宮前区版【12月5日(金)号】
神奈川大学湘南ひらつかキャンパス跡地(上)と川崎のトレーニングセンター

川崎競馬組合 トレセン神大移転断念 「強い馬づくり困難」 他の候補地検討

 川崎競馬場の小向きゅう舎と練習馬場(幸区/以下トレセン)の神奈川大学湘南ひらつかキャンパス(平塚市)跡地への移転について、優先交渉権を持つ神奈川県川崎競馬組合(川崎区)が断念したことが分かった。

 同組合は11月20日、書面を通じてコメント。断念の理由について【1】敷地面積が狭いこと【2】当初の想定に比べ、地区計画策定の遅れが確実になったことや、【3】さまざまな制約などで「強い馬づくり」の実現が困難であることなどを挙げた上で、「諸般の事情を総合的に勘案した上での経営判断」と説明する。ただ、「トレセン移転を断念したわけではない。今後も他の候補地の検討を深め、早期に移転できるよう全力で取り組んでいく」としている。

 10月29日、同組合の平田良徳管理者が落合克宏平塚市長を訪問し、「神奈川大学湘南ひらつかキャンパスへのトレーニングセンター移転を断念する」と伝えたという。これを受け市は、11月10日に申し入れ撤回の要望書を提出。これに対し同組合は、19日に「再考しかねる」と回答した。

平塚市「失礼な対応」

 落合市長は11月20日に開かれた定例記者会見で「誠に遺憾。神大跡地の利活用については、協議会を作ってまちづくりを進めてきた。いきなり『断念したい』というのは大変失礼な対応」と憤りを露わにした。

 同大も11月10日に白紙撤回の再考、移転実現に向けた協議の継続、基本協定の契約期間の延長を求める要望書を提出した。24日現在、同組合からの回答はないという。

 同大は「競馬組合からの撤退の申し入れは突然のことであり、大変困惑している。急に何が起こったのか理由が知りたい」と吐露する。

 小向にあるトレセンをめぐっては、施設の老朽化や、狭く過密な環境であること、また2019年の台風19号で甚大な被害を受けたことから、これまで県内外の複数の候補地への移転を検討してきた。24年5月に同大跡地の優先交渉権事業者に選ばれてからは、平塚市や地元住民とともに、移転実現に向けた協議を重ねてきた。

 8月4日には、平田管理者と同大の石渡卓理事長が落合市長を訪問。移転について「着実に進めていく」と確認した。

 同市では今年8月に、都市計画に関する基本的な方針を定める都市マスタープラン(第2次)の、西部地域に位置する同大の移転に伴い、跡地に新たな土地利用を誘導するため、マスタープランの一部改訂を策定していた。
祝賀会で乾杯する参加者

宮前平小親父の会 20年の節目を祝う 「子どもの笑顔」モットーに

 宮前平小学校(後藤香織校長)の親父の会「MEN,S CLUB」は結成20周年を迎え11月29日、記念祝賀会をホテル梶ヶ谷プラザで開催した。小学校や町内会の関係者らを来賓に迎え、OB、現役メンバーら44人が出席し、節目を祝った。

 同会は2005年に発足。発起人である金澤茂さんは、当時、知的障害を持つ長男が小学校の普通教室に通えるよう、学校へ相談に行くことが多く、その中で学校側の協力に深く感謝していたという。「自分に何かできることは何か」と考える中で親父の会を思い立った。PTAの会長を務めていた04年の秋ごろから、当時の校長や近隣小学校の親父の会にアドバイスを求めながら準備を進め、父親たち一人ひとりに入会の声をかけて回った。翌年5月の運動会での支援を皮切りに、今に続く活動がスタートした。

 その後、活動は地域へと広がり、花の台町内会の夏祭りや、宮崎台のふる里さくら祭りでの出店など、学校行事の支援の他に、地域貢献活動にも積極的に力を入れている。

 祝賀会では、冒頭で発起人の金澤さんがあいさつに立ち、発足当時に花の台町内会の盆踊り大会に初めて模擬店を出展する際、一番良い場所を譲ってくれたことなどのエピソードを披露。そうした地域の協力を「現在のメンバーにも忘れないでいてほしい」と呼びかけた。

 また、20周年を機に、親父の会の活動を内外に広める役割を持つ「アンバサダー」という新たな役職が提案され、会場を盛り上げた。後日、同会の総会で検討されることで決まった。

 最後には、参加したメンバー一人ひとりがスピーチに立ち、入会のきっかけ、過去の印象深い出来事、そして感謝の気持ちを発表した。会場は笑いと感動に包まれ、発表者に大きな拍手が送られた。

