茅ヶ崎・寒川版【11月28日(金)号】
優勝報告した畠山選手(中央)

BMⅩ女子畠山紗英選手 アジア・国内王者に 木村町長に優勝報告

 女子BMⅩレーシングのパリ五輪日本代表である畠山紗英選手(26)が、11月に開催された主要大会での優勝報告のため20日、地元・寒川町の町長らを表敬訪問した。2028年開催のロサンゼルス五輪に向けて「2026年のアジア選手権が大きなポイント」と、今後のビジョンと決意を語った。

 畠山選手は、11月1日、2日の「アジアBMXレーシング選手権」(愛知県名古屋市)と、15日、16日の「2025 JBMXF大東建託シリーズ第10戦 茨城大会」(茨城県ひたちなか市)の両方で優勝を果たした。

 アジア各国のトップライダーが集結した選手権では、予選から安定した走りで決勝に進出。スタートから持ち前の加速力で先行し、ライバルを寄せ付けないレース運びで優勝。エリートカテゴリー(23歳以上のトップライダーが参加する、競技の最高峰となるクラス)で、2年ぶりにアジアチャンピオンの座を獲得した。

 続く国内シリーズ戦では、初戦でスタートに失敗し2着となったものの、その後の2レースで挽回し逆転優勝。この勝利により、今期シリーズ5勝を挙げ、年間チャンピオンの栄冠を手にした。

ロス五輪視野に

 表敬訪問では、2つの大会を様子を町長に伝えた畠山選手。「どちらも日本での開催となり、特別な大会だった。ファンの人たちにみてもらえて、優勝できてうれしい」と大会を振り返った。また本番での実力の発揮の仕方を問われると、「どんなに小さなレースでも、『勝たなければならない』という緊張感は常にある」と語った。

 木村町長は「このような結果は本当に素晴らしいこと。これからも町の子どもたちに夢を与えてほしい」とエールを送った。

 今シーズンを終え、すでに2028年ロサンゼルス五輪も視野に練習に打ち込む畠山選手。来年以降は出場権を獲得するための争いが本格化するといい、「海外でのレースが増えていく。日本、アジアでの活躍を足掛かりに、さらに世界で通用する力をつけていきたい」と意気込んだ。特に、来年開催されるアジア選手権を重要なステップと位置づけ、世界での活躍を見据えているという。
処理中に発火したリチウムイオン電池=提供

茅ヶ崎市環境事業センター リチウム電池火災が急増 今年度は132件発生

 全国のごみ処理施設でリチウムイオン電池を原因とした火災が相次ぎ、問題となっている。茅ヶ崎市と寒川町のごみ処理を行う環境事業センター(茅ヶ崎市萩園)でも、リチウムイオン電池が原因とみられる火災が急増しており、現時点で昨年度を超えた。同センターでは「正しく排出し、火災の防止とリサイクルに協力してほしい」と呼びかける。

 リチウムイオン電池は、繰り返し充電して使用できることからスマートフォンやパソコン、電動アシスト自転車、ハンディ工具などに幅広く利用されるようになった。

 一方で強い衝撃や破損により発煙・発火するため、全国のごみ処理施設で火災が発生し社会問題となっている。

 藤沢市では9月4日、リサイクルプラザで電気製品に内蔵されたリチウムイオン電池が原因とみられる火災が発生し、施設は稼働を停止。同市は本格復旧を来年6月と見込み、現在は近隣市に一部処理を委託している。市民にはごみ排出の抑制を呼びかけるなど、大きな影響が出ている。

昨年度上回る火災件数

 茅ヶ崎市と寒川町で発生する大型ごみ、燃やせないごみなどを処理する環境事業センターでも、危機感を募らせている。

 同センターで破砕や選別、圧縮などの再資源化処理中に発生した、リチウムイオン電池が原因と思われる火災は2023年度は80件、24年度は120件と年々増加。特に今年度は11月18日時点で、昨年度を上回る132件に上っている。

 「対策は正しく排出することに尽きる」と同センター担当者。現在、茅ヶ崎市、寒川町ではリチウムイオン電池等の充電式電池は収集・処理できないものとしている。そのため「電池を適正に処理することができる電器店、スーパー、家電量販店などに設置された 『JBRC電池回収協力店のリサイクルボックス』を利用し『燃やせないごみ』や『容器包装プラスチック』など、市の通常収集には出さないこと」と呼びかける。

