保土ケ谷区版【10月24日(木)号】
端末を操作する生徒

県商工 学祭をキャッシュレス化 現金管理不要など利点

 県立商工高校は、同校の文化祭・商工祭「SHOKO Fes」にキャッシュレス決済を初めて導入する。同校は、学生による現金管理が不要になる点や高校生のうちからキャッシュレスの仕組みなどの理解を深めることができるといったのメリットを上げる。

 今年の商工祭は同校(今井町743)で10月26日(土)(午前10時から午後3時30分まで)と27日(日)(午前9時30分から午後2時30分まで)に行われる。

 神奈川県は2022年3月、楽天グループ株式会社と「連携と協力に関する包括協定」を締結。協定書には県立高校で、楽天市場など70を超えるサービスを展開する楽天のマーケティングノウハウを活かした授業を実施することが盛り込まれており、今年度同校の総合ビジネス科流通系クラスで商品開発に関する授業が行われている。

 同校の加藤世紀教諭によると、楽天グループによる授業がきっかけで文化祭でのキャッシュレス化の提案があり、導入を決めたという。現金を取り扱わないことについて、「物品や飲食物を販売する際の決済処理のスムーズ化」「現金管理が不要で盗難や紛失の心配がない」などのメリットを上げる。

 18日にはキャッシュレス端末に関する説明会が行われ、端末を使用する予定の約30団体が参加した。説明会では楽天グループ・楽天ペイメントの社員が、端末ではアプリやクレジットカードや交通系ICでも決済が可能なことや、カードの読取方法などを説明。生徒らは実際に使用する端末「楽天ペイターミナル」を手にし、売上金の確認や売上金額を誤った際の取り消し方法を学んだ。

 焼き鳥の販売を予定している3年8組の松下温(あた)さんは「返却時の取り消し方法が少し難しそうだったので気を付けたい」と話した。

 また、野菜を販売する同校同窓会(雄飛会)の小澤芳明会長は「間違いのないよう慎重に端末を操作しようと思う。今回のキャッシュレス化は生徒たちにとって貴重な体験になると思う」と述べた。恒例となっている肉団子汁を中心に販売する同校PTAの千葉恵美会長は「今後は完全キャッシュレス化が主流になってくるのではないか。とにかく来場者の皆さんに楽しんでもらえたらうれしい」とした。

 また、事前予約中学生限定クーポンを配付する。詳細は同校HPで確認を。問い合わせは同校【電話】045・353・0591へ。

初回研修での採血の演習

横浜市 看護師復職を本格支援 離職者向け研修を初開催

 横浜市が10月から市として初めて「看護師復職支援研修」を実施している。市の人口10万人あたりの看護職員就業者数が全国水準より低く、少子化の進展などにより新卒の看護職員採用が厳しくなると見込まれることから、離職した看護師の復職支援に本格的に乗り出した。採血など実技の不安解消や働く姿をイメージできる機会を通し、復職につなげるねらい。

 横浜市内の看護師数は3万3747人(2022年)。人口10万人あたりの看護職員就業者数が821・6人で、全国の1049・8人を下回っている。07年から毎年市内の病院を対象に行っている「看護職員等の確保に関するアンケート調査」では、22年度は対象131病院のうち、回答があった88病院の看護職員の採用数の総数は2118人で、年度当初の採用目標数2165人を47人下回るなど「人手不足」の状態が続く。

 今後も少子化が進むことから市医療局は「離職した看護師の復職への期待が高い」とする。市は離職した看護師、いわゆる潜在看護師は「採血などの技術や最新の知識に対応できるか」「家事や子育てと両立できるか」に不安を持つことが多いと過去の調査結果から分析。それらの不安を軽減するため、技術の感覚を取り戻したり、働く姿をイメージできる機会を設けようと復職支援研修を実施することに決めた。市医療局は「今後高齢者がさらに増え、医療需要が増す中、医療体制を整備する上でも看護師の確保は必須」と話す。

