中原区版【11月14日(金)号】
あいさつする川崎市茶華道協会の徳安理事長

第54回川崎市文化賞 茶華道協会などが受賞 社会功労など1団体・7人

 川崎市の文化芸術や福祉、スポーツなど各分野での功績をたたえる「川崎市文化賞」の贈呈式が11月5日、川崎市役所で開かれた。2025年度の文化賞には、中原区を中心に茶道や華道の活動を通して伝統文化を継承してきた川崎市茶華道協会(徳安興理事長)などが選ばれた。

 市文化賞は、川崎市が政令市となった1972年に創設され、91年の第20回を機に「文化賞」「社会功労賞」「スポーツ賞」の3部門に。さらに若手を応援する「アゼリア輝賞」と「特別賞」も加わった。

 今回、文化賞を受賞したのは、昭和音楽大学理事長の下八川共祐さん、川崎沖縄県人会名誉会長の比嘉孝さん、川崎市茶華道協会の3者。

 下八川さんは、昭和音大でクラシックやジャズなど幅広い音楽教育に取り組み、「音楽のまち・かわさき」推進協議会を会長としてけん引してきた。比嘉さんは、一般財団法人川崎沖縄県人会の会長として沖縄文化の普及と、川崎市と那覇市の交流事業を推進した。

「100年の歴史が評価された」

 川崎市茶華道協会は、1925年に「華道六合会」として発足し、71年に「川崎茶道会」と合併。創設から100年、市民が茶華道に触れる場づくりに尽力してきた。「いけ花と茶の湯の会」をはじめとした行事を毎年開催するほか、市内の小学校等でも日本の文化を子どもたちに伝える活動を実施。川崎市の友好都市との国際交流事業、全国都市緑化かわさきフェアでも舞台装飾に尽力するなど、茶道・華道の振興と普及に貢献してきたことが評価された。

 徳安理事長は、受賞について「諸先輩方が築き上げた礎のもとで活動できている。これまでの100年の歴史が評価された」と喜び、今後については「子どもたちが茶道や華道を体験できる場を提供していきたい。情報発信に力を入れ、これから先も国際的な活動を続け、川崎から世界に日本の心を届けていきたい」と抱負を語った。

「仲間と共に貢献を」

 「社会功労賞」には、中原区内に拠点を置く川崎市看護協会で副会長などを務めた高橋恵さんが選ばれた。高橋さんは「身に余る光栄な賞を賜りうれしい。私一人の力ではなく、川崎市看護協会と長年川崎の看護を支えてきた仲間皆で受け取ったもの」と話し、今後は「今回の受賞をゴールとせず、新たなスタートとして、今後も活動を継続・発展させ、医療・看護の仲間と共に、川崎の地域に貢献できるよう努めていきたい」と語った。アートを通した共生社会を目指す取り組みを続けるNPO法人「studio FLAT」理事長でアーティストの大平暁さんも受賞した。

 「スポーツ賞」には、男子バレーボール日本代表で専修大学4年生の甲斐優斗さんが選出。「アゼリア輝賞」には、洗足学園音大出身の声楽家・川崎麻衣子さんと、昭和音大を23年に卒業したピアニスト・田久保萌夏さんが選ばれた。

 福田市長は主催者を代表し「皆さんそれぞれの道で長年にわたり貢献され、社会に変革を起こされてきた。次の100年に向けて新たな道標をつけていただきたい」と祝辞を述べた。
記者会見を行う窪田会頭

川崎商議所窪田新会頭 「中小企業に稼げる力を」 就任会見で DX推進に注力

 川崎商工会議所は11月4日、臨時議員総会を開催し、新会頭に窪田雅己氏(67)=富士通Japan(株)相談役=を選任した。任期は同日から3年間。就任会見で窪田氏は、AI導入をはじめとしたDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に最も力を注ぐと強調。物価高、賃上げ、人手不足に直面する中小企業に対して「稼げる力をつけたい」と支援強化に取り組む考えを示した。

 同商議所の会頭で富士通出身者は初めて。

 窪田氏は同商議所で行われた記者会見で「川崎は大・中小企業がバランスよく発展している。人口が増えている」と指摘。日本経済が、元気がない中、活気を取り戻すためにはDXの活用が重要だとの認識を示し「川崎を日本の先進事例にしたい」と意気込む。その上で「出身母体のノウハウを生かし、推進していく」とも力を込めた。