 またスマートフォンや電動歯ブラシなど電池が内蔵されている製品については「無理に分解せず、製品のまま排出してほしい」として、リサイクルと資源化推進のため、茅ヶ崎市内27カ所、寒川町内7カ所の公共施設や商業施設に設置されている「使用済み小型家電回収ボックス」の利用を呼びかける。

 「今後は電池類の分別収集も検討する」と同センター担当者。ごみ排出についての相談は同センター【電話】0467・57・0200、寒川町環境課資源廃棄物担当【電話】0467・74・1111へ。

11月10日付で寒川町の教育長に就任した 花山 尚人さん 大磯町在住 63歳

縁ある町で充実の教育を

 ○…11月10日付で寒川町の教育長に就任した。「40年以上教鞭を執った縁の深いこの町で、新たな立場となり責任の重さを感じている」と真剣な表情で語る。目指すのは「子どもの教育環境を整えること」と、「現場の教師がのびのび子どもたちと向き合える環境作り」。「保護者や地域との連携を図りながら、町の教育をより発展させていきたい」と意気込む。

 ○…茅ヶ崎市出身。中学・高校と6年間バレーボールに汗を流した。高校時代は1年生にしてレギュラーの座をつかんだというが、今でも鮮明に思い出すのは「そんな自分に対する先輩の人柄の素晴らしさ」だという。「教員人生の基本となる人間性やチームワークは、部活動から学んだ」と力を込める。教師を志したのもその頃。「熱心に指導してくれた先生方に憧れたのがきっかけだった」。茨城大学で下宿しながら数学を学び、教員免許を取得すると、卒業を機に寒川町立旭が丘中学校に赴任した。

 ○…教師として、教科指導にとどまらず、学校行事にも情熱を注いだ。合唱祭の開催や、生徒が主役の体育祭への改革を推進。その根底にあるのは「勉強は1人でもできるけれど、みんなで1つのものを作り上げる喜びは学校でしか経験できない」という教育観だ。当時の思い出が今でも同窓会で語られることが「教師冥利に尽きる」。常に子どもたちの自立と共生を考え、その力を引き出してきた。

 ○…毎日の日課は読書というほど、大の本好き。「どんなジャンルでも読むから、家に本があふれている。きっと2000冊近くはあるのかも」とにこり。最近は、若い教員におすすめの本を贈ることもある。「生まれ変わったら今度は小学校の国語の先生になってみたい」
左から西山俊さん、浜地櫂依さん、浜地沙羅さん、名須川紗綾さん

ライフセービング日本代表 茅ヶ崎から4人選出 27日から世界戦へ

 ライフセービング日本代表選手がこのほど発表され、茅ヶ崎市から4人が選出。11月27日からニュージーランドで開催中の、インターナショナルサーフレスキューチャレンジに出場中だ。

 日本代表は、6月に開催された全日本種目別選手権の結果などを総合的に判断して、全部で23人が選出された。

 選出された西山俊さん(37・共恵在住)と名須川紗綾さん(34・浜之郷在住)は、茅ヶ崎サーフライフセービングクラブに所属し、2人でサーフスキーリレーに出場。「引継ぎ等がうまく、お家芸」ともいう団体戦で上位を狙う。また2人とも個人でサーフスキーレースにも出場。西山さんはレベルが高いオープン代表で8位入賞を目指す。名須川さんは「5位に入れば上々だが、強豪のニュージーランドとオーストラリアを食って4位に食い込みたい」と闘志を燃やす。茅ヶ崎市スポーツアンバサダーの浜地沙羅さん(20・常磐町)、櫂依さん(17・同)は姉弟で選出。沙羅さんはボードレースとビーチリレー、ボードリレーに出場。オープンでの出場は初となり「イメージが明確でないが、強豪に勝ち3位を目指す」。ユースのキャプテンとなった櫂依さんは若さを武器にボードレースやオーシャンマンなどに出場し「強豪に勝ち、内容も満足できるものに」と力を込める。