人手不足の解消に

 10月5日には横浜市医師会聖灯看護専門学校=鶴見区=で初回の研修が行われた。研修には24人が参加。シミュレーターを用いた採血の演習や、頭痛や腹痛などを訴える患者の症状観察のポイントなどを学んだ。

 参加した40代の女性は「7年間総合病院で働き、育児で離れた後は福祉施設などで働いてきたが医療か福祉か見極めようと参加した」。また、同校の望月紀子副学校長は「看護師の人手不足はコロナが明けてから深刻。離職者が現場復帰する一助となれば」と話していた。

保土ケ谷プールの職員で、11月3日に開催される「誕生祭」の企画に携わる 土本 美帆子さん 権太坂在住 58歳

けがの功名 道を切り拓く

 ○…プールでレクリエーションを通じた地域交流を図ろうと、「誕生祭」の準備を進める。境木商店会の店舗を招待し、その魅力を発信する機会も設ける。「地元出身者として、境木商店会はなじみのある場所。皆さんに地元の魅力を再確認していただければ」と郷土愛を見せる。

 ○…学生時代に水泳や陸上競技を経験し、大学卒業後にトライアスロンを始めた。「トライアスロンで生活する覚悟があった」といい、競技に人生を賭けていたとか。大会で優勝するほどの腕前に成長したが、30代の時、自転車の練習中に横転して大けがを負った。けがは回復したが、事故への恐怖心から以前のように自転車に乗ることができず、引退を余儀なくされた。その後の人生について考え、導き出した答えが「健康のための運動を人々に伝える」。現役中に13kgの減量に成功し、勝利よりも体が変化した喜びが上回ったという実体験が新たな目標を後押しした。現在は健康運動指導士などの資格を取り、地域住民の健康づくりを支える。

 ○…運動やダイエット指導で相手の気持ちに寄り添うことを心掛ける。「お客さまの悩みはそれぞれ違う。カウンセリングを大切に、ストレスなく健康づくりに取り組めるお手伝いができれば」と使命感を持つ。毎朝5時ごろに起床し、箱根駅伝のコースでもある権太坂をジョギングするのが日課。「お客さまの健康は自身の健康あってのこと」と力強く話す。

 ○…中学2年の時に保土ケ谷プールが誕生。「当時は屋根付きのプールに驚いた」と懐かしく語り、これまで近くで見守ってきた。けがでトライアスロン選手の道を絶たれたが、「けがの功名で今があるので後悔はない。日々の出会いに感謝」とほほ笑む。

特設行政相談所を開設 ビーンズ保土ヶ谷に

 JR保土ケ谷駅直結の商業施設「ビーンズ保土ヶ谷」(岩井町1の7)の3階で11月6日(水)、7日(木)、8日(金)に特設行政相談所が開設される。いずれも午後1時から4時までで相談無料。予約不要。

 「国道の路面にでこぼこがあるけど、きれいにしてほしい」「税金について相談したいけど、どこで相談すればいいの?」「土地・家屋が亡くなった父の名義のまま。将来が心配。名義へ変更はどこでするの?」など行政に対する悩みなどを総務大臣委嘱の行政相談委員に相談することができる。

 詳細・問い合わせは保土ケ谷区役所広報相談係【電話】045・334・6223。

子どもに菓子を手渡す中野店長

イオン天王町SC 店長がヴァンパイアに 開店2周年関連イベント

 イオン天王町ショッピングセンターで10月19日、「ヴァンパイア店長を探せ!」が行われた。

 同イベントは、同店の開店2周年を記念した「開店2周年祭」の関連イベントで、子どもたちを対象に行われた。イベント当日は店内に黒い帽子とマントを身にまとい、ヴァンパイアに扮した中野公現店長が登場。中野店長は、合言葉の「トリック オア トリート」を口にした子どもに対して「はいどうぞ」と菓子を手渡していた。

