中区・西区・南区版【11月13日(木)号】
早瀨憲太郎さん、久美さん、中田さん、船川さん(右上から時計回りに)=提供

デフリンピック 西区在住4選手が出場 15日から大舞台に挑む

 11月15日(土)から26日(水)まで開催される、耳が聞こえないアスリートのためのオリンピック「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」に、西区在住の4人の選手が出場する。日本では初開催となる大会に挑む4人に意気込みを聞いた。

己のすべてを

 自転車競技のロード競技に出場する早瀨憲太郎さん(52)=戸部本町在住=は、2009年、自身が主宰する学習塾の教え子が同大会に出場することになり、応援に行ったことを機に、趣味だった自転車を競技として始めた。出場は4回目。集団走行の中の駆け引きや戦略で勝負が決まるところが自転車競技の面白さだといい、「大会は通過点ながら、その一点に己のすべてを賭ける覚悟で挑む」と話した。

大会は「スタート」

 憲太郎さんの妻の久美さん(50)も自転車競技の選手で、ロードとマウンテン競技に出場する。薬剤師の久美さんは、日本選手団のサポートをしつつ、競技を始めた憲太郎さんを応援するうちに、自身も挑戦を決めた。4回目の出場となる今回の大会について「ゴールではなくスタート。その後の社会をどうデザインしていくか考える大会にしたい」と先を見据える。

「聴覚障害を知って」

 女子バレーボールに出場する中田美緒さん(24)=平沼在住=は、3回目の出場。粘り強い守備からの速い攻撃で点数を取るスタイルの日本チームでセッターを務める。競技中は手話やアイコンタクト、ジェスチャーでコミュニケーションを取る。競技の面白さを「ラリー中は音と声がなく静かで、点が決まると会場全体が盛り上がるところ」と話す。「いろいろな聴覚障害者がいると知ってもらい、今後の社会がどんなことを変えたら良いか考えるきっかけを作れたら」。

日の丸を背負って

 レスリングのフリースタイル74kg級、グレコローマン77kg級には船川真央さん(39)が出場する。日本人の選手がレスリングで大会に出場するのは初めてだといい、「日の丸を背負って戦う重圧を感じているが、今しか味わえないプレッシャーを楽しんでいる」と話す。競技を始めたのは小学2年生の時。大好きなプロレスの技を友人に仕掛けて遊んでいたのを見た先生の紹介で競技を始めた。「駆け引きの中で技を掛け合うところが魅力。両階級でいいメダルを獲ることが目標」と抱負を述べる。

 大会は東京都と静岡県、福島県で行われる。事前申込不要で誰でも無料で観戦できる。また、YouTubeではライブ配信が行われる。
調査票入力画面のイメージ=市教委提供

横浜市立学校 調査票提出をデジタル化 「すぐーる」に新機能開発

 横浜市は家庭と学校の連絡システム「すぐーる」で、保護者の緊急連絡先などを記載する「家庭環境調査票(児童調査票)」を提出できる機能を新たに追加する。保護者へのアンケート結果を踏まえた機能で、来年度からの利用に向けて事業者と共同で開発を進めている。

 すぐーるは主にスマートフォンのアプリを活用した連絡システム。全国各地の自治体などで利用され、横浜市では保護者や教職員の利便性向上・負担軽減などを目的に2024年4月から市立の小・中・義務教育学校、高校、特別支援学校全505校で導入された。

 欠席・遅刻連絡や学校からの連絡の配信、アンケートといった機能があり、各校が状況に応じた機能を活用している。教職員からは配布物の印刷や準備の手間が省略できたり、電話連絡が減ったことで負担軽減につながっているという。

リスクや不安軽減へ

 市は昨年6月、試験運用(23年末〜24年3月)で利用した105校の児童約6万2千人の保護者に使用感を聞くアンケートを実施。約1万3千人が回答し、新システムにより「便利になった」という声が95・7%に上った。また、今後の利用法として「提出書類のデジタル化」を望む回答が約6割あり、さらなる利便性向上のために新機能の開発に乗り出した。

 新機能「調査票チャネル」では、年度ごとに更新や追記などのために児童生徒を通して返却・提出している家庭環境調査票の記入・提出をすぐーる内で完結させる。アプリを通して直接保護者とやりとりすることで、紛失などによる個人情報漏えいのリスクを軽減。保護者にとっては、前年度からの変更点のみ回答すればよくなり、利便性向上も期待できる。今までにない機能のため、全国に先駆けた開発となる。

 市教育委員会の担当者は「個人情報を扱うので技術的に難しい部分もあるが、リスクや紛失の不安解消につながる」と話し、学校側では職員室での操作時のみ同チャネルにアクセスできるようにするなどセキュリティ面も強化する。来年4月から利用できるように準備を進め、各校の判断で順次導入する予定だ。

