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公開日:2025.11.14

第54回川崎市文化賞
茶華道協会などが受賞
社会功労など1団体・7人

  • あいさつする川崎市茶華道協会の徳安理事長

 川崎市の文化芸術や福祉、スポーツなど各分野での功績をたたえる「川崎市文化賞」の贈呈式が11月5日、川崎市役所で開かれた。2025年度の文化賞には、中原区を中心に茶道や華道の活動を通して伝統文化を継承してきた川崎市茶華道協会(徳安興理事長)などが選ばれた。

 市文化賞は、川崎市が政令市となった1972年に創設され、91年の第20回を機に「文化賞」「社会功労賞」「スポーツ賞」の3部門に。さらに若手を応援する「アゼリア輝賞」と「特別賞」も加わった。

 今回、文化賞を受賞したのは、昭和音楽大学理事長の下八川共祐さん、川崎沖縄県人会名誉会長の比嘉孝さん、川崎市茶華道協会の3者。

 下八川さんは、昭和音大でクラシックやジャズなど幅広い音楽教育に取り組み、「音楽のまち・かわさき」推進協議会を会長としてけん引してきた。比嘉さんは、一般財団法人川崎沖縄県人会の会長として沖縄文化の普及と、川崎市と那覇市の交流事業を推進した。

「100年の歴史が評価された」

 川崎市茶華道協会は、1925年に「華道六合会」として発足し、71年に「川崎茶道会」と合併。創設から100年、市民が茶華道に触れる場づくりに尽力してきた。「いけ花と茶の湯の会」をはじめとした行事を毎年開催するほか、市内の小学校等でも日本の文化を子どもたちに伝える活動を実施。川崎市の友好都市との国際交流事業、全国都市緑化かわさきフェアでも舞台装飾に尽力するなど、茶道・華道の振興と普及に貢献してきたことが評価された。

 徳安理事長は、受賞について「諸先輩方が築き上げた礎のもとで活動できている。これまでの100年の歴史が評価された」と喜び、今後については「子どもたちが茶道や華道を体験できる場を提供していきたい。情報発信に力を入れ、これから先も国際的な活動を続け、川崎から世界に日本の心を届けていきたい」と抱負を語った。

「仲間と共に貢献を」

 「社会功労賞」には、中原区内に拠点を置く川崎市看護協会で副会長などを務めた高橋恵さんが選ばれた。高橋さんは「身に余る光栄な賞を賜りうれしい。私一人の力ではなく、川崎市看護協会と長年川崎の看護を支えてきた仲間皆で受け取ったもの」と話し、今後は「今回の受賞をゴールとせず、新たなスタートとして、今後も活動を継続・発展させ、医療・看護の仲間と共に、川崎の地域に貢献できるよう努めていきたい」と語った。アートを通した共生社会を目指す取り組みを続けるNPO法人「studio FLAT」理事長でアーティストの大平暁さんも受賞した。

 「スポーツ賞」には、男子バレーボール日本代表で専修大学4年生の甲斐優斗さんが選出。「アゼリア輝賞」には、洗足学園音大出身の声楽家・川崎麻衣子さんと、昭和音大を23年に卒業したピアニスト・田久保萌夏さんが選ばれた。

 福田市長は主催者を代表し「皆さんそれぞれの道で長年にわたり貢献され、社会に変革を起こされてきた。次の100年に向けて新たな道標をつけていただきたい」と祝辞を述べた。

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