 また、現在店内にメッセージボードが掲示されている。ここには同店の従業員からの「これからもお客様が快適にお買い物できるように頑張りますのでまたのご来店をお待ちしております」や「明るい笑顔でお出迎えします」など多くのメッセージが紹介されており、今月末まで掲示される予定だという。

「地域活性化の一助に」

 1977年に「ニチイ天王町店ショッピングデパート」が開業し、92年に「天王町サティ」、2011年に「イオン天王町店」となった。20年に一時休業となり建設されたのが現在の同施設だ。

 中野店長は「おかげさまで2周年を迎えることができました。今後も近隣の商店街や町内会、行政など地域の活性化のお役に立てればと考えているので、ご要望などがあればお寄せいただきたいです」と述べた。

選挙割の利用時はフロントで投票証明書を提示する

満天の湯 選挙割でおふろに行こう 投票証明書提示で700円に

 天然温泉満天の湯((株)ミュー/上星川3の1の1)は現在、10月27日に投開票される衆議院議員選挙で投票をした人を対象とした「選挙割」を実施している。11月4日(月)まで。

 同施設では若年層を含む幅広い世代が利用することもあり、投票率向上につながればとの想いで2015年から同サービスを開始し、今回で11回目を数える。同施設によると、昨年実施された統一地方選での同サービスの利用者は約1600人を記録し、回を重ねるごとに利用者が増えているという。

 これまでは投票日当日限定の適用だったが、今回は混雑緩和や期日前投票を促進するため対象期間を拡大した。利用に関しては、投票所で申告し投票証明書を受け取り、期間中に同施設フロントに提示すると大人一般入浴料(平日1050円、休日1150円)が700円に(どの市町村が発行したものでも可。期日前投票所で発行されたものも有効/コピー不可)。割引サービスの適応は期間中1回のみ有効。投票証明書1枚で本人1人限り。会員特典との併用不可。同社の久下沼伊織常務取締役は「毎回幅広い年代の方々に選挙割をご利用していただいています。社会動向への関心が高まり、より多くの方が投票へ行くきっかけとなればと思う」と話す。営業時間は午前6時から翌午前1時(最終受付0時30分)。

かながわアートホール 2人の若手音楽家が出演 プライズコンサート

 県立保土ケ谷公園内にあるかながわアートホールで11月4日(月)、クラシック・ヨコハマ2024「プライズコンサートinかながわアートホール」が開催される。

 クラシック・ヨコハマ2024は、国内最高峰の「全日本学生音楽コンクール全国大会in横浜」で、昨年の横浜市民賞を受賞した若手演奏家が市内各地でコンサートを開催し、音楽を届けるクラシック音楽のイベントだ。出演するのは、ピアノ部門・小学生の部第1位の平田陽人さん(演奏曲=ベートーヴェン/ピアノソナタ第12番 第4楽章ほか)と、声楽部門・高校生の部第3位の堀花音さん(演奏曲=ロッシーニ/フィレンツェの花売り娘ほか)。

 観覧は無料(全席自由)。定員先着200人。入場申し込みは専用フォームから必要事項を入力する。

 「かながわアートホールは若い音楽家たちを応援します。響きの良いアートホールで未来にはばたく才能を身近でお楽しみください」と同館の馬場洋一館長は話す。

家事と家計がテーマ 展示とワークショップ

 食生活と家計管理をテーマとした「くらしの中のほんとうに大切なこと」が11月16日(土)、保土ケ谷地域ケアプラザ(岩井町143の2/JR保土ケ谷駅徒歩2分)で実施される。多目的ホールは午前10時から11時30分まで。調理室は11時から午後0時30分まで(鍋帽子でエコ防災調理の机上講習あり)。

 当日は、「30歳代5人暮らし〜90歳代1人暮らしの生活費」「物価高にあらがう私たちの工夫」「食べ方上手で健康に」などの展示のほか、「ウィッシュリストをライフプランに」「家計をつかむ第一歩」「おこずかいすごろく」「食事のバランスチェック」などのワークショップが予定されている。

