港北区版【11月28日(木)号】
パンフレットを手にする区職員

区民まつり 地域の絆生む催し充実 「横アリ」で合同開催

 港北区の区民まつりを起源とする「2024ふるさと港北ふれあいまつり」が11月30日(土)、昨年に引き続き(株)横浜アリーナの地域貢献イベント「秋のヨコアリくんまつり」と合同で開催される。コロナ禍を機に生まれたコラボ。定着した区最大級のイベントが「地域の絆」を生む。

 地域の人同士の交流、地域団体の認知度向上を目的にしているイベント。同ふれあいまつりは1976年に市内各区で開始された区民まつりを起源としており、22年にコロナ禍でのオンライン開催の会場が横浜アリーナとなったことから、(株)横浜アリーナ主催の地域貢献イベントとの同時開催が始まった。23年からはより連携を強める狙いで「合同開催」となり、主に1階はふれあいまつり(同実行委員会主催)、2階は秋のヨコアリくんまつり((株)横浜アリーナ主催)が行われ、区内各団体による飲食ブースや展示・活動PR、実際に体を動かせるスポーツ体験ブース、ステージイベントや抽選会などさまざまな企画が揃う。

 今年初の催しとして、GREEN×EXPO2027を盛り上げるGREENゾーンでは野菜や農産物を販売。また、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)の開催を記念し、NPO法人一期JAMがアフリカの民族楽器・ジャンベを演奏する。同実行委員会の事務局となる港北区地域振興課の道岡円香さんは「今年ならではのイベントも充実しています。わくわく抽選会は会場内のブースを回り、抽選シールを5枚集めると参加できるので、ぜひ挑戦してみて」と呼びかける。関治美会長は「多くの人たちとの交流を通じて、地域の絆、ふるさと港北への愛着を深めていただけたら」と話している。

 開催時間は、午前10時から午後3時まで。雨天決行、入場無料。問い合わせは同課【電話】045・540・2234へ。

電柱共架型の防犯灯=保土ケ谷区

横浜市 電柱への防犯灯設置拡充 青葉区の強殺事件受け

 山中竹春横浜市長は11月7日の定例記者会見で、青葉区で10月に発生した強盗殺人事件を受け、既存の電柱につける「共架型」防犯灯の設置拡充を発表した。市は当初予算を増額し、新たに約260灯の防犯灯を今年度中に市内全域へ整備する。

 市は住宅地における夜間の地域住民の歩行の安全確保と犯罪防止を図るため、LED防犯灯新設事業を実施している。自治会町内会から寄せられた申請を予算の範囲内で選定し、進めてきた。

 今年度、電柱に灯具をつける電柱共架型については144灯の新設を予定し、約500万円の設置費用を用意していた。しかし、10月中旬に青葉区鉄町の住宅で男性が殺害され金品を奪われた事件を受け、市は5月末までに申請のあった330件のうち、設置条件を満たす約260件について当初予算を超えて対応する。市民局地域支援部地域防犯支援課担当者によると、約900万円の費用を見込む。

 市は約18万灯の防犯灯を管理しており、昨年度の事業費は約6億5千万円を計上。そのうち、電気代が約3億5千万円と50%以上を占める。物価高や電気代の高騰もあり、比較的費用を抑えられる共架型の防犯灯でも過去5年に要件を満たした約2240件のうち、約1560灯と設置は7割にとどまる。すべてに対応できない市予算の台所事情があった。

 しかし、山中市長は会見で防犯カメラの設置拡大にも触れたうえで「LED防犯灯の整備など、ハード面の支援を積極的に行う」との方針を自ら示した。

「安全のために必要」

 事件が発生した鉄町内会では、通学路などスクールゾーンを中心に防犯灯の新設を進めており、今年度も10灯を申請していた。事件を受け、住民からも防犯灯設置を求める声があり、金子茂文町内会長は「夜間の安全のために防犯灯は必要。(拡充については)今年度だけでなく、次年度以降も増設できるように予算を確保してほしい」と訴える。