 4期目の当選を果たした福田紀彦市長が公約に掲げた7つの循環について「関連する部分については全面的に連携する」との意向だ。

 所信表明では「商工会議所は単なる支援機関ではなく、地域の未来をともに築く『共創の場』」と位置付けた。「待ちの姿勢を脱却し『ともに動く』『ともに考える』姿勢へと転換し、会員事業所とともに実効性ある取り組みを進める」との考えも表明した。

 会見では「マサッキー」と名付けたAIアバターを使用し、所信表明や質問にも応じた。

副会頭山根氏が新任

 臨時議員総会では新任の副会頭として山根崇氏=(株)山根工務店代表取締役=が就任することも発表された。

 同商議所30期役員は次の通り。〇は再任 敬称略。【会頭】窪田雅己【副会頭】〇関進=川崎タクシー(株)代表取締役会長、〇増山雅久=(株)TOPコンサルティング代表取締役社長、〇石山一可=(株)東芝小向事業所人事・総務部エキスパート、山根崇【専務理事】〇三瓶清美=同商議所専務理事【常務理事】岩井新一=同商議所常務理事

武蔵新城に「未来を育てる拠点」として親子のためのカフェをオープンし、代表を務める 相澤 郁美さん 川崎区在住 41歳

「ほんのちょっと」叶えたい

 ○…8年前、結婚を機に川崎市で暮らし始めたが、知り合いが少ない土地での子育てに苦労した。「あまりに情報が少なくて、孤立して寂しかった。きっと同じような思いをしている人はたくさんいるはず」。2022年に子育て支援事業や地域活性化を目指すための会社を設立した。今月、武蔵新城にオープンした親子カフェもその一つ。「誰かの『ほんのちょっと』が叶うような、優しい居場所になれたら」と思いを込める。

 ○…東京都の多摩地域で生まれ育った。よく泣き、よく笑う子どもらしい幼少期。活発で人見知りしない性格で「いとこたちが近寄らない怖いおじいちゃんの膝の上に平気で座る子だった」と笑う。運動が好きで何に対しても全力で取り組む性分。小学校ではクラス代表のリレーの選手、中学や高校時代はバドミントン部で汗を流した。

 ○…高校卒業を控え、将来に迷っていたときに進路指導の先生から進言されたのが保育士の道。「言われて気が付いたけど、まさに天職だった」。保育士歴は10年、子育て支援者として親子イベントや地域のコミュニティーづくりに携わって20年以上になる。現在は小学2年の娘を育てる現役ママでもある。「娘と公園へ出掛けたり、家族でキャンプをしたり、自然の中で過ごすことが息抜きになっている」

 ○…公園の横に建つカフェは、白を基調としたくつろぎの空間。「親子連れはもちろん、シニア層にもふらりと立ち寄ってもらえたら」。栄養管理士監修の塩分控えめの食事メニューをはじめ、季節の野菜を使った総菜、スイーツなどをそろえる。「親子料理教室や、日常を一枚の写真に切り取る家族撮影会など、やりたいことがいっぱい」。持ち前の明るさと元気で歩みを進める。
作品は自由に描ける

新城こども文化センター クリスマスツリーを描く 11月29日 親子での参加可

 5mの大きな紙にクリスマスツリーを描く「おえかきタイム」が11月29日(土)に新城こども文化センター(下新城)で開催される。午後2時から3時30分。区内を中心に人とつながるアート活動を行うウェブサークルと同こ文による共催。

 「クリスマスツリー」をテーマに、参加者が一緒になって大きな絵を描くワークショップ。市内在住で地域の寺子屋事業などにも参加する講師の中山美代子さんは「いろいろな形や色のオリジナルツリーを描きに来てほしい」と呼び掛ける。

 作成した絵画は12月19日(金)から22日(月)まで、中原市民館の1階ギャラリーに展示される。

 対象は未就学児から小学生(親子での参加可)。参加費無料。申し込みは同こ文にある申込用紙で11月25日(火)まで。問い合わせは【電話】044・788・8055。
作品を持つ出展者(上)と、会場の様子=前回

