逗子・葉山版【12月13日(金)号】
開校が予定されている「葉山秋谷国際学園(仮称)」のイメージ図(県提供)

湘南国際村に国際学園 優先権者決定 27年開校へ

 葉山町と横須賀市にまたがる「湘南国際村」の一角に、インターナショナルスクール「秋谷葉山国際学園」(仮称)が開校することが明らかになった。県が4日、BC地区の一部、約7・5haの利活用に向けた優先交渉権者に、(株)秋谷国際学園運営会社(同市秋谷)を選定。今後地元説明会や事業計画の策定を経て2027年8月の開校を目指すとしている。

 設置するのは、同地区の仮設駐車場と「めぐりの森」の一部。地区の一部に木造2階建ての校舎3棟と体育館、グラウンドなどを整備する。

 また地元住民などがテイクアウトで一般利用できるカフェや屋外テラスなどを併設。駐車場(60台)とトイレを設置するほか、めぐりの森で環境配慮型の農園を運営するという。

 4歳(年中)から14歳(中学3年生)程度までの一貫教育で、定員440人を想定。グローバルな視点を育む「国際バカロレア教育」も視野に国際色ある人材育成に取り組む。目指す学校像として「世界で生きる力を育む、日本を代表するインターナショナルスクールの設立」を掲げている。

 来年1月以降、地元説明会や事業計画の策定を予定。同年後半以降、地区計画の変更や事業用定期借地権の設定契約を締結し、26年の着工を見込んでいる。

交流人口増へ期待

 湘南国際村には現在、2つの研究施設と官民合わせて16の研修施設等が立地。BC地区(計114・2ha)は2010年に民間事業者から無償譲渡され、県が「湘南国際村めぐりの森」と称し、官民で植樹活動などを行ってきた。

 県は19年に改訂した基本計画に基づき、民間活力を活用し一部エリアの利活用を図るため、事業提案を公募。期間中に2社の応募があり、同社の提案が「建物配置が近隣に配慮していることや、交流人口の増加など地元への効果が期待できる」として優先交渉権者に選ばれた。

返還された進入路

米軍池子住宅地区 、逗子医療センター進入路(約0.25ha)が返還

 米軍池子住宅地区に隣接する逗葉地域医療センター・逗子市保健センターへの進入路(約0・25ヘクタール)が11月30日、国に返還され、12月1日に逗子市に譲与された。逗子市内では1978年の旧池子弾薬庫マイクロ通信施設(約0・13ヘクタール/第一運動公園)以来、46年ぶり4カ所目の返還。

 返還されたのは2001年に開設した両センターへの進入路として整備された道路で、これまで日米で共同使用し、逗子市が市道として維持管理してきた。02年には米軍の事情によらない安定した通行を確保するために市が返還申請し、22年12月に日米両政府により返還が合意され、今年8月の日米合同委員会で11月30日までに返還されることが正式に決まっていた。

 返還前日の11月29日には南関東防衛局の末富理栄局長が桐ケ谷覚市長を訪れ、池子住宅地区及び海軍補助施設の土地及び工作物の一部が返還される旨の通知を手渡した。

 末富局長は「今年は逗子市制70周年と承知しており、こうした節目の年に返還のお知らせが出来たことをうれしく思う」と語った。

 桐ケ谷市長は「逗子市にとって長年の課題だった進入路の返還を大変うれしく思う。今後も共同使用地の約40ヘクタールの返還について米軍、防衛庁と関係を密にしながら時期を見て進めていきたい」と話した。

2024年度の「神奈川の名工」(卓越技能者)に選ばれた 平野 佳一さん 逗子市久木在住 64歳

客の笑顔のために腕磨く

 ○…「表彰されたことは仕事への励みになるし、厳しく指導してくれた親方への恩返しにもなる」と控えめに喜ぶ。先月、神奈川県知事から表具師としての優れた技術が認められ「卓越技能者」の表彰を受け、「神奈川の名工」の仲間入りを果たした。