 市民局担当者は「今年度に関してはスピード感を持って要件を満たしたすべてに対応をしていく」と整備方針を語る。

トリニダード・トバゴ共和国出身のスティールパン奏者 トニー・グッピーさん 大倉山在住

「特別ではない」楽器に

 ○…「大倉山で演奏することが楽しみ」。自身が住む街でのライブ開催を切望してから数年。同じく大倉山に店を構える喫茶ぽるくに話を持ちかけ、店主が快諾してからはスムーズに話が進んだ。「当日はお客さんとのつながりを大切にしたい。決まったセットリストは設けずに、当日の雰囲気をみながら演奏したい」と待ち遠しそうだ。

 ○…カリブ海に浮かぶ島国、トリニダード・トバゴ共和国出身のスティールパン奏者。9人兄弟の末っ子。母国で年の離れた兄が始めたスティールパンの製造・演奏に携わる会社は、居住スペースと併設しており、幼い頃から楽器の音がすることは当然生活の一部だった。「仕事熱心で、厳しく器用な兄。彼がいない間に何気なく楽器に触れ始めた」と懐かしそうに語る。その後プロ奏者としての道が広がったのは、母国開催の国際コンクール優勝の経歴もさることながら、「ウチの店でも」「あの人の結婚式でも」と人から人へと自身の存在が広がっていったからだ。

 ○…拠点を日本へ移したのは2009年頃。きっかけがあったわけではなく、自然のなりゆきだった。言語の壁にぶつかり今でも苦労していると語る一方、「横浜はのどかであり、にぎやかなところが好き」「ひじきが好きだと話すと、たくさん入れてくれるお店のサービス精神がいい」と嬉しそうに語る。

 ○…「スティールパンの認知はまだマイナー寄りで、特別な楽器という認識がある。楽器自体がもっとポピュラーなものになり、その先にある真の価値を高めていきたい。そして”珍しい”スティールパンだから聴きたいではなく、”トニー・グッピー”だから聴きたいという風になっていきたい」と期待を込めた。

イベントのチラシ

寺で楽しむマーケット 12月1日 大乗寺(大曽根)

 大曽根を盛り上げるため立ち上がったイベント「大曽根ナイトマーケット」が12月1日(日)、大乗寺駐車場(大曽根台9の30)で開催する。午後3時から午後7時まで。入場無料。雨天決行。

 3回目となる今回の見どころは、大乗寺副住職が広報部長を務める日本クロアチア協会から、クロアチアワインの試飲会。さらに、同寺境内に保存されている相鉄線の先頭車両(2100系・2004年まで運行)が一般開放され、車中に入ることができる。

 前回イベント同様、DIY体験、おつまみや生ビール・各種サワー(ソフトドリンクあり)販売、古着販売など、大人も子どもも楽しめる内容となっている。

 (問)【携帯電話】080・4420・7508(ワタナベさん)

多くの関係者が詰めかけた会場

「命を自分で守れるように」 防災プロジェクト報告会

 防災用品の製造販売を行っている(株)ペガサス=新横浜=と横浜市は共創事業として中学生への防災教育「はまっ子防災プロジェクト」を実施している。11月8日には今年度の報告会がワークピア横浜で行われた。

 プロジェクトは中学生向け副読本「はまっ子防災ガイド」等の教材セットを製作、公立中学校の1年生全員に無料で提供することが柱。今年度で3年目となり、全学年分7万8000人に届けた計算になる。教材セットは地元企業の協賛金で賄われており、今年度は163社が協力している。

 報告会では協賛企業や下田康晴教育長ら市教育委員会関係者、行政関係者などが多数出席。収支報告などが行われた。

 同社の吉川元宏代表取締役は「若い世代が防災の知識と認識を高める必要がある。オール横浜の連携により、子どもたちが自分の命を自分で守れるようになる未来を培っていきたい」と語った。

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今年35周年を迎えた福祉クラブ生協は12月7日(土)、「みんなの食フェス」を開催する。午前10時から午後2時まで。「健康で安心な食卓を」と同クラブが取り扱う... (続きを読む)
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区民ミュージカルを知る 12月1日 オンライン開催

 港北区民ミュージカルがコロナ禍を経て4年ぶりに港北公会堂で来月開催される。

 港北区ゆかりの有志が意見交換や情報共有を通じ学び合うプロジェクト「港福一夜城」では「知ってる?区民ミュージカルってなに?」を12月1日(日)にオンライン開催する。スピーカーに総合監督のうちだ潤一郎さん、演出助手の小嶋佳代子さんや出演者らを招きミュージカルで伝えたいこと、人対人のコミュニケーションなど本音トークを聞くことができる。午後7時から8時30分。参加費1000円。申込みは「港福一夜城」ホームページまたは下記二次元コードから。問い合わせは【電話】045・877・2156へ。