 問い合わせは、横浜友の会中方面(【メール】yokotomo.naka.uketuke@gmail.com)へ。

目玉企画のサイバーホイール

「誕生祭」で地域交流を 11月3日 保土ケ谷プール

 横浜市児童遊園地の園内にある「保土ケ谷プール」=狩場町238の3=の設立44周年を祝う「誕生祭」が11月3日(日)に同プールで行われる。午前9時から午後5時。

 同プールは、厚生労働省が認定する指定運動療法施設として医療機関と連携して住民の健康づくりをサポート。地域に根差した運営を心掛け、季節に合わせた行事の開催にも力を注いでいる。

 誕生祭は、プールでバランス遊びを楽しめる「走れ!サイバーホイール」(正午から)のほか、水面に敷かれたマットの上を走る種目(午後2時から)などの企画が目白押し。スタジオではダンス発表会(午後1時から)なども行われる。境木商店会の店舗による模擬店もあり。

 企画に携わる職員の土本美帆子さん=人物風土記で紹介=は「心も体も元気になっていただければ」と呼び掛ける。詳細は同プール【電話】045・742・2003へ。

登録マークの見本(市提供)

ハマの元気ごはん 提供店登録制度を新設 横浜市、健康づくり促進へ

 市民の健康寿命延伸を目的に、横浜市は今年度から2035年度までを期間とする計画「第3期健康横浜21」に取り組んでいる。同計画には新規テーマとして「食環境づくり」が盛り込まれ、新たに「ハマの元気ごはん提供店登録制度」を創設。10月1日から運用を開始した。

 「第3期健康横浜21」は、市の総合的な健康づくりの指針と位置付けられている。「生活習慣の改善」などへの取組に加え、健康への関心の有無にかかわらず、誰もが市内のスーパーマーケットなどで栄養バランスの良い食事を選択できるようにする「食環境づくり」も推進されている。

 市によると新計画策定の背景には「栄養バランスの良い食事をする市民の減少」がある。市は策定に向け、21年に「健康に関する市民意識調査」を実施。その結果「1日2回以上、主食・主菜・副菜全てを毎日食べる人の割合」が、42・8%だった前回(16年度)調査時点より8・5ポイント減少し、34・3%だったことが分かった。

 調査結果や国が定めた目標値などをもとに、市は「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を1日2回以上、ほぼ毎日食べている市民の割合」を、32年度までに50%以上にするとの目標を設定。達成に向けた取組の一環として同制度を開始した。

登録マークを交付

 この制度は「1食あたりのエネルギーが450〜650キロカロリー未満」など、市の基準を満たしたメニューや弁当などを「ハマの元気ごはん」とし、提供する市内店舗を登録するもの。店舗は市の電子申請フォームなどから申し込み、申請された書類を市や区の管理栄養士らが確認して登録の可否が決まる。カロリー数や野菜の量などにより6つの登録基準があり、登録店舗には「登録マーク」を交付。店舗はマークをポップとして店内に掲示するなどして商品のPRに活用できる。また、市はHPなどを通じて登録店舗を積極的に周知していく。

 市によると、10月4日時点で64店舗が登録。市健康推進課の岩松美樹課長は「制度を運用し、皆さまがハマの元気ごはんを利用することで食生活が健康的なものになることを願っています」としている。

サンマを焼く主催者たち

秋の味覚でにぎわい 峰岡町二丁目 サンマ400尾を提供

 峰岡町二丁目自治会と峯岡神輿会による「秋の味覚祭り」が10月19日に峰岡町第二公園で行われ、サンマ400尾が地元住民に提供された。

 この祭りは食を通じた地域交流を図ろうと、約10年前から実施。以前に峯岡幼稚園でサンマを焼いて提供していた取り組みを参考に、まちの恒例行事として定着した。

 宮田町の「さかな屋Ocean」から仕入れたサンマを使用。同自治会の役員らが網の上で丁寧に焼き上げ、梅ごはんや豚汁とともに提供した。前日に雨が降り天候が心配されたが、当日は晴天で多くの家族連れでにぎわった。受け付けには能登半島地震の復興支援を目的とする募金箱が置かれ、寄付する人もいた。