フリーアナウンサーで横浜市の広報番組「ハマナビ」のナビゲーターを務めている 太田 晶子さん 戸塚区出身 30歳

横浜の魅力を言葉で案内

 ○…2月からtvkで放送されている「ハマナビ」の案内役に加わり、月1回程度、市内のスポットを紹介している。大学生まで暮らしていた横浜を巡り、「通っていた駅などが出てきて、思い出が蘇る」と笑顔。アートがテーマで、寄木彫刻作家を取材した際は、細かい技を目の当たりにし、「思わず写真を撮る手が止まらなかった」と好奇心いっぱい。

 ○…戸塚区で生まれ、小学2年生の時に泉区へ移り住む。中学校ではジャージ登校ばかりの生徒の中、「デザインが好きだから」と制服を貫き通す意思の強さも。大学生の時、キャリア教育の一環で出会ったアナウンサーから「あなたも頑張ればアナウンサーになれる」と言われた。「刺激的な世界に引っ張ってくれた一言。今思えば、みんなに言っていたのかも」と笑うが、数十社を受けた中でNHK徳島放送局に合格した。

 ○…徳島では、取材の企画から撮影・編集まで担当。放送後に取材先から反響を聞くたびに、「私が行動することで喜んでくれる人がいると実感した」と充実の日々を過ごした。3年後に水戸放送局へ。夕方のニュースを担当し、街で多くの人から声を掛けられ、「責任で背筋が伸びた」。2023年に現在の事務所に入り、ボートレース番組やラジオ日本の競馬中継などを担当。未経験の分野で「最初は専門用語が呪文に聞こえた」というが、「フリーは自分しか頼れない」と強い決意で臨んでいる。

 ○…母方の実家は市内で100年続く提灯店で、今は父が店主。自身もものづくりに関心があり、ミニチュアハウス作りが趣味。ハマナビを「長く住む人も知らない、新しい横浜を知ることができる番組」と評し、生まれ育った場所をナビゲートしていく。
公道を走り、注目度抜群のビアバイク

「ビアバイク」でローカルフードとのペアリングと夜景楽しむ 11月19日、12月17日に中区のホテルがコラボツアー

 中区日本大通のホテル「シタディーンハーバーフロント横浜」が地域に密着した新たな体験型企画として11月19日(水)、横浜ビアバイクとのコラボツアー「横浜ビアバイク ―シタディーン号で巡るCity Hack(シティハック)」を初開催する。

 ビアバイクは、自転車大国オランダ発祥の移動式ビアカウンター。国内で初めて横浜で運用を開始した「ビアバイクツーリズム」(横浜ビアバイクツアー)では、近年クラフトビールの醸造所が集積する横浜で2021年10月にスタート。今年で5年目を迎える。

 ツアーでは6人の搭乗者がビールを片手にペダルを漕ぎ、横浜の街やブルワリーを巡る。中央にはツアーをナビゲートするガイドが、後部座席には生演奏を奏でる演者が同乗。街の風景、音楽、クラフトビールがひとつになった、横浜発の新感覚ツーリズムだ。

ローカルフードとコラボ

 今回のコラボツアーでは出発の前に、普段は宿泊ゲストしか入れないホテルの客室やラウンジを見学する「館内ツアー」を実施。ビアバイクにはホテルスタッフが同乗して2カ所のブルワリーを横浜の夜景を見ながら巡り、クラフトビールのテイスティングやローカルフードとのペアリングを楽しむ。

 第1弾(11月19日(水))は、創業112年の老舗鶏肉専門店「梅や」(中区)の焼鳥と唐揚げセット、第2弾(12月17日(水))は人気ベーカリー「ベーカリー三三」(中区)のシュトーレンとキッシュが提供される。コラボレーションブルワリーは、横浜ビール、レボブルーイング、ナンバーナインブルワリー(キーズパシフィックグリル)。

 「漕ぎ手はあくまでも動力。運転手が別にいるので飲酒運転にはなりません」と、横浜ビアバイクを主宰する横浜ファンカンパニーの横内勇人さん。同ホテルでは「参加者の皆様にはシタディーンロゴ入りのお土産もご用意しています。地元のビールとグルメを味わいながら、参加者が力をあわせて街を巡るビアバイクは横浜ならでは。ぜひ体験してもらえたら」と話している。

 18時30分〜20時30分、参加費は1人8500円。定員になり次第締め切り、小雨決行。集合はシタディーンハーバーフロント横浜、解散は横浜ハンマーヘッド。申込はシタディーンハーバーフロント横浜の公式ホームページより。(問)【電話】045・680・3322
大通り公園沿いに並んだ熊手の露店

