小田原・箱根・湯河原・真鶴版【5月9日(土)号】
ねこラスクとねこ茶スク

販売好調「ねこラスク」 デザインこねことほうあん第一しおん、民福連携で商品力向上

 3色の丸い顔に突き出た耳の三毛猫がモチーフの「ねこラスク」。小田原市内のデザイン会社と障害者就労継続支援施設が連携し展開する商品だ。本格販売から1年足らずで、順調に売り上げを伸ばしている。

 ラスクの製造は(福)宝安寺社会事業部「ほうあん第一しおん」(市内根府川、以下しおん)。施設利用者が日頃から施設内の工房でパンや菓子を作っており、その一つが三毛猫型のラスクだ。

 2年ほど前、しおんが参加した市内イベントで近くに出店していたのが、商品デザインやプロデュースを手掛ける「デザインこねこ」(市内本町)。長嶺俊也社長は、「ラスクを見てかわいいと思い思わず声を掛けました」と笑顔で出会いを振り返る。

 その場で担当者から「売り方に困っている」と聞いた。その後、双方ウィンウィンの関係を考える中、同社が企画・デザイン・販売者になり、しおんからラスクを仕入れることにした。

 「もともと商品はかわいい。パッと見た時にどう伝えるか」。1年ほどの試行錯誤を経て、大きなラベルに猫のイラストをデザインし、商品は「ねこラスク」と命名した。しおん職員でパン工房責任者の山崎由美子さんはパッケージを見て、「かわいさが引き立っている」と感じたという。

 また「社名でもある猫への恩返し」(長嶺社長)として、販売利益の一部を保護猫活動の支援に寄付することも決定。ラベル裏面には、しおんとのつながりを示す「ふくしのおかし」の文字と、保護猫活動支援についても表記した。

 昨年6月に本格販売を開始。商品PRのホームページも立ち上げたことで、今では県外からの注文も入っている。月の出荷も、多くて50袋だったものが300袋以上に増加。今年3月には足柄茶を使用した新商品「ねこ茶スク」の販売も開始するなど勢いづいている。市内販売場所は、ミナカ小田原(逸品や金次郎)、小田原城三の丸売店ほか。

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真鶴町 空き家バンク 移住の一手 売買促進へ物件見やすく

 真鶴町は4月21日、空き家の売買促進に向けた「空き家バンクサイト」を公開した。県内で唯一となる「過疎地域」に指定されるなど少子高齢化が進む町に移住者を呼び込み、空き家解消や地域活性につなげたい考えだ。

 町は2021年度からホームページ上で空き家情報を紹介し、売買を希望する人のマッチングを行ってきた。戸建ては1000万円台までの物件が中心で、15件中12件が成約につながった。

 新たに立ち上げたサイトでは、写真を多用して物件の情報を一覧で表示。メールアドレスを登録することで、新着物件の通知も受け取れるようになった。4月下旬時点の登録物件は3件のみだが、すでに100人近くが利用登録を済ませているという。

 町によると、町内にある約3500戸の住宅のうち500戸以上が空き家で、空き家率は約15%に上る。ただ、「真鶴に住んでみたい」「空き家を活用したい」という声もあるといい、町ホームページ上で物件を紹介していた際も「想定以上に問い合わせが多かった」(町担当者)と話す。

「過疎」脱却に期待

 町は県内唯一の「過疎地域」に指定されるなど、深刻な少子高齢化に直面している。町の統計では、現在約6300人の人口が2045年に4000人を下回るという推計もある。一方で、2015年ごろからは転出者数が転入者数を上回る社会減の幅は縮小しており、2020年は転入超過に転じた。町では「修繕すればまだまだ住める物件を紹介することで、町への移住を考える人にアピールしたい」と期待を寄せる。

