都筑区版【9月12日(木)号】
鷲野さんが「一目惚れした」メンフクロウが着地する瞬間を捉えた作品「瞬刻」

神奈川県美術展 審査員の心、鷲掴み 鷲野愛未さんが大賞

 牛久保在住の木工作家・鷲野愛未さん(31)=関連に人物風土記=が、「第59回神奈川県美術展」の「工芸」の部で大賞に選ばれた。作品は9月18日(水)から神奈川県民ホールギャラリーに展示される。

 鷲野さんは、自身の名前に鳥の名がつくこともあり、鳥をモチーフにした作品を数多く作っている。

 「瞬刻」と題された今回の作品は、ペットショップで見つけ、「顔が可愛くて一目ぼれした」というメンフクロウをモデルに制作。フクロウが飛んでいる様子を表現するため、フクロウのいるカフェに足を運び、生態や特長についてリサーチをを積み重ね、羽根を大きく広げて、台座に着地する瞬間を形にした。22種類の天然木を使用し、着色をせずに作られた作品は、木の自然な色や風合いを活かし、フクロウの生き生きとした様子が見事に表現されている。

 作品制作で鷲野さんがこだわったのはフクロウが「フワリ」と台座に着地する様子を表現するための「軽さ」。作品は61cm×71cm×30cmと大きなもの。フクロウの足1本で台座に自立させるため、胴体の中をくり抜き、大きく広げた羽根はぎりぎりまで薄くした。一方、羽根には寄木細工を施すなどの工夫も凝らされており、制作期間には約1年を要したという。

 鷲野さんは現在、母校の東京藝術大学デザイン科で教育研究助手を務めており、作家業との「二足の草鞋」の生活を送る。仕事との両立で制作時間の確保は難しいが、最低でも「1年で1作品」を目標に掲げ、制作活動を続けている。今回の自身の受賞や展覧会の開催を通して鷲野さんは、「工芸作品に興味や関心を持ってもらえたら」と話した。

県民H(ホール)で作品展

 神奈川県美術展は、年齢・所属・国籍を問わず誰でも応募できる公募美術展。今年は平面立体、工芸、書、写真の4部門に全国から1272点の応募があった。

 入賞者の表彰式は9月14日(土)、神奈川県民ホール=中区山下町=で行われる。展覧会は、9月15日(日)まで平面立体の部が開催中。鷲野さんの作品を含む工芸、書、写真の部が、9月18日から29日(日)まで同ホールギャラリーで開催される。午前10時から午後5時(最終日は午後2時まで)。入場無料。また巡回展が、11月1日(金)から10日(日)まで、鎌倉芸術館ギャラリー=鎌倉市大船=で催される。

都筑区 ノースポートと協定締結 子育て支援などを強化

 都筑区は8月29日、区内の商業施設「ノースポート・モール」を運営する東急不動産株式会社(星野浩明代表取締役社長)と東急不動産SCマネジメント株式会社(大久保次朗代表取締役社長)と連携協定を締結した=写真。協定に基づき3者が連携し、「『つながり・活力と魅力・安心』を実感できるまち」の実現に向けて、様々な取り組みが行われる予定だ。

 この協定は、同モールを運営する2社が地域連携の強化を図り、子育て支援や国際交流の分野を中心とした連携協定の締結を提案したことから協議が始まった。区としても、多くの人が来場する商業施設と連携することで、地域課題の解決やより一層の活性化、区民サービスの向上につながると考え、締結の実現に至った。

 協定の対象分野は、子育て支援や国際交流・多文化共生、防災・減災など多岐に渡る。

 区政推進課の担当者は「ノースポート・モールさんに協力いただきながら、地域の発展を目指していく。区の活動を広める情報拠点になることも期待している」と話している。

連携イベント盛りだくさん

 主な連携事項として、毎月2回程度行われる積み木遊びの体験イベント「つみきのつづき」の開催や、地震・風水害など災害時の帰宅困難者の一時滞在施設としての利用などを予定している。

 また、区と同モールの共催で「DE&Iフェスティバル」(主催/TIF)が10月6日(日)、同モール内で開かれる。

 同フェスは国籍や障害の有無に関わらず、誰もが楽しめる出会いの場所として、昨年から開催している。今回は、2階センターコートにステージを設置するなど、実施フロアを拡大。そのほか、イランやウクライナなどの文化に触れることができるワークショップやモルック、ボッチャなどの体験が楽しめる。