南区・金刀比羅大鷲神社で酉の市

 南区真金町の金刀比羅大鷲(おおとり)神社で11月12日、「酉の市」が行われた。大通り公園沿いには縁起物とされる熊手の露店が並び、会社関係者らが訪れていた。熊手を購入した会社経営者は「二の酉(24日)が勤労感謝の日の振替休日で混みそうなので、一の酉に来た」と話した。

 神社周辺には露店が所狭しと並び、飲食物を販売。訪れた人からは「酉の市の季節になると冬を感じる」などの声が聞かれた。24日には二の酉が開かれる。
車いすの観客を誘導

MM21ロータリー 障害のある子に音楽を 公開リハ鑑賞をサポート

 横浜みなとみらい21ロータリークラブのメンバー8人は、10月31日に横浜みなとみらいホールで行われた演奏会の公開リハーサルに、入退場の案内や車いす誘導、受付の補助で協力した。

 同ホールでは、市内の特別支援学校・中学校の個別支援学級に通う児童・生徒と家族を公開リハーサルに招待する取り組みを行っている。

 「障害のある子どもや家族にも気兼ねなく、安心して音楽を楽しんでほしい」という趣旨に賛同した同クラブは昨年から、「地域に優しさの輪を広げる」ことを目的に、地域社会への奉仕としてこの取り組みを支援している。

 今回の公開リハーサルには、約125人が参加した。子どもと一緒に訪れた母親は「子どもも音楽は好きだが、こうした機会がないと行きづらい。今日を楽しみにしてきた」と話した。
ダンスを踊る児童と選手

戸部警察署 一本松小で防犯教室 横浜キヤノン選手が参加

 戸部警察署は11月5日、横浜市をホストタウンとするラグビーリーグワン・横浜キヤノンイーグルスの協力のもと、一本松小学校の3年生約50人を対象に防犯教室を開催した。横浜キヤノンからは、荒井康植選手と江藤良選手が参加した。

 子どもに対する声かけやつきまといの安全対策が目的。児童は、子どもに扮してランドセルを背負った選手が不審な人にランドセルを引っ張られ、「助けて」と大声を出したり、防犯ベルを鳴らす実演を見た。

 また、誘拐などの犯罪から自分の安全を守る「おおだこポリスの4つのおやくそく」を歌とダンスで覚えていた。

 防犯について学んだ後は、タグラグビー教室が行われ、選手と交流しながらラグビーのルールを学んだ。試合では、熱中してボールを追いかけていた。

 参加した宮越吉平さんは「防犯やラグビーについていろいろ知れた。選手は背が高くてかっこよかった。一緒におおだこダンスや試合ができて楽しかった」と話した。
こども食堂でカレーライスを食べる子ども(おもいやりカンパニー提供)

Vol.2横浜型地域貢献企業 こども食堂へ寄付 中区/(株)東京建築技術

 地域貢献活動に取り組む企業を横浜市などが認定する「横浜型地域貢献企業」に今年10月、新たに6社が選ばれた。認定された中区、西区の企業を3回にわたって紹介する。

 中区若葉町の(株)東京建築技術(横山敦子社長)は2019年設立。主にマンションの建築や整備工事を行うなどしている。最近では横浜BUNTAI(旧横浜文化体育館)に隣接するホテルの建築に携わった。

 横山社長は以前から「子どものためになることがしたい」と考えており、南区中村町で多世代交流拠点「おもいやりハウス」を運営しているNPO法人「おもいやりカンパニー」への寄付を決めた。おもいやりハウスでは、毎週金曜日にこども食堂が開かれ、子どもにカレーライスが無料で提供されており、寄付金は食材の購入費などに充てられている。同法人の津ノ井美晴代表は「小さな団体に目を向けていただき、感謝しています」としている。

助け合う業界

 同社の社員は東京の事業所を含めて13人。横山社長は「業界では小規模の廃業も増え、苦労しているところが多い」という。それでも「私たちもいろいろな人に助けられてきた。納税できるように売上を上げ、地域にも貢献できるようにしたい」と意欲を見せる。

 横山社長個人としても「あと数年で社長を引退して、自分でこども食堂を開いてみたい」との願いを持っており、これからも子どもたちのための活動を続けていく。
関東大会に挑む清水ヶ丘ジャイアンツのメンバー

南区の清水ヶ丘ジャイアンツ 小学生軟式野球 県大会初Ⅴで関東大会へ

 南区を中心に活動する小学生軟式野球チーム「清水ヶ丘ジャイアンツ」が、11月22日・23日に茨城県で行われる関東大会に出場する。1都7県の代表チームがトーナメントで頂点を目指す。

