小田原・箱根・湯河原・真鶴版【11月9日(土)号】
両腕を突き上げゴールする小松さん

相洋高校 男子駅伝、県で2連覇 1区から抜け出し完全優勝

 相洋高校が10月27日、日産フィールド小机(横浜市)を発着点に開かれた県高校駅伝大会(7区間42・4Km)で2年連続3回目の優勝を果たした。1区からトップを譲らない完全優勝で、12月22日(日)に京都・都大路で開催される全国大会への出場を決めた。

 47校が競い合った同大会。相洋は、昨年の優勝メンバー5人を含む盤石の布陣で挑んだ。

 1区は昨年に続いて、秋山流星さん(3年)が起用され、2位に10秒の差をつける快走でチームに勢いをもたらすと、2区の小池大晴さん(1年)も、粘り強い走りを見せて後続とのリードを守り抜いた。3区の上出陸仁さん(2年)、4区の川口貴城さん(同)、5区の稗村泰吾さん(3年)は、それぞれが堅実な走りでリードを着実に広げ、2位との差は48秒まで拡大。6区の畑中蓮さん(2年)もチームの流れを維持したまま、首位を譲らずたすきをアンカーにつないだ。

 最終区間の7区では小松和久也さん(3年)が区間賞の走りでさらにリードを広げ、両腕を高く突き上げながら力強くゴールテープを切った。

 1区、7区の区間賞を含め、全区間で区間3位以内の安定した走りで堂々の2連覇を達成した。男子駅伝の連覇は藤沢翔陵高校以来12年ぶりとなる。

 1区で2年連続区間賞の秋山さんは「2連覇できてほっとしている。トラックのタイムで格上の選手が多かったが、自分のリズムで行けた」と喜びを語った。

鈴廣かまぼこ食の資源循環モデル「うみからだいち」

3事業にグッドデザイン賞 地域に根差す事例が高評価

 2024年度のグッドデザイン賞がこのほど発表され、小田原市と足柄下郡地域では鈴廣かまぼこ(株)(小田原市)と湯河原町の交流拠点「駅前の居場所」を手掛けた(株)手塚建築研究所(東京都)、箱根遊船(株)(箱根町)が受賞した。

 鈴廣かまぼこはかまぼこ製造を起点とした循環型社会への取り組みとして、09年から同社が行う食の資源循環モデル「うみからだいち」で受賞。かまぼこ製造で出た魚の骨や皮を肥料に活用し、その肥料で育った農産物を自社経営レストラン等で使う取り組みが「多角的な面でのバランスで人や企業、その地域でなくては作り得ないことを実現」と評価された。同社は「今後も自然環境と向き合いながら食の資源循環につながる取り組みを進めたい」と話す。

 「駅前の居場所」は、湯河原町が多世代の交流拠点や子どもたちの見守りを行う場として開所している施設(事業主体/ユガラボ)。審査委員から「包摂的地域社会に対する建築の回答事例」と評価を得た。同研究所の手塚貴晴さんと由比さんは「受賞を機に観光で湯河原を訪れるきっかけになれば」と喜びを語る。

 箱根遊船は建造から40年が経過した船体を「湖に浮かぶ緑の公園」としてリノベーションした「箱根遊船 SORAKAZE」で、デザイン等を手掛けた(株)イチバンセンと共に受賞。環境に配慮し自然と風景に調和したデザインで、回遊性が高くエンターテインメント性に富んだ点が高評価を受けた。野出直輝代表取締役社長は「新たな箱根の観光スポットとして一層のおもてなしを提供したい」とコメントした。

創立70周年を迎えた税理士法人エナリの共同代表を務める 江成 結己さん 小田原市城山勤務 34歳

次世代へ発展のバトンを

 ○…小田原市内で1954年に創立し、70周年を迎えた税理士法人エナリを9月に事業承継。祖父でもある先代から共同代表の打診を受けた際、「すでに覚悟はありました。積み重ねた知識を引き継ぐことはできませんが、法律を守り顧客のために何をするのか、考え方の根本を継いでいきたい」と表情を締める。

 ○…城山育ち。少年時代はソフトボールと野球に熱中し、苦手な勉強にスイッチが入ったのは高2の時。「予備校にいた大学生のOGに憧れたんです」と、若さならではのモチベーションで1日10時間以上机に向かった。大学進学後も学びへの意欲は継続し、在学中に公認会計士試験を突破した。その一方で「学生らしいことをしよう」と当時の東京都議の下でインターン生としてビラ配りから政策作り、時には街中でマイクを持つことも。社会の仕組みをともに学んだ仲間とは今でも定期的に会っている。