池の中の清掃を行う地域の児童ら

自分たちで良い循環生む 師岡熊野神社 いの池清掃

 師岡熊野神社(師岡町)に伝わる「い・の・ち」の池の一つ、「い」の池の環境保全活動を行う、いの池愛護会(上田三夫会長)では、11月16日、地域住民らと同池の清掃作業を行った。

 同池では年2回、春と秋に池の水を汲みだし、底の泥をさらい、水質改善などを行う「かいぼり」を行っているが、今年は1池の水を抜くような大掛かりな作業ができず、池の中や周辺の清掃活動を行うことになった。

 参加した児童らは、用意された胴長を着用し、池の中へ。最初は泥に足が沈む感覚に悲鳴を上げていたが、その状況に慣れると一生懸命、池の中のごみや木を拾い集めていた。清掃後は周辺に落ちているドングリを拾い、小さなポットに土や落ち葉とともに入れ、各自持ち帰った。家で水やりをして、春に芽が出たら土に植え、山に返すという。

 同会設立に携わり、前会長を務めた同神社総代会長の鈴木聡さんは「土や落ち葉を裏山に返すことで、山の保水力が上がり、良い湧き水が出る循環を生む。地域の皆で自然を守る大事な作業」と話す。児童らに池の中の生態系などを教える紙芝居を行った同会の吉野議章さんは「子どもたちの良い思い出になり、自分たちで地域を守っていこうという気持ちにつながれば」と感想を述べた。
関口右絃さん(左)と左紋さん(右)

子ども食堂 食と遊びでつながる 定期開催も視野に

 トモキッズナーサリー綱島園で11月23日、第一回トモキッズ子ども食堂が開催された。初開催の同イベントでは、地域の子どもたちがおにぎり弁当と豚汁を味わった。また、手作りフィルムカメラ作り、ドンジャラなど昭和遊びのレクチャーを受けながら世代間を超えて交流を楽しんだ。目的は、子どもたちが誰でも気兼ねなく来られる場所を提供すること。「対面でできる遊びで、世代を超えてつながってほしい」と同園長の藤原友子さんは期待を込める。

 綱島商店街で見かけたチラシをみて親子で来場した関口右絃さん(6歳)と左紋さん(4歳)は「からあげとおにぎりが美味しい」「手作りフィルムカメラが楽しみ」と嬉しそう。

 同イベントを支援した横浜港北ロータリークラブ社会奉仕委員長の猪又徳夫さんは「念願だった子ども食堂が実現して嬉しい。今回を皮切りに定期的に開催していきたい」と語った。
演奏するトニーさん

トニー・グッピー 大倉山にカリブの音色 12月8日 喫茶ぽるく

 大倉山在住のトニー・グッピーさん=人物風土記で紹介=は、12月8日(日)、喫茶ぽるく(港北区大倉山2の7の47 シャトレ大倉山102)でスティールパンソロライブを開催する。

 「前もって演奏する曲を決めず、お客さんの年代や雰囲気をみてどの曲をやるか決めたり、即興演奏をすることもある」と語るトニーさん。自身が住む街でライブをしたいと願い、念願の大倉山初公演となる。当日は様々なジャンルの曲を演奏し、時折トークを交えながら楽器のことや自国のトリニダード・トバゴの文化について紹介する。

 ライブは一日に2回公演。1回目は午後1時から午後2時まで(会場30分前)。2回目は午後3時半から午後4時半まで(会場は30分前)。各回定員17人。要予約(先着順)。料金は一律2500円。申込みは喫茶ぽるく店頭、インスタグラムダイレクトメッセージ、電話(【電話】045・710・0575)で。支払はpaypay利用可。

右から、瀧田コーチ、県記録を更新した東郷さん、東郷さんの父・恵太さん、佐藤副市長

小6女子100m東郷さん 全国優勝で表敬訪問 12秒62で県記録更新も

 新横浜公園を拠点にして体づくりを行うスクール「ランベント」所属の東郷帆夏さん(都筑区在住・小6)は、9月に出場した「日清食品カップ第40回全国小学生陸上競技交流大会」で12秒78を記録し、優勝を飾った報告で11月20日に佐藤広毅副市長を表敬訪問した。

