茅ヶ崎・寒川版【11月21日(金)号】
優勝を決め笑顔を見せる松浪中の選手たち=提供

県中学校駅伝大会 松浪中女子が初優勝 アンカー平田さんが逆転

 神奈川県中学校駅伝競走大会が11月1日、横浜八景島・海の公園周回コースで開催され、女子では松浪中学校が初優勝を飾った。この日の結果により、11月30日に群馬県で開催される関東大会と、12月14日に滋賀県で開催される全国大会への出場権を獲得した。選手たちは「神奈川代表として恥じないレースをしたい」と意気込む。

 女子は5区間11・93Kmで争われた同大会。松浪中は2021年に赴任した陸上部顧問の常磐信欽教諭のもと着実に力をつけており「優勝と全国出場」を目標に臨んだ。

 常磐教諭が「最高の流れを作ってくれた」というのが1区・亀島雪乃さん(2年)。トップと12秒差の区間5位でタスキをつなぐと、2区・高木優羽さん(3年)も区間2位の力走で2位にまで順位を上げる。さらに3区では池上涼さん(3年)が区間賞の快走でトップに立ち、チームを勢いづける。

 4区・秋場杏南さん(2年)は県大会初出場のプレッシャーのなか、6秒差の2位でアンカーの平田きおかさん(3年)へ。今夏、800mで全国大会にも出場し、エースとしてチームをけん引してきた平田さんは、区間賞(9分27秒)の走りで逆転し、2位に40秒以上の大差をつけてゴールテープを切った。チーム記録は41分30秒。

 平田さんは「去年はあと一歩のところで関東を逃し、今年こそと全員が強い思いだった。体調管理も含めてこれまで以上に厳しく取り組んだなかでの優勝は自信になった。関東、全国でも、気を引き締めて走りたい」と話した。

男子は一中が関東へ

 男子は6区間17・20Kmで争われ、昨年初優勝を果たした茅ヶ崎第一中学校が3位に入り、関東大会への切符を手にした。

 1区を任されたのは昨年、関東、全国を経験した鶴味晋人さん(3年)。ただスタートの位置が後方だったこともありペース配分が上手くいかず、区間28位からのスタートとなった。

 しかし続く2区ではエースの三科春太さん(3年)が区間7位の走りで17位まで順位を上げると「流れが変わった」(顧問の水間拓実教諭)のは3区。入佐祐都さん(3年)は、10月の県総体まで短距離の選手だったが、そこから駅伝チームに加わると、めきめきと力をつけており、区間3位の力走で順位を4位にまで押し上げる。

 すると4区の鳥居蓮さん(3年)が区間3位の走りで全体順位も3位に。5区の飯尾絃那さん(3年)も粘りの走りで4位でタスキをつなぐと、アンカーの廣木仁之丞さん(3年)が順位を1つ上げて3位でフィニッシュし、2年連続の関東大会出場を決めた。

 水間教諭は「関東大会では1人1人が持っている力を発揮して、去年の13位を上回ってほしい」と話した。

 また茅ヶ崎市から出場した梅田中学校が7位に、松浪中学校が10位に入り、いずれも入賞を果たした。
発見されたワスレナグモ(上)とその巣=岸一弘さん提供

「茅ヶ崎初」希少クモ発見 電源開発のビオトープで

 電源開発茅ヶ崎研究所の構内に設けられたビオトープでこのほど、国の準絶滅危惧に位置付けられるワスレナグモが発見された。茅ヶ崎市内では初めて。同社関係者は「貴重な環境が守られていることが改めて分かった。継続して保全していきたい」と話す。

 ワスレナグモはメスが体長15〜18mm、オスは6〜8mmで、地面に巣穴を作ってそのなかに潜む。本州や四国、九州に分布しているが観測例は少なく、環境省のレッドデータでは準絶滅危惧に、神奈川県でも絶滅危惧II類に指定されている。

 今回見つかったのはオス。場所は茅ヶ崎市役所にも隣接する、電源開発茅ヶ崎研究所内に設けられた約200平方メートルのビオトープだった。

「自然博士」と共同で保全

 このビオトープは2003年、同社が構内の緑化を目的として、資材置き場に隣接する場所に整備したもの。昨年4月からはさらなる活用を目指して、市職員として長く市内の動植物の調査や保護活動に携わり「茅ヶ崎の自然博士」として知られる岸一弘さんらとともに保全活動に取り組んでいる。