井田神社マルシェ 手作り作家ら集合 11月22日 井田共和会館

 手作り作家が出展し、地域住民が交流する「井田神社マルシェ」が11月22日(土)、井田共和会館で開催される。午前10時から午後3時。主催はアトリエ・humuhumu、井田共和会第三老人クラブが支援。

 布小物、編み物、着物リメイク、木工品など、ひとつひとつ丁寧に作られた手作り品が並ぶ。毎回、オープン前から行列ができ、開催時間を早めるほど多くの人でにぎわう。平安時代に建立された歴史ある井田神社の雰囲気と一緒に楽しめる点も特徴だ。主催する団体の高橋三千子さんは「年配の人が遠くへ出掛けなくても、地元でいろいろな珍しい物や人々と出合える場を提供したいという思いで企画している」と来場を呼び掛ける。(問)高橋さん【電話】090・8214・4048
のりものフェスタのチラシ

いろいろな乗り物大集合 11月22日 カルッツなどで

 バスや電車、タクシーなどの乗り物が集まる「かわさきのりものフェスタ」が11月22日(土)、カルッツかわさき、富士見公園、川崎競輪場(川崎区)で開催される。午前10時から午後4時。荒天中止。

 川崎市や公共交通事業者らで構成される同実行員会主催。運転手不足によるバスの減便などの課題を抱えていることや、公共交通をより利用してもらうことを目的に昨年、初めて企画され好評を博した。

 第2回となる今回、会場では連節バスの試乗会、自動運転バスの車内探検、市バスとの綱引き、ミニ電車の乗車体験、飛行機を誘導するマーシャリングやアナウンスを体験できる航空教室、パイロットや客室乗務員の制服着用体験など、さまざまな企画が用意されている。

 詳細は公式サイト。
献血を呼び掛けた会員ら(上)と少年野球の開会式

巽LC 新城で献血活動 少年野球の支援も

 川崎巽ライオンズクラブ(巽LC/原輝男会長)は11月8日、新城中央町内会と一緒に新城中央町内会館で献血活動を行った。

 会員ら7人が参加し、武蔵新城駅前で買い物客などに協力を呼び掛けた。最終的に77人が受け付け、基準を満たした73人が採血した。採血量2万8000ミリリットル(200ミリリットル6人、400ミリリットル67人)。

 11月2日にはアクティビティの一つとして支援する大戸地区少年野球大会の開会式も行われた。協力金8万円は野球用品や整備などに使われる。
山内美咲氏によるバレー教室も実施

子ども食堂と地域が連携 イベントに150人参加

 中原区内で活動する子ども食堂「ふれあい食堂」は10月16日、NEC玉川事業場で屋外イベントを開催した。

 同イベントは2021年度から年2回ほど実施され、今回は子どもたち63人、保護者24人、ボランティアなど合計約150人が参加した。

 NECプロボノ倶楽部、専修大学経済学部 鈴木奈穂美ゼミなどがパートナーとして協力。キッチンカーによるケバブ料理120食が提供されたほか、専修大生と子どもたちの交流、NECレッドロケッツ元主将・山内美咲氏によるミニバレーボール教室も行われた。

 「ふれあい食堂」の常田美帆代表は「大学生やNECグループ社員との交流は子どもたちにとって貴重な学びの機会」と評価。NECプロボノ倶楽部の山口耕史代表も「多様なステークホルダーとの共創を通じ、今後も社会課題の解決に取り組みたい」と語った。
原議長を中心に行った鏡開き

中原区選出 原議長の就任祝う 関係者ら600人が出席

 今年6月に第45代川崎市議会議長に就任した原典之氏(48)の就任祝賀会が11月4日、川崎市コンベンションホールで開催された。来賓や支援者、行政関係者ら約600人が出席し、議長就任を祝った。

 原氏の連合後援会が主催し行われた同祝賀会。冒頭、同祝賀会の発起人である後援会長の吉房勝彦氏に続いて、自民党川崎市支部連合会の嶋崎嘉夫会長、福田紀彦市長、堀添健川崎市議会副議長があいさつした。

 原議長が登壇すると出席者への謝辞を述べ、「議長就任から早4カ月。職責の重さを感じている」と率直な思いを語り、議長としての取り組みや特別市について触れながら「市議会議長、地域の議員として、地域の声を迅速に正確に議会に届けていきたい」と抱負を語った。

