茅ヶ崎・寒川版【12月12日(金)号】

茅ヶ崎市 鳥獣回収が増加傾向 154万円を補正

 茅ヶ崎市は現在開会中の市議会定例会に動物愛護管理事業費として154万円を補正予算に計上している。タイワンリス(和名=クリハラリス)など鳥獣の回収件数が増加傾向にあり、下半期の委託料が不足する見込みのため、関連する費用を増額するもの。

 市保健所衛生課によると、茅ヶ崎市内でもアライグマやハクビシン、タイワンリスなどに「農作物をかじられた」といった生活被害の報告が多く寄せられている。これに対し市では箱罠を無償貸与するなどして対応しており、現在、90個超が稼働中という。

 回収した鳥獣は平塚市の業者に委託し、動物愛護の精神に則り炭酸ガスで安楽殺する。

 上半期(4〜9月)の回収件数は、タイワンリス39件(前年比15件増)、アライグマ24件(前年比9件減)、ハクビシン21件(前年比2件減)、タヌキ16件(前年比8件増)、アナグマ6件(前年比6件増)で合計95件となり、前年比7件増となった。

 市は当初、今年度の処分件数を180件と見込んでいたが、タイワンリスは冬場に増加する傾向にあることなどから、250件に修正。事業費が不足する見込みとなったため、補正予算に費用を計上した。

県内で増加傾向

 諸説あるが、タイワンリスは動物園やペットとして飼われていたものが野生化したとされる。かわいらしい見た目とは裏腹に、農作物や電線をかじったりするなどの被害が後を絶たない。

 横須賀三浦地域では特に多く観測されており、鎌倉市では09年に防除実施計画を策定するなど、対策を本格化させている。同市では23年に2861頭が捕獲された。

 神奈川県でも昨年3月に防除実施計画を策定。22年には5952頭を捕獲した。

 茅ヶ崎市内での捕獲数は15年までは年間10頭に満たなかったが、翌16年に25頭を記録。その後は増減があるものの増加傾向が続く。市担当者は「鎌倉や藤沢から市北部の山林を伝ってきているのでは」と推測する。

 アライグマも同様に横須賀三浦地域と横浜・川崎地域での捕獲が多く、県全体では17年から右肩上がりで捕獲数が増えており、21年には2203頭を捕獲している。

 鳥獣被害に関する相談は同課【電話】0467・38・3317へ。
藁を編む同神社の関係者ら

倉見神社 しめ縄製作で新年準備 30年以上関係者が手作り

 倉見神社(寒川町倉見46)で12月6日と7日、新年用のしめ縄作りが行われた。同神社で30年以上続く伝統行事で、当日は関係者ら約30人が拝殿や神輿殿などに飾る大小さまざまなしめ縄を手作りし奉納した。参加者は「今後も継承していきたい」と決意を新たにする。

 しめ縄づくりが始まった経緯についてはっきりしたことは分からないが、「しっかりしたもので新年を迎えたい」と専門の業者に頼らず、氏子や地域住民の手によって製作されてきた。

 長年の取り組みのなかでより美しく、耐久性を高めるため、編み方も進化してきたといい、現在は縄全体がより太く、強固で複雑な構造の三本綯(な)いで製作している。

 使用される藁も同神社の関係者が育てたもの。柔らかく加工しやすい、穂が出る前の稲を使用するため、8月中旬には青田刈り(稲が成熟し、穂が黄色くなる前のまだ青い状態のまま刈り取ること)をするなど、毎年手間暇かけながら栽培している。

 藁は、通常の稲に比べ、2倍ほど背丈のある古代米や赤米、もち米などが使われており、製作には毎年軽トラック1台分ほどを使用している。

 しかし、近年は高齢化や人員不足が課題に。しめ縄作りに20年以上携わってきた佐藤晃さんは、「伝承はしているけれど、人手は不足している。来年はもっと多くの人と協力しながら作れたら」と話す。

 今年は神輿の修復や本殿の改修もあったことから関係者らは「お正月はぜひ倉見神社に来てしめ縄や新しい本殿、神輿も見てもらえれば」と呼びかけている。
優勝を喜ぶ三留さん