 同研究所業務グループの佐々木健作課長は「以前は草が茂ると機械で全体的に刈ってしまっていたが、岸さんの指導で、今では外来種を中心に手作業で除去するようになった。また、昆虫などが冬を越せるように下草を少し残すようにしている」と話す。

 こうした成果もあり、現在はカワニナやモクズガニ、オオシオカラトンボ、フユノハナワラビなどの動植物が観察されている。

 ワスレナグモが発見されたのは10月21日。月に1回行っている調査でのことだった。岸さんは「市街地の真ん中で貴重な生物が見つかったことに驚いている。結果的に1950年代(同社は57年に大規模ダム建設用の機械・資材の中央倉庫用地として現在の研究所の敷地を含む約18万平方メートルの土地を取得した)に近い環境が残されていたのでは」と推測する。

 同社はこのビオトープを「自然共生サイト」(環境省が民間によって生物多様性が保たれている区域を認定する取り組み)に登録することを目指しており、すでに来年3月の認定に向けた申請を済ませているという。

 佐々木さんは「ワスレナグモが発見されたことで、改めて貴重な環境だということが分かった。自然共生サイトへの認定を弾みにビオトープの存在や保全の取り組みを多くの人に知ってもらうとともに、社内でもノウハウを共有していきたい」と話している。

日本原色ドライフラワー協会関東3支部の会長に就任した 関根 マサエさん 茅ヶ崎市菱沼在住 84歳

花の美しさに魅せられて

 ○…新鮮な生花を使い、特殊な乾燥剤でドライ加工した後、ガラス容器で密封することで生花のみずみずしさ、色合い、質感を長期間楽しめる原色ドライフラワー。その講師たちの組織である日本原色ドライフラワー協会の東京、神奈川、千葉の会員で組織する関東3支部の会長に就いた。現在は50人ほどのメンバーで活動し、東京や横浜の展示会に出品するなど普及啓発に励む。「生の花が好きで、その美しさを生かせる原色ドライフラワーをもっと知ってほしい」とする。

 ○…小田原市出身。高校生の時に茅ヶ崎に引っ越した。高校卒業後、大手化粧品会社に就職。子育てを機に退職した後、ワイヤーで繊細な花びらを表現するアメリカンフラワーを趣味で始めた。材料業者から紹介された原色ドライフラワーの魅力に引き込まれ、自宅で教室を開くように。約50年前、同協会に入会した。7年前から生涯学習支援を担う茅ヶ崎市の「まなびの市民講師」も務める。「花は7、8部咲きが一番きれい。その見極めを大事にするように指導しているの」

 ○…夫は数年前に他界したが娘1人、息子2人に恵まれ、孫は4人。盆や正月は家族全員が集まり、にぎやかに食卓を囲む。ゴルフも大好きで、飛距離を競うドラコン大会に出て200ヤードを超えたことも。元気の源は各地のおいしいものを食べること。温泉旅行をして花々を見るのを楽しみにしている。

 ○…2027年に横浜で開かれる国際園芸博覧会への出品が決まっており、コンペで賞を取るのが目標。先々を見据えつつ、講座や教室で原色ドライフラワーの認知度向上にも力を注ぐ。「元気なうちは指導を続けたい」。持ち前の明るさで、自身もまだまだ花を咲かせるつもりだ。

インフル流行発生警報 例年より早めの発表

 茅ヶ崎市は11月11日、インフルエンザ流行発生警報を発表した。市保健予防課によると、市保健所管内(茅ヶ崎市・寒川町)の11月3日から11月9日までの1定点医療機関当たりの報告患者数が33・00人(医療機関7カ所/患者報告数231人)となり、旧基準値(30・00)を超えたことから発表に至った。今年は例年に比べ、1カ月ほど早い警報の発表となったという。

 主な感染経路は咳やくしゃみによる飛沫感染で、市は咳エチケットや手洗い、不織布マスクの着用を呼び掛けているほか、罹患時は医師の指示に従い、水分補給と十分な休養を推奨している。

 また、市・町では、高齢者等を対象とした予防接種も実施している。

 詳細・問い合わせは保健所保険予防課【電話】0467・38・3321へ。
全校生徒の前でキプロスについて説明する大使

EU大使が西浜高校訪問 自国の歴史や文化を紹介

 欧州連合(EU)加盟国の大使や外交官らが全国の高校を訪問する出前授業「EUがあなたの学校にやってくる」が11月14日、茅ケ崎西浜高校で開催された。若者への働きかけを通じてEUおよび加盟各国をより身近に感じてもらうことを目指すプロジェクトで、2007年から実施されている。今年は大使12人を含む計18人の外交官が参加し、東京、神奈川、千葉、埼玉4都県の18校に出向き授業を行った。

