中原区版【11月21日(金)号】
社員の前で発表する生徒

富士通(株) 中学生に「学びの場」提供 職場体験で社員と協働

 総合電機メーカーの富士通(株)(上小田中)は11月12日、13日の2日間、地域貢献活動の一環として、市立犬蔵中学校(宮前区)の2年生を対象とした「職場体験型探究プログラム」を実施した。学習指導要領で必修の中学校の職場体験として初めて企画。生徒6人が同社テクノロジーホールなどを見学し、元川崎工場で進めているFujitsu Technology Parkの再開発について社員たちと意見交換し、研究成果の発表を行った。

 今年6月に創立90周年を迎えた同社。創立当初から主要拠点としていた上小田中の元川崎工場に昨年、研究開発機能やコーポレート機能を集約し、本社機能を移転。現在、Fujitsu Technology Parkとして再開発を進めている。

 今回同社が企画した「職場体験型探求プログラム」は、同社本店、Fujitsu Technology Parkで実施。会社見学だけでなく、「富士通クエスト」と銘打ち、学習指導要領で求められる「探究的な学び」を提供。与えられたミッションをもとに、社員と協働しながらテーマ設定から調査研究、発表までを体験してもらう内容のプログラムを企画した。

 初日に、富士通製品や同社の技術を紹介しているテクノロジーホールを見学。「富士通クエスト」では、2班に分かれて「富士通らしい空間を提案しよう」をミッションに、2日間にわたってAIを活用しながら社員と意見を交わし、発表資料を作成。2日目の午後には、同社社員が見守る中で研究成果を発表した。

 「富士通の10年後」をテーマにした班は、子どもから大人まで集まる施設として、芝生広場にあずまやや木陰で休めるスペース、ブランコなどの遊具、カフェを設置して富士通製品を使える場を提供するなどのアイデアを披露した。もう一つの班は「AIとつくるクリーンシティ」をテーマに、ごみを捨てた量をAIで計測しそれを比べ合い、国外の拠点とも競うことなどを提案した。

 発表を聞いた社員は「富士通のことを踏まえて考えてくれていた。カフェなどリアルに会社に取り入れてもらいたい」と感想を話した。同校の石川黎音さんは「みんなスーツを着てという思っていた仕事と違った。ゼロから創造して1を作ることの難しさを感じた。これから授業で生かしていきたい」と今回の体験を振り返り、今後に向けて抱負を語った。

社員「地域に貢献を」

 同社では、これまで市立中学校から「PCの製造現場を体験させてほしい」という職場体験の依頼はあったものの、PCの製造を行っていなかったことから受け入れていなかったという。今回、同校から実際の仕事に触れる機会をと依頼を受け、初めて生徒を招き入れることになった。

 同社コミュニティ推進室の佐藤康一郎さんは「弊社はBtoBの会社なので、生徒の受け入れに不安があった。自由な発想をすることを楽しく学んでもらえたので、受け入れて良かった。川崎は創業の地。今後も職場体験はできる限り協力できたら。地域に貢献していきたい」と話した。

12年ぶりに新たな市消防音楽隊の隊長に就任した 井坂 好希さん 麻生区在住 38歳

市民の日常に消防の存在を

 ○…川崎市消防音楽隊の新隊長に今年4月に就任した。隊長交代は12年ぶり。「広報する音楽隊」を目指し、SNSでの発信など新たな取り組みに挑戦している。今夏には中原区内の市立井田病院で音楽隊として初の院内コンサートを開催。ベッドのまま鑑賞した患者もいた。病院との調整役を担っただけに「楽しんでいただけてよかった」と笑みを見せる。

 ○…18歳で消防隊に入隊し、一度は退職して大学卒業後に再入隊した。異色の経歴の理由は「命の尊さに何度も触れたので」。2歳の時に心肺停止となり、父の蘇生で助かった。大学時代は親友の死に直面。祖母は脳の手術直後に死亡した。再入団後は市内各地で救急の任務にあたり、多数の死者が出た2015年の簡易宿泊所火災では救命の順序を決める「トリアージ」を担当。つらい任務でも、「命は『あって当然』ではないもの」と、現場で最善を尽くすことに集中してきた。

 ○…音楽隊には7年前に志願。音楽経験はゼロだったが、救急任務にあたる中で、「広報」の重要性を痛感したという。「例えば我々は救急車の適正利用を訴えているけれど、多くの市民が市内の救急車の台数を知らない。消防の情報を、伝えていきたい」。市民と触れ合う機会の多い音楽隊が、最適と考えた。

