神奈川県が中小企業の脱炭素化の取り組みを支援する制度として今年度創設した「かながわ脱炭素チャレンジャー」に、区内大丸の株式会社コア・エレクトロニックシステム(村上正寿代表取締役)が認証を受けた。認証は今回が初めてで、区内からは同社が唯一の認証企業となった。
脱炭素チャレンジャーは、2050年までの脱炭素化を宣言し、事業活動温暖化対策計画書を提出した中小企業を県が審査、認証する制度。認証を受けた事業者は、省エネ設備や再生可能エネルギー導入の際の補助上限額上乗せや競争入札の参加資格認定時に加点されるなどの優遇措置がある。なお申請は9月30日まで受け付けている。
時節柄、当然
04年創業の同社は、通信設備やIT関連機器など電機器具や電子機器の製造・販売・修理などが主な業務。11年度から低炭素社会実現を目指した省エネ活動を続けており、12年には「かながわ地球環境賞」の奨励賞を受賞。取り組みはSDGs活動へと発展し、19年には神奈川県のSDGsパートナーに、20年には横浜市のY─SDGsにも認証されている。
2年前に現地に本社を移転した際には、テナントの管理会社の承諾を得て、社内の照明のLED化を済ませている。
今回の計画で同社は50年までに社用車のガソリン排出量を減らしCO2の8割削減を盛り込んだ。同社の事業は屋外でのメンテナンスが中心のため、車での移動が多く、社用車のリース更新の際に、ガソリン車からハイブリッド車やエコカーに切り替える。同社では充電スタンドなどインフラ設備が整えば、電気自動車への転換も視野に入れる。また照明同様、管理会社に働きかけて使用電力を再生可能エネルギー由来のものに変えていくことなども検討しているという。
村上さんは「グローバルスタンダードに合わせていく上では、時節柄当然」と意義を語った。
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