寒川町秋季ゴルフ大会 優勝者は三留さん

 寒川町ゴルフ協会(坊山安雄会長)主催の「寒川町秋季ゴルフ大会」が、10月16日に湘南シーサイドカントリー倶楽部で開かれ、31人が参加した。

 同大会では、ゴルフの経験や実力に関わらず、誰でも優勝できるチャンスを作るために考案された「新ぺリア」という競技方法を採用。当日は小雨に見舞われながらも、参加者は思い思いにプレーを楽しんでいた。

 優勝はネットスコア70(グロス88、ハンディ18)を記録した三留通男さん(寒川町岡田在住)。ベストグロスは大賀一さん(寒川町小谷在住)で78だった。

 上位は以下の通り(敬称略)。2位・酒井明広/3位・柳瀬高仁/4位・清水亮司/5位・椎谷敏行/6位・三留寿一/7位・鈴木匡夫/8位・大賀一/9位・飯島勇一/10位・井上晋一。

「城山三郎湘南の会」の共同代表を務める 高祖 律子さん 茅ヶ崎市東海岸北在住 77歳

言葉と思い受け継ぎたい

 ○…戦後の日本を代表する作家で、茅ヶ崎に自宅と仕事場を構えた城山三郎。その業績を広く知ってもらおうと活動する「城山三郎湘南の会」の共同代表を務める。同会はこのほど、設立15周年記念誌『続・海光る』を刊行した。「城山先生の人柄や作品の魅力が分かる一冊になっているので、ぜひ手に取ってもらえたら」と話す。

 ○…出身は岡山県。大学を卒業して地元で2年間小学校教諭を務めた後、結婚と夫の転勤で山口県や横浜に住んだ。「故郷の瀬戸内に似ている」茅ヶ崎に居を構えたのは43年前。同じ頃、小和田公民館の講座に通うようになった。「素晴らしい講師の方々、友人と出会い刺激を受けた」ことで再就職を決意。翌年から藤沢市で臨時教員として働くようになり、25年にわたって教鞭をとった。「子育ては楽しかったけれど、一歩踏み出して社会に出たことで、より広い世界を知ることができた」と微笑む。

 ○…2009年、城山の次女・井上紀子さんの講演を聞いたことが作品と出合うきっかけとなった。講演終了後、「今度、先生の仕事場を見せてほしい」と頼むと「今から来ませんか」と誘われた。この時、一緒に訪れたメンバーとともに、同会を結成。読書会や講演会を開催し、その魅力を発信してきた。

 ○…城山作品と言えば、経済小説や気骨ある人物を題材とした伝記が代表的だが、おすすめとしてあげるのは妻との出会いから死別、その寂しさを描いたエッセイ『そうか、君はもういないのか』。「妻・容子さんに向ける先生の信頼が分かる」。今回の記念誌でも、城山と容子さんが交わした俳句を多く掲載した。「先生が遺した素敵な言葉とそこに込められた思いを、今こそ多くの人に知ってほしい」
第5分団に配備された車両=提供

電動三輪バイクを初配備 寒川町第5分団に

 寒川町はこのほど、同町消防団の第5分団(小谷地域)に町内で初となる電動三輪バイクを配備した。

課題の補完に

 2017年の自動車運転免許区分の改正により、準中型(車両総重量3・5t以上7・5t未満)が新設されたことから、同分団は従来の6人乗りトラックベース車両から、普通免許で運転可能な4人乗り軽自動車へ更新した。これにより出動人員と積載品に制約が生じたことから、対策として電動三輪バイクの導入が決まった。

 バイクは50cc相当のため普通免許で運転が可能。大容量の収納ボックスを完備し約20kgの資機材を積載できる。三輪構造による積載時の安定性に加え、町役場の非常用電源や消防団で保有する小型発電機での充電が可能という点も重視した。

 また災害現場において、狭隘(きょうあい)道路や被害で通行が困難な場所へ速やかに到着し、初期対応や状況確認を行う役割が期待されているという。

 同町は、消防車両の緊急走行に際し2人以上の出動が必要な運用としているが、電動三輪バイクは1人での出動が可能なため、要員確保が難しい場面でも対応が可能となる。また電動ならではの静音性や排気ガスゼロは、夜間や避難所周辺での騒音負荷の低減にも役立つとされている。

 町は、車両更新に合わせて他分団にも順次電動三輪バイクと軽自動車をセットで配備したいとしており、町民安全課は「機動力と柔軟性を高めることで、町民の安心・安全の向上につなげたい」と話している。

(問)同課【電話】0467・74・1111
シモバシラにできた霜柱=写真は昨年、同園提供

里山公園冬の風物詩 シモバシラに霜柱!?

