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逗子・葉山 人物風土記

公開日:2026.03.27

「目の不自由な方とサポーターの集い@葉山」を設立した
有田 保彰さん
葉山町一色在住 88歳

  • 有田 保彰さん (写真1)

不自由の中に光明を見る

 ○…8年ほど前から原因不明の症状で目が見えにくくなり、今は全盲に近い状態となった。しかし「悪い事ばかりじゃない。見えないからこその出会いもあった」とポジティブだ。視覚障害者は引きこもりになりがちだが、同じ境遇の人と交流することで前向きになれる。「『こもりびと』を外に出したい」。そんな思いで、昨年「目の不自由な方とサポーターの集い@葉山」を立ち上げた。

 ○…ATM操作で怒鳴られたり、バス乗車時に、良かれと思って無理に体を押し上げられたりと、恐い思いもした。近所のバス停で、下校時の小学生の集団と接触しそうになったことをきっかけに、視覚障害の事を知ってもらおうと学校に相談し、児童らと話す時間を設けた。子ども達の素直さ、反応の速さに感激。地域とのつながりの大切さを実感し、特に福祉の分野には積極的に関わろうと心に決めた。

 ○…1970年から6年間、商社マンとして米国NY駐在。帰国後、都会の喧騒が嫌で葉山に居を構えた。「葉山・山楽会」の立ち上げや、植物の絵を描くワークショップを開くなど、長年地元を大切にしてきた。視覚に難を抱える前は自然環境に関する活動がライフワークで、WWF(世界自然保護基金)や神奈川県森林インストラクター、日本自然保護協会などに参加。数々のボランティア活動は団体立ち上げの精神にも通じる。

 ○…東京生まれだが戦時中、千葉の農村に疎開。そこで過ごした数年間が感性の原点だ。遊びは専ら自然の中。草花の知識、天候のことなど、生きていくうえでの知識をここで自分で学んだ。「今88歳だけど、心と頭の半分は小学5年生の夏休みのまま」と笑う。好奇心旺盛な行動力で、見えない世界に光明を見出し突き進む。

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