 大会は3日間同じ競技を繰り返し行い、累積点で国ごとの総合結果を競う。4人は「一体感で総合3位を狙いたい」と話している。
妙音弁財天像(中央)と三津木さん(左)

「茅ヶ崎の弁天様」知って 厳島神社境内にのぼり旗

 新町厳島神社(茅ヶ崎市新栄町2の10)の境内社である妙音弁財天にこのほど、のぼり旗が設置された。

 同社の起源についてははっきりしないことも多いが、明治の中期には茅や葦が生い茂る湿地に「石神弁天社」が祀られており、人々の信仰を集めていたという。

 石神弁天社はその後、幾度かの移転を経て1918(大正7)年には、東石神(現在の元町)から茅ケ崎駅前に遷座し、その際に厳島神社と改称し造営されたという記録が残る。戦後の1948(昭和23)年には、駅前の開発に伴って現在の場所に移った。

 境内に琵琶を弾く姿を模した青銅製の「妙音弁財天」の像が建立されたのは81(昭和56)年。厳島神社では天照大御神と須佐之男命との間に生まれた三柱の女神(市杵島姫命、田心姫命、湍津姫命)を祭神としており、そのなかの市杵島姫命と弁財天が同一視されることもあることから建立が決まり、同年11月3日に入魂除幕式が行われた。

 以降、家内安全や商売繁盛、学問、音楽、芸能の神様として親しまれてきた。茅ケ崎駅近くという立地もあって参拝者も多いという。

 30年ほど前には、サザンオールスターズの桑田佳祐さんが、浜降祭で神輿を担ぐために同社を訪れたこともあった。

移転80周年へ準備

 現在同社では、2028年に迎える移転80周年に向け、ホームページの開設や本殿、玉垣の修復などさまざまな事業を進めており、のぼり旗の設置もその一環。

 同社の責任役員で由緒や歴史を調べてきた三津木武さん(90)は「のぼり旗は女性の神様らしい柔らかな色合いにした。この機会に『茅ヶ崎の弁天様』として、もっと多くの人に知ってもらえたら」と話している。

湘南浜見平ベースボールクラブ 結成10年 練習Tシャツ新調 地域アーティストとコラボ

 湘南浜見平ベースボールクラブが今年度結成10年目を迎え、練習用Tシャツを新調=写真。地域のアーティストと共に作り上げた。

 同クラブコーチの友人のイラストレーター、トミオさんにデザインを依頼。団旗に掲げる「一球入魂」というスローガンに乗せ、後世に続く団員たちへ伝え、活躍してもらいたいという願いをデザインに込め、子どもたちと作成した。一球入魂の文字は、書道家でもある別のコーチがしたため、背中のSHBCの文字は、トミオさんが茅ヶ崎と野球をイメージして描いた。
(上)看護師によるダンスの披露(下)お好み焼きなど祭りにちなんで振舞われた料理を前に笑顔を見せる利用者

秋祭りで笑顔あふれる 麗寿会 ボラなども参加

 茅ヶ崎市南湖の特別養護老人ホーム「ふれあいの麗寿」(高橋大輔施設長)で8日と22日、恒例の秋祭りが開催された。

 同イベントは年に1度実施されているもので、利用者家族も参加。看護師や相談員らによる曲芸、歌唱などの披露のほか、屋台形式のお祭りメニューの提供などがイベント全体を盛り上げた。利用者の中には当日を楽しみにしていた人も多く、ボランティアチームの子どもによるチアダンスや、職員たちがパフォーマンスを披露した際には、ひときわ大きな拍手を送っていた。

 開催を受け、高橋施設長は「ご利用者さまのご家族にも参加していただいたこともあり、たくさんの人で盛り上げることができた。皆さんに年に一度のお祭りを楽しんでもらえたことがうれしいし、ご利用者さま、ご家族が一緒にお過ごしになり良かった」と話した。
くるみ割り人形の1シーン=提供

乃羽バレエ 「くるみ割り人形」公演 12月25日 市民文化会館

 湘南の地で70年以上の歴史を誇る、「乃羽バレエ団」(乃羽ひとみ代表)主催の全幕バレエ公演「くるみ割り人形」が12月25日(木)、茅ヶ崎市民文化会館(茅ヶ崎1の11の1)大ホールを会場に開催される。湘南舞台芸術振興協会が後援。午後6時30分開演、8時30分終演予定。