 閉会のあいさつに立った長津雄一郎会長は、「現在のメンバーは、上は60代、下は30代と幅広い年齢だが、これが20年の歴史を物語っていると感じる。これからの活動を考えたときに、初代会長の金澤さんが掲げてくださった『子どもの笑顔のため』という言葉をモットーにし、引き続き地域に貢献していきたい」と抱負を語った。

看護職で初めて川崎市社会功労賞を受賞した 高橋 恵さん 菅生在住 65歳

その人らしくを支援

 ○…神奈川県看護賞や厚生労働大臣表彰を受賞するなど、45年にわたり看護職のけん引役として活躍してきた。聖マリアンナ医科大学を定年退職した今年、新たな栄誉として「川崎市社会功労賞」が加わった。「看護職として初めて選ばれ大変ありがたい。職場の理解と、市看護協会での活動を支えてくれた方のおかげ」と関係者への感謝の言葉を並べる。

 ○…菅生小、向丘中を経て、百合丘高に1期生として入学した。中学時代に市大会で優勝したソフトボールの感動が忘れられず、高校では部活の立ち上げに奮闘した。その後、「地元に貢献してほしい」という臨床検査技師の父の勧めで聖マリの看護専門学校へ。「この前も高校の同窓会に行ってきたばかり。ずっと菅生に住んでいるの」と地域愛があふれる。

 ○…「自分が目指した道だったので、実習は楽しくてしかたなかった」。未熟な看護学生を受け入れてくれた患者さんたちとの出会いが、看護の世界で生きる上での糧になった。実習を通じて「看護が苦痛を与えてはいけない」や「可能性を信じてケアする大切さ」など、多くのことを学んだ。入職後は「その人らしく生きられる支援」に取り組むなど、患者とその家族を含めたケアに力を注いできた。

 ○…2000年に市看護協会へ。「大学病院にいては知られない、さまざまな医療従事者との情報共有をする機会となった」。いつしか看護職における「社会人基礎力の育成」分野の第一人者として知られるように。現在も年に30回は全国各地で講演。「看護師一人ひとりがなりたい理想像に向かって自己実現してほしい」と指導にあたる。「その土地の名産品を食べるのが楽しみ。ついついお土産をたくさん買ってしまう」と笑った。
意見交換会の参加者

PTAの未来を語り合い 川崎市内で意見交換会

 川崎市PTA連絡協議会(市P、宮下大志会長)は11月9日、中原市民館で「みんなで考えよう!PTAのこれから in かわさき 2025」を開催した。日本PTA全国協議会(日P)への所属を巡り議論が深まる中、答えを急ぐのではなく、共通理解の土台づくりを目的に市内のPTA役員らが集まり、率直な意見が交わされた。

 会議は会場参加25人、オンライン参加10人の計35人が参加し、日Pのこれまでの活動実績や、不正発覚後のガバナンス改善の現状を共有。参加者からは、給食制度化などの成果への評価とともに、過去の問題への厳しい指摘、そして「改善が始まっている」「透明性を高めてほしい」といった期待の声も多く聞かれ、日Pが変革期にあることへの理解を深めた。

 グループディスカッションでは、「日Pが遠い存在に感じる」という声の一方、「全国規模の調査や要望は大きな団体だからこそ可能」「保険など現場の実利もある」といった、多角的な意見もあった。特に年間10円程度の費用負担については、意見が分かれながらも「抜けることの実質的なメリットは多くない」との指摘もあり、単純な賛否では説明できない複雑な現状が浮き彫りになった。

 宮下会長は「互いの立場や疑問を共有し、PTAの将来を自分ごととして考えるきっかけになった」と総括した。
市民79人が表彰された

全町連 永年勤続会長を表彰 宮前区からは5人

 川崎市全町内会連合会(持田和夫会長)が主催する「川崎市全町内会大会」が11月27日、川崎市総合自治会館(中原区)で行われ、町会長・自治会長の永年勤続功労者ら79人が表彰された。

 10年以上にわたり町内会・自治会の会長を務めてきた功労を称え、市長表彰として福田紀彦市長から賞状が手渡された。また勤続5年以上の会長には、持田会長から感謝状が贈呈された。

 持田会長は「これまでの献身的な努力と顕著な功績に対し、心から敬意と感謝の意を表したい」と功労者をねぎらった。福田市長は「皆さまがいなければ毎日の市民生活は成り立たない。155万市民からの感謝の気持ちとして受け止めていただければ」と祝辞を述べた。