 サイト登録物件の購入やリフォーム時には、町と協定を結ぶさがみ信用金庫による金利優遇ローンも利用できる。

 (問)町都市計画課【電話】0465・68・1131。

「会場で待っています」と参加団体の代表者ら

小田原足柄 歴史研究7団体で展示会 7月、8年ぶり開催へ

 小田原・足柄エリアで歴史研究を行う7団体が7月25日(土)・26日(日)に開成町民センターで開く8年ぶりの合同展示会に向けて準備を進めている。

 郷土の歴史・文化発展のために企画されたイベント。展示は足柄平野や小田原地方の歴史・文化・地理・災害史で、各団体の研究成果がパネルや映像で紹介される。会場で会員たちが生解説するといい「郷土の歴史研究を目で見て、ともに語り合う」がテーマだ。夏休み期間の開催ということもあり交流会代表の大脇良夫さんは「別々に活動している団体が集まるのは珍しい。中高生の探求学習としてもぜひ」と来場を呼び掛ける。

 参加団体は次の通り。▼小田原史談会▼足柄史談会▼足柄の歴史再発見クラブ▼大井町郷土史研究会▼中井町歴史研究会▼南足柄歴史同好会▼山北町地方史研究会●特別参加/小田原鉄道歴史研究会、県立吉田島高校

4月1日付で小田原市消防本部の消防長に就任した 諸星 喜則さん 秦野市渋沢在住 57歳


凡事徹底で消防力高める

 ○…神奈川県内で最も広い管轄面積を担い、地域の生命と財産を守るべく指揮を執る。山間部や河川、沿岸部、都市部、主要交通網など多岐にわたるエリアで、総合力が求められる。全国各地で大規模災害が発生する中、「どのような状況下でも対応できる組織体制作りを進めたい」と使命感をにじませる。

 ○…「誕生日が一緒なんです」という父もまた消防官だった。小学生の頃に地元紙に掲載された父の記事を目にしたことで仕事にかける思いを知り、自然と背中を追っていた。入職後は救助現場に長く携わり、36歳で特別救助隊長に。2013年の消防広域化に伴い発足した高度救助隊の初代隊長も務めた。常に抱く矜持は人を大切にすること。「高度な資機材も使うのは人間。仲間を信頼し、支え合うことが重要」と語る。

 ○…山北高校野球部でプレーするいとこに憧れ、小学4年で野球を始めた。「自分も同じ高校で野球をするものだと思っていた」と、中高でも白球を追い続けた。息子2人が所属した少年野球チームの監督を務め上げ、現在は市役所の壮年野球と市消防のOBチームをかけ持つ。「いまは専ら応援だけど」と笑う。休日は代々受け継いできた畑の管理に汗を流す。「これまで大きなけがや病気もなく来られた。強靭な体にしてくれた両親に感謝です」

 ○…職員に向けて掲げた今年度の目標は「凡事徹底」。高校野球部時代に影響を受けた、根幹となる信念だ。「当たり前のことを当たり前にする。些細なことでも『ありがとう』と声を掛け合うことで、組織の縦横の連携強化にもつながる」。消防団をはじめとする地域の協力にも感謝を忘れない。ひたむきに「地域から応援される消防」を追い求める。

出演者募集 外郎売の口上まつり 初心者歓迎 6月7日㈰説明体験会

 小田原三の丸ホールで8月23日(日)に開催される「第22回外郎売の口上まつり」に向け、外郎売の口上研究会では一般からの出演者を募集中。

 ステージで歌舞伎十八番「外郎売」の素読や群読、わらべ歌などを演技や踊りとともに楽しく表現する。対象は、練習会や前日リハーサル・当日に参加できる人。子どもからシニアまで年齢不問、初心者歓迎。

 無料説明会&体験会を6月7日(日)、市民交流センターUMECOで午後1時〜2時30分に開催。外郎売りの基本や当日までの流れを知ることができる。練習会場は小田原市内公共施設で6月から8月まで5回。