 佐藤副市長は、「全国制覇おめでとうございます。周囲に支えられながら練習を一生懸命に取り組んできたことが伺える。高みを目指してこれからも頑張って」とエールを送った。東郷さんは緊張感を見せつつも、「昨年は予選(県大会)3位で悔しかったから優勝して嬉しい」と喜びを口にした。

 11月3日に開催された「神奈川県小学生陸上競技秋季交流記録会」では、12秒62をたたき出し、27年ぶりに県小学生女子100mの記録を更新。スクールでは走る、投げる、蹴るなどの全身の力の連動感覚を掴む練習を行っており、体の軸を整え、苦手だったスタートの練習に重点を置いた結果、県記録更新につながった。

練習では12秒30

 1本勝負だった県記録会。調子を上げるために大会当日の本番直前に行った練習では、現在の小学生女子100mの日本記録である12秒41よりも速い、12秒30をマークしたという。同スクールの瀧田護コーチは「まだ骨格がもろいため、(骨格がしっかりしていくにつれ)さらに動きが良くなると思う」と評価。

 来年度は中学生になる東郷さん。「1年生から全中(全国中学校体育大会)に出場して中学生日本記録を更新すること」を目標に掲げている。

左から竹下区長、川島会長、長谷部宏光港北消防署長

篠原地区 半年間火災なし 港北消防署 感謝状贈呈

 半年間の連続無火災を達成したとして篠原地区連合自治会(川島武俊会長)が11月20日、竹下幸紀港北区長から表彰を受けた。

 連続無火災表彰は、日頃から積極的に出火防止に取組み、防災に対する近隣の協力体制を確立している団体に対して行われるもの。世帯数ごとに達成期間の基準が設定されており、篠原連合町内会は1万世帯以上の区分にあたる。

 同連合自治会は10の自治会で構成され、加入世帯数は約14000世帯。2024年4月26日から10月23日にかけて、半年(180日)間の連続無火災を達成している。

 竹下区長から感謝状を受けとった川島会長は、「特別なことをしている訳ではないが、日頃より地域住民や消防団の人たちが意識を高く保ってきた結果。引き続き地域一丸でやっていきたい」と話した。

前年比は減少

 今年1月1日から11月19日までの市内の火災件数は576件(前年647件)、港北区内は63件(同66件)と減少傾向にある。しかし、火災による死者は市内が20人(前年13人)と増加し、区内3人(同3人)と横ばいだ。区内の主な出火原因はたばこの不始末。港北消防署総務・予防課の岩崎暢樹係長は「体を動かしづらく、逃げ遅れてしまいがちな高齢者の方が死亡につながりやすい。周りのサポート等、日々の備えを強化してほしい。またこれからは、暖房機器などの稼働が増える季節。火の元には十分注意を」と呼びかける。

 同署では、商業施設での消防イベントや、駅前等でのチラシ配りなどによる啓発、注意喚起を強化している。

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篠原中 明治安田生命の出前授業 将来を考える機会に

 篠原中学校(浜崎利司校長)で11月18日、明治安田生命保険相互会社の出前授業が行われた=写真。対象は3年生約210人。キャリア学習の一環で自身の将来を考える機会にすることが狙い。

 「契約」「お金の使い方」「計画的な金銭管理」「消費者トラブル」「リスクと保険」「持続可能な暮らし」の6つのテーマから生徒自身が興味のあるジャンルを選択。生涯年収などのクイズ、キャッシュレス決済の利点・欠点についてグループで話し合うなど、それぞれのテーマに合わせて進行された。

 山崎優月さんは「これまでの授業とつながっていてわかりやすかった」、藤村光騎さんは「だまされないように注意する」とした。中1から株や保険に興味を持ち始めたという石田光さんは、「より一層理解が深まった」と口にした。

 同社菊名営業所営業所長の前山和輝さんは、「描いた夢の通りに行かないこともあるけど、それを認識して修正することが大切」と若者にエールを送った。授業実施のため奔走した田後敏行教諭は「専門家から直接話を聞けて、生徒が将来を考えるきっかけになった」と笑みを浮かべた。