 時間は午前11時から午後4時30分まで。

第59回神奈川県美術展「工芸」の部で大賞を受賞した 鷲野 愛未さん 区内在住 31歳

鳥の魅力で木の良さ表現

 ○…作品を出品した時点で、家族からは「大賞でしょう」と太鼓判を押されていた。家族の予想通りの受賞に「嬉しかった」とはにかんだ。「好きにやらせてもらっているので家族の支えは大きいです」と感謝の言葉が自然と口をついて出た。

 ○…デザイナー会社を営む父は、幼少の頃から「寄木細工を観に、家族で箱根へ旅行に連れて行ってくれたり、バルサ材や竹を使って熱心に工作をしてくれた」と振り返る。思い出の寄木細工は大賞を受賞した今回の作品に取り入れている。工芸や工作の楽しさに触れた環境もあり、中学の頃には東京藝大への進学を意識するように。大学でさまざまな素材を使って制作を続ける機会に恵まれ、「身近で触れると癒されるから」と3年時から本格的に木工作品の道に進んだ。卒業制作では125種類の木を使い「木の見本帳」のような引き出しを作るなど、木の魅力にはまっていった。

 ○…コロナ禍で散歩くらいしかできなかった時期をきっかけに、鳥をモチーフにした作品を作るようになった。木そのものの素材や色を上手に活かした作品が評判を呼び、昼の情報番組では「鳥専門の作家」として紹介された。作品制作時は没頭して「鳥瞰」では中々見られない。完成して数日後、自分の作品を見て「『あっ、(本物の)鳥がいる!』と思ってしまうことも」と明かした。

 ○…昨年4月から母校で研究助手を務める。現代アートを専攻する学生たちと接し、「分野は違うが、『私も作品作りたいなぁ』」と刺激をうける。コロナ禍がきっかけだった散歩は、今でもリラックスできる時間。徳生公園やくさぶえのみちなどがお気に入り。「何も考えずに歩いているつもりですが、つい鳥に目がいってしまいますね」と空を見上げた。

放水までの手順を確認

都筑消防団 機動力で地域を守る 地震火災の訓練実施

 都筑消防団は9月8日、能登半島地震による輪島市大規模火災を踏まえ、資源循環局都筑工場=平台=で大規模な火災に対応するための訓練会を消防署と合同で実施した。

 訓練では、横浜市域で発生した震度7の地震により、区内で延焼火災が発生したことを想定。河川やプールに見たてた水源から消火用水を取水して送水。そのほか、消防隊との連携や延焼阻止要領の確認を行った。

 角田隆雄消防団長は、「常に最悪を想定して継続的に訓練を実施していく。消防団の機動力をいかして都筑区の安全安心を守っていきたい」と話した。

 

サレジオ学院 チャペルに音色響く 文化祭でコンサート

 サレジオ学院中学校・高等学校(鳥越政晴理事長)の文化祭「サレジオ祭」が9月21日(土)、22日(日)に開催される。21日には、ドメニコ サビオ館でチャペルコンサートが開かれる。午後1時開演。入場無料。

 ヴァイオリンやヴィオラなど、多彩な音色を楽しめる。曲目は「ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ第二番(作曲/バッハ)」や「王宮のコンセール第一番(作曲/クープラン)などを予定。

 鳥越理事長は「気軽にお越しください」と呼びかける。

 

認定証を指さす村上さん。SDGsや環境活動など同社の取り組みを示す認定証が壁一面に飾られている

かながわ脱炭素チャレンジャー 区内唯一の初代認定者に コア・エレクトロニックシステム

 神奈川県が中小企業の脱炭素化の取り組みを支援する制度として今年度創設した「かながわ脱炭素チャレンジャー」に、区内大丸の株式会社コア・エレクトロニックシステム(村上正寿代表取締役)が認証を受けた。認証は今回が初めてで、区内からは同社が唯一の認証企業となった。

 脱炭素チャレンジャーは、2050年までの脱炭素化を宣言し、事業活動温暖化対策計画書を提出した中小企業を県が審査、認証する制度。認証を受けた事業者は、省エネ設備や再生可能エネルギー導入の際の補助上限額上乗せや競争入札の参加資格認定時に加点されるなどの優遇措置がある。なお申請は9月30日まで受け付けている。

時節柄、当然

 04年創業の同社は、通信設備やIT関連機器など電機器具や電子機器の製造・販売・修理などが主な業務。11年度から低炭素社会実現を目指した省エネ活動を続けており、12年には「かながわ地球環境賞」の奨励賞を受賞。取り組みはSDGs活動へと発展し、19年には神奈川県のSDGsパートナーに、20年には横浜市のY─SDGsにも認証されている。