 祭りの参加費はチケット代、弁当代、会場費を含み▽一般1万円、▽18歳以下2千円、▽未就学児千円。申し込みは同会HPの申込フォームほか(6月21日(日)締切)。

 (問)事務局【電話】070・2292・6254

過去の陶芸展の様子

小田原三の丸ホール 陶芸同好会が第42回陶芸展 土と遊び、火とであう

 小田原陶芸同好会(会員数75人)主催の「第42回陶芸展」が5月15日(金)から17日(日)まで、小田原三の丸ホール展示室で開催される。午前9時から午後5時(初日は10時から、最終日は午後4時まで)。力作、ユニークな作品等バラエティーに富む作品を多数展示。

 問い合わせは林さん【電話】090・2653・0105。

演奏会チラシ

小田原フィルハーモニー交響楽団「定期演奏会」 6月21日㈰ 家族向け公演も

 市民オーケストラ「小田原フィルハーモニー交響楽団」の第133回定期演奏会が6月21日(日)、小田原三の丸ホールで開催される。指揮は上野正博さん。

 第1公演は「0歳からみんなで楽しむ ファミリーコンサート」(午前11時開演)。アンパンマンメドレー、ディズニー「アラジン」メドレーのほか、ラデツキー行進曲では指揮者体験も予定。一般500円、中学生以下100円、乳幼児(膝上鑑賞)無料、授乳室、ベビーカー置場あり。

 第2公演「シンフォニーコンサート」(午後2時開演)では、シャブリエの狂詩曲「スペイン」、ハチャトゥリアンの組曲「仮面舞踏会」などを演奏。一般1000円、高校生以下500円、未就学児入場不可。

 両公演とも全席自由。チケットは三の丸ホール、南足柄市文化会館、ハルネ小田原街かど案内所の窓口、同ホールWEBなどで販売。

 問い合わせは同楽団・高橋理事長【電話】080・7022・6435。

読者プレゼント

 鑑賞チケットを本紙読者にプレゼント。第1、第2公演、各5組10人。

 希望者は氏名・年齢・住所・電話番号・希望公演(第1もしくは第2)、本紙の感想を明記し、ハガキまたはメールで応募。〒250―0042小田原市荻窪306タウンニュース社「小田原フィル」係。【メール】odawara@townnews.co.jp、5月22日(金)必着。応募多数の場合は抽選。

玉川太福さんが小田原に 三の丸ホールで浪曲会

 「玉川太福 おだわら浪曲会」が5月31日(日)、小田原三の丸ホール小ホールで行われる。午後1時15分開場、2時開演。

 「令和7年度芸術選奨大衆芸能部門文部科学大臣新人賞」や「花形演芸大賞金賞」などを受賞、注目の浪曲師が小田原にやってくる。当日は「天保水滸伝」から「鹿島の棒祭り」、「男はつらいよ」から「寅次郎相合い傘」などを披露する。

 全席自由で一般3000円、ペア割5500円(窓口購入・前売りのみ)。また若い世代に浪曲の魅力を伝えるため、U25チケット(1500円)、U18チケット(1000円)も販売。未就学児の入場不可。チケットは同ホールWEB予約または窓口、ハルネ小田原街かど案内所などで販売中。(問)おだわら浪曲会・池田さん【電話】080・3419・1509

授業のチラシ

ありのままの自分とは 小田原寺子屋スクールⅡが授業

 小田原寺子屋スクールIIが5月30日(土)、おだわら市民交流センターUMECOで授業「嫌われる勇気と幸せになる勇気」を行う。

 同スクールは各界で活躍する人を講師に迎え、社会に出る子どもたちが「生き抜く力」をつかむ学び場づくりを展開している。今回は毎年好評を博しているキャリア心理学研究所の宮城まり子代表による授業を実施。講義やディスカッションを通し、人間関係や「ありのままの自分と生き方」について考える。

