逗子・葉山版【3月27日(金)号】
団体への思いを語る有田さん

【葉山町】目の不自由な人とそのサポーターのための会が発足

 葉山町一色在住の有田保彰さん(88)=人物風土記で紹介=がこのほど、「目の不自由な方とサポーターの集い@葉山」を立ち上げ、毎月第4日曜日(変更あり)に葉山下山口会館(変更あり)を拠点に活動を開始した。引きこもりになりがちな視覚障害者の交流の場を目指しており、当事者やその家族、サポーターの参加を呼びかける。

 有田さんによれば、葉山町在住の視覚障害者は約60人だという。当事者と出会うことはほぼなく、自身を含め3人しか接点がない。同じ境遇の人とつながりたくても、個人情報保護の壁があり役場から情報を得ることも難しい。「目が不自由なことを知られたくない、自分のことで精一杯、外出先でのけがを恐れて家族が止めるといった理由で、外に出ない人が多い」と有田さんは分析する。外出控えで、筋力や骨密度の低下、認知機能の衰えを招くなど、負の連鎖を危惧する。

 有田さんは約8年前に網膜の上に薄い膜がかかるという原因不明の症状が現れた。徐々に見えにくくなり、現在では光を感じたり、色の濃淡はぼんやりとわかるものの、目の前にあるものが何なのかは分からない。

手本は「アリスの会」

 症状が進行する過程で、目の見えない生活に向けた情報収集を進め、逗子で活動する女性の視覚障害者の会「アリスの会」を知った。同会はおしゃべり会として、約5年前に5人でスタート。今では県内外から約90人の会員数を誇る。何度かオブザーバー参加をした有田さんは、会則がなく、皆が同じ立場で活動する同会に感銘を受け、葉山で同じようなグループを作る決意をした。

 逗子や葉山で行われるイベントに積極的に参加するうちに、2人の当事者と出会った。一人はアリスの会の会員だった。サポーターになる人も2人現れて、メンバーが5人になったところで、昨年11月に「目の不自由な方とサポーターの集い@葉山」を設立。「最初は『葉山の会』にしようとしたが、葉山の人だけが対象ではないのでやめた。『視覚障害者』という言葉が嫌で、『目の不自由な人』をメインにした」と名称の由来を説明する。

 「まず、葉山の人に参加してもらえるように会の存在をPRし、その後は逗子、横須賀、三浦、鎌倉といった地域との連携を目指す。さらに地元の『他の不自由を抱える人』ともつながっていきたい」と展望を語った。

 (問)葉山町社会福祉協議会(鴻巣さん)【電話】046・875・9889

当選を喜ぶ冨田氏(後列中央)

【逗子市】市議会議員選挙、17人の顔ぶれ決まる  投票率47.86%は過去最低

 任期満了に伴う逗子市議会議員選挙が3月22日に投開票され、新議員17人の顔ぶれが決まった。当日の有権者数は4万8539人(男2万2389人、女2万6150人)。投票率は2022年の前回(52・37%)を4・51ポイント下回る47・86%で過去最低を更新した。

 定数17に対して現職13人、元職2人、新人7人が立候補。現職・無所属の松本寛氏(62)が3度目のトップ当選を果たしたのをはじめ、現職が全員当選、元職2人も返り咲いた。一方、新人の当選は2人にとどまった。

 松本氏は「人口減少が続く中、住宅都市としての魅力を磨き、『稼げる自治体』にならなければ、逗子市に明日はない。歳出より歳入が今後非常に重要になってくる」と意気込んだ。

 国民民主党の新人・冨田剛平氏(36)は1542票を獲得し、5位当選を果たした。「これがゴールではなく、通過点。市民の健康作りを重点的に訴えてきた。転倒防止のために悪路整備や、体力増進のために運動ができる公園の充実といった政策実現に集中したい」と意欲を見せた。

 昨年、公職選挙法違反(寄付行為)や虚偽申請の疑惑から市民に対する説明責任を勧告された服部誠氏(49)は逆風の選挙戦となったが、1701票を獲得し4位当選。「前回より得票数が減っている点では影響があったかも知れないが、選挙戦の中では特に感じなかった。『2期目の壁』と言われるが、逗子を『日本一の福祉の街』にすべく、この4年間で積み重ねた実績をもとに、みなさんとともに町を成長させていきたい」と気を引き締めた。

 当選者は翌23日に市役所会議室で当選証書を受け取った。任期は4月6日(月)から。

目の不自由な人の為の団体を設立した 有田 保彰さん 葉山町一色在住 88歳


不自由の中に光明を見る

 ○…8年ほど前から原因不明の症状で目が見えにくくなり、今は全盲に近い状態となった。しかし「悪い事ばかりじゃない。見えないからこその出会いもあった」とポジティブだ。視覚障害者は引きこもりになりがちだが、同じ境遇の人と交流することで前向きになれる。「『こもりびと』を外に出したい」。そんな思いで、昨年「目の不自由な方とサポーターの集い@葉山」を立ち上げた。