 2年前に現地に本社を移転した際には、テナントの管理会社の承諾を得て、社内の照明のLED化を済ませている。

 今回の計画で同社は50年までに社用車のガソリン排出量を減らしCO2の8割削減を盛り込んだ。同社の事業は屋外でのメンテナンスが中心のため、車での移動が多く、社用車のリース更新の際に、ガソリン車からハイブリッド車やエコカーに切り替える。同社では充電スタンドなどインフラ設備が整えば、電気自動車への転換も視野に入れる。また照明同様、管理会社に働きかけて使用電力を再生可能エネルギー由来のものに変えていくことなども検討しているという。

 村上さんは「グローバルスタンダードに合わせていく上では、時節柄当然」と意義を語った。

大会を終え、晴れやかな表情の部員たち

ベスト尽くし悔いなし 早渕中ダンス部

 早渕中学校ダンス部(顧問/佐藤翔太教諭)は「自分たちの世界に引き込む」をテーマに、41人で活動を行ってきた。

 1年間の集大成となる同大会では16位の結果に終わったが、部長を務める吉田紅遥(くれは)さんは「自分たちのベストを尽くせた」と凛々しい表情を見せた。

 同校の卒業生でコーチを務める吉田しずくさんは「指導者としても刺激をたくさん貰える大会だった。部員たちは最大限のパフォーマンスを発揮できたと思う。悔いはない」と振り返った。

 同校は「全国決勝大会の表彰台」を目指して、日々の練習を続けている。

熱弁を振るう秋山さん(左)

秋山さん「心ある人を教育」 自民党県19支部が講演会

 自民党神奈川第19区支部(草間剛支部長)は、有限会社秋山木工=荏田東町=社長の秋山利輝さんを講師に招き、「日本・地域を1ミリでも良くしたい。」をテーマに、中川中央の横浜市歴史博物館で講演会を開催した。

 奈良県生まれの秋山さんは、中学卒業とともに大阪の家具会社に職人として弟子入り。27歳で独立した。秋山さんが制作した特注家具は、宮内庁や迎賓館などでも使われている。また独特の職人育成が、多くのメディアで取り上げられ、著書も多数上梓している。講演では同社の社員も壇上に上がり、秋山さんの日頃の教えを披露。草間さんとの対談では「人を育て、心ある人を集めて都筑区を、日本を良くしたい」と熱く語った。

※日本工業大学工業技術博物館所蔵

ソディック社 2製品が「未来技術遺産」に 開発の形彫り放電加工機

 大手工作機械メーカーの株式会社ソディック(本社・仲町台3の12の1/古川健一代表取締役)が開発した「形彫り放電加工機」2機種が今年度、「未来技術遺産」として登録された。

プレステ2、シンセも

 「未来技術遺産」は、独立行政法人国立科学博物館が2008年度から毎年登録している。正式名称は重要科学技術史資料。日本の科学技術史の中で技術の発達や次世代に継承していく上で、重要な成果や意義のあるもの、日々の生活や社会、文化の在り方に影響を与えたものを選定し、登録している。

 今年度が17回目で、新たに18件が登録された。これまでに登録された資料は381件に上る。

 今回登録された中には、同社の2製品の他、世界初のDVD再生機能搭載家庭用ゲーム機として「プレイステーション2」や電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格MIDIを搭載したシンセサイザーなども登録されている。

ものづくり日本の象徴

 登録を受けたのは、同社が開発した日本初の実用形彫り放電加工機「JapaxtronD3」=写真上=と、現存最古級のマイコンNC搭載形彫り放電加工機「22―NC8000」=写真下=の2製品。

 形彫り放電加工機とは、放電により非接触で金属の加工を行う機械のこと。精密加工に適しており、金型の加工などに使用され、日本のものづくりを支えてきた。

 「JapaxtronD3」は、1954年に日本放電加工研究所(現ソディック)が独自の発想で開発した製品。日本の形彫放電加工機の歴史を開いた実用機として重要との理由で登録された。

 「22―NC8000」は、76年に同社が株式会社牧野フライス製作所と共同開発した製品。マイクロコンピュータによる数値制御で、より複雑で精密な加工が可能となった製品で、現存する最古級ということから登録となった。

博物館で観覧可能

 国立科学博物館=東京都台東区上野公園7の20=では、登録を記念したパネル展を9月29日(日)まで同館の日本館1階中央ホールで開催している。通常入館料は一般・大学生が630円。高校生以下、65歳以上は無料。17日(火)、24日(火)は休館。

 なお同社の2製品の実機は、日本工業大学工業技術博物館=埼玉県南埼玉郡宮代町学園台4の1=にのみ所蔵されている。同館の入場は無料。問合せは【電話】0480・33・7545。