 ○…海外の会計事務所や国内の大手監査法人に勤めた後、29歳で戻ってきた。やりがいを持って働く祖父の背中を見てきたこともあり、子ども2人にも「できれば同じ仕事に興味を持ってほしい」と本音も。幼い子どもと遊びに出掛け、家族と一緒に食事をする、そんな何気ない休日が仕事の活力をチャージする時間になっている。

 ○…「この地域は文化を尊重し、哲学がある企業が多い」。その一方で思い切った変革も必要だと感じている。「会計や採用等の企業ストレスを減らし、経営者にマネジメントの時間を持ってもらうのが私たちの仕事」とし、貢献できることは多いと話す。「この時代にバトンを受け取った者として、次世代にこの仕事が面白いということも伝えたい」。クライアントと地域、業界の未来を若い目で見据える。

小田原動物園展期間を延長 好評につき17日まで

 小田原城天守閣で行われている特別展「お城に動物園があった―小田原動物園の26738日」の来場者が多いことから、市は当初11月4日までとしていた期間を17日(日)まで延長し、引き続き公開している=写真。

 市制10周年を記念して1950年に開園した同園。その後、城址などが国指定史跡となり、城跡などの整備が進められ、最後に残ったニホンザルが引き取られた2023年に閉園した動物園の歴史を振り返る企画展。人気者だったインドゾウのウメ子をはじめとした多彩な動物たちの様子や同園が辿ってきた変遷などが紹介されている。同展に関する問い合わせは小田原城天守閣【電話】0465・22・3818。

小田原ロータリークラブ オペラの世界を体験 地元小学生を公演に招待

 小田原ロータリークラブ(堀俊一会長)が10月14日、創立70周年記念のオペラ公演「魔笛」を三の丸ホールで開催し=写真=、地元の小中学生と保護者を無料招待した。

 公演は地元ゆかりの「小田原オペラ」が手掛け、訪れた子どもたちは迫力ある演者の歌声と生演奏、飽きさせない硬軟つけた物語を熱心に観賞していた。

数字で見る17区衆院選 県内唯一「自民対立民」一騎打ち

 10月27日に投開票された「第50回衆議院議員選挙」。本紙発行エリアを含む神奈川17区(小田原市、秦野市、南足柄市、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町)は、自民党前職の牧島かれん氏が11万5235票を獲得し5回目の当選を果たした。立憲民主党の新人・佐々木奈保美氏は11万1061票で敗れたものの、比例代表の南関東ブロックで復活当選となった。

 自民党に対する「政治とカネ」問題への逆風が全国的に吹き荒れる中、県内唯一の「自民対立民」一騎打ちの構図となった17区は約4千票差の大激戦だった。両者の得票状況を市町ごとの「数字」で振り返る。

大票田の3市

 3市の状況を票差で見ると小田原市は佐々木氏が1954票上回り、南足柄市は牧島氏が988票、秦野市も牧島氏で1552票差の勝利。「大票田」となる3市の対決は牧島氏が586票リードしたが、3市の牧島氏得票率は50・2%と、互角の結果となった。

郡部で差

 両者の差が開いたのは箱根、山北、中井の3町。牧島氏の得票率は箱根で62・5%、山北57・5%、中井56・1%となり、計2357票の差をつけた。佐々木氏も二宮町で693票、開成町で55票上回るも、これら2町の積み上げは牧島氏の3市総得票差にほぼ相殺された形となった。

 小田原選出の県議として活動してきた佐々木氏は地元で勝利するも、3市トータルでは牧島氏に軍配。加えて保守層の地盤が強固なエリアで知名度で勝る牧島氏が着実に票を重ねていく結果となった。今回は大きく吹き荒れた風に対して、これまで築いてきた組織力が最後の明暗を分けた要因の一つと言えそうだ。

絵が描かれた医療機器

病院を癒しの空間へ 17日 ヒーリングアート勉強会

 病院をアートで心温まる空間にする「ヒーリングアート」の勉強会が11月17日(日)、おだわら市民交流センターUMECO会議室2で開催される。午後5時30分から7時30分まで。新市立病院の絵を考える会とおだわらミュージアムプロジェクトが共催。