 同校は、「生徒たちの経験や成長につなげてほしい」という思いから初めて応募し、抽選で当選。地中海東部に位置する島国キプロスの、ヤニス・ミハイリディス大使の来校が実現した。

 当日は、大使らが動画や写真を使用しながらEUや自国の文化、歴史、伝統などについて説明したほか、留学プログラムなどキャリアの広がりについても紹介し、生徒らは真剣なまなざしで話を聞いていた。

 授業を通して、生徒会長の森田愛莉さん(2年)は、「キプロスの文化や歴史、日ごろの授業では触れることができない教育支援の実態や平和にかける強い思いを実感し、貴重な時間を過ごすことができた」と感想を述べた。
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被災地に浄財寄付 K1GP実行委員会

 キッチンカーNo.1グランプリ実行委員会が11月6日、13万2千円を茅ヶ崎市を通して日本赤十字社に寄付した=写真。

 10月12日に開催された同イベントのチャリティー投票などで集まった浄財で、台風や大雨、トカラ列島近海地震、能登半島地震など、8件の被災地支援に対し1万6500円ずつを贈った。「ご協力を賜った皆さまに、心より御礼申し上げたい」と同実行委員会。またこの日、佐藤光市長に、1万5千人の来場があったことやアンケートで第3回を求める声があったことなどを報告。佐藤市長は「次回はより工夫をこらして開催してほしい」と話した。
亀井会頭から表彰状と記念品を受け取る受賞者

優良産業人 18事業所から30人表彰 茅ヶ崎商工会議所

 2025年度優良産業人表彰式が10月22日、茅ヶ崎商工会議所で行われた。同会議所が主催で、今年度は会員事業所18社から従業員30人が表彰された。

 式典には佐藤光市長らが出席。あいさつに立った亀井信幸会頭は「皆様の働きぶりが今日の成果につながっている。これからも茅ヶ崎を魅力的な町にするために力を尽くしてほしい」と述べた。受賞者は以下の通り(敬称略・順不同)。

▽飯島勝広(今井薬局)▽進藤浩且、市川真寛、平山智啓(神奈川電設)

▽三橋尚子、駒谷恵美子、秀島さつき、橋本昭代、大竹ちづる(鎌倉まめや)

▽北澤隆(AGCプライブリコ)

▽檜山琇(マルヤス)

▽小松士朗(中野設計工務)

▽山村厚子、亀井晴美(亀井工業ホールディングス)

▽宮嶋輝明(相模開發)

▽布施利江、渡邉和也、柿本貴浩、登佐拡通(グローバルキッチン)

▽下田秀秋(中田工業)▽鈴木雅詔(TOTO茅ヶ崎工場)

▽佐野紘正(ミヤザワ)▽松田克己(大勝建設)

▽横井麻子(湘南ひまわり)

▽関野一貴、日比晃司(日本プレス工業)

▽佐藤清蔵(第一カッター興業)

▽廣井直子、関涼太(トーホーテック)

▽甲部由香(くまじ)
まもなく完成する予定の新粗大ごみ処理施設=提供

ごみ処理施設見学会 12月7日開催 申込受付中

 新設工事が進められている茅ヶ崎市萩園の粗大ごみ処理施設が、2026年4月に供用開始されるのを前に、茅ヶ崎市では12月7日(日)に一般向けの施設見学会を開催する。2部制で、第1部が午後2時50分から3時30分、第2部が3時35分から4時15分。各回とも先着30人。現在、茅ヶ崎市民、寒川町民を対象に申し込みを受け付けている。参加費無料。

 会では専門の担当者が施設を説明するほか、試運転が始まる前でなければ見ることのできない破砕機などの機械設備を間近で見学できる。茅ヶ崎市では、見学会を通じてごみの減量化・資源化への効果的な啓発につなげていきたい考えで、担当者は「資源循環を支える施設を見学することで、設備の機能はもとより、一般的な粗大ごみの処理の流れについても学ぶことができる。施設をもっと身近に感じてもらえる機会になれば」と期待を寄せる。

 市は、動きやすい服装・履き物での参加、また、駐車場には限りがあるため、公共交通機関での来場を呼び掛けている。

 希望者は11月21日(金)から12月4日(木)までの間に市のホームページから申し込みを。見学会についての詳細・問い合わせは市環境部資源循環課【電話】0467・81・7178へ。
藤間家で話を聞く参加者ら