力強いガッツポーズを見せる

都田中剣道部 接戦制し関東優勝 男子では初の快挙

 「第49回関東中学校剣道大会」がこのほど、茨城県で開催され、都田中学校の剣道部(安藤守監督)が男子団体で初優勝を果たした。

 剣道部には15人の部員が所属。「関東ベスト8」を目指し、日々の稽古や実戦に打ち込んでいた。

 同大会では、予選を勝ち抜いた各都県の6校と対戦。決勝戦では先鋒から大将まで5人全員が引き分け。大将同士の代表戦にもつれ込む接戦を制した。

 伊藤匠汰主将は「全員で声を掛け合い、協力して優勝を掴むことができた。自分自身も良い試合ができ、とてもうれしい」と勝利を噛み締めた。安藤監督は「関東優勝はなかなかできることではない。皆よく頑張ってくれた」と選手らを称えた。

大将は代表戦へ

 同大会で大将を務めた鈴木悠生さんは、県代表として9月15日(日)に大阪府で開催される「第19回 全日本都道府県対抗少年剣道優勝大会」に出場する。鈴木さんは「県代表でも大将として出るので、周りの力も借りながら協力して優勝を掴みたい」と意気込みを語る。

自宅便座に簡単設置 備えて非常用トイレ マンション逆流トラブルも

 災害時、マンションや団地などでは排水管の無事が確認されるまでトイレが流せないことがある。地震に限らず、台風など大雨の際は下水道が逆流するトラブルが県内でも発生した。

 タウンニュース社では汚物袋・凝固剤・処理袋がセットの「非常用トイレ」を取り扱う。自宅・避難所など一般的な便座に簡単設置。安心の日本製。1箱10回分が40箱セットで通常61160円(税込)を読者限定48400円(税込)で販売。(問)営業推進部【電話】045・913・4141。

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活動するメンバー

科学の魅力 子どもに NPOがスタッフ募集

 県内で実験や工作で子どもに科学の楽しさを伝える活動を行う認定NPO法人「おもしろ科学たんけん工房」(柴田憲男代表理事)が理科推進スタッフ体験講座の受講生を募集している。

 同NPOは理科好きの子どもを育てながら、科学の面白さを一緒に楽しもうと活動。講座は主に高齢者や主婦が対象。

 10月、11月、来年2月にある集合研修(3日間)に参加し、活動内容や子どもとの接し方を学ぶ。個別実習も行い、アシスタントの役割を現場で経験する。申し込みは9月28日(土)まで。参加費3千円(プラス実習費用)。事前説明会を10月2日(水)にかながわ県民センター=神奈川区=で午前10時から行う。

 同法人は「あなたの経験を次世代に伝えられる活動です」と呼びかける。詳細は同法人【電話】045・303・7132。サイト(【URL】https://www.tankenkobo.com/)からも申し込み可能。

不要な子ども服を交換 9月30日から

 地域住民から寄付された衣類や雑貨を販売し、収益で国内外の団体を支援する「WEショップつづき」=茅ヶ崎中央30の14=が、9月30日(月)から10月5日(土)にかけて「子ども服お下がり交換会」を開催する。午前10時30分から午後5時まで。

 対象は秋冬物の洋服で、帽子や靴などの小物、汚れや破れなどで着用できない洋服は不可。持ち込んだ枚数と同じ枚数の子ども服を持ち帰ることが可能(上限20枚)。申し込みは不要。

 問い合わせは、同ショップ【電話】045・948・5596(日曜・祝日は休み)へ。

工夫を凝らしたコマで戦う

県内高校生が自作コマで火花散らす「コマ大戦横浜場所」 横浜市役所で9月14日

 神奈川県内の高校生が作ったコマを使い、相撲のように一対一で戦う「第6回高校生コマ大戦2024 横浜場所」が9月14日(土)午前11時から午後3時まで、横浜市役所1階アトリウム=中区本町=で開催される。

 「コマ大戦」は製造業を元気づけようと中小企業などが2012年に横浜で「全日本製造業コマ大戦」を開いたのが始まりで、その後、全国に広がっている。今大会はその高校生版で、中小製造業に根付いたコマ大戦の取り組みを若者に広げることが狙い。神奈川県高校生コマ大戦実行委員会が主催し、横浜市経済局が共催する。

 使用するコマは直径20mm以下、高さ60mm以下で、重さ・形は不問。工業高校の生徒が支給された材料を使い、自ら工夫を凝らして製作したコマで戦う。ルールは相手のコマより長く土俵で回り続けた方が勝ちで、土俵の外に出たら負け。