 ○…小学校の卒業文集に「父の跡を継いで表具師になる」と書いた。祖父の代から3代目。高校卒業後、父に弟子入り。師として非常に厳しい人だった。「現代の名工」に選ばれ、黄綬保障も受けた雲の上の存在。「反発心もあって仕事でぶつかったこともあったけど、一生追い越せないと思っていた。でももっといろいろ教わっておけば良かったな」と亡き父を思いポツリ。自分では弟子をとっていないが、受け継いだ技術を後世に残そうと、月2回、横浜で後進指導にもあたる。

 ○…生まれも育ちも逗子。青年会議所や商工会青年部など、地元での活動にも取り組んできた。なかでも今年引退した消防団は42年間、2014年から10年間は団長も務めた。火事での出動は10回以上を数え、20年に起きた池子の土砂崩れの現場は目に焼き付いてる。「今でもサイレンが聞こえると気になるよ」と正義感の血が騒ぐ。

 ○…さまざまな仕事に携わってきた。東京駅の皇室専用貴賓室の屏風の修理、ローマ教皇が来日した時に贈った天草四郎を題材にした屏風など大掛かりなものから、一般家庭の襖まで。どんな仕事も分け隔てなく「お客さんに笑顔で喜んでもらえる」ことだけを考えて取り組んできた。この20年余りの間に住宅事情が変わって障子、襖、掛軸などの需要が減り、業界的には厳しい状況が続く。そうしたなかでも父から学んだ「長持ちする丁寧な仕事」に磨きをかけていく。

小さな子どもも参加=商店会提供

葉山元町商店会主催「スポGOMIin森戸海岸」で、ごみ 総重量187・65㎏

 葉山元町商店会(北村憲司会長)は11月24日、森戸海岸周辺で「第7回スポGOMIin森戸海岸」を開催した。

 スポGOMIは拾ったゴミの種類と量をポイントで競い合う新感覚のスポーツ。

 神輿会、消防団、警察、郵便局、商工会青年部、スポーツ愛好家など、5人1チーム、総勢26チームが参加し、森戸海岸や森戸神社裏周辺を60分の制限時間でごみを拾い集めた。

 優勝はハヤマオーシャンスポーツチーム。全チームで総重量187・65kgのごみを拾い集めた。

体験学習施設スマイルで12月21日、クリスマスコンサート

 体験学習施設スマイル(逗子市池子)のスタジオで12月21日(土)、クリスマスコンサートが開かれる。午後2時から3時。

 0歳から対象。手話歌でクリスマスソングなど親しみやすい曲が演奏される。

 入場無料で定員50人。

 問い合わせは、逗子市子育て支援課青少年育成係(スマイル)【電話】046・873・8581。

12〜2月号の表紙

文化芸術情報を一冊に 県内イベントを紹介

 神奈川県は、県内の魅力的な文化芸術イベント情報をまとめた冊子、「イベントカレンダー」の12月〜2月号をこのほど発行した。

 文化芸術の魅力で人を引き付け、地域のにぎわいをつくり出すマグネット・カルチャー(マグカル)の取組みを推進している県が発行する冊子で、毎号、県内文化施設の公演や展示情報などがカレンダー形式で紹介されている。今号は県がすすめる共生共創事業の一環で設立された3つのシニア劇団の紹介や県営団地でシニアの合唱を指導している陶旭茹(とうしゅーる)さんのインタビューを掲載。冊子は県内各文化施設や一部の商業施設、自治体等で無料で受け取ることができる。