 チャイコフスキーの珠玉の音楽にのせて贈る同公演。国内外の著名なダンサーたちをゲストに迎え、今年を締めくくるのにふさわしい華やかなステージを創出する。今回は乃羽バレエスクール75周年の記念公演でもあり、乃羽代表は「スタッフ一同、精進してまいりますので、ぜひ多くの方にお越しいただければ」と話す。

 チケットは全席指定で、S席8000円、A席6000円、B席4000円。買い求めおよび問い合わせは乃羽バレエ【電話】0467・82・1339へ。
長蛇の列ができたはしご車搭乗体験

消防イベントが盛況 1万人以上が来場

 ちがさき消防防災フェスティバルが11月16日、第一カッターきいろ公園(中央公園)で開催され、延べ1万500人が来場し盛況を見せた。

 「みて、ふれて、体験して、わかることがある!」がテーマの同イベント。会場では人気のはしご車搭乗体験に長蛇の列ができたほか、起震車やキッズレンジャーのコーナーにも親子連れが多数並ぶなどの人気ぶりだった。消防の担当者は「午前中から来場者が多く、期待の高さがうかがえた」と話していた。
健康・福祉に関する事業への寄付金を受け取った木村町長(右から2番目)=提供

明治安田生命 寒川町に75万円寄付 健康・福祉事業に活用へ

 明治安田生命保険相互会社平塚支店は「私の地元応援募金」として寒川町に75万7595円を寄付し、10月21日に同町役場で寄贈式が行われた。

 この取り組みは、同社グループの従業員が居住地・出身地などゆかりある地域を指定して行う募金に加え、会社の拠出を上乗せしてその地域に寄付するというもの。

 同町は2022年に同社との町民の健康増進に関する協定を結んでおり、過去にも寄付がなされている。

 寄贈式には同支店の担当者らが出席し、木村俊雄町長に目録を手渡した。木村町長は感謝を述べたほか、寄贈に際しては、住民の健康やサービスの向上に関する意見交換が行われ、今後も連携を強化していくことが強調された。

 なお、今回の寄付金は「健康・福祉に関する事業」への支援を目的としており、同町まちづくり基金に積み立てられる予定だという。
多くの来場者で盛り上がりを見せた秋祭り

ハピネス茅ヶ崎 祭事で20周年祝う 利用者や家族も参加

 社会福祉法人讃助の会が運営する特別養護老人ホーム・ハピネス茅ヶ崎(茅ヶ崎市甘沼・古知屋光洋施設長)で11月1日、利用者家族、地域住民らが参加して秋祭りが行われた。

 例年は「サザンビーチちがさき花火大会」に合わせて実施されてきたが、猛暑の影響などを考慮し初めて秋祭りの開催となった。当日は焼鳥や唐揚げ、焼きそばなどの飲食コーナーが用意され、利用者らは祭り気分を味わいながら家族で舌鼓を打ったほか、交流を楽しむ姿も見られた。併せて、スタッフが踊りや歌などを披露すると、笑い声や歓声が上がった。

 秋祭りの開催を受け、古知屋施設長は「寒さを心配しましたが、ぽかぽか陽気で入居者さまやご家族に楽しんでいただきました。また、当日は開設20周年の節目の日に当たり、感慨もひとしおでした」と話した。
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イベントのチラシ

茅ヶ崎FMが感謝祭 12月6日 コラボ企画も

 茅ヶ崎FM(エボラジ/89・2MHz)が主催して12月6日(土)、BRANCH茅ヶ崎2(茅ヶ崎市浜見平3の1)で感謝祭が開催される。午前10時から午後4時。

 茅ヶ崎FMのパーソナリティとBRANCHとの店舗のコラボ企画が目玉。セイン・カミュさんやイシバシハザマの石橋さん、杉山玲子さんが考案したクリスマスメニュー、石本沙織さんともしもし★コールミーテレフォン・つばさ♡さんによる衣料品のコーディネート展示など盛りだくさん。同所入口前ではダンスパフォーマンスも行われる。