県内10校、横浜市内からは2校出場

 出場するのは五十音順に県立小田原城北工業(小田原市)、県立川崎工科(川崎市)、県立向の岡工業(同)、県立神奈川総合産業(相模原市)、県立平塚工科(平塚市)、県立藤沢工科(藤沢市)、私立三浦学苑(横須賀市)、県立横須賀工業(同)、県立磯子工業(横浜市)、県立神奈川工業(同)の10校。

 入場無料。問い合わせは市経済局ものづくり支援課【電話】045-671-2567。

アクセサリーなどが紹介された

女性起業家の商品・サービス一堂に 市役所で展示会

 横浜市内を拠点に活動する女性起業家の商品やサービスの展示会「横浜女性起業家コレクション2024」が9月5日、市役所で行われた。

 展示会は市経済局が主催し、50事業者が参加。漆喰を原材料にし、花を使ったフラワーアレンジメントやジュエリー、焼き菓子などが販売された。

 展示会は市が連携する市内百貨店や大型商業施設とのマッチングの場にもなっており、バイヤーらが訪れていた。店側との交渉が成立すると、10月以降、店舗や施設が行う催事に出店できる。

 出展した女性は「ここに参加すると、ほかの人がどんな物を作っているのかが見られて刺激を受ける」と話していた。

セン南で、今年も 14日、秋まつり・地蔵まつり

 センター南駅周辺では9月14日(土)、すきっぷ広場で「センター南秋まつり」が、みたきたウォークの子育て地蔵堂周辺では「タウンセンター子育て地蔵まつり」が開催される。「秋まつり」は午前10時から、「地蔵まつり」は午前11時から。ともに午後3時まで。

秋まつり

 「秋まつり」では歌やダンスのステージの他、模擬店が多数出店。花苗のプレゼントは正午からで先着250人。中学生以下対象のポテトチップスプレゼントは正午と午後2時からで各回先着350人。

地蔵まつり

 「地蔵まつり」では、みなきたウォークがワークショップ通りに変身。手作り品の販売や里山遊びが体験できる。またバザーや早渕川での川遊び、木の棒を投げてピンを倒す「モルック」体験、おみくじが引けるラリーなどが行われる。

桜木町駅前で演説を行う小泉氏

自民党総裁選 小泉進次郎氏が桜木町駅前で演説 菅前首相は支援明言

 自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)への立候補を表明している小泉進次郎元環境相(衆院神奈川11区)が8日、桜木町駅前で街頭演説を行った。演説には菅義偉前首相(2区)も駆け付け、小泉氏を支援することを明言した。

 小泉氏は6日の出馬会見で主張した「聖域なき構造改革」や「人生の選択肢を増やす」などの政策を進めていくことを訴え、「私が総理総裁になったら、足りないところを私以上の力をもって支えてくれる完璧なチームを作る」と述べた。約20分間の演説を終えると、約1時間をかけて集まった聴衆とグータッチを行った。

 小泉氏の前には菅氏がマイクを握り、「小泉進次郎さんに日本のかじ取りを託したい、そんな思いで皆さんと一緒になって応援している」と総裁選で小泉氏を支援することを明かした。

 演説には、小泉氏の地元である横須賀市、三浦市選出の県会議員、市会議員なども駆け付け、自民党の多くの地方議員が集まった。

 演説に参加した横浜市内が選挙区に含まれる衆議院議員(比例含む)は、本紙の調べでは菅氏のほか、山本朋広氏(4区)、坂井学氏(5区)、古川直季氏(6区)、三谷英弘氏(8区)。次期衆院選への立候補を予定している丸田康一郎氏(13区)と草間剛氏(19区)も姿を見せていた。

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委嘱状を手にする記念撮影をする須藤「一日区長」(右から2人目)

区制30周年 「一日区長」に須藤選手 ビーコルが盛り上げに一役

 都筑区は区制30周年を盛り上げる活動の一環として、横浜ビー・コルセアーズの背番号30・須藤昂矢選手に「一日区長」を”要請”。須藤「区長」はすきっぷ広場で区民の前でスピーチを行うなど、PR活動を行った。 

 都筑区はビーコルと都筑区連合町内会自治会との3者間で「ホームタウン活動の協力に関する基本協定」を締結。地域に根差したチーム作りや地域貢献に取り組んでおり、「一日区長」はその活動の一環。須藤選手は佐々田賢一区長から委嘱状を受け取った後、自ら庁内放送ですきっぷ広場でのイベント参加を呼び掛けた。