 国内でも広がりを見せているヒーリングアートの現状を学び、身近な病院の空間について考える。講師は女子美術大学名誉教授の山野雅之さん。

 参加無料で定員45人。申し込み、問い合わせは、木下さん【電話】090・9324・4084。

玉川太福さんら登場 三の丸ホールで浪曲会

 「玉川太福 おだわら浪曲会」が11月17日(日)、小田原三の丸ホール小ホールで開催される。午後1時15分開場、2時開演で4時終演予定。

 関東の浪曲師をけん引する玉川太福さんによる6年ぶりの小田原公演。当日は小田原を舞台にした古典と新作などをたっぷりと披露する。三味線の音色とうなり語るテンポの良い節回しを堪能できる。曲師は玉川みね子さん、前読みは玉川わ太さんが登場。

 全席自由で3000円。チケットは三の丸ホールのWEB予約または窓口、ハルネ小田原街かど案内所などで販売している。当日券あり(1時から販売)。未就学児は入場不可。

 会場についての問い合わせは三の丸ホール【電話】0465・20・4152、公演についての問い合わせはおだわら浪曲会・池田さん【電話】080・3419・1509へ。

「奈良百点」-176 長岳寺華景

「奈良百点」新作を発表 石渡武夫さん個展、13日から

 木版画家・石渡武夫さん(88・小田原市久野)の個展「『奈良百点』シリーズ第14回展」が11月13日(水)から18日(月)、お堀端画廊(同市本町1の1の36)で開かれる。午前10時〜午後6時(最終日4時)。2時〜6時は作家在廊。入場無料。

 奈良の寺社や自然風景などを題材に制作を続けているシリーズの新作展。ツツジが有名な長岳寺の風景など新作約20点を展示する。

 問い合わせは同画廊【電話】0465・23・7819。

研究成果を表彰 小中生対象の科学展

 「小田原市児童生徒科学展覧会・足柄下郡生徒科学展覧会」の特別賞表彰式が10月に、おだわら市民交流センターUMECOで行われた=写真。

 小田原市の小中学生と足柄下郡の中学生が夏休みを中心に取り組んだ科学研究作品が対象。74回目の今回は校内審査等を通過した82作品の中から20作品が特別賞に選ばれた。受賞者は以下の通り。

 【小学生の部】▽教育長賞/中垣孝介(久野小2年)、中村奏瑠(国府津小6年)、島村航平(東富水小6年)、大曽根千宙(前羽小6年)、大谷想楽(報徳小4年)▽小学校長会長賞/奈良椿(早川小6年)、鳥居哉斗(山王小6年)、武藤若菜(桜井小5年)、冨田陽真(千代小6年)、山口紬記(富士見小5年)【中学生の部】▽教育長賞/大濱心一朗(城山中3年)、松平大和(鴨宮中3年)、杉本愛実(酒匂中2年)、近藤実里(泉中1年)、伹野海宇(真鶴中3年)▽教育研究会長賞/森悠将(城山中2年)、富田号人(千代中2年)、神野心咲(同3年)、石川実楽(酒匂中3年)、青木虎太郎(箱根中2年)

※敬称略

再開への思いを話す梅太郎さん

精神障害者西湘友の会 5年ぶりに活動再開 ランチパーティーで交流促進

 精神障害当事者でつくる自助グループ「西湘友の会」は12月23日(月)、おだわら市民交流センターUMECOで交流を目的としたランチパーティーを開催する。午前11時30分〜午後0時30分。参加費200円、。精神障害のある人が対象で先着10人、要予約。弁当を持ち帰ることもできる。赤い羽根共同募金地域歳末たすけあい募金の寄付を活用して実施される。

 同会は神奈川県の呼びかけで小田原保健福祉事務所で開かれていた精神障害者を対象とした生活教室の参加者らで1997年に発足した。料理教室などで交流を図りながら、行政への要望などを行ってきた。

 おだわら総合医療福祉会館で活動を続けてきたが、補助がなくなったことなどから5年前から活動が停滞。市内の公共施設などで実施を検討したが、会員の多くが障害年金で生活しており、利用料などの負担が大きいため活動継続を断念していた。