 受賞者を代表して謝辞を述べた冨田誠さん(高津区・坂戸日商自治会)は「今後も市民自治の推進と地域社会の振興、発展のため、より一層まい進していきたい」と抱負を語った。

 宮前区内の受賞者は次の通り(敬称略)。

▽20年勤続功労者/持田和夫(鷺沼町会)▽15年勤続功労者/川田和子(鷲ヶ峰西住宅自治会)▽10年勤続功労者/山川美恵子(野川西団地自治会)▽5年勤続町内会・自治会長/大久保透(土橋町内会)▽古野清美(初山自治会)
お気に入りの飲食店を紹介し交流を深めた

宮前BASE 区内グルメで交流深める 「鷺沼ファン」らが講演

 宮前区ソーシャルデザインセンター(SDC)「みやまえBASE」は11月29日、宮前区役所4階大会議室で開かれた。「宮前区グルマン、集まれ!〜区内の推しグルメを紹介します!〜」をテーマに、参加者同士が交流した。

 SDCは、市民のアイデアで地域課題の解決を目指す川崎市のコミュニティ施策。「みやまえBASE」は、さまざまな人々のつながりができるよう「ゆるくつながる」をモットーに交流の場を提供している。

 8回目となった今回は、地元グルメに詳しい3人が登壇。インスタグラムのフォロワーが1万人を超える「鷺沼ファン」を運営する石川甚敬さんは、「知り合いが0から100になったお店」「鷺沼ファンが一番バズったお店」などのテーマで、自身がSNSで発信している飲食店の魅力を紹介した。また、会社員の長尾康平さんは、親子で趣味にしているサイクリングでパン屋を巡り食べ比べを行っている体験を語り、ロシア人のアマチュアカメラマンのアレン・スミルノフさんは、飲食店の外観写真を展示し、その印象や魅力について話した。

 講演後、参加者らもグループに分かれ、自身のお気に入りの飲食店について語り合い、交流を深めた。

消防出初式で決意新た 1月10日 消防訓練センター

 宮前区消防出初式が1月10日(土)、午前10時から11時半まで消防訓練センターで開催される。

 表彰や幼年消防クラブによる演技、消防演技、車両展示、一斉放水などが行われる。

 担当者は「公共交通機関を利用してください」と話す。

 問い合わせは、宮前消防署【電話】044・852・0119。
所信表明演説する福田市長

川崎市議会開会 福田市長が所信表明 子育て支援住宅実現に意欲

 川崎市議会の第4回定例会が11月26日に開会し、福田紀彦市長が4選目初となる所信表明演説に臨んだ。

 福田市長は少子高齢化・人口減少対策が最重要課題と展望。「未来の川崎市民にも選ばれる都市であり続ける」ための取り組みの推進を強調しし、防犯、子育て、交通、経済分野などで方針を示した。

 選挙で掲げた県内初の高等専門学校(高専)の設立について、「すでに多くの方々から期待の声をいただいている」とし、自ら先頭に立ち、企業や大学と連携しながら実現に向け動き出したいと述べた。意欲を見せる子育て支援住宅のモデル事業は、子育て世代の住宅対策として、空き家を始めとした中古住宅のリノベーションへの一部補助などを通じて展開する考えを示した。環境分野では2028年までに「市内由来の全てのプラスチック資源を市内でリサイクルできる『100%プラリサイクル都市』を実現する」と力を込めた。特別市制度の実現については日本全体が発展していくには「多極分散型の社会を作らなければならない」との認識を示し、制度実現に向けて議会と連携し、国、国会議員、経済界などの関係者へ強く働きかけ、市民の共感を広げていくとした。これらの取り組みを実施するにあたり、福田市長は「対話と現場主義を基本姿勢」で臨むとも述べた。

 この日は市政運営の指針となる市総合計画改定素案、市行財政改革第4期プログラム素案、今後の財政運営の基本的な考え方(改定素案)についても説明した。

 市議会は12月22日まで開催される。
体育館で行われた50周年記念式典

宮前平中で50周年記念式典 「大樹」テーマに節目祝う

 宮前平中学校(伊藤敏明校長)の創立50周年記念式典が11月22日、同校体育館で執り行われた。福田紀彦川崎市長、市内全中学校の校長らが来賓として出席し、半世紀の節目を生徒らと祝った。

 同校は1976年に開校。66年に東急田園都市線の溝の口〜長津田間の開通に伴い沿線の開発が進み人口が急増する中、地域からの要望を受け、開設準備が進められた。

 開校当初は、木々が一本もなく新しい校舎だけが建つ殺風景な状態だったが、わずか2週間後に、地元の有志と教職員400人が協力し1400本もの植樹が行われ、緑あふれる学校へと生まれ変わったという記録が残っている。