 ○…ATM操作で怒鳴られたり、バス乗車時に、良かれと思って無理に体を押し上げられたりと、恐い思いもした。近所のバス停で、下校時の小学生の集団と接触しそうになったことをきっかけに、視覚障害の事を知ってもらおうと学校に相談し、児童らと話す時間を設けた。子ども達の素直さ、反応の速さに感激。地域とのつながりの大切さを実感し、特に福祉の分野には積極的に関わろうと心に決めた。

 ○…1970年から6年間、商社マンとして米国NY駐在。帰国後、都会の喧騒が嫌で葉山に居を構えた。「葉山・山楽会」の立ち上げや、植物の絵を描くワークショップを開くなど、長年地元を大切にしてきた。視覚に難を抱える前は自然環境に関する活動がライフワークで、WWF(世界自然保護基金)や神奈川県森林インストラクター、日本自然保護協会などに参加。数々のボランティア活動は団体立ち上げの精神にも通じる。

 ○…東京生まれだが戦時中、千葉の農村に疎開。そこで過ごした数年間が感性の原点だ。遊びは専ら自然の中。草花の知識、天候のことなど、生きていくうえでの知識をここで自分で学んだ。「今88歳だけど、心と頭の半分は小学5年生の夏休みのまま」と笑う。好奇心旺盛な行動力で、見えない世界に光明を見出し突き進む。

多様な本が並ぶ「りんごの棚」

逗子市立図書館が 「りんごの棚」を設置

 逗子市立図書館(塚本志穂館長)はこのほど、すべての子どもに読書の楽しさを知ってもらうことを目的に、視覚障害など特別な配慮を必要とする子どもが利用しやすい本などを集めた「りんごの棚」を設置した。

 場所は図書館1階中央付近、漫画コーナー横。分かりやすい言葉を使い、写真や絵を入れて読みやすくした「LLブック」をはじめ、「点字の本」「布絵本」「大活字本」「マルチメディアDAI(デイ)SY(ジー)(録音図書)」、音声読み上げなどの工夫がされた「ユニバーサルデザイン絵本」のほか、アプリを使ってスマートフォンで音声再生ができる「ハイブリッド絵本」などを取りそろえている。

 2019年に「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」(読書バリアフリー法)が制定されて以降、同図書館では目や体が不自由な人たちへのサービスとして、図書の無料郵送を行うなどの取り組みを行ってきた。また、デイジーを利用するための専用ブースも設けた。

 担当者は「一人でも多くの人にこうしたサービスがあることを知ってもらいたい。当事者でなくても広めてもらえたら」とPRに力を入れる。

 「りんごの棚」は1993年にスウェーデンの図書館で始まった取り組みで、日本では2013年に埼玉県小川町立図書館で初めて導入された。神奈川県内では横浜市、平塚市、藤沢市、川崎市などにその活動は広がっている。

記念写真に収まる中田さんと児童

葉山町出身のデフバレーボール選手・中田美緒さんが母校の長柄小学校で後輩児童と交流

 2025年11月に行われた、きこえない・きこえにくい人のためのスポーツの祭典「デフリンピック」にバレーボール女子日本代表として出場し、金メダル獲得に貢献した中田美緒さん(25)が3月12日、母校の葉山町立長柄小学校を訪問し、児童や保護者と交流を深めた。

 会場に中田さんが現れると約20人の児童と、保護者らは両手を上げ、顔の横で手をひらひらさせる「手話の拍手」で出迎えた。

 中田さんははじめに、趣味の動画作りや、好きな食べ物は寿司であること、小学生の頃はサッカー選手が夢だったことなどの自己紹介をし、バレーボールとの出合いやデフリンピックの報告を行った。平塚ろう学校中学部でバレーボールを始め、大学の部活では聴者と一緒にプレーをし、コミュニケーション方法を工夫した経験談なども語った。また、過去5回の国際大会に出場し、高校2年時のデフリンピック・トルコ大会、昨年の世界選手権(沖縄)、そして昨年11月の東京大会と、3大会で優勝した実績を説明し、金メダルを披露した。

 中田さんは子どもたちに「相手の気持ちをよく考えて行動できる人になってほしい」と切望した。また、「サッカー選手になることが夢だったが、ろう学校に入学して人生が変わるきっかけがあった。人生何があるか分からない、一日一日を思いっきり楽しく生活して」とエールを送った。