 同チームは10月5日に行われたノーブルホームカップ第27回関東学童軟式野球秋季神奈川県大会(5年生以下)で初優勝し、関東大会への出場権を獲得した。県学童野球連盟が主催する大会で、地区予選を勝ち抜いた県内32チームが出場した。

初戦サヨナラで勢い

 県大会を振り返り、「初戦に尽きる」という益留順一監督。野川レッドパワーズ(川崎市宮前区)を相手に6回最終回を迎え、4対6で負けていた。だが2アウトになっても、「逆転できる気はしていた」と話す。

 「打って決めろ」と監督から送り出されたのは、主将の松崎星太朗さん。「プレッシャーでめっちゃ緊張した」というが、2ストライクと追い込まれてからライトオーバーのタイムリーを放った。次の打者も続き、3点差をひっくり返し、7対6でサヨナラ勝ちを手にした。激戦を制し、勢いがついたチームはトントン拍子に勝ち上がり、今大会初優勝を果たした。

 「ずば抜けた子はいないが、まとまっている」とチームを評する益留監督。関東大会は未知の領域だが、「目の前の一戦を全力で」と意気込む。

「南区をきれいに住みやすく」 つながり清掃ウォーク

 南区の地域清掃イベント「つながり清掃ウォーク」の一斉清掃が11月8日、区内4カ所(蒔田公園、大岡はらっぱ、永田東三丁目公園、六ツ川一丁目公園)に回収場所を設けて開催された。回収場所へごみを拾いながら向かって歩くイベントで今年で9回目となった。

 蒔田公園では、高澤和義区長や横浜F・マリノスの公式キャラクター「マリノスケ」も駆けつけた。高澤区長らはごみを拾うトングとビニール袋を手に持ち、紙切れやビニール、段ボールなど道ばたなどに落ちているごみを拾った。

 全ての会場を合わせると、地域住民や会場周辺の企業・団体などから約800人が参加。回収場所では、参加者全員に記念品が渡され、横浜F・マリノス選手のサイン入りグッズなどが当たる抽選会も行われた。

 高澤区長は「地域の団体や企業の皆さんのおかげで、街をきれいになった。これからもきれいで住みやすい南区にしていきたい」と話した。
「プロ野球選手になりたい」と記した短冊を持つ半田選手=写真提供

清水ヶ丘ジャイアンツ出身・半田さん プロ野球ドラフト会議 日ハムから4位指名

 プロ野球ドラフト会議が10月23日に開かれ、小学生時代に南区の清水ヶ丘ジャイアンツに所属していた半田南十さん(日本大学藤沢高校)が北海道日本ハムファイターズから4位で指名された。

 半田さんは緑区出身。高校進学後は1年次から公式戦に出場し、3年では主将を務めた。走攻守3拍子そろったショート。夏は20打数8安打、5打点の活躍を見せた。

 日本ハムからの指名に「本当に嬉しい」と半田さん。「自分のプレーで人を笑顔にできるような選手になりたい」と熱意を見せた。

短冊にプロ入り願い

 清水ヶ丘ジャイアンツに入ったのは、南区に住んでいた祖母の勧めだった。チームの練習が終わると「父とランニングをし、そのまま祖母の家で一緒にご飯を食べるのが何よりの楽しみだった」と振り返る。当時は両親と毎日のように練習していたと言い、「今の自分を作ってくれた」と感謝の念を口にする。

 この頃から、「プロ野球選手になりたい」という思いを変わらず抱いてきた。願いを込めた短冊は、今でも大切に持っている。中学に上がるとき、同チームの益留順一監督から、「どこにいっても南斗なら大丈夫」と言われ、「その言葉が自信になった」という。益留監督は、「当時から野球に対する姿勢が別格だった。他の子の指導をしていると寄ってきて、何を言っているか聞いていた。探求心は人一倍」と話す。同チームからNPBに入った選手は初。

 小学生時代の練習が間違いなく中学・高校につながっているという半田さん。「当時の自分には、よく頑張ったなと言いたい。『あと、親にもっと感謝しろ』とも」。両親や恩師らへの感謝を胸に、覚悟を持ってプロの世界に挑む。
<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)
募金活動を体験=提供

横浜西RC 子どもらが寄付体験 区民まつりの出展ブースで

 横浜西ロータリークラブ(石渡裕会長)は11月2日、西区民まつりに出展し、子どもたちがポリオ撲滅に向けた活動に対して寄付を体験する企画を行った。

 ポリオは5歳未満の子どもがかかる可能性があり、身体まひや死に至ることもある感染性疾患。治療法はないが、安全なワクチンで予防が可能だ。ロータリークラブでは長年、ポリオ根絶のため、子どもにワクチンの投与を推進する活動を行っている。

