連携していければ」と期待した。

 風間さんは「当時は入学試験も卒業証書もなく、学びたければ学ぶスタイルだった。そんな江戸庶民の学ぶ意欲に触れることは今、とても大切なこと。本学も地域と交流しながら学びをサポートする場を地域に展開していきたい」と語った。
沢山のメダルと賞状に笑顔の(左から)今村さん、渋谷さん、冨澤さん

小学生3人が全国へ 不安や課題と向き合いながら

 SRC体操クラブ(相武台)に所属する渋谷桜介さん(町田市立忠生第三小学校4年)、今村葵さん(相模台小学校5年)、冨澤美緒さん(谷口台小学校4年)の3人が9月に藤沢市で行われた第37回神奈川県ジュニア体操競技選手権大会に出場し、来年3月に行われる全国大会への切符を掴んだ。ゆかや跳馬など4種目の個人総合別で競い、上位6人が全国大会に進むことができる。

プレッシャーが糧

 7月に行われた別の大会では1位になった渋谷さん。しかし、8月の上位大会ではミスを連発し34位に。その時の悔しさをバネに、たくさん練習することで気持ちを切り替えた。本番では「全国大会にいける」という気持ちで競技に臨み、鞍馬と鉄棒で1位に。個人や団体を含めた4枚の金メダルを獲得。堂々の1位通過で、全国大会へ。

 一方、今村さんと冨澤さんは「この大会に出場した先輩たちはほぼ毎年全国を決めていたので、自分たちで記録を止めたくない気持ちがあった」と揃って振り返る。

 冨澤さんは「プレッシャーがあったからこそ、絶対に通過したい気持ちが強かった」と苦手なロンダートを基礎から見直したり、コーチのアドバイスからトレーニングに取り組んだりするなど、課題克服に励んだ。本番では全種目「ノーミス」。今村さんは5月に右肘を痛め、治ったのは本番1カ月前。「できるものは参加していたけど、早く治って練習したかった」と振り返る。完治後は自宅でも毎日練習に取り組み、全国大会出場へつながった。

 3人は全国でも入賞することを目標とし、「夢はオリンピック選手」と話した。
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森でコンサート 11月22日、ここももの森で

 「ここももの森まつり」が11月22日(土)、ここももの森(大野台8の8)で開催される。主催は木もれびの森の花と木々を守る会。

 ハープやサックス、ギターなどが集まる音楽会やモルック作りなどを楽しめる。

 時間は午前9時30分から正午。参加費は300円(小学生以上)。持ち物は飲み物、帽子、タオル、軍手。申し込みは19日(水)まで。公式ホームページから。雨天の場合は23日(日)。問い合わせは杉山さん【携帯電話】090・9954・0190。
展示される作品

70点の水彩画展示 11月19日から5日間

 相模台在住の水彩画家、杉藤実さんが開く絵画教室の合同展が11月19日(水)から23日(日)まで、ユニコムプラザさがみはら(ボーノ相模大野3階)で開催される。

 彩の会・ひばり・ひまわり・なな絵・水彩会の5教室40人が参加。作品70点が展示される。午前10時から午後5時まで。初日は正午から、最終日は午後4時まで。

 問い合わせは杉藤さん【携帯電話】090・8102・5099へ。
ブースで募金を呼び掛けたメンバーたち=同クラブ提供

かめりあRC 大野で「ポリオ撲滅」 ハロウィン参加、13万寄付

 区内の奉仕団体、相模原かめりあロータリークラブ(小松貴美子会長)が10月26日、相模大野駅周辺で開催された「さがみおおのハロウィンフェスティバル2025」で、ポリオ撲滅に向けた募金活動を行った。同イベントに参加するのは初。

 5000人が参加した当日、同クラブはボーノ相模大野前に出店。募金に訪れた子どもたちに、景品を渡し、飴すくいを実施。仮装をした人らで賑わった。同クラブはこの日の募金総額13万2400円を国際ロータリークラブ日本事務局に寄付。ポリオワクチンの購入費などに充てられる。

 小松会長は「仮装した子どもたちの姿があふれ、雨の中でも楽しい雰囲気を感じることができた。募金のご協力に感謝いたします」と語った。
優勝した東林ファルコンズ=提供

南区長杯 東林F(ファルコンズ)が3大会ぶりV

 区内少年野球の大会「南区誕生15周年記念第27回南区長杯争奪」の決勝戦が11月2日、相模台公園野球場で行われ、東林ファルコンズが5対3で翠ヶ丘スターズに勝利し優勝を果たした。同大会には区内28チームが出場した。

 同チームの優勝は3大会ぶり。2年前に創部50周年を迎えた古豪でメジャーリーガー菅野智之選手の出身チームでもある。7月には関東学童軟式野球大会神奈川県予選で準優勝を果たしている。

 入賞チームは次のとおり。▽準優勝翠ヶ丘スターズ▽3位麻溝ブルースターズ、鵜野森イーグルス
来場を呼び掛ける篠塚さん(右)と同地区連合自主防災隊の中村明さん

相模台 「生存確率」を知ろう 11月16日、防災フェス

 「さがみだい防災フェス」が11月16日(日)、相模台中学校(桜台20の1)で開催される。主催は相模台地区連合自主防災隊。

 救出救助体験やドローン空撮による要援護者の安否確認デモなど防災に関する様々な知識を学んだり、体験をしたりすることができる。

県内で初 

 中でも目玉となるのは神奈川県で初開催のNPO法人ひょうご県防災教育振興協会が企画・製作した体験型防災演習ゲーム「生存確率 あなたの常識が今試される」だ。地震発生時や避難の際の行動を選択し、結果を踏まえて災害時の生存確率を測るもの。同地区の防災専門員が関西で体験。「子どもや若い人も災害について考える良いきっかけになるのでは」と取り入れられた。