 現在代表を務める梅太郎さん(58)は、23歳の時に統合失調症を発症。不整脈、狭心症なども患っている。活動休止後も、自身の体調不良などに悩みながらも会員と電話で連絡を取り合い、相談に応じてきた。コロナ禍で交流が途絶える中、「このままでは悩みを相談する場がなくなってしまう」と危機感を募らせ、今年に入り5年ぶりの活動再開を決意。その第一歩としてランチパーティーを企画した。

 現在会員は7人ほど。梅太郎さんは「活動場所や予算など課題は山積みだが、まず行動を起こさなければ始まらない。当事者同士だからこそ、話せることがある。行政にも働きかけていきたい」と話している。ランチパーティーの申込み、問い合わせは同会・梅太郎さん【電話】080・8024・7167。

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源氏物語の可能性語る 小田高出身、森谷さん

 小田原文学研究会が11月25日(月)、おだわら市民交流センターUMECOで講演会を開催する。講師は小田原高校出身で源氏物語ミステリー4連作の著者、森谷明子さん。「源氏物語の可能性─〈探偵・紫式部〉の連作ができるまで─」をテーマに語る。午後2時〜5時。会費1000円。定員80人(定数になり次第締切)。申込み、問合せは同会事務局【電話】090・5409・3071。

植樹する山崎会長(左)と菴原校長

三の丸小学校同窓会一期生 ソメイヨシノを植樹 「母校の歴史つないで」

 小田原市立三の丸小学校同窓会(山崎弘光会長)が10月27日、ソメイヨシノを同小に寄贈し、植樹を行った。

 同小の一期生(1992年度卒業)が、創立30周年を記念して贈ったもの。参加した同窓生からは、城内小と本町小が統合した6年生当時を懐かしむ会話が聞かれた。また、本町小学校時代に埋めたタイムカプセルも出てきて、驚く声もあがっていた。寄贈を受け、同小の菴原晃校長は「地域の新しいシンボルとして見守っていきたい」と感謝を述べた。

 同小の同窓会長は、昨夏に他界したマツシタ靴店(栄町)の先代松下弘さんが長年務めてきた。生前「次の会長は三の丸小の卒業生に」と言っていた松下さんの思いを受け継いだ山崎会長は、「30年経ってもこうして集まれる友人がたくさんでき統合して良かった。同窓会を次代へとつなげていきたい」と語った。

式典であいさつする石村社長

箱根湖畔ゴルフコース 60周年で記念大会

 箱根湖畔ゴルフコース(箱根町仙石原、石村隆生社長)が10月14日、開場60周年記念ゴルフ大会を開催。秋晴れのもと、関係者ら約160人がラウンドを楽しんだ。

 芦ノ湖の北に位置するコースは、仙石原地区への温泉供給が進み観光業が発展し始め、またゴルフ人口が増加しつつあった1964年に「箱根湖畔パブリックコース」として開場。高度経済成長期や、その後のバブル崩壊など時代の大きな波を乗り越えてきた。

 式典で石村社長は、「多くの皆さまのお陰で60周年を迎えることができました」と笑顔であいさつし、また先人への感謝と敬意を示した。祝辞では、大会にも参加した勝俣浩行箱根町長が、「たくさんの人にゴルフに親しんでもらいたいとパブリックで開場した、その姿勢は今も貫かれていると思います」と言葉を贈った。

公演のポスター

劇団「芝居屋」 書き下ろし作品お披露目 5組10人に読プレ

 神奈川県西地域を中心に活動する社会人アマチュア劇団「芝居屋」が11月30日(土)と12月1日(日)に、小田原三の丸ホールで公演を行う。演目は『虜』と『本物』で、同劇団員の小泉協司さんによる書き下ろし作品。演出は金子理佳子さん。3回公演で、30日は午後6時に、1日は午後1時と5時に開演する。

 全席自由。チケットは一般2500円、大学生以下2000円、完全予約制。予約、問い合わせは金子さん【電話】090・9643・8476か、同劇団のFacebook「shibaiya2006s」。

 1日5時開演のチケットを本紙読者5組10人にプレゼント。希望者は住所、氏名、年齢、電話番号、本紙の感想を明記してハガキまたはメールで応募。宛先/〒250―0042小田原市荻窪306(株)タウンニュース社「芝居屋」係、【メール】odawara@townnews.co.jp。11月18日(月)締切(必着)。応募多数の場合抽選。当選発表はチケットの発送をもって代える。