 創立50周年を迎えるにあたり、生徒たちは、その思いを反映し「大樹〜襷を受け継ぎさらに未来(そのさき)へ〜」というテーマを掲げた。

 記念式典では、各学年がメッセージの読み上げと合唱を披露。先輩から後輩へと「襷」をつなぐ演出も取り入れた。また、元PTA会長の中本誠さんが作曲し、生徒たちから歌詞を募って作成された50周年記念式歌「この坂道からのエール」を全校生徒で合唱。節目の年を彩った。

 伊藤校長は「1200人を超える本校の生徒たちは、学習活動をはじめ、学校行事、部活動などに一生懸命に取り組んでいる。これも50年をかえて築き上げてきた伝統があってこそ」と、これまで中学校を支えてきた関係者に感謝の言葉を送った。

市民アンケート 特別市認知度 6割「知らず」

 川崎市は11月19日、2025年度の第1回市民アンケートの単純集計結果を公表した。市内在住の満18歳以上の市民1500人を対象にインターネットで実施。川崎市の観光振興、特別市の認知度、緑に対する市民の意識を調査した。

 緑に対する意識では、回答者の約半数が満足していると回答。具体的には、「市域全体の緑」に「十分満足」または「まあまあ満足」と答えた人は44・1%、「あなたがお住まいの区の緑」に対しては49・2%と、生活により身近な緑への評価が高いことが示された。

 市が実現を目指す「特別市(特別自治市)」制度の認知度については、制度の内容はもちろん、名称すらも「知らなかった」と回答した市民が61・7%に上り、課題が浮き彫りとなった。

 観光に関する設問では、友人・知人などに勧めたい魅力として、56・5%と過半数を超える市民が「都心や横浜などの周辺地域へのアクセスに優れた拠点としての魅力」を挙げ、次いで、「豊富な飲食店や多様な店舗などの商業環境」が33・3%だった。

 市では、第2回のアンケート結果を踏まえ、市政運営や政策立案に反映させていく。

宮前区に新寺子屋誕生 「ありま」区内16カ所目

 有馬小学校を会場とする新たな地域の寺子屋、「寺子屋ありま」が12月4日に開講した。同寺子屋は市内で102カ所目、宮前区内では16カ所目の寺子屋となった 。

 寺子屋ありまの学習支援は、午後2時30分から午後3時30分の時間帯で実施され、以降も毎週木曜日の同時刻に有馬小学校で行われる予定。学習支援は、学校指定のワークや問題集を中心に取り組む。

 運営は、「寺子屋ありま実行委員会」が担う。実行委員会は、当該小学校周辺に住む地域住民らで組織された団体で、体験活動についても、検討が進められる見込みとなっている。

 その他の寺子屋のスケジュールに関する問い合わせは、川崎市教育委員会事務局生涯学習部 地域教育推進課【電話】044・200・1305へ。
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区役所跡地活用へ 宮前チャレンジLab2026

 宮前区役所・市民館・図書館の鷺沼駅周辺への移転後を見据える川崎市は、2026年1月に、現在の施設・用地の活用について検討を深める実践的な取り組み「宮前チャレンジLab 2026」を実施する。

 市民参加のワークショップで得られた活用コンセプトの候補などを活かし、現地で実際に試すことが目的。チャレンジの1つ目「eスポーツ」は1月16日(金)午後6時30分から8時まで、宮前市民館大ホールで開催される。「ぷよぷよテトリス2」での対戦等を通じた交流の場が提供される。参加費は無料で、当日の自由参加が可能だが、確実に参加したい場合は登録フォームから申し込みができる 。

 チャレンジ2つ目は「アーバンスポーツ・飲食等」。1月17日(土)、18日(日)の午前11時から午後4時、宮前区役所市民広場で開催。パルクールやストリートサッカー等を通じた運動・交流の場、および気軽な飲食を通じた交流の場が企画されている。参加費無料で、当日の自由参加が可能。

 3つ目は 「マインクラフトによる活用アイデアの募集」。宮前区役所等周辺のワールドデータを利用し、現施設・用地の活用アイデアが募集される。募集期間は1月5日(月)までで、市内在住・在勤・在学の人が対象。投稿されたアイデアは、eスポーツ、アーバンスポーツの会場で展示され、来場者によるシール投票が行われる。