 同クラブは、子どもたちに楽しんでもらいながら、募金活動を体験してほしいと、様々なコンテンツを用意。子どもたちがバルーンアートで「風船えんぴつ」の作成に挑戦し、成功すると、おもちゃのコイン1枚が手に入る。そのコインで募金活動の体験を行う流れだ。募金の礼として横浜市内で生産されたサツマイモのパウンドケーキが手渡された。

 同クラブは、コイン1枚につき100円をポリオをなくす活動の支援に募金。コインは、174枚集まり、1万7400円が同クラブから寄付された。

 同クラブの会員がポリオをなくすパキスタンでの最新活動について、報告する場面もあった。
発表会に登場した芦田さんと筒井会長、マスコットのトゥンクトゥンク

グリーンエクスポ 出展概要を初公表 500日前発表会で

 旧上瀬谷通信施設(旭区、瀬谷区)で2027年3月19日に開幕する「GREEN×EXPO 2027」。開催500日前(11月4日)に合わせた発表会が10月29日に東京国際フォーラムで開かれ、「Village(ヴィレッジ)出展」や「花・緑出展」の概要が初公表された。

 企業や市民などが屋外空間や展示施設で、独自の体験・コンテンツを提供するヴィレッジ出展。この日は、大阪・関西万博の大屋根リングの木材を利用する(仮称)KAJIMA TREE(鹿島建設(株))、未来の都市化と自然との共生を考える三菱みんなの未来館(三菱グループ)など8者の概要が発表された。

 「花・緑出展」は会場でしか見られない庭園や花壇、新品種・希少種などを楽しめるもの。5者の発表があり、東北6県の形の庭園(日本造園建設業協会東北総支部)、花屋日本一を決めるジャパンカップの開催(JFTD花キューピット)などが計画されていることが明らかになった。

 発表会には公式アンバサダーの芦田愛菜さん、GREEN×EXPO協会の筒井義信会長、公式マスコットのトゥンクトゥンクなども登壇。芦田さんは「グリーンエクスポのシルエットがどんどん浮かんできて、すごく楽しみになってきました。早く全貌が見たいです」と期待を寄せた。

ボランティア募集も

 会場内の花壇などの見どころを紹介する「花・緑ガイドボランティア」を、200人ほど募ることも発表された。募集期間は11月17日(月)〜12月22日(月)午後5時。対象など詳細はホームページ(EXPOボランティアで検索)、または【電話】0120・878・950。
アルテリーベの専属音楽家、レオニードさん(手前)とロマンさん

入場無料 チャリティーコンサート 12月9日、ウクライナ支援で

 中区のレストラン・アルテリーベ横浜と横浜海岸教会の共催で行われる「第4回ウクライナ支援チャリティーコンサート」が12月9日(火)、同教会を会場に開催される。

 当日はウクライナ出身のシャポワロフ・レオニード氏(ピアノ)、セドヴォロシィ・ロマン氏(バイオリン)、ビシュニャ・デニス氏(バス)をはじめ、8人の音楽家が出演。クラシックの名曲から日本の歌まで誰もが楽しめる内容だ。「1日も早く戦争が終息するよう、音楽を通じて平和への願いを届けたい」と主催者。

 入場無料。2部制で昼は14時、夜は19時開演。申込フォームか【携帯電話】090・5341・1418まで事前予約が必要。
「お正月などハレの日の装いに」と 池田さん

11月22〜24日 呉服のプロが目利きした「リユースきもの」販売

 中区のシルクセンターで11月22日(土)〜24日(祝)の3日間、10時〜17時(24日16時)に「きものフェス」が行われる。呉服のプロが「気軽にきものを着る機会を提供したい」と実施する同イベント。毎回人気なのが「リユースきもの」の販売だ。

 イベントを主催する池田喜政さん(74)は大手百貨店の呉服担当として長年活躍し、退職後に「きもの相談処 いけ田」を開店。様々なきものの悩みを聞く中「譲り受けたが着る機会がない」「価値が分からない」と自宅に眠っているきものの多さに胸を痛めてきた。「一番は自身で着てもらうこと」を念頭に置きアドバイスしているが、「ぜひ着てくれる方に」と引き取った価値あるリユース品を、今回一斉販売する。

 「プロの目利き」が厳選した訪問着から帯、小紋、結城紬や大島紬、黄八丈といった日本の伝統工芸まで約300点を揃え、新品価格の8〜9割引きで提供。今回は男性ものや羽織も充実。初心者用の500円コーナーも。「元値やきものの価値が分かるからこそ、自身をもっておすすめできるお値打ち品ばかり」と池田さん。当日会場ではコーディネイトや寸法直しなど、きもの相談も無料で受け付ける。