応募フォーム

鈍翁と幻庵、追善茶会 12月7日 松永記念館で

 近代小田原三茶人にも数えられる「鈍翁」益田孝、「幻庵」野崎廣太の追善茶会が12月7日(土)、松永記念館(小田原市板橋)で行われる。午前10時〜午後3時。主催の実行委員会(田代道彌委員長)が両氏の命日がある12月に合わせ開催する。

 同館敷地内「老欅荘」広間で献茶、幻庵遺構を移築した「葉雨庵」での呈茶などを予定。会費7000円(点心含む)。

 申し込みは氏名・住所・電話番号を明記し事務局へ(はがき、ファクス、ウェブ応募フォーム)。〒250-0001小田原市扇町1の6の21/柏木みどり宛、ファクス0465・34・8818。締め切り11月30日(土)。

 問い合わせは柏木さん【電話】0465・34・8818(夜間のみ)。

思い思いの作品が展示される(一部)

庭先やリビングを美術館に 湯河原・真鶴アート散歩が第10回

 自分の作品や好きな作品・コレクションなどを自宅や庭先、玄関、店舗など自分の好きな場所で展示する。「湯河原・真鶴アート散歩」が11月1日から始まった。11月30日(土)までの1カ月間、湯河原町と真鶴町、熱海市泉地区の78会場で開催され、工芸、陶芸、手芸、彫刻、絵画、写真などのほかコレクションが展示される。入場無料。

 同イベントは「プロ、アマ関係なく5点以上の作品を自分の好きな場所で展示したら、そこは『わたくし美術館』」をコンセプトに2014年に初開催され、今回で10回目を迎えた。イベントのホームページでは、会場マップのほか、開催のきっかけやこれまでの参加者なども紹介されている。実行委員会では「私たちが知らなかったすばらしい方々や作品に出会う喜びを通して、暮らしがより楽しいものとなり、また地域の豊かな可能性に気付くきっかけになることを願っています」と来場を呼び掛けている。

 問い合わせは、同イベント事務担当【電話】070・8564・4409(午前9時30分〜午後7時)

寄付

■明治大学校友会小田原地域支部

 宮崎清支部長らが10月3日、小田原市と小田原市社会福祉協議会に3万円ずつ寄付を行った。

 9月に同支部が主催した「第64回明治大学マンドリン倶楽部小田原演奏会」の収益金を活用して実施したもの。宮崎支部長は「演奏会を1回でも長く続け、地域貢献ができれば」と話した。

■株式会社ユニバーサル技研

 10月16日に小田原市社会福祉協議会を訪れ、加藤雅之代表取締役社長が、木村秀昭会長に浄財30万円を届けた。社会貢献の一環で行ったチャリティーゴルフコンペの収益金で、16回目の寄付。加藤社長は「今年も無事寄付できた。お役立ていただければ」と話した。

■小田原市立城南中学校

 神奈川県共同募金会小田原市支会(木村秀昭支会長)を通して、能登豪雨災害義援金3万5034円を寄付した。

 「被災された方々のために何かできないか」と、新旧の生徒会役員を中心に生徒や保護者に呼び掛けて募ったもの。

式典では大島さんの作品が贈呈された

城北中学校が開校50年 記念式典、校訓の贈呈も

 小田原市立城北中学校(富田雅浩校長、市内栢山)の開校50年を記念した式典が10月25日に同校体育館で開催され、在校生や教員、卒業生のほか、歴代校長やPTA会長、地域の関係者などの来賓が節目を祝った。

 式典で富田校長は関係者へ感謝を述べた後、二宮尊徳の教えである「積小為大」に触れ、「これからも小さいことを積み重ね、大きなことを成し遂げ地域に貢献していきたい」と今後について語った。

 また、第一回卒業生で書道家の大島雅文さんが校訓「ただしく・さとく・ねばりこく」を書いた作品を記念品として贈呈し、参加者に「50年たって校訓のすばらしさを認識した。城北中を卒業できたことを誇りに思う」と話した。大島さんの贈呈した書は同校の正面玄関に飾られる予定。

 式典の後半では、同校の過去を振り返るスライドショーの上映や、在校生による卒業生や歴代校長、地元で親しまれる駄菓子・文具店「くろやなぎ商店」店主へのインタビューなどのイベントが開催され、参加者は思い出を振り返り、感嘆の声をあげていた。