 中田さんがかつて所属したサッカーチームの後輩にあたる田阪陸さん(3年生)は「聞こえなくてもプレーできるのはすごいと思った。相手を思いやることはチームプレーにつながると思う」と感想を話した。

保護者にラップを披露する児童

逗子市立沼間小2年生が「まちたんけん」の発表を保護者の前でラップで披露

 逗子市立沼間小学校(雨宮彰子校長)の2年生児童70人が、生活科の授業で行った「まちたんけん」の成果を、3月13日に保護者を招いてラップで披露した。

 ラップへの挑戦は、2年生担任の宮森裕太教諭と、フリースクール「cas!ca(カシカ)」(逗子市沼間)の代表、大場勇弥さん(28)の出会いから始まった。大場さんは「YUYA」の名前でラッパーとしても活動し、フリースクールに通う子どもたちへのラップ指導も行っている。

 通常、「まちたんけん」の発表は、新聞などにまとめて行うことが多いが、宮森教諭と大場さんは「ラップでまとめよう」と意気投合。

 児童は小学校周辺の店を訪れて取材すると同時に、歌詞のヒントになる言葉を集めた。それらの言葉をもとに国語の時間で歌詞をつくり、サビの部分の作曲は音楽の時間で行うなど、のべ約20時間を費やした。

 当日は「みんなが考えた ぬまラップライブ」と題し、集会室で発表。まず、自分たちが取材をした店をスライドを使って業種、特徴などを紹介。言葉に詰まるクラスメイトがいると「頑張れ」と励ます声が飛び交う場面もあった。

 店紹介が終わるといよいよラップの披露へ。音楽が流れると手拍子をしながらリズムをとり、まず大場さんが導入部を歌い、続いて子どもたちが取材した店を順番に歌っていった。全11店舗を紹介する合間に「ぬままは ゆたかなまちだ ぬままは じまんのまちだ ぬままは ゆかいなまちだ ぬまま ぬまま ぬまま」とサビをはさみ、約4分間、大きな声で元気いっぱいに歌いきった。

 小松原唯さんは「湘南ビーチFMの取材に行った。サビの部分でお母さんたちもノッてくれて楽しかった」と笑顔を見せた。

 大場さんは「子どもたちのボキャブラリーの多さに驚いた。フリースクールと学校教育は対立するものではなく、今回一緒に作れてよかった」と振り返った。

海・富士山シリーズの1枚

逗子観光協会 逗子の「一番いい顔」20枚 ポストカードを新発売

 逗子市観光協会(山上良会長)は3月16日、逗子の豊かな自然や日常の美しさを切り取った「逗子旅オリジナルポストカード」の販売を開始した。メールやSNSでのやり取りが主流の現代だからこそ、「逗子の風を感じるような『一枚』を手にとってほしい」という同協会の想いから制作された。

 今回のポストカードは「逗子の空気感」にこだわり、市内在住のフォトグラファーと同協会スタッフが撮影した膨大な写真の中から20枚を厳選。「逗子に住み、逗子を知る」メンバーだからこそ捉えられた、街の素顔が詰まったラインナップとなっている。

 カードは大きく二つのシリーズで構成。「海・富士山シリーズ(10種)」は、逗子海岸や披露山公園など市内各所から望む富士山の豊かなバリエーションを表現。「季節の風景シリーズ(10種)」は、富士山だけではない逗子の多面的な魅力や四季折々の「逗子時間」を凝縮している。

 価格は1枚50円で、逗子市役所2階の観光協会窓口で販売。

 詳細は同協会事務局【電話】046・873・1111(内線286)。

過去の桜のライトアップ

今年も台山緑地の桜をライトアップ

 逗子市商工会青年部が中心となり台山緑地(逗子市沼間)で桜の植樹活動を行う「花咲計画推進協議会」(眞下力会長)は、例年好評の桜のライトアップを今年も開催する。

 実施日は開花状況や天候によるため、「満開の日」としており、詳細は「花咲計画公式ライン」で確認。時間は午後7時から8時ごろ。

 会場ではチャリティー屋台として、温かい豚汁や飲みものが用意される。

 あわせて、市内の桜を対象とした「逗子の桜フォトコンテスト」も4月20日(月)まで行う。フェイスブック、X、Instagramに「#zushisakura2026」を付けて投稿することで応募できる。応募条件などは公式ラインで確認。

 同商工会事務局は自転車での来場者に対し、商工会館にとめるよう、呼びかけている。

 (問)商工会事務局【電話】046・873・2774/眞下会長【携帯電話】090・2496・0907

昨年の大会の様子=協会提供

葉山マラソン 参加者募集、4月4日から受付開始

 新緑が目に鮮やかな季節の葉山の恒例行事「第51回 葉山町民健康マラソン大会(葉山マラソン2026)」が5月10日(日)に南郷上ノ山公園(葉山町長柄)で開催される。三浦郡葉山町陸上競技協会の主催。実行委員会は4月4日(土)から参加受付を開始する。