 片山さつき財務大臣をはじめ、多くの議員、学生時代の恩師・同級生も祝福し原氏を激励した。

川崎市 災害時の協定を再締結 葬祭業3者の支援追加

 川崎市は10月22日、川崎葬祭具協同組合(齋藤隆理事長)、神奈川県葬祭業協同組合(石井時明理事長)、セレモニアグループ有限会社佐野商店(鈴木康伸代表取締役)と結んでいる「災害時における遺体の処置及び棺等葬祭用品の供給等の協力に関する協定」に新たな支援内容を追加し、再度協定を締結した。

 これまで川崎市は、川崎葬祭具協同組合とは2006年8月、神奈川県葬祭業協同組合とは07年11月、セレモニアグループ有限会社佐野商店とは21年10月に、棺やドライアイスなどの葬祭用品や、遺体搬送車両、従事者の提供に関する協定を結んでいた。

 今回、地震等の大規模災害時に多くの人が亡くなった際、遺体安置所で納棺等の遺体処置に関する役務について支援することが新たに追加された。市の担当者は「これまでの協定は、モノを提供する内容のものだった。大規模災害時に多くの方が亡くなられた場合、ご遺体のお清めなど慣れていない市の職員だけでは対応が難しい」と背景を語る。今後は、普段の業務の中で携わっている専門家の支援を得られるように。川崎葬祭具協同組合の齋藤理事長は「我々にはこれまで災害時に活動してきた実績がある。災害が起きた際にも地域貢献として協力していきたい。いざという時に備えていきたい」と話す。

 市の担当者は「今回の支援の追加は、職員が日頃の業務の中で手の届かないところ。有事の際に支援をいただければ」と話している。
30人が参加し行われた勉強会

市内ホテル 災害への備え学ぶ 観光振興の意見交換も

 川崎市内の宿泊施設が加盟する川崎ホテル旅館組合は10月30日、川崎市観光振興プランなどの勉強会をホテル精養軒(小杉町)で開催した。市内ホテル、観光協会、行政職員ら30人が参加し意見を交わした。

 川崎市経済労働局から川崎市観光振興プランについての報告が行われた後、川崎市観光協会から観光誘致の施策や、各ホテルから地域の魅力づくり、ナイトツーリズム、インバウンドの取り組み、こまやかな口コミ対応などが発表された。神奈川県旅館ホテル生活衛生同業組合の川口専務から「ホテルは災害にどう備えるか」について、能登地震の和倉温泉の宿の被害や箱根の旅館火災などの報告を受けた。続いて、神奈川県警から、ホテルのカスハラ対策実践編として理不尽な要求に対する対応ポイントを学ぶと、参加者からは質問が相次いだ。

 意見交換会では、同組合の顧問である原典之市議会議長へ、各ホテルで利用できる災害対策マニュアル作成への協力を依頼するなど、活発な意見交換が行われた。

 同組合の担当者は「市内ホテルが共に学び、協力し合って、住んでいる人も訪れた人も一緒に楽しめる川崎の観光のまちづくりを考える貴重な機会となった」と話した。
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優勝した末長クラブのメンバー

末長クラブ15年ぶりV 全川崎選抜野球大会

 川崎野球協会が主催する「全川崎選抜野球大会」が11月3日、等々力球場などで行われ、宮前区のシルバー・リーグ野球愛好会代表の末長クラブが優勝した。主管は同実行委員会。

 同大会は、アマチュアの社会人を対象とした川崎市内各区の連盟・リーグを勝ち上がった代表と前年度優勝チームの7チームで争われ、今年で49回を迎えた。

 初戦から激戦を勝ち上がった、末長クラブと川崎平和野球連盟代表(川崎区)のJOB NEXTで決勝が行われ、先制された末長クラブが猛打で逆転し、10対3で勝利を収め、2010年以来の優勝を決めた。

 末長クラブの川野孝監督は「今年県大会に出場でき力がついた。来年2連覇を目指したい」と抱負を語った。最優秀賞選手には同クラブの佐藤快さん、敢闘賞にはJOB NEXTの石川純一さんが選ばれた。
ごみを集めて回る町会会員と児童