消防フェスタ 車両展示や体験も

 小田原市消防本部が11月10日(日)、「消防フェスタ〜2024Aut〜」をダイナシティウエスト・正面入口屋外広場で行う。午前10時から午後3時まで、雨天時は縮小開催。

 11月9日から15日の「秋季全国火災予防運動」に合わせて企画。消防車両や住宅用火災警報器の展示のほか、水消火器放水や119番通報などの体験もできる。

 また2階・3階通路では10日まで、小田原市幼年消防クラブの子どもたちが描いた消防車の絵が展示されている。

ワークショップのチラシ

ゆりゆりルームがWS(ワークショップ) 居場所利用のきっかけに

 今年9月に開所した「不登校の子の居場所ゆりゆりルーム」(香川千代美主宰)が、同所利用のきっかけになればとワークショップを開催している。11月は19日(火)に「生け花と茶道」を、27日(水)に「火山実験」を行う。共に午後3時から、会場は「ゆりゆりルーム」(小田原市栄町1の5の20)、参加費500円。大人だけ、子どもだけの参加も可能。申し込みは同所【メール】yuriyuriroom55@gmail.com。

華やかに彩られたツリー(写真はイメージ)

ダイナシティ 華やかな巨大ツリー登場 11月17日に点灯イベント

 小田原市中里のダイナシティ各館にきらびやかな巨大クリスマスツリーが登場する。

 同店による冬の恒例行事で今年は11月中旬に設置が行われる。メインとなるウエスト1階のツリーは、群馬県嬬恋村から届く約10m規模のモミの木を採用。今年はイースト、ウォーク、ウエストANNEXの全館でオーナメントに彩られたモミの木が登場する。

 11月17日(日)にはウエスト1階正面口で午後4時45分から点灯式(MC・柴田聡)が行われるほか、午前11時から海蔵亮太スペシャルライブも。また午後2時10分からは大橋彰(アキラ100%)、照井七瀬(tvkアナウンサー)、歌手の志田音々らが登場し「あっぱれKANAGAWA大行進」スペシャルイベントもにぎやかに開催される。詳細はHPで確認を。

正兄の功績を解説する高橋秀和学芸員

箱根町立郷土資料館 福住正兄の功績を辿る 近代開発に尽力 12月15日まで

 箱根町立郷土資料館が12月15日(日)まで、企画展「生誕200年福住正兄〜箱根の近代開発の先駆」を開催している。

 福住正兄は箱根の近代開発に尽力した郷土の偉人で、湯本村の財政立て直しや小田原・湯本間の新道開削や馬車鉄道の敷設などに携わった。また二宮尊徳の弟子でもあり、著作『二宮翁夜話』は、報徳仕法の手引書として知られている。

 企画展では二宮尊徳や福沢諭吉からの書簡や、正兄が記した日記など約100点の関連資料を展示。福住正兄の足跡を辿りながら箱根の近代化を知ることができる。

 (問)同館【電話】0460・85・7601

市内初出土の「子持勾玉」

小田原市郷土文化館 新たな発掘成果を公開 展示解説も 12月15日まで

 小田原市郷土文化館で12月15日(日)まで、特別展示「古墳時代中期の人々のくらし」を開催している。主催は小田原市教育委員会。午前9時から午後5時まで(最終入館4時30分)、観覧無料。

 久野下馬下遺跡(市内久野)の出土品を中心に、古墳時代中期の人々の暮らしを約200点の資料から紹介。衣・食・住や祭祀、他地域の交流の姿を出土品から垣間見ることができる。同遺跡で発見された大量の土器類や、市内で初めて出土した「子持勾玉」2点の公開などが行われる。

 同時開催の「最新出土品展2024」では、昨年度の発掘調査12地点の成果を出土品やパネルで解説。江戸時代の住居の礎石や漆塗りに使用した椀やヘラなどの道具類、戦国時代の将棋盤などを展示している。

 会期中には展示解説や遺跡調査発表会、遺跡講演会を開催する。問い合わせは市文化財課【電話】0465・33・1715。

10年前に行った20周年記念渡御の様子

松原神社明神會 30周年記念の神輿渡御 11月10日、小田原駅方面へ

 松原神社明神會が11月10日(日)、30周年記念渡御を行う。松原神社の下部組織として例大祭をはじめ各種行事に携わる同會が、発足から30周年を迎える節目に親睦を深めることを目的に開催する。