 ○…音楽隊は配属後に初めて楽器を触る隊員も多い。自身も人生で初めてトランペットに触れ、プロの指導者に師事して基礎から学んだ。宿直明けには、カラオケボックスで次の勤務まで練習した。「音楽は難しい」と苦笑するが、目指すのは「至高の音」ではない。「市民の日常に消防の存在を根付かせることで、防災意識や適切な救急利用につながる。音楽隊がその一翼を担えるよう、全力を注ぎたい」
福田市長らセッション参加メンバー

NEC・川崎市ら SDGsを市民が体験 1200人来場、にぎわう

 NECは11月9日、川崎市やNECプロボノ倶楽部などと共同で「かわさきSDGsパートナーまつり」をNEC玉川事業場で開催した。3回目となる今回、「かわさきSDGsパートナー」の企業・団体・教育機関が多数参加し、多彩なブースや企画を展開した。

 当日は約1200人が来場し、防災、環境、芸術をテーマにした体験型プログラムを楽しんだ。福田紀彦川崎市長らが登壇した「産官学を超えてつくるかわさきSDGsの未来」をテーマにしたセッションでは、川崎市のSDGs推進に向けた取り組みや今後の展望について議論が交わされた。来場者は「楽しく学べる内容で家族で参加できた」と感想を話した。

サークル見学・体験会

 中原市民館で活動するサークルの見学、体験ができるオープンキャンパスが12月1日(月)まで同館で行われている。主催は中原市民館サークル連絡会と市教育委員会。

 新たな仲間や学び、活動に出合える機会を提供。和装研究会の着付けをはじめ、健康体操、朗読、油絵、書道、フラダンスなどの団体の活動が体験できる。11月30日(日)はサークル連絡会合同開催日。日本習字研究会など4団体の展示と体験コーナー、音楽室では朗読ひなの会らの実演発表も実施される。

 参加無料。事前申し込み不要で直接会場へ。(問)中原市民館【電話】044・433・7773
伊集院さん(右から2人目)とMEZASHIでパレード

中原消防署 モトスミで防火呼び掛け 俳優・伊集院さんら

 中原消防署(小川晶署長)は11月12日、関係機関らと共にモトスミ・ブレーメン通り商店街で防火パレードを実施した。パレードには、俳優の伊集院あさひさんも参加し、商店街を歩く人たちに火災予防を呼び掛けた。

 防火パレードは、11月9日から15日までの「秋の火災予防運動」に合わせて実施されたもの。同署や関係機関は、今回の火災予防運動のポスターに、テレビや舞台で活躍する伊集院さんを抜擢。その伊集院さんと、小川署長、中原区役所の沖本里恵区長、中原警察署の菅健司署長で「中原区の安全・安心なまちづくりを目指す」ために結成されたユニット「MEZASHI」が、川崎市消防音楽隊の先導のもと、関係団体36人でモトスミ・ブレーメン通り商店街を歩いた。

 パレード後には、元住吉駅西口広場でセレモニーを実施。小川署長は「寒くなると空気が乾燥し、火災が増える。掃除をする際は、電気プラグを抜いてほこりを取るにようすると火災が減る。ぜひご協力を」と訴えた。伊集院さんは「今回火災予防運動のモデルに起用していただき、火災に関するニュースなどを気に掛けるようになった。火災は怖いものだけど、火災が起きた際にどう行動できるか。しっかり知識を身に付けて」と呼び掛けた。消防音楽隊によるミニコンサートでは、『好きです かわさき 愛の街』などを演奏し、会場を盛り上げた。

「できることを」

 伊集院さんは本紙の取材に対し、「元住吉に初めて来て思っていた以上ににぎわっていて楽しかった。火災予防については難しく考えすぎず、できることをやっていきたい。一人の力ではなく、まちはいろいろな人の力で守られていることを知ることができた」と今回の体験を語った。

人権オンブズパーソン 「困ったときは相談を」 今井中で条例など紹介

 市立今井中学校で11月17日、川崎市人権オンブズパーソン代表の野村武司氏による「人権オンブズパーソン子ども教室」が行われた。

 子どもの権利の侵害や男女平等の人権侵害について、相談や救済の申し立てを受け付けている「川崎市人権オンブズパーソン」。2006年度から市立中学校で、人権の大切さなどを伝える教室を実施している。

 2部構成で行われた今回、全校生徒約340人が参加。1部では、野村代表が市の「子どもの権利条例」などに触れながら、「相手が傷ついていないか」「権利が守られていない、ありのままの自分でいられないときなど、困ったときは相談してほしい」と呼び掛け、人権オンブズパーソン、子どもあんしんダイヤルなどを紹介した。