渋川沿道で合同清掃 2町内会と住吉小児童で

 木月一丁目町会(内田治彦会長)、木月伊勢町町内会(勝山景之会長)は11月7日、住吉小学校の5年生約80人と渋川沿道・遊歩道の清掃活動を行った。

 川の対岸に位置する両町内会。各自で清掃活動を行っていたが、2019年頃から合同で清掃活動を実施してきた。今年、住吉小の児童が総合の授業で、地域に向けてSDGsの発表を行った際に「まちをきれいにする」という発表を内田会長が聞き、学校に「一緒にやりませんか」と提案したことがきっかけで、同校児童が参加することになった。

 当日は、両町内会41人と児童たちが、渋川の沿道と遊歩道の落ち葉やごみ拾って歩いて回り、70リットル18袋分を回収した。

 同校の花井雄飛さんは「皆と協力してごみを無くすことができて楽しかった」と話し、松浪芽衣さんは「まちが明るくより良くなって行くことを(発表で)伝えたかったので、それが実現できた」と喜んだ。勝山会長は「今まで大人だけ黙々とやってきたが、初めて子どもと一緒に活動できた。こうした活動を周囲の人に見てもらって美化に関心をもってもらえたら」と期待を寄せた。

認知症への理解を深める 12月2日 市医師会館で

 市内の認知症サポーターを対象とした認知症サポーターステップアップ研修が12月2日(火)、川崎市医師会館(小杉町)3階ホールで開催される。時間は午後2時から4時。中原区主催。

 「認知症サポーター養成講座」を修了したサポーター、ボランティアで講師などを務めるキャラバンメイトに向けて実施。「認知症になっても安心して暮らせる街づくり」のために、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人や家族をできる範囲で手助けすることを目的とする。当日は、認知症当事者を招き、認知症やその家族への理解を深め、より実践的なサポーターとしての活動につながる研修内容を行う。

 募集は市内在住、在勤、在学の認知症サポーター養成講座修了者で先着50人。申し込み受け付けは11月17日(月)から区ウェブサイトか、区役所地域支援課【電話】044・744・3268。

西丸子小 70周年、地域と祝う 児童が歌やダンス披露

 西丸子小学校(吉村あかね校長)で11月8日、創立70周年記念式典が開催された。児童が日頃の感謝を込め、来賓や関係者らに向けて学習してきたことを歌や合奏、ダンスなどで発表した。

 オープニングは6年生が夏休み前から練習してきた『ドラゴンクエスト』のテーマ曲を合奏。その後、川島高之70周年記念事業実行委員長が登壇し「70年後も西丸子小っていいよね、と言ってもらえるよう、今の大人たちが将来を担う子どもたちのことを全力で支えたい」と話した。続けてあいさつした吉村校長は「今日は児童の皆さんの味方が集う感謝の日。子どもたちにはAIにはない『自分を信じる心』を育てられるよう、友だちといっぱい話し、学校で大いに学んでほしい」と思いを込めた。

 5年生の舞台発表は、お米をテーマにした劇と歌で会場を盛り上げた。入口には大きなバースデーケーキが置かれ、同校の新たなシンボルとなる『にしやまくん』も紹介。式典の様子は、会場に設置されたカメラを通してギガ端末ですべての教室につながれ、会場に入れない児童らにも披露された。

歴史を巡り、楽しむ 12月13日 今井中学周辺

 今井中学校区地域教育会議主催の教育を語る集い「今井の歴史めぐりウォークラリー」が12月13日(土)に開催される。元今井小学校校長・菊池眞氏が監修。

 今井中学校周辺にある歴史スポットを約1時間かけて歩きながら散策する(歩行距離は約2Km・説明時間を含む)。今井中学校の職員玄関前に午前10時に集合。正午には終了する予定。

 参加費無料で誰でも参加できる。歩きやすい靴と服装で、飲み物等は各自で持参すること。雨天時は室内で座学を行う。小学3年生以下は保護者同伴での参加を。申し込みなど、問い合わせは同教育会議事務局【メール】imaicyugakkouku@gmail.com。
(上)円形に並ぶ「横丁」の模擬店(右)船山さんたちの模擬店