神奈川税務署長表彰の受賞者ら(上)と税の作文で受賞した高校生ら=提供写真

納税道義の高揚で表彰 高校生税作文の披露

 ソシア21でこのほど、神奈川税務署管内(港北区・神奈川区)の納税表彰式が行われた。神奈川税務署をはじめ7団体が共催。申告納税制度の発展と納税道義の高揚に顕著な功績を上げた22の個人・団体に賞を贈った。

 また、「税に関する高校生の作文」の受賞者表彰も開催された。466作品中、日本大学高等学校2年小亀響子さん、英理女子学院高等学校2年蒔田杏奈さんの2作品が税務署長賞に選出。2人は作品朗読を行った。

 (一社)神奈川青色申告会会長表彰受賞の味澤昭次さんは「青色申告会をより多くの方に活用していただけるよう、納税道義の高揚に努める」、同賞の岩瀬正則さんは「今後も会員の力になれるように精進する」とした。

法務大臣としての抱負などを語る鈴木氏

「法秩序守り、社会を守る」 法務大臣・鈴木馨祐氏に聞く

 先の衆院選で神奈川7区(港北区)から出馬し、比例南関東で当選した鈴木馨祐氏(47)が、11月11日に発足した第2次石破内閣で法務大臣として初入閣した。鈴木氏は法務省大臣室での本紙の取材に、就任時の心境や抱負を語った。



 鈴木氏はまず、「法務省は法治国家・日本の背骨、基幹であり、法秩序を守り国民の安心・安全を守る大きな職責がある。また、外国人の受け入れや、場合によっては台湾有事のようなケースでの避難民への対応など、所管は入国管理にも及ぶ幅広いもの。その責任者に就任し、身の引き締まる思い」と就任時の率直な胸中を言葉にした。

 石破総理から「様々な懸案がある担務なのでしっかりと頑張ってほしい」との言葉を受けたという鈴木氏。「法務行政のトップとして社会の安心・安全、明るい社会を守っていくことに尽力していきたい」と決意を口にし、「法秩序を守ると同時に、変えるべきことがあれば、果敢に変えていきたい」との考えも示した。

 就任時の訓示では▼国民の皆様方の声に真摯に耳を傾けながら職務を遂行すること▼誇りを持って職務にあたること――を呼びかけたという。

 「港北区でも安心・安全を守ることで地域に貢献したい」と語った鈴木氏。更生保護の分野など、地域には法務行政に力を貸りる人々がいるとし、「その地域の声も反映しながら、より良い法務行政を進めていけるよう頑張っていきたい」との地域へのメッセージを述べた。

 鈴木氏は、東京大学法学部卒業後に旧大蔵省入省。2005年の衆議院総選挙で初当選し、6期目。自由民主党青年局長や財務副大臣、外務副大臣などを歴任した。

緞帳の画像を映し出して講演する阿部さん

芹沢銈介緞帳PJ(プロジェクト) 公会堂の緞帳講演 原画のある美術館で

 日吉の森庭園美術館で11月23日、芹沢銈介緞帳プロジェクト特別企画展が開催された。主催は芹沢銈介緞帳プロジェクト(大野玲子代表)。同プロジェクトは、人間国宝の故・芹沢銈介氏が原画を描いた港北公会堂の緞帳(舞台の幕)「陽に萌える丘」の価値を多くの人に伝えるようと、2019年に立ち上げられた市民グループ。会場になった同館には、原画が所蔵されている。

 イベントは2部制で、1部は大野代表とメンバーの田邊陵光さん、阿部知行さんがそれぞれ、芹沢氏や、緞帳に描かれた鶴見川など作品にまつわる講演を行った。2部では、同館散策を実施。

 参加者はプロジェクトメンバー含めて約40人。南区の女性は「歴史の継承が大切だと感じた。緞帳や日吉の森庭園美術館を存続させてほしい」と感想を述べた。大野代表は「近い存在であるけれど、あまり知られていない緞帳。作品のことや原画がこの美術館にあることに関心をもっていただければ」と期待を込めた。

 原画などの芹沢氏の作品は2024年内展示予定。予約制で、予約はHPから。

特別市について説明する山中市長(左から2人目)