 イベントでは着付込み7千円〜の「格安きもの撮影会」や甲冑体験も実施(申込は17日まで)。入場無料。(問)【携帯電話】080・6585・9563
1グループ貸切でゆったり過ごせる

快適な空間で競馬を楽しもう ウインズ横浜 プライベートエリアに招待 11月21日(金)まで応募受付中

 ウインズ横浜内に12月までの期間限定で「プライベートエリア」がオープン。応募者の中から抽選で、1日1組を招待する。現在11月29日・30日・12月6日・7日・13日・14日(GI開催週)の応募を11月21日(金)まで受け付けている。

 広々としたプライベート空間で、レース実況とオッズ用モニター、馬券購入機を揃えている。アルコールなど飲食の持ち込みも自由で、グループみんなでわいわい楽しめる。冷蔵庫や電子レンジ、ポットも完備。競馬専門紙、スポーツ紙も数部用意されており、至れり尽くせりの内容だ。

 4〜6人のグループ(参加者全員20歳以上)で参加。当日利用前に当UMACA会員(入会金・年会費永年無料)の登録が必要。応募は専用サイト(https://rarea.events/event/203639)から。
3.3mのクリスマスツリー

平沼橋桁下広場でツリー点灯 12月20日はクリスマスイベントも

 クリスマスツリーなどのイルミネーションの点灯式が11月8日、横浜駅西口の平沼橋桁下広場で行われた。このイルミネーションは、南幸自治会と岡野健和会の2自治会、横浜西口商和会の有志メンバーからなる「平沼橋桁下運営委員会」が実施しており、今年で10回目。暗い道を照らす防犯の意味も込めて、来年1月末までの夜間(17時〜24時)に点灯される。

 同広場では毎年恒例のクリスマスイベントが12月20日に開催される。音楽ステージや出店、ゲームなどで盛り上がる。もちろん豪華賞品があたる人気のプレゼント抽選会も。11時〜17時。点灯式に来ていた近隣に住む三嶋心遙さん(小3)は「毎年参加しているイベントなので、楽しみにしている」と話した。

 問い合わせは実行委の勝俣さん(【携帯電話】090・3206・8695)へ。
子どもに人気だったハンモック

蒔田公園にハンモックやキッチンカー 市がにぎわい作り実験

 南区の蒔田公園の使い方や可能性を考える横浜市による実証実験「まいた公園水辺日和」が11月7、8日に行われた。

 居心地の良い滞在空間を作ろうと、公園内にキッチンカーが出てコーヒーやパン、もつ煮などを販売。ハンモックも設置され、子どもたちに人気だった。8日は羽根型のパドルで漕ぐカヤックの体験会があり、公園内の親水広場から大岡川に船が出た。体験した小学生は「水の上は気持ち良かった」と話した。

 来場者に蒔田公園でどのようなことをしたいかを尋ねるアンケートもあり、「ボートに乗りたい」といった意見もあった。市は今回の結果を参考に、公園のにぎわい作りを考えていく。
お披露目されたパッカー車=同社提供

南吉田小児童が横浜環境保全(株)のパッカー車にデザイン 創立120周年記念 除幕式も

 南吉田小学校=南区高根町=の児童がデザインした横浜環境保全(株)=中区山下町=のパッカー車(ごみ収集車)のお披露目会が11月4日、同校で行われた。

 同校の創立120周年記念事業として全校児童が参加しデザインを作成。応募された約500点の作品から、学年ごとに投票し、7作品が選出された。

 除幕式には、同校卒業生で横浜環境保全(株)の高橋義和代表取締役が参加し、「ごみ収集車は臭いもするし、大きな音も出す。そんなごみ収集車に皆さんがデザインしてくれたことで街に笑顔が生まれる」などとあいさつ。デザインが採用された児童からは「みんなでまちをきれいにして世界中がきれいで過ごしやすくなるように願いを込めてつくった」などと作品に込めた思いが発表された。
講師を務める大岩医師

「心臓リハビリ知っていますか」12月13日、中区で講演会

 心臓の病気の再発・重症化の予防として注目されている「心臓リハビリテーション」(心リハ)について学ぶ市民公開講座が12月13日(土)、かながわ労働プラザ4階会議室(中区寿町1の4/JR石川町駅徒歩3分)で行われる。参加無料。

 JCHO横浜中央病院副院長の大岩功治医師を講師に迎え、「知っておきたい、心臓病の運動療法について」をテーマに、心臓リハビリテーションの具体的な内容や効果を解説し、実際の運動療法も実演する。