 12月に入り冷え込む日が続いている。気温が氷点下まで下がった早朝、茅ケ崎里山公園内・谷の家の花壇にあるシソ科の多年草「シモバシラ」が、フリル状の霜柱で覆われることがある。

 この現象は根から吸い上げた水が寒さで凍って茎を裂き、水分がにじみ出すように凍って氷晶ができることで発生するもの。氷晶ができるたびに茎が裂けて水分がなくなってしまうため、この氷の芸術が見られるのは初霜柱ができてからしばらくの期間だけ。

 例年の見ごろは、12月下旬から1月上旬で、昨年は12月15日に初着氷が見られたという。

 同園では12月12日から、シモバシラの記録写真や解説を谷の家で展示している。

 問い合わせは同園パークセンター【電話】0467・50・6058へ。

核兵器廃絶宣言40年 3つの記念事業を実施

 12月24日に「核兵器廃絶平和都市宣言」から40周年を迎えるにあたり茅ヶ崎市は、3つの記念事業を実施する。

 12月15日(月)から19日(金)は市役所1階市民ふれあいプラザで「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真ポスター展」。市民から寄せられた平和へのメッセージや折り鶴に書かれた短冊も展示する。午前11時から午後3時。

 また、18日(木)は被爆体験証言者講演会「被爆者が語る あの日あの時…」。午前11時から午後0時30分まで。オンラインと市役所本庁舎4階会議室4、5で。

 24日(水)は市役所1階ふれあいプラザで折り鶴作成ワークショップ。午前11時から午後4時まで。

 詳細は市多様性社会推進課【電話】0467・82・1111へ。
湘工大附高校吹奏楽部

うみかぜXmasコンサート 12月14日、湘工大附高吹奏楽部

 湘南工科大学附属高校の吹奏楽部によるクリスマスコンサートが12月14日(日)、うみかぜテラス多目的室で開催される。

 同校吹奏楽部は「音集恩愛」という目標を掲げ、演奏を通して「愛」を伝えるために日々練習に取り組んでいる。第26回湘南吹奏楽コンクールでは、40年ぶりに金賞を受賞し、県大会出場を果たしたほか、第74回神奈川県吹奏楽コンクールでは銀賞を受賞した。

 今年は、同部OBOGの「TieS wind symphony」と、「湘南グレースチャペル」とともに、クリスマスメドレーなどを披露する。

 時間は午後2時から3時30分まで。参加無料。予約不要。観覧希望者は直接会場へ。

 問い合わせは、うみかぜテラス【電話】0467・85・0942へ。
講師の小笹望さん

12月17日 健康講座 加圧トレで血流改善 小笹望さんがレクチャー

 血流を適切に加圧することで血行を改善させるトレーニング方法について学ぶ「健康講座」が12月17日(水)、うみかぜテラス(茅ヶ崎市中海岸3の3の9)で開催される。冷え症や神経痛、関節痛、肩こりなどで悩んでいる人は必聴だ。

 講師は、市内菱沼の「FineVillageげんき村」でMCC加圧トレーニングインストラクターとして活動する小笹望さん。「寒さを制す!凍らない体を作る血流改善術」と題し、加圧トレの有効性について解説する。

 時間は午後2時から3時まで。参加無料。先着50人。希望者は【電話】0467・85・0942、または申込フォームへ。

県中学校新人ソフトボール大会 茅ヶ崎勢2校が躍動

 神奈川県中学校新人ソフトボール大会が11月15日から22日まで開催され、茅ヶ崎市立浜須賀中学校が準優勝、萩園中学校が3位に入った。

浜須賀中 攻撃力で準優勝

 浜須賀中ソフトボール部は、1回戦で藤塚中(厚木市)を17対0、2回戦で六会中(藤沢市)を3対1、準々決勝で座間中(座間市)を10対2で下し、準決勝に進出した。

 平間中(川崎市)と対戦した準決勝では、初回に相手に先制されたものの、その後は粘り強い守りで追加点を許さず、攻撃面では再三チャンスを作って得点を重ね、9対3で決勝進出を決めた。