 昨年まで行われていた防災訓練は自治会加入者のみ対象だったが、今回は加入の有無に関わらず参加することができる。同地区自治会連合会の篠塚実希子会長は「災害時には自治会の加入に関係なく、助け合う必要がある。『フェス』という名の通り、お祭りのように楽しみつつ、防災意識を高めて欲しい」と話す。

 午前10時から午後2時。「生存確率」は9時30分から整理券配布開始。定員になり次第終了。入場無料。(問)同事務局【電話】042・744・3148。
作品を紹介する間藤さん

人物風土記関連 細部までこだわる「世界地図」 間藤さんのパッチワーク 「叡智」

 「第76回相模原市民文化祭合同展」が11月8日から11日に開催され、相武台団地在住の間藤玲子さん=人物風土記で紹介=がパッチワークキルトを展示した。タイトルは「叡智(WISDOM)」。「恨みを持って対立し、それが連鎖していく中東問題に心を痛めた。解決するのは人間の叡智しかないと思った」と制作のきっかけを話す。

 これまでパッチワークキルトを中国の無錫市へ「涅槃会図」、イギリスの教会へ「水を湛えたキリスト」という作品をそれぞれ贈呈している。

 今回の作品は2m四方の大きさで、200近いパーツで作られている。全体を「世界地図」として、中心にある4枚の羽根は、ヨーロッパとアジア、アフリカを表現。青いシルクはこれまでの贈呈先で買ったチャイナドレスやお土産をリメイクするなど、細部までこだわっている。「作っているときに当時のことを思い出すなど色んな出会いがあってここまできた」と間藤さんは話す。

 2023年の完成後から公民館や都内にあるモスク、東京ジャーミイなどで展示した。
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グループ展 11月15日

 桜台小学校(相模台7の7の1)の空き教室を利用した桜台美術館で11月15日(土)、「阿部グループ展」が開催される。

 相模台の団体で、阿部仰さんの篆刻や水彩、加部五十八さんの点描画、大島英子さんの押し花など6人の作品が展示される。同館実行委員長の竹内祥子さんは「見事な押し花、細やかな点描画、優しい水墨画が揃っています。ぜひ、たくさんの人に楽しんでいただきたいです」と話す。

 時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。問い合わせは竹内さん【携帯電話】090・2451・3418。
サインエールで選手を激励

「行け!」目で伝わる応援 デフ五輪代表4人を激励

 11月15日(土)から東京体育館(渋谷区)ほかで開催される「東京2025デフリンピック」に向け10月28日、相模原市役所で市内にゆかりのある出場選手の壮行会が行われた。

 「デフリンピック」は聴覚に障害があるアスリートの国際大会。出席したのは佐藤湊選手(中央区在住)と川口穂菜美選手(同区在勤)、桐生聖明選手(南区在住)、野村空和選手(同区在学)。なお、佐藤選手が出場予定であった女子棒高跳びについては、参加選手数が規定に満たず競技が中止となった。

 この日は聴覚障害の理解を広めようと活動する「クローバーの会」の木村古津恵さんが講師を務め、「行け!」「大丈夫」などの目で伝わる応援「サインエール」で来場者全員が選手を激励。「サインエール」はデフ選手に思いを伝えるため、ろう者の身体感覚と日本の手話言語をもとに作られた新しい応援手段。ろう者を中心として誕生し、今大会の応援スタイルとして推奨されている。

 各選手が大会への意気込みを語り、本村賢太郎市長からはコメントが送られたほか、市民による計350枚の応援メッセージが贈呈された。やり投げに出場する川口選手は「大会を通じて勇気と希望を与えられるよう頑張ります」と力強く語った。
合同作品の出演者

相模原市洋舞連盟 12団体が合同公演 11月23日 グリーンホール

 相模原市洋舞連盟が11月23日(日)(祝)、相模女子大学グリーンホール(南区相模大野)の大ホールで公演会を行う。

 この公演は相模原市民文化祭の一環で、同連盟に所属する12団体が出演。フラメンコ、クラシックバレエ、モダンバレエなど10団体による発表と8団体による合同作品「木靴の踊り ナポリターナ『ライモンダ』よりマズルカ」を披露する。

 午後5時開場、5時30分開演。入場無料。全席自由。観覧には整理券が必要。問い合わせは同連盟の北島さん【携帯電話】090・1426・2278へ。

レモネードでがん支援 30日 あじさいサミット内

 相模女子大学(南区)で11月30日(日)に開催される「あじさいサミット」に、小児がん支援を目的とした「レモネードスタンド」が出店する。

 レモネードスタンドは、レモネードの販売を通して小児がんへの関心を広め、売上を小児がん支援に役立てるアメリカ発祥のチャリティー活動。今回の売上は、治療法が確立されていない「難治性小児脳幹部グリオーマ」に対する治療法開発を目指す「NPO法人キュアスターツナウジャパン」へ全額寄付される。

 相生を拠点に小児がん患者を支える活動を行う「一般社団法人トルコキキョウの会」と同法人の共催。同会の高木伸幸代表理事は「募金活動成功のため、ぜひ多くの方にご協力をお願いしたい」と呼びかけている。

 「あじさいサミット」は、医療・介護・福祉の専門家が市民に向けて行うイベント。会場には子どもから大人まで楽しめる体験型の企画が多数用意されている。午前10時〜午後5時。入場無料(原則事前申込み制)。