再発・重症化予防に有効

 心リハは心血管疾患の再発・重症化の予防に効果的だといわれ、運動療法や服薬、食事、生活指導、社会復帰支援、カウンセリングなど包括プログラムのこと。

 大岩医師は「心臓が悪いと運動できないと思っている方が多いですが、実は心臓病には適切な運動療法が有効。心臓病を治療中の方や手術された方、そのご家族、ケアマネージャーなど介護や看護の専門職の方にぜひ参加してもらえたら」と呼びかけている。

 13〜14時(開場12時30分)。参加希望者は横浜中央病院病院HP内(https://yokohama.jcho.go.jp/default)「市民公開講座申込みページ」で事前申込を。(問)【電話】045・641・1921
受賞した中学生と福嶋会長(中央)

横浜市内の中学生を表彰 建設ポスターコンクールで

 一般社団法人横浜建設業協会(福嶋隆太郎会長)の「建設ポスターコンクール」表彰式が11月7日、神奈川県建設会館=中区太田町=で開かれた。同コンクールは2017年から毎年行われており9回目。市内中学生を対象に、作品を募っている。挨拶に立った福嶋会長は「街の構造物を作る仕事に携わっている我々だが、人づくりも大切にしている。皆さんの建設業へのイメージが膨らめば嬉しいとの思いでコンクールを行っている」と話した。

 最優秀賞に輝いたのは義務教育学校西金沢学園8年の平野叶華さん。「建設業の方々が仕事を頑張ろうと思えるように、ホットな感じに仕上げた」と話した。

 そのほかの表彰式出席者は以下(敬称略)。▽会長賞=尾島未桜(義務教育学校西金沢学園9年)▽優秀賞=古田朱里(同9年)、北那月(十日市場中2年)▽特別賞=蒔田耶恵(義務教育学校西金沢学園9年)、大橋百花(同7年)、小林想(西中2年)、小林碧(大綱中1年)、多田真咲(十日市場中2年)
高揚程排水ポンプを使用した訓練

中部水再生センター 豪雨に備え訓練 施設からの排水など確認

 横浜市下水道河川局は、頻発化・激甚化する豪雨災害に備え、10月31日に中区本牧十二天の中部水再生センターで訓練を実施した。

 災害時、市の下水道施設の応急措置の協力に関する協定を締結している(一社)横浜管機設備協会と(一社)日本建設業連合会関東支部との合同で行われた。42人が参加した。

 訓練は、大雨による施設の停電や浸水を想定。人が入れない狭い場所や危険箇所で使用される自律走行式水路トンネル調査ロボットによる管廊点検や、高揚程排水ポンプや自吸式可搬型排水ポンプによる排水を確認していた。

 下水道河川局の遠藤賢也局長は「平時はもとより、災害時にいかに日々の取り組みを発揮できるかが大事」と話した。

 訓練は、7月から10月までの間に、市内すべての水再生センターと所管するポンプ場全19カ所でそれぞれ実施された。
ラッピングデザインの一例=提供

みなとみらい線 ムーミンデザインの車両運行 横浜公園のクリスマスイベントとコラボ

 みなとみらい線を運営する横浜高速鉄道(株)は、11月9日(日)から12月27日(土)まで(予定)、限定オリジナルデザインの「ムーミン」ラッピングトレインを運行する。車両には、横浜市の花であるバラを持つムーミンたちが冬を過ごす様子が描かれている。

 運行する区間は、みなとみらい線と、相互直通運行する東急東横線や東京メトロ副都心線など。

 この企画は、横浜公園や周辺エリアで開催されるクリスマスイベント「BALLPARK Xmas YOKOHAMA KANNAI 2025」とコラボレーションしたもの。

 同社は、イベントを主催する(株)ディー・エヌ・エーと今年8月、関内・関外エリアのにぎわいと沿線地域との連携強化を目的とした包括連携協定を締結した。今回のコラボレーションが取り組みの第一弾となる。

 ラッピングトレインのほかに、限定デザインの記念硬券セットを11月21日(金)から発売する。12月31日(水)まで。2000セット限定で、1500円。みなとみらい線各駅発の硬券6枚セット(200円区間・大人券)が含まれる。硬券は、横浜駅を除くみなとみらい線各駅事務室や横浜公園のイベント会場などで購入できる。
配布されるチラシ

旭化成ホームズと三井住友信託銀行、横浜市消防局と連携で火災予防啓発 チラシ作成、戸別訪問で配布

 旭化成ホームズと三井住友信託銀行が横浜市消防局と連携して火災予防を呼びかけるチラシを作成し、両社が顧客を戸別訪問する際などに配布することが11月7日に発表された。