「特別市」の必要性、山中市長が市民に力説 原日出子さん招いてシンポジウム

 横浜市が実現を目指す「特別市」のシンポジウムが11月23日、港南区民文化センター「ひまわりの郷」で行われ、約250人の市民が参加した。

 特別市は、市が県の区域外となり、原則として県の仕事を担い、権限や財源を市に一本化する制度。横浜市は実現することで、二重行政解消による無駄の削減やきめ細かい行政サービスが提供できると主張している。実現には法制化が必要で、他の政令市とともに実現を目指している。

二重行政解消で市民にメリット

 シンポジウムは市民に制度を知ってもらおうと市が企画した。前半は自治制度に詳しい一橋大学教授の辻琢也さんが講演。現在は県が幼稚園、市が保育所を管轄している状況を挙げ、「特別市になれば、業務を市が全て行うようになり、窓口が一本化されてより便利になる」などとメリットを説明した。

 後半は俳優の原日出子さんと山中竹春市長、辻さんが座談会を行った。山中市長は、交通安全対策に関する「スクールゾーン」の標識やガードレールなどは市、「一時停止」の標識や横断歩道、信号機などの規制に関係するものは県(警察)の所管になっている二重行政の例を示し、「市民からすれば、一本化してほしいというのが当然」と述べた。

 原さんは「今まで特別市について知らなかったが、市民の未来を考える上で、特別市になる選択肢があるのは良いこと」と語った。山中市長は特別市になることのデメリットについて「基本的には生じないと考えている」とし、「横浜市が成長し、周辺自治体も成長を享受してもらうことが可能になる」と必要性を力説した。

横浜市役所(資料写真)

横浜市職員の給与引き上げへ 人事委勧告受け、条例改正案提出

 横浜市職員の給与と期末手当・勤勉手当(ボーナス)を引き上げる内容を盛り込んだ条例の一部改正案が11月29日開会の市会第4回定例会に提出される。

 10月に市人事委員会から、民間給与との格差を埋めるための給与引き上げが勧告されていた。

 案では、初任給に関し、大卒で2万3800円、短大卒で2万2600円、高卒で2万1400円をそれぞれ引き上げる。ボーナスは現行の年間4・5カ月から4・6カ月に引き上げる。

昨年のご近所文化祭=提供写真

特技持ち寄り文化祭 菊名の「ご近所」交流

 弥平のつどい主催の「菊名ご近所文化祭2024」が11月30日(土)から12月8日(日)まで開催される。会場はギャラリー&スペース弥平(篠原北1の5の5)と菊名みんなのひろば(錦が丘17の7)。

 手工芸品や小物、絵画などの作品や、ピアノやギターなどの演奏会など自身の特技を持ち寄って披露する。演奏会はライブ配信も行われる。11月30日と12月6日(金)には、港北区社会福祉協議会の協力によるドキュメント映像上映会も。そのほかにもさまざまな企画があり、盛りだくさんの内容になっている。

 午前10時から午後4時まで(初日は正午から)。詳細などの問い合わせは、ギャラリー&スペース弥平【携帯電話】090・3229・4166へ。

高さ10mのツリーの前で横浜の思い出を語る神田愛花さん

赤レンガ倉庫に高さ10mの巨大ツリー 横浜市出身・神田愛花さんが点灯

 横浜赤レンガ倉庫に高さ約10mの巨大なクリスマスツリーが登場し、11月22日には横浜市出身のフリーアナウンサー・神田愛花さんが参加して点灯式が行われた。

 ツリーはモミの木を約2万球のLEDで装飾している。セレモニーに白のドレス姿で登場した神田さんは、ボタンを押してツリーを点灯させた。光り輝く様子を見て「幹から枝の先まで光り輝いていて、とってもきれい」と感激した様子だった。

 神田さんは横浜のお気に入りの場所として、横浜DeNAベイスターズが横浜スタジアムのそばで運営しているショップ「+B(プラス・ビー)」を挙げ、「レンガ造りで、アメリカの雰囲気も感じられる」と語った。

 ツリーの点灯は12月25日(水)までの午後4時から11時。12月7日(土)からはデビュー35周年を迎えた「DREAMS COME TRUE」とのコラボレーション企画として、メンバーの中村正人さんが監修した特別なイルミネーションが30分に1回実施される。