 決勝では南が丘中(横浜市)と対戦。初回に先制を許すと、中盤のピンチでさらに3点を失う。

 攻撃では相手バッテリーを攻めあぐね、6回に1点を返したものの追いつくことができず。1対4で敗れたものの準優勝となった。

 キャプテンの高橋初音さん(2年)は「今回の大会では大事な場面で失点をしてしまうという反省があるので、粘り強い試合ができるように日々の練習に全力で取り組んで、目標である県大会優勝・関東大会出場を成し遂げたい」と話した。

粘り強い戦いで萩園中3位

 萩園中ソフトボール部は、1回戦で有馬中(海老名市)に15対0、2回戦で東中(座間市)に10対6で勝利。準々決勝の宮前平(川崎市)戦は、両ピッチャーの好投で互いに無得点が続いた。5回裏に相手に2点を取られたものの、6回表の攻撃で追いつき7回からタイブレークに突入した。我慢の展開が続いたが、9回に3点を取るとその裏の相手の攻撃を2点に抑え勝利した。

 迎えた準決勝は南が丘中(横浜市)と対戦。相手に2点を許した5回裏の攻撃で1点返し、なおチャンスもあったが追加点は奪えず。最終回で3失点して1対5となり、決勝進出はならなかった。

 キャプテンの小野結生さん(2年)は「新チームが始まってから上手くいかないことも多かったので、結果が出てうれしい。目標にしていた関東大会には及ばなかったので、もっと成長できるように練習していきたい」とした。また小野結生さん、諸岡杏菜さん、永嶋千莉さんが県選抜に選ばれた。
(上)七福神を巡る参加者(左)賞品の缶バッチ(右)ラリーに参加できる関連リンクはこちら

歩いて開運 七福神巡り 12月21日から小出地区で

 「相州小出七福神巡り」が12月21日(日)から来年1月31日(土)まで、茅ヶ崎市の小出地区一帯で開催される。

 小出地区まちぢから協議会主催のイベントとして2019年から実施。来迎寺の「恵比寿神」、宝蔵寺の「大黒天」、妙伝寺の「毘沙門天」、善谷寺の「福禄寿」、蓮妙寺の「弁財天」、正覚院の「布袋尊」、白峰寺の「寿老人」を巡って地域に関心を持ってもらい、まちの盛り上げを図る。

 期間中はルート上に約100本の「のぼり旗」が立つほか、スタンプが押印できるパンフレットが各寺院や市内主要施設に設置される。7つのスタンプを集めると、妙伝寺(1月11日(日)のみ)または小出地区コミュニティセンター窓口で先着200人にオリジナル缶バッチがプレゼントされる。

 スマートフォンからは来年1月1日(木)から13日(火)の期間で参加可能。賞品の引換期間はともに1月6日(火)から31日(土)(無くなり次第終了)まで。

 また、11日はスペシャルデーとして道案内のスタッフが各所に立つほか、妙伝寺にキッチンカー3台が並ぶ。詳細・問い合わせは同コミセン【電話】0467・54・6525へ。
(上)専門担当者の説明のもと行われた施設内見学(下)あいさつに立った共同企業体のメタウォーター・児島営業部長