 2部では、川崎市市民文化大使でバイオリニストの大谷康子氏がバイオリンの演奏を披露しながら、音楽が国や人種を超えてつながれたことなどをこれまでの経験をもとに話した。

 講話を聞いた同校3年の佐々木潤さんは「条例を習ったばかり。人を傷つけることは自分に直結することを学んだ」と話し、中原千寿さんは「困ったときの一つの手段として電話などがあることを心にとどめておきたい」と話した。

新百合ヶ丘総合病院 「シニアからの腰痛」を知る 高津区で無料講演会

 新百合ヶ丘総合病院(麻生区)は、市民医学講演会を12月1日(月)に高津市民館で開催する。

 同院が定期的に行っている無料講演会で、今回のテーマは「シニアからの腰痛の特徴と対処法」。同院の低侵襲脊髄手術センターの水野順一センター長が講師を務める。会場は同館大ホール(高津区溝口1の4の1ノクティプラザ2、12階)、午後2時30分から3時30分まで。申込み不要、当日直接会場へ。定員250人。問合せは同院広報課【電話】044・322・9991(代)。
多くの人が訪れ、交流を生んだ屋内外の会場

ごえん楽市 出合い生む見本市 67団体、6チームが出展

 市民活動を体験できるイベント「ごえん楽市」が、11月15日に中原市民館・かわさき市民活動センター、ららテラス武蔵小杉施設外周部を会場に開催された。

 市内で活動する団体と出合いを生む年1回の見本市。今回は67団体が出展し、社会課題や目的に合わせ、ワークショップ、販売、専門相談、パフォーマンスなど多彩な催しが行われた。同楽市では初めての屋外出展ブース「ごえんマルシェ」も開かれ、小さな子どもを連れた家族らが参加し楽しんでいた。

 オープニングには川崎出身のアイドル4人組GABUが出演。「歌って踊って、大好きな地元を元気したい」と盛り上げた。主催者は「市民活動を体験することで良い”ご縁”につながれば」と思いを込めた。

「午後の紅茶」から新商品 本紙読者10人にプレゼント

 キリンビバレッジ(株)が「キリン 午後の紅茶」シリーズの新商品「午後の紅茶FRUITS & ICE TEA オレンジとグレープフルーツ/白ぶどうとレモン」の2品=写真=をこの秋新発売。

 オレンジとグレープフルーツは、オレンジとグレープフルーツの甘酸っぱさを、爽やかな紅茶で仕立てた、すっきりした甘さ、白ぶどうとレモンはみずみずしい果汁感の白ぶどうとレモンを組み合わせ、紅茶を加えることで、爽やかですっきりとした後味がそれぞれ特長だ。

 本紙読者10人に2本セットをプレゼント。希望者はメールで受付。氏名、年齢、住所、電話番号を記載の上、kawasaki@townnews.jpへ。11月30日(日)締め切り。

映像作品のリレー上映会 11月22日 中原市民館 

 なかはらフィルム・フェスティバルが11月22日(土)、中原市民館(新丸子東)で開催される。午後1時30分から4時。定員100人。入場無料。乳児や幼児と座れるファミリー席もあり。

 なかはらフューチャーデザインパートナーズが主催する「川崎」「中原」「市民館」にまつわる映像作品のリレー上映会。16mm映画や『なかはらミュージカル』のPR動画などを予定している。(問)【電話】044・433・7773
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(上)カマカさんと野橋さん(下)教室の子どもたちの演技

フラダンス講師・野橋さん ハワイのフラ大会で優勝 「次世代のために挑戦」

 フラダンス教室「Yukino Hula Studio LINOHANA」 (宮前区)を主宰する野橋潔乃さん(44)が、今年9月に米国のハワイで開かれたフラダンスの大会「カウアイ・モキハナ・フェスティバル」に出場し、フィオハナ部門で優勝した。「次世代のために」と挑戦した舞台で、「まさかの連続」だったという。

 同フェスティバルは、ハワイ文化の継承を目的に1985年からカウアイ島で開催されてきた。2020年には予選大会「カウアイ・モキハナ・フェスティバルジャパン」 が始まり、国内各地を会場に続いている。

 野橋さんは10年ほど前にフラダンスに出合い、20年に独立し、3つの拠点を持つ「LINOHANA」を開業した。野橋さんの方針で、ただ踊りを覚えるのではなくハワイの文化を学び、曲や動きの意味について理解してもらっている。