 問い合わせは横浜赤レンガ倉庫【電話】045・227・2002。

桜木町駅前で演説を行った(左から)吉村氏、空本氏、金村氏、松沢氏

維新代表選 4人が桜木町駅前で演説 党再生など訴える

 日本維新の会の代表選挙に立候補している4人が11月23日、JR桜木町駅前で街頭演説を行い、10月の衆院選で議席を減らした党の再生へ向けた取り組みなどを語った。

 代表選は衆院選の結果を受けて代表を退くことを表明した馬場伸幸氏の後任を決めるもの。届出順に吉村洋文大阪府知事、金村龍那衆議院議員(比例南関東)、空本誠喜衆議院議員(広島4区)、松沢成文参議院議員(神奈川選挙区)の4人が立候補。告示の17日以降、全国で街頭演説会を行っている。

 桜木町駅前で吉村氏は「次世代のための党であるべき」、金村氏は「党員の声を聴く体制作りが重要」、空本氏は「地方の声を国へ伝えていく」、松沢氏は「皇居の関西移転など、東京一極集中の打破を進める」とそれぞれ訴えた。

神奈川県関係の2人出馬

 今回の代表選には、神奈川県に関係する松沢氏と先の衆院選で神奈川10区(川崎市川崎区、幸区)から立候補していた金村氏の2人が出馬。両候補の推薦人には県内の地方議員が名を連ねており、ある議員は「2人から推薦人の依頼を受け、対応に困った」と語り、代表選後の党県組織の行方を心配していた。

 投票は党所属の国会議員、地方議員などと一般党員によって行われ、12月1日の臨時党大会で新代表が決定する。

フラダンスを披露した大倉山幸齢の会みなみのメンバー

練習の成果を披露  盛況 シルバー芸能大会

 港北区老人クラブ連合会(田坂昌穂会長)主催の第47回シルバー芸能大会が11月15日、港北公会堂で実施された。全19団体、約80人が体操、踊り、ピアノ演奏などを披露。大会の最後には花の鉢植えが当たる抽選会が実施され、大いに盛り上がった。

 同大会に参加した大倉山幸齢の会みなみ=上写真=は、初舞台3人を含めた全11人でフラダンスを披露。メンバーの天満さゆりさんと佐藤多美子さんは「発表の場があるとやりがいにつながる」「昨年(同チームの)舞台を見て、踊らなきゃと思い参加を決意した」と、本番後晴れやかな表情で語った。

 田坂会長は「2年間コロナの影響で開催できなかったが、去年から再開できてうれしい」と語る一方、「休止期間を経て参加団体が半分に減ってしまったので、来年はもっと参加者が増えたら」と期待を込めた。

イベントに参加した関係者(IFAD提供)

貧困・飢餓撲滅へ 日本の若者たちがチーム設立

 パシフィコ横浜内の横浜国際協力センターにある国際農業開発基金(IFAD)がこのほど、IFADの活動に賛同した若者が主体となり立ち上げたボランティア組織「IYCJ」の設立を記念するイベントを同センター6階で行った。

 IFADは、ローマに本部を置く国連の専門機関かつ国際金融機関。世界各地に40カ所の事務所を構え、開発途上国に暮らす人々の栄養改善などに取り組んでいる。2021年11月にIFAD日本連絡事務所が同センター内に開所。市民に食糧問題について考えてもらうイベントを企画するなど、身近な社会問題への関心を高める活動を多面的に進めている。

 同センターで行われたイベントには、同事務所の加藤真理子代表やIYCJの関係者らが参加。IYCJは食料安全保障と持続可能な農業に関する啓蒙活動を紹介し、展示ブースで取り組みの成果などを発表した。IYCJのリーダーを務める永田理華さんは「IYCJの設立は、日本のユースが飢餓や貧困などの地球規模の課題に対して強い関心と決意を持っていることを示している。これらの課題は加速する気候危機により、さらに悪化している」と述べた。

「横浜10大ニュース」で2024年を振り返る 投票受付中、抽選でプレゼントも

 横浜市は市内で起きた出来事などから市民に今年の大きなニュースを選んでもらう「2024年横浜10大ニュース」の投票受付を11月21日に開始した。

 「10大ニュース」は毎年行っており、出来事や市政ニュースの中から市民投票で決めるもの。今回は横浜BUNTAIの開館や横浜DeNAベイスターズ日本一、映画「帰ってきた あぶない刑事」公開など、29のニュースから5項目以内を選ぶか、項目にないものを記入して投票する。