 当日は松原神社で午後0時30分に祝詞をあげて渡御を始める。同神社出発後、国道1号「御幸の浜」交差点を右折、お堀端通りから小田原駅方面に向かう。2時にミナカ小田原に到着予定。復路は大工町通り、国際通りを経由して3時に松原神社に戻る。里見謙会長は「勇壮な神輿渡御をぜひご覧下さい」と話す。少雨決行、荒天中止。

美・健康にふれるイベント ふらっとマルシェ

 ジャンボーナックビル5階の小田原お堀端コンベンションホールで11月10日(日)、美や健康にまつわる出店者が集まった「ふらっとマルシェ@小田原」が開催される。午前10時から午後4時、入場無料。会場ではボディケアや開運メイク、ヒーリングなどに加えアクセサリーや身体に優しい食メニューなど40ブース以上が登場予定。詳細はインスタグラム「marche_kanagawa_odawara_flat」で確認を。

大盛況のじゃんけんぽん大会

富水地区で多世代交流 地域ぐるみでフェスタ

 富水地区まちづくり委員会が10月19日、富水小学校で地域交流イベント「第11回ワイワイフェスタ!」を開催した。

 このイベントは、子どもから大人まで、幅広い世代が交流する場として実施されている。今年も同委員会の分科会や自治会、青少年育成会らが輪投げや射的などのゲームコーナーや飲食ブースを企画。また子どもを対象にした「じゃんけんぽん大会」では、子どもたちがステージ前に集まり、勝負に一喜一憂しながら楽しんでいた。木村秀昭実行委員長は「今年も多くの方にお集まりいただいた。みんながふれあい、楽しむ場所となって良かった」と話した。

竹あかりの製作の様子(提供)

久野の棚田で竹あかり 11月9日、10日

 欠ノ上公民館(小田原市久野)下の棚田で11月9日(土)と10日(日)、竹あかりを展示するイベントが開催される。点灯は午後4時ごろから7時30分まで。

 竹に穴を開け、中にロウソクを入れて明かりをともす竹あかり。荒廃竹林の問題解決に取り組む「竹あかりプロジェクト」が主催しているイベントで、約1000基の竹あかりが久野の棚田に並べられ、幻想的で温かみのある空間を生み出す。

 当日は竹あかりを製作するワークショップも行われる。3時〜4時30分。事前申込は不要。参加費は500円、一部が環境保全に充てられる。

 (問)同プロジェクト・高頭さん【電話】090・1251・7562

元セリエA記者・佐藤貴洋がFリーグ解析 1/Fゆらぎ 1/fゆらぎのような「五感に響く心地よさ」をFリーグで

 「GKフィウーザ劇場」で湘南が5―1完勝。7月20日の名古屋戦以来、105日ぶり小田原アリーナでの一戦。1―0の接戦で前半を折り返すと、後半残り8分27秒で立川は痛恨の「5ファウル」。前後半各20分間でそれぞれ直接FKとなる反則が6回目以降は第2PKとなる。早い時間帯で圧倒的優位に立ち「湘南のプレーに迷いが無かった」と納得の伊久間監督。

 フィウーザは25本のシュートをPKの1失点のみに抑える鉄壁の守備に加え、芸術弾2発の無双ぶり。終盤に全員攻撃の立川PP(パワープレー)に対し、ボール奪取からの右足一閃で無人の立川ゴールに突き刺した。密集の頭上を抜く高弾道、守備機会を与えない低弾道による40m級の放物線は、Fリーグ観戦の醍醐味でもある。

 

 

takaの目 試合採点&寸評

8/10点満点

 

湘南5-1立川アスレティックFC(11/2 @小田原アリーナ)...

「5ファウル」で崖っぷちの立川のPPに対し、GKフィウーザのPP返し弾2発で勝負あり。中断明け4戦3勝の湘南は勝点「9」を上積みし6位浮上。

 

佐藤貴洋...

西湘高〜慶応大学を経て渡ったイタリアで日刊スポーツ「セリエA通信員」として元日本代表MF中村俊輔らを取材(2002〜07年)、帰国後はJリーグ、プロ野球などを取材(2007〜12年)。現在はライターやクリエイティブディレクターなどで活動中。小田原フットサルアカデミー(FAO)広報広聴委員会委員長。