 台風の間隙を縫って行われたすきっぷ広場でのイベントでは、一日区長として、区制30周年や新シーズンのPRを行った。また集まった参加者とじゃんけん大会を実施。サインのプレゼントやハイタッチに応じた。

 須藤選手は「庁内放送は緊張して汗をかいた。新シーズンも精いっぱい頑張りたいので応援よろしくお願いします」と語った。 

大さん橋から望む月景色

横浜市内 お月見スポット「日本百名月」の大さん橋と横溝屋敷 中秋の名月は9月17日、夜景情報発信団体が認定

 「中秋の名月」が9月17日に迫る中、夜景情報を発信する一般社団法人夜景観光コンベンション・ビューローなどが観月スポットを選ぶ「日本百名月」に横浜市内から中区の「横浜港大さん橋国際客船ターミナルから望む月」 と鶴見区の「みその公園 横溝屋敷の月」が認定されている。

 日本百名月は同ビューローが「月」を観光集客につなげようと、2016年に始めたもの。

ベイブリッジと海面に伸びる「月の道」

 百名月の100番目に認定された大さん橋客船ターミナルは、日本夜景遺産にも登録されているビュースポット。現地調査や審査、認定を行った同ビューローの担当者は絶好の撮影スポットに大さん橋の先端を挙げ、「特にベイブリッジ側の風景がおすすめ」と話す。満月の夜は、揺れる海面に月光が一筋となって「月の道」が現れる。

江戸時代の雰囲気感じられる屋敷

 みその公園は江戸時代からの主屋、長屋門、蚕小屋、穀蔵、文庫蔵が残り、江戸時代の雰囲気が感じられる見学施設。同ビューローの担当者によると、おすすめの観月場所は横溝屋敷。「母屋2階から長屋門と獅子ヶ谷市民の森の上空に昇る月が眺められる」としている。

 同公園では9月21日(土)午後5時〜8時に「竹とうろうまつり」が開催される。竹林や庭、屋敷から裏山への道が竹灯篭で飾られ、幻想的な雰囲気の中で観月できる。参加費100円。詳細は同公園【電話】045・574・1987。

ブースを訪れる来場者

赤レンガで体験型防災イベント ラジオ日本と市が8日まで

 体験型の防災イベント「横浜防災フェア2024」が9月7日に横浜赤レンガ倉庫イベント広場で始まった。8日まで。ラジオ日本=本社・中区長者町=と横浜市の主催。

 「学ぼう やってみよう 自助・共助」をテーマに、消防車やはしご車、防災関係車両が展示されたほか、トレーラーハウスなどの体験もあった。

 非常用のトイレ処理パックを展示していた防災用品などを取り扱う「セットアップ横浜」=港北区新横浜=の山田紀雄さんは、能登半島地震の被災地で目の当たりにした状況を踏まえ、「避難所のトイレが汚れ過ぎていて行くのをためらい、具合が悪くなった人もいる。トイレパックを家庭でも備えてほしい」と訴えていた。

 8日の開催は午前10時30分から午後5時。午後1時からは東京大学地震研究所准教授の青木陽介さんやお笑いタレントで防災士の赤プルさんなどが出演するトークイベントがあり、この様子は13日午後8時から9時30分までラジオ日本で放送予定。午後3時からは市消防局、海上保安庁、県警水上警察署の船舶紹介もある。

客席も一緒に全員合唱

台風影響、屋内で 星空のコンサート

 「第26回星空のコンサート」が8月31日、都筑公会堂で行われた。主催は都筑区商店街連合会(木伏慎治会長)と同コンサート運営委員会。 

 野外でクラシックを楽しんでもらおうと、センター南駅前のすきっぷ広場を会場に毎年開催されている同コンサート。今年は迷走する台風10号の影響で、早々に屋内での開催となっていた。

「公会堂が呼んだかな」

 当日は残念ながら台風による交通機関の運休で、出演できない演奏者もあったが、プログラム自体はウェルカムイベントの「つづきたいちゃん音頭」から「見上げてごらん夜の星を」の全員合唱まで滞りなく進んだ。

 公会堂は来年1月から1年間、工事で休館となる。運営委員会事務局長の佐波利昭さんは挨拶で「工事に入る前に、公会堂が『工事に入る前にコンサートやってよ』って呼んだかな?」と語り、笑いを誘った。

青木小児童の動画が披露された

横浜市教育委員会による教員向け研究協議会で児童・生徒が意見発表 神奈川区の青木小、青葉区の市ケ尾中

 横浜市立の学校教職員を対象とした「横浜市教育課程研究委員会 総則部会 研究協議会」が8月20日、関内ホール=中区=で開催され、神奈川区の青木小学校、青葉区の市ケ尾中学校の児童・生徒が意見を発表した。