子ども夢パーク恒例 20周年の「ゆめ横丁」盛況 友兼所長「当たり前の存在」

 川崎市子ども夢パーク(高津区)の秋のイベント「こどもゆめ横丁」が11月3日に開催され、約2千人の来場者が子どもたちの「仮想商店街」を楽しんだ。

 「こどもゆめ横丁」は、市子どもの権利条例が子どもたちに保障する「子どもの権利」を体感できるイベントとして2006年に始まり、今年で20回目。今年は4歳から18歳までがチームを組み、雑貨店やゲームコーナーなど多彩な31店舗の模擬店を出店した。

 子どもの「やってみたい」を実現しようと始まった「ゆめ横丁」。第1回は14組が模擬店を出店し、来場者も約450人だったが、徐々に知名度が上がり、参加者も来場者も増え続け、最大で49店舗が並んだ年も。

 今年は子どもたちの事前協議「横丁会議」の中で、模擬店の配置をぐるりと「円形」にし、中央に出し物のステージを置くことを決めた。その結果、来場者の動線がスムーズになり、模擬店に立つ子どもたちも出し物を見られた。

 高津区内の小学2年生の船山和花(のどか)さん(7)は、学校の友達に誘われて3人で雑貨店を出店。だが準備途中で中心となる友達が体調を崩し、この日は急きょ2人でお店を切り盛りした。店の脇で見守っていた父・和輝さん(37)は「手伝いたい気持ちをこらえるのが大変。でも、2人でよく頑張っていて感心する」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 夢パークの友兼大輔所長は「20年の間に『こどもゆめ横丁』が特別なことではなくなり、子どもたちの中に当たり前にある存在になったと感じる」と話していた。
川崎市役所

インフルエンザ感染拡大 川崎市 「流行発生警報」を発令 小中学校で学校閉鎖も

 川崎市内でインフルエンザの患者数が急速に増え始め、市は11月5日、「流行発生警報」を発令した。10月28日に「注意報」を発令したばかりだが、10月27日〜11月2日の期間の患者報告数が爆発的に増え、「警報基準値」を超えた。

 市は感染症発生動向調査のため、市内61施設を「定点医療機関」に指定し、1週間ごとにインフルエンザと診断された患者数の報告を受けている。この調査で今年の第44週にあたる期間に、流行発生警報の基準値である定点施設あたり「30人」を超える37・83人の患者が確認された。前週の第43週(10月20日〜26日)には昨年より6週早く「流行発生注意報」の基準値10人を超えていた。

 「注意報」発令時の状況を地域ごとに見ると、高津区が26・11人で最も多く、多摩区24・13人、川崎区20・75人の順だった。市によると、市内の小・中学校では10月中旬以降にインフルエンザの影響とみられる学級閉鎖や学校閉鎖が相次いでいるという。市の担当者は、「早めのワクチン接種や手洗い、うがい、体調不良時のマスク着用などの徹底を」と呼び掛けている。

 今年はインフルエンザの流行が早く、神奈川県は10月30日に昨年より2カ月早い流行発生注意報を発令した。

第54回川崎市文化賞 茶華道協会などが受賞 スポーツ賞に甲斐選手

 川崎市の文化芸術や福祉、スポーツなど各分野での功績をたたえる「市文化賞」など各賞が決定し、11月5日、川崎市役所で贈呈式が開かれた。2025年度の文化賞は、茶道や華道の活動を通して伝統文化を継承してきた市茶華道協会、昭和音楽大学理事長の下八川共祐さん、川崎沖縄県人会名誉会長の比嘉孝さんに贈られた。

 市文化賞は川崎市が政令市となった1972年に創設され、91年の第20回を契機に「文化賞」「社会功労賞」「スポーツ賞」の3部門に。さらに若手を応援する「アゼリア輝賞」と「特別賞」も加わった。

 文化賞を受賞した市茶華道協会は1925年(大正14年)に「華道六合会」として発足し、71年に「川崎茶道会」と合併。100年にわたり市民が茶華道に触れる場づくりに尽力した。下八川さんは、昭和音楽大学でクラシックやジャズなど幅広い音楽教育に取り組み、「音楽のまち・かわさき」推進協議会を会長としてけん引してきた。比嘉さんは、一般財団法人川崎沖縄県人会の会長として沖縄文化の普及と、川崎市と那覇市の交流事業を推進した。