「藤間家」の活用 市民が討議 茅ヶ崎JC、文教大、市が連携

 茅ヶ崎市柳島にある国登録有形文化財「藤間家住宅主屋」と、その敷地である市指定史跡「藤間家(近世商家)屋敷跡」の保存・活用を話し合う「市民討議会」が10月26日、茅ヶ崎市役所で行われた。

 藤間家については現在、市博物館が保存活用計画の策定を進めており、耐震改修を行った後、主屋内部を貸館として公開活用することを目指している。

 今回の討議会は、新たな活用のアイデアを考えるとともにニーズを把握しようと、(公社)茅ヶ崎青年会議所(=JC/金子遥理事長)と文教大学湘南総合研究所、茅ヶ崎市が連携して主催したもの。無作為で抽出された市内在住の18歳以上の市民2千人のうち、希望する40人が集まり行われた。

 当日参加者は、市民ふれあいプラザで趣旨説明を受け、藤間家に移動。現地を視察後にグループに分かれ「文化財・藤間家住宅主屋の良さについて」「旧藤間家のコラボ先を考えてみよう」などをテーマに話し合った。

 発表では「ワークショップ、落語会・お茶会・集会場、レンタルスペースのほかウェディングフォト等に活用」や「学校見学、図書館、授業の場」のほか「スタンプラリー、御朱印、アウトバウンド向けの旅行を提案すれば収益も見込める」といった具体的な案も提案された。

 市は意見を集約し、保存活用計画の策定に関する基礎資料にするとしている。

22人2団体4施設が受賞 保健衛生表彰

 茅ヶ崎市保健衛生功労者表彰が11月13日、地域医療センターで開催された。長年にわたり保健衛生事業に従事し、地域公衆衛生の向上に貢献した人を対象に茅ヶ崎市が行っているもの。神奈川県公衆衛生協会茅ヶ崎支部長表彰と茅ヶ崎地区食品衛生協会長表彰も、併せて行われた=写真。

 市保健所長兼県公衆衛生協会茅ヶ崎支部長の大久保一郎さんと、地区食品衛生協会長の宮川茂夫さんが冒頭にあいさつ。22人2団体4施設を表彰した。受賞者は以下の通り(敬称略)。

茅ヶ崎市保健衛生功労者表彰▽【個人の部】齊藤昭雄(医師)、加藤宏明(歯科医師)、植芝琢巳(薬剤師)、石川佳代子(助産師)、平山淳子(看護師)、安藤愛子(看護師)、阿部竜也(診療放射線技師)、北村美恵(歯科衛生士)、川内憲(美容師)、神村貴男(飲食店営業)。【施設の部】茅ヶ崎宮代肉店。【献血の部】神奈川県茅ケ崎警察署、アズビル(株)湘南工場。

神奈川県公衆衛生協会茅ヶ崎支部長表彰▽【個人の部】横山大樹(医師)、藤浪潔(医師)、玉井進吾(歯科医師)、平原正代(薬剤師)、吉岡まつ子(食生活改善推進員)、山田晴美(食生活改善推進員)、岩田剛(診療放射線技師)。

茅ヶ崎地区食品衛生協会長表彰▽【食品衛生功労者】宮代都師洋((有)香川宮代)、今井裕樹(寒川 和 やまと)、永村かおる(ころとむっくす)、上島浩一(日本一桃太郎らぁめん)。【食品衛生優良施設】横浜くりこ庵 ラスカ茅ヶ崎店((株)くりこ)、cocina de Couzou(黒川来未)、多国籍酒場SITA(湯舟達也)。【優良従業員】興津真((株)明治神奈川工場)。
25年度会長の小菅麻里菜さんと握手を交わす渡辺さん(左)

新会長に渡辺久夫さん 商議所青年部 事業充実に注力

 若手経済人で構成される茅ヶ崎商工会議所青年部(以下YEG)の臨時総会が10月31日、茅ヶ崎商工会議所で開かれ、2026年度(第43代)の新会長に渡辺久夫さん(46・CTKホールディングス)が選出された。

 会員83人のうち、臨時総会に出席した28人と委任状21人分の計49人が、満場一致で新会長選出を承認した。

 あいさつに立った渡辺さんは、来年度のテーマを「Pay Forward〜笑顔で繋がる地域循環〜」と発表。「Pay Forwardとはこれまでいただいた恩を次世代へと送り、自分なりの感謝をする人を見つけていくこと。『ローカルファーストの観点』『シビックプライドの醸成』『ウェルビーイングの実現』の3本の柱を中心に活動し、常にローカル、地域を意識して取り組みたい。ご協力をお願いします」とYEGメンバーに呼びかけた。