「自立した学習者の育成」がテーマ

 同協議会は「横浜市立学校カリキュラム・マネジメント要領」に基づき、学びの質の向上を目指し、教育課程のあり方を研究するために開かれている。参加したのは会場を訪れた教職員約600人と、オンライン参加の約400人。児童・生徒の意見発表は事前に学校内で撮影した動画を投影する形で行われ、普段の学習の様子や自立した学習についての意見が披露された。同協議会で児童・生徒の生の声が発表されるのは初めて。

台本なしで撮影した動画で活発な意見が

 台本、筋書きなしで撮影に臨んだ青木小の児童は「総合、特別活動は内容を自分たちに委ねられていて楽しい。先生は必要な時には助けてくれる、補助のよう(な存在)」などの意見が出た。市ケ尾中の生徒からは「正解が一つではない課題について、自分たちで調べることによって、学びが深まると思う」と述べた。

 これらの意見を受けて、青木小の後明好美校長、市ケ尾中の竹下恭子校長、教育委員会教育課程推進室の丹羽正昇室長らが座談会を展開。これからのカリキュラム・マネジメントに、子どもの声を積極的に取り入れること、学校、家庭、地域と連携して新しい学びの形を探していくことなどが話し合われた。

和太鼓響かせ啓発 秋の全国交通安全運動

 9月21日から30日にかけて実施される「秋の全国交通安全運動」に先がけて、都筑区交通安全対策協議会主催の啓発活動が9月20日(金)、センター南駅周辺で行われる。午後3時30分から。

 佐々田賢一区長や下山幸男警察署長のほか、都筑交通安全協会など協力団体から約130人が参加予定。

 啓発グッズの配布のほか、すきっぷ広場ステージで自衛隊による和太鼓の演奏も披露される(雨天中止)。

 薬物防止のキャンペーンも同時開催予定。

 

市内各地に広がっているシェアサイクル

横浜市 全市一体でのシェアサイクル展開へ 2025年度から全国初の事業者間相互乗り入れ目指す

 横浜市は2025年度からのシェアサイクル事業について、市内全域を対象区域として事業者の公募などを進めることを9月5日に発表した。

 市は全国に先駆けて2011年度から、都心部でシェアサイクルの社会実験を開始。2022年度からは都心部以外の北部・南部・中部の各エリアでも社会実験を始め、2024年度末までを事業期間としている。

 現状では事業を全市展開しているものの、市内で複数の事業者によるサービスが展開されており、事業者をまたいだ相互利用はできないことが課題となっていた。

 そこで、市内全域を一つの事業区域とし、事業者に共同ポート化を求めて相互乗り入れを図り、利用者の利便性を向上させる狙い。他都市では異なる事業者間の相互乗り入れの事例はなく、実現すれば全国初の取り組みとなるという。

通勤・通学の利用促進へ

 市が行ったアンケートによると、これまでの事業では利用目的は「通勤」「買い物」「遊び」がそれぞれ約3割を占め、残りの1割が「業務」だった。今後の事業でも都心部での観光・遊び目的での利用にとどまらず、通勤・通学など、日常からの利用促進を目指す。

 同日に開かれた定例記者会見で山中竹春市長は「(シェアサイクルは)環境にやさしいまちづくりを進めている横浜の方向性に合致する。多様な移動手段の一つとして促進していきたい」と話した。今年中に事業者を公募し、2025年4月から事業開始の予定。

ドリンク付きポラタセット(1,000円)

横浜ほっこり純喫茶【1】 南区南太田の「ぱぁらー泉」で横浜発祥のナポリタンを味わう 本紙記者のひと息時間

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

どこか懐かしく、ぬくもりある店内

 京急南太田駅前にある「ぱぁらー泉」は1967(昭和42)年創業。れんが造り風の2階建ての店内は、まさに昭和の純喫茶といった趣だ。1階は赤、2階は緑のベロアを使った椅子やソファ、木目のぬくもりが感じられるテーブル、キャンドル型のレトロな照明などが、ゆったりと過ごせる雰囲気を生み出している。店内に流れるのはゆったりとしたヒュージョン系のジャズで、耳に心地いい。

 ランチタイム後を狙って訪問したが、1階は地元の常連客でいっぱい。それというのも、店長の八亀淳也さんをはじめ、スタッフの接客が気持ちよく、初めて訪れた人も常連客もついつい腰を落ち着けてしまうから。そこで、2階の広々としたソファ席に案内してもらった。