 外れなしの大抽選会も実施。人気のFMグッズ、プレンティーズのクーポン券など豪華景品が用意されている。

 当日は同所で公開生放送を予定。午前11時から午後2時。メインパーソナリティの政井マヤさん、宮治淳一さんが各パーソナリティとのトークや、コラボ企画について話を聞く。詳細は茅ヶ崎FMのHPで確認を。

茅ヶ崎RCが65周年 関係クラブなど招き記念式典

 茅ヶ崎ロータリークラブ(RC)がこのほど創立65周年を迎え、11月20日に品川プリンスホテルで記念式典が開催された=写真1。

 周年を祝い、姉妹クラブの台湾・台北西北RCやフィリピン・マンダルヨンRCの関係者が来日。前日から同RCの会員とともに屋形船などを楽しみ、親睦を深めた。

 式典では、佐藤光茅ヶ崎市長や亀井信幸茅ヶ崎商工会議所会頭ら来賓が祝辞を述べた。

 また、第2780地区の松下孝ガバナーは英語や中国語を交えてあいさつ。親クラブにあたる藤沢RCの鈴木大次会長は、同RC創立当時の歴史を紹介し、会場を沸かせていた。

 茅ヶ崎RCの加瀬義明会長は来賓に感謝を述べたうえで、「5年前の60周年はコロナ禍で制限があった。このように盛大に祝えるのは夢のようで、人のつながりの温かさを感じている。友情と奉仕がRCの源。皆様と共にこれからも歩んでいきたい」と話した。

「どうぶつかわいいね」 松宝苑で移動動物園

 社会福祉法人松宝苑(山本丈男理事長)で11月14日、移動動物園が開かれた=写真。

 同法人のグラウンドにどうぶつむら(相模原市)を招いて、例年行っているもの。今年は子ヤギやロバ、ハリネズミ、オウム、七面鳥、ウサギなど23種の動物140匹が来訪。湘南くすの木保育園の園児や特別養護老人ホーム湘南くすの木の利用者らのほか、近隣住民にも開放した。餌をあげた来場者からは「かわいい」などの声があがっていた。

 山本理事長は「色んな人に動物とふれあってもらい、優しい心や癒しを得る機会にしてもらえれば」と話した。

鶴嶺高校50周年 世界へ羽ばたけ 「Be Cool ; Be Smooth.」 記念式典盛大に

 神奈川県立鶴嶺高等学校(高橋正広校長)がこのほど創立50周年を迎え、11月7日に茅ヶ崎市民文化会館大ホールで記念式典が開催された。1153人の生徒に加え来賓が招かれ、盛大に行われた。

 同式典は、生徒会が主体となり、60人の中央委員会ととともに運営。「Be Cool ; Be Smooth.」を式典のテーマに、グローバル教育に注力する同校らしく、英語を交えての進行となった。

 冒頭、高橋校長は同窓生やPTAのOB会「つるみね会」など関係者に感謝を述べ、「50年の間に便利になったが、今も大切なのは対面でのコミュニケーション。グローバルな舞台で未来を築く中で、クールでスマートなスタイルを。心のホーム=鶴嶺から、輝く栄誉を信じて、羽ばたいてほしい」と生徒らにエールを送った。

 PTA会長や同窓会長からの祝辞では、1975年に藤沢工業高校(現・藤沢工科高校)の敷地を間借りする形で開校し、翌年に茅ヶ崎市円蔵に移転するなど草創期の歴史が語られた。開校後も施設の建設工事が進む中、作業員に生徒らが元気よくあいさつすることにより、作業現場の士気が上がり、作業員から「子どもを鶴嶺に入学させたい」と声があがっていたという逸話も披露された。

 生徒代表として、川上聡子生徒会長が「当初は50周年にどんな意義があるのか分からなかった。しかし、歴史が残すものだけでなく、学校行事や活動を通して頑張る人が50年間居続けたことが大きな力。コロナの影響で学校活動が制約される中で、私たちは少しずつ活気が戻っていくさまを見てきた。このような歩みが続いていくことを願っている」と話した。