 併せて、26年度の活動は「総務」「広報ブランディング」「政策提言」「ビジネス活性化」「会員拡大」「会員交流」の6つの委員会で行う方針を示した。
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協定を結んだ梅田モータースと神奈川県警

交通事故防止の協定締結 梅田モータースと神奈川県警

 国道1号線のバイク店・ユーメディア湘南などを運営する梅田モータース(梅田勉代表取締役)と神奈川県警察がこのほど、交通事故防止のための連携と協力に関する協定を結び、11月14日に締結式を実施した。

 これは、「安全で安心して暮らせる地域社会の実現」を目的に官民連携による取り組みのさらなる強化を目指すもの。

 これまでも、全国交通安全運動に合わせた二輪車の交通安全キャンペーンなど、積極的に啓発活動を行ってきた同社。今回の締結を踏まえ梅田社長は「交通事故は私たちの天敵。事故を減らし、楽しいバイク生活を送っていただけるように一役担えたら」と話した。

 また県警本部交通総務課長の柴崎政美さんは「昨年と比較し、今年は二輪車の死亡事故が増えている。こうした協定を通して、二輪車事故防止を共に推進していけたら」と語った。

 同日は白バイ体験乗車やキーホルダーやステッカーといった啓発物品の配布など交通安全キャンペーンも開催され、盛り上がりを見せていた。

きれいな駅前に癒されて 茅ヶ崎RCらが植栽

 茅ヶ崎ロータリークラブ(=RC/加瀨義明会長)が11月6日、茅ケ崎駅南口花壇の植栽活動を行った=写真上。

 例年、春と秋の2回行われている取り組み。同RC会員に湘南信用金庫茅ヶ崎営業部の職員が加わり約30人が、慣れた手つきで花壇にパンジー200株を植えた。

 加瀨会長は「地域一丸となって継続できている。きれいな駅前が癒しのひと時となって年末年始を迎えてほしい」と話した。
見どころいっぱいのナルトマルシェ=写真は以前

鶴が台名店街でイベント 24日から26日 翔の会主催

 鶴が台名店街ナルト前広場(茅ヶ崎市鶴が台10の2)で11月24日(月)から26日(水)まで、地域イベント「アーリーウインターナルトマルシェ」が開催される。3日間とも午前10時30分から午後4時まで。主催は社会福祉法人翔の会、鶴が台団地自治会が協力。

 アートを通じて社会参加の場を提供する同法人の事業所・スタジオナルトが休憩室を画廊に見立てて障害のある人の絵画作品を展示したことに端を発した同イベント。今回は画廊カフェのほか、同法人の自主製品、精肉店のおでんやラーメン、地場野菜などを販売。加えてストリートピアノやコンサート、パラスポーツ・ボッチャの体験などが予定されている。担当の蔵座栄治さんは「参加して体感してほしい」と来場を呼び掛ける。イベントの詳細は同会ホームぺージ、または同スタジオ【携帯電話】070・2184・3982へ。
茅ヶ崎の郷土芸能の一つ、圓藏ばか踊り=以前

郷土芸能が一堂に 23日 市民文化会館で

 茅ヶ崎市郷土芸能大会が11月23日(日)、茅ヶ崎市民文化会館小ホールで開催される。正午開場、午後1時開演。入場無料で定員は先着380人。市教育委員会、市郷土芸能保存協会が主催。

 一人遣い文楽「寿式二人三番叟」、「芹沢ササラ盆唄」、「上赤羽根祭囃子」、「圓藏ばか踊り」など茅ヶ崎市内の各地域で古くから受け継がれてきた祭囃子や祝い唄、作業唄、甚句、民踊などが披露される。「郷土芸能を通して、地域に根付く文化や歴史を感じてみませんか」と主催者。

 詳細は市社会教育課【電話】0467・81・7226または市HPへ。

ダンスで地域を元気に 小和田小ダンスクラブ

 小和田小学校のダンスクラブ(顧問=稲田安朗教諭)は、子どもたちが主体となり、ダンスを通じた地域間交流と活性化に取り組んでいる。

 同クラブは2020年度からダンス大会への出場と上位進出を目標とした「特別活動」をスタート。21年には全日本小中学生ダンスコンクールで全国大会に進出、23年にも東日本大会で金賞を受賞するなど、県内でも屈指の強豪チームとして活躍してきた。