 野橋さん自身も技術を磨くため「クムフラ」(フラの師匠)に師事。現在も年に3〜4度、ハワイ在住の「クムフラ」であるカマカ・クコナさんを訪ねて踊りをチェックしてもらい、逆にカマカさんを日本に招いて教室のメンバーも指導してもらった。

 大会に向け、カマカさんの教え子たちでメンバーを組み、猛特訓。「挑戦のつもりで予選にのぞんだ」(野橋さん)ところ、まさかの優勝で本大会へ。本大会ではエントリー時に演目の解釈や歴史背景などに関するレポートなどを提出するが、こうした部分も高く評価され、最高賞を受賞した。

 野橋さんは「教室では特に次世代育成に力を入れているので、若いメンバーがいつか世界に挑戦する時のために、経験を積むことが目標だった。『まさか』の連続だったけれど、この貴重な経験を、教室の学びに生かしたい」と語る。

 「LINOHANA」は12月6日(土)、国際交流センター(中原区)で「フラダンスで文化交流」に出演する。問い合わせは教室【電話】080・4434・7901。
(上)聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院の母性病棟(下)clinic WIZの加久院長と、助産師の菊本さん

低体重児などに提供 「ドナーミルク」市内でも 川崎病院が使用施設に

 低体重で生まれた赤ちゃんのための「ドナーミルク」を使用できる施設として、今年10月に川崎市立川崎病院(川崎区)が「日本財団母乳バンク」に登録された。市内の使用施設は聖マリアンナ医科大学病院(宮前区)に次ぐ2施設目。一方でドナーミルクを集める「登録施設」はまだ1施設と、市内での運用は始まったばかりだ。

 ドナーミルクは、早産などで1500g未満の低体重で生まれた赤ちゃんに対し、母親の母乳が出なかったり、出産の影響で身体に負荷をかけられない場合、ドナーから寄付されたミルクを提供する制度だ。必要以上に母乳が出るドナーが搾乳したものを細菌検査などを経て冷凍保管し、新生児集中治療室(NICU)の要請に応じて、赤ちゃんに提供する。

聖マリ病院で40人

 国内には「日本財団母乳バンク」と「日本母乳バンク協会」の2つの団体があり、ドナーの窓口になる「登録施設」と、赤ちゃんにミルクを提供する「使用施設」がそれぞれ登録されている。

 聖マリアンナ医科大学病院では1500g未満で生まれる乳児が年間50人前後おり、2019年に市内初の使用施設に。23年1月から25年6月末までのドナーミルク利用者数は40人だった。利用者は増加傾向にあり、25年上半期に1500g未満で生まれた子どもの7割以上がドナーミルクを利用した。

 同院の新生児科部長・総合周産期母子医療センター長の北東功教授は「小さく生まれたお子さんに早期に母乳を与えることで、病気を発症しにくくなる。母体の負担も軽減できる大切な制度」と語る。しかし今のところ医療保険の適用外のため、ミルクの提供を受ける「母乳バンク協会」に支払う会費を同院が負担する。こうした医療機関の負担を軽減するべく、東京都では今年度から、使用施設と登録施設に対する助成事業を始めた。北東教授は「同様の支援が広がれば、病院としても制度を使いやすくなる」と語る。

「制度知って欲しい」

 一方、市内の登録施設は「clinic WIZ のぼりと・ゆうえん小児科」(以下clinic WIZ 、多摩区)ただ一つだ。「clinic WIZ」は今年4月から「登録施設」となり、ドナー希望者への説明や血液検査などを、助産師の菊本登萌さんと協力して実施している。新生児専門医である加久翔太朗院長は「集中治療が必要な新生児のためにできる支援を考えた。将来的には登録施設が地域に根付くことが理想。まずは制度を知ってもらいたい」と話していた。

中原フィルハーモニック 音楽の楽しさ、感動を 11月23日 定期演奏会

 市民楽団「中原フィルハーモニック・オーケストラ」の第4回定期演奏会が11月23日(日)、エポックなかはらホールで開催される。午後2時開演。入場無料。

 2023年4月にアマチュアオーケストラとして発足し、地域に根差した音楽活動を行っている同オーケストラ。音楽の楽しさや感動を伝えようと演奏会を定期的に開催し、今回で4回目。川崎フィルハーモニー管弦楽団でタクトを振る鏑木蓉馬氏を指揮者にクラシックの名曲を披露する。

 希望者は直接会場へ。問い合わせは同オーケストラのウェブサイト。

小杉の「推し」展示中 子どもお絵かきコンテスト

 武蔵小杉東急スクエアと中原区共催の「子どもお絵かきコンテスト」の受賞作品が11月30日(日)まで、武蔵小杉駅連絡通路と武蔵小杉東急スクエア5階特設会場に展示されている。