開業当初からのナポリタンが名物

 注文したのは開店当初から続く定番メニューの「ポラタ」。いわゆるスパゲティ・ナポリタンで、愛好家団体の「日本ナポリタン学会」から認定も受けている。

 ナポリタンは横浜の山下町で昭和初期に開業したホテルニューグランドが発祥の地と言われているが、ぱぁらー泉のナポリタンはニューグランドスタイルのトマトソースではなく、トマトケチャップでの味付け。

 ユニークな名前は、デミグラスソースの一種で、ソーセージやベーコンが入った「シポラタソース」にちなんでいる。八亀さんによると、具材にソーセージ、ベーコンが入っているので、ポラタと命名されたそう。そのほかの具材はピーマン、タマネギ、マッシュルーム。

 テーブルに届いた瞬間から立ち上る香りは、ソーセージとベーコンがこんがり焼けている証拠だ。「自分がベチャっとしたのが好きじゃないから」具材を鉄製フライパンでしっかり炒めているそう。

 セットのコーヒーは、横浜馬車道創業の老舗コーヒー店「キャラバンコーヒー」の豆を使用していて、横浜の味を楽しむことができる。

■南区南太田1-27-10 【電話】045-713-7722(メニュー、価格は取材時のものです)

下水再生リン

下水再生リン活用へ始動 JA全農が肥料製造へ

 横浜市が下水汚泥から回収した「下水再生リン」を安全な肥料原料として活用する取り組みで、このほど、再生リン入りの肥料の製造が始まった。

 肥料は効果確認のための試験用で、今年度と来年度にかけて市内の農地や公園で試験施肥が行われる。

 下水道河川局によると肥料に使用される再生リンは、今年3月に鶴見区に完成した北部汚泥資源化センター内の施設で回収されたもの。同施設では年間40トンの再生リンが回収できる。今回試験施肥用に製造された肥料は約1トン。

 肥料は、2023年7月に連携協定を結んだJA全農かながわがメーカーと協力のもと製造。量は20キログラム×200袋ほどで、9月末ごろ完成の予定。

 試験施肥は今年度および来年度にかけて市内の農地や公園などで行い、食物の生育や土壌の変化などを確認する。

 横浜市では2027年に国際園芸博覧会「GREEN×EXPO2027」を控えており、同局では今後、博覧会協議会にも協力を要請する方針で、博覧会をきっかけに市場への流通や利用促進につなげたい考え。

 化学肥料の原料は、多くを輸入に頼っているのが現状。横浜市は昨年8月にJA横浜、JA全農かながわと、肥料の国産化や安定供給を目的に、下水再生リンの肥料への利用促進に関する連携協定を結んでいる

BF(バリアフリー)でクラシック You&Iコンサート

 誰もが楽しめるバリアフリーのクラシックコンサート「You&Iコンサート」が9月28日(土)、都筑公会堂で催される。午後2時開演。主催は障害児・者の支援に関わる団体などで構成される同コンサート運営委員会。

 出演は横浜室内合奏団・歌劇団。演奏曲は「チャルダッシュ」「情熱大陸」ほか。

 チケットは障害児・者500円(付添者1人無料)、一般1000円、中高生500円、小学生以下無料。当日券あり。

 予約申込み、問合せは横浜北YMCA同コンサート係【電話】045・433・4321。

どう過ごす?あなたにとっての大切な時間(とき) 第15回 日常の大切さ

 このコラムは、「どう過ごす?あなたにとっての大切な時間(とき)」をテーマに、都筑区医師会地域多職種連携協議会に寄稿いただいております。日々を穏やかに過ごすヒントになればと思います。

 私は看護師生活のほとんどをホスピス緩和ケア領域で過ごし、大切な方々の人生と触れ合あう中で、「日常の大切さ」を感じていましたが、4月に姉を亡くし、更に感じるようになりました。姉はスキルス胃がんと診断がついてから亡くなるまで1か月で、本当にあっという間でした。どう過ごしたいかを話し、「これまでの日常を感じるこの家に居たい」という希望で、家族で交代しながら、介護保険サービス、訪問診療、訪問看護も利用し最期まで家で過ごしました。朝起きておはよう」「コーヒー飲む?」など、たわいのない日常のひとつひとつが愛おしくて仕方がなく、時間が止まってほしいと願いました。人生の最期をどこで過ごしたいか、本気で話し合われたことはあるでしょうか?今という大切な日常の時間は2度と戻ってこないことを心にとめ、ぜひ「自分は最期はどう過ごしたいか」考えてみていただけたらと思います。

■都筑区医師会グリーフケアを考える会