 同自治会の西山俊太郎副会長は「子どもからお年寄りまでに楽しんでもらえるように企画した。今年も多くの人に来ていただけたことに感謝し、地域交流の機会になったと思う」と話し、開催に手応えを感じていた。

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ボッチャの楽しみ方紹介 保土ケ谷公園で活用講習

 県立保土ケ谷公園内の体育館で11月17日(日)、ボッチャ活用講習が行われる。(一社)ヨコハマ・インクルボッチャ・ラボの主催。午前10時30分から午後3時30分まで。参加費500円。活用事例紹介や交流ゲームなどを予定。同団体は現在、一般・支援学級、子ども、福祉施設、幼稚園、地域交流担当者など幅広く参加者を募っている。参加希望者は【1】氏名(年代)【2】連絡先(携帯電話番号、メールアドレス)【3】配慮などを記載し【メール】info@incluboccia-lab.comへ申し込みを。

記入補助具(市選管提供)

投票所に記入補助具 市、障害者の環境向上へ

 横浜市は選挙投票時に視覚障害者が記入しやすくするための補助具を新たに導入し、衆院選から各投票所に配備する。市の調査で障害者や要介護認定を受けている人の投票率が低い傾向にあることが分かり、投票環境の向上を目指す。

触って欄を確認

 市が導入した投票用紙記入補助具は、プラスチック素材のケース。投票用紙を入れると、くり抜かれた位置に記入欄が収まるようになっており、視覚障害があっても、ケースを触りながら記入欄を確認できるようになっている。補助具は他の自治体でも導入例があり、障害者団体からの要望もあったという。

 市は昨年の市議選を対象に障害者と要介護認定を受けている約28万人の投票状況を調査。結果によると、全有権者の投票率が42・83%だったのに対し、身体障害者は36・51%で、要介護認定を受けている人は24・27%だった。障害の等級・程度、要介護度が重くなるにつれて投票率が低下する傾向も分かった。

 この結果を受け、市は補助具に加え、投票の際に支援が必要な人が「文字を読んでほしい」などの支援内容を説明しやすくするための「投票支援カード」を導入。市のサイトからダウンロードできるようにしている。

 市選挙管理委員会は投票所のバリアフリー化や期日前投票所を商業施設などへ移設することにも取り組んでおり、「当事者や関係者の意見も聞き、改善、見直していきたい」としている。

市選手団が結団式 激励受け全国へ

 佐賀県で10月26日から28日にかけて、第23回全国障害者スポーツ大会「SAGA2024全障スポ」が開催される。同大会は、障害のある選手が競技などを通じ、スポーツの楽しさを体験するとともに、多くの人が障害に対する理解を深め、障害のある人の社会参加を推進することを目的としている。開幕に向け、13日に横浜ラポールで結団式が開かれた=写真。ハマピック個人競技により選考された49人と、関東ブロック予選会で優勝した車いすバスケットボール11人、バレーボール(精神障害)12人、総勢72人が横浜市代表選手として全国の舞台に挑む。出場する競技は、車いすバスケとバレーボール(精神)のほか、陸上競技、水泳競技、卓球・サウンドテーブルテニス、アーチェリー、ボウリング、フライングディスク、ボッチャ。

 結団式で佐藤広毅副市長は選手らを「自信と誇りを持って、堂々と努力の成果を発揮され素晴らしい成果につながることを願っています」と激励。栁下一路選手は選手団代表として「日頃の練習の成果を発揮し、支えてくれたコーチや家族に感謝しながら正々堂々と戦う」と誓った。