初心者も楽しめる「優しいコース」

 同大会の魅力は、南郷上ノ山公園のグラウンドと外周を利用した、初心者でも楽しみやすいコース設定にある。種目は小学生男・女、中学生男・女、一般男・女と細かく分け、距離は小学生が1・5Km(公園約2周)、中学生以上が3・0Km(公園約4周)となっている。当日はキッズチアや御前太鼓の出演も予定されており、会場を華やかに盛り上げる。また、完走者全員に記録証と完走賞が授与されるほか、最高年齢完走者には特別賞も用意されている。

 参加資格は町内在住・在勤・在学者だが、在住者の推薦があれば隣接地域からの参加も可能。申込は4月4日(土)から4月10日(金)までに協会ホームページから。定員は先着200人。参加料は小学生800円、中学生以上1200円(保険料込み)。なお、大会は「はやまクリーンプログラム」の一環として、プラスチックごみ削減のためマイボトルの持参を呼びかけている。

 問い合わせは葉山駅伝・葉山マラソン事務局【電話】046・875・4360。

音楽情報 ゴダイゴ秦野公演 チケット好評発売中

 世代を超え幅広いファンを持つ日本を代表する音楽グループ「ゴダイゴ」=写真。デビュー50周年の記念ツアーが神奈川県秦野市から始まる。

 公演日は5月10日(日)。開演は午後3時(開場2時)。会場はクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市平沢82 最寄り駅/小田急小田原線秦野駅、渋沢駅)。全席指定8800円(当日券9300円)。チケットはホール窓口のほか、チケットぴあ(Pコード318―041)でも購入可。詳細は【電話】0463・81・1211(同ホールゴダイゴ公演事務局)へ。毎週火曜休館。

『ここにいるよ!』のイメージ画像=提供

葉山町PR大使ミューシーのテーマソング、イメージソングが完成  音楽ストリーミングサービスで配信中

 葉山町PR大使を務めるアオウミウシのキャラクター・ミューシーのテーマソング・イメージソングが完成し、3月5日からApple Music、Spotifyなど各種音楽ストリーミングサービスで配信が始まった。

 完成した楽曲は2曲。テーマソングの『ここにいるよ!』はミューシーをイメージした明るく元気な曲調。イメージソングの『空と海と僕と〜渚のミューシー〜』は落ち着いたボサノバ調で葉山の雰囲気を表現している。いずれも作曲編曲はNHKラジオ体操などのピアノ伴奏を長年担当していたピアニストの幅しげみさん、作詞はアニメソングなどを手掛ける森林檎さん。歌は『ここにいるよ!』はボーカロイドで、『空と海と僕と』はNHK「おかあさんといっしょ」の第15代うたのおねえさん・森みゆきさんが務めた。

 ミューシープロジェクトの大竹則彦さんは、「両曲とも海や景観とミューシーを合わせたイメージで制作しました。あえてキャラクターの固有名詞を控えたことで、各種イベントやBGMなど多様な場面でご活用いただけます」と話す。

 横須賀市佐島在住の幅さんをはじめ、湘南ビーチFMのDJ・人見欣幸さんや、逗子市在住の児童文学作家・南田幹太さんなど、地域のクリエイターが幅広く参加する同プロジェクト。大竹さんは「皆さんの力を借りて、よりクリエイティブな企画を展開していきたい」と展望を語る。

 近く、三浦市を拠点に活動するご当地アイドルグループによるレコーディングやプロモーションビデオ撮影なども計画中だという。

<PR>
【LINE読者限定プレゼント】
【LINE読者限定プレゼント】
毎月15名様に抽選で『Amazonギフト券1,000円分』をプレゼント!ギフト券以外のプレゼントもあるかも!是非チェックしてみてください。 (続きを読む)

星座にまつわるエトセトラ 「ダークマター」

 夜空に輝く星たちや写真で見る星雲や星団などの星の集まり、肉眼では見えないけれど、X線や赤外線などで観測された天体の写真など宇宙に広がる天体を私たちは目にすることができます。しかし、その「見えている」物は、実は宇宙全体の質量のほんの5%なのです。では、それ以外の物とはなんでしょうか。それは、暗黒物質と言われるもので、27%はダークマター、残りの68%がダークエネルギー。見えないのに、なぜあるとわかるのでしょうか。1970年代後半、銀河の回転速度を観測すると、見える物質の質量だと速すぎる回転をしていて、光では観測できないけれど、重力を感じる物質の存在がある、とされました。しかし、それがいったい何なのか?わからなかったのですが、今回、なんとダークマターの証拠と思われるものが発見されたというニュースが報じられました。