ごみ処理施設 試運転開始 式典、施設見学会に60人

 茅ヶ崎市萩園に新たな粗大ごみ処理施設がこのほど完成した。12月7日には試運転開始に伴う操業開始式と一般向けに施設見学会も行われ、60人が参加した。

 同施設は既存の粗大ごみ処理施設が1977年竣工で老朽化が進んだことにより新設されたもので、先端の廃棄物処理システムなどを完備。2026年4月に供用開始される。

 操業開始式では佐藤光茅ヶ崎市長、木村俊雄寒川町長をはじめ、施工者であるメタウォーター・亀井・大勝特定建設工事共同企業体の関係者らが出席。市長、町長に引き続き、共同企業体を代表して児島憲治さん(メタウォーター・営業本部長)があいさつに立ち、「試運転開始に至ることができたのは皆さまのご指導のおかげ。資源化の向上を目的に最新技術を取り入れており、安全第一で進めていきたい。市民、町民にとって親しみのある施設になれば」と期待を寄せた。また、4月から特別目的会社「茅ヶ崎リサイクルマネジメント」が施設運営に当たる。

 式典後の施設見学会には家族連れらが参加。担当者による破砕機などの機械設備の説明のもと施設内を見て回った。
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大会に参加した選手や同クラブのメンバーら

茅ヶ崎オーシャンLC ビーチサッカー大会開催 7チーム出場し熱戦展開

 茅ヶ崎オーシャンライオンズクラブ(稲田和幸会長・以下LC)が後援して11月30日、茅ヶ崎漁港海岸公園で「第1回茅ヶ崎オーシャンライオンズカップ少年ビーチサッカー大会」が開催された。

 同大会は、茅ヶ崎を拠点に少年ビーチサッカーの普及に努めている「DELTA茅ヶ崎ビーチサッカー教室」が掲げる「地域の青少年育成・支援」に同LCが賛同する形で開催された。

 当日は快晴に恵まれ、小学校低学年の選手、スタッフ、観戦者を含む200人以上が参加。子どもたちは元気いっぱいのプレーを見せ、会場を沸かせた。大会は市内外から集まった7チームによる総当たり戦の結果、6戦全勝と他を圧倒した松林ジョーズが優勝を収めた。

 稲田会長は「大きなトラブルも無く熱戦が繰り広げられた。少年少女サッカーに携わられている皆さまなどのおかげで無事に終えることができて感謝したい。ぜひ次回も開催できれば」と意欲を見せた。
質問に答える本多選手

ベルマーレ 本多康太郎選手 母校・寒川東中で特別講演

 寒川町出身で、サッカーJリーグ・湘南ベルマーレに所属する本多康太郎選手(19)が12月8日、母校である寒川東中学校を訪問し、中学1年生を対象に特別講演を行った。

 当日は、本多選手と同校の教諭との対談形式で行われた。中学時代の思い出や、勉強とスポーツの両立の方法などについて語ると、生徒らは真剣な表情で耳を傾けた。

 また、生徒からは事前に質問が寄せられており、サッカーの技術に関する質問には、質問者を指名して具体的なアドバイスを送り、「頑張ってね」と直接エールを送る場面も見られた。

 講演の終盤、「夢を持つことの重要性」について問われた本多選手は、「無理に続けたり、夢を持たなくてもいい。叶えられる目標を明確にたてることが大切」と独自の考えを披露。さらに、「誰かに言われたからではなく、どんな時も自分で選択肢を選んでほしい」とアドバイスした。

 講演を聞いた伊藤瑛音(あきと)さんは、「自分で考えて決めることの大切さを知った。部活や学校生活で生かしたい」と感想を述べた。
盾を手にする綾社長

「災害時の安全安心へ」 井戸屋に日本トイレ大賞

 藤沢市と茅ヶ崎市を拠点に事業を展開する(株)井戸屋がこのほど、トイレにまつわる優れた取り組みに贈られる「日本トイレ大賞」に輝いた。

 NPO法人日本トイレ研究所が11月10日を「いいトイレの日」と位置づけ、トイレや排せつに関する社会課題への取り組みを2016年から表彰している。13日に都内で行われた授賞式で綾久社長が盾を受け取った。

 受賞理由となったのが「高校生と一緒に社会貢献、災害用水洗トイレの設置工事」の取り組み。綾社長は東日本大震災以降、何度も被災地に足を運び、避難所の不衛生なトイレを目の当たりにしてきた。

 避難所で動けない生活に加え、トイレに行かないように水分摂取を控えてしまい、エコノミー症候群で命を落とす人がいることを知ったことから、トイレに起因する二次被害を減らそうと、今年、県立藤沢工科高校に機材を寄付。自身の技術で社会に貢献できることを体験してもらうため、生徒と力を合わせて水洗式マンホールトイレを校内に完成させた。災害時にプールの水も利活用できるという。