昨年の様子

かなっくホール 相撲甚句に聞きほれる 10月30日、入場無料

 相撲甚句の愛好者が集う「第3回全国相撲甚句愛好者大会」が10月30日(水)、かなっくホール=神奈川区=で開催される。主催は一般社団法人横浜相撲甚句会(那須健二会長)。午前11時30分開演で終演は午後4時20分。入場無料。定員は200人で当日先着順となる。

 相撲甚句とは、江戸時代から続く伝統芸能で力士の土俵歴や地方の観光名所などを盛り込んだ七五調の囃子歌。「あ〜どすこい、どすこい」と独特の合いの手が入る。

園芸博甚句も

 当日は全国から13団体・愛好者80人が集い、定番の甚句からオレオレ詐欺防止を啓発するキャンペーン甚句など幅広く披露する。今回は「相撲甚句でGREEN×EXPO2027を応援しよう」をテーマに、国際園芸博覧会にちなんだ甚句の披露も予定している。

 また、元力士の大岩戸さんによるゲスト講演「大相撲・ウソのようなホントの話」も。

 問い合わせは、同会の菅野さん【電話】090・7800・6559

横浜DeNAベイスターズが日本シリーズへ 1998年以来の日本一へ、26日横浜スタジアムで開幕

 プロ野球の横浜DeNAベイスターズが10月21日、セ・リーグクライマックスシリーズファイナルステージで読売ジャイアンツを4勝3敗で破り、日本シリーズ進出を決めた。

 ファイナルステージは、ベイスターズが3連勝で王手をかけた後、ジャイアンツが連勝し、アドバンテージの1勝を含めて3勝として第6戦を迎えた。ベイスターズは2対2の9回表、牧秀悟選手のタイムリーヒットで勝ち越し、その裏を森原康平投手が3人で抑えてペナントレースの覇者のジャイアンツを下した。

 セ・リーグ3位のベイスターズの日本シリーズ進出は、同じく3位から勝ち進んだ2017年以来。26日から始まる日本シリーズの相手は、17年と同じ福岡ソフトバンクホークス。1、2、6、7戦が横浜スタジアムで行われる予定。ベイスターズは1998年以来、26年ぶりの日本一に挑む。

山中市長が祝福コメント

 ベイスターズの日本シリーズ進出を受けて横浜市の山中竹春市長が以下のコメントを発表した。

 「このたびは日本シリーズ出場、誠におめでとうございます。横浜市民の皆様とともに心よりお祝い申し上げます。『横浜進化』をスローガンに、三浦監督のもと、選手、スタッフが一丸となり、クライマックスシリーズを勝ち上がり、掴み取った日本シリーズ出場。横浜市民の悲願である26年ぶりの日本一を目指した熱い戦いを期待しています。市民の皆様とともに、全力で応援してまいります」

衆院選の期日前投票 前回比3割減 開始から5日間の状況

 横浜市選挙管理委員会が10月21日、衆議院議員選挙の16日から20日までの5日間の期日前投票の状況を発表した。

 5日間で期日前投票を済ませたのは9万3,845人。2021年10月の前回選では、期日前投票開始から5日間で13万6,314人が投票しており、前回に比べて3割以上少ない。

 区別では、瀬谷区は前回選より増えたが、残りの17区では減少。減少幅が最も大きかったのは港北区で、6割近く減っている。

 早期解散によって、市選管からの投票案内の郵送が遅れており、それが期日前投票の少なさに影響している可能性がある。投票の案内が手元になくても期日前投票は可能。

帷子番所が俳句募集 テーマは「秋刀魚」

 帷子町の旧東海道沿いにある地域交流施設「帷子番所(ばんどころ)」が「秋刀魚」をテーマとした俳句を募集している。

 投句は番所内の応募用紙から。11月30日締切。作品は番所内に無記名で掲示され、良いと思った作品にシールで投票できる。得票の多い作者には賞品が贈られる。

 帷子番所を運営する八ッ橋良光さんは「番所は休憩スペースとしても利用できる」と話す。開館時間は正午から午後3時まで、月曜休館。詳細は市野屋商店【電話】045・331・8787へ。