 しかし昨年度から、コンセプトを変更。大会出場のかわりに、「ダンスを通じた地域との交流」をテーマに、活動するようになった。

 同クラブには現在、4〜6年生65人が所属。そのうち約50人が地域活動を行っており、「見てくれる人も、踊る自分たちも笑顔になるように」との思いを込めて、チーム名は「smile×2」=写真=にした。

 これまでに出演したイベントは、老人ホームでの学童との祭り(8月)、敬老祭り(9月)、地域大運動会、ハロウィンパーティ(10月)、コミセン祭り(11月)など多岐に渡る。部長の高橋さくらさん(6年)は、「登校時に見守り活動をしてくれているおじさんが見に来てくれて、それからあいさつするようになった」と話す。

 披露するダンスを考えているのは子どもたち自身。10人ほどのグループに分かれ、毎週土曜日に6年生のリーダーらが中心となって練習を重ねてきた。

 顧問の稲田教諭は「コンテストではステージの広さが決まっていたが、今はイベントごとに広さが違うため、毎回フォーメーションを練り直すなどの苦労がある。それでも地域の人に少しでもいいダンスを見てもらおうと、休み時間も利用して話し合いや練習を重ねるなど、見えない場所でも努力を重ねていた」と話す。副部長の安東凛香さん(6年)は「下級生に教えたことが伝わったときにはうれしいし、何よりみんな仲良く楽しい」とやりがいを語る。

 そんな6年生のラストステージは、同校で12月20日(土)に行われる子ども大会。高橋部長は「練習の成果を出し切りたい。ぜひ多くの人に見に来てほしい」と呼びかけている。一般観覧も可能。
(左から)熊澤桂一代表取締役、熊澤惇常務取締役、佐藤市長

冬の思い出作って 市役所前広場にイルミ

 茅ヶ崎市役所前広場で11月5日、イルミネーションの点灯式が行われた。イルミネーションはビルメンテナンス業の(株)湘南美装(熊澤桂一代表取締役)が寄贈したもので、今年で3回目。

 点灯式には、佐藤光市長や熊澤社長らが参加。羽根を背負ったように撮影できるエンジェルウイングや、シャンパン色のクリスマスツリーなどが広場に灯ると、来場者からは歓声が上がった。

 熊澤惇常務取締役は、「イルミネーションは昨年よりパワーアップしています。素敵な冬の思い出を作ってもらえたらうれしい」と話していた。

 点灯期間は2026年2月14日(土)まで(年末年始を除く)の日没後から午後8時。
実際のメダルの重さに驚く参加者

寒川町 デフリンピックをPR キャラバンカーが役場へ

 聴覚障害のあるアスリートを対象とした国際スポーツ大会「東京2025デフリンピック」の開催をPRするキャラバンカーが10月31日、寒川町役場を訪れた。

 キャラバンイベントは今年全国各地で行われており、PRカーは6月から全国を巡回し、大会メダルのレプリカやアニメとコラボレーションしたイラストパネルなどの展示を行っている。

 当日は木村俊雄町長や同町選出の山本哲県議らが手話であいさつしたほか、町民や関係者らも駆けつけ、大会開催を喜んでいた。

 同大会は26日(水)までで、東京、静岡、福島の会場で計21競技が行われている。日本での開催は初で、世界70〜80の国・地域から約3000人の選手が参加している。観戦の事前申し込みは不要で、誰でも観戦可能。
(上)昨年のこどもマルシェ(下)こども会議での販売デモンストレーション=提供

子どもたちの「夢」実現 23日に「こどもマルシェ」

 子どもたちが手作りした小物やアート作品などを実際のお金を使い販売・体験できる「ちがさきこどもマルシェ」が11月23日(日)に茅ヶ崎市役所前広場で開催される。主催は同実行委員会、茅ヶ崎市共催。午前10時から午後4時。雨天時は12月7日(日)に順延。

 「みんなでつくる小さなまち」がテーマ。イベントでは、子どもたちが手作り品を売ったり、実際のお金で買い物したりすることで客同士のつながり、まち全体がつながる時間・空間を創出するとともに、店の経営など子どもたちの夢を実現するための機会にしていくことを目的としている。

 今回は5歳から小学6年生までの66人が参加。子どもたちの出店は36店舗、プロからはキッチンカーを含め29店舗が出店する。独自のホームページを立ち上げたことで認知度が上がったといい、今後は企業の協力などを得ながらイベントを継続していきたい考えだ。