 大賞を受けて綾社長は「地域にトイレがあることで、生徒や先生の他、近隣住民の安全安心につながれば」と話した。
記念誌の表紙

15周年記念誌を刊行 城山三郎湘南の会

 茅ヶ崎ゆかりの作家・城山三郎の作品の魅力やその足跡について広めようと活動する「城山三郎湘南の会」はこのほど、設立15周年記念誌『続・海光る』を刊行した。

 A4版・全88ページで、これまでに同会が開催してきた佐高信さんらによる記念講演の記録や親族4人の特別寄稿、また同会会員が城山作品との出合いやその魅力、作品の舞台の紹介などを掲載している。

 1冊1000円と送料で購入可能。申し込みは同会メールsiroyamakai@yahoo.co.jpに氏名、住所、電話番号の送信を。送料や振込口座等は後日返信される。長谷川書店ネスパ店では1100円で販売中。共同代表の高祖律子さん=人物風土記で紹介=は「多くの人に手に取ってもらうとともに、活動に参加してほしい」と話している。
茅ケ崎駅北口に設置された「鑑定団」をPRするのぼり旗

茅ヶ崎YEG TV「なんでも鑑定団」を誘致 駅北口にのぼり旗設置

 茅ヶ崎商工会議所青年部(以下YEG)はテレビ東京の人気番組「開運!なんでも鑑定団」内の「出張!なんでも鑑定団in茅ヶ崎」事業を5月に開催するのを受け2日、茅ケ崎駅北口ペデストリアンデッキに開催のPRとしてのぼり旗を設置した。

 茅ヶ崎YEGでは3月末までに100組分の「お宝」を募集したい考え。時代やジャンルは問わず、美術品から菓子のおまけ、さらにはおもちゃまで何でも応募することができる。イベント特別委員会の金子皓大委員長は「茅ヶ崎市民の皆さまのお宝と、お宝にまつわるエピソードを番組を通じて見ていただくことで、茅ヶ崎の地域性や魅力を多くの方に知ってほしいと思っています」と呼びかけている。

 希望者は募集期間の2026年1月5日(月)から3月19日(木)までに申込書を茅ヶ崎商工会議所へ持参または郵送(必着)を。申込書は市内公共施設、茅ヶ崎商工会議所で配布、茅ヶ崎YEGホームページからも取得できる。詳細・問い合わせはなんでも鑑定団係(同会議所内)【電話】0467・86・6811へ。
東海岸商店会の歳末大抽選会のチラシ

東海岸商店会が大抽選会 14日 参加には要抽選券

 茅ヶ崎市の東海岸商店会は12月14日(日)、歳末大抽選会を開催する。場所は茅ケ崎駅南口の雄三通り沿いにある中村薬局と湘南つなぐ鍼灸接骨院前の駐輪場。時間は午前11時から午後3時まで。

 14日までの期間中、同商店会の対象店舗で1000円以上の買い物をすると抽選券1枚を進呈。抽選会には券を持参して参加を。1等は商店会商品券1万円分で、5等まで用意されている。「奮って参加してもらえれば」と担当者。

 対象店舗などの詳細は同商店会のホームページで確認を。
街で活躍する車両が多数並び好評を博した同イベント

「はたらくクルマ」が集結 イベントに約3500人

 茅ヶ崎市柳島の柳島スポーツ公園で11月23日、イベント「やなスポ はたらくクルマ大集合」が開催され、延べ3500人が来場し盛り上がりを見せた。

 今年で4回目となった同イベントでは、パトカーや消防車、清掃車、救急車、郵便車など街中で活躍する車が勢ぞろい。自衛隊の軽装甲機動車など日ごろ見る機会の少ない車両展示や起震車の乗車体験もあり、家族連れらは車を間近に見ながら撮影したり、車両に乗ったりしながら隊員や職員らの話に耳を傾けていた。

 イベントを受けて担当者は「暮らしに必要な仕事と働く人たちを多くの人に知ってもらう機会になったようで良かった」と話している。
矢野 嘉哉さん 58歳 茅ヶ崎市元町在住