 同コンテストは子どもたちに地域への興味と関心を持ってもらうことを目的に開催され、今回が5回目。「武蔵小杉推しせんきょ」をテーマに7月14日から8月24日に作品を募ったところ、武蔵小杉の「ここが大好き」「この人がすてき」など、市内在住・在学の小学生から230点の「推しの絵」の応募があった。

 展示されているのは、最優秀賞・はるるんさん(小3)の『小杉をささえてくれるみんなとキャラクターたち』をはじめ、優秀賞(4人)、中原区長賞(1人)、東急武蔵小杉駅駅長賞(1人)、武蔵小杉東急スクエア賞(3人)の10作品。各賞の授賞式は11月3日に行われた。

 最優秀賞・はるるんさんの作品には「ひびあんしんしてすごせたり、おやすみの日にはたのしいイベントをよういしてくれてぼくはとてもしあわせです。この夏とどろき公園できょうりゅうにあえて、うれしかったです。いつもありがとうございます」とコメントが添えられている。

サンフォニックス 才能あふれるピアニスト ショールームで無料公演

 音楽事業を手掛ける(株)サンフォニックス(宮内)のピアノショールーム「ハーモニア」で11月9日、第4回ジャパン・ジャズ・ポップ・ピアノコンペティションのグランプリなど各賞の受賞者による特別ピアノ演奏会が開かれた。

 ショールーム開店時から続く春・秋の無料公演で、今回が28回目の開催。抽選で選ばれた観客61人が、才能あふれる若手ピアニストたちの奏でる旋律に耳を傾けた。杉本一花さん(小4)、肥後崎柑菜さん(中1)、宮川理音さん(中1)、むぎたろさん(高1)が出演し、ジャズやポップなどを披露。同ピアノコンペティションの創立者で審査員長を務めるミハウ・ソブコヴィアクさんも演奏した。ピアノは同社が2019年に導入したスタインウェイ社のグランドピアノを使用。出演者が若いこともあり、ピアノを習う小学生らも親子で訪れ、弾き手によって変わるピアノの音色にも注目が集まった。

 同社の三浦隆晴代表は「これからも『音楽のまち・かわさき』にふさわしく、地域の音楽文化の振興に貢献できるよう、努力していきたい」と思いを込めた。

川崎とどろきRC Tシャツ110枚を寄贈 新日本学園へ

 社会奉仕団体の「川崎とどろきロータリークラブ」(井上佳則会長)は11月10日、児童養護施設・新日本学園(木月伊勢町)にTシャツ110枚を寄贈した。

 保護者がいない子どもや家庭で育てられない子どもたちを安定した生活環境で成長、自立を支援する児童養護施設の新日本学園。現在、小学2年生から18歳までの子どもたちが生活している。

 同クラブではロータリー財団の地区補助金を活用して、同学園のイベントなどで子どもたちや職員がおそろいで着用するTシャツを用意。Sサイズから3Lサイズまで110枚を寄贈した。

 同クラブの例会に出席した三浦崇志園長は「おそろいのTシャツを作るのが長年の夢だった。子どもたちの団結のシンボルとして使わせてもらいたい」と謝辞を述べた。井上会長は「地域のクラブとして引き続き応援していきたい」と話した。
選手会会長の安藤駿介選手と副会長の大関友翔選手

GO!GO!!フロンターレ

選手会が慈善オークション

 川崎フロンターレの選手会は、ベトナムの児童養護施設や小児病棟の子どもたちを支援するプロジェクトを始動した。資金を募るためのチャリティーオークションを、11月30日(日)まで開催している。

 同クラブは2013年の親善試合をきっかけにベトナムとの交流を深め、21年にはビンズン省にサッカースクールを開設。今回の企画は、クリスマスに選手たちが水色のサンタクロースに扮し、小児病棟を訪れて子どもたちに笑顔を届けてきた社会貢献活動「ブルーサンタ」を、海を越えてベトナムにも広げようというもの。現地での経済格差や孤児の増加といった課題に対し、選手たちが「自分たちにできることはないか」と発案したという。

 オークションには全選手が参加し、スパイクなどを出品。収益はサッカーシューズや文房具などの購入費や輸送費に充てられ、現地の子どもたちにプレゼントとして届けられる。

 選手会会長のGK・安藤駿介選手は「選手とファン・サポーターが一体となって取り組むプロジェクト。温かい活動にしていきたい」と話している。入札は特設サイト「スポオク」から。

画像は川崎フロンターレ