 50周年記念事業として、遮光カーテンの設置、放送機器の新調、体育館下の水回りの整備が行われた。

「Fantastic鶴嶺」生徒いきいきと

 第2部は「It's always Fantastic Tsurumine」と題した生徒発表が行われた。

 創部以来初となる全国大会に出場した吹奏楽部による、オリジナルファンファーレ「Zephyr(季節をわたる風)」等の演奏で幕開け。

 ダンス部によるパフォーマンスでは、歓声や友人を応援する声が会場に響きわたった。50周年を記念したマスコットキャラクター「ツル吉」を創作した生徒への感謝状贈呈も行われ、全校生徒参加の学校にまつわるクイズでは、答えが発表されるたびに歓声があがっていた。記念動画が放映された後は、グランドフィナーレへ。同校校歌の英語歌詞ロックバージョンを軽音楽部が演奏。チアリーディング部やダンス部も壇上に登場し、会場を巻き込んでの大団円となった。

第19代校長 高橋 正広

 式典では、英語だけではなく手話も交えてスピーチしました。多様性を尊重する隠れたメッセージです。他にも、ともに風を意味する、交響曲「zephyr」とバンド名「Rhea Breeze」から、校歌の英訳版は「Cranes over the ridges」=鶴が嶺を越えていくなど、散りばめてストーリー仕立てにしました。学校HPに周年に関することはなるべく入れていくつもりです。その中では私たちは歳をとりません。元気な姿で50年後に、またそれを見ようと、スピーチの締めはこうしました。「See you!」
さまざまな分野で町の発展に寄与した町民=提供

寒川町 27人4団体を表彰 第61回 寒川町表彰式

 第61回寒川町表彰式が11月1日、寒川町民センターで開催された。

 これは、町内で長年にわたり町の発展に貢献した人や団体、優れた業績をあげた人などを称えるための式典で、福祉、防災、教育、ボランティアなど、さまざまな分野で表彰される。

 式典では、木村俊雄町長が「町政の発展に尽力していただきありがたい。今後も豊富な経験と卓越した見識でご支援、ご鞭撻いただけたら」と感謝を述べ、被表彰者代表の日吉潤子さんが、「受賞者一同身に余る光栄であり、感謝している。今後も町の役に立てれば」と話した。

 受賞者は以下の通り(敬称略・順不同)。

▽厚生・衛生関係/佐和橋みどり、山口幸子、金子由利子、小西悦子、前田久子、荒川敏夫、鈴木チイ子、土方達雄、栗田隆▽徳行・善行関係/田中秀昭、鈴木純、和田山良子、栗田和江、横溝吉香、木村澄江、井上美恵、竹村武、二見六男▽消防関係/千葉郁朗、山口幸宏、大津直樹、岡村浩道、磯川健、小林利夫、井上貴博、若林正雄▽寄付関係/宗教法人寒川神社、「Dr.Greb基金」運用の会、一般財団法人林財団、読売センター寒川▽町政の振興または公益の増進に寄与/日吉潤子
校歌英訳ロックバージョンの動画YouTubeの鶴嶺高校専用動画ページより

校歌を英訳ROCKに

 鶴嶺高校の校歌が、英訳されロックバージョンにアレンジして、記念式典で披露された。また、インターネット上動画サイトYouTubeにアップされている。

 昨年9月、高橋正広校長が校歌を英訳したことをきっかけに、ロックバージョンの作成がスタート。3年生の軽音楽部8人がバンドを結成した。仙場ひより副部長を中心に作曲し、全員でアレンジを手掛けた。今年3月にはバンド名を「Rhea Breeze」と命名。6月には日本工学院八王子専門学校の協力により、同校のスタジオで録音し、7月31日に音源が完成した。

 そこから、鶴嶺高校のスタッフの橋本明夢香さんが動画編集し、10月末に完成した。

同窓会長 古川 一成

 創立50周年を迎えられたのも、ひとえに歴代教職員の方々の熱意溢れるご指導と、保護者・同窓生はもちろん地域の方々の優しく温かい支援があったからこそ。衷心より御礼申し上げます。

 高校生活は長くありません。悔いなく楽しんでください。同窓会には18,600余名の会員がおり、一期生は66歳となりました。教職員・生徒・保護者の三位一体・3羽の鶴が、たくさんの方々を巻き込んで編隊飛行ができるようになったと確信しています。いざ歌わん。「わが鶴嶺に栄えあれ」。

PTA会長 柳 伸広

 PTAとして学校に来る機会が多く、とても感じたのが、鶴嶺高校は「生徒が主役」と尊重しつつも、いつも先生方がそばに寄り添い伴走していて、家族のようなイメージだということ。在学中は分からないかもしれません。卒業して思い返し、改めて感じることと思います。ぜひこの家族のような学校と、その思い出を大切に。

 PTAは引き続き学校を応援し活動していきます。生徒の皆さんは情熱の火を灯し、夢に向かい羽ばたき、さらなる活躍を心からお祈り申し上げます!