茅ヶ崎商工会議所新副会頭に聞く イベント通じ発展に寄与

 茅ヶ崎商工会議所の新役員が11月4日に選出された。本紙では3人の新副会頭に就任の意気込みなどを聞いた。1回目は矢野嘉哉さん(ヤンテック社長)。

 湘南祭、サザンビーチフェスタなどさまざまなイベントシーンで中心の役割を担ってきた。とりわけ、湘南祭では25年前から音楽などのステージイベントを担当。自身も作詞作曲を手掛け、ステージパフォーマンスで観衆を魅了するなど多才ぶりを発揮し、「音楽の町・茅ヶ崎」を推進してきた。

 加えて、ハワイ・ホノルル市郡と茅ヶ崎市、ハワイ商工会議所と茅ヶ崎商工会議所の姉妹都市締結に向けたキャンペーンでは3度現地を訪ね、茅ヶ崎のPRで汗を流し、ハワイのフェスティバルでは自作の「Aloha from Chigasaki」を歌い上げ喝采を浴びた。

 茅ヶ崎青年会議所、ハイテクメイト湘南、茅ヶ崎湘南ロータリークラブなど各種団体に所属する中、会議所活動としては2期6年間、ビジョン委員会の委員長、副委員長としてビジョンの策定、音楽事業にかかわり、このほどビジョン「幸せだなあ 茅ヶ崎にいると ずっといたい、また来たいまちへ」を発表した。「会員はもとより、市民や、茅ヶ崎を訪れる方々と共有できれば」と期待を寄せる。

 今後も、茅ヶ崎のイベント文化の醸成を通じて町全体を盛り上げていく考え。「策定したビジョンのように、『また来たいまち』になるよう任期3年間に全力を注ぎたい」と意気込む。

里山公園で楽しむ名曲 12月21日に冬のコンサート

 「冬のコンサート〜里山公園で楽しむ名曲たち〜」が12月21日(日)、茅ケ崎里山公園パークセンター多目的ホールで開催される。

 茅ヶ崎市文化・スポーツ振興財団が主催する「おでかけ公演」で、当日は野尻小矢佳さん(ビブラフォン、パーカッション)と小林浩子さん(サクソフォン)が「もろびとこぞりて」「ひいらぎかざろう」などのクリスマスソングやチャーリーパーカー作品をはじめとするジャズ、「くるみ割り人形」などクラシックの名曲を演奏する。上演時間は約60分。

 午後3時からの回は空席あり。入場は無料だが、座席鑑賞券が必要で同園パークセンターで配布中。1人1回2枚まで。問い合わせは茅ヶ崎市民文化会館【電話】0467・85・1123へ。

平和&共生コンサート  12月13日 ちがさき市民活動サポートセンター

 茅ヶ崎市民活動サポートセンター(茅ヶ崎市茅ヶ崎3の2の7)で12月13日(土)、「平和&共生コンサート〜湘南に響く被爆ピアノ」が開催される。午後1時から4時(0時30分開場)。入場無料で観覧自由。湘南SHOW点、認定特定非営利活動法人NPOサポートちがさきの共催。

 終戦から80年となる今回は広島原爆によって被害を受けたピアノと、管理・所有者の矢川光則さん(被爆二世・ピアノ調律師)を迎える。原爆で傷ついたピアノの温かな音色で「平和」の大切さと、障害のある人たちとの共演によるインクルーシブな表現で「共生」を伝えていくのを目的としている。

 被爆ピアノの演奏体験(2時から2時30分)やインクルーシブ音楽朗読劇などのパフォーマンスも披露される。

 詳細は同センター【電話】0467・88・7546またはメール:s-center@pluto.plala.or.jp
瀬沢正人監督とのトークも

ドキュメンタリー映画上映 14日(日) 茅ヶ崎のゆるり貸し間「きのし」

 「ご近所シネマダイアローグ実行委員会」が主催して12月14日(日)、オランダ・アムステルダムのリペアカルチャーを描いたドキュメンタリー映画『リペアカフェ』の上映会が茅ヶ崎のゆるり貸し間「きのし」(南湖3の17の20)で開催される。午前10時から11時30分までと、午後2時から3時30分までの二部制(15分前開場)。