 投票資格は市内在住者で、1人1回限り。市のサイト(https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/kocho/10_news/202410news.htm) から12月12日(木)まで投票できるほか、市役所市民情報センターや区役所広報相談係、行政サービスコーナー、地区センター、図書館などで配布するチラシに付いている専用はがきでの投票も可能。

 投票者の中から抽選で合計600人に横浜ゆかりの企業・施設から提供されるプレゼントが当たる。問い合わせは市民局広聴相談課【電話】045-671-2335。

菊名方面側の橋に立てられた看板

綱島街道 大綱橋混雑予想「迂回を」 12月1日から舗装補修工事

 港北区を縦断する綱島街道の、鶴見川にかかる大綱橋で橋面部等の舗装補修工事が実施される。

 菊名・大倉山方面と、日吉・綱島方面に向かう2本の橋からなる大綱橋で、歩行者や車両通行の安全を確保し、地域住民の生活環境の向上を図ることが目的。工事期間は12月1日(日)から13日(金)までの予定で、その間、菊名方面へ向かう橋(片側2車線)を通行止めにし、日吉方面に向かう橋(2車線)を使って交互通行を行う。

 同工事の発注者である港北土木事務所の澤木勉所長は「この機会に舗装の下にある床版(しょうばん)の防水処理も一気に行います。バス通りでもある区内の大動脈です。大混雑が予想され、皆様にはご不便、ご迷惑をおかけしますがご了承いただきたい」と話す。同事務所では、大綱橋から約1・1Km東側にかかる樽綱橋への迂回を呼び掛けている。工事に関する問い合わせなどは同事務所【電話】045・531・7362へ。

デクラーク選手(左から2人目)の発言に笑みを浮かべる田村選手(左端)と祝原選手(右端)

ラグビー横浜キヤノン 悲願の優勝へ決意表明 リーグ開幕前に出陣式

 横浜市をホストエリアとするラグビーリーグワン「横浜キヤノンイーグルス」が12月のシーズン開幕を前に、「出陣式」を11月19日に横浜市役所で行った。

 会場には沢木敬介監督をはじめ、田村優選手、小倉順平選手、竹澤正祥選手、祝原涼介選手、ファフ・デクラーク選手が登壇。約300人のファンは選手の名前入りタオルを掲げるなどして出迎えた。

 チームは2季連続でプレーオフトーナメントに出場したが、決勝の舞台は踏めていない。今季は「共に超える」をシーズンテーマに掲げ、日本一に挑む。沢木監督は「シーズン中も1戦1戦成長できるような戦いをして、シーズンが終わって皆さんと優勝を共有できるように、引き続き応援よろしくお願いいたします」と優勝を目標に据えた。

 南アフリカ代表としてワールドカップ優勝も経験したデクラーク選手。昨季は1月以降負傷で欠場していたが、「昨シーズンは試合にあまり出ることができず本当にがっかりしていたが、しっかりとイーグルズのスタイルのラグビーを発揮して、日本一を目指しながら日本を盛り上げていきたい」と決意を語った。

 12月22日(日)の開幕戦は、昨季王者の東芝ブレイブルーパス東京を日産スタジアム=港北区=に迎える。このほかニッパツ三ツ沢球技場=神奈川区=でも3試合を行う予定。

講師を務める北村さん(提供写真)

足爪の講座とケアの方法学ぶ 11月27日 日吉本町地域ケアプラザ

 日吉本町地域ケアプラザ(港北区日吉本町4の10のA)で11月27日(水)、「みんなの交流サロンほっとスペースひよし」が開催される。同サロンは地域の人たちの仲間づくりの場であり、利用する人がゆっくり楽しい時間を過ごすためのもので定期的に開催している。

 今回は、同サロン内で「足爪」をテーマにした講座が開かれる。足爪の相談所である「足爪専科」の北村久美子代表が、足爪の役割や爪トラブルの原因、ケアの方法などを講演。

 午後1時から午後2時30分まで。受付は午後0時45分から。参加費100円で予約不要。

 問い合わせは、同地域ケアプラザ【電話】045・566・0360へ。