公式マスコット「ツル吉」誕生 生徒が考案

 公式マスコットキャラクター「ツル吉」が50周年に合わせて誕生した。考案したのは、生徒の磯崎璃空さん(3年)と岡田幸希(2年)さん。式典内で2人に感謝状が贈られた。

 「ツル吉」には設定があり、「学校の購買で販売されている人気の鶏のから揚げ『ツルチキ』の原材料になるところを命からがら逃げてきた。トレードマークは首に巻いている富士山をモチーフにしたスカーフ。おしゃれさんなので気分によって色を変えている」とされている。

 公式マスコットの作成は、同校の生徒会・創立50周年実行委員会が中心となり、昨年12月から生徒へ広く応募をよびかけ、今年6月に生徒会役員と50周年実行委員による選考で、複数の応募内から決定した。

 今後は、学校案内などさまざまな場面で活用していく予定だという。
表彰式での横山社長(右から2番目)=提供

キングオブキッチンカー なんどきが銀賞

 茅ヶ崎なんどき牧場が11月22日に厚木市で開催された「神奈川キングオブキッチンカー㏌あつぎ2025」で、来場者投票により銀賞(=2位)を受賞した。横山貢社長は「スタッフやお客様に支えられた。次は金賞をめざしたい」と話した。

長谷川書店で書評哲学カフェ

 第13回読書会「書評哲学カフェ@はせしょ」が12月6日(土)、長谷川書店ネスパ茅ヶ崎店6階で開催される。午後1時30分から3時30分まで。

 哲学カフェは簡単には答えが出ないさまざまな問いについて対話する場で、1992年にパリで誕生したといわれる。

 今回はカフェ・ソシエテ主宰の月子さんを進行役に、18世紀の思想家・作家のヴォルテールの小説『カンディード』を取り上げる。現在、内容を要約し発表するレポーターを募集中。参加費は課題本を含めて1600円。すでに持っている人は1300円以上の書籍や雑記を購入した際に申し込みを。

(問)同店【電話】0467・88・0008

乃羽バレエ 「くるみ割り人形」公演 12月25日 市民文化会館

 湘南の地で70年以上の歴史を誇る、「乃羽バレエ団」(乃羽ひとみ代表)主催の全幕バレエ公演「くるみ割り人形」が12月25日(木)、茅ヶ崎市民文化会館(茅ヶ崎1の11の1)大ホールを会場に開催される。湘南舞台芸術振興協会が後援。午後6時30分開演、8時30分終演予定。

 チャイコフスキーの珠玉の音楽にのせて贈る同公演。国内外の著名なダンサーたちをゲストに迎え、今年を締めくくるのにふさわしい華やかなステージを創出する。今回は乃羽バレエスクール75周年の記念公演でもあり、乃羽代表は「スタッフ一同、精進してまいりますので、ぜひ多くの方にお越しいただければ」と話す。

 チケットは全席指定で、S席8000円、A席6000円、B席4000円。買い求めおよび問い合わせは乃羽バレエ【電話】0467・82・1339へ。

「食品ロス削減を」 フードドライブ第3弾を実施

 食品ロスを削減する目的で12月15日(月)から25日(木)、茅ヶ崎市勤労市民会館(茅ヶ崎市新栄町13の32)でフードドライブが実施される。受付時間は午前9時から午後9時。

 フードドライブとは家庭で余っている食品を集めて支援が必要な人や団体に届ける活動。同館に集まった食料は茅ヶ崎市役所資源循環課を通じて支援先に届けられる。

 支援できる食糧は「賞味期限が3カ月以上のもの」「未使用や未開封のもの」「常温保存が可能なもの」「食品表示があるもの」。米、塩、砂糖などの賞味期限表示義務のないものは表示がなくても可能。

 問い合わせは同館【電話】0467・881331。