 このイベントは映画を通じて地域住民に循環型社会やコミュニティにおける新しい価値観を考える場を提供することを目的としている。

 当日は瀬沢正人監督のほか、国府津でリペアカフェを準備中のユニットとの対話なども行われる。

 定員は各回30人で要予約。参加費は2000円。申し込みはリンク先から。

(問)西村さん【携帯電話】090・3699・2739

道の駅湘南ちがさきでサステナブルビジネス事業者交流会 13日、当日参加可

 道の駅湘南ちがさきで、茅ヶ崎から持続可能な地域経済と観光の未来を築く「サステナブルビジネス事業者交流会in茅ヶ崎」が、12月13日(土)に開催される。道の駅湘南ちがさきを運営する(株)ファーマーズ・フォレスト茅ヶ崎支店が、観光庁の採択事業「エシカルな湘南ライフ観光創出事業〜ビーチクリーニング×湘南アクティビティによるサステナブルな観光地づくり〜」の一環として主催する。

 地域内の関連事業者の横のつながりを強化して新たな事業展開を促し、地域資源を活かした観光創出を目指す交流会を開催することで、その機運を高める狙い。

 当日は、参加者同士の交流や、先行事例となる市内事業者によるトークセッションが実施される。

 市内でサステナブルやエシカルな事業に取り組む、またはこれから取り組もうとする事業者(市外所在地含む)を対象に、2階多目的スペースで午後7時から9時まで。予約は不要で無料。当日参加可、定員は30人程度。軽食付き(飲み物は各自負担)。

 問い合わせは同支店中山さん【携帯電話】080・4083・3757へ。

クリスマスコンサート 13日、YU‐ZUルーム

 辻堂西口YU─ZUルーム(茅ヶ崎市赤松町13の68)で12月13日(土)、クリスマスコンサートが開催される。午前10時から正午まで。入場無料。

 第1部ではラインダンス国際大会金メダルの宇津見純子さんのカントリーダンスやウクレレ演奏によるクリスマスメドレーなどが披露される。

 また第2部は地域住民が主体となったバンド「ほぼこわだーず」が、スーパーマリオブラザーズのテーマや「パプリカ」「赤鼻のトナカイ」ほかを演奏する。

 詳細は同施設【電話】0467・67・3177へ。

茅ヶ崎ビール ローカルファーストを実践 世代間食育交流会を開催

 茅ヶ崎ビール1階マルシェで11月22日、子どもたちが参加して今年2回目となる「ローカルファースト世代間食育交流会」が開催された。

 地元農家の畑で収穫された野菜やちがさき牛を使ってカレーを作り、ローカルファーストの理念の一つである、地域経済循環について学んでもらうのがイベントの狙い。参加した4歳から12歳までの子どもたち5人は農家から事前に購入して用意された野菜を冷たい水で手洗いしたほか、食べやすい大きさに切り分け、野菜を炒めるなどの調理を体験。途中、振舞われた焼き魚やしらすを食べながら協力し合って作業を進めた。

 カレーが完成するまでの間、ローカルファーストの理念について茅ヶ崎ビールのスタッフが子どもたちに講義。「地域でできることは地域で実践する」といった基本的な考え方をイラストなどを使って紹介すると、子どもたちはスープを飲みながら話に聞き入っていた。

 カレーの実食では、子どもたちが「おいしい」とほおばる姿や、「ご飯を作るのがこんなに大変だと思わなかった」といった声が聞かれた。

 同店の代表兼総合プロデューサーを務める岩瀬望美さんは「地元の新鮮野菜に加え、豪華なちがさき牛もふんだんに使用したカレー体験を通じ、子どもから大人まで大変喜んでいただけました。食の大切さや『ローカルファースト』の地域循環を、世代を超えた笑顔の中で楽しく学べたことが何よりの成果です」と話す。

 今後も引き続き、「ローカルファーストの魅力」を広める活動を続けていく考え。子どもたちが農家を訪問し、一緒に収穫体験をしてもらうことで理解を深める機会の創出も検討していきたいとしている。