「こども会議」も2回開催

 開催を前に、子どもたちは店の看板作りと販売デモンストレーションなどを行う「こども会議」を2度行った。会議では商品をテーブルに並べての販売の疑似体験で、客側の子どもたちから「いくら?」「色違いは?」などの問いに売る側の子どもが真剣な表情で答える場面もあった。実行委員会の金子有希さんは「子どもたちが主役になることができるマルシェ。楽しい時間になってくれたら」と期待を寄せる。詳細はホームページで確認を。
「全員野球で優勝目指す」と選手たち

軟式野球の全国大会へ 香川グリーンスターズ

 茅ヶ崎市立香川小学校グラウンドを拠点に活動する小学生軟式野球チーム香川グリーンスターズが、11月22日から愛知県内で開催される「オールジャパンベースボールリーグ小等部2025全国大会」に出場する。

 3月から始まった県予選では、7チームによるリーグ戦で2連敗スタートとなった同チーム。ただ「突出した選手がいない分、守備や走塁を磨いてきた」と大崩れすることはなく、その後は4連勝で決勝トーナメント進出を決めた。

 8チームによる決勝トーナメントでは1回戦で座間フェニックスに10対2、準決勝で東林ファルコンズに3対2で勝利。決勝では、同じ茅ヶ崎市の松林ベースボールクラブBSと対戦した。

 試合は1回表に1番・佐藤英陽さんの内野安打をきっかけに、5番・田島亮誠さんのタイムリーなどで2点を先制。しかしその裏に松林が2ランホームランを放ち、すぐに同点となる。

 その後、3回裏に訪れたツーアウト満塁のピンチを右のエース・田中朝陽さんが無失点で切り抜けると、4回表に8番・沼上颯真さんがライト線を破るツーベースで追加点をあげる。5回にも四球で出塁した田中さんの意表を突いた3盗をきっかけに1点をもぎとると、相手の反撃を抑え4対2で勝利した。

 11月7日には茅ヶ崎市役所を訪問し佐藤光市長に大会出場を報告した選手たち。増山秀和主将は「ヒットが出なくても点がとれるのが自分たちの強み。全員野球で優勝を目指したい」と話した。

 全国大会には43チームが出場。同チームは1回戦で石川県のチームと対戦する。

茅ヶ崎市人権啓発講演会 ブルボンヌさんと「自分らしさ」考える 参加申し込み受付中

 茅ヶ崎市人権啓発講演会が12月10日(水)、市役所分庁舎6階コミュニティホール大集会室で行われる。午後2時から4時まで。無料。

 「男らしさ、女らしさより『自分らしさ』が社会を変える」をテーマに、ブルボンヌさんを講師に迎える。ブルボンヌさんは、民放バラエティ番組の出演やラジオパーソナリティのほか、企業のセミナーや自治体、大学などでの講演活動、日本全国のLGBTプライドイベントMCなどでも活躍する、女装パフォーマー。主催する市多様性社会推進課担当者は「違いを個性として認めあえる、誰もが自分らしく生きることのできるような社会をつくるため、できることを考えてみませんか」と話している。

 申し込み先着120人で、申込みは市ウェブサイト(https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/danjyo/1051458/1064900.html)専用フォームから。問い合わせは同課【電話】0467・81・7150へ。
右がギュっとちゃん、左がむぎゅっとちゃん

茅ケ崎警察署 「むぎゅっとちゃん」を作ろう 犯罪被害者週間「二次被害知って」

 茅ケ崎警察署では、同署1階カウンターで、「むぎゅっとちゃん」作りを受け付けている。

 11月25日から12月1日の「犯罪被害者週間」に合わせて、配慮に欠ける対応や行動、プライバシーの侵害や名誉棄損などによって、精神的苦痛や心身の不調を起こす二次被害について知ってもらおうと企画したもの。

 「むぎゅっとちゃん」は、犯罪被害者等シンボルマークの「ギュっとちゃん」を模した、風船の中に小麦粉を入れた手のひらサイズの人形で、緊張したときなどに握ることで、安心できる効果があるという。

 担当する同署住民相談係担当者は、「二次被害を防ぐためには、丁寧に話を聞ききもちをそのまま受け止め、決めつけない。安易な約束や励まし、なぐさめはしない。被害を比較したり自責の念を助長させないことが重要。お気軽に来署ください」と呼び掛けている。