 午前9時30分から午後12時30分まで、学生と一般初回参加者は無料。5月28日(木)午後1時までに申し込む。

放流を楽しむ参加者=提供

小田原市内で親子がアユ放流 約5000匹を酒匂川へ

 酒匂川水系保全協議会が4月25日、小田原市内の酒匂川・飯泉橋上流の河川敷で「親子でアユの放流体験」を開催した。

 この企画は河川保全啓発の一環で、流域の住民に酒匂川への愛着を深めてもらうことを目的に行われたもの。今回で26回目の開催、市内外から小中学生と保護者およそ300人が集まり、酒匂川漁業協同組合が育てた稚魚約5千匹を放流した。

 同協議会は1960年に発足。酒匂川の豊かな自然環境を守り、次世代へ引き継ぐ活動を展開している。同漁協や小田原市をはじめ、神奈川・静岡両県の流域関係者78会員で構成されている。

展示予定の作品

水彩の魅力伝える作品展 飛鳥画廊で5月13日から

 小田原市で活動する水彩画愛好会が5月13日(水)から18日(月)、飛鳥画廊(栄町2の13の12)で第21回作品展を開催する。

 「自由に楽しく描く」ことをテーマに、月2回の例会を楽しむ同会。現在は11人の会員がそれぞれの感性で筆を走らせている。

 今回の作品展は、季節の移ろいや日常の何気ない風景を描いた作品など約40点を展示予定。出展者は、坂巻和子さん、下川正和さん、清藤英子さん、田中高広さん、永田静江さん、林恭夫さん、平井郁子さん、福堀信治さん、谷津倉克明さん、山本由美子さん、吉田隆さん、兵藤静雄さんに加え、二科会会員の深見まさ子さんによる賛助出品も。時間は午前10時から午後5時(初日は正午から、最終日は午後4時まで)。入場無料。

 問い合わせは同会の林さん【電話】0465・35・6053。

優勝した県選抜(チーム提供)

神奈川オーシャンドッグス ソフトボール県選抜で連覇 所属11人が全国大会躍動

 小田原を拠点に活動する中学生ソフトボールチーム「神奈川オーシャンドッグス」所属の11人が今春、「JOCジュニアオリンピックカップ第22回都道府県対抗全日本中学生男子ソフトボール大会」に神奈川県選抜として出場し、大会連覇に貢献した。

 同大会には全国から19チームが参加し、県選抜は厚木クラブJrの4人を含めた15人で臨んだ。

 決勝の神戸学院大学ジュニアソフトボールクラブ戦では、初回に2点を先制されたが裏の攻撃ですぐさま同点に追い付き、2回裏には江崎陸さん(泉中3年)がソロホームランを放ち序盤で逆転。その後も追加点を挙げ、総合力を武器に2連覇を成し遂げた。

 決勝までの3試合で先発した三堀玲雅(れいが)さん(白山中3年)は、全国大会でマウンドに立った経験がなく「すごく緊張した」と振り返る。それでも、得意のライズボールとチェンジアップを交えた投球で相手打線を翻(ほん)弄(ろう)。決勝は「腕がパンパンだった」というが、エースとしての意地で投げ抜き大会MVPにも輝いた。

 オーシャンドッグスはチームとしても昨年夏の全国大会で創部初の優勝を飾っており、連覇を目指して練習に励んでいる。県選抜でキャプテンを務めた鎌滝奏良(そら)さん(酒匂中3年)は「連覇のプレッシャーをもう一回背負いながら、みんなで一丸となって優勝をつかめたら」と意気込んでいる。

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清水さんの作品

箱根の作家ら作品展 写真や絵画、陶器など

 箱根在住の作家らによる作品展「第3回箱根アート・コミュニティ」が、5月13日(水)から18日(月)に小田原市のお堀端通りにあるお堀端画廊で開かれる。午前11時から午後6時(最終日4時)。

 4人の作家が手掛けた写真や絵画、陶器などが並ぶ。写真家の清水裕さんは、箱根移住後から撮影を続ける仙石原や宮城野地区の伝統行事「湯立獅子舞」の神事を収めた作品などを展示。「伝統芸能を継承していく上で担い手不足に陥る可能性もあり、その存在を広くお知らせしたい」という思いもあるという。

 問い合わせは【電話】090・5756・5585。