植木 眞理子氏

共産・植木氏が立候補 衆院選 神奈川6区

 10月27日(日)に投開票される衆議院議員総選挙の神奈川6区(保土ケ谷区、旭区)に、共産党の新人・植木眞理子氏(73)が立候補した。

 看護師として神奈川県立精神医療センターに勤務していた植木氏。神奈川県医療労働組合連合会の副委員長や神奈川県職労連病院労組執行委員長などを歴任し、現在は自治体退職者連絡会事務局次長を務める。

 「命を大切にする政治の実現。平和を守り、戦争を無くす。医療・福祉にきちんとお金を使うようにしたい」と植木氏。また、「最低賃金を1500円以上に持ちあげるよう要求を続ける」と話す。

 神奈川6区では、いずれも前職で自民党の古川直季氏(56)と立憲民主党の青柳陽一郎氏(55)、新人で日本維新の会の塩坂源一郎氏(61)も立候補している。    10月18日起稿

詳細は二次元コードを読み取り確認を

子育て支援希望者に向けた説明会を「こっころ」で開催

 横浜子育てサポートシステムが11月27日に開催する子どもの預かりに興味がある人を対象にした集合研修を前に、必須となる入会説明会の参加者を募集中だ。説明会は10月25日(金)、11月9日(土)、22日(金)に保土ケ谷区地域子育て支援拠点こっころで開催する。時間はいずれも午前10時30分から11時30分まで。予約制。

 同システムは住民同士が有償で子どもを預けたり、預かったりする子育て支援。預ける側は利用会員、預かる側は提供会員、利用と提供を兼ねる両方会員がおり、登録の上でマッチングさせる仕組み。取り組みを通じ、「地域の輪が広がった」という声も多い。

 入会説明会の申し込みは、記事中の二次元コードから。問い合わせは同システム保土ケ谷区支部【電話】045・333・3885へ。

vol.529 ミルキーJr.モカ Jr.モネのほどがや 「冬の花」文/ささきやすえ(区内在住・フリーライター)

 ボクはミルキーJrモカJr モネ。瀬戸ケ谷町に住む2歳のミニチュアシュナウザー。

 天気予報などの用語で「冬」と言えば12月から2月まで。1月を含む年をその年の冬というのだそう。令和6年の12月は、令和7年の冬ということになるのだね。

それぞれの花言葉

 梅:2月に咲く梅。寒風の中でも凛とした姿を誇る様子からつけられた花言葉は「上品」「高潔」「忍耐」「忠実」など。「忠実」は菅原道真が九州の太宰府に左遷させられた時に、育てていた梅の木が飛んできたという伝説がもとになっている。誕生花は、白色1月11日、紅色2月2日、赤色3月2日。クリスマスローズ:うつむくような姿で寂しげに咲く様子を想像させる花言葉は「追憶」「私をわすれないで」など。神秘の花ともいわれる所以は、イエスキリストの誕生に際し、贈り物をしたいと思った貧しい羊飼いの娘が花の一輪も見つけられずにがっかりして涙を流したところ、その涙が種となってバラのように美しい純白のクリスマスローズを咲かせたから。誕生花は11月16日、12月19日、12月26日。シャコバサボテン:一年の中で最も寒く過酷な季節に花を咲かせることからついた花言葉は「偉大」「枯れない愛」など。和名は「蝦蛄葉仙人掌」。見た目はサボテンのようで蝦蛄に似ている様子からつけられた名前。誕生花は12月10日、12月12日。