 市茶華道協会の徳安興理事長は受賞のあいさつで「先人が築いた礎の重みを痛感する。これから先も川崎から世界に向けて日本人の心を力強く発信していく」と述べた。

 「社会功労賞」には、アートを通した共生社会を目指す取り組みを続けるNPO法人「studio FLAT」理事長でアーティストの大平暁さんと、川崎市看護協会で副会長などを務めた高橋恵さんが選ばれた。

 国内外の大会で卓越した成績を残した人物に贈られる「スポーツ賞」には、男子バレー日本代表選手で専修大学4年生の甲斐優斗さんが選出された。文化芸術分野で今後一層の活躍が期待される個人や団体に贈られる「アゼリア輝賞」は、洗足学園音楽大出身の声楽家・川崎麻衣子さんと、昭和音楽大学を23年に卒業したピアニストの田久保萌夏さんが選ばれた。

 福田紀彦市長は主催者側を代表し、「みなさんそれぞれの道で長年にわたり貢献され、社会に変革を起こされてきた。次の百年に向けて新たな道標を付けて頂きたい」と祝辞を述べた。
写真は過去のクラフトマーケットの様子

溝の口駅前「ポレポレ通り」のクラフトマーケット 雨天順延、11月16日(日)に開催 プログラム内容、実施時間(10時30分〜16時)は、ほぼ変更ナシ

 「溝ノ口駅前商店街振興組合」(持田知介理事長)が主催し、11月9日に予定されていた「クラフトマーケット」は、雨天のため翌週16日(日)に順延となった。開催時間(10時30分から16時まで)や、プログラム内容等に大きな変更はない予定。イベントの問合せは溝ノ口駅前商店街振興組合【電話】044・822・6277(午前10時〜午後4時受付)へ。

大人のためのお話会 11月27日 中原図書館

 図書館や小学校などで「語り」を中心にお話会を続けるおはなしの小箱による「おとなのためのおはなし会」が11月27日(木)、中原図書館で開催される。時間は午前10時30分から正午。

 『かじやセッポのよめもらい』(フィンランドの昔話)、『鶴女房』(日本の昔話)、『クリスマスの鐘』(R・M・オールデン作)などを予定。担当者は「語り(声と言葉だけで紡ぎ出される物語の世界)を聞きにきませんか」と呼び掛ける。定員50人。入場無料。申込み不要で、直接会場へ。(問)中原図書館【電話】044・722・4932

中原区 子育て支援者を養成 12月16日から全5回

 子育てに関する最新情報を学ぶ「子育て支援者養成講座」が12月16日から来年2月までの火曜に全5回で開催される。会場はかわさき市民活動センター。中原区地域ケア推進課主催。

 親の心理や子どもの発達、地域支援のあり方などを学びながら子育て支援に関する知識をアップデートし、地域で生かすことを目指す。定員はオンライン参加を合わせて先着50人。申し込みは11月15日(土)から。(問)【電話】044・744・3304
富士通グループの3つのプロスポーツチームと「Sports for Nature」のロゴ

GO!GO!!フロンターレ

国内初!スポーツで自然保護を

 川崎フロンターレと富士通は10月15日、スポーツを通じた自然保護を推進する国際的な枠組み「Sports for Nature(S4N)」のフレームワークに署名した。同クラブのほか、富士通フロンティアーズ、富士通レッドウェーブも名を連ね、国内のスポーツチームとしては初の取り組みとなる。

 S4Nは、国際自然保護連合や国際オリンピック委員会などが共同で立ち上げた構想で、スポーツ界全体で自然保護や生態系の回復に向けた行動を推進し、スポーツを通じた環境保全への貢献を目指すもの。以前から富士通グループ全体で地球環境問題の解決に取り組んでいることから、今回の署名に至ったという。

 同クラブは今後、古着の回収による衣類リサイクルや、ホームゲームでの廃棄物削減に取り組むほか、ファン・サポーターとともに河川の水質改善を目的とした清掃活動も予定している。

 担当者は「サッカーは試合やトレーニングで、一定の環境負荷を掛けている。今回の署名を契機に、一人ひとりの行動変容を促す存在を目指したい」と話している。

画像は川崎フロンターレ