 市は、市民からの意見やアイデアを基に、2028年度には「(仮称)宮前区役所等施設・用地の活用に関する基本方針」を策定する予定。

災害ボラの役割とは 12月13日 防災講座

 みやまえボランティア・当事者連絡会が12月13日(土)、福祉パルみやまえの研修室で防災講座を実施する。

 テーマは「災害ボランティアセンターの役割」で、災害発生時に、一人ひとりができることを整理しておくことが狙いだ。

 講師は、SL防災ボランティアネットかわさき代表の植田このみさんと副代表の木嶌淨文さんが務める。

 講座では、災害ボランティアセンターを実際に体験した話が中心となり、2019年9月、川崎で初めてセンターが立ち上がったときの様子など、貴重な体験談が披露される予定である。

 時間は午後2時から3時30分まで。定員は30人で、先着順となる。参加費は無料。申込みは電話またはメールにて。申し込み締め切り切は12月11日(木)。

 申し込み・問い合わせ先は、(宮前区社会福祉協議会内)事務局【電話】044・856・5500。
ミカンを収穫する子ども

西野川 「いっぱいとれたよ」 親子40人がミカン狩り

 宮崎小わくわくプラザに通う児童とその家族ら約40人が11月29日、西野川の森敬起さんが所有する畑でミカンの収穫体験を行った。

 子どもたちに土に触れる機会をもってもらおうと、宮前第3地区社会福祉協議会が10年ぶりにミカン狩りを企画。「おしりが柔らかいものが食べごろだよ」と説明を受けた参加者は、斜面を分け入り、旬を迎えた「宮川早生」を次々に収穫。ビニール袋はアッという間にミカンでいっぱいになった。その場で皮をむいてミカンを食べていた児童は「初めてだったけど、いっぱいとったぞ。甘くておいしい」と笑顔で話した。

 社会貢献の一環として子どもたちを受け入れた森さんは「宮前区にもミカンが収穫できる場所があることを知ってもらえたらうれしい」と都市型農業の周知にも期待を寄せる。森さんは約20年前から、約300坪の山林に「宮川早生」「青島」「不知火(デコポン)」の3種類の樹木70本を栽培。今シーズンは約2000kgを収穫予定している。

鷺沼町会 防犯ステッカーを配布 注意喚起で抑止力に

 鷺沼町会(持田和夫会長・3323世帯)は12月3日から、町会員宅を対象に不審者や特殊詐欺対策用のステッカーを配布している。

 同町会では、昨今の警察官や役所職員などを名乗る特殊詐欺事件の頻発を受け、町会役員による防犯パトロールを町内全域で実施しているが、さらに住民が安心できる住みやすい町を目指し、今回のステッカー配布に至った。

 配布されたステッカーには「不審者110番通報します。」と記載されており 、周りの目による注意喚起が抑止力につながることや、住民自身の防犯意識を高めることが目的。持田会長は「ステッカーを外から目につきやすい場所、例えば玄関などに貼ってほしい」と呼びかけている。

 この取り組みは、宮前警察署の「巡回強化地区」としても連携。ロマンス詐欺や投資詐欺、オレオレ詐欺、還付金詐欺、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺などの被害を防ぐためにも、留守電設定にすることを推奨している。
修学旅行の参加者とファン・サポーター

GO!GO!!フロンターレ

陸前高田の市民を川崎に!

 川崎フロンターレは11月8・9日、岩手県陸前高田市の市民を招待し、ホームゲーム観戦や市内観光を通じて川崎の魅力を知ってもらう「かわさき修学旅行」を実施した。同クラブと陸前高田市の関係は東日本大震災後、フロンターレがオリジナル算数ドリルを寄付したことから始まった。2015年には友好協定「高田フロンターレスマイルシップ」を締結。修学旅行は今回で12回目。

 初日は東京駅からバスでU等々力に到着。サポーターの温かい出迎えを受けた後、ピッチ内での写真撮影や選手バスの入り待ちでハイタッチを行った。観戦したファジアーノ岡山戦(J1)では熱い声援を送り、ハーフタイムには参加者代表の子どもが約2万人の観客の前で挨拶をした。

 2日目は東急電鉄の協力のもと元住吉検車区を見学。普段は見られない電車の床下や運転席からの光景に、子どもたちは興味津々の様子だった。その後、麻生グラウンドで開催された「あさお青玄まつり」に参加。選手と記念撮影をするなど交流を深めた。

 クラブの担当者は「今後もお互いが励みになり、たくさんの笑顔があふれる活動を継続していきたい」と話している。

画像は川崎フロンターレ