 ボクの家のシャコバサボテンは37年前から育てている鉢植え。重たくて移動するのが大変だけれど、冬は雨風をよける寒くない場所で、水遣りを控えめにしているの。

次回「冬の花【2】」

今日は何の日

「マーガリンの日」

日蓮宗樹源寺 権住職 日比(ヒビ)宣仁(センジン) 連載42 法話箋 〜鹿苑〜 「相対的な事物(じぶつ)」

 世の中の事物は常に相対的であり、そのもの自体の概念は固定できるものではありません。例えば、「青い海」と聞いた場合、南国の青い海を見て育った人が連想するものと、鎌倉の黒色に近い海の側(そば)で暮らしている人が想像するものは、別物でしょう。つまり、「青い海」の概念は固定して考えることができないということです。同様に、人生の苦難や困難も、固定的に考えるべきではなく、相対的に考えるべきであると思います。但(ただ)し、相対的に考えるとは、「紛争地帯の貧しい子供たちに比べれば、私の苦難など大したものではない」という考え方ではありません。それは単なる比較です。そもそも、苦難に対する認識は心によってなされます。すなわち、目の前にある苦難は、心の状態に相対しているのです。例えば、海で遭難した時、一緒にいる相手が嫌いな上司である場合と、思(おも)い人(びと)(心に思う人)である場合とでは、その苦難の感じ方は雲泥の差でしょう。

吹き抜けの店内を彩るステンドグラス

横浜ほっこり純喫茶【2】 赤レンガの洋館「馬車道十番館」で文明開化気分に浸る 本紙記者のひと息時間

 どこか懐かしい雰囲気やメニューで、若い世代の注目も集める純喫茶。純喫茶とはアルコールの提供がなく、純粋にコーヒーや軽食を楽しむための空間だ。日々地域を回るタウンニュース記者が、取材の合間に立ち寄り、ほっとひと息ついている純喫茶を紹介する。

開港当時の西洋建築を再現した洋館

 今回訪れたのは、JR関内駅北口、市営地下鉄ブルーライン関内駅、みなとみらい線馬車道駅からほど近い「馬車道十番館」。店の入口前にはレトロな電話ボックスや馬車道のシンボル的存在であるガス灯が並び、ここだけ165年前の開港当時にタイムスリップしたかのようだ。

 でも、実は馬車道十番館の開館は1970(昭和45)年と、印象よりも新しい。地元の老舗とんかつ店「勝烈庵(かつれつあん)」の10番目の系列店として1967年に洋食の「山手十番館」がオープンし、その3年後に開業したのが馬車道十番館。開港当時の建築様式を参考に、明治の西洋館を再現した。場所はガス事業の創始者、高島嘉右衛門家の跡地で、店のロゴマークにはガス灯が使われている。

ステンドグラスの柔らかな光が降り注ぐ

 店内は1階が喫茶室で、2階に英国風酒場、3階はフランス料理店、4・5階には宴会場があり、利用目的ごとに分かれている。喫茶室は、なんといってもアーチ形のステンドグラスが目を引く。3色のガラスを通した光は柔らかく、どこかノスタルジックな気持ちに。ファンが回る吹き抜け天井の下、アンティークな調度品、横浜の風景の絵画や写真が配され、地元愛が感じられる。

 他にも大きな柱時計やグラスコレクション、日露戦争当時の欧州航路船「信濃丸」で使用されていた椅子、旧帝蚕倉庫の赤レンガなど、館内には歴史を感じさせる品々がさりげなく配されていて、博物館に来たかのような気分に浸れる。 

レンガをイメージしたプリンをアラモードで

 ここでのお目当ては「十番館プディング ロワイヤル」と「メロンクリームソーダ」。前者はレンガ型のプリンと色とりどりの季節のフルーツ、2色のアイスクリームがのった、いわゆるプリンアラモードだ。主役のプリンは適度なかたさがあるタイプで、卵の味と上品な甘味が心の疲れをほどいてくれる。添えられたバニラとチョコのアイスクリームと複数のフルーツがプリンのおいしさを際立たせる。

 純喫茶の定番、メロンソーダには本物のメロンの果肉を使用。ソーダは自然で程よい甘さのため、バニラアイスクリームとの相性もいい。味の違いが分かる大人にも味わってほしいクリームソーダだ。

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