 2社が市に対し、防火・防災の市民啓発に関する連携を提案して実現。チラシには、消防局が行っている防災士が各家庭を訪れ、防火・防災についてアドバイスをする「訪問防災」が紹介されている。

 消防局は訪問防災の認知度向上が課題だと感じていた。そこに業務で戸別訪問を行う2社から提案があり、チラシ作成と配布の話が進んだ。

 チラシには住宅火災を防ぐポイントが書かれており、裏面には2社の広告も掲載されている。2社は合計で約7千世帯へ戸別訪問を行い、チラシを配布。消防局を含めた3者で合計3万枚を配布する予定だ。

 訪問防災に関する問い合わせは各消防署へ。

マリノスも

 消防局は横浜F・マリノスとも連携し、協働で作った「防火啓発ステッカー」と「あんしん救急啓発ステッカー」を11月9日から来年3月7日まで、消防車両216台と救急車両111台に取り付ける。すでに港北消防署では取り組みが始まっている。
上映会のちらし

みなみん(南公会堂) 認知症テーマに上映会 12月4日、信友直子監督による講演も

 南区役所は12月4日(木)、映画『ぼけますから、よろしくお願いします。〜おかえりお母さん〜』の上映会と同映画の信友直子監督による講演をみなみん(南公会堂)で開催する。午後2時(1時30分開場)〜午後5時。事前申し込み制で400人先着順。入場料は無料となる。

 この映画は、認知症の母と耳が遠い父との日々を、娘である信友直子監督がカメラを通して見つめたドキュメンタリー。今回上映されるのは2018年に公開された『ぼけますから、よろしくお願いします。』の続編だ。

 南区役所は「『ぼけますから、よろしくね』と言い合える、互いに尊重し合う関係について、映画と講演を通じて一緒に考えてみませんか」と来場を呼びかける。

 申し込みは、Web申込フォームや【FAX】045・241・1151で。【FAX】の場合は、【1】氏名【2】電話番号【3】一時保育・手話通訳・車いす利用の有無を明記して送る。12月3日(水)まで。

 (問)南区役所総務課【電話】045・341・1224
横浜市役所(資料写真)

横浜市、職員のわいせつ事案は原則「免職」に 懲戒処分を厳格化

 横浜市は11月から、職員の懲戒処分の標準例を改正し、わいせつ事案に対する処分を厳格化した。

 改正では、職員による「淫行」「痴漢行為」「盗撮行為」の処分を「免職」のみにした。従来は「不同意わいせつ」だけが免職で、淫行が免職または停職、痴漢行為と盗撮行為が免職、停職または減給とされていたが、これらを最も重い免職に統一した。

 また、「その他わいせつな行為」も従来の免職、停職、減給または戒告から免職、停職または減給に改め、最も軽い戒告処分を除外した。

 市は改正の理由について、社会情勢が変化していることを挙げている。

 11月5日の記者会見で山中竹春市長は「市民の信頼を損なうわいせつ行為に対して、より厳格に対応する姿勢を改めて明確にすることで、再発防止につなげたい」と述べた。
国土地理院地図を加工

本牧 気まぐれ歴史散歩 95 山あて 漁師たちのGPS

 現在では、スマートフォン1台あれば、陸上は勿論のこと、海上でも空の上でも自分が今どこにいるのかを正確に知ることができるようになりました。このグローバル・ポジショニング・システム(GPS)は、地上から約2万Km上空を飛ぶ4つ以上のGPS用人工衛星からの電波を受信し、各衛星からの距離を測定することで、瞬時に地上の空間のどの位置にいるのかを計算して求めているそうです。

 本牧地先や根岸湾が埋め立てられる前の漁師たちは、海から見える陸上のいくつかの目標の重なり具合を見ることによって、自分が今、海上のどの位置にいるのかをきちんと把握していました。これは山あてと呼ばれる位置確認方法で、例えば図上のACが重なるラインとFHが重なるラインの交点にいるから、海底はちょうど―10mとなる場所にいるという具合です。さらに漁師たちは、自分がいる海底の地形はどのようになっている場所なのかを正確に把握し、そのときの海流や海水温、風の向き、雲の流れ、さらには月の満ち欠けから、天候や潮の満ち引きを予測して、今ならこの場所でどんな魚介類が獲れるのかまでの情報を、経験から導き出して、魚介類を獲っていました。漁師たちの経験と勘は現在のスーパーコンピューター以上だったかもしれません。

 次回はFの位置にあった二つ岩近くの地上に戻って、根岸駅方面へ歩いていこうと思います。(文/横浜市八聖殿館長 相澤竜次)