 希望者は直接同窓口へ。受付・作成できるのは、窓口を開設する平日の午前9時から午後5時まで。5人以上で希望の際は事前連絡を。

 問い合わせは同係【電話】0467・82・0110へ。

茅ヶ崎ビール 70歳以上特別コース 11月27日 予約受付中 

 オーシャンビューを前に、おいしい料理と特製クラフトビールをはじめとしたお酒、ドリンクが楽しめる国道134号沿いの茅ヶ崎ビール(茅ヶ崎市中海岸4の12986の153・駐車場9台有り)併設のレストランでは現在、11月27日(木)限定で、70歳以上の人を対象とした70(ナナマル)特別コースの予約を受け付けている。午前11時30分から午後8時(最終入店)。

 シェフおまかせの料理6品にデザート、2時間飲み放題が付いて2980円は大変お得。一人でも70歳以上なら利用可能(要身分証提示)で、グループに70歳以上の人が1人でもいれば70歳未満でもプラス千円で楽しめる。詳細は同店【電話】0467・67・6930または同ホームページへ。

中学生の美術作品を展示中 12月7日まで、茅ヶ崎市美術館で

 茅ヶ崎寒川地区中学校美術作品展が12月7日(日)まで、茅ヶ崎市美術館展示室で開催されている。展示時間は午前10時から午後5時(入場は4時30分)まで。11月25日(火)、12月1日(月)は休館。

 茅ヶ崎寒川地区の公立中学校16校の美術の授業で制作された平面や立体の作品約2000点が展示されている。主催者は「1年間の成果をぜひ見てもらえたら」と話している。

 (問)同館【電話】0467・88・1177
田中君子さんの「山里の春」

淡彩ちがさきスケッチ展 11月30日から12月4日、茅ヶ崎市民文化会館で

 第15回「淡彩ちがさき」スケッチ展が11月30日(日)から12月4日(木)まで、茅ヶ崎市民文化会館1階展示室で開催される。午前10時から午後5時(初日は1時から、最終日は3時)まで。観覧無料。

 淡彩ちがさき(田邉健一会長)の会員13人と講師の板垣青仁さんによる作品が展示される。

(問)事務局【携帯電話】090・7713・6850

神奈川県主催 アルコール依存症講座 12月9日 寒川総合体育館

 神奈川県が主催する「依存症家族講座 アルコール依存症の理解と家族ができること」が12月9日(火)、シンコースポーツ寒川アリーナ(寒川総合体育館)で開講される。時間は午後2時から4時まで。無料。

 当日は、アルコール依存症の基本的な知識をはじめ、アルコール問題を抱える本人との付き合い方や対応方法などについて学ぶ。講師は久里浜医療センター医療福祉相談室長の前園真毅さん。

 事前申し込み制で定員50人(定員超過の場合は抽選)。申し込みは11月28日(金)までに県精神保健福祉センター相談課【電話】045・821・8822(受付は平日午前8時30分から午後5時15分まで)へ。

道の駅湘南ちがさきで柿の品評会 11月19日 売り切れ次第終了

 茅ヶ崎市果樹持寄品評会柿の部が11月19日(水)、道の駅湘南ちがさき(茅ヶ崎市柳島1546の1)で行われる。

 品評会審査を午前9時30分から行い、品評会結果発表と一般観覧は、審査終了後の10時30分頃からを予定。市内産柿の直売は10時から。品評会出品柿の販売(10時30分から整理券配布)は11時からで、ともに売り切れ次第終了。

 問い合わせは茅ヶ崎市農業水産課【電話】0467・81・7145へ。
獣脚付施釉陶器片(上)正面  (下)側面

学芸員のイチ推し! -連載 Vol.37-どうみる? 遺跡調査展示会

 茅ヶ崎市博物館では12月7日(日)まで、令和6年度に市内で行われた発掘調査の成果を発表する速報展を行っています。たくさんの出土遺物たち。どこに注目すればよいのでしょう。

 まず、目に入るのは、前回の特別展「古代高座(たかくら)」で主題となった高座郡家(ぐうけ)のある下寺尾地区。それに続く香川地区から菱沼地区にかけては、これまでに古代の特殊遺物が見つかっています。昨年度も、香川地区からは線刻土器、本村地区からはネコ科動物の足を模した獣脚付施釉陶器片のような特徴的な遺物が見つかりました。高座郡家で働く役人たちはこのあたりに住んでいたのかもしれません。

 それぞれの遺跡からは様々な年代の出土遺物が見つかり、中には見覚えのある飲み物の瓶も!住みやすい場所は昔から変わらないのでしょうか。

 11月末まで交流スペースで「古代高座」に関するパネル展を開催しており、図書室にはそれぞれの遺跡のことや発掘調査の風景がわかる本も紹介されています。12月7日には発掘担当者によるギャラリートークも。時代ごとの土器の違いなど、新しい楽しみ方を探してみては?