延命寺の平和の鐘

延命寺が12月31日、日中に 「大晦日の鐘」

 逗子市逗子の延命寺(神田宜優住職)は12月31日(火)、午後3時から4時に「大晦日の鐘」を鳴らす。

 除夜の鐘の代わりになるもので、昨年から実施。夜中に外出することが大変だという高齢者なども多く、好評だという。

 同寺は「1年の厄災を打ち払い、新しい年への願いを込めてお参りいただく行事です」と参加を呼び掛ける。

 (問)同寺【電話】046・873・9322

『砂丘の中でみたい景色』(C)鳥取砂丘 砂の美術館

久木小6年の安田紗夏さんが3つの絵画コンクールで連続入賞

 久木小6年の安田紗夏(さやか)さんが、夏休みの課題で応募した4つの絵画コンクールのうち3つで入選を果たした。

 自由研究が苦手という理由で絵画に挑戦した安田さん。鳥取砂丘 砂の美術館(鳥取県)、MOA美術館(静岡県)、交通安全ポスターコンクール(逗子警察署)、かながわ夢絵コンテストに応募し、結果がまだ出ていない夢絵コンテスト以外で、全て入選を果たした。

 砂の美術館の作品は「砂丘の中でみたい景色」。夜空に浮かぶ花火をスクラッチアートで表現したり、砂地に影をつけることで立体的に見せる工夫をしたりしたことがポイントだという。MOAのタイトルは「海中散歩」。海草がユラユラする様子を表現した。交通安全ポスターは「歩きスマホはだめだということを伝えたくて」描いた。安田さんは「どの絵の入選も同じようにうれしかった」と話した。

 夢絵コンテストの結果は1月7日に公式サイト上で発表される。

京急イエローハッピートレイン=京急提供

京浜急行が1月1日・2日・3日、葉山町制100周年を祝い、「京急ハッピーイエロートレイン」を逗子葉山に運行

 京浜急行(横浜市/川俣幸宏社長)は2025年1月1日(水)・2日(木)・3日(金)の3日間、葉山町制100周年を祝い、「京急イエローハッピートレイン」を羽田空港第一・第二ターミナル駅〜逗子・葉山駅間で運行する。

 赤色の車体が定番の京急の中で、黄色の車両は1編成しかなく、目にする機会も少ないため、「見ると幸せになれる」とも言われている。同社も「沿線に、幸せを運ぶ」車両として紹介している。

トレインジャック

 期間中、同車両には葉山町内を撮影した写真が掲示され、車内にいながら葉山の四季やまちの風景を楽しむことができる。

 ハッピートレインの運行時間は前日に同社ウェブサイトの特別塗装列車運行予定のページで確認できる。

逗子市が3月開始予定だった生ごみ分別収集を延期

 逗子市はこのほど2025年3月から予定していた生ごみの分別収集・資源化の開始を延期すると発表した。

 同年3月から稼働開始予定だった、葉山町の生ごみ資源化処理施設の工期の遅れによるもの。

 生ごみの分別収集・資源化は「鎌倉市・逗子市・葉山町ごみ処理広域化実施計画」に基づく焼却量の削減、経費の縮減、環境負荷の低減を目的とした取り組み。新しく葉山町に整備される処理施設で生ごみを堆肥化処理する計画だった。

カフェスペースでくつろぐ高木さん(右)と福井さん

暮らし楽しむシェア空間 DJ高木さん 原点の一軒家

 JR逗子駅から徒歩9分。山を背負った緑が茂る閑静な住宅街の一角に今秋、生活や暮らしをアートと捉えたコミュニティスペース「Art of life 山の音」が誕生した。

 もともと、ここは逗子市出身のDJで音楽プロデューサーの高木完さんが幼少期を過ごした場所。築67年という2階建ての古家の扱いを思案していた高木さんが、友人で不動産業を営む福井大輔さんと佐々木晴美さんの2人に相談したことで活用に向けたプロジェクトがスタートした。

 高木さんは10代の頃、当時の先端の音楽とファッションだったパンクロックに傾倒。この場所から通った東京の学校で様々な表現のスタイルに触れ、今に繋がる原型を形作っていった。そんな当時の自分を思い出させてくれる空間かつ、集まった人たちで何かを生み出していくことが高木さんの理想。ミーティングを重ねながら「暮らしを楽しむことをみんなでシェアする場」のコンセプトが固まった。

 改修はリフォーム工事の経験のある福井さんを中心にDIYで実施。自然の風を感じるためのウッドデッキはクラウドファンディングで設置費用の協力を呼び掛けて完成させた。

 現在は部屋ごとにコンセプトを持たせてカフェ、ギャラリー、レンタルスペース、アメカジの古着店と多目的に活用している。これから手を入れるスペースもあり、「集まる人たちの意見やアイデアを聞きながら使い方を固めていく」と福井さん。立派な樹幹のケヤキが存在感を放つ約170坪の庭にピザ窯を設置することや古井戸を再生し、災害時の避難拠点として機能させていくことも考えている。

 高木さんが訪れる日もある。この日は40年来のファンという女性が現れ、高木さんの主演映画や音楽談議に花を咲かせていた。近隣住民の生活リズムを崩さないことを前提に「トークイベントなども手掛けていきたい」と高木さん。人と人の繋がりを大事にするアナログ感覚の心地よい空間をつくりだしていく。
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手話による絵本読み聞かせを聞く子どもたち

逗子市で「ふれいフェスinずし2024」が開催、「こころのバリアフリーを」

 体験・交流を通じて障害のある人もない人も分け隔てなく、自分らしい暮らしができるまちづくりを目指して12月7日、逗子アリーナ(逗子市池子)で「ふれあいフェスinずし」が開催された。交流・ふれあい事業実行委員会と逗子市の共催。

 当事者団体・事業所・市民グループなど21団体が障害への関心や理解を深めてもらうために企画を持ち寄った。

 一般社団法人神奈川県聴覚障害者連盟は手話による絵本の読み聞かせを行った。サンタの代わりにクリスマスプレゼントを配るウサギとお化けの話を音読する横で同連盟の加藤晴美さんが手話で表現。集まった子どもたちは話を聞きながら手話にも目を向けていた。2人の弟と話を聞いていた祐成(すけなり)桐吾さん(7)は「手話はテレビで見たことがある。少しだけ覚えた」と笑顔で話した。加藤さんは「子どもたちは簡単な手話を一緒にしてくれた。イベントを通して手話への理解が深まってくれたら」と期待を込めた。

 体験ブースのほか、物販、キッチンカー、ミニ消防車展示などもあり、約300人が来場した。

2024年度神奈川県技能者等表彰で、逗子市佳一さんが卓越技能者に

 神奈川県が優れた技術や技能を持つ人を表彰する神奈川県技能者等表彰が11月13日、神奈川県立音楽堂(横浜市)で行われ、逗子市久木で表具店を営む平野佳一さん(64)が卓越技能者として表彰された。

 平野さんはこれまで、技能グランプリに入賞するなど表具師として高い技能を有し、技能検定員や表具教室の講師を勤めるなど、後進の指導育成にも尽力。神奈川県表具経師内装協同組合の事務局長として業界の発展に寄与してきたことなどが評価された。

 今年度は平野さんを含む卓越技能者34人、優秀技能者81人、青年優秀技能者56人、認定職業訓練実施優良事業者・団体1組、技能検定推進優良事業所・団体3事業所、第61回技能五輪全国大会・第43回全国障碍者技能競技大会・第32回技能グランプリ特別優秀技能者34人が表彰された。

星座にまつわるエトセトラ 「小惑星のかけら」

 火星と木星の間の小惑星帯には直径1Km以上のものが100万〜200万個あり、それより小さなものを入れると相当な数があります。そして、小惑星にはタイプがあります。C型は炭素が主成分。S型はケイ素を多く含み、M型は金属質。はやぶさがサンプルリターンしてきた小惑星「イトカワ」はS型、はやぶさ2が行った「リュウグウ」はC型です。この二つの小惑星から持ち帰った粒子サンプルを見る機会がありました。イトカワの粒子は目に見ることができない大きさ。約51マイクロメートル。顕微鏡で拡大して、ようやく見ることができます。ケイ素はガラスの元になり、イトカワはカンラン石の成分が多く、顕微鏡で見る欠片も透明感があって美しかったです。リュウグウのサンプルは約3ミリの黒い破片でした。この実物を12月17日から1